骨格ナチュラルのトップスは肩から裾へ通る縦じわで決まる|2〜4筋立つ布が合う

骨格ナチュラルのトップスが決まるかどうかを分けているのは、サイズでも形の呼び名でもなく、肩から裾まで通る縦じわが何筋立つかです。
着て腕を下ろし、30秒待ってから鏡を見てください。正面に2〜4筋立っていれば、その布は自分の重さで落ちています。0筋なら張りで立っていて、6筋以上なら量が多すぎます。
まず数える|着て30秒待ってから、鏡を見る
道具はいりません。鏡の前でできます。
- トップスを着て、両腕をまっすぐ下ろす
- そのまま30秒待つ
- 正面を向いて、肩の縫い目から下を目で追う
- 肩から始まって裾の高さまで途切れずに届く筋を数える
- 胸の下や脇から始まる筋は数えない
30秒待つのは、前に着ていたものの折り目を消すためです。着た直後は余分な筋が立っていて、実際より多く数えてしまいます。
成立帯は2〜4筋|数で何が入れ替わるか
| 縦じわの数 | 布に起きていること | 判断 |
|---|---|---|
| 0〜1筋 | 張りで形を保ち、体に触れていない | 羽織りに回す |
| 2〜4筋 | 自分の重さで落ち、量も適正 | 選ぶ |
| 5筋 | 落ちているが量がやや多い。薄い布なら成立 | 素材で判断 |
| 6筋以上 | 肩から下がる途中で布が余っている | 1サイズ下げる |
薄い布は筋が細く多く出るので上限を5筋まで、厚い布は太く少なく出るので2筋で成立と見ます。厚みの判定は、布を指2本でつまんで立つ山が1cm以上あるかどうかです。
なぜナチュラルの体では、落ちる布が合うのか
ナチュラルと呼ばれる体は、肩先・肘・手首といった関節の位置が布ごしにも読みやすく、骨の線が装いの中に縦の要素として出やすいタイプです。
張りで立つ布は、体に触れずに自分の形を作ります。すると、布の輪郭という線と、骨の線が別々に見えます。同じ画面に、別の原理でできた線が2種類並ぶことになり、どちらが主役か決まりません。
布が自分の重さで落ちると、輪郭は縦になります。骨の線も縦です。向きがそろえば、2つは競わずに重なります。縦じわの数は、この「落ちているか」を数えられる形にしたものです。
筋を数える位置と、数えない筋
数えるのは、肩の縫い目から始まって裾の高さまで届いている筋だけです。次の筋は数に入れません。
- 胸の下から始まる筋──体の丸みでできたもの。布の落ち方とは別
- 脇から斜めに入る筋──腕の付け根の可動でできたもの
- 裾から上へ10cmで消える筋──裾の縫い代が押し返してできたもの
- 背中側の筋──正面の判定には使わない
判定に使うのは、上から下まで一続きに通っている筋だけです。途中で途切れている筋は、原因が布の落ち方ではありません。
数えにくいときは、明るい窓を背にせず、光が斜め前から当たる位置に立ってください。真正面から光が当たると筋の影が消え、真後ろからだと輪郭しか見えません。斜め45度から光が入ると、筋1本ごとに細い影ができて数えやすくなります。試着室で数える場合も、扉を少し開けて外の光を入れると読みやすくなります。
筋が立たない布を、どう扱うか
0〜1筋しか立たない布は、張りで形を保っています。この布をトップスとして使いたい場合、方法は2つです。
1つは、上に羽織りを重ねて、羽織り側で縦の線を作る方法です。羽織りが2〜4筋立てば、外側の線が縦になるので、内側の張りは目立たなくなります。
もう1つは、袖をまくって腕の側で線を作る方法です。肘の少し下まで2〜3回折ると、腕の外側に縦の面ができます。ただしこれは補助で、身頃の線そのものは変わりません。
張りのある布は、羽織りとして前を開けて着るのがいちばん素直な使い方です。
6筋以上のときは、身幅を下げる
筋が多すぎるのは、肩から下がる途中で布が余っているからです。原因は身幅です。
身幅を1サイズ下げると、筋の数はおよそ2筋減ります。8筋立っていた一枚を1サイズ下げると6筋、2サイズで4筋です。ただし、下げすぎると布が体に張り付いて、今度は筋が消えます。
平らに置いて身幅を実測し、体の一周の半分に何cm足されているかを控えておくと、次から数字で選べます。目安として、体の一周の半分+8〜14cmが成立帯です。
素材ごとの、筋の出方
同じ形でも、素材によって筋の数は変わります。
- 織りの粗い天然素材──2〜4筋。筋が太く、影が濃く出る
- 薄手でやわらかい布──4〜6筋。筋が細く多い。上限を広げる
- 中厚手で落ちる布──2〜3筋。基準表がそのまま使える
- 張りのある化学繊維──0〜1筋。羽織りへ回す
- 編み地──目の粗さによる。粗いほど筋が太く少ない
素材の名前ではなく、着て数えた筋の数で判断してください。同じ名前の素材でも、織り方や重さで筋の出方は変わります。
肩の縫い目の位置は、筋の始まりを決める
筋が肩のどこから始まるかは、縫い目の位置で決まります。
- 縫い目が肩先の骨の真上──筋は肩から一直線に落ちる
- 骨より1〜3cm外側──筋は肩の外側から始まり、縦の距離が長くなる
- 骨より内側──筋が肩に届かず、胸の高さから始まる
骨より内側に縫い目があると、上から下まで通る筋が作れません。数えたときに「途中から始まる筋しかない」場合は、縫い目の位置を確かめてください。
丈は、筋が消える前に終わらせる
筋は裾に近づくほど弱くなります。布の重さが下へ抜けきると、そこで筋は消えます。
腰骨より下で筋が消えているなら、丈をそこまで短くしても線は変わりません。逆に、裾のところまで筋が届いているなら、その丈のままにしてください。長くすると、筋の届かない領域が下に増えます。
丈を決めるときは、筋がどこまで届いているかを見てから決めます。
どちらとも取れるとき①|5筋で、布は薄い
5筋立っているが、つまんだ山は0.6cmと薄い。この場合は成立です。薄い布は筋が細く多く出るので、5筋は適正の範囲に入ります。
判断がつかないときは、3歩あるいて止まり、もう一度数えてください。歩いたあとに筋の位置が変わっていれば、布は落ちています。同じ位置に戻るなら、折り目が付いているだけです。
薄い布で5筋立っている一枚は、下に着るものを1枚足すと3〜4筋に落ち着きます。内側に布があると、外側の布はその上に乗るので、余りが吸収されるためです。5筋のまま着るか、1枚足して4筋にするかは、その日の気温で決めて構いません。どちらも成立帯の中です。
どちらとも取れるとき②|2筋だが、肩に量が残る
筋は2筋で成立帯なのに、肩の上に布が乗っている感じがある。この場合は、筋ではなく肩の縫い目の位置を見てください。
縫い目が骨より3cm以上外に出ていると、肩から先に布が落ちて、そこに量が残ります。筋の数は身頃の話で、肩の量は縫い目の話です。別の軸なので、片方が合っていてももう片方は直りません。
縫い目が外に出すぎている一枚は、肩パッドを外せる形なら外してみてください。パッドがあると肩の面が水平に保たれ、そこに布が乗ったままになります。外すと布が肩先から落ち始めるので、量が下へ抜けます。パッドのない形で同じ症状が出るなら、サイズを1つ下げると縫い目が内へ寄ります。ただし下げると身幅も減るので、筋の数が1〜2筋減ることは見込んでおいてください。
どちらとも取れるとき③|季節で数が変わる
夏に着たときは4筋だったのに、下に1枚足したら2筋になった。これは正常です。内側に布を足すと、外側の布は内側の布の上に乗るので、落ちる距離が短くなります。
重ねる季節は、外側を1サイズ大きくして4〜5筋に戻すか、そのまま2筋で着るかを選びます。どちらでも成立帯なので、暖かさで決めて構いません。
3分で仕分ける手順
まとめると、順番はこうです。
- トップスを着て、腕を下ろして30秒待つ
- 肩から裾まで通る筋を、正面だけで数える
- 2〜4筋なら候補。0〜1筋は羽織りの棚へ
- 6筋以上なら、身幅を1サイズ下げる
- 布をつまんで、山が1cm以上あるかで薄い・厚いを判定し、上限を調整する
- 肩の縫い目が骨の真上から3cm以内かを見る
- 筋がどこまで届いているかを見て、丈を決める
まとめ|数えるのは、肩から届く筋だけ
覚えて帰るのは1つです。着て30秒待ち、肩から裾まで通る筋が2〜4筋なら合っている。
途中から始まる筋は数えません。上から下まで通っている筋だけが、布の落ち方を教えてくれます。
この数え方は、通販で届いた一枚を返すかどうかの判断にも使えます。届いてすぐ着て、30秒待って数える。0筋か6筋以上なら、羽織りに回すか、サイズを替えるかを決めれば済みます。鏡の前で悩む時間より、数えるほうが早く終わります。
数えた結果は、そのままメモに残しておいてください。手持ちの中で成立している一枚の身幅と、そのときの筋の数が分かっていれば、次に買うときは寸法表だけで半分は判断できます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 縦じわは、どこから数えますか
- 肩の縫い目から始まって、途中で途切れずに裾の高さまで届いているものだけを数えます。胸の下や脇から始まっている筋は、体の丸みでできたもので、布の落ち方とは別の原因です。鏡の前で腕を下ろし、正面から見える範囲だけを数えてください。背中側は数に入れません。
- Q. 2〜4筋という数字には、どんな意味がありますか
- 布が自分の重さで落ちているかどうかの目安です。縦じわは、布が体に触れずに下へ向かうときにできます。1筋も立たない布は、張りで形を保っていて体に触れていない。6筋以上立つ布は、量が多すぎて肩から下がる途中で余っています。2〜4筋が、落ちていて量も適正な範囲です。
- Q. 筋が立たない布は、どうやっても着られませんか
- 着られますが、上に何かを羽織って布の量を足すか、袖をまくって腕の側で線を作るかになります。トップス単体で縦の線を作りたいなら、素材を替えたほうが早いです。張りのある布は羽織りとして使うと、前を開けたときに縦の線が2本できます。
- Q. 筋の数は、着るたびに変わりませんか
- 変わります。だから、着て30秒待ってから数えてください。着た直後は前に着ていたものの折り目が残っていて、実際より多く立ちます。30秒待つと余分な筋が消え、布そのものの落ち方だけが残ります。数えるのは待ったあとです。
- Q. 薄い布と厚い布で、基準は変わりますか
- 変わります。薄い布は筋が細く多く出るので、上限を5筋まで広げて構いません。厚い布は筋が太く少なく出るので、2筋立てば成立です。目安として、指2本で布をつまんで立つ山が1cm以上あるなら厚い布、それ未満なら薄い布として上限を調整してください。
— メグラシ編集部





