骨格ナチュラル 似合う服 50代|ざっくりが疲れて見えるか埋もれるか

**骨格ナチュラルの50代で、似合っていたはずのざっくりした服が急に合わなくなったなら、まず鏡で「疲れて見えるのか」「服に埋もれるのか」を決めてください。**直す場所はこの2つで違います。
疲れて見える人は、布の表面が原因です。毛羽立った布、伸びて垂れる布、しわの多い布が、そのままくたびれた印象になっています。骨格ナチュラルのラフさは形で残し、布は目の詰まった、表面の整ったものに替えます。大きさは変えなくてかまいません。
埋もれる人は、大きさが原因です。若い頃に選んだ服の大きさが、いまの体の厚みや姿勢に対して一段大きくなっています。肩線を肩先から3cm以内に、袖口を手の甲の半分までに収めます。両方出る人は、目の詰まった布で一段小さいサイズを選び、ゆとりは身幅ではなく丈で取ります。
先に決める:あなたはどちらで合わなくなったのか
いちばんよく着ていたざっくりした服を1枚着て、鏡から2mほど離れて全身を見てください。最初に浮かんだ言葉で分けます。
| 鏡で最初に思うこと | 原因 | 直す場所 |
|---|---|---|
| くたびれた、疲れている、生活感がある | 布の表面 | 目の詰まった布に替える |
| 服が大きい、体が小さく見える、着られている | 大きさ | 肩線・袖口・身幅を半段落とす |
| どちらも当てはまる | 両方 | 目の詰まった布で一段小さく |
表は分け方を示すためだけのものです。決めたほうの章から読んでください。
骨格が変わったわけではない
骨格ナチュラルは、骨の大きさや関節のしっかりした感じが体の印象をつくっているタイプです。骨格そのものは年齢でほぼ変わらないので、50代になっても似合う方向は同じです。肩や腰の骨に布を引っかけるように着る、ゆとりのある形がいちばん合います。
変わるのは、肌や髪の質感と、体の厚みのつき方、姿勢です。同じ服でも、顔まわりの印象や体の線が変わると、服の見え方が変わります。だから「骨格ナチュラルに似合う服」の答えは変えずに、布と大きさの2つだけを調整すればよい、というのがこの記事の考え方です。体全体の変化の見方は骨格ナチュラルの体型変化でも扱っています。
疲れて見える人の境目は「透け」と「毛羽」
光にかざして目の詰まりを見る
手持ちのざっくりしたニットやシャツを窓に向けて広げてください。向こうの景色の形がはっきり見えるなら、目がゆるい布です。ゆるい布は着ているうちに伸び、肩や裾が垂れて、全体がくたびれた印象になります。ぼんやり明るさがわかる程度なら、目が詰まっています。
袖口と脇の毛羽を見る
ニットなら、袖口と脇の下の表面を見てください。毛玉や毛羽が浮いているなら、その1枚は顔から離れた場所でしか着ないほうが無難です。骨格ナチュラルは素材の表情が似合うタイプですが、表情と傷みは別物です。表面が整っていて凹凸があるものは表情、毛羽立って光をぼかすものは傷みに見えます。
疲れて見える人の直し方
ラフさは布ではなく形に残す
若い頃は、粗い編みやしわの多い麻、洗いざらしの綿など、布そのもののラフさで骨格ナチュラルらしさを出していた人が多いはずです。50代では、布のラフさをいったん控え、形でラフさを出してください。肩の落ちたシルエット、ゆとりのある身幅、長めの丈といった形はそのまま残し、布だけを目の詰まったウールや、張りのある綿、表面の整った厚手のニットに替えます。
顔の近くは整った布、遠くはラフな布
くしゃっとした素材をすべてやめる必要はありません。顔から近いトップスとストールは整った布に、顔から遠いボトムスや羽織りの裾まわりはラフな布にすると、全体の抜けは残りつつ、顔まわりは疲れて見えません。
色は表面の整った濃い中間色
疲れて見える人は、淡い生成りや薄いベージュを顔のそばに広く置くと、肌の明るさと混ざってぼやけがちです。濃いキャメル、深い緑、墨がかったグレーのように、色そのものに重さのある中間色を選ぶと、布の表面がきちんと見えます。
埋もれる人の境目は「肩先3cm」と「手の甲の半分」
肩線を触って測る
着て正面を向き、肩の縫い目を指で探します。腕を下ろしたとき、肩の骨のいちばん外側から3cm以内に縫い目があれば合っています。骨格ナチュラルは肩の落ちた形が似合うので、ほかのタイプより基準をゆるめていますが、それでも3cmを超えて落ちていると、肩まわりのたるみで体が小さく見えます。
袖口は手の甲の半分まで
腕を自然に下ろして、袖口が手のどこまで来ているかを見てください。手の甲の半分で止まるならちょうどよく、指の付け根まで袖がかかるなら大きすぎます。袖が手を覆うほど長いと、服に着られている印象が強くなります。
身幅は脇でつまんで測る
脇の下の布を両側からつまみ、片側で何cmつまめるかを見てください。片側で10cmを超えて余るなら、身幅が大きすぎる目安です。骨格ナチュラルのゆとりは大切ですが、余りすぎると布が体から離れすぎて、体の芯がどこにあるかわからなくなります。
埋もれる人の直し方
半段小さいサイズにする
いちばん効くのは、いつものサイズから半段落とすことです。若い頃にオーバーサイズを楽しんでいた人ほど、選ぶ大きさが固定されています。同じ形で一段小さいサイズを試すと、肩と袖が収まり、体の骨格がまた服の外に見えてきます。
ゆとりは身幅ではなく丈で取る
骨格ナチュラルらしい抜けを残したいなら、ゆとりの取り方を変えます。身幅を広くするのではなく、丈を少し長くしてください。縦に長いゆとりは体の線をすっきり見せ、横に広いゆとりは体を小さく見せます。
姿勢が前に入るなら、前を開ける
年齢とともに肩が少し前に入る人は、前を閉じた羽織りが体に巻きつくように見えます。羽織りは前を開けて縦の線を2本作ってください。前を開けるだけで、体の幅が服に埋もれず、胸元にゆとりが戻ります。
両方出る人は「目の詰まった布で一段小さく」
疲れて見えて、しかも埋もれている人は、2つの直し方を同時にやることになります。順番は、まず布、次に大きさです。
布だけを替えて大きさがそのままだと、目の詰まった布の重さで、かえって体が沈んで見えることがあります。大きさだけを落として布がそのままだと、小さくなったぶん布の傷みが目立ちます。2つを一緒に変え、ゆとりは身幅ではなく丈で取ると、両方が一度に整います。
| 場所 | 疲れて見える人 | 埋もれる人 | 両方出る人 |
|---|---|---|---|
| 布 | 目を詰める・毛羽を避ける | そのままでよい | 目を詰める |
| 肩線 | そのままでよい | 肩先3cm以内 | 肩先3cm以内 |
| 袖口 | そのままでよい | 手の甲の半分まで | 手の甲の半分まで |
| ゆとり | 形で残す | 丈で取る | 丈で取る |
どちらとも言えないときは、10年前の写真と並べる
鏡だけで決めきれないときは、同じような服を着ていた10年ほど前の写真を探して、いまの自分と並べてください。
写真の服がいまより新しく、ぱりっとして見えるなら、変わったのは布の状態です。疲れて見える側として布を見直します。服の大きさの印象がいまのほうが大きいなら、変わったのは体と服の釣り合いです。埋もれる側として大きさを見直します。どちらも違うなら、両方出る人として布と大きさを一緒に変えてください。
写真が見つからないときは、家族や友人に「疲れて見える」と「服が大きい」のどちらが近いかを聞くのも1つの方法です。本人の感想より、見ている人の言葉のほうが分けやすいことがよくあります。
ボトムスは「裾の幅」で上と釣り合わせる
トップスを整えても、下が若い頃のままだと全身の印象がずれます。骨格ナチュラルに似合うワイドパンツやロングスカートは50代でも合いますが、裾の幅と長さを上に合わせて調整してください。
疲れて見える人は、下を張りのある布にして、上下で布の表情をそろえます。埋もれる人は、上を一段小さくしたぶん、下の裾幅も一段控えると、全身の釣り合いが戻ります。裾幅の測り方は骨格ナチュラルのパンツの裾幅で詳しく扱っています。
上着は肩と丈を先に合わせる
秋の終わりから冬は、上着が全身の印象をもっとも大きく左右します。骨格ナチュラルの50代がコートやジャケットを選ぶときは、色や素材より先に、肩線と丈を確かめてください。肩先から3cm以内に縫い目があり、丈が膝に少しかかる程度か、お尻が半分隠れる程度なら、大きく外しません。
上着の選び方そのものは骨格ナチュラルのコートと骨格ナチュラルのジャケットが大きく見えるで、肩と背中の見方まで分けています。着膨れが気になる人は骨格ナチュラルの着太りも合わせて見てください。
50代で増える場面は、布の格を一段上げる
50代になると、子どもの学校行事、親族の集まり、職場での立場が変わったあとの会食など、きちんと見えることを求められる場面が増えます。骨格ナチュラルの人は、こうした場面で急にかっちりした服を選んで、体に合わず窮屈に見えることがよくあります。
形を変える必要はありません。いつもの肩の落ちた形、ゆとりのある身幅、長めの丈のまま、布の格だけを一段上げてください。普段が綿のシャツなら、同じ形で目の詰まったウールに。普段がざっくりしたニットなら、同じ形で表面のなめらかな厚手のニットに替えます。
疲れて見える人は、この「布の格を上げる」だけで場面に合います。埋もれる人は、格を上げた布は重さが出るので、サイズを一段小さくすることを忘れないでください。どちらの人も、骨格ナチュラルらしい形を残したまま、場面に合ったきちんと感が出せます。
手持ちを仕分ける順番
新しく買う前に、手持ちの服を次の順で仕分けると、残せる服がはっきりします。
- 光にかざして、向こうの景色が見えるほど透ける服を分ける。これは顔から遠い場所で使うか、手放す候補
- 残った服を着て、肩線が肩先から3cm以内に収まるかを見る。収まらない服は、上に羽織る用に回す
- 袖口が手の甲の半分で止まるかを見る。長すぎるものは袖をまくって着る前提にする
- ここまで残った服が、いまの自分の土台になる
この順番で仕分けると、多くの人は半分ほどの服を残せます。足りない分だけを、目の詰まった布で一段小さいサイズから選び直してください。ニットの選び方は骨格ナチュラルのニットが参考になります。
よくある問い
- Q. 骨格ナチュラルは50代でもオーバーサイズを着てよいですか
- 着てかまいません。ただ、若い頃と同じ大きさのままだと、体の厚みや姿勢の変化で服だけが前に出ることがあります。肩線が肩先から3cm以内に収まるか、袖口が手の甲の半分で止まるかを見て、超えるなら半段小さくしてください。
- Q. ざっくりしたニットが老けて見えるようになりました
- 多くは編み目の大きさより、表面の毛羽と伸びが原因です。同じ太い編みでも、目が詰まっていて表面が整ったものなら、ラフさは残しつつ疲れた印象は出にくくなります。生地を光にかざして、透けるほど目がゆるいものは避けてください。
- Q. 麻や綿のくしゃっとした素材は、もう似合いませんか
- 素材そのものではなく、しわの量と場所の問題です。顔に近いトップスはしわの少ない布にして、くしゃっとした素材はボトムスやストールなど顔から離れた場所に回すと、骨格ナチュラルらしい抜けは残せます。
- Q. 背が縮んだ気がして、長い丈が重く見えます
- 長い丈そのものではなく、丈が重なる位置が下がっているのが原因です。ロング丈を着るなら、上はお尻が半分隠れる長さまでにして、下は足首が少し見える長さにしてください。重い面が縦に2つ続かないようにすると軽くなります。
— メグラシ編集部





