丸顔の垢抜け髪型|輪郭と髪の外側の距離を3か所で変える

丸顔の垢抜け髪型で決めるのは、ボブかショートかという形の名前ではありません。顔の輪郭線から髪の外側までの距離を、こめかみ・頬骨・あご先の3か所で違う数字にすることです。
3か所の距離がほぼ同じだと、髪の外側の線が顔の輪郭と同じ丸みを描きます。丸い線が二重になるので、似合う形を選んでいても、どこか垢抜けない印象が残ります。距離に差をつけると、髪が輪郭から離れて、顔の丸みと髪の形が別のものとして読まれます。
ここでは、写真1枚で測れる3つの距離と、その差のつけ方を、長さ・前髪・秋冬の襟元まで順に置いていきます。
先に答え:3か所の距離の差を2cm以上にする
結論は3つです。
- こめかみ・頬骨・あご先の3か所で、顔の輪郭線から髪の外側までの距離を測る
- 最大と最小の差を2cm以上にする。差が1cm未満なら、そこが垢抜けない原因
- いちばん距離の広い場所は、頬骨の高さに置かない。上か下へ寄せる
頬骨の高さの距離は1cmを下限にします。どこに最大を置くかは、頬骨の高さの顔幅で決まります。14cm未満なら上、15cm以上なら下。その間は首の長さで決めます。
この3つだけで、長さを問わず、どこを切ればいいか、どこを乾かし直せばいいかが決まります。
3か所の距離の測り方
正面から1枚撮ります。カメラは顔の高さ、50cm以上離します。近すぎると、カメラに近い頬が大きく写り、頬骨の高さの距離が実際より狭く出ます。
写真の上に、次の3本の水平線を引きます。
- こめかみの高さ:眉山と目尻を結んだ線の延長が髪に当たる高さ
- 頬骨の高さ:顔の左右幅がいちばん広くなる高さ
- あご先の高さ:あご先の下端から2cm上
それぞれの線の上で、顔の輪郭線から髪の外側の線までの幅を測ります。左右とも測り、平均を取ります。髪が顔にかかって輪郭が見えない高さは、髪を耳にかけて撮った別の写真で輪郭の位置を確かめ、2枚を重ねて測ります。
カメラの条件による誤差は顔型を写真で確かめるときの撮り方にまとめています。スマートフォンの広角で撮るときは、顔を画面の真ん中に置いてください。
差の目安:最小と最大の差で3つに分かれる
3か所の距離が出たら、最大から最小を引きます。
| 最大と最小の差 | 見え方 | 動かすこと |
|---|---|---|
| 1cm未満 | 髪が輪郭をなぞる。丸い線が二重 | 最大の場所を決めて2cm以上広げる |
| 1〜2cm | 日によって決まる・決まらない | 最大の場所をもう1cm広げる |
| 2cm以上 | 髪と輪郭が別の線として読まれる | 今の形を保つ |
1〜2cmの人は、乾かし方や湿度で差が1cm未満に落ちる日があります。「日によって垢抜けたり垢抜けなかったりする」と感じる人の多くはここにいます。もう1cm広げると、天気に左右されにくくなります。
差がすでに2cm以上ある人は、垢抜けない原因が距離以外にある可能性があります。後半の「よくある取り違え」で、色や前髪の幅など、別の原因を確かめてください。
頬骨の高さは1cmが下限
丸顔の髪型では、頬を髪で隠すとよいと言われることがあります。隠すために髪を頬に沿わせると、頬骨の高さの距離がゼロに近づきます。
距離がゼロになると、顔の輪郭線と髪の外側の線が1本に重なります。線が1本になると、どこからが髪でどこまでが顔かが読めず、目はかえってその丸みに向かいます。
反対に、頬骨の高さの距離を2cm以上に広げると、そこが3か所の中で最大か、それに近い数字になります。頬骨の高さは顔の左右幅がいちばん広い場所なので、そこに髪の幅も重なると、横の情報が1つの高さに集まります。頬骨の高さは「離すけれど広げない」場所として、1〜1.5cmの範囲に収めておくのが扱いやすい数字です。
頬骨の高さの距離は1cmを下限にします。手のひらを頬に当てたとき、髪と頬のあいだに指1本が入るくらいです。それ以上に広げる必要はありません。頬骨の高さは、3か所のうち最小の場所にしておくのが基本です。
最大をどこに置くか:頬骨の高さの顔幅で決める
最大の距離をこめかみに置くか、あご先に置くかは、頬骨の高さでの顔の左右幅で決めます。
- 14cm未満:こめかみに最大を置く。上に幅が出て、顔の中心が上がる
- 15cm以上:あご先に最大を置く。下に幅が出て、横幅の情報が上下に分かれる
顔幅が広い人がこめかみに最大を置くと、頬骨の高さの幅とこめかみの幅が近い高さで重なり、上半分に横の情報が集中します。顔幅がそれほど広くない人があご先に最大を置くと、下に重さが寄りすぎて、頬骨の高さの丸みが際立ちます。
顔幅は、写真に写った長さを実寸に直して使います。黒目の中心どうしの距離を6cmとして、写真上の比で換算すると、定規を当てなくても近い数字が出ます。
14〜15cmのあいだにいるとき:首の長さで決める
顔幅が14〜15cmのあいだにいる人は、上と下のどちらに最大を置いても成り立ちます。この場合は、首の長さで決めます。
正面写真で、あご先から鎖骨の中央のくぼみまでの長さを測ります。それを顔の縦(生え際からあご先まで)で割った比が、0.45未満なら首が短めの側、0.45以上なら長めの側として扱います。
- 0.45未満:こめかみに最大を置く。あご先に髪の幅があると首の見える長さが減る
- 0.45以上:あご先に最大を置く。首まわりに余白があるので、下に幅を置いても詰まらない
それでも決めきれないときは、こめかみ側から試します。こめかみの距離は根元の乾かし方で1〜2cm動かせるので、切らずに試せるからです。あご先側は毛先の長さや段で決まるので、試すには切る必要があります。
こめかみに最大を置く形:耳上の幅と根元の起こし方
こめかみに最大を置くときは、耳の上の髪の幅で距離を作ります。トップの高さは使いません。トップを高くすると、縦に伸びるだけで、こめかみの横の距離は増えないからです。
こめかみの根元を、指で横に持ち上げながら乾かします。これだけで距離は1〜2cm増えます。さらに足したいときは、耳上に短い段を入れて、根元が横へ起きやすくします。
耳は、出すと耳上の幅が減ります。耳を出したいときは、耳にかけた髪を耳の後ろで少し浮かせて、こめかみの高さに幅を残します。
あご先に最大を置く形:毛先の位置と外への逃がし方
あご先に最大を置くときは、毛先の位置と向きで距離を作ります。
毛先があご先の高さで内側に入っていると、距離は小さくなり、輪郭に沿った丸い線が強く出ます。毛先をあご先の高さで外へ向けるか、あご先より2〜4cm下で終わらせて外へ広がる量を残します。
あご先の距離を2.5〜3cm取ると、頬骨の高さの1cmと合わせて差が2cm前後になります。それより広げると、毛先が肩に当たって跳ねやすくなるので、肩までの余白も確かめてください。
前髪:額の見える幅で、こめかみの距離が変わる
前髪は、こめかみの距離に直接かかわります。前髪の幅が広く、こめかみまで覆っていると、こめかみの高さの髪の外側の線が、顔の輪郭から離れずに前髪の端とつながります。
前髪の幅は、黒目の外側から外側までにとどめます。それより外は、横の髪としてこめかみの距離を作る側に回します。前髪の幅と角度の決め方は丸顔の前髪の幅と角度で詳しく扱っています。
前髪の厚さは、額が少し透けるくらいにします。重い前髪は額の高さで横の線をつくり、こめかみに最大を置いても、その上にもう1本横の線ができます。
前髪なしのとき:分け目の位置で上の距離を作る
前髪を作らないときは、分け目の位置でこめかみの距離が決まります。
分け目を黒目の真上より外側に置くと、分けた髪が斜めに落ちて、こめかみの高さで輪郭から離れやすくなります。真ん中分けは、左右の髪が同じ角度で落ちるので、距離が左右とも小さくなりがちです。
分け目の根元を1cmほど起こすだけで、こめかみの距離は増えます。前髪なしで分け目をどう決めるかは丸顔の前髪なしの分け目にまとめています。
長さ別①:ショート
ショートは、こめかみの距離を作りやすく、あご先の距離を作りにくい長さです。頬骨の高さの顔幅が14cm未満の人と相性がいい長さです。
耳上の幅で最大を作り、頬骨の高さは耳の前に落ちる毛で1cmを保ちます。襟足は短くしすぎず、首に沿って細くならないようにします。後頭部に丸みを残すと、横から見たときの外形がこめかみの幅とつながります。
顔幅が15cm以上の人がショートにするときは、こめかみに最大を置くと上半分に横の情報が集まるので、耳の前の毛を長めに残し、あご先の高さに少しでも距離を作ります。
長さ別②:ボブ
ボブは、あご先の距離を作りやすい長さです。毛先の位置と向きで、あご先の距離を2.5〜3cmに調整できます。
あご先ちょうどで内に入るボブは、輪郭に沿った丸い線をつくりやすいので、あご先より2〜4cm下で切り、毛先を外へ向けるか、まっすぐ落とします。前下がりにすると、あご先の距離が前で大きくなり、横顔でも差が出ます。
ミディアムボブで迷っている人は丸顔のミディアムボブも参考にしてください。
長さ別③:ミディアム
ミディアムは、どちらにも最大を置ける長さです。毛先が鎖骨にかかる長さなら、あご先の高さの距離は、顔まわりの毛の落ち方で決まります。
こめかみに最大を置くなら、耳上の根元を起こし、顔まわりの毛は頬骨の高さで顔から1cm離して落とします。あご先に最大を置くなら、顔まわりの毛をあご先の高さで外へ向けます。
どちらの場合も、毛先全体を内巻きにすると、あご先から下の外形が丸くなって、輪郭の丸みと重なります。巻くなら、最大を置いた高さの毛だけを動かします。
長さ別④:ロング
ロングは、顔まわりの毛が縦に長く落ちるので、3か所の距離が同じになりやすい長さです。顔の横をまっすぐ落ちる毛は、こめかみからあご先まで、輪郭から同じ距離を保ったまま下りていきます。
顔まわりの毛は、最大を置く高さで一度輪郭から離します。こめかみに置くなら根元を起こし、あご先に置くならあご先の高さから外へ逃がします。頬骨の高さでは、手ぐしで1cmだけ離します。
ロングの重さが気になる人は、顔まわりの毛だけに段を入れると、ほかの長さを変えずに距離の差が作れます。
顔まわりの後れ毛:本数ではなく落ちる位置
まとめ髪で後れ毛を出すときも、考え方は同じです。後れ毛を何本出すかではなく、どの高さで輪郭から離れているかを見ます。
後れ毛が頬骨の高さで頬に張りつくと、距離がゼロの線が1本増えます。後れ毛は、こめかみから出して頬骨の高さで1cm離すか、耳の前から出してあご先の高さで外へ逃がします。
まとめる位置も距離に効きます。高い位置でまとめると、こめかみの根元が引っ張られて距離が減ります。こめかみに最大を置きたい人は、耳の高さより下でまとめると、こめかみの幅を残せます。
髪の色:明るさの差で距離が見えやすくなる
距離は、髪の外側の線がはっきり見えるほど効きます。髪の色が暗く、背景も暗いと、髪の外側の線がぼやけ、距離の差が読まれにくくなります。
明るい髪色にする必要はありません。顔まわりの毛だけ、ほかより一段明るくすると、髪の外側の線が肌の色に対して見えやすくなります。どの高さを明るくするかは、最大を置いた場所に合わせます。
秋冬は服の色が暗くなるので、あご先に最大を置いている人は、襟元の服の色と髪の色が近くなります。襟元の服と髪の色の明るさに差をつけると、あご先の距離が見えやすくなります。
秋冬の襟元:タートルとマフラーで、あご先の距離が消える
秋冬に髪型が決まらなくなる理由の多くは、襟元にあります。タートルネックやハイネック、マフラーが、あご先の高さの髪を押して、距離を縮めます。
あご先に最大を置いていた人は、襟で距離が2cm以上縮むことがあり、3か所の差が1cm未満に落ちます。秋冬は、襟を着た状態で3か所を測り直してください。
差が足りなくなったら、こめかみ側で距離を足します。こめかみの根元を夏より強めに起こすだけで、1cmほど取り戻せます。マフラーを巻く日は、あご先の高さの髪を外に出すか、全部中に入れるかを決めます。半分だけ出すと左右で距離が変わり、丸い線が片側だけ残ります。
ニット帽と帽子で、こめかみの距離が消える
帽子は、こめかみの距離を消します。ニット帽をかぶると、こめかみの高さの髪が押さえられ、輪郭に沿って落ちます。
こめかみに最大を置いている人は、帽子をかぶる日だけ、あご先側に最大を移します。帽子の下から出る毛先を、あご先の高さで外へ向けると、こめかみで失った距離をあご先で取り返せます。
つばのある帽子は、つばの幅がこめかみの距離の代わりになることがあります。つばの端が顔の輪郭から3cm以上外にあれば、こめかみの髪は押さえられても差は保てます。
湿度や静電気で、日によって効かないとき
距離が動いているのは、髪の外側の位置です。湿度が高い日は毛先が広がって、あご先の距離が増えます。乾燥して静電気が起きる日は、毛が頬や首に張りついて、頬骨とあご先の距離が減ります。
秋冬は乾燥する日が増えるので、頬骨の高さの距離が1cmを割りやすくなります。朝のうちに、手のひらを軽く湿らせて顔まわりの毛を顔から離し、ドライヤーの冷風を10秒当てます。
整髪料を毛先まで重ねると、重さで毛が下へ落ち、距離が小さくなります。つけるなら、最大を置いた高さの毛だけにします。
どちらとも取れるとき:写真と鏡で印象が違う
写真では差がついているのに、鏡では垢抜けて見えない。あるいはその逆。これもよくあります。
鏡は距離が近く、顔の正面から見下ろす角度になりやすいので、頬骨の高さの丸みが大きく見えます。写真は、人から見られる距離に近い条件で撮れます。判断は、1m前後離れて目の高さで撮った写真に寄せます。
ただ、毎朝見る鏡で違和感があると続けにくいので、写真で決めた差を、鏡でも受け入れられる範囲で調整します。写真で差が2.5cm必要でも、鏡で重く見えるなら2cmで止めます。2cmあれば、丸い線が二重になることはほぼありません。
美容室で伝える言葉
美容室では、形の名前より、高さと距離の言葉で伝えるほうが伝わります。
- 「頬骨の高さでは、髪と頬のあいだに指1本分の隙間が欲しい」
- 「いちばん幅を出したいのは、こめかみ(またはあご先)の高さ」
- 「あご先ちょうどで内に入る長さは避けたい」
- 「前髪の幅は黒目の外側まで。そこから外は横の髪に回したい」
3か所に線を引いた正面写真を見せると、話が早く進みます。数字を書き込むのに抵抗があれば、線だけでも十分です。どの高さの話かが共有できれば、切り方は美容師さんが選んでくれます。
秋冬に切るときは、タートルネックか襟の高い服を着て行くと、襟に当たったときの毛先の動きをその場で確かめてもらえます。ケープをかける前に、襟を立てた状態で正面から一度見てもらい、あご先の高さで毛先が外へ逃げるか内へ入るかを共有しておくと、仕上がってから襟を着たときの違いが小さくなります。切ったあとは、「頬骨の高さに指1本分の隙間があるか」「最大の場所は、ほかより2cm以上広いか」の2つを、鏡の前で一緒に見てもらうと、帰ってから測り直したときに数字が揃いやすくなります。
切る前に1週間で確かめる手順
切る前に、乾かし方でどこまで差がつくかを確かめます。こめかみの距離は乾かし方で1〜2cm動くので、方向が合っているかは1週間で分かります。
- 1日目:いつもの乾かし方で正面写真を撮り、3か所の距離を測る
- 2〜3日目:こめかみの根元を横へ起こして乾かす。写真を撮る
- 4〜5日目:あご先の高さの毛先を外へ向けて乾かす。写真を撮る
- 6日目:タートルかマフラーを着けて、2〜3日目と4〜5日目の乾かし方をそれぞれ試す
- 7日目:写真を並べ、差が2cm以上ついて、丸い線が二重に見えない組み合わせを選ぶ
選んだ方向が、顔幅の目安と同じなら、その方向で切る準備ができています。違う場合は、写真の距離と高さが揃っていたかを先に確かめてください。
よくある取り違え
最後に、測ったのに方向を外しやすい取り違えをまとめます。
1つ目は、髪の幅を測ってしまうことです。測るのは顔の輪郭線から髪の外側までの距離で、髪の外側から外側までの全体幅ではありません。
2つ目は、3か所を同時に広げることです。全部を同じだけ広げると差は変わらず、外形が大きくなるだけです。動かすのは最大の場所だけ。
3つ目は、夏の写真で決めた差を、秋冬にそのまま使うことです。襟と帽子で、消える距離の場所が変わります。季節が変わったら1回、襟を着て測り直します。
4つ目は、髪の量を減らせば顔まわりがすっきりすると考えることです。量を減らすと、こめかみの距離もあご先の距離も同じように小さくなり、3か所の差は変わらないまま、髪が輪郭により近づきます。結果として、丸い線が二重に見える状態が強まることがあります。量を減らすなら、頬骨の高さの内側の毛だけにとどめ、最大を置いた高さの量は残しておきます。
5つ目は、パーマを全体にかければ解決すると考えることです。全体にかけると、3か所の距離が同じだけ増えるので、差はほとんど変わりません。外形が大きくなった分、丸い外形の印象も大きくなります。パーマをかけるなら、最大を置いた高さだけにかけます。こめかみなら根元寄り、あご先なら毛先だけです。
6つ目は、写真を撮る条件が日によって違うことです。朝と夜で照明が変わると、髪の外側の線の見え方が変わり、距離が5mmほどずれます。窓を背にすると髪の外側が明るく飛び、距離が広く出ます。測るときは、同じ時間帯、同じ場所、窓に向かって撮ると決めておくと、乾かし方の違いだけを比べられます。
7つ目は、丸顔だから縦に長く見せればいい、と考えることです。トップを高くして縦を足すと、外形は縦に伸びますが、こめかみ・頬骨・あご先の横の距離は変わりません。縦を足しても、横の距離が等しいままなら丸い線は二重のままです。垢抜けて見えるかどうかを決めているのは、縦の長さではなく横の距離の差です。
差が2cm以上あっても垢抜けないと感じる場合は、前髪の幅がこめかみまで広がっていないか、髪色と服の色の明るさが近すぎないかを確かめてください。それでも決まらないときは、眉の位置と前髪の下端の距離も見てみます。前髪の下端が眉にかかっていると、こめかみの高さの距離を作っても、額から眉にかけての横の線が強く残ります。前髪の下端を眉の上5mmまで上げると、こめかみの距離が読まれやすくなります。
丸顔の垢抜けは、何かを隠すことではなく、髪の外側の線を顔の輪郭から離して、別の線として見せることです。3か所の距離に差があれば、長さも前髪も色も、好みで選べる範囲が広がります。
横顔で見る:あご先の距離は前と後ろで違う
正面で3か所の差をつけても、横から見ると丸い線が残ることがあります。横顔では、あご先の高さの距離が、顔の前側と耳の下で違う数字になります。
横から1枚撮り、あご先の高さに水平線を引きます。あご先の前の端から髪の外側までの距離と、耳たぶの下から髪の外側までの距離を測ります。前の距離が小さく、耳の下の距離が大きいと、横から見たときに髪の外形が後ろへ流れ、頬からあご先の丸みが前に出て見えます。
前下がりの形にすると、前の距離が大きくなり、後ろの距離が小さくなります。前と後ろの差が1cm以上あれば、横顔でも髪の線と輪郭の線が分かれて読まれます。前下がりの角度をどこまでつけるかは、前と後ろの毛先の長さの差で決めます。2〜3cmの差から始め、横顔の写真で確かめてください。
後頭部の丸みも横顔に効きます。後頭部がまっすぐ下へ落ちる形だと、顔の丸みと後頭部の平らさの差が目立ちます。つむじから指3本下あたりに量を残すと、横から見た頭の形が整い、顔の丸みと後頭部の丸みがつり合います。
メガネをかける日:フレームの端と頬骨の距離
メガネのフレームは、頬骨の高さのすぐ上に横の線をつくります。フレームの横幅が顔幅とほぼ同じだと、フレームの端が顔の輪郭に重なり、こめかみから頬骨の高さで距離が読みにくくなります。
フレームの端は、顔の輪郭から左右とも5mm以上内側か外側にあると、輪郭の線と重なりません。どちらがいいかは最大の距離をどこに置くかで決まります。こめかみに最大を置く人は、フレームの端を輪郭より内側に収め、その外にこめかみの髪の距離を見せます。あご先に最大を置く人は、フレームの横幅を広めにして上にも横の情報を少し足すと、上下の重さがつり合います。
フレームのつるは、こめかみの高さの髪を押さえます。つるの上の髪が寝ると、こめかみの距離が1cmほど減ります。メガネの日は、つるの上の根元を指で起こしてからかけてください。丸顔とメガネの合わせ方は丸顔のメガネでも扱っています。
伸びていく途中:1か月で何cm動くか
髪は1か月でおよそ1cm伸びます。切ったときに3か所の差が2cmあっても、伸びるにつれて距離は動きます。
いちばん動くのは、あご先の距離です。あご先より2〜4cm下で切った毛先は、2か月で4〜6cm下になり、あご先の高さでの距離が小さくなります。毛先が肩に当たって内へ入り始めると、差は1cm台に落ちます。あご先に最大を置いている人は、毛先が肩に触れ始めたら切る時期の目安です。
こめかみの距離は、伸びても大きくは変わりません。ただ、耳上に入れた短い段が伸びると、根元が起きにくくなり、乾かし方で作れる距離が減ります。こめかみに最大を置いている人は、乾かしても根元が起きにくくなったと感じたら、段を入れ直す時期です。
切る間隔を決めるときは、日付ではなく距離で決めます。月に1回、同じ条件で正面写真を撮り、差が1.5cmを割ったら予約する、という決め方にすると、垢抜けない時期が長く続きません。
診断の結果とぶつかるとき:距離の差を先に決める
顔タイプや骨格の診断で勧められた髪型が、3か所の距離の考え方と合わないことがあります。たとえば、曲線の多いやわらかい雰囲気が似合うと言われて内巻きのボブを勧められたけれど、それではあご先の距離が小さくなる、という場合です。
このときは、距離の差を先に決め、雰囲気は質感で合わせます。内巻きの代わりに、あご先の高さだけを外へ逃がし、毛先にゆるいカールをつける。こめかみの根元を起こしながら、表面にやわらかい動きを残す。形の外側の線は距離で決め、内側の質感で雰囲気を出す、という分け方です。
診断で直線的な形が似合うと言われた人も同じです。まっすぐ切りそろえたボブでも、あご先の高さで毛先を外へ向けるか、前下がりにして前の距離を広げれば、3か所の差はつけられます。診断の結果と距離の差は、どちらかを捨てるものではなく、外側の線と内側の質感に分けて両方を取れます。
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丸顔に合う髪型の全体像は丸顔に似合う髪型、避けたほうがいい形の見分け方は丸顔で避ける髪型の判定にまとめています。毎朝の整え方は丸顔の髪の毎日のスタイリングが参考になります。
丸顔は、距離の差を作る場所を選べる顔です。まずは写真を1枚撮って、3本の線を引き、いちばん狭い場所と広い場所を確かめるところから始めてください。
測った数字は、写真と一緒に残しておくと役に立ちます。こめかみ・頬骨・あご先の3つの距離と、その日の乾かし方、襟の高さ、帽子をかぶったかどうかをメモしておけば、季節が変わったときや次に髪を切るときに、何を動かしたらどう変わったかを読み返せます。差が2cmを割った日の条件が分かれば、その日だけ乾かし方を変える、という使い方もできます。美容室に行く前にこのメモを見返すと、前回からどこがどれだけ伸びたかも分かり、切る量を伝えやすくなります。数字が揃ってくると、自分の顔でどの距離が動きやすく、どの距離が動きにくいかも見えてきます。動きやすい場所を最大に選んでおけば、毎朝の乾かし方だけで差を保ちやすくなり、季節の変わり目にも慌てずに済みます。
よくある問い
- Q. 似合っているはずなのに垢抜けないのはなぜですか
- 顔の輪郭線から髪の外側までの距離が、上から下までほぼ同じになっている可能性があります。等距離だと髪の外側の線が顔の輪郭と同じ丸みを描き、丸い線が二重に見えます。こめかみ・頬骨・あご先の3か所で距離を測り、最大と最小の差が1cm未満なら、そこが原因です。
- Q. 距離はどうやって測ればいいですか
- 正面から撮った写真の上で測るのがいちばん正確です。カメラを顔の高さに置き、50cm以上離して撮ります。こめかみの高さ・頬骨のいちばん張った高さ・あご先の高さに水平線を引き、それぞれの高さで顔の輪郭線から髪の外側の線までの幅を、左右とも測ります。
- Q. いちばん広いところは、上と下のどちらに置くべきですか
- 頬骨のいちばん張った高さでの顔の左右幅で決めます。14cm未満なら上(こめかみ)に、15cm以上なら下(あご先)に置くと、上下の情報が偏りません。14〜15cmのあいだにいる人は、首の長さで決めます。
- Q. 頬骨の高さの距離をゼロにすればいいのでは
- 1cmが下限です。ゼロにすると髪が頬に張りつき、顔の輪郭線と髪の外側の線が1本に重なります。線が1本になると、そこが輪郭なのか髪なのかが読めず、かえって頬の丸みに目が行きます。
- Q. タートルネックを着ると垢抜けなく見えるのはなぜですか
- 襟があご先の高さの髪を押して、あご先の距離が縮むからです。あご先に最大の距離を置いていた人は、3か所の差が小さくなります。秋冬は襟を着た状態で測り直し、差が足りなければこめかみ側で距離を足します。
— メグラシ編集部





