メグラシ
自分を知る

骨格ナチュラルのパンツは膝幅と裾幅の差で決まる|差が2cm以内なら縦に落ちる

メグラシ編集部//読了 12分
パンツを平らに置き、膝の位置の幅と裾幅にメジャーを当てて差を測っている様子

骨格ナチュラルのパンツが決まるかどうかを分けているのは、形の呼び名でも生地の名前でもなく、膝の位置の幅と裾幅の差です。

平らに置いて2か所を測り、引き算するだけで判定できます。差が2cm以内なら膝から下は縦に落ちます。5cmを超えると、足首の手前で線が内側に折れます。

まず測る|平らに置いて、2か所だけ

用意するのはメジャー1本と、平らな机だけです。履かずに測ります。

  1. パンツを平らに置き、前後の折り目をそろえる
  2. 股の縫い目から裾までの長さ(股下)を測る
  3. 股下の上から4割の高さに印を置く。これが膝の位置
  4. 膝の位置の幅を、外側の縫い目から内側の縫い目まで測る
  5. 裾の幅を同じように測る
  6. 膝幅から裾幅を引く

引き算の答えが判定です。左右どちらの脚で測っても構いませんが、同じ脚で2か所を測ってください。

境目は2cmと5cm|差で何が入れ替わるか

膝幅−裾幅膝から下で起きること判断
0〜2cm布の輪郭が一直線に落ちる選ぶ
2〜5cmゆるやかに狭まる。線は続くが少し内へ寄る条件つき
5〜8cm足首の手前で線が内側に折れる丈を詰めて調整
8cm超折れた線が強く出て、そこで縦が止まる替える
マイナス10cmまで裾が広がる形。広がり始めが膝より上なら成立選ぶ

差が0に近いほど、膝から下が1本の線になります。マイナス、つまり裾のほうが広い場合も、広がり始める位置が膝より上にあれば縦は続きます。

なぜ膝の位置で測るのか

裾幅だけを見て選ぶと、同じ裾幅でも履いたときの印象が変わります。裾幅20cmのパンツでも、膝幅が21cmの1本と、膝幅が28cmの1本では、膝から下の落ち方がまったく違うからです。

線の向きを決めているのは、幅そのものではなく幅の変化率です。膝から裾までの距離はどのパンツでもおよそ同じなので、幅の差がそのまま角度になります。差2cmはほぼ垂直、差8cmははっきりした斜めです。

だから測るのは2か所。1か所では角度が出せません。

膝の位置を「股下の4割」で取る理由

膝は股下のちょうど真ん中にはありません。人によって差はありますが、股の付け根から膝の皿までは、股下全体の4割前後です。

股下の中央で測ると、実際の膝より下の位置を測ることになります。テーパードの形は下へ行くほど細くなるので、下で測るほど差が小さく出て、判定が甘くなります。

正確に自分の膝の位置を知りたいなら、パンツを履いて膝の皿の中央に指を当て、そこから床までの高さを測ってください。次からはその高さで測れます。

ナチュラルの体で、折れた線が響く理由

ナチュラルと呼ばれる体は、肩先・肘・手首・足首といった関節の位置が布ごしにも読みやすいタイプです。

足首の骨は、床から8〜12cmの高さにあります。差が5cmを超えたパンツは、ちょうどこの高さのあたりで布の輪郭が内側へ折れます。骨の位置と、布の折れる位置が重なるので、そこに線が2本並びます。線が2本並ぶと、縦の流れはそこで止まります。

差が2cm以内なら、布は骨の外側をまっすぐ通り過ぎます。線は1本のまま床まで続きます。

差が開いた1本を直す|折るのではなく詰める

差が6cmあるパンツを手元に残したい場合、直し方は丈を詰めることです。

テーパードは下へ行くほど細くなるので、丈を詰めると裾の位置が上がり、その高さの幅は広くなります。目安として、3cm詰めると差はおよそ1cm縮みます。6cmの差を4cmまで縮めたいなら、6cm詰める計算です。

折り返す方法は差の問題を解決しません。折り山の分だけ裾に厚みが出て、かえって足首の手前に体積ができます。折るのは、差が2cm以内で丈だけが長い1本に限ってください。

素材で、折れ線の出方が変わる

同じ差でも、素材によって折れ線の見え方が変わります。

  • 織りの粗い厚手の布──差5cmでも折れ線がゆるい。上限を6cmまで広げてよい
  • 中厚手で落ちる布──差の数字どおり。基準表がそのまま使える
  • 薄手で張りのある布──差3cmで折れ線が出る。上限を狭める
  • 伸びる素材──履くと膝幅が広がる。実測より差が1〜2cm大きくなると見込む

伸びる素材は平置きの数字と履いたときの数字がずれます。手持ちの伸びる素材を1本、履いた状態でも測って、ずれ幅を控えておくと次から使えます。

股上の深さは、差とは別の軸

股上は差の判定には入りません。ただし、履いたときに膝の位置が上下するので、間接的に影響します。

股上が深い1本を腰の高い位置で履くと、膝の位置は測ったときより上に来ます。すると、差の効く区間が長くなり、折れ線がゆるく見えます。逆に股上の浅い1本を低い位置で履くと、差の効く区間が短くなり、折れ線が急に出ます。

平置きで測った差が境目のときは、実際に履く位置で膝の高さを確かめてください。

靴との関係|裾から下に何cm残すか

差が成立していても、靴で線が止まることがあります。

  • 甲の低い靴──裾を床から2〜4cmに置く。足の甲まで線が続く
  • 甲の高い靴──裾を床から4〜6cmに置く。靴の上端と裾を重ねない
  • 足首を覆う靴──裾を靴の上端に1〜2cm重ねる。境目を作らない

裾と靴の上端が同じ高さでぴったり出会うと、そこに横の線ができます。重ねるか離すか、どちらかにしてください。差の判定を通した1本でも、ここで線が止まると意味がなくなります。

トップスとの関係|長さで区切る位置を決める

パンツ側で縦が通っていれば、トップスは自由度が上がります。ただし、区切る位置は1か所にしてください。

腰の高さで区切るか、腿の中ほどで区切るか、どちらかです。両方に線が出ると、縦に通した線が上で2回止まります。パンツの差を2cm以内に収めた効果は、上で線を増やすと相殺されます。

トップスの裾は、区切りたい高さに合わせて選んでください。

どちらとも取れるとき①|差はちょうど5cm

差が5cmちょうどで、素材は中厚手。この場合は、履いて横から見て決めます。

鏡の前に立ち、膝から足首までの布の輪郭を横から追ってください。折れているのが目で分かるなら外し、分からないなら成立です。5cmは見え方が人によって分かれる位置なので、数字ではなく目で確かめます。

このとき、足を肩幅に開いて立ってください。両足をそろえると左右の布が触れ合って、折れ線が実際より弱く見えます。開いて立つと1本ずつの輪郭が独立して読めます。歩くときも足は開くので、開いた状態の見え方のほうが、実際に人が見る形に近くなります。

どちらとも取れるとき②|差は合うが、腿が窮屈

差は2cmで理想的なのに、腿まわりが窮屈。この場合は、差を保ったまま1サイズ上げてください。

サイズを上げると膝幅も裾幅も同じくらい増えるので、差はほとんど変わりません。差は形が決めていて、サイズは幅の絶対値を決めています。別の軸なので、片方を直してももう片方は動きません。

どちらとも取れるとき③|1本だけ、どうしても決まらない

差も靴も合っているのに決まらない1本がある。この場合は、腿まわりのゆとりを見てください。

腿の一周に対して、パンツの腿まわりが8cm以上大きいと、膝から上で布が体から離れます。上で離れて下で縦に落ちると、膝のところで一度形が変わります。差の判定は膝から下だけの話なので、膝から上は別に見る必要があります。

腿まわりは、平置きの腿幅を2倍して出します。測る高さは、股の縫い目から10cm下です。そこの幅を2倍した数字から、自分の腿の一周を引いてください。8〜18cmが成立帯で、そこを超えると膝の上で布が浮きます。差の判定を通していても、この数字が20cmを超えているなら、膝の上下で別々の形になっています。上と下、どちらを優先するかは、その日に長くとる姿勢で決めてください。

3分で仕分ける手順

まとめると、順番はこうです。

  1. 平らに置いて、股下を測る
  2. 股下の上から4割の高さに印を置く
  3. その高さの幅と、裾の幅を測る
  4. 引き算する。2cm以内なら成立、5cm超なら要調整
  5. 5〜8cmなら、詰める長さを計算する(3cmでおよそ1cm縮む)
  6. 成立した1本は、靴の上端と裾の高さを合わせる
  7. 履いて横から見て、輪郭が一直線かを最後に確かめる

手持ちが10本あっても、机の上で15分あれば全部終わります。

まとめ|引き算1回で決まる

覚えて帰るのは1つです。膝幅から裾幅を引いて、2cm以内なら縦に落ちる。

形の呼び名は同じでも、中身の数字は1本ずつ違います。引き算1回で、呼び名に頼らずに仕分けられます。

成立した1本の膝幅と裾幅は、そのまま控えておいてください。次に買うときは、寸法表の数字を同じように引き算するだけで、届く前に半分は判断できます。手元に基準が1本あることが、いちばん確かな手がかりになります。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 膝の位置は、どこを測ればいいですか
股下の長さを測り、その上から4割の高さです。股下が70cmなら、股の縫い目から28cm下がった位置になります。股下の中央だと膝より下になってしまい、差が実際より小さく出ます。パンツを平らに置いて、股の縫い目から測り下ろしてください。左右の脚のどちらで測っても構いません。
Q. 差が2cm以内でないと、履けませんか
履けます。2cm以内は膝から下が縦に落ちる範囲で、2〜5cmはゆるやかに狭まる範囲です。5cmを超えると足首の手前で線が内側に折れます。ナチュラルと呼ばれる体は足首の骨が布ごしにも読みやすいので、折れた線と骨の位置が近いと、そこで縦が二重に止まります。5cmが実質の上限です。
Q. 差が開いている1本は、どう直しますか
裾を折るのではなく、丈を短く詰めてください。テーパードのパンツは下へ行くほど細くなるので、丈を詰めると裾の位置が上がり、そこの幅は広くなります。3cm詰めると差はおよそ1cm縮みます。折り返すと折り山の分だけ幅が増えて見えるので、差の問題は解決しません。
Q. 逆に、裾が膝より広い1本はどう見ますか
裾幅から膝幅を引いた数字で見ます。裾のほうが広い場合は、差が10cmまでなら縦が続きます。膝から下で布が広がる形は、広がり始める位置が膝より上にあるかを合わせて見てください。膝より下で急に広がると、そこに横向きの折れ線ができます。
Q. 手持ちの中で成立している1本が分かりません
履いて鏡の前に立ち、膝から足首までを横から見てください。布の輪郭が一直線に落ちているなら成立しています。足首の手前で内側に折れているなら、そこで差が5cmを超えています。目で見て分かる1本を1つ見つけたら、それを平らに置いて実測し、自分の基準の数字として控えておいてください。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
コートを平らに置き、裾まわりの幅と肩幅にメジャーを当てて比を出している様子Pick

自分を知る

骨格ナチュラルのコートは裾まわりと肩幅の比で決まる|3.5倍を超える一着を選ぶ

骨格ナチュラルのコートを、裾まわりの一周が肩幅の何倍かという1つの比だけで判定する記事です。3.5倍を超えると肩から裾へ布が続き、2.5倍を下回ると肩の位置で線が止まります。売り場で平置きして測る手順、比が足りない一着の直し方、中に着るものとの関係までまとめました。

続きを読む
ドレスの裾を持ち上げてから離し、床に向かって立つ縦のひだの筋を数えている様子

自分を知る

骨格ナチュラルのドレスは裾に立つひだの数で決まる|歩いて5筋残る布を選ぶ

骨格ナチュラルのフォーマルドレスを、裾を持ち上げて離したあと、縦のひだが何筋残るかで判定する記事です。5筋以上残る布は自分の重さで落ちるので、骨のある体と釣り合います。試着室で3歩あるいて確かめる手順、ひだが立たない布の直し方、迷ったときの二択、羽織りを足す順番までまとめました。

続きを読む
トップスを着て腕を下ろし、肩から裾へ通る縦じわの筋を鏡で数えている様子

自分を知る

骨格ナチュラルのトップスは肩から裾へ通る縦じわで決まる|2〜4筋立つ布が合う

骨格ナチュラルのトップスを、着て腕を下ろしたときに肩から裾まで通る縦じわが何筋立つかで判定する記事です。2〜4筋なら布が自分の重さで落ち、0筋なら張って形が残り、6筋以上なら量が多すぎます。鏡の前で数える手順、筋が立たない布の直し方、迷ったときの二択までまとめました。

続きを読む

あわせて読みたい

骨格ナチュラルのコートは裾まわりと肩幅の比で決まる|3.5倍を超える一着を選ぶ

自分を知る

骨格ナチュラルのコートは裾まわりと肩幅の比で決まる|3.5倍を超える一着を選ぶ

骨格ナチュラルのコートを、裾まわりの一周が肩幅の何倍かという1つの比だけで判定する記事です。3.5倍を超えると肩から裾へ布が続き、2.5倍を下回ると肩の位置で線が止まります。売り場で平置きして測る手順、比が足りない一着の直し方、中に着るものとの関係までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
骨格ナチュラルのドレスは裾に立つひだの数で決まる|歩いて5筋残る布を選ぶ

自分を知る

骨格ナチュラルのドレスは裾に立つひだの数で決まる|歩いて5筋残る布を選ぶ

骨格ナチュラルのフォーマルドレスを、裾を持ち上げて離したあと、縦のひだが何筋残るかで判定する記事です。5筋以上残る布は自分の重さで落ちるので、骨のある体と釣り合います。試着室で3歩あるいて確かめる手順、ひだが立たない布の直し方、迷ったときの二択、羽織りを足す順番までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
骨格ナチュラルのトップスは肩から裾へ通る縦じわで決まる|2〜4筋立つ布が合う

自分を知る

骨格ナチュラルのトップスは肩から裾へ通る縦じわで決まる|2〜4筋立つ布が合う

骨格ナチュラルのトップスを、着て腕を下ろしたときに肩から裾まで通る縦じわが何筋立つかで判定する記事です。2〜4筋なら布が自分の重さで落ち、0筋なら張って形が残り、6筋以上なら量が多すぎます。鏡の前で数える手順、筋が立たない布の直し方、迷ったときの二択までまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
骨格ナチュラルのデニムの選び方|生地の厚みとシルエットで決める

自分を知る

骨格ナチュラルのデニムの選び方|生地の厚みとシルエットで決める

骨格ナチュラルの方がこれから1本デニムを選ぶときの基準です。すでに持っている1本が合うかどうかの判定ではなく、店頭・通販でどのシルエットと生地を選べば失敗しないかを、腰回りのフレーム感・生地の厚み目安・トップスとの組み合わせ比率という3つの軸で整理しました。ストレート・ワイド・ブーツカットのどれを取るか、色落ちと加工をどう読むか、購入前に確認できることだけを書いています。

メグラシ編集部読了 10分
骨格ナチュラルの夏コーデ|鎖骨と手首の見え方で選ぶ素材と首元

自分を知る

骨格ナチュラルの夏コーデ|鎖骨と手首の見え方で選ぶ素材と首元

骨格ナチュラルの夏の服選びで迷うのは、素材の重さが一気に軽くなる季節だからです。フレーム感を活かす首元の開き方、手首の骨の出方で決まる袖の長さ、夏素材でも骨感が消えない選び方を、寸法とセルフチェックで整理しました。

メグラシ編集部読了 9分
骨格診断に共通の公的な基準はない|結果は名前ではなく、見ている項目が何個そろうかで比べる

自分を知る

骨格診断に共通の公的な基準はない|結果は名前ではなく、見ている項目が何個そろうかで比べる

骨格診断の根拠を調べると、公的な基準や標準の一覧が見つかりません。それは探し方の問題ではなく、共通の基準が置かれていないためです。この記事は「根拠」と呼ばれているものを分類の出どころと結果の再現性の2つに分け、体系ごとに見ている項目が違うこと、だから結果の名前どうしは比べられないこと、比べるなら項目の一致数で見ること、そして結果を使ってよい範囲と使わないほうがよい範囲までを整理しました。

メグラシ編集部読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込