台風の日の服装|傘が役に立たない日に、横から濡れる服と靴を直す

**台風が近づいている日、それでも出かけなければならない予定はありますか。**あるなら、いつもの雨の日の服では足りません。傘をさしても横から雨が入り、片側の肩と膝から下が濡れて、着いた先で一日乾かない服になります。
台風の日の服は、濡れないようにするより、濡れても困らないように組むほうが現実的です。どこが濡れるかは、ほぼ決まっています。そこを先に守り、濡れた場所をあとで直せるようにしておけば、一日を無理なく過ごせます。
いつもの雨の日の組み方は雨の日コーデ 50代|秋の長雨は裾と袖口を濡らさない丈で組むに、雨の日の靴の選び方は雨の日の靴 女性にまとめてあります。この記事は、風の強い台風の日だけを扱います。
結論:傘で防ぐ前提をやめ、濡れる場所を先に守る
台風の日に服で守る場所は、次の4つです。
| 守る場所 | 濡れ方 | 守り方 |
|---|---|---|
| 風上の肩と腕 | 横からの雨で片側だけ濡れる | フードのある撥水の上着 |
| 膝から下 | 雨と跳ね返りで濡れる | 短めの丈・撥水の上着を長めに |
| 足先 | 水たまりに入る | 水に強い靴・替えの靴下 |
| 鞄 | 片側から吹き込む | 中身を防水の袋に入れる |
傘は、風が弱まった時間に使う補助と考えてください。台風の日に服を選ぶ順番は、上着→靴→下半身→鞄の中身です。上着と靴が決まれば、あとはそれに合わせて決まります。
まず確かめること|出かけるかどうか
服の話の前に、一つだけ確かめてください。警報が出ている、交通機関が止まる見込みがある、という日は、出かけること自体を見直すのが先です。職場や学校の方針、交通機関と自治体の情報を確かめて、出かけるかどうかを決めてください。
この記事は、そのうえで出かける日、つまり台風が近づいていて雨風が強まってきた日や、通り過ぎる前後の日を前提にしています。風が強すぎて歩くのが危ない時間には、服の工夫では対応できません。
風の強さで、傘が使えるかが決まる
台風の日に傘が役に立つかどうかは、風の強さで決まります。予報の風速を見てください。
| 風の強さ(秒速) | 歩いていて感じること | 傘 |
|---|---|---|
| 5m未満 | 顔に風を感じる | ふつうに使える |
| 5〜7m | 髪が乱れ、傘が少しあおられる | 使えるが横から少し入る |
| 7〜10m | 傘が大きくあおられる | 低く持てばなんとか使える |
| 10〜12m | 風に向かって歩きにくい | さしにくい。補助として持つ |
| 12〜15m | 傘が裏返る・折れる | ほぼ使えない |
| 15〜20m | 風に向かって歩けない | 使えない |
| 20m以上 | 立っているのも難しい | 外出を控える段階 |
| 突風の予報 | 急に強い風が来る | 閉じて持つ |
秒速10mが、傘が役に立つかどうかの境目です。**10mを超える予報なら、傘ではなく上着で雨を防ぐつもりで服を選んでください。**傘は小さめの折りたたみを鞄に入れておき、風が弱まった時間だけ使います。
雨の強さで、濡れ方が変わる
風と一緒に、雨の強さも見てください。予報では、1時間に何mm降るかで示されます。
| 1時間の雨量 | 降り方 | 濡れ方 |
|---|---|---|
| 1〜3mm | 小雨〜ふつうの雨 | 傘で十分 |
| 3〜10mm | 本降り | 傘の外の裾と足元が濡れる |
| 10〜20mm | ザーザー降る | 傘をさしても膝下が濡れる |
| 20〜30mm | どしゃ降り | 傘をさしても全身が湿る |
| 30〜50mm | バケツをひっくり返したよう | 服の工夫では防げない |
| 50mm以上 | 滝のように降る | 外出を控える段階 |
| 雨は弱く、風だけ強い | 横なぐりの小雨 | 片側だけ濡れる |
予報の雨量は、1時間の合計です。同じ10mmでも、短い時間に強く降ってやむ雨と、弱い雨が1時間続く雨があります。台風の雨は、強い雨の帯が何度も通り過ぎる形になりやすく、帯が来ているあいだだけ一気に濡れます。雨雲の動きを見られるなら、帯の切れ目を待って歩き出すだけでも、濡れ方がずいぶん変わります。
風が強く雨が10mmを超える時間帯は、何を着ても濡れます。その時間を避けて移動できるなら、それがいちばん効きます。避けられない場合は、濡れる前提の服にします。
台風の日に、濡れる場所
台風の日にどこが濡れるかは、風の向きと歩き方で決まります。
| 濡れる場所 | なぜ濡れるか | 先にできること |
|---|---|---|
| 風上の肩 | 横からの雨が当たる | 撥水の上着の肩 |
| 風上の腕 | 傘を持つ腕が外に出る | 袖口の締まる上着 |
| 首元 | 襟から吹き込む | フードか襟の立つ上着 |
| 髪 | フードや傘から外れる | まとめる・フードをかぶる |
| 背中 | 追い風で後ろから | 丈の長い上着 |
| 膝から下 | 雨と跳ね返り | 短めの丈・撥水の生地 |
| 足先 | 水たまり・しみ込み | 水に強い靴 |
| 鞄 | 片側から吹き込む | 防水の袋に中身を入れる |
| 裾 | 地面からの跳ね返り | 床から20cm以上の丈 |
| 座る場所 | 濡れた上着のまま座る | 上着を脱いでから座る |
いちばん多いのは、風上の片側だけが肩から足先まで濡れる形です。濡れた側が分かっていれば、鞄を風下の側に持ち替えるだけで、鞄の中身が濡れにくくなります。駅から職場まで同じ方向に歩くなら、どちら側が風上になるかは予報の風向きで見当がつきます。
台風の日に起きやすい失敗
台風の日に服で困るのは、たいてい次のどれかです。
| 失敗 | 起きる場面 | 直し方 |
|---|---|---|
| 傘が裏返った・折れた | 風が秒速10mを超えた | 上着で防ぐ前提にする |
| スカートがあおられる | 広がる形・軽い布 | パンツにするか、重い布の膝下丈 |
| パンツの裾が重い | 長い丈が水を吸った | 足首の見える丈にする |
| 靴の中まで濡れた | 布の靴・水たまり | 水に強い靴と替えの靴下 |
| 服に濡れ跡が残る | 淡い色の綿や麻 | 濃い色・化繊の多い生地 |
| 一日乾かない | 厚手の綿・デニム | 薄手の化繊か、ウールの混ざったもの |
| 鞄の中の書類が濡れた | 口の開いた鞄 | 防水の袋に入れる |
| 髪が崩れる | 風と湿気 | まとめてフードをかぶる |
| 職場で寒い | 濡れた服が冷える | 替えの肌着と羽織り |
| 帰りに困る | 夕方に風が強まった | 帰りの時刻の予報も見る |
ほとんどは、出かける前の服選びで防げます。着いてからでは直せないのは、靴の中まで濡れることと、一日乾かない素材を着てしまうことの2つです。次から、場所ごとに見ていきます。
上半身|フードのある撥水の上着を先に決める
台風の日の服は、上着から決めます。上着が雨の大半を受け止めるからです。
向いているのは、フードがついていて、表が撥水の上着です。フードは、傘がさせない時間に頭と首を守ってくれます。袖口がゴムやマジックテープで締まる形だと、腕を伸ばしたときに袖から雨が入りません。丈は、お尻が隠れる長さがあると、背中から腰にかけての濡れを防げます。
丈のあるレインコートを持っているなら、台風の日はそちらが向いています。膝まで届く丈があれば、跳ね返りの届く膝下の上半分まで覆えるからです。ただ、裾の広がる形のレインコートは風であおられるので、前のボタンやファスナーを下まで閉めて着てください。
中に着る服は、上着の中で蒸れないように薄手にします。撥水の上着は雨を防ぐぶん、中の湿気も逃がしにくいので、厚手のニットを重ねると汗で内側から湿ってきます。薄手のニットかシャツ1枚にして、寒ければ職場で羽織る1枚を足すほうが、一日を通して快適です。
撥水が弱っていると、表が水を吸って重くなり、中まで湿ってきます。出かける前の晩に、上着の表に水を一滴落として、玉になって転がるかを確かめてください。しみ込むようなら、レインコートが撥水しなくなったで書いた、中に着る1枚で防ぐ方法に切り替えます。
下半身|風にあおられない形を選ぶ
下半身は、風にあおられないかどうかで選びます。
| ボトムの形 | 風の日の扱いやすさ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 足首の見える細めのパンツ | 扱いやすい | 足首が濡れるので靴下の替えを |
| 足首の見えるワイドパンツ | ふつう | 裾が風でまとわりつく |
| 床近くまでのワイドパンツ | 扱いにくい | 裾が水を吸って重くなる |
| 膝下丈のタイトスカート | ふつう | 歩幅が狭く、水たまりをよけにくい |
| 膝下丈のフレアスカート | 扱いにくい | 風で大きくあおられる |
| 長い丈のプリーツスカート | 扱いにくい | 裾が濡れ、プリーツが崩れる |
| ショートパンツ+タイツ | 扱いやすい | 職場に合うかを確かめる |
| レインパンツを重ねる | 扱いやすい | 着いてから脱ぐ場所が要る |
いちばん扱いやすいのは、足首の見える細めのパンツです。裾が水を吸わず、風にもあおられません。足首は濡れますが、靴下を替えれば済みます。
ふだんワイドパンツしか履かない人は、裾を内側に折り込んで、足首の見える丈にしてから出かけてください。布用の両面テープか安全ピンで留めておけば、職場に着いてからほどいて戻せます。裾を外に折り返すと、折り返しの中に雨がたまるので、台風の日は内側に折るほうが向いています。
パンツの丈と素材
パンツを選ぶときは、丈と素材の両方を見てください。
レインパンツを持っているなら、ふだんのパンツの上に重ねて履き、着いてから脱ぐ方法もあります。脱ぐ場所があるかどうか、脱いだあとに袋に入れて置いておけるかを、前の日に確かめておいてください。
丈は、床から20cm以上あけて、くるぶしが見えるくらいが目安です。雨の日の跳ね返りは、床から20cmくらいの高さまで届きます。裾がそこより下にあると、歩くたびに裾が濡れ、濡れた裾が脚にまとわりついて冷たくなります。
素材は、濡れても重くならず、乾きやすいものを選びます。化繊の混ざった薄手の生地がいちばん扱いやすく、デニムや厚手の綿は避けてください。デニムは水を吸うと重くなり、色が移ることもあります。
素材|濡れても乾く・重くならない
台風の日の服は、濡れたあとにどうなるかで素材を選びます。
| 素材 | 濡れたとき | 乾くまで | 台風の日 |
|---|---|---|---|
| ポリエステル | 重くなりにくい | 早い | 向く |
| ナイロン | 重くなりにくい | 早い | 向く |
| ウール(薄手) | 湿っても冷たく感じにくい | ふつう | 向く |
| ウールと化繊の混紡 | 重くなりにくい | ふつう | 向く |
| 綿(薄手) | 肌に張りつく | ふつう | どちらとも |
| 綿(厚手) | 重く冷たい | 遅い | 向かない |
| デニム | 重く、色が移る | とても遅い | 向かない |
| 麻 | しわになる | 早い | どちらとも |
| レーヨン | 縮みやすく、しわになる | ふつう | 向かない |
| 起毛した素材 | 毛羽が寝て跡が残る | 遅い | 向かない |
ウールは、湿っても冷たく感じにくい性質があるので、秋の台風の日の中に着る1枚に向いています。表の生地に水をはじく加工がしてある服は、洗濯表示の近くに書かれていることがあるので、クローゼットの中で一度探しておくと、台風の日に選ぶ服がすぐに見つかります。綿の厚手とデニム、レーヨンは、台風の日は避けてください。
色|濡れ跡が目立つ色、目立たない色
濡れた服は、乾いたあとに跡が残ることがあります。色によって、跡の目立ち方が違います。
淡い灰色、ベージュ、薄い水色は、濡れたところだけ色が濃く見えて、乾くまで跡がはっきり出ます。白は、濡れると透けやすくなります。黒や紺のような濃い色は、濡れても色の変化が少なく、跡が目立ちません。
柄も、濡れ跡を目立たなくするのに役立ちます。細かいチェックや織り柄のある生地は、濡れた部分との境目がぼやけて、無地より跡が目に入りにくくなります。
台風の日は、下半身と上着を濃い色にしてください。上半身の中に着る服は、上着の下に隠れるので、好きな色で構いません。職場で上着を脱いだあとに見える服だけ、濡れたときの見え方を考えておけば十分です。
靴|水に浸かる前提で選ぶ
台風の日は、道路の端や横断歩道に深い水たまりができます。よけきれないことが多いので、靴は水に浸かる前提で選びます。
| 靴 | 水たまりに入ったとき | 台風の日 |
|---|---|---|
| 筒の高いレインブーツ | 中まで入らない | いちばん向く |
| 筒の低いレインブーツ | 深い水たまりでは入る | 向く |
| ゴム底の撥水スニーカー | 浅ければ入らない | 向く |
| 合成皮革の靴 | 縫い目から少ししみる | どちらとも |
| 布のスニーカー | すぐ中まで濡れる | 向かない |
| 革底の革靴 | 底からしみ、傷む | 向かない |
| 甲の開いたパンプス | 水が入る | 向かない |
| サンダル | 足ごと濡れる | 濡れてもいい日だけ |
レインブーツがあれば、それがいちばん確実です。職場で履き替えるかどうかで選ぶ筒の高さは、レインブーツコーデ 通勤に詳しく書いてあります。
靴下と替え
どんな靴でも、台風の日は足先が濡れる可能性があります。替えの靴下を1足、必ず鞄に入れてください。
替えの靴下は、いつもより少し厚手のものにしておくと、濡れた靴を履き直したときにも、湿り気が肌に届きにくくなります。帰りも同じ靴を履くなら、帰る前にもう一度替えられるよう、2足持っていくと安心です。
濡れた靴下で一日過ごすと、足先が冷えて、午後にはつらくなります。職場に着いたら、まず靴下を替えるだけで、体感がずいぶん変わります。ストッキングやタイツの日も、替えを1足持っていきます。
濡れた靴下を入れる袋も一緒に用意しておきます。小さな防水の袋か、使い捨ての袋を1枚入れておけば、ほかの荷物を濡らしません。帰りの電車の中で湿った靴下が気になる人は、帰る前にもう一度替えるつもりで用意しておいてください。
鞄|中身を防水の袋に入れる
台風の日は、鞄の外側が濡れることを前提にします。濡らしたくないものは、鞄の中でさらに袋に入れてください。
書類、電話、財布、手帳は、口の閉じる防水の袋か、ビニールの袋にまとめます。鞄そのものは、表が撥水の素材か、口がファスナーで閉まるものが向いています。口の開いたトートは、横から雨が吹き込みます。
革の鞄は、台風の日は避けてください。濡れると色がまだらになり、形も崩れます。布の鞄も、厚手の綿は水を吸って重くなり、中まで湿ってきます。ナイロンやポリエステルの鞄がいちばん気を使わずに済みます。雨の日の鞄の選び方は雨の日のバッグの選び方も参考にしてください。
髪と首元
台風の日は、風と湿気で髪が乱れます。長い髪は、低い位置でひとつにまとめて、フードの中に入れてください。フードをかぶると、髪と首元の両方を守れます。
化粧は、濡れても落ちにくいものを薄く、にしておくと、着いてから直す手間が減ります。直す道具は、鞄の中で防水の袋に入れておいてください。
首元は、襟の立つ上着か、フードがあれば、横から吹き込む雨を防げます。ストールやマフラーは、濡れると重く冷たくなるので、台風の日は鞄の中に入れておき、職場や屋内に入ってから巻くほうが扱いやすくなります。
傘の扱い|折れる・裏返るを避ける
風の強い日に傘をさすときは、低く、風上に向けて持ちます。高く持つほど風を受け、裏返りやすくなります。
駅の出入り口や、高い建物の角を曲がるところは、急に風が強まる場所です。そこを通るときは、先に傘を閉じてから歩き出すと、裏返らずに済みます。
突風が来たら、無理に持ちこたえずに閉じてください。傘が裏返ると、骨が折れて周りの人に当たることもあります。風の強い時間は、傘を閉じて、フードのある上着で歩くほうが安全です。
大きな傘は、風を受ける面積が大きいので、台風の日は扱いにくくなります。親骨が55cm前後の小さめの傘を補助として持つくらいがちょうどいい大きさです。折りたたみ傘の選び方は折りたたみ傘の選び方にまとめてあります。
職場に着いてから、濡れた服を直す
台風の日は、着いた先での直し方も決めておきます。
| 濡れた場所 | すること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 上着 | 前を開けてハンガーに掛け、風の通る場所へ | 1分 |
| 靴下 | 替えの靴下にはき替える | 2分 |
| 靴の中 | 丸めた紙を詰める | 1分 |
| パンツの裾 | タオルで挟んで水気を取る | 2分 |
| 肌着 | 替えの肌着に着替える | 3分 |
| 髪 | タオルで挟んで水気を取る | 2分 |
| 鞄 | 表を拭き、口を開けて乾かす | 1分 |
| 濡れた書類 | 平らな場所に広げる | 1分 |
いちばん先にするのは、靴下を替えることと、上着を掛けることです。この2つだけで、午前中の寒さがずいぶん違います。
職場の空調が効いていると、濡れた服は乾くのと同時に熱を奪っていきます。肌着まで湿っているなら、我慢せずに替えてください。替えの肌着がない日は、乾いた羽織りを1枚上から着て、湿った服と空気のあいだに1枚はさむだけでも楽になります。
パンツの裾は、乾いたタオルで挟んで押さえると、こすらずに水気が取れます。こすると生地が毛羽立ち、跡が残りやすくなります。
替えを置いておく・持っていく
台風の多い時期は、職場に替えを置いておくと、当日の荷物が減ります。
| 替え | 置いておく | 持っていく |
|---|---|---|
| 靴下・ストッキング | 1組 | 置けないなら1組 |
| 肌着 | 1枚 | 汗をかきやすい人は1枚 |
| 薄手の羽織り | 1枚 | 置けないなら薄手を1枚 |
| 室内用の靴 | 1足 | レインブーツの日は必要 |
| タオル | 1枚 | 小さめを1枚 |
| 防水の袋 | 数枚 | 1〜2枚 |
| ヘアゴム・ピン | 少し | 髪の長い人は必要 |
| 替えのパンツ | 余裕があれば | 基本は要らない |
職場に置けないなら、替えの靴下と肌着の1組だけでも持っていってください。この2つがあれば、濡れた日でも一日を過ごせます。置いておいた替えは、使ったらその週のうちに補充しておくと、次の台風の日にも慌てません。
手持ちで組む台風の日の3通り
ここまでの考え方を、手持ちの服で組める形にまとめます。
| 組み方 | 上 | 下 | 靴 | 鞄 |
|---|---|---|---|---|
| 通勤の基本 | フードつきの撥水の上着+薄手のニット | 足首の見える濃い色の細めのパンツ | レインブーツ | ファスナーの閉まる撥水の鞄 |
| きちんとした日 | 撥水のコート(ジャケットは袋に) | 濃い色のパンツ | 水に強い靴、職場で履き替え | 背負える鞄+袋に入れた靴 |
| 近所の用事 | 丈の長いレインコート | 丈の短いパンツ+替えの靴下 | 筒の低いレインブーツ | 小さな防水の袋 |
3つとも、上着が雨の大半を受け止め、下半身は濡れても困らない丈と素材、靴は水に浸かる前提、という形です。持っている服の名前が違っても、この3点がそろえば、台風の日の服として働きます。
帰り道の服|夕方に風が強まる日
台風の接近は、時間とともに進みます。朝は雨だけだったのに、夕方の帰り道に風が一気に強まる、ということがよくあります。
行きに撥水の上着を着ていても、職場にいるあいだに表が乾ききらず、帰りにもう一度濡れると、今度は中まで湿ってきます。上着は職場に着いたらすぐ風の通る場所に掛けて、帰りまでにできるだけ乾かしておいてください。
帰りの時刻の予報は、朝のうちに確かめておきます。帰りのほうが風雨が強い予報なら、職場を早めに出る相談をするのも一つの方法です。服でできることには限りがあるので、時刻をずらすほうがずっと効きます。
帰ってから、濡れた服と靴を乾かす
台風の日に濡れた服と靴は、その日のうちに手当てしておくと、翌日も困りません。
上着は、前を開けてハンガーに掛け、風の通る室内で干します。直射日光や暖房の真上は、生地を傷めたり縮ませたりすることがあるので避けてください。乾いたあと、撥水が落ちていないかを水を一滴落として確かめておきます。
靴は、中に丸めた紙を詰めて、水気を吸わせます。紙は1時間ほどで湿ってくるので、何度か替えてください。革の靴は、表の水気を拭いてから、形を整えて陰で乾かします。急いで熱を当てると、革が硬くなり、ひび割れの原因になります。
濡れたパンツは、裾を上にして吊るすと、水が腰の側に流れず、裾から乾いていきます。デニムのように色の出る生地は、ほかの服と重ねずに干してください。
台風の前日にやること
台風が近づいているとわかったら、前の日のうちに次のことを決めておきます。
- 出かけるかどうかの方針を確かめる(職場・学校・交通機関の情報)
- 行きと帰りの時刻の風と雨の予報を見る
- 上着の撥水を、水を一滴落として確かめる
- 靴を決めて、替えの靴下を鞄に入れる
- 鞄の中身を防水の袋にまとめる
- 翌日(台風が通り過ぎた日)の服も決めておく
前の晩に決めておけば、当日の朝、雨風の音を聞きながら慌てることがありません。
玄関には、翌朝着る上着と履く靴を出しておき、鞄の中身も詰め終えておきます。朝は、予報を見直して、風の強まる時刻が早まっていないかだけを確かめてください。早まっているなら、出る時刻を早めるか、在宅に切り替えられないかを相談する判断に時間を使えます。
台風が通り過ぎたあとの日
台風が通り過ぎた翌日は、空気が入れ替わって晴れることが多くなります。ただ、気温と風はその日によって大きく変わります。
| 通り過ぎたあとの天気 | 起きやすいこと | 服の考え方 |
|---|---|---|
| 南からの空気が入る | 蒸し暑く、夏に戻ったよう | 半袖か薄手に、羽織りは薄く |
| 北からの風が入る | 急に涼しくなる | 長袖に羽織りを1枚 |
| 強い風が残る | 吹き返しの風で飛ばされやすい | 裾の広がる服・帽子を避ける |
| 日差しが強い | 雨上がりで照り返しが強い | 日差しを遮る羽織り |
| 道路に水たまりが残る | 足元が濡れる | 前日と同じ靴 |
| 朝晩が冷える | 空気が乾いて放射冷却 | 朝だけ1枚足す |
通り過ぎた日の朝は、前日の雨で湿った靴がまだ乾いていないことがあります。2足を交互に履けるように、晴れの日用の靴を1足用意しておくと困りません。
秋の台風が通り過ぎたあとは、北からの風が入って、一気に季節が進むことがあります。前の晩に、翌日の最高気温と風向きを確かめてください。前の日より5度以上低い予報なら、秋の服に切り替える合図です。
手持ちで足りないものを、台風の前に見分ける
台風の季節は、9月から10月にかけて続きます。一度台風の日を過ごしてみて、困ったものがあれば、次の台風までに手持ちを見直しておくと安心です。
見直す順番は、困った場面の大きい順です。靴の中まで濡れて一日つらかったなら、まず靴。肩と腕が濡れて職場で寒かったなら、上着。鞄の中の書類が濡れたなら、防水の袋。どれも、ふだんの雨の日にも使えるものなので、台風のためだけにそろえるものではありません。
新しく買い足す前に、クローゼットの中を見てください。スポーツや旅行のために買った薄い上着、昔のレインブーツ、ナイロンのパンツなど、台風の日に向くものがしまい込まれていることがあります。
どちらとも取れるとき①|朝は小雨、昼から本降り
台風が近づく日は、朝はまだ小雨で、昼から風雨が強まる、という予報がよくあります。行きは傘で足りても、帰りは台風の日の服が要る日です。
この日は、帰りに合わせて服を選んでください。行きに撥水の上着を着て、傘もさせばいい話です。靴だけは、行きに履いていった靴で帰ることになるので、帰りの雨に合わせて水に強い靴にしておきます。
帰りの時刻を早められるなら、風雨が強まる前に帰るのがいちばんです。服でできることには限りがあります。
どちらとも取れるとき②|きちんとした服が要る日
来客や会議、面接のように、きちんとした服が要る日に台風が重なることもあります。延期や時間の変更ができないかを先に相談し、それでも出かける日の話として読んでください。この日は、行きと着いてからで服を分けてください。
行きは、撥水の上着に濃い色のパンツ、レインブーツか水に強い靴。着いてから、持っていった靴と上着に替えます。スーツやジャケットの日は、ジャケットを防水の袋に入れて持っていき、着いてから羽織ると、濡れたり皺になったりしません。
着替える場所があるかは、前の日に確かめておきます。更衣室がなくても、化粧室で靴と上着を替えるくらいはできるはずです。
どちらとも取れるとき③|自転車や、子どもの送り迎えがある日
自転車に乗る日や、子どもの送り迎えがある日は、両手がふさがります。傘はさせないので、上下とも雨具で守る日と考えてください。
自転車の日は、上着の丈が長すぎると、ペダルやタイヤに裾が触れて危ないことがあります。フードは、横を向いたときに視界をさえぎらないかも確かめてください。上下が分かれたレインウェアのほうが扱いやすくなります。風の強い日の自転車は、風にあおられて危ないこともあるので、無理に乗らない判断も大切です。
子どもの送り迎えの日は、子どもにもフードのある雨具を着せて、大人は子どもの手を引ける形にします。子どもの替えの靴下も、大人の鞄に1足入れておくと、園や学校に着いてから困りません。大人の鞄は、両手が空く背負う形にしてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 台風の日は、レインコートと傘のどちらがいいですか
- 風が強い台風の日は、レインコートを先に考えてください。風が秒速10mを超えると、傘はあおられてさしにくくなり、横から吹き込む雨は防げません。フードのある撥水の上着か、丈のあるレインコートを着て、傘は小さめのものを補助として持つ形にします。風が弱まって雨だけになった時間には傘が役に立つので、両方持っていくのがいちばん困りません。
- Q. 台風の日にスカートで出かけても大丈夫ですか
- 風の強い日は、スカートは避けたほうが安心です。広がる形のスカートは風で大きくあおられ、片手で押さえながら歩くことになります。どうしてもスカートの日は、膝下丈で、布に重さのあるもの、裾の広がりの小さい形を選び、濡れた脚が冷えないように撥水の上着を膝まで届く丈にしてください。職場で着替えられるなら、行きはパンツで出て、着いてから替えるのがいちばん確実です。
- Q. 台風の日の靴は、どう選べばいいですか
- 水たまりに入る前提で選んでください。道路の端や横断歩道には深い水たまりができ、よけきれないことが多いからです。レインブーツがあれば、それがいちばん安心です。ない場合は、表が合成皮革かゴムで、縫い目が地面から高い位置にある靴を選び、替えの靴下を必ず持っていきます。布のスニーカーや革底の靴は、中まで水が入り、一日乾きません。
- Q. 台風が通り過ぎた翌日は、どんな服装がいいですか
- 台風が通り過ぎた翌日は、空気が入れ替わって晴れることが多く、南からの空気が入れば蒸し暑く、北からの風が入れば急に涼しくなります。どちらになるかは予報の最高気温と風向きで分かるので、前の晩に確かめてください。どちらの場合も風が強く残ることが多いので、裾の広がる服や、飛ばされやすい帽子は避け、脱ぎ着できる1枚を持っておくと安心です。
— メグラシ編集部





