パンツで膝が目立つ 骨格|皿が出るか膝上が張るかで生地と幅を分ける

**膝の皿が出る人は生地の厚みで、膝の上が張る人は太ももから膝までの幅で直してください。**パンツで膝が目立つ悩みは、同じ言葉でも原因が二つに分かれていて、直す場所が逆になります。
膝の皿の骨が大きく前へ出ている人は、薄い生地だと膝頭の形をそのまま拾います。厚手でハリのある生地にするか、膝から布が離れる幅にすれば、凸は表に出ません。目安は、平置きの膝幅を2倍した長さが、自分の膝まわりより8cm以上大きいことです。
膝の上に肉がのって張る人は、生地より幅が先です。太ももから膝までにゆとりがないと、膝の上で布が止まって横じわが寄ります。細くなり始める位置が膝より下にある形を選べば、膝上で布が引っかかりません。どちらか分からない人の見分け方から始めます。
先に答え:皿は布の厚み、膝上は布との距離
膝が目立つときに見えているのは、膝そのものではなく、膝の形を拾った布です。皿が出る人は布が凸に押し出され、膝上が張る人は布が張りに引っかかってしわを作ります。
| 目立ち方 | 原因 | 直す場所 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|---|
| 膝頭が丸く前に出る | 皿の骨が大きい | 生地の厚みとハリ | 平置き膝幅×2が膝まわり+8cm以上 |
| 膝の上に横じわが寄る | 膝上に肉がのる | 太ももから膝のゆとり | 平置きもも幅×2が太ももまわり+6cm以上 |
| 座ったあとだけ膝が出る | 生地の戻りが弱い | 生地の種類 | 膝を10秒曲げて跡が残らない |
3行目は体ではなく服の問題です。立っているときは目立たないのに、座って立つと膝が出る人は、その章まで飛ばしてください。
どちらで目立っているかを10秒で見分ける
ふだんのパンツを履いて、鏡に対して横向きに立ちます。膝の位置の布を見てください。
膝頭の一点が丸く前へ押し出されているなら、皿が出ている側です。膝の少し上、太ももの終わりに横向きのしわが2本以上寄っているなら、膝の上が張っている側です。
素脚で確かめるなら、立ったまま膝の皿を親指と人差し指でつまんでみます。皿の輪郭が指ではっきり分かれば出ている側、皿の上に柔らかい部分があって輪郭がぼやけるなら膝上が張っている側です。膝の見方をもっと詳しく知りたいときは骨格診断の膝の見方も参考になります。
膝の皿が出る人は、厚手でハリのある生地にする
皿が大きく前へ出る人は、骨格タイプで言うとナチュラル寄りに多い体です。この人が薄手のストレッチ素材や、とろみのある薄い生地を履くと、膝頭の形が布の表に丸く浮きます。
選ぶのは、ウールのフランネルや厚手のツイル、目の詰まったコーデュロイのように、生地そのものが形を持っているものです。生地を指でつまんで持ち上げたとき、布が自分の重さでたれ下がらず、少し形を保つくらいのハリが目安になります。
センタープレスの入ったパンツも効きます。膝の前に縦の折り目があると、目線が膝頭の凸より縦の線に流れます。
膝の皿が出る人の幅は、膝まわり+8cm以上
生地だけでなく、膝の位置の幅も確かめてください。メジャーで自分の膝まわりを、皿の中心を通る高さで測ります。次に、パンツを平らに置いて、膝の高さ(股下から30cm前後下)の幅を測り、2倍します。
この2倍の長さが、膝まわりより8cm以上大きいパンツを選んでください。8cm未満だと、歩いたり階段を上ったりして膝を曲げるたびに、布が皿の上に張りつきます。ストレートやワイドならほとんどがこの条件に入りますが、テーパードは膝の位置で細くなっているものが多いので、必ず測ります。
皿が出る人のパンツの裾幅と膝幅の差については、骨格ナチュラルのパンツは膝幅と裾幅の差で決まるに詳しく書いています。
膝上が張る人は、太ももから膝までのゆとりで選ぶ
膝の上に肉がのる人は、骨格タイプで言うとウェーブ寄りに多い体です。膝下は細いのに、膝のすぐ上だけが柔らかく張ります。この人が膝まわりだけ測ってパンツを選ぶと、膝はゆとりがあるのに、その少し上で布が止まって横じわが寄ります。
測るのは太ももです。股下から10cm下の高さで、自分の太ももまわりを測ってください。パンツは平置きで同じ高さの幅を測り、2倍します。この長さが太ももまわりより6cm以上大きければ、膝の上で布が引っかかりにくくなります。
生地は、皿が出る人ほどの厚みはいりません。むしろ、少し落ち感のある中厚の生地のほうが、太ももから膝へ布が流れて、膝上の張りを拾いにくくなります。
膝上が張る人は、細くなり始める位置を膝より下にする
膝上が張る人がいちばん気をつけたいのは、パンツが細くなり始める位置です。太ももから膝にかけて細くなるテーパードは、ちょうど膝上の張りの位置で布を絞ります。
選ぶのは、膝まではまっすぐ落ちて、膝から下だけが細くなる形です。試着したら、膝の上に手のひらを当てて、布と脚の間に指1本ぶんのすき間があるか確かめてください。すき間がなければ、細くなり始める位置が高すぎます。
膝上が張る人がワイドパンツを選ぶときは、生地の厚みに気をつけます。薄くて落ち感が強すぎるワイドは、歩くたびに布が膝上に張りついて形が出ます。
丈にも分かれ目があります。膝上が張る人は膝下が細いことが多いので、裾がくるぶしの上で終わる短めの丈にすると、細い足首が見えて、目線が膝上から下へ移ります。反対に、皿が出る人は丈を短くすると、膝から裾までの布が短くなって膝の位置が目立ちやすくなります。皿が出る人は、裾が靴の甲にかかる長めの丈で、膝から下に布の重さを残してください。
皿も出て、膝上も張る人
皿の輪郭がはっきり分かるのに、膝の上にも柔らかい張りがある。両方に当てはまる人もいます。
この場合は、幅を先に決めてから生地を選んでください。太ももまわり+6cm以上と、膝まわり+8cm以上の両方を満たす幅にしたうえで、厚手でハリのある生地を選びます。逆の順番で、厚手の生地を先に選んで幅が足りないと、厚い布が膝上の張りに引っかかって、薄い生地よりも大きなしわが寄ります。
形はストレートかセミワイドが合います。どちらも膝の位置で布が体から離れ、太ももにもゆとりがあるからです。
腰にタックの入ったパンツも候補になります。タックの分だけ太ももまわりに布の余りが生まれ、その余りが膝の上まで縦のひだになって落ちます。膝上の張りはひだの奥に隠れ、皿の凸はひだの縦の線に紛れます。ただし、タックが2本以上ある深いものは、腰まわりが膨らんで見えることがあるので、1本の浅いタックから試してください。
色は濃いほうが膝の陰影が出にくくなります。明るいベージュや薄いグレーは、膝の凸やしわの影がはっきり出ます。両方当てはまる人が明るい色を履く日は、生地の厚みをもう一段上げてください。
どちらとも言えないときは、しわの向きで決める
見分け方を試しても決めきれない人は、パンツを2本履き比べてください。1本は厚手でハリのあるストレート、もう1本は中厚で落ち感のあるストレートです。
厚手のほうで膝が目立たなくなったなら、皿が出ている側の対策が効いています。中厚のほうがすっきりしたなら、膝上の張りが原因です。どちらでも変わらなければ、幅が足りていません。太ももと膝の両方を測り直してください。
膝が目立つのは、パンツの丈が原因の場合もあります。丈が長すぎて裾が靴の甲で折れると、その分だけ布が持ち上がって膝の位置で余ります。裾が靴の甲に軽く触れる長さに直すと、膝の布が下へ引かれます。
座ったあとに膝が出る人は、生地の戻りで選ぶ
立っているときは目立たないのに、座って立ち上がると膝の部分が丸く膨らんだまま残る。これは体ではなく、生地の戻りの問題です。

試着のときに、膝の部分の布を手で握り、10秒そのままにしてから離してください。しわや丸みがすぐに戻るなら、座ったあとも膝は出にくい生地です。跡が残るなら、座るたびに膝が出ます。
ウールは戻りが強く、綿だけの生地は戻りが弱い傾向があります。ストレッチ素材は伸びはよいものの、薄手だと戻りきらずに膝が出たままになるものがあります。
デスクワークで1日に何時間も座る人は、この確かめ方をいちばん大事にしてください。朝は目立たなくても、昼過ぎには膝の丸みが残ったまま歩くことになります。手持ちのパンツで膝が出たときは、家で裏返してスチームを当て、膝の部分を手のひらで平らに押さえてから吊るすと、ある程度は戻ります。何度当てても戻らなくなったら、生地が伸びきっている合図です。
スキニーやレギンスを履く日
細いパンツは膝の形をいちばん拾います。それでも履きたい日は、膝の上に何を重ねるかで調整してください。
皿が出る人は、厚手で表面に凹凸のあるデニムなら、皿の形を拾いにくくなります。膝上が張る人は、スキニーよりも膝から下だけが細くなる形を選んでください。どちらの人も、膝が半分隠れる丈のロングカーディガンやコートを重ねると、膝の位置を外から覆えます。
ワイドパンツで膝が目立つ場合
ワイドパンツなら膝は目立たないと思いがちですが、目立つ人もいます。原因は二つです。
一つは生地が薄すぎることです。歩くと布が脚にまとわりついて、膝の形が出ます。もう一つは、太ももの位置で布が体に触れていることです。ワイドでも、腰から太ももまでが体に沿う形だと、膝の上で布が触れて張りつきます。
ワイドを選ぶときは、太ももの位置で布が体から離れているか、横から見て確かめてください。膝上が張る人は特に、この位置を見ます。
ウールパンツの下にタイツを履く日
冬はパンツの下にタイツや薄手のレギンスを履く日が増えます。タイツを履くと、脚まわりが厚くなり、パンツの布と脚との距離が縮みます。
皿が出る人は、タイツの厚みで膝頭の形がさらに丸く押し出されることがあります。パンツは、タイツを履いた状態で膝まわりを測り直してください。膝上が張る人は、タイツの履き口やゴムが膝上にかかると、その位置で段差ができます。膝の下で終わる丈のものか、腰から足先までひと続きのタイツにしてください。タイツの厚みの選び方は骨格タイプ別タイツの選び方にあります。
骨格タイプで言い換えると
ここまでの話を骨格タイプの名前に置き換えると、膝の皿が大きく出やすいのはナチュラル寄り、膝の上に肉がのりやすいのはウェーブ寄りです。ストレート寄りの人は皿は目立ちにくいものの、太ももに厚みがあるぶん、膝上が張る側と同じ対策が効くことがあります。
ただし、骨格タイプと膝の出方が一致しない人もいます。名前で決めずに、この記事の見分け方で自分の側を確かめてください。皿が大きいことがナチュラルの決め手になるのかを知りたいときは膝の皿が大きい骨格はナチュラル?を読んでください。
まとめ
パンツで膝が目立つとき、膝頭が丸く出るなら皿が原因で、厚手でハリのある生地と、平置きの膝幅×2が膝まわり+8cm以上の幅で直します。膝の上に横じわが寄るなら膝上の張りが原因で、太ももまわり+6cm以上のゆとりと、膝より下で細くなる形で直します。
両方に当てはまる人は幅を先に、生地をあとに決めます。座ったあとだけ膝が出る人は、試着で膝の布を10秒握って、跡が戻るかを確かめてください。
よくある問い
- Q. 膝の皿が出ているのか、膝の上に肉がのっているのか分かりません
- パンツを履いて横から鏡を見て、しわの向きを確かめてください。膝頭の一点が丸く前へ押し出されているなら皿が出ている側です。膝の少し上に横向きのしわが何本も寄っているなら、膝の上が張っている側です。素脚で確かめるなら、立ったまま膝の皿を指でつまんでみてください。皿の輪郭が指ではっきり分かれば出ている側、皿の上に柔らかい部分があって輪郭がぼやけるなら、膝上が張っている側と考えてよいでしょう。
- Q. ワイドパンツなら膝は目立たないのでは
- 膝の皿が出る人には、ワイドパンツはよく効きます。布が膝から離れるので、凸を拾いません。一方で膝の上が張る人は、ワイドパンツでも生地が薄くて落ち感が強いと、歩くたびに布が膝上に張りついて形が出ます。ワイドを選ぶなら、生地にある程度の厚みがあり、太ももの位置で布が体から離れるものを選んでください。幅の広さより、膝上で布が触れるかどうかを見ます。
- Q. スキニーパンツは膝が目立つ人には無理ですか
- 無理ではありませんが、生地を選びます。膝の皿が出る人は、厚手で表面に凹凸のあるデニムなら、皿の形を拾いにくくなります。薄手のストレッチ素材は膝頭の形がそのまま出ます。膝の上が張る人は、スキニーよりも膝から下だけが細くなるテーパードのほうが向いています。どうしてもスキニーを履く日は、上に膝が半分隠れる丈のロングカーディガンやコートを重ねて、膝の位置を外から覆ってください。
— メグラシ編集部





