骨格ウェーブのニット|秋冬は4つ折り1cm以下の編み地を選ぶ

骨格ウェーブのニットが決まるかどうかを分けているのは、素材の名前でも色でもなく、編み地1枚あたりの厚みです。
厚みは、平らに置いて4つ折りにするだけで測れます。重なった高さが1cm以下なら、その編み地は体の丸みに沿います。2cmを超えるなら、布が自分の形で立って、肩から胸に空きが残ります。
秋の立ち上がりは、1cm以下の薄手を1枚で着られる季節です。冬になって寒さが増したら、厚いニットに替えるのではなく、薄手を重ねて厚みを足します。この記事では、売り場でその場でできる測り方から、着丈・首元・編み方の見方、迷ったときの決め方、冬の重ね方までを順に書きます。
まず測る|平らに置いて、4つ折りにする
売り場でも自宅でもできます。道具はいりません。
- ニットを平らな台に置き、袖を内側へたたむ
- 縦に半分に折る
- さらに横に半分に折る(合計4枚が重なる)
- 重なった部分に指を軽く当て、台からの高さを見る
- 押しつぶさず、自然に重なった状態で読む
指の第一関節の幅がおよそ2cmです。重なった布が指の関節より低ければ1cm前後、同じくらいなら2cmです。メジャーがなくてもこれで足ります。
売り場ではたたまれた状態で並んでいることが多いので、この方法はそのまま使えます。すでに4つ折りになっている棚の一枚なら、上から指を当てるだけで高さが読めます。広げて羽織って鏡を見る前に、棚の上で候補を半分に絞れます。
成立帯は1cm以下|高さで何が入れ替わるか
| 4つ折りの高さ | 着たときに起きること | 判断 |
|---|---|---|
| 0.5cm以下 | 体に沿うが、下に着るものの線が出る | インナーを整える |
| 0.5〜1cm | 編み地が丸みに沿い、肩から裾まで一続きに落ちる | 選ぶ |
| 1〜2cm | 沿うが、肩の上に少し量が残る | 条件つき |
| 2cm超 | 布が自分の形で立ち、肩から胸に空きが残る | 羽織りとして選ぶ |
2cmを超える編み地でも、上に着るのではなく羽織りとして使えば成立します。判断は「1枚で着られるか」に対する答えです。
触った印象では区別のつかない2枚が、机に置くと数字で分かれます。手より、机のほうが正確です。1〜2cmの帯にある一着は、後の章の「境目のときは、1cm角の目を数える」で決めてください。
なぜ骨格ウェーブの体では、1枚の厚みが響くのか
骨格ウェーブの体は、肩から胸、腰へと、なだらかな曲線でつながっています。上半身の厚みが薄めで、体の線が直線より曲線で読まれやすい体です。
薄い編み地は、この曲線に沿って曲がります。肩の丸みから胸のふくらみ、腰のくびれまで、布が体の線をなぞるので、体の曲線と布の線が一本にそろいます。
厚い編み地は、曲がりきれません。肩の上で布が自分の形を保ち、胸の前でまっすぐ下へ落ちます。体の曲線と布の間に空きができて、上半身がひとまわり大きく、平らに見えます。
4つ折りの高さは、この「曲がりきれるかどうか」を目で読める数字に変えたものです。1cm以下なら、編み地1枚が体の曲線に追いつけるだけ薄い、という意味になります。
骨格ウェーブの体で、厚みがいちばん響くのは肩から胸にかけての範囲です。腰から下はスカートやパンツに隠れますが、肩と胸はニットがそのまま形を作ります。鏡の前で横を向き、肩の先から胸のいちばん高いところまでの間に、布と体の間の隙間が見えるかを確かめてください。隙間が指1本分より狭ければ、編み地は体に沿っています。指2本分以上の隙間が見えるなら、その一着は1枚で着るには厚すぎます。
前から見るより、横から見るほうが厚みの差ははっきり出ます。試着室では、正面の鏡だけでなく、体を90度回して横の姿も見る習慣をつけてください。
秋の立ち上がりは、1枚で着る薄手から
秋の始まりは、日中はまだ暖かく、朝夕だけ涼しい日が続きます。この時期のニットは、1枚で着ることが多くなります。骨格ウェーブにとっては、4つ折りで0.5〜1cmの薄手がいちばん活躍する季節です。
1枚で着るニットは、編み地の厚み以外に、肩と着丈の位置がそのまま見えます。薄手を選んだら、次に着丈が腰骨より上で止まるか、肩の縫い目が肩先の骨の上にあるかを確かめてください。
秋の薄手のニットは、色で季節を表せます。夏の白やごく淡い色から、くすんだ中間色や深い色に移ると、薄い編み地のままでも装いが秋に寄ります。厚みで季節を表そうとすると、骨格ウェーブの体では布が離れやすいので、色で季節を表すほうが向いています。
朝夕の寒さに備えるなら、薄手のニットの上に薄いカーディガンを持ち歩く方法が使えます。日中は1枚で着て、涼しくなったら羽織る。どちらも1cm以下の編み地なら、重ねても脱いでも上半身の線が変わりません。秋の立ち上がりに厚いニットを1枚だけ選ぶと、日中は暑く、脱ぐと下に着るものしか残らないので、一日の中で装いが崩れやすくなります。薄手を2枚持つほうが、気温の変化にも体の線にも合わせやすい選び方です。
冬は、厚みを重ねて足す|1枚で取らない
寒さが増すと、厚いニットに手が伸びます。けれど骨格ウェーブの体では、1枚で厚みを取るほど布が体から離れます。暖かさは、薄い編み地を重ねて作ってください。
4つ折りで1cmの編み地を2枚重ねると、2cmの1枚と近い暖かさになります。それでいて、1枚ずつは体の曲線に沿うので、重ねても上半身の線が保たれます。
重ねる組み合わせの例です。
- 薄手の首の詰まったニットの上に、薄手のカーディガンを前開きで羽織る
- 薄手のニットの下に、さらに薄い肌着の編み地を重ねる
- 薄手のニットの上に、落ちる布の羽織りやコートを重ねる
厚いニットを持っているなら、前を開けて羽織りとして使います。前を開けると、厚い編み地が肩から縦に落ちて、胸の前の空きが縦の線に変わります。これなら厚手でも成立します。
境目のときは、1cm角の目を数える
高さが1〜2cmの間に入る一着は、高さだけでは決めきれません。編み地の目の細かさで決めます。
身頃の平らなところにメジャーを当て、1cmの区間に横方向の目がいくつ並んでいるかを数えます。目が細かくて数えにくいときは、3cmの区間を数えて3で割ってください。
- 7目以上:目が細かく、厚みがあっても体に沿う
- 4〜6目:中間。肩と着丈が合えば成立
- 3目以下:目が粗く、編み地が自分の形を保つ
目の細かい編み地は、高さがあっても布がしなやかに曲がります。目の粗い編み地は、1目ごとに糸が太く、曲がる場所が少ないので、高さ以上に立ちます。高さと目の数の両方で迷ったら、目の数を優先してください。
重ねる順番と、縁のずらし方
冬に薄手を重ねるときは、順番と縁の位置で見え方が変わります。
順番は、薄いものを内側、少し厚いものを外側にします。内側に厚いものを着ると、外側の薄い編み地がその形に引っ張られて、結局は厚い1枚と同じ見え方になります。
縁は、首元・袖口・裾の3か所でずらします。
- 首元:内側の首元が外側より1〜2cm上に出る
- 袖口:内側の袖口が外側から1〜2cmのぞく
- 裾:内側の裾は外側より短くして、外から見えないようにする
首と袖でのぞく縁は、上半身に細い線を足して、曲線の流れを強めます。裾だけは逆で、内側がのぞくと腰まわりに横の線が2本並んで、重心が下がって見えます。裾は外側でまとめてください。
着丈は、腰骨より上で止める
1枚で着るニットは、着丈の位置がそのまま全身の比率を決めます。骨格ウェーブの体では、腰骨より上で裾が止まると、上半身が短く、脚が長く見えます。
腰骨の位置は、手を腰に当てたときに親指が触れる骨の出っぱりです。ニットの裾がここより上に来るか、ここに重なるかを見てください。腰骨より5cm以上下に落ちる着丈は、腰まわりに布が溜まって、重心が下がります。
長い着丈のニットを持っているなら、前だけ少しボトムに入れる方法があります。前の裾を3〜5cmだけ入れて、後ろは出したままにすると、前から見たときの裾の位置が腰骨の上に上がります。全部を入れるより、腰まわりが自然に見えます。
身幅は、脇で指2本のゆとり
厚みが合っていても、身幅が広すぎると布が体から離れます。着たあとに脇の下の布をつまんで、指が何本入るかを見てください。
- 指1〜2本:体の曲線に沿いながら、動いても窮屈でない
- 指3本以上:脇の下に布が溜まり、上半身が四角く見える
- 指が入らない:体に貼りついて、下に着るものの線が出る
ゆったりした形のニットが流行する季節でも、骨格ウェーブの体では、ゆとりは脇ではなく別の場所に逃がします。袖を少しふくらませる、裾にゆとりを持たせて前だけ入れる、といった方法です。脇のゆとりは指2本までに抑えてください。
袖と裾のリブは、押さえてから測る
リブ編みは縦のうねがあるので、4つ折りにすると山の分だけ高く出ます。リブのニットは、うねを指で押さえて平らにしてから測ってください。
押さえた状態で1cm以下なら成立です。押さえても1.5cmを超えるなら、リブの厚み自体が大きい編み地です。
袖口と裾だけがリブになっているニットは、身頃と縁を分けて見ます。身頃が1cm以下で、縁のリブだけが厚い場合は、縁が体を締める位置に注意してください。袖口のリブが手首の骨の上で止まると、手首がくびれて見えて、曲線の流れにそろいます。裾のリブが腰骨の上で止まれば、腰の位置が高く見えます。
首元は、厚みと連動して選ぶ
首元の形は、編み地の厚みとセットで決めます。
| 4つ折りの高さ | 合わせやすい首元 | 理由 |
|---|---|---|
| 1cm以下 | 首の詰まった形、高い襟 | 薄いので首まわりに量が出ない |
| 1〜2cm | 浅めの丸首、浅めのV | 首元を少し開けて量を逃がす |
| 2cm超 | 深めのV、前開き | 首元の空きで厚みを縦に流す |
骨格ウェーブの体は、首から肩にかけての線がなだらかです。薄い編み地なら、首の詰まった形でも布が首に沿って、なだらかな線を保てます。厚い編み地で首を詰めると、首のまわりに布の輪ができて、首が短く見えます。
秋冬に人気の高い襟のニットは、4つ折りで1cm以下のものを選んでください。首に沿う布が薄ければ、首が長く、肩のなだらかさがそのまま見えます。
高い襟は、折り返すかどうかでも厚みが変わります。折り返すと、首まわりの布が二重になり、4つ折りで1cmの編み地でも首元だけは2cmの厚みになります。折り返す形の高い襟を選ぶなら、0.7cm以下のごく薄い編み地にするか、折り返さずに首に沿わせて着られるものを選んでください。首の付け根から襟の上端までが指3本分ほどの高さなら、折り返さなくても首が詰まって見えません。指4本分を超える高さの襟は、薄手でも首に布が溜まりやすいので、髪をまとめて首の後ろを見せると、縦の線が保たれます。
袖の付け根で、肩の位置を確かめる
ニットの肩の縫い目がどこにあるかで、上半身の幅が変わります。鏡の前で腕を下ろし、肩の縫い目が肩先の骨の上にあるかを見てください。
骨格ウェーブの肩は、なだらかに下がっています。縫い目が肩先より外に2cm以上落ちる形は、肩のなだらかさに袖の重さが加わって、肩がさらに下がって見えます。縫い目が肩先の骨の上か、骨から1cm以内にあれば、肩の位置が正しく見えます。
肩の縫い目が落ちる形のニットを選ぶなら、薄手であることが条件です。4つ折りで1cm以下の編み地なら、落ちた袖も腕に沿うので、肩まわりに量が溜まりません。
編み方ごとの見え方
| 編み方 | 骨格ウェーブでの見え方 | 選び方 |
|---|---|---|
| 細かい平編み | 体の曲線に沿いやすい | 1枚で着る中心に |
| リブ編み | 縦のうねで体に沿う | 押さえて1cm以下なら成立 |
| 縄目の模様編み | 模様の部分が厚く立つ | 模様が細く、身頃の一部だけのもの |
| 透かし編み | 薄く沿うが下が透ける | 下に着るものの色をそろえる |
縄目の模様編みは、秋冬らしい編み方ですが、模様の部分が周りより厚く立ちます。骨格ウェーブの体では、胸の前に太い模様が入ると、そこだけ量が出て上半身が大きく見えます。模様が細く、袖や身頃の一部だけに入っているものなら、厚みが分散して成立します。
透かし編みは薄く沿いますが、下に着るものが透けます。下に着るものの色を、ニットと同じか少し濃い色にそろえると、透けた部分が影として見えて、編み地の模様が引き立ちます。
カーディガンは、前を閉じた状態で測る
カーディガンは前を開けて着ることが多いですが、厚みは前を閉じた状態で測ります。ボタンを留めて平らに置き、同じように4つ折りにしてください。前立ての部分が二重になるので、身頃だけの部分で高さを読みます。
1cm以下のカーディガンは、前を閉じて1枚のニットとしても着られます。1〜2cmなら、前を開けて羽織りとして使うのが向いています。前を開けると、前端が縦に2本の線を作り、胸の前に縦の流れができます。
骨格ウェーブの体では、カーディガンの着丈も腰骨より上が目安です。冬にコートの下に着るなら、コートの裾から出ない短めの丈を選ぶと、重ねたときに腰まわりがすっきりします。
ニットワンピースは、腰の位置で決める
秋冬はニットのワンピースも増えます。ワンピースは、上半身の厚みと、腰から下の布の落ち方を分けて見ます。
上半身は、ニットと同じく4つ折りで1cm以下が目安です。そのうえで、腰の位置に切り替えやベルトの位置が来るかを見てください。腰骨より上に切り替えがあると、上半身が短く見えて、骨格ウェーブの体の比率が整います。
切り替えのない一枚仕立てのニットワンピースは、細いベルトで腰骨の上を軽く締める方法があります。締めすぎず、指1本が入る程度にすると、編み地が腰の曲線に沿って、上と下が自然に分かれます。
ボトムとの合わせ方|ニットの裾をどこに置くか
1枚で着るニットは、ボトムとの境目の位置で全身が決まります。骨格ウェーブの体では、境目を腰骨より上に置くのが基本です。
- 高い位置のスカート:ニットの裾を入れるか、短い着丈を上に重ねる
- 高い位置のパンツ:前だけ裾を入れて、境目を上げる
- 腰で穿くボトム:短い着丈のニットを選び、境目を腰骨の上で止める
ボトムの素材も、ニットと同じく柔らかく曲がるものが合います。秋冬は厚手のスカートやパンツが増えますが、腰まわりで布が張るものは、上の薄いニットと厚みの差が出て、上下が別の重さに見えます。上と下の厚みをそろえるか、下を少しだけ厚くするくらいにしてください。
色と毛足|表面の起毛は厚みに数える
秋冬のニットには、表面に毛足のある編み地が多くなります。毛足は、4つ折りの高さに表れにくいのに、着ると厚みとして見えます。
毛足の長いニットは、表面を指でなでて、毛がどれくらい立っているかを見てください。毛が5mm以上立つ編み地は、4つ折りで1cm以下でも、着たときには一段厚く見えます。この場合は、高さの判断を一段厳しくして、0.8cm以下を目安にします。
色は、明るい色ほど膨らんで見え、深い色ほど締まって見えます。毛足の長い明るい色のニットは、膨らみが重なるので、上半身が大きく見えやすくなります。毛足のあるニットを選ぶなら、深めの色にすると、体の曲線がつぶれずに残ります。
洗い方と干し方で、厚みは変わる
ニットは、洗い方と干し方で厚みが変わります。買ったときに1cm以下だった一着が、洗ったあとに縮んで1.5cmになることもあります。
縮みを防ぐには、ぬるま湯で押し洗いし、こすらないことです。干すときは、ハンガーに掛けず、平らに置いて形を整えます。ハンガーに掛けると、肩の部分が伸びて、肩の縫い目の位置がずれます。
洗ったあとにも、一度4つ折りにして高さを測っておくと、変化に気づけます。高さが増えた一着は、1枚で着る棚から、羽織りや重ね着の内側の棚に移してください。自宅のクローゼットを1cm以下の棚と2cm以上の棚に分けておくと、朝に迷う時間がなくなります。
どちらとも取れるとき①|1.2cmで、目は8目
高さは1cmをわずかに超えているけれど、目の数は7目以上。いちばん多い迷い方です。
この場合は、目の数を優先して、体に沿う側として扱ってください。目の細かい編み地は、高さがあってもしなやかに曲がります。着てみて、肩の上に布の量が残らないかを鏡で見ます。肩の丸みに沿っていれば成立です。
肩の上に少し量が残るなら、首元で調整します。首の詰まった形なら浅めの丸首に、浅めの丸首なら浅めのVに、と首元を一段開けた形を選ぶと、量が首元から逃げます。
どちらとも取れるとき②|薄すぎて、下の線が出る
4つ折りで0.5cm以下の薄い編み地は、体に沿いすぎて、下に着るものの線が出ることがあります。秋の立ち上がりに薄手を1枚で着るときに起きやすい迷い方です。
この場合は、ニットを替えるのではなく、下に着るものを整えます。縫い目や縁のない肌着を選ぶと、線が出なくなります。色は、肌に近い色か、ニットと同じ色にそろえてください。
それでも線が出るなら、薄手を2枚重ねる方法に切り替えます。下に着る1枚がニットの役目も果たすので、外側の薄い編み地が体の曲線にそのまま沿います。冬への移り変わりの時期には、これが自然な重ね方になります。
どちらとも取れるとき③|厚いが、どうしても着たい
4つ折りで2cmを超えるけれど、色や編み方が気に入っていて、どうしても着たい一着があります。
その場合は、1枚で着るのをやめて、羽織りとして使います。前を開けて着られる形なら、そのまま羽織ってください。かぶる形のニットなら、肩に掛けて袖を胸の前で軽く結ぶ方法があります。どちらも、厚い編み地が縦か斜めの線になって、胸の前の空きが目立たなくなります。
かぶって着たいなら、首元と着丈で量を逃がします。首元が深いVの形なら、胸の前に縦の空きができて、厚みが縦に流れます。着丈は前だけ少し入れて、腰まわりに布を溜めないようにしてください。
どちらとも取れるとき④|ウェーブかストレートか迷う
骨格の診断で、ウェーブとストレートの間と言われたことがある人もいます。この場合、厚みの基準は少し変わります。
ストレート寄りの体は、上半身に厚みがあるので、薄すぎる編み地は体の厚みをそのまま拾います。4つ折りで0.5cm以下の編み地を1枚で着ると、上半身が強調されることがあります。ストレート寄りなら、0.8〜1.2cmの帯を中心に選んでください。
ウェーブ寄りなら、この記事の基準どおりで構いません。迷ったら、1cm前後のニットを着て、肩の上に量が残らず、胸の前に貼りつきもしないかを鏡で見てください。どちらも起きなければ、その高さが自分の基準です。
コートの下に着るニットは、袖の厚みで決める
冬は、ニットの上にコートを重ねます。このとき、骨格ウェーブの体で見え方を左右するのは、身頃より袖の厚みです。コートの袖の中にニットの袖が入るので、袖が厚いと腕まわりがふくらみ、肩から腕の線がなだらかに見えなくなります。
コートの下に着る予定のニットは、袖だけを4つ折りの要領でたたんで高さを見てください。袖を縦に2回折って4枚重ね、高さが1cm以下なら、コートの袖の中でも腕に沿います。袖が1cmを超えるニットは、コートを脱いでいる時間の長い日に回します。
コートの袖に腕を通したあと、腕を前に伸ばして、肘のあたりが突っ張らないかも確かめます。突っ張るなら、袖の中でニットが溜まっています。この場合は、ニットの袖を少したくし上げてからコートを着ると、肘のまわりが楽になり、袖口からニットの縁が1〜2cmのぞいて、重ね着の縁としても使えます。
コートの前を開けて着る日は、ニットの首元とコートの襟の重なりも見てください。高い襟の薄手のニットは、コートの襟の内側に収まって、首から胸へ縦の線を作ります。厚い首元のニットは、コートの襟を外へ押し出して、首まわりが詰まって見えます。
秋冬の小物は、首元のニットとつなげる
秋冬は、マフラーやストールを首に巻く日が増えます。骨格ウェーブの体では、首元のニットと巻き物を合わせて1つの厚みとして考えてください。
首の詰まった薄手のニットに巻き物を重ねると、首まわりの厚みがニットと巻き物の合計になります。巻き物も薄手を選び、首に1回だけゆるく巻いて、端を胸の前に縦に垂らすと、首まわりに量を溜めずに暖かさを足せます。
厚手の巻き物を使う日は、ニットの首元を開けた形にします。浅めのVや前開きのカーディガンなら、首の前に空きがあるので、巻き物の厚みがそこに収まります。首元も巻き物も厚いと、首が埋もれて肩のなだらかさが見えなくなります。
手袋や帽子も、ニットと同じ物差しで選べます。編み地の手袋は、手首で止まる短い丈にすると、手首の細さが見えて、袖口のリブと同じ役目を果たします。編み地の帽子は、折り返しが薄いものを選ぶと、頭まわりに量が出ません。
手持ちのニットを秋冬に回す仕分け方
衣替えのときに、手持ちのニットを全部たたみ直して、高さで3つに分けておくと、秋冬の朝に迷わなくなります。
- 1cm以下:1枚で着る棚。秋の立ち上がりから使う
- 1〜2cm:目の数を数えて、7目以上なら1枚で着る棚へ、6目以下なら重ねる棚へ
- 2cm超:羽織りの棚。前を開けるか、肩に掛けて使う
1枚で着る棚のニットは、秋の立ち上がりから冬の重ね着の内側まで、季節をまたいで使えます。いちばん出番が多い棚なので、色の数をそろえておくと、組み合わせが増えます。深い色と中間色を中心に、明るい色は1〜2枚にしておくと、毛足のある一着も合わせやすくなります。
羽織りの棚のニットは、真冬の寒い日に、薄手の1枚の上に重ねて使います。厚いニットを羽織りとして使うと決めておけば、1枚で着て空きが残る失敗はなくなります。棚を分けるのは一度だけで、その仕分けは次の季節にもそのまま使えます。
3分で仕分ける手順
売り場で迷う時間を短くするために、順番を固定しておきます。
- 棚の4つ折りに指を当て、高さを読む(20秒)
- 1〜2cmなら、1cm角の目を数える(30秒)
- 試着して、肩の縫い目が肩先の骨の上か(20秒)
- 着丈が腰骨より上で止まるか、前だけ入れて上がるか(30秒)
- 脇の布をつまんで、指2本までか(20秒)
- 首元が厚みと合っているか(20秒)
- 冬に重ねるなら、手持ちの羽織りを重ねて縁がずれるか(40秒)
1と2は編み地の性質で、買ったあとに変えられません。3〜7は合わせ方で調整できます。1か2で止まったら、1枚で着る候補からは外し、羽織りとして使えるかで判断し直してください。
まとめ|見るのは、机の上での高さ
骨格ウェーブのニットは、平らに置いて4つ折りにした高さで決まります。1cm以下なら体の丸みに沿い、2cmを超えると布が自分の形で立ちます。境目のときは、1cm角の目の数で決めてください。
秋の立ち上がりは、薄手を1枚で着る季節です。冬は厚いニットに替えるのではなく、薄手を重ねて厚みを足します。厚いニットは、前を開けて羽織りとして使えば成立します。
着丈は腰骨より上、脇のゆとりは指2本まで、首元は厚みと連動して選ぶ。この順番で見れば、売り場で迷う時間はずっと短くなります。手持ちのニットも一度たたみ直して高さを測り、1枚で着る棚と重ねて使う棚に分けておいてください。
関連記事
- 骨格ウェーブの服|似合うかは3か所を触れば自分で決まる
- 骨格ウェーブに似合う服の3原則|素材・シルエット・色
- 骨格ウェーブの冬服
- 骨格ウェーブに似合わない秋冬の服
- 骨格ウェーブのシンプルな秋コーデ
- 骨格ストレートのニットの選び方|ゲージと身幅で決める
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ウェーブに似合うニットは、何を見れば分かりますか
- ニットを平らに置いて4つ折りにし、重なった高さを見てください。1cm以下なら、編み地が体の丸みに沿います。素材の名前や色より先に、この高さで1枚で着られるかどうかが決まります。そのうえで、着丈が腰骨より上で止まるか、脇のゆとりが指2本までかを確かめます。
- Q. 4つ折りの高さは、どう測りますか
- ニットを平らに置き、袖を内側へたたんでから縦に半分、さらに横に半分に折ります。折り重なった部分に指を軽く当てて、机からの高さを見ます。押しつぶさず、自然に重なった状態で読んでください。指の第一関節の幅がおよそ2cmなので、関節より低ければ1cm前後です。
- Q. 冬の厚いニットは着られないということですか
- そうではありません。1枚で厚みを取ると布が体から離れるので、薄い編み地を2枚重ねて同じ暖かさを作ってください。4つ折りで1cmの編み地を2枚重ねると、2cmの1枚と近い暖かさになり、体の丸みに沿う形は保てます。厚いニットは前を開けて羽織りとして使えば成立します。
- Q. 1cm角に入る目の数は、どう数えますか
- 身頃の平らなところにメジャーを当て、1cmの区間に横方向の目がいくつ並んでいるかを数えます。目が細かくて数えにくいときは3cm区間を数えて3で割ってください。7目以上なら、体に沿う側の編み地です。
- Q. リブ編みは、どう見ますか
- リブは縦のうねがあるので、4つ折りにすると山の分だけ高く出ます。リブのニットは、うねを指で押さえて平らにしてから測ってください。押さえた状態で1cm以下なら成立です。押さえても1.5cmを超えるなら、リブの厚み自体が大きい編み地です。
— メグラシ編集部





