顔タイプがわからない|褒められた服3着から、自分の顔を逆算する

**顔タイプがわからないあなたは、8つのうち2つで迷っています。**3つ以上で迷っているように感じていても、並べてみると、ほとんどの場合は隣り合う2つです。そして2つのあいだで揺れているのは、子供っぽさと大人っぽさ、曲線と直線という2本の軸のうち、1本だけです。
この記事では、その1本を自分の顔ではなく、人に褒められた服からたどって決めます。自己診断の質問にもう一度答え直す必要はありません。手元に紙とペン、それからスマートフォンのカメラがあれば足ります。
質問に答えて8タイプに振り分ける自己診断は、顔タイプ診断 16タイプを無料で自己診断や8タイプを5問で見分けるセルフチェックにまとめています。ここではその先、質問に答えても決まらなかった人のための手順だけを書きます。
結論:決まっていない軸は1本だけ。それを褒められた服で決める
顔タイプは、子供っぽい顔か大人っぽい顔か、顔のパーツや輪郭が曲線寄りか直線寄りかの組み合わせで8つに分かれます。わからないと感じる人は、この2本の軸の両方が決まっていないわけではありません。たいていは片方がもう決まっていて、残りの1本だけが揺れています。
たとえば、フェミニンかエレガントかで迷っている人は、大人っぽい顔であることと、曲線寄りであることは決まっています。揺れているのは、曲線がどのくらい強いか、華やかさがどのくらい前に出るかという部分です。フレッシュかクールカジュアルかで迷う人は、子供っぽい顔で直線寄りであることは決まっていて、揺れているのは、すっきりした印象がやわらかさとさわやかさのどちらに寄るかです。
ここで自分の顔をもう一度鏡でじっと見ても、答えはなかなか出ません。顔は毎日見ているので、目の大きさも鼻の形も、自分なりの思い込みと一緒に記憶されています。外から来た情報だけで決めるほうが、早く、しかもぶれずに決まります。外から来た情報のうち、いちばん手に入れやすいのが、人に褒められた服です。
| 見るもの | 揺れやすさ | この記事での扱い |
|---|---|---|
| 自分で答える質問 | 答える日の気分で変わる | 使わない |
| 鏡に映った顔 | 見慣れていて思い込みが入る | 最後の確認だけに使う |
| 人に褒められた服 | 過去のことなので変わらない | 判断の中心に置く |
| 撮った写真 | 撮り方で変わるが比べられる | 2つで割れたときの決め手に使う |
自己診断で答えが毎回変わる3つの理由
答えが毎回変わるのは、あなたの顔がどっちつかずだからではありません。自己診断という形そのものに、揺れやすい理由が3つあります。
1つめは、質問の言葉の受け取り方が日によって違うことです。「目は大きいほうですか」と聞かれて、調子のいい日は「大きいほう」と答え、疲れている日は「普通」と答えてしまう。質問の言葉は比べる相手を示していないので、そのとき頭に浮かんだ誰かと比べてしまいます。比べる相手が変われば、答えも変わります。
2つめは、境目にいる人ほど、どの質問も「どちらとも言えない」になることです。2つのタイプのちょうど間にいる人は、片方の質問には半分あてはまり、もう片方にも半分あてはまります。半分ずつの答えを足し合わせると、最後の1問か2問でタイプが決まってしまう。その1問の答えが日によって違えば、結果がひっくり返ります。
3つめは、自己診断をやり直すたびに、顔の気になる部分に目が行くようになることです。顔の形やパーツを繰り返し見ていると、ふだんは気にならなかった小さな特徴が大きく見えてきます。それが答えに入り込むと、診断はますます揺れます。何度もやり直しているのに決まらないときは、やり直すこと自体をいったん止めたほうが、答えに近づきます。
だから、ここから先の手順では、自分で答える質問は使いません。もう起きたこと、つまり過去に人が反応した服を材料にします。過去は変わらないので、何度確かめても同じ答えになります。
手順1|褒められた服を3着書き出す
紙に、ここ数年で人に褒められた服を3着書き出してください。「似合うね」と言われた服はもちろん、「今日いい感じだね」「その色いいね」「元気そうだね」と声をかけられた日の服も入れてかまいません。言葉そのものより、相手が自分から声をかけてきたことが大事です。
書き出すときは、服の名前だけでなく、次の4つを1行ずつ添えます。
- 首元の形(丸い、四角い、Vの字、詰まっている、襟がある)
- いちばん目立っていた色(明るいか、濃いか、やわらかいか、はっきりしているか)
- 布の質感(ハリがあるか、とろみがあるか、ふんわりしているか、つるっとしているか)
- 柄や飾り(無地か、小さな柄か、大きな柄か、フリルやリボンがあったか)
服そのものを覚えていなくても、写真が残っていれば写真から書き起こします。スマートフォンのアルバムで、人と一緒に撮った写真を半年ぶんさかのぼると、たいてい1着や2着は見つかります。
3着より多く思い出せる人は、多いぶんだけ書いてかまいません。ただし、次の手順で使うのは声をかけられた回数が多い順の3着です。たくさん並べると、どれも同じ重さに見えて、かえって判断がぼやけます。
反対に、言われてうれしくなかった言葉がある服も、別の欄に1着か2着書いておくと役に立ちます。「疲れてる?」「今日は落ち着いてるね」「どうしたの、雰囲気違うね」と、心配や戸惑いの混じった声をかけられた服です。これは、あなたの顔とずれていた服の手がかりになります。
手順2|3着を「子供っぽい側か、大人っぽい側か」に置く
書き出した3着を、まず1本めの軸に置きます。子供っぽい側に寄る服か、大人っぽい側に寄る服かです。服そのものに年齢があるわけではありません。ここで見るのは、その服がどのくらいの大きさで顔のまわりに広がっているかと、どのくらい重さを感じさせるかです。
子供っぽい側に寄るのは、首元が詰まり気味で、柄が小さく、色が明るく、丈が短めで、全体が軽く見える服です。大人っぽい側に寄るのは、首元が開いていて、柄が大きいか無地で、色が深く、丈が長めで、落ち感がある服です。
3着それぞれに、子供っぽい側なら「子」、大人っぽい側なら「大」と書きます。どちらとも言えないときは「中」で構いません。
| 見る場所 | 子供っぽい側 | 大人っぽい側 |
|---|---|---|
| 首元の開き | 鎖骨が見えない | 鎖骨の下まで開く |
| 柄の大きさ | 親指の爪より小さい | 手のひらほど、または無地 |
| 丈 | 腰骨のあたりで終わる | 腰骨より下に落ちる |
| 布の落ち方 | ふくらむ、はねる | 下へ落ちる、流れる |
3着のうち2着以上が同じ側にそろえば、その軸はもう決まっていると考えてください。3着とも同じなら、迷う必要はありません。自己診断で揺れていたのは、もう片方の軸です。
手順3|3着を「曲線の側か、直線の側か」に置く
次に、同じ3着を2本めの軸に置きます。曲線の側に寄る服か、直線の側に寄る服かです。こちらは、服の端や縁がどんな線を描いているかで見ます。
曲線の側に寄るのは、丸い首元、ふんわりした袖、とろみのある布、花や水玉のように丸い柄、細かいギャザーやフリルのある服です。直線の側に寄るのは、Vの字や四角い首元、襟のあるシャツ、ハリのある布、縦じまやチェックのようにまっすぐな柄、飾りの少ない服です。
| 見る場所 | 曲線の側 | 直線の側 |
|---|---|---|
| 首元の形 | 丸い、ボートの形 | Vの字、四角、襟つき |
| 布の質感 | とろみ、ふんわり | ハリ、さらり |
| 柄 | 花、水玉、ペイズリー | 縦じま、チェック、幾何 |
| 飾り | フリル、ギャザー、リボン | ステッチ、ボタン、なし |
ここでも3着に「曲」「直」「中」を書きます。2着以上がそろえば、その軸も決まっています。
2本の軸の両方で2着以上がそろったら、あなたの顔タイプはその交わる場所にあります。子供っぽい側で曲線ならキュートかアクティブキュート寄り、子供っぽい側で直線ならフレッシュかクールカジュアル寄り、大人っぽい側で曲線ならフェミニンかソフトエレガント寄り、大人っぽい側で直線ならエレガントかクール寄りです。
ここまでで2つまで絞れていれば、それが自己診断で揺れていた2つとほぼ重なっているはずです。重なっていなければ、自分で思っていた顔の印象と、人が受け取っている印象がずれているということです。その場合は、人の反応のほうを優先してください。服は自分ではなく、会う人に見られるものだからです。
手順4|首元を胸に当てて、写真で顔に目が行くかを見る
2本の軸のうち、1本で2着以上がそろわなかったとき、あるいは2つのタイプまで絞れても最後の1つが選べないときは、写真で確かめます。
用意するのは、首元の形が違う2枚の服です。揺れている軸が「子供っぽいか大人っぽいか」なら、首元の詰まった服と、鎖骨の下まで開いた服。揺れている軸が「曲線か直線か」なら、丸い首元の服と、Vの字か襟つきの服。素材や色はできるだけそろえます。そろえられないときは、色が近いものを選んでください。
窓に横か斜めを向けて立ち、明るさを同じにして、1枚ずつ胸に当てて写真を撮ります。カメラは顔の高さで、腕を伸ばした距離から撮ります。2枚の写真を並べたら、自分の顔ではなく、最初に目が行った場所を書き留めてください。
試着室で着替えたあと、鏡を見て最初に自分の顔に目が行ったら似合っている、服に目が行ったら似合っていない、という見分け方があります。写真でも同じです。顔に目が行った1枚が、あなたの顔とそろっている側です。服の首元や柄に目が行った1枚は、服のほうが前に出すぎています。
自分で見ると判断がつかないときは、写真を2枚だけ、家族か友人に見せてください。「どっちが似合う」とは聞かずに、「どっちの写真が先に目に入った?」とだけ聞きます。似合うかどうかを聞くと、相手は気を遣って答えを選びます。先に目に入ったほうを聞くと、答えは一瞬で返ってきて、気遣いが入りません。
家族や友人に聞くときの聞き方
写真を人に見せて確かめるときは、聞き方ひとつで答えの質が変わります。近しい人ほど、あなたを傷つけないように言葉を選ぶので、聞き方を工夫しないと、本当の印象は返ってきません。
まず、似合うかどうかは聞かないことです。「どっちが似合う?」と聞かれると、相手はあなたの好みを想像して答えます。あなたがどちらの服を気に入っていそうか、表情や声の調子から読み取って、それに合わせてしまうのです。それでは、あなた自身の判断を確かめるだけになります。
聞くのは「どっちが先に目に入った?」か、「どっちの写真のほうが、私らしいと思う?」のどちらかにします。先に目に入ったほうを聞くと、考える前の印象が返ってきます。自分らしいほうを聞くと、ふだんのあなたを知っている人の目から見た、いつもの印象とのそろい方が返ってきます。どちらの聞き方でも、似合うかどうかを直接聞くより、正直な答えになります。
もう1つ、2枚の写真には何の説明もつけないでください。「こっちはフェミニンの服で、こっちはエレガントの服なんだけど」と言ってしまうと、相手はタイプの名前の印象で答えます。写真だけを見せて、どちらかを選んでもらうのがいちばんです。
聞く相手は、2人以上がよいでしょう。1人だけだと、その人の好みが強く出ます。家族と、職場や学校の知り合いのように、あなたを見ている場面が違う人に聞くと、答えが重なったときの確かさが上がります。2人とも同じ写真を選べば、それがあなたの顔とそろっている側です。
3着がばらばらだったとき
3着がそれぞれ違う場所に置かれ、どちらの軸でもそろわなかったときは、3着の中身よりも、褒められた場面のほうを見直してください。
褒められた服がばらばらになるのは、たいてい場面が違うからです。結婚式で着たドレス、職場で着たシャツ、旅行で着たワンピースを並べると、場面ごとに求められる装いが違うので、軸の上ではばらばらに見えます。そこで3着のうち、ふだんの暮らしに近い場面で褒められた服を2着まで残し、特別な場面の1着は外します。
それでも割れるときは、褒めてくれた人を見ます。同じ人から何度も褒められている服があれば、その人の好みが入っている可能性があります。いろいろな人から別々に声をかけられた服のほうが、あなたの顔とそろっている確率は高くなります。
もう1つ、褒められた時期も見ます。5年以上前の服は、髪型や化粧の仕方が今と違っているかもしれません。顔立ちは大きく変わらなくても、顔のまわりの印象は髪や眉の形で変わります。この3年以内に褒められた服を優先して、古いものは参考の欄に移してください。
2つのタイプでどうしても迷うとき
ここがいちばん大事なところです。手順を最後までたどっても、2つのタイプのどちらとも取れる人がいます。そういう人に向けて、決め方を3つの段で書きます。
段1|揺れている軸の、どちら寄りかだけを先に決める
2つのタイプで迷っているとき、多くの人は「どちらのタイプか」を一度に決めようとします。でも実際には、決まっていない軸は1本だけです。その1本だけを、どちらに寄っているか決めます。
たとえば、ソフトエレガントかフェミニンかで迷う人なら、大人っぽさと曲線はどちらも決まっています。揺れているのは、曲線のやわらかさが控えめに出るか、華やかに出るかです。そこで、飾りの量だけを決めます。胸元に飾りが1つある服と、何もない服を写真で比べて、顔に目が行ったほうを選びます。飾り1つで顔に目が行くならフェミニン寄り、何もないほうで顔に目が行くならソフトエレガント寄りです。
フレッシュかクールカジュアルかで迷う人なら、揺れているのは、すっきりした印象がやわらかく出るか、きりっと出るかです。こちらは色の明るさだけを比べます。白に近い明るい色の服と、紺や黒に近い色の服を当てて、顔に目が行ったほうに寄せます。
キュートかアクティブキュートかなら柄の線を、エレガントかクールかなら光沢の強さを比べます。軸の中の、さらに1か所だけを比べるのがこつです。
段2|それでも決まらないなら、場面で割り振る
1か所だけを比べても、どちらの写真でも同じくらい顔に目が行く人がいます。その人は、2つのタイプのちょうど境目にいます。境目にいるのは悪いことではありません。両方の側の服を、場面ごとに着分けられるということです。
決め方は簡単で、きちんと見せたい場面では大人っぽい側か直線の側、気を張らない場面では子供っぽい側か曲線の側に寄せます。仕事の日、学校の行事、目上の人と会う日は前者。友人と会う日、家族で出かける日、ひとりで過ごす休日は後者。こう割り振っておけば、朝に服の前で迷う時間がほとんどなくなります。
割り振ったあとは、クローゼットの中も2つに分けておくと、さらに迷いが減ります。ハンガーの右半分を「きちんとの日」、左半分を「気を張らない日」と決めて、服をどちらかに掛けていきます。どちらにも掛けられない服が出てきたら、それはあなたの顔とそろっていない服か、場面が決まっていない服です。そういう服は、次の衣替えのときに、着るか手放すかを決める候補になります。
境目にいる人のもう1つの強みは、同じ服でも小物で側を移せることです。たとえば、丸首の無地のニットは曲線の側に寄る服ですが、上に襟つきのシャツを重ねて襟だけを出せば、直線の側に寄ります。大人っぽい側のロング丈のスカートも、足元を軽い靴にして、首元に小さなスカーフを巻けば、子供っぽい側に少し近づきます。境目にいる人は、この移し方がよく効きます。どちらか一方にはっきり寄っている人より、少ない枚数で多くの場面を回せるのです。
段2の補足|割り振りを2週間続けて、ずれを見る
場面で割り振ったら、2週間はその決まりのとおりに着てみてください。そのあいだに、どちらの場面で声をかけられることが多かったかを数えます。きちんとの日に声をかけられることが多ければ、あなたは大人っぽい側か直線の側にやや寄っています。気を張らない日のほうが多ければ、反対側にやや寄っています。
数が同じくらいなら、それで構いません。どちらの側でも同じように見てもらえるということなので、場面での割り振りをそのまま続ければ足ります。迷いは、決めきれないことから来るのではなく、決めていないことから来ます。場面ごとの決まりがあれば、境目にいても迷いません。
段3|買うときは、そろっている側の決まりだけを守る
新しく服を買うときは、揺れている軸のことは考えません。そろっている軸の決まりだけを守ります。
大人っぽい側だと決まっているなら、首元が鎖骨の下まで開く服か、丈が腰骨より下に落ちる服を選びます。曲線か直線かは揺れているので、そこは売り場で選ぶ自由にしておきます。そろっている側の決まりを守っている限り、大きく外れることはありません。
迷っているときにいちばん避けたいのは、2つのタイプのどちらにもそろわない服を買ってしまうことです。たとえば、大人っぽい側だと決まっているのに、首元の詰まった小さな柄の服を「かわいいから」と選ぶ。そうすると、どちらのタイプの決まりからも外れて、着る場面のない1着になります。
褒められた服がない、思い出せないとき
褒められた記憶がまったくない、という人もいます。そういう人は、服が似合っていなかったのではなく、声をかけられにくい場所で暮らしていることが多いのです。在宅で働いている、人と会う機会が少ない、周りがあまり服の話をしない。そういう環境では、似合う服を着ていても、声はかかりません。
その場合は、これから2週間、自分で記録をつけます。毎朝、出かける前か、帰ってきた直後に、全身ではなく胸から上を1枚撮ります。2週間たったら、14枚のうち「この日の自分は悪くなかった」と思える写真を3枚選び、それを褒められた服の代わりに使います。
自分で選ぶと思い込みが入るのでは、と心配になるかもしれません。でも、自分の顔をじっと見て答える自己診断とは違って、ここで見るのは写真全体の印象です。しかも14枚を一度に並べるので、比べる相手がはっきりしています。並べて見ると、残したい写真には同じ首元や同じ色がくり返し出てくることに気づくはずです。
2週間も待てないという人は、スマートフォンのアルバムをさかのぼって、人に送った写真や、何かの写真に使った写真を探してください。人に見せてもいいと思って選んだ写真には、その時点の自分なりの基準が入っています。
人に言われた言葉の読み方
褒められた服を書き出すとき、褒め言葉の中身も役に立ちます。言葉は短くても、相手があなたの顔と服の組み合わせから何を受け取ったかが表れています。
「若く見えるね」「かわいいね」と言われた服は、子供っぽい側の軸とそろっていた可能性が高いです。「落ち着いて見えるね」「きれいだね」と言われた服は、大人っぽい側とそろっていた可能性が高い。「やさしそう」「やわらかい感じ」は曲線の側、「さっぱりしてる」「かっこいい」は直線の側の手がかりです。
反対に、心配や戸惑いの混じった言葉にも意味があります。「疲れてる?」と言われた服は、色が顔より強かったか、顔まわりが重すぎた可能性があります。「今日はいつもと違うね」と、ほめるでもなく言われた服は、軸のどちらかが逆を向いていたかもしれません。
ただし、言葉はあくまで手がかりです。同じ言葉を2人以上から言われたときだけ、軸の判断に使ってください。1人だけの言葉は、その人の好みや、その日の会話の流れで出てきた言葉かもしれません。
言われた言葉の中に、自分がうれしくなかったものがあっても、それはあなたの顔や年齢を否定する言葉ではありません。その日の服が、あなたの顔とうまくそろっていなかったという合図です。服を替えれば、言葉も変わります。
決めたタイプで、秋冬の1着を選ぶ
軸が決まったら、まず秋冬の1着で試します。秋冬は首元に布が集まる季節なので、顔タイプの違いがいちばん出やすい時期です。春夏よりも、首元の形と布の厚さの組み合わせで印象が大きく変わります。
| 決まった軸 | 秋冬の首元 | 布の選び方 |
|---|---|---|
| 子供っぽい側 | 詰まり気味の丸首、小さめの襟 | 薄手から中くらいの厚さ |
| 大人っぽい側 | Vの字、開いた襟、深いタートル | 中くらいから厚手、落ち感あり |
| 曲線の側 | 丸首、ボートの形 | ふんわりした編み、起毛 |
| 直線の側 | Vの字、襟つき、ハイネック | 目の詰まった編み、ハリ |
最初の1着は、手持ちのアウターやボトムに合わせやすい、無地のニット1枚がおすすめです。柄やデザインのある服から始めると、似合ったのか、柄が良かったのかがわからなくなります。無地のニットなら、首元の形と布の厚さだけを比べられます。
ニットを選ぶときは、売り場の鏡の前で、首元を当てた状態で一歩下がって見てください。顔から腕1本分ほど離れた位置で見ると、首元の形と顔の距離がちょうど人に見られるときと同じになります。近すぎると、編み目や色の細かい違いに目が行って、全体の印象がつかめません。下がって見たときに、顔とニットの境目がすっと目に入るなら、その1着は顔とそろっています。顔より先に首元の形や色が目に飛び込んでくるなら、軸のどちらかが逆を向いています。
秋冬は、ニットの上にコートやマフラーが重なる季節でもあります。マフラーは首元を覆うので、ニットの首元よりも強く顔の印象を左右します。決まった軸が子供っぽい側なら、短めで軽く巻けるもの、大人っぽい側なら、長めで胸元まで落ちるものが合います。曲線の側ならふんわりした起毛のもの、直線の側なら薄くてハリのあるものを選ぶと、顔とのつながりがきれいに出ます。ニット1枚で軸を確かめたら、次はマフラー1本で確かめると、冬の装い全体の方向が決まります。
着てみて、人から声をかけられたら、それは軸が合っている合図です。逆に、2週間着ても何も言われず、自分でも写真を見て顔に目が行かないときは、揺れている軸のもう片方を試してください。それだけで、次の1着の選び方がはっきりします。
骨格やパーソナルカラーとのつながり
顔タイプがわからないと悩んでいる人の中には、骨格診断やパーソナルカラーでも同じように迷っている人がいます。3つの診断がどれも決まらないと、何を信じていいかわからなくなります。
ここで覚えておいてほしいのは、3つの診断は見ている場所が違うということです。顔タイプは顔のまわりの印象、骨格は体の形と布の落ち方、パーソナルカラーは肌や瞳と色の関係です。3つを同時に決めようとすると、混ざってしまいます。1つずつ、外から来た情報で決めるのが近道です。
骨格で迷っている人は、骨格診断がわからない|複数タイプに当てはまる理由と決め方で、同じように2つのタイプの境目から決める方法を書いています。顔タイプは首から上、骨格は首から下と分けて考えると、それぞれの迷いが小さくなります。
そもそも何から整えればいいかわからない人は、垢抜け診断|垢抜けない原因は5か所のどれか、写真で1つに絞るから始めてください。顔タイプにこだわる前に、まず変えたほうが早い場所が見つかるかもしれません。
対面の診断を受け直したほうがいいとき
自分で2つまで絞れたなら、多くの場合はそれで服が選べます。ただ、次の3つのどれかにあてはまる人は、一度、対面で第三者に見てもらうと早く落ち着きます。
1つめは、手順を最後までたどっても、3つ以上のタイプで揺れているときです。3つ以上で揺れているのは、2本の軸の両方が決まっていないということです。外からの情報がまだ足りないので、人の目を1回入れたほうがいいでしょう。
2つめは、人に褒められた服と、自分が似合うと思っている服が、正反対の側にあるときです。たとえば、人には大人っぽい服を褒められるのに、自分では子供っぽい服のほうが似合うと思っている。こういうずれは、自分で写真を撮っても、自分の見方が入るので埋まりにくいのです。
3つめは、迷っていることが、服選びそのものよりも気持ちの負担になっているときです。わからないことに疲れてしまったなら、自分で答えを出すことにこだわらなくていいのです。人に1回決めてもらって、それを2週間試してみるだけで、気持ちが軽くなることがあります。
対面で受けるときは、この記事で書き出した3着のメモと、2枚の写真を持っていくと役に立ちます。自分がどの2つで迷っているか、どの軸が揺れているかを最初に伝えられるので、短い時間でも深い話ができます。
わからないままでも、服は選べる
最後に、顔タイプがどうしても決まらない人へ。決まらないことは、困ったことではありません。
顔タイプは、似合う服を見つけるための道具の1つです。道具がはっきりしないときでも、人に褒められた服、写真で顔に目が行った服、着ていて気持ちが楽な服は、もうあなたの手の中にあります。それをくり返し着ていれば、似合う服の傾向は自然と見えてきます。
わからないと感じるのは、あなたが自分の顔に真剣に向き合っているからです。その真剣さを、もう一度自己診断をやり直すことではなく、明日の服を1着選ぶことに使ってください。褒められた3着のうち、いちばん最近声をかけられた1着を、明日もう一度着てみる。それがいちばん確かな一歩です。
自分らしさを見つけていく考え方は、自分らしさの見つけ方でも書いています。顔タイプに迷ったときの、もう少し長い目で見た向き合い方として読んでみてください。
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よくある問い
- Q. 顔タイプの自己診断をするたびに結果が変わります。どれを信じればいいですか
- どれか1つを信じるより、毎回出てきたタイプを並べてください。たいていは2つか3つで、しかも子供っぽさと大人っぽさ、曲線と直線のどちらか1本だけが入れ替わっています。入れ替わっていない軸はもう決まっているので、揺れている1本だけを、人に褒められた服3着で確かめれば足ります。
- Q. 人に服を褒められた記憶がありません
- 褒め言葉でなくても大丈夫です。「今日なんか違うね」「その色いいね」「元気そうだね」と声をかけられた日を思い出してください。思い出せないなら、これから2週間、自分で撮った写真のうち、残しておきたいと思った写真の服を数えます。記録が3枚たまれば、褒められた服と同じように使えます。
- Q. 2つのタイプのどちらにも当てはまる気がします。片方に決めないといけませんか
- 決めなくてかまいません。揺れている軸が1本だけなら、もう片方の軸はそろっているので、服を選ぶときはそろっている側の決まりだけを守り、揺れている側はその日の場面で振り分けます。仕事の日は大人っぽい側、休日は子供っぽい側というように、場面で役割を分けると、迷う時間が減ります。
- Q. 対面で診断を受けたほうがいいですか
- 自分で2つまで絞れていて、揺れている軸がどちらか分かっているなら、受けなくても服は選べます。3つ以上で揺れているとき、子供っぽさと曲線の両方が決まらないとき、または周りの言葉と自分の感覚が逆を向いているときは、第三者の目を一度入れると早く落ち着きます。
— メグラシ編集部





