レインブーツの合わせ方|筒の高さと裾の位置で、秋冬のボトムを選ぶ

**レインブーツに何を合わせるか迷ったら、ボトムは、筒の高さと裾の位置の関係で選んでください。**裾を筒の中に入れるか、筒の上にかぶせるか、筒の上をあけてスカートやワンピースを合わせるか。レインブーツの合わせ方は、この3つのどれかに決まります。
どれにするかは、パンツの裾幅と、ブーツの筒の口の太さの差で決まります。平らに置いて測った裾幅が、筒の口より3cm以上細ければ入れる。3cm以上太ければかぶせる。この差が2cm以内に収まる組み合わせが、雨の日の足元をいちばん野暮ったく見せる原因になります。
レインブーツは、雨の日に足を濡らさないための道具です。ふだんのブーツより筒がまっすぐで、口が広く、素材に張りがあります。そのぶん、裾との関係がごまかしにくく、ふだんの革のブーツと同じつもりで合わせると、裾が筒の口でたまったり、筒だけが太く目立ったりします。
この記事では、手持ちのレインブーツと、合わせたいボトムを1本ずつ測って、3つの組み方のどれに入るかを決める手順をまとめます。秋の長雨と、冬の冷たい雨の日を前提にしています。雨の日に靴の中が濡れてしまう悩みは雨の日に靴の中が濡れるで、スカートの丈の選び方は雨の日のスカートで扱っています。この記事は、ブーツを履くと決めたあとの、ボトムとの合わせ方の話です。
結論:裾を入れるか、かぶせるか、筒の上をあけるか
レインブーツとボトムの関係は、3つに分かれます。
1つめは、裾を筒の中に入れる組み方です。細身のパンツやレギンス、裾を絞ったパンツがここに入ります。脚の線がブーツの中まで続いて見えるので、筒の長いブーツでも重く見えにくく、裾が濡れる心配もいちばん少ない組み方です。
2つめは、裾を筒の上にかぶせる組み方です。ストレートやワイド、セミワイドのパンツがここに入ります。筒が裾に隠れるので、外から見るとふだんのパンツと靴に近い見え方になります。雨がやんだあとも目立ちにくく、職場や学校行事に向いています。
3つめは、筒の上をあけて、スカートやワンピースを合わせる組み方です。筒の口と裾のあいだに、タイツや脚が見える部分ができます。このすき間の長さで印象が大きく変わるので、測ってから決めるのがいちばん大切な組み方です。
迷ったら、まず手持ちのパンツの裾幅と、筒の口の太さを測ってください。差がはっきりしていれば、組み方は自然に決まります。差が小さいときだけ、あとで説明する「どちらとも取れるとき」の考え方を使います。
まず測る2か所|筒の高さと、筒の口の太さ
測るのは、ブーツの筒の高さと、筒の口の太さの2か所です。どちらもメジャーが1本あれば、玄関で5分もかからずに測れます。
筒の高さは、床からブーツの口のいちばん高いところまでを測ります。かかとの外側に沿って、メジャーをまっすぐ立てて測ってください。前側が低くカットされているブーツは、前と後ろで高さが違うので、後ろ側の高さを使います。レインブーツはおおむね、くるぶしが隠れる程度の15cm前後、ふくらはぎの下あたりまでの25cm前後、ひざ下まである35cm以上、の3つの高さに分かれます。
筒の口の太さは、ブーツを床に置いて、口を平らにつぶした状態で、端から端までの幅を測ります。これを「筒の口の平置き幅」と呼びます。ロング丈のレインブーツなら16〜20cm、ミドル丈なら15〜18cmくらいのものが多いです。ゴムの筒はつぶしにくいので、手のひらで軽く押さえて、口がまっすぐになったところで測れば十分です。
パンツの裾幅も同じように、床に平らに置いて、裾の端から端までを測ります。細身のパンツなら12〜15cm、ストレートなら17〜21cm、ワイドなら24cm以上がひとつの目安です。この裾幅と、筒の口の平置き幅を並べて書き出しておくと、次の章の判断がすぐにできます。
数字を書き出すときは、雨の日によく履くボトムから順に測ってください。ふだんいちばん履いている1本が、雨の日にも履きたい1本とは限りません。雨の日は、濡れても乾きやすいもの、汚れが目立ちにくい色のものを選ぶことが多いので、その候補を先に測っておくと、朝に迷う時間が減ります。測った数字は、スマホのメモに「ブーツの口 18cm」「黒パンツ 13cm」「グレーのワイド 26cm」のように並べておくと、店で新しい1本や1足を選ぶときにもそのまま使えます。
あなたの組み方はどれか|裾幅と筒の口の差で決める
裾幅と筒の口の平置き幅の差で、組み方は次のように分かれます。
| 裾幅と筒の口の差 | 組み方 | 裾がどうなるか | 雨の日の濡れ方 |
|---|---|---|---|
| 裾が3cm以上細い | 裾を筒に入れる | 筒の中で余らず収まる | 裾はほぼ濡れない |
| 差が2cm以内 | 決めにくい(後述) | 筒の口で裾がたまりやすい | たまった部分が濡れる |
| 裾が3cm以上太い | 裾を筒にかぶせる | 筒の上をすべって落ちる | 床に近い裾が濡れる |
細いほうは、裾が筒の中ですとんと落ちて、口の上にたるみが出ません。太いほうは、裾が筒の外側をすべって、筒の上で止まらずに足首まで落ちます。どちらも見た目が整い、歩いても裾の位置が変わりません。
問題は、差が2cm以内の組み合わせです。入れようとすると裾が筒の口で押し込まれてふくらみ、かぶせようとすると裾が筒の口に引っかかって、すねの途中でたまります。どちらにしても、ブーツの口のあたりに布のかたまりができて、そこが足元でいちばん目立つ場所になります。レインブーツを履くと野暮ったく見えるという人の多くが、この組み合わせです。
スカートの日は、裾幅ではなく、裾の高さと筒の口の高さの差を見ます。こちらは「筒の上をあける組み方」の章で詳しく説明します。
裾を筒に入れる組み方|細身のパンツとレギンス
裾を筒に入れる組み方は、ロング丈のレインブーツでいちばん整いやすい組み方です。脚の線がブーツまでひと続きになるので、筒が長くても脚が短く見えにくくなります。
入れるときに見るのは、裾の長さです。筒の中で裾が足首より下までたまると、歩くたびに裾がずり上がって、筒の口から布がはみ出てきます。理想は、裾がくるぶしの少し上で止まる長さです。フルレングスのパンツなら、裾を1回か2回折ってから入れると、筒の中でもたつきません。
入れたあとは、ひざを2〜3回曲げてみてください。筒の口でパンツが引っぱられて、ひざ裏にしわが寄るなら、裾の長さが足りていないか、パンツの生地に伸びが少ないかのどちらかです。伸びのある生地か、ひざまわりにゆとりのあるパンツの方が、入れる組み方には向いています。
上に合わせる服は、筒の太さとのつり合いで選びます。脚の線が細く続くぶん、上はある程度ボリュームがあっても重く見えません。腰が隠れる丈のニットや、ひざ上丈のコートなら、ブーツの筒との間に細い部分がはさまって、全身の形がまとまります。上も下も細いと、ブーツの筒だけが太く見えることがあるので、上は少しゆとりのあるものを合わせてください。
秋冬は、裾を入れる日のパンツの生地に気をつけます。厚手のウールや起毛したパンツは、筒の中で生地がかさばって、筒の口がふくらみます。入れる組み方で着るなら、裏起毛のレギンスや、薄手で伸びのあるパンツを選ぶと、筒の中に収まりやすく、暖かさも保てます。
裾を筒にかぶせる組み方|ストレートとワイドの裾
裾を筒にかぶせる組み方は、短い筒のレインブーツと、ストレート以上の太さのパンツに向いています。筒が裾に隠れるので、外から見ると、ふだんのパンツと靴の組み合わせとほとんど変わりません。
かぶせるときに見るのは、裾が床から何cmの高さで止まるかです。雨の日は、床から裾までが5cmより近いと、歩くたびに水を吸い上げます。5〜8cmあれば、ふつうに歩くかぎり裾は濡れにくく、筒の上半分もきちんと隠れます。裾が床から10cmを超えると、今度は筒が裾の下から見えてきて、隠したつもりの筒が半端にのぞきます。
裾が筒の口で引っかかっていないかも確かめます。立ったまま、裾をつまんで軽く持ち上げ、手を放してください。すとんと足首まで落ちれば大丈夫です。筒の口のあたりで止まって、すねの途中に布がたまるなら、裾幅が筒に対して足りていません。その場合は、もう少し裾の太いパンツに替えるか、筒の短いブーツに替えるのが近道です。
かぶせる組み方は、パンツの生地の重さが効きます。とろみのある生地や、ある程度の重さのあるウールは、裾が筒の上を自然にすべって落ちます。薄くて張りのあるナイロンや、軽いコットンは、筒の口に引っかかりやすく、風で裾がめくれて筒が見えます。秋冬は、厚手でも落ち感のあるウールやポリエステルのパンツを選ぶと、かぶせる組み方がきれいに決まります。
上に合わせる服は、パンツの太さとの差で選びます。ワイドパンツなら、上はコンパクトなニットか、腰までの短めのジャケット。ストレートなら、腰が隠れるくらいの丈の上着まで合わせられます。かぶせる組み方は足元が隠れるぶん、下半身の量が多く見えやすいので、上を少し短く、細めにしておくと全身が重くなりません。
筒の上をあける組み方|スカートとワンピース
スカートやワンピースの日は、筒の口と裾のあいだがどれくらいあいているかで、印象が決まります。測るのは、床から筒の口までの高さと、床からスカートの裾までの高さの2つです。
すき間が10cm以上あるなら、すっきり見えます。タイツや脚が見える部分がはっきりあるので、ブーツとスカートが別々の役割をしているように見え、重なりのない軽い足元になります。ひざ上丈のスカートとミドル丈のブーツ、ひざ丈のスカートとくるぶし丈のブーツなどがここに入ります。
すき間が3cm以下、または裾が筒にかかっているなら、これも落ち着いて見えます。スカートの裾が筒の口を覆うので、ブーツとスカートがひと続きの縦の面になり、全身が長く見えます。ロングスカートやマキシ丈のワンピースとロング丈のブーツの組み合わせがここに入ります。
いちばん迷うのは、すき間が4〜9cmの組み合わせです。脚がほんの少しだけのぞくので、その部分が切れ目のように見えて、足元が細切れになります。ひざ下丈のスカートとロング丈のブーツが、ちょうどこの幅になりやすい組み合わせです。こうなったら、スカートを長いものに替えるか、ブーツを短いものに替えて、すき間を10cm以上か3cm以下のどちらかに寄せてください。
スカートの素材にも注意します。雨の日は、スカートの裾がブーツの筒にこすれて、はねた水を吸います。とくに裾が筒にかかる長さのスカートは、筒の口あたりが濡れやすくなります。ロング丈を合わせるなら、水がしみにくいポリエステルか、乾きの早い化学繊維の生地を選ぶと、帰ってから裾だけ湿っていることが減ります。
どちらとも取れるとき① 裾幅が筒の口と同じくらい
裾幅と筒の口の差が2cm以内のパンツは、入れても、かぶせても、どこかが引っかかります。ここをどう扱うかで、雨の日の足元の印象が大きく変わります。
まず、パンツの生地に伸びがあるかどうかを確かめてください。伸びる生地なら、入れる組み方に寄せられます。裾を1回内側に折って細くしてから入れると、筒の中で収まりやすくなります。折るときは、外側ではなく内側に折るのがコツです。外に折ると、筒の口から折り返しが見えてしまいます。
伸びない生地なら、かぶせる組み方に寄せます。このとき、裾の長さを少し長めにして、床から5cm前後の位置で止まるようにしてください。裾が長いぶん重さが出て、筒の口に引っかかりにくくなります。それでも引っかかるなら、裾の内側に、ブーツの筒に当たる面だけすべりのよい布がある裏地つきのパンツに替えると、すとんと落ちるようになります。
どちらにも寄せられないときは、そのパンツを雨の日の組み合わせから外すのがいちばん確実です。雨の日の朝は時間がありません。毎回裾の引っかかりを直すくらいなら、雨の日用に、筒とはっきり差のあるパンツを1本決めておく方が、気持ちよく出かけられます。
この境目は、ブーツの方を替えても動きます。口の広いブーツに替えれば、同じパンツでも入れる組み方に寄りますし、筒の短いブーツに替えれば、引っかかる場所そのものがなくなって、かぶせる組み方がきれいに決まります。どちらを替えるかは、手持ちのボトムに多い裾幅を見て決めてください。
どちらとも取れるとき② ひざ下丈のスカートとロング丈の筒
ひざ下丈のスカートとロング丈のレインブーツは、手持ちの組み合わせとしていちばん多いのに、いちばん決まりにくい組み合わせです。すき間が4〜9cmになって、脚が細く切り取られたように見えるからです。
まず、すき間を測ってください。スカートの裾から筒の口までが10cm以上あれば、そのままで問題ありません。4〜9cmなら、次のどれかで直します。
1つめは、タイツの色をブーツと同じ色にする方法です。黒いブーツに黒いタイツなら、すき間の部分がブーツとひと続きになって、切れ目が目立たなくなります。すき間を測り直す必要もなく、手持ちの服を替えずにできるので、いちばん手早い方法です。
2つめは、スカートの裾を下げる方法です。ウエストで履くスカートなら、腰の位置まで2〜3cm下げて履くと、すき間が狭まります。ただし下げすぎると、上半身とのつり合いが崩れるので、上に着るものの丈を少し長くして、ウエストを隠しておきます。
3つめは、ブーツを短いものに替える方法です。くるぶし丈のレインブーツにすれば、すき間は20cm以上になって、軽い足元になります。秋の長雨の時期にひざ下丈のスカートをよく履く人は、ロング丈よりミドル丈かくるぶし丈のブーツを1足持っておくと、組み合わせの幅が広がります。
どの方法でも直らないときは、スカートではなくパンツの日にしてしまうのも、ひとつの判断です。雨の日に無理にスカートを合わせる必要はありません。スカートの日にどうしても雨が重なるなら、裾がはねで濡れる高さを雨の日のスカートで確かめて、丈から選び直してください。
どちらとも取れるとき③ 雨がやんだあとも一日履いている
朝は降っていたのに、昼から晴れる。秋はそういう日が少なくありません。そんな日は、レインブーツを一日履き続けることになるので、晴れた街でも浮かない組み方を選ぶ必要があります。
晴れた街で目立ちにくいのは、裾をかぶせる組み方です。筒が裾に隠れているので、足元だけが雨の装いに見えません。つま先とかかとだけが見える状態なら、ゴムの質感もそれほど目立たず、ふだんの靴の延長に見えます。
裾を入れる組み方は、晴れた日の街ではブーツの筒が目立ちます。とくに光沢の強いゴムの筒は、晴れた日の光の下で雨の道具であることがはっきり伝わります。午後から晴れる予報の日に入れる組み方をするなら、つやを抑えたマットな質感の筒を選ぶと、晴れた街でもふだんのブーツに近い見え方になります。
スカートの日は、筒の上が大きくあいているぶん、ブーツの存在感がはっきり出ます。午後から晴れそうな日は、スカートを長めにして筒にかかる長さにするか、ブーツを短いものにしておくと、やんだあとも足元だけ浮くことが少なくなります。
もうひとつの方法は、職場やよく行く場所に、履き替え用の靴を1足置いておくことです。行きと帰りだけレインブーツにして、中では履き替える。この使い分けができるなら、組み方はいちばん濡れにくい「入れる」組み方を選べます。
短い筒のレインブーツの合わせ方
くるぶしが隠れる程度の短い筒のレインブーツは、ふだんのショートブーツに近い感覚で合わせられます。ただ、筒の口が広く、まっすぐなぶん、裾との関係はふだんのブーツよりはっきり出ます。
パンツなら、かぶせる組み方がいちばん自然です。筒が短いので、裾がすぐに足首の位置まで落ちて、筒はほとんど見えません。ストレートからワイドまで、裾幅をあまり選ばずに合わせられるのが、短い筒のいちばんの利点です。
クロップド丈のパンツを合わせる日は、裾と筒の口のあいだを見ます。裾が筒の口から3cm以上上にあるなら、靴下やタイツが少し見える軽い足元になります。裾が筒の口とほとんど同じ高さなら、裾と筒がぶつかって境目が強く出るので、靴下の色を筒かパンツのどちらかに合わせて、境目をなじませてください。
スカートやワンピースは、どの丈でも合わせやすくなります。短い筒なら、ひざ丈でもひざ下丈でも、すき間は10cm以上になります。ロングスカートの場合は、裾が筒の口より上で止まることを確かめてください。裾が筒にかぶさるほど長いと、はねた水を裾が吸います。
短い筒は、雨の量が多い日や、水たまりの多い道を歩く日には、上から水が入りやすいのが弱点です。長い時間歩く日や、道の悪い場所に行く日は、筒の長いブーツの方が安心です。どちらの日が多いかで、1足目をどちらにするか決めてください。
短い筒のレインブーツは、雨の日以外にも出番を作りやすい靴です。つやを抑えた質感のものなら、曇りの日や、雨上がりで道がまだ濡れている日にも、ふだんのショートブーツのように履けます。雨の日だけの靴にしないことで、買ったあとに玄関で眠ったままになることが減ります。
色で浮かない合わせ方|筒の色を、どこかもう1か所に
レインブーツは、ふだんの靴より面積が大きいので、色が全身の中で目立ちます。筒の色が全身でそこにしかないと、足元だけが別の人の装いのように浮いて見えます。
浮かないようにするには、ブーツと同じ色か、近い色を、全身のどこかにもう1か所置きます。黒いブーツなら、黒のバッグか、黒のマフラーか、黒の傘。茶色のブーツなら、茶色のベルトか、キャメルのコート。カーキのブーツなら、カーキのジャケットか、くすんだ緑のニット。同じ色が上と下に1つずつあると、足元が全身の一部として見えるようになります。
ボトムとブーツを同じ色にするのも、浮かない方法のひとつです。黒いパンツに黒いブーツなら、裾を入れても、かぶせても、脚からつま先までがひと続きに見えます。脚が長く見えやすく、裾とブーツの境目も目立ちません。とくに入れる組み方の日に、境目が気になる人に向いています。
明るい色のレインブーツは、合わせ方がもう少し難しくなります。白やベージュ、黄色など明るいブーツは、足元に視線が集まりやすく、筒の太さも目立ちます。明るいブーツを履く日は、ボトムを暗めの色にして、ブーツとのあいだに明るさの差をつけると、足元の明るさが引き締まって見えます。
秋冬は、ブーツの色を全身のいちばん暗い色にそろえておくと失敗が少なくなります。暗い色が足元にあると、全身の重心が下がって落ち着きが出ます。逆に、上に暗い色、足元に明るい色を置くと、冬の重い上着と足元がつり合わず、ちぐはぐに見えることがあります。
職場・学校行事・電車で浮かない境目
雨の日にレインブーツで出かける場所は、職場、学校の行事、電車やバスでの移動など、ふだんと同じ場所がほとんどです。その場所で浮かないかどうかは、筒がどれくらい見えているかで決まります。
職場に着ていくなら、筒が見える長さを10cm以内にしておくと安心です。かぶせる組み方なら、筒はほとんど見えません。入れる組み方なら、上の服の丈を長めにして、ブーツの口と上の服の裾のあいだに見える脚を少なくすると、ブーツの存在感がやわらぎます。
学校の行事や、人の家を訪ねる日は、靴を脱ぐ場面があるかを先に確かめてください。レインブーツは脱ぐのに時間がかかり、脱いだあとに置く場所にも困ります。脱ぐ場面がある日は、くるぶし丈の脱ぎやすいレインブーツにするか、行きだけ履いて中で履き替えるかのどちらかに決めておきます。
電車やバスで長く立つ日は、筒の長いブーツの重さが効いてきます。ゴムの長い筒は、30分を超えて立っていると、足の疲れ方が革のブーツとはっきり違います。移動が長い日は、ミドル丈かくるぶし丈のブーツを選び、パンツはかぶせる組み方にしておくと、疲れにくく、見た目も落ち着きます。
職場の床が水に濡れやすい場所なら、ブーツの底がすべらないかも確かめておきます。駅の床やタイルですべりやすい靴の見分け方は雨の日に靴が滑るにまとめています。
秋冬の調整|タイツ・靴下・裾の重さ
秋冬のレインブーツは、春先の雨の日とは合わせ方が少し変わります。気温が下がると、タイツや厚手の靴下をはき、ボトムの生地も厚くなるからです。
まず靴下です。ゴムの筒は保温性がないので、冬の雨の日は足先が冷えやすくなります。厚手の靴下をはく日は、ブーツのサイズに余裕があるかを確かめてください。つま先が窮屈なまま長く歩くと、冷えより先に痛みが出ます。厚手の靴下を前提にするなら、ふだんの靴より0.5〜1cm大きいサイズを選ぶのが目安です。
靴下が筒の口から見えるかどうかも確かめます。長い靴下をはいて、筒の口から2〜3cm靴下がのぞくと、足元に細い帯ができて、意外と目立ちます。のぞかせるなら、ボトムかブーツと同じ色にしておくと、帯がなじみます。のぞかせたくないなら、筒の口より5cm以上低い丈の靴下を選んでください。
タイツは、スカートの日にすき間の見え方を決めます。黒いタイツなら、すき間がブーツとひと続きになって、脚が長く見えます。肌に近い色のタイツなら、すき間がはっきり出て軽い印象になります。冬は厚手の黒いタイツを合わせる日が多くなるので、黒や焦げ茶のブーツを1足持っておくと、組み方に迷う日が減ります。
最後にボトムの重さです。冬のウールのパンツは、秋のパンツより生地が厚く、裾も重くなります。裾をかぶせる組み方では、重い裾がすとんと落ちるので、むしろ合わせやすくなります。入れる組み方では、筒の中で生地がかさばるので、冬は入れる組み方を薄手のパンツの日に限るのが無理のない分け方です。雨の日の服全体の組み方は雨の日コーデ 50代でも、裾と袖口を濡らさない丈から整理しています。
買う前に確かめること
これからレインブーツを買う人は、店で次の3つを確かめてください。
1つめは、筒の口の太さです。手持ちのパンツの裾幅を測って、メモしておきます。店では、ブーツの口を手で軽くつぶして、裾幅と比べてください。よく履くパンツの裾幅と、口の太さの差が3cm以上あれば、入れるかかぶせるかが迷わずに決まります。
2つめは、筒の高さです。よく履くスカートの丈を測っておき、床から裾までの高さと、筒の口の高さを比べてください。すき間が10cm以上か3cm以下になる高さのブーツなら、スカートの日にも迷いません。
3つめは、履いたまま、ひざを曲げてしゃがんでみることです。筒の長いブーツは、しゃがんだときに筒の口がひざ裏に当たることがあります。当たる高さのブーツは、電車で座ったり、子どもの目線に合わせてかがんだりするたびに、筒の口が脚に食い込みます。履いて数歩歩き、一度しゃがんでから決めると、買ってから履かなくなる失敗が減ります。
手持ちのボトムに、細身のパンツとワイドパンツの両方がある人は、筒の長さが中くらいのブーツを選ぶと、どちらの組み方にも寄せやすくなります。迷ったら、雨の日にいちばん多く履くボトムに合わせて選んでください。雨の日用の靴をもう1足考えるときは、雨の日の靴 女性も参考になります。
1足で雨の続く一週間を回すとき
秋の長雨の時期は、レインブーツを何日も続けて履くことになります。1足しかないなら、毎日同じ足元に見えないように、組み方を日ごとに変えてみてください。
月曜と木曜は、細身のパンツを筒に入れる組み方。脚の線がすっきり見え、裾もいちばん濡れません。雨脚が強い予報の日に回すと安心です。火曜と金曜は、ストレートかワイドのパンツをかぶせる組み方。筒が隠れるので、同じブーツでも別の靴を履いているように見えます。午後から晴れそうな日に向いています。水曜は、スカートかワンピースで筒の上をあける組み方。すき間を10cm以上か3cm以下にそろえて、足元に軽さを出します。
このように3つの組み方を順番に回すと、同じ1足でも、見え方が日ごとに変わります。職場の人が見ているのは、靴そのものより、全身の形の変化です。足元が同じでも、裾の位置と脚の見え方が変われば、毎日同じ装いには見えません。
続けて履くときは、ブーツの中を毎晩乾かしておくことも大切です。中が湿ったまま翌朝に履くと、足元が冷えて、一日が長く感じられます。帰ったら中に乾いた紙を丸めて入れ、風の通る場所に置いておくと、翌朝には履ける状態に戻ります。
関連記事
よくある問い
- Q. レインブーツにワイドパンツを合わせてもいいですか
- 合わせられます。裾をブーツの上にかぶせて、筒が見えない状態にしてください。裾幅が筒の口より3cm以上太ければ、裾が筒の上で引っかからずに落ちます。ただし床から裾までが5cmより近いと水を吸うので、雨の日は床から5〜8cmの高さで止まる丈にしておくと安心です。
- Q. レインブーツにスカートは子どもっぽく見えませんか
- 子どもっぽく見えるのは、裾と筒の口のあいだが5cm前後しかあいていないときが多いです。ひざ下丈のスカートとロング丈のブーツは、このすき間が半端になりやすい組み合わせです。すき間を10cm以上あけるか、スカートを長くして筒に裾がかかるようにすると、大人の雨の日の装いに落ち着きます。
- Q. レインブーツは短い筒と長い筒、どちらが合わせやすいですか
- 手持ちのボトムに細身のパンツが多いなら長い筒、ストレートやワイドが多いなら短い筒の方が合わせやすいです。長い筒は裾を入れる組み方に向き、短い筒は裾をかぶせる組み方に向きます。持っているボトムを3本ほど並べて、裾幅がどちらに寄っているかを見てから選んでください。
- Q. レインブーツを履いた日に、雨がやんだらどうすればいいですか
- やんだあとも一日履き続ける日は、裾をかぶせる組み方の方が目立ちません。筒が隠れているので、晴れた街でも足元だけが雨の装いに見えにくくなります。裾を入れる組み方の日は、帰りまで晴れそうなら、職場で履き替えられる靴を1足置いておくのがいちばん確実です。
— メグラシ編集部





