似合う服の見分け方|試着室で顔か服か、先に目が行く方で軸を探す

試着室で着替えたあと、鏡の中で自分の顔に目が行けば似合っていて、服に目が行けば外れています。 似合う服は顔を引き立てるので、見る人の目は自然に顔へ向かいます。外れている服は、どこかが顔と喧嘩しているので、目が服のほうに引っ張られます。
服に目が行ったら、そこで終わりにせず、服のどこに目が止まったかを見てください。顔まわりの色に目が止まったならパーソナルカラーで、肩・腰・裾の線に目が止まったなら骨格で、服全体の甘さや硬さに目が行ったなら顔タイプで外れています。外れた軸がわかれば、次に試す1着は色違いか、サイズ違いか、素材違いかに絞れます。
見るときは、鏡から2歩下がり、一度目を閉じてから開けた最初の1秒だけで判断します。長く見るほど、細かいところに目が行って判断がぶれるからです。以下、見方と、目が止まる場所ごとの直し方を順に書きます。
顔に目が行く服と、服に目が行く服
似合う服を着ていると、鏡を見たときにまず顔が目に入ります。肌が明るく見える、目元がはっきりする、表情が柔らかく見える。服はその後ろに下がって、顔を支える背景になります。
外れている服を着ていると、顔より先に服が目に入ります。色が浮いている、形が体に合っていない、雰囲気が自分と違う。服が前に出て、顔がその後ろに下がります。
これはパーソナルカラー診断でも骨格診断でも顔タイプ診断でも、共通している考え方です。どの診断も、最後は「顔と体を服が引き立てているか、服が勝っているか」を見ています。だから、診断を受けていても受けていなくても、試着室で使える物差しになります。
見方:2歩下がり、目を閉じて開けた最初の1秒
試着室の鏡は近いので、そのまま見ると顔と上半身しか目に入らず、全身の釣り合いがわかりません。カーテンを開けて外に出られるなら、鏡から2歩、だいたい1.5mほど下がります。出られないときは、試着室の奥の壁に背中をつけて、できるだけ距離を取ります。
次に、一度目を閉じます。3秒数えて開けたら、最初の1秒で目がどこに行ったかだけを覚えます。2秒目以降は、自分で見たい場所を見始めるので、判断には使いません。
着替えた直後は、ボタンや裾を直したくなって手元や服を見てしまいます。整えてから目を閉じるのがこつです。
目が止まった場所で、外れた軸がわかる
服に目が行ったら、服のどこに目が止まったかを思い出します。止まる場所はおおむね3つに分かれます。
| 目が止まった場所 | 外れている軸 | 次に試すもの |
|---|---|---|
| 顔のすぐ下の色・襟元の色 | パーソナルカラー | 同じ形の色違い |
| 肩・二の腕・腰・裾の線 | 骨格 | サイズ違い、丈違い、形違い |
| 服全体の甘さ・硬さ・派手さ | 顔タイプ | 素材違い、飾りの少ない・多いもの |
色、線、感じの3つは、それぞれ診断の3つの軸に対応しています。ひとつの服で、どれか1つが外れているだけということも多いので、外れた軸だけを替えて試すと、残りの合っている部分を活かせます。
顔まわりの色に目が行ったら、色を替える
顔のすぐ下、襟元や胸元の色に目が止まったら、パーソナルカラーで外れています。顔の色と服の色が喧嘩して、色だけが前に出ている状態です。このとき、顔を見直すと、肌がくすむ、目の下の影が濃く見える、口元が暗く見える、といった変化が出ていることが多いです。
直すのは色だけです。形やサイズは合っている可能性があるので、同じ形の色違いがあれば着替えて、もう一度最初の1秒を見ます。色違いで顔に目が行くようになれば、形は合っていて色だけが外れていたことになります。
色違いがない場合は、顔と服のあいだに似合う色の小物を入れて確かめます。似合う色のストールを首に巻いて、顔に目が行くようになれば、その服は顔から離れた場所に着るか、首まわりに別の色を足して着れば使えます。
肩・腰・裾の線に目が行ったら、形を替える
肩のあたり、二の腕、腰まわり、裾のあたりに目が止まったら、骨格で外れています。服の線と体の線がずれて、その場所が強調されている状態です。
どこに目が止まったかで、直す場所が変わります。肩に目が行くなら、肩の縫い目の位置が合っていないか、肩まわりの生地が厚すぎるか薄すぎるかです。腰に目が行くなら、服の切り替えやベルトの位置が体の腰の高さと合っていません。裾に目が行くなら、丈が脚のいちばん太い位置や細い位置からずれています。
直し方は、サイズを1つ上下させる、丈を変える、形の違うものに替える、の順に試します。同じ形でサイズを替えて直るなら、形は合っていて大きさだけが外れていたことになります。サイズを替えても同じ場所に目が行くなら、形そのものが骨格に合っていません。
服全体の感じに目が行ったら、素材と飾りを替える
特定の場所ではなく、服全体の甘さ、硬さ、派手さ、地味さに目が行ったら、顔タイプで外れています。顔の雰囲気と服の雰囲気がずれて、服の感じだけが浮いている状態です。
「甘すぎる」と感じたら、同じ形で飾りの少ないもの、張りのある素材のものを試します。「硬すぎる」と感じたら、柔らかい素材、丸みのある襟、揺れる飾りのあるものを試します。「地味すぎる」「派手すぎる」と感じたら、柄の大きさや光沢の強さを替えます。
顔タイプで外れているときは、色も形も合っていることが多いので、素材と飾りだけを替えれば直ることがよくあります。
2か所以上に目が行くときの順番
色にも線にも目が行った、というように2か所以上に目が止まることもあります。その場合は、色、線、感じの順に直します。
色を先に直すのは、色の外れはいちばん遠くからでも見えるからです。2歩下がった距離でも、色が顔と喧嘩していれば真っ先に目に入ります。色を直してから見直すと、線や感じの外れが気にならなくなることもあります。
次に線を直します。線の外れは体の大きさの見え方を変えるので、感じより優先します。最後に感じを直します。感じの外れは、色と線が合っていれば、小物やメイク、髪型で寄せられる範囲に収まることが多いからです。
3か所すべてに目が行った服は、その服を直すより、別の服を試したほうが早く見つかります。
顔と服を行き来して決められないとき
最初の1秒で顔を見たのか服を見たのか、自分でもわからない。目を閉じて開けるたびに答えが変わる。そういうときは、鏡の中の自分に慣れてしまっているか、服が顔と同じくらいの強さで並んでいるかのどちらかです。
スマホで全身を撮り、画面いっぱいではなく小さく表示して見てください。 自分の姿を少し遠い他人として見るので、慣れの影響が減ります。小さく表示して最初に目に入ったのが顔なら似合っています。服なら外れています。
それでも決められないときは、比べる相手を用意します。いま着ている服と、手持ちでいちばん似合うと言われる服の2枚を、同じ距離、同じ角度で撮って並べます。いちばん似合う服のほうが顔に目が行くなら、試着中の服はそれより外れています。2枚とも同じくらい顔に目が行くなら、試着中の服も似合う側に入っていると考えてかまいません。
顔と服が同じ強さで並ぶ服は、組み合わせで決まる服でもあります。似合う色のものを顔の近くに足すと顔が勝ち、似合わない色のものを足すと服が勝ちます。手持ちのどれと合わせるかが決まっている服なら、その組み合わせで撮り直して判断してください。
試着室の明かりで色の判断がずれる
試着室の明かりは、上から強く当たったり、黄みが強かったりして、色の判断がずれやすい場所です。色に目が行ったかどうかを確かめたいときは、試着室の外に出て、売り場の明かりの下か、窓際で見直します。
形と顔タイプの判断は、明かりの影響をほとんど受けません。線や感じに目が行ったなら、試着室の中で判断してかまいません。色だけは、明かりの違う場所で2回見て、2回とも色に目が行ったら外れていると考えます。
外に出られないときは、スマホで撮っておき、家で昼の光の下で見たときの印象と比べてください。
秋冬のコートとニットの試着で気をつけること
秋冬の試着は、中に着ている服の厚みで結果が変わります。薄いシャツの上でコートを試着すると、肩も身幅も余って、線に目が行きやすくなります。厚いニットの上で試すと、今度は肩がきつく見えます。コートを試着するときは、ふだんコートの下に着ている厚みの服で行くのが確実です。
ニットは、首まわりの形で顔への影響が大きく変わります。タートルネックは顔のすぐ下に面ができるので、色に目が行きやすくなります。Vネックやクルーネックより、色の外れが目立ちやすいので、色に目が行ったら、首まわりの開いた色違いと比べてから判断してください。
コートの丈は、2歩下がって全身が入る距離でないと判断できません。試着室で全身が映らないときは、必ず外に出て見ます。
外れていても買ってよい服
外れていると判断した服でも、外れた軸がわかっていれば、似合う側に寄せて着られます。色で外れているなら、顔から離して下半身に着るか、首まわりに似合う色を足します。線で外れているなら、上に重ねる服で線を消すか、丈を直します。感じで外れているなら、小物で反対の感じを足します。
一方、3つの軸すべてで外れている服、直すのに2つ以上の手を足さないと着られない服は、着る回数が減りやすいです。迷ったら、外れた軸が1つだけの服を選んでください。
家の手持ちの服で練習する
試着室でいきなりやると、慣れていないぶん判断がぶれます。家で手持ちの服を3着選び、同じ見方で練習しておくと、試着室での判断が速くなります。
選ぶのは、よく着ていて褒められる服、よく着ているが自分では迷っている服、買ったのにあまり着ていない服の3着です。それぞれを着て、鏡から2歩下がり、目を閉じて開けた最初の1秒を確かめます。あまり着ていない服で服に目が行ったら、どこに目が止まったかを書き留めておきます。
何度かやると、自分が外れやすい軸が見えてきます。いつも色に目が行くなら、色から先に確かめる。いつも線に目が行くなら、サイズと丈を先に確かめる。試着室で最初に見る場所が決まると、1着あたりの判断が短くなります。
診断の結果が地味に見えて迷っている人は似合う服診断の結果が地味なとき、好きな服と似合う服の差を考えるときは好きと似合うの差も参考にしてください。
よくある問い
- Q. 試着室の照明だと色の判断ができません
- 試着室の明かりは黄みが強かったり、上から強く当たったりして、色の判断が狂いやすいです。色に目が行ったかどうかを確かめたいときは、店内の窓際か、売り場の白い明かりの下に出て見直してください。それができないときは、スマホで撮って明るさを自動のまま写し、家に帰ってから昼の光で見たときの印象と比べます。形と顔タイプの判断は、試着室の明かりでもほとんど狂いません。
- Q. 診断を受けたことがなくても使えますか
- 使えます。目が止まった場所が、顔まわりの色なのか、体の線なのか、服全体の感じなのかがわかれば、直す方向は決まります。色に目が行ったら色違いを、線に目が行ったらサイズ違いや形違いを、感じに目が行ったら素材違いや飾りの少ないものを試してください。何度か繰り返すと、自分がどの軸で外れやすいかが見えてきます。
- Q. 似合っていなくても好きな服は買ってもいいですか
- 買ってかまいません。ただ、外れている軸がどれかを知ったうえで買うと、着るときの合わせ方が決まります。色で外れているなら顔から離して下半身に着る、線で外れているなら上に重ねる服で線を消す、感じで外れているなら小物で反対の感じを足す。外れた軸がわかっていれば、好きな服を似合う側に寄せて着られます。
— メグラシ編集部





