骨格ウェーブのトップスは前身頃の余りで選ぶ|秋ニットも2cmが境目

骨格ウェーブのトップスが決まらない理由は、デザインの名前でも素材の名前でもなく、前身頃に残っている布の量です。
布の量は、着たまま鎖骨の下をつまむだけで測れます。指のあいだに立った布の山が2cmを超えていたら、そのトップスは1サイズ下げてください。0.5〜2cmなら、そのまま着て成立します。
この測り方は、Tシャツでもブラウスでも、秋に出番が増えるニットやカーディガンでも変わりません。変わるのは、つまんだあとの読み方だけです。この記事では、測る手順、アイテムごとの読み方、重ね着の日に余りが動く理由、境目の一枚の決め方を順に書きます。
📋 早見表|骨格ウェーブのトップスは余りの量で決まる
この表は答えではありません。つまんだ数字をどう扱うかを決めるための道具です。
| 余りの量 | 前身頃で起きていること | 判断 |
|---|---|---|
| 0cm | 布が張って、留め具の間に引きが出る | 1サイズ上げる |
| 0.5〜2cm | 布が体に沿い、肩から胸まで一続きに落ちる | そのまま着る |
| 2〜4cm | 肩から胸に布が乗り、上半身に面ができる | 1サイズ下げる |
| 4cm超 | 布の重みで肩の位置が下がって見える | 形ごと替える |
秋のニットは上限を1.5cm、前を開けて着る羽織りは背中側で3cmと、アイテムによって境目が少し動きます。動く理由は、それぞれの節で書きます。
まず測る|鎖骨の下5cmを、両側でつまむ
用意するものはありません。鏡の前に立って、トップスを着たままで測ります。
- 鎖骨のいちばん内側、首の付け根のくぼみを探す
- そこからまっすぐ下に5cmおりた位置に指を置く
- 親指と人差し指で布をつまみ上げる
- 指のあいだに立った布の山の幅を目で読む
- 反対側でも同じことをして、大きいほうを採用する
つまむのは片手で構いません。強く引っ張らず、布が自然に立ち上がるところで止めてください。引っ張ると素材の伸びぶんまで数えてしまい、実際より大きな数字が出ます。
5cmの位置が分かりにくいときは、指3本を横にそろえて、くぼみの下に当ててください。指3本の幅がおよそ5cmなので、いちばん下の指の下端が測る位置になります。
立ち方もそろえてください。背中を丸めると前身頃がたるんで余りが大きく出て、胸を張ると布が引かれて小さく出ます。両腕を体の横に下ろし、肩の力を抜いて、鏡に向かってまっすぐ立った状態が、人から見られているときにいちばん近い姿勢です。
2cmは指2本ぶん|メジャーがなくても読める
2cmという数字は、人差し指と中指を並べた幅とほぼ同じです。つまんだ布の山に2本の指を並べて置き、2本が山の中に収まってしまうなら2cmを超えています。
店頭で試着するときは、この方法がいちばん早く済みます。メジャーを取り出す必要がなく、鏡の前で数秒で終わります。
自分の指の幅が2cmより広いか狭いかは、一度だけ定規で確かめておいてください。指2本が2.4cmある人は、山が指2本より少し狭ければ成立帯に入っています。一度確かめておけば、以後はどこでも同じ物差しとして使えます。
指で読むときは、山の頂上ではなく根元の幅を見てください。つまんだ布は上へ行くほど細くなるので、頂上で読むと実際より小さく出ます。親指と人差し指の腹が布をはさんでいる、そのすぐ上の幅が、前身頃に残っている布の量です。慣れないうちは、つまんだまま鏡に横顔を向けて、山の根元が見える角度で読むと迷いません。
なぜ骨格ウェーブは、前の厚みが先に余るのか
骨格ウェーブと呼ばれる体は、鎖骨から胸にかけての前後の厚みが控えめに出て、代わりに腰から下に丸みが出ることが多いタイプです。
既製のトップスは、肩幅・胸まわり・着丈の3つで組まれています。このうち肩幅と胸まわりは「一周の長さ」で決まっていて、前後の厚みは指定されていません。同じ胸まわりでも、前に厚みのある体と、前が薄く横に広い体では、前身頃に残る布の量が変わります。
だから、肩幅も胸まわりも表記どおりなのに前だけ余る、ということが起きます。肩の縫い目を見て「合っている」と判断すると、この余りは見落とされます。前身頃をつまむのは、サイズ表に書かれていない厚みを自分で測るためです。
これは体の良し悪しではなく、服の作り方との組み合わせの話です。前に厚みのある体を前提に組まれた形なら、前が控えめな体では布が余り、横に広い体を前提に組まれた形なら、逆のことが起きます。自分の体に合わせて数字を1つ持っておけば、どちら向きに作られた服でも、着てつまんだ時点で判断がつきます。
つまむ位置を間違えるとどうなるか
鎖骨の下5cmという位置には理由があります。ここより上でつまむと、衿ぐりの縫い代を一緒に持ち上げてしまい、余りが実際より大きく出ます。ここより下、胸の頂点あたりでつまむと、胸の丸みぶんの布まで数えてしまいます。
鎖骨のくぼみから5cmという位置は、ほとんどの人で「胸の丸みが始まる前」に当たります。丸みが始まる前の平らな面で測るから、体の厚みだけが読めます。
左右で1cm以上の差が出る場合は、体の左右差ではなく、そのトップスの縫製の差であることが多いです。もう一度、同じ高さでつまみ直してください。それでも差が残るなら、大きいほうの数字で判断します。
骨格ウェーブのトップスで、余りが目に入る理由
前身頃に2cmを超える余りがあると、なぜ上半身が大きく見えるのか。理由は、余った布が鎖骨の下で小さな面をつくるからです。
体に沿った布は、肩から胸へ一続きの線で落ちます。人の目はこの線をたどって、上半身の形を読みます。ところが余りがあると、布は鎖骨の下でいったん前へ浮き、そこから下へ落ちます。浮いた部分は線ではなく面として読まれ、上半身の幅として足されます。
骨格ウェーブの体は、肩から胸の線が細く出やすいぶん、この面の影響を受けやすくなります。もともと細い線のところに面が足されるので、差がはっきり出るのです。だから、わずか2cmの違いでも見え方が入れ替わります。
Tシャツ・カットソーの見方
薄手のカットソーは、余りが出ていてもその場では気づきにくいアイテムです。布が軽いので、余った分が肩に乗ったまま止まらず、動くたびに位置を変えるからです。
鏡の前で腕を下ろした状態でつまみ、そのあと両腕を前に伸ばしてから下ろして、もう一度つまんでください。動かしたあとの数字のほうが大きく出るなら、その一枚は着ているうちに余りが増えていく形です。
薄手を選ぶときは、余りを1cm以内に収めると、一日の終わりまで前身頃の面が保てます。
カットソーは、裾をボトムスに入れるかどうかでも余りが動きます。裾を前だけ入れると、前身頃が下へ引かれて鎖骨の下の余りが0.5cmほど減ります。2cmを少し超える一枚なら、裾を前だけ入れて測り直してみてください。それで成立帯に入るなら、その一枚は入れて着る日に回せます。秋に長袖のカットソーを一枚で着る日は、袖の重みが肩を下へ引くので、半袖より0.5cm小さい数字を目安にしてください。
ブラウス・シャツの見方
前を留めるアイテムは、留め具の位置が測る手がかりになります。上から2つ目の留め具の高さが、ちょうど鎖骨の下5cmに近いことが多いためです。
留め具を全部留めた状態でつまみます。留めずに測ると、前身頃が2枚に分かれて片側ぶんしか測れません。留めた状態で2cmを超えるなら、留め具を外して着るとしても余りは残ります。
とろみのある素材のブラウスは、余りが出ても布が体側へ落ちるので、2cmを2.5cmまで許容できます。逆にハリのある素材は、余った分がそのまま形になって残るので、1.5cmで止めてください。秋に増える起毛した素材のシャツは、ハリのある側として扱います。
シャツを一枚で着る日と、ニットの下に着る日でも基準が変わります。ニットの下に着るシャツは、衿だけを外に出すことが多く、前身頃の余りはニットの中に押し込まれます。このときシャツの余りが2cmあると、ニットの前身頃を内側から押し上げます。ニットの下に着る予定のシャツは、1cmを上限にしてください。
秋のニット|目を押さえてから読む
秋になって最初に迷うのがニットです。骨格ウェーブのニット選びも、測る位置は同じ鎖骨の下5cmです。
ただし編み地は、つまむと目が広がって実際より大きな山が立ちます。指で軽く押さえて、目が詰まった状態にしてから幅を読んでください。押さえずに読むと、0.5〜1cm大きく出ます。
もう1つ、ニットは布そのものに厚みがあります。同じ1.5cmの余りでも、薄手のカットソーより面として目に入りやすくなります。厚手のニットは成立帯の上限を1.5cmに下げて判断すると、上半身の面が広がりません。
目の細かい薄手のニットは、カットソーと同じ2cmで構いません。目の粗さで境目を切り替える、と覚えておいてください。
目の粗さは、ニットを光にかざすと分かります。向こう側の光が点々と透けて見えるなら粗い編み、ほとんど透けないなら細かい編みです。粗い編みは、厚手でなくても布が膨らんで面をつくりやすいので、1.5cmの側に入れてください。
秋のカーディガン|背中側で3cmを見る
カーディガンは前を開けて着ることが多いので、前身頃ではなく背中側で測ります。背中の中心から脇へ10cmの位置をつまみ、3cmが境目です。
前を開けたとき、上半身の面の広さを決めているのは背中側の布の量です。背中で余った布は、前を開けた瞬間に肩から前へ回り込み、開いた前身頃を外へ押し出します。前を開けて着る日に「上半身が大きく見える」と感じるなら、背中側をつまんでみてください。
前を留めて一枚で着る日は、前身頃の2cm基準に戻します。着方によって、見るべき場所が入れ替わります。
カーディガンの丈も、背中の余りの見え方を変えます。腰骨より上で終わる短い丈なら、背中の余りは裾から外へ逃げるので、3.5cmまで許容できます。腰骨を覆う長い丈は、余りが裾まで落ちて背中全体に広がるので、2.5cmで止めてください。
秋の重ね着|内側の一枚から決める
秋は、カットソーの上にニット、その上にカーディガン、と重ねる日が増えます。重ね着の日に余りを測るときは、いちばん外側ではなく、いちばん内側の一枚から決めます。
内側の一枚に余りがあると、その布は外側の一枚の下で行き場を失い、鎖骨の下にたまります。外側の一枚がどれだけ合っていても、内側でたまった布が下から押し上げるので、外から見た前身頃に厚みが出ます。
順番は、内側を単体で着て1cm以内に収める、その上に2枚目を着て合計で2cm以内に収まるかを見る、です。合計で2cmを超えるなら、外側の一枚ではなく内側の一枚を薄く、または小さくしてください。
内側の一枚の衿の形も確かめておきます。内側の衿が外側の衿より高く出ていると、そこに布が二重に重なり、鎖骨のあたりの厚みが増えます。内側は外側より衿の低い形を選ぶと、重ねた布が鎖骨の下にたまりにくくなります。
重ね着で余りが増える日は、合計で3cmまで
重ねる枚数が3枚になる日は、全部を着た状態で鎖骨の下をつまみ、合計の余りが3cm以内かを見ます。
1枚ずつの余りが小さくても、重ねると足し算になります。1cmずつの3枚なら合計で3cm近くになり、ここが限界です。3cmを超えると、どの一枚を見ても合っているのに、全体として上半身が重く見える状態になります。
この状態を直すには、3枚のうち1枚を抜くか、いちばん内側を体に沿う薄手に替えます。外側の羽織りを替えても、内側でたまった余りは消えません。
抜く1枚に迷ったら、真ん中の一枚を抜いてください。内側は肌に触れる役、外側は寒さを防ぐ役があり、真ん中の一枚がいちばん役割が重なっています。真ん中を抜いて、内側を少し厚手にすれば、暖かさを保ったまま合計の余りを2枚ぶんに減らせます。
余りが出る「高さ」で、直せるかどうかが分かれる
同じ2cm超えでも、それが前身頃のどこに出ているかで対処が変わります。
- 鎖骨の下に出ている … 肩から胸の面に布が乗っている状態。丈を詰めても、上に着るものを変えても消えない。サイズか形を替える
- 胸の下から裾に出ている … 下に落ちるゆとりなので、丈を短くするか、裾を絞る、前だけ入れることで位置を変えられる
まず鎖骨の下でつまみ、次に胸の下でつまむ。上が0〜2cmで下が3cmなら、それは直せる余りです。上で2cmを超えていたら、下がいくら合っていても替えたほうが早く決まります。
ゆったりした形を着たい日は、余りを下へ集める
大きめのニットやゆったりしたブラウスを着たい日もあります。骨格ウェーブでも、余りの位置を下へずらせば成立します。
確かめ方は、鎖骨の下と胸の下の2か所をつまむことです。鎖骨の下が2cm以内で、胸の下に4cm以上の余りがある形なら、ゆとりが下に集まっています。この形は、肩から胸までは体に沿い、そこから下だけがふくらむので、上半身の面は広がりません。
逆に、鎖骨の下から余りが出ているゆったりした形は、どう着ても肩に布が乗ります。同じ「ゆったり」でも、余りが始まる高さが違うだけで結果が分かれます。
売り場で見分けるなら、ハンガーにかかった状態で、肩から胸のあたりの布がまっすぐ落ちているかを見てください。胸のあたりで一度ふくらんでから落ちている形は、鎖骨の下から余りが始まります。胸より下でふくらみ始めている形なら、着たときも余りが下に集まります。
衿の開きで、2cmの見え方が変わる
同じ2cmの余りでも、衿の開き方で目に入り方が変わります。
衿が首に詰まっている形は、余りが衿のすぐ下にたまり、鎖骨のあたりに横じわとして出ます。衿が広く開いている形は、余りが開きの縁に沿って外へ逃げるので、同じ2cmでも目立ちにくくなります。
詰まった衿の秋冬トップスは、成立帯の上限を1.5cmに下げてください。広く開いた衿なら2cmのままで構いません。タートルのように首まで覆う形は、さらに余りが目立つので、1cmを目安にします。
タートルは、首の折り返しの部分にも布の厚みがあります。折り返しが2重になる形は、首まわりに厚みが集まり、その下の鎖骨の余りと合わさって上半身が詰まって見えます。折り返さずに首に沿う形のほうが、余りの上限を守りやすくなります。
秋冬の羽織りを重ねる日は、肩の縫い目も見る
秋の終わりからは、トップスの上にさらに厚い羽織りを重ねる日が出てきます。このとき、余りと並んで見ておきたいのが肩の縫い目の位置です。
内側のトップスの肩の縫い目が肩先より外に落ちていると、その上に羽織りを重ねたとき、2つの縫い目が少しずれて重なります。ずれた縫い目のあいだに布がたまり、肩のあたりに厚みが出ます。
羽織りの下に着る一枚は、肩の縫い目が肩先の骨の真上か、それより1cm内側にあるものを選んでください。前身頃の余りが合っていても、肩の縫い目が外に落ちている一枚は、羽織りの下では余りと同じように面をつくります。
店頭の試着室で、余りを確かめる順番
試着室で確かめる時間は限られています。順番を決めておくと、1枚につき1分で終わります。
- 着たら、まず鏡に正面を向けて鎖骨の下5cmをつまむ
- 2cmを超えたら、その場で1サイズ下を頼む
- 成立帯なら、両腕を前に伸ばして下ろし、もう一度つまむ
- 秋冬なら、着てきた上着を羽織って、前身頃をもう一度つまむ
4つ目の確認が、秋冬の試着でいちばん省かれやすいところです。上着を羽織ると、上着の重みで内側の一枚が前へ寄り、余りが0.5cmほど増えることがあります。上着を着たまま試着室に入り、最後に羽織って確かめてください。
どちらとも取れるとき①|2cmちょうどで、肩は合っている
つまんだ余りが2cmちょうどで、肩の縫い目は肩先の骨の真上に乗っている。この場合はサイズを下げず、そのまま着てください。
境目の数字は、素材が体温で落ちてくるぶんを見込んでいます。着て30分ほど経ってからもう一度つまみ、2cmを下回っていれば成立です。上回っていたら、そのときに下げる判断をします。
その場で決めきらず、時間を置いて測り直すのが、境目の一枚での手順です。店頭なら、試着室を出て店内を一周してから、もう一度だけつまんでください。
2cmちょうどの一枚は、着る日の組み合わせで振り分けると無駄になりません。一枚で着る日、または前を開けた羽織りの下に着る日に回し、ニットの下や重ね着の内側には使わないでください。重ねると余りが足し算になるので、境目の一枚は外側に近い位置で使うほうが成立しやすくなります。
どちらとも取れるとき②|サイズを下げると袖ぐりが窮屈
1サイズ下げたら前身頃の余りは1cmに収まったが、腕を上げると袖ぐりが引っ張られる。この場合、そのデザインは前の布の量と袖ぐりが連動して減る作りになっています。
こういう一着は、サイズではなく形で解決します。袖ぐりが体から離れた位置にある形、たとえば肩の縫い目が外側にある形を選ぶと、前身頃を減らしても腕の可動が残ります。
秋冬は上に羽織りを重ねるので、袖ぐりの窮屈さが夏より強く出ます。腕を前に伸ばしたときに背中が突っ張るなら、その一枚は羽織りの下に着る日には向きません。
どちらとも取れるとき③|余りは合うのに、なんとなく重い
前身頃の余りは1cmで成立帯に入っているのに、鏡を見ると上半身が重く見える。この場合は余りではなく、布の重さが効いています。
同じ余りでも、重い布は肩の縫い目を下へ引きます。ハンガーから外して腕にかけたとき、垂れ下がった布が自分の形で立つか、だらりと落ちるかを見てください。立つ布は重いので、余りが小さくても肩に負担が乗ります。
秋冬の厚手のニットはここに当てはまりやすいアイテムです。余りが合っているのに決まらない一枚は、同じ形で目の細かい薄手に替えると変わります。
手持ちの一枚を手放さずに使いたいなら、上に重ねるものを軽くしてください。重いニットの上にさらに重い羽織りを重ねると、肩にかかる重みが足されて、肩の縫い目がさらに下がります。重いニットの日は、羽織りを薄手にするか、羽織らずに出られる日に回すと、余りの数字どおりの見え方に近づきます。
どちらとも取れるとき④|ニットとカーディガンで基準が食い違う
ニットを前身頃で測ると1.5cmで成立しているのに、その上にカーディガンを羽織って背中を測ると3cmを超える。この場合は、カーディガンを替える前に、羽織った状態で前身頃をもう一度つまんでください。
前を開けたカーディガンの下で、ニットの前身頃が2cm以内に収まっているなら、背中側の余りは前に回り込んでいません。この組み合わせは成立しています。
前身頃が2cmを超えて出てくるなら、背中の余りが前へ押し出されています。この場合はカーディガンを1サイズ下げるか、前を留めて着る日に回してください。
2つの基準が食い違うのは、どちらかの測り方がおかしいからではありません。前身頃の基準は一枚で着たとき、背中の基準は前を開けて羽織ったときのためのものです。組み合わせた状態では、最後に必ず前身頃をつまむ、と決めておけば、食い違いは1回の確認で解けます。
洗って干す方法で、余りは動く
前身頃の余りは、洗い方で0.5〜1cm動きます。ハンガーに濡れたまま吊るすと、水の重みで前身頃が伸び、次に着たとき余りが増えています。
余りを増やしたくない一枚は、平らに置いて乾かしてください。厚手のニットは特に差が大きく、吊るして干した一枚とたたんで干した一枚では、季節が1つ終わるころにつまんだ数字が1cm以上変わることがあります。
買ったときに成立帯だったのに合わなくなったと感じたら、まず干し方を思い出してください。秋の初めに出したニットは、去年の干し方の影響が残っていることがあります。着る前に一度つまんでおくと安心です。
しまうときのたたみ方も、前身頃に影響します。ハンガーにかけたまま季節をまたぐと、肩の部分に重みがかかり続け、前身頃が下へ引かれて余りが増えます。ニットは平らにたたんでしまい、出したときに一度だけ平らに置いて形を戻してから着てください。
通販で買うときに、余りを先読みする
試着できない場合は、商品ページの寸法表から前身頃の余りを見積もれます。見るのは「身幅」と「肩幅」の2つです。
身幅から肩幅を引いた数字が、脇の下にどれだけ布が回っているかの目安になります。この差が10cm以内なら、前身頃の余りは小さく出ます。差が14cmを超えると、前身頃と背中に半分ずつ余りが回るので、鎖骨の下で2cmを超えやすくなります。
手持ちの中で成立している一枚を平らに置き、身幅と肩幅を実測して、その差を控えておいてください。秋のニットは、ニットの中で成立している一枚で測るほうが正確です。届いてからつまむ確認は、それでも省かないでください。
寸法表に身幅しか書かれていない場合は、手持ちの成立している一枚の身幅と比べてください。差が2cm以内なら同じ感覚で着られます。4cm以上大きければ、前身頃の余りも増える見込みが高いので、ひとつ下のサイズを候補に入れます。数字が足りないときほど、手持ちの一枚が物差しになります。
秋の手持ちを見直すときの数字の残し方
秋のはじめに手持ちのトップスを見直すときは、つまんだ数字を一覧にしておくと、買い足す一枚の条件がはっきりします。
書くのは、アイテムの種類、つまんだ位置、数字の3つです。たとえば「長袖カットソー・前・1cm」「厚手ニット・前・2.5cm」「カーディガン・背中・3cm」のように並べます。成立帯から外れた数字だけに印をつけてください。
印のついたアイテムが同じ種類に偏っていたら、その種類の買い方を変える合図です。厚手のニットばかりに印がつくなら、次は目の細かい薄手を選ぶ、というように、次の一枚の条件が数字から決まります。
手持ちを3分で仕分ける手順
まとめると、順番はこうです。
- トップスを着て、鎖骨のくぼみから5cm下をつまむ
- 布の山が2cmを超えるかどうかを見る。ニットは目を押さえてから
- 超えていたら、胸の下でももう一度つまむ
- 上だけ超えている一枚は、サイズを下げるか形を替える
- 下だけ余っている一枚は、丈と裾で位置を変えられるか試す
- カーディガンは背中側で3cmを見る
10枚あっても3分で終わります。数字を書き出しておくと、次に買うときの目安がそのまま手に入ります。仕分けた結果、成立帯から外れた一枚も、すぐに手放す必要はありません。下だけ余っている一枚は丈と裾で、境目の一枚は重ねる位置で、まだ使い道が残っています。
まとめ|見るのは、指のあいだに立つ布の幅
骨格ウェーブのトップスで覚えて帰るのは1つです。鎖骨の下5cmをつまんで、布の山が2cmを超えたら1サイズ下げる。
秋のニットは目を押さえてから読み、厚手なら1.5cmで止める。カーディガンは背中側で3cm。重ね着の日は内側の一枚から決めて、合計で3cmまで。
この数字は、店頭でも自宅のクローゼットでも、道具なしで同じように測れます。デザインの名前を覚えるより早く、初めて見る一枚にも同じように使えます。
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よくある問い
- Q. 骨格ウェーブに似合うトップスは、何を基準に選べばいいですか
- 前身頃に残る布の量です。着たまま、鎖骨のいちばん内側のくぼみからまっすぐ下に5cmの位置を親指と人差し指でつまみ、立った布の山の幅を見ます。0.5〜2cmなら成立、2cmを超えたら1サイズ下げます。デザインや素材の名前より先にこの数字を見ると、Tシャツからニットまで同じ基準で選べます。左右でつまみ、大きいほうの数字を採用してください。
- Q. 秋冬のニットも同じ測り方でいいですか
- 同じ位置で測りますが、読み方が1つ変わります。編み地はつまむと目が広がって、実際より大きな山が立ちます。指で軽く押さえて目を詰めてから幅を読んでください。厚手のニットは布そのものの厚みがあるので、成立帯の上限を1.5cmに下げると、上半身の面が広がりません。
- Q. 2cmを超えたら、必ずサイズを下げるべきですか
- 下げるのが基本ですが、下げたときに肩の縫い目が肩先より内側に入るなら、そのトップスは形が合っていません。サイズを下げても余りが2cm以内にならず、袖ぐりが窮屈になる場合は、別サイズではなく前身頃の布の量そのものが少ない形に替えてください。
- Q. ゆったりした形のトップスは着られませんか
- 着られます。ただし余りを胸より下に集めてください。鎖骨の下で2cmを超える余りは肩から胸に布が乗った状態になりますが、胸の下から裾に出ている余りなら、前身頃の上のほうは体に沿ったままです。ゆとりの位置を下にずらせば、大きめの形も成立します。
- Q. 前を開けて着る羽織りものも、同じ基準で見ますか
- 見る場所が変わります。前を開けて着るものは前身頃をつまめないので、背中の中心から脇へ向かって10cmの位置をつまんでください。背中側で3cmを超える余りが出ていると、前を開けたときに肩から布が落ちて、上半身の面が広がります。羽織りは背中側で3cmが境目です。
— メグラシ編集部





