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骨格ストレート ローゲージニット|胸が厚いか肩が張るかで編みを分ける

メグラシ編集部//読了 9分
木の机の上に、縦の畝が入った生成りのざっくりしたVネックのニットと眼鏡が置かれ、窓の光が斜めに当たっている

**骨格ストレートでローゲージのニットが着膨れるなら、「胸の前が厚く見える」のか「肩が張って大きく見える」のかを、先に分けてください。**同じ着膨れでも、直す場所が違います。

胸が厚く見える人は、胸の前の編み柄と首元が原因です。骨格ストレートの体は、胸から胴にかけて厚みがあり、上半身に立体感があります。そこに凹凸の大きいケーブル編みや玉の編み柄が乗り、首元まで詰まると、もともとの厚みに編み地の厚みが足されて、上半身が一回り大きく見えます。この人は、編み柄を縦の平らな線にし、首元を開ければ戻ります。

肩が張って見える人は、肩線の位置が原因です。肩線が肩先ちょうどか内側にあると、厚い編み地が肩の骨の上で角をつくり、上半身が四角く見えます。この人は、肩線が肩先から少し落ちるものを選べば戻ります。どちらか迷う人は、先に首元を開けてください。理由はこのあと書きます。

結論:着膨れが「前」に出るか「横」に出るかで分かれる

自分がどちらかは、鏡で見る向きで決められます。いちばん着膨れると感じるローゲージのニットを着て、正面と横を鏡に映してください。

目立つ向き起きていること先に直す場所
横から見ると胸が前に出ている胸が厚く見えている編み柄、首元
正面から見ると肩が四角い肩が張って見えている肩線の位置、袖の付き方
両方少しずつ両方が起きている首元から

横から見て胸の前がいちばん前に出ているなら、厚みは「前」に出ています。正面から見て肩の外側の線が角ばっているなら、厚みは「横」に出ています。向きで分けると、自分の体のどこに編み地の量が乗っているかが分かります。

測るときの注意|肩線と編み目は、着た状態で測る

向きが決まらない人は、2つを測ってください。どちらも着た状態で測ります。平らに置いた状態では、肩線の位置も編み目の膨らみも分かりません。

1つ目は、肩線の位置です。鏡を正面から見て、肩の骨のいちばん外側(肩先)を指で押さえます。そこからニットの肩の縫い目までが、外側に何cmあるかを測ります。0〜2cmなら肩先に乗っている、3〜6cmなら少し落ちている、8cm以上なら大きく落ちている、と見ます。

2つ目は、首元の開きです。鎖骨の内側の端(首の付け根のくぼみの両脇)から、ニットの首元の縁までの距離を見ます。鎖骨が隠れていれば詰まっている、指2本分ほど下まで開いていれば開いている、と見ます。

胸が厚く見える人|編み地の量が胸の前に乗っている

胸が厚く見える人のニットには、次の特徴があります。いくつ当てはまるか数えてください。

  • 胸の前に、ケーブルや玉の編み柄など凹凸の大きい模様がある
  • 編み目の1つが、小指の爪より大きい
  • 首元が鎖骨を隠す高さまで詰まっている
  • 裾が腰骨より下まで落ち、胴まわりがまっすぐな筒になっている

2つ以上なら、この型です。骨格ストレートの体は、胸の前にもともと厚みと高さがあります。編み地の凹凸は、その厚みにそのまま足し算されます。特に胸の高さにある凹凸は、横から見たときの胸の位置をさらに前に押し出します。

ローゲージそのものが悪いのではありません。凹凸の向きと位置が、体の厚みと重なっていることが問題です。

胸が厚く見える人の編み柄|縦の平らな線にする

最初に変えるのは、編み柄です。凹凸の大きい模様を、縦に流れる平らな線に替えます。

生成りの太い糸で編まれたローゲージニットの、縦にまっすぐ流れる畝の編み地に、横から光が当たっている接写
太い糸でも、縦にまっすぐ流れる畝なら凹凸が前に出ず、胸の厚みに量が足されにくくなります

縦の畝が続く編み方なら、太い糸を使っていても凹凸は前に出ません。畝の線が縦に続くので、胸の厚みが縦に分けられて見えます。ケーブル編みが好きな人は、胸の中央に太い縄が1本だけ通るものを選んでください。左右に何本も縄が並ぶものは、胸の前全体に厚みを足します。

編み目の大きさは、小指の爪くらいまでが目安です。それより大きい目は、1つ1つが膨らんで見え、胸の前の面積を大きく感じさせます。

胸が厚く見える人の首元|鎖骨を見せる深さ

編み柄と同じくらい効くのが、首元です。

首元は、鎖骨の内側から指2本分ほど下まで開くVネックが向いています。胸の上に縦の空きができると、胸の厚みが上下に分けられ、編み地の量が目立ちにくくなります。丸首のニットを着るなら、首の付け根からこぶし1つ分ほど下まで開いた、広めの丸首を選んでください。

タートルネックのローゲージは、胸が厚く見える人にはいちばん難しい形です。着るなら、首から少し離れて立つ形で、胸の前は平らな編み地のものに限ります。

肩が張って見える人|肩の骨の上で角ができている

肩が張って見える人は、肩線の位置を見てください。着た状態で、肩先からニットの肩の縫い目までが0〜2cmなら、肩線が肩先に乗っています。

骨格ストレートの肩は、肩先に骨の存在感があります。肩線がちょうどその上に来ると、厚い編み地が肩の骨の形をなぞり、さらに縫い目の厚みで角を足します。ハイゲージの薄いニットなら目立たないことが、ローゲージでは目立つのはこのためです。

肩線が内側に入っている小さめのニットは、さらに肩が張って見えます。袖の付け根が肩先より内側にあると、腕の付け根の上に編み地が突っ張り、肩の外側に角が出ます。

肩が張って見える人の肩線|3〜6cm落とす

肩線は、肩先から3〜6cm外に落ちるものを選びます。

首元から斜めに袖が付く形なら、肩の骨の上に縫い目が来ないので、角ができません。肩先で袖が付く形を選ぶなら、縫い目が肩先から3〜6cm落ちる位置にあるものにしてください。

落としすぎにも注意が要ります。肩線が肩先から8cm以上落ちると、肩から腕にかけて布が余り、今度は上半身全体が大きく見えます。肩が張るのを避けようとして大きく落ちたニットを選ぶと、胸の厚みとも合わさって着膨れが強まります。

試着できないときは、手持ちのニットで肩線の位置を測っておき、その数字と比べて選んでください。肩先から何cmの位置に縫い目が来たときに、正面から見て肩が丸く落ち着いたか。その数字が、自分にとっての目安になります。袖丈も一緒に見ておくと、肩線が落ちたぶん袖が長く余る形かどうかも分かります。手の甲の半分を袖が覆うなら、肩線が落ちすぎている合図です。

どちらとも取れるとき|先に首元を開ける理由

正面と横を見ても決まらない、測るとどちらにも当てはまる。そういう人は、首元から始めてください。

首元は、両方の型に効きます。胸が厚く見える人には、胸の上に縦の空きをつくる効き目があります。肩が張って見える人には、首元が開くことで目が縦の中央に集まり、肩の外側の角から目がそれる効き目があります。首元を開けて悪くなることは、ほとんどありません。

一方で、肩線と編み柄は片方にしか効きません。胸が厚く見える人が肩線の落ちたニットを選ぶと、布の余りが胸の厚みと合わさって、かえって着膨れることがあります。肩が張って見える人が編み柄だけを平らにしても、肩の角は残ります。迷っているうちは、片方にしか効かない手を先に打たないでください。

首元を開けたら、もう一度正面と横を鏡で見ます。横から胸が前に出ている印象が残っているなら胸が厚い側で、編み柄を直します。正面から肩が四角い印象が残っているなら肩が張る側で、肩線を直します。

それでも決まらない人は、縦の畝のVネックで、首元から斜めに袖が付く形のローゲージを1枚試してください。両方の型に当たりにくい、いちばん外れの少ない1枚です。

着た実例|縦の畝のVネックを、腰骨で区切る

両方の型に当たりにくい組み合わせを、1つ置いておきます。

縦の畝が入った生成りのローゲージVネックニットを腰のあたりで終わらせ、濃い灰色のまっすぐなパンツを合わせた鎖骨から膝までの着こなし
縦の畝のVネックに、まっすぐ落ちるパンツを合わせると、上の量が胸の前にたまらず、全身の重さが下へ流れます

ニットは生成りの縦の畝で、鎖骨の下まで開いたVネック。肩線は肩先から少し落ちる位置です。裾は前だけ軽くパンツに入れ、腰骨の位置で区切ります。下は濃い灰色のまっすぐなパンツで、上に量があるぶん、下の布の量を減らしています。

この組み合わせから、胸が厚く見える人は首元に何も足さずに空きを残し、肩が張って見える人は細く長いネックレスを1本足して縦の線を強める、と調整します。

胸の高さと首の長さで、Vの深さを変える

首元を開けるといっても、どこまで開けるかは体によって変わります。目安にするのは、胸のいちばん高い位置と、首の長さです。

胸の位置が高めの人は、Vの先が胸の高い位置より上で止まるものを選んでください。鎖骨の内側から指2本分ほど下が目安です。Vの先が胸の高い位置まで届くと、Vの両側の編み地が胸の丸みに沿って前に押し出され、厚みがかえって強調されます。深く開けたいときは、中に薄い丸首のインナーを1枚挟み、空きの面積だけを残します。

胸の位置が低めの人は、Vを少し深くしても大丈夫です。鎖骨の内側から指3本分ほど下まで開けると、胸の上にできる縦の空きが長くなり、上半身の厚みが上下に分けて見えます。

首が短めに見える人は、Vネックか広めの丸首のどちらかにして、首まわりに何も足さないでください。首に巻物を足すと、開けた空きがまた埋まります。首が長めの人は、Vの深さを浅めにして、細い巻物を1本足しても空きは残ります。どの場合も、鏡で横から見たときに胸の前に余った編み地が浮いていないかを、最後に確かめてください。

裾と下の合わせ方で、残った重さを消す

編み柄と肩線を直しても少し重さが残るなら、裾と下を見ます。

裾は、腰骨の位置で終わる丈が目安です。腰骨より下まで落ちる丈は、胴まわりがまっすぐな筒になり、上半身の厚みが腰まで続いて見えます。長い丈しか持っていないなら、前だけ軽く入れてください。全部入れると、ローゲージの厚みでウエストまわりが膨らみます。

下は、布の量が少なく直線で落ちるものが合います。まっすぐ落ちるパンツ、膝下までの細身のスカート。上と下の両方に量があると、全身が大きく見えます。

場面ごとに、ローゲージの量を変える

最後に、場面ごとの目安です。

場面ニットの目安下と合わせ方
通勤編み目は中くらい、縦の畝、Vネックまっすぐなパンツ、上にジャケットを羽織れる厚さ
休日の街歩き縦の畝か中央1本のケーブルまっすぐなパンツか細身のスカート
子どもの行事・公園肩線が少し落ちる形、腰骨丈動きやすいまっすぐなパンツ
食事・人に会う日縦の畝、深めのVネック艶のある細身のスカート

場面が変わっても、「首元を開ける」「下は直線」の2つは変わりません。ローゲージを1枚に絞らなくても、この2つで着膨れは抑えられます。

まとめ

  • 骨格ストレートのローゲージニットの着膨れは、「胸が厚く見える」と「肩が張って見える」の2つに分かれる
  • 胸が厚く見える人は、編み柄を縦の平らな線に。首元は鎖骨の下まで開ける
  • 肩が張って見える人は、肩線を肩先から3〜6cm落とす。8cm以上は落としすぎ
  • どちらとも取れるときは首元から。両方に効き、悪くなることがほとんどない

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よくある問い

Q. 骨格ストレートはざっくりしたニットを着られませんか
着られます。条件は、胸の前の編み柄が縦の線で平らなこと、首元が鎖骨の見える深さまで開いていること、肩線が肩先から少し落ちていることの3つです。3つのうち2つがそろえば、ローゲージでも上半身の厚みは目立ちにくくなります。
Q. ケーブル編みのニットが好きです
ケーブルは凹凸が大きいので、胸の前の中央に太い縄が1本だけ通るものを選んでください。胸の左右に何本も縄が並ぶものは、胸の前に厚みを重ねます。中央の1本なら縦の線として働き、胸の厚みを分けて見せます。
Q. ドロップショルダーのニットだと着膨れます
肩線が肩先から8cm以上落ちると、肩から腕にかけて布が余り、上半身全体が大きく見えます。3〜6cmくらいの落ち方が目安です。落ちすぎているものは、袖をたくし上げて手首を見せると、余った量が少し締まって見えます。
Q. ローゲージのニットに合わせる下は何がいいですか
まっすぐ落ちるパンツか、膝下までの細身のスカートが合わせやすいです。上に量があるぶん、下は布の量を減らして直線で落とすと、全身の重さが上にたまりません。ニットの裾は、腰骨の位置で終わるか、前だけ軽く入れてください。

— メグラシ編集部

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