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服の静電気除去|洗濯で止めるなら乾かしすぎた時間と柔軟剤の量で決める

メグラシ編集部//読了 15分
部屋干しから取り込んだばかりのニットと裏地つきのスカートが木の机の上で絡まり、横に水を入れた無地の霧吹きと木のハンガーが置かれている

**洗いたての服を着た朝ほどパチパチするなら、あなたの静電気は乾かしすぎが原因です。**着方や組み合わせを変える前に、洗濯の最後の30分を見直してください。

静電気は、電気を逃がす水分が服から抜けたときに強く出ます。洗濯は、服から水分を出し入れするいちばん大きな工程です。ここで乾かしすぎると、着る前から電気をためやすい状態の服をたたんでしまうことになります。

逆に、洗った直後は平気で、着て数時間たってから張りつくなら、原因は洗濯ではなく重ね方の側です。そちらは重なっている2枚の組み合わせで判定する記事で扱っています。この記事は、洗い方と乾かし方で静電気を除く手順に絞ります。

結論|洗濯で止めるなら、まず乾かしすぎた時間を戻す

洗濯の段階で静電気を除くときの順番は、次の3つです。

  1. 乾かしすぎた時間を戻す。乾燥機の最後の数分を外す、暖房の部屋で干した服を早めに取り込む
  2. 柔軟剤は規定量まで。増やしても効き目は伸びない
  3. 取り込んだあとの10分で、表面に水分を少しだけ戻す

多くの方は2番目から手をつけます。柔軟剤を替えたり増やしたりして、それでも止まらずに困っている方が多いのは、効いているのが1番目のほうだからです。柔軟剤は繊維の表面を整える働きで、乾かしすぎて抜けた水分を戻す働きではありません。

たとえば、毛の混ざったニットとポリエステルの裏地のスカートを一緒に乾燥機にかけ、表示の時間いっぱいまで回したとします。取り出したときに2枚が張りついているなら、柔軟剤を倍にしても大きくは変わりません。最後の10分を外して、2枚を別の回に分けるほうが、ずっと効きます。

止めどきを1つ決めるだけで、冬のあいだ毎回効きます。新しい道具を買う前に、手持ちの洗濯機と物干しで試せる順に並べました。

試すのは、いちばん張りつく1着から

手順を全部の洗濯物に一度に当てはめる必要はありません。最初は、いちばん困っている1着だけで試してください。脚にまとわりつくスカート、脱ぐときに音がするニット、髪が持ち上がるブラウスのうち、いちばん回数の多いものです。

その1着だけ、乾燥機の回を分ける、取り込む時刻を早める、柔軟剤を規定量で最後のすすぎに入れる、を順に試します。1つ変えるごとに3日ほど着てみて、張りつく回数が減ったかを確かめます。効いた手順が分かったら、同じ素材の服にだけ広げてください。素材が違う服に同じ手順を当てても、効き方は変わります。

あなたはどちらか|洗った直後に強いか、着て数時間で強いか

最初に、静電気が洗濯の側の問題かどうかを30秒で分けます。

洗って取り込んだ服を、たたむ前に一度広げてください。手のひらで表面を上から下へ1回なでて、手を離します。

  • 手を離したとき、服が手のひらについてくる、または生地の毛が立って手のほうへ寄る。ここで起きるなら洗濯の側です
  • 取り込んだときは何も起きないのに、着て出かけて数時間たってから脚や腕に張りつく。これは重ね方の側です

前者の方は、この記事の手順がそのまま効きます。後者の方は、洗濯をいくら変えても大きくは変わりません。両方とも起きる方は、後半の「どちらとも取れるとき」を先に読んでください。

もう1つの見分け方は、洗った日からの日数です。洗った翌朝がいちばんひどく、2日目、3日目と着るうちに弱くなるなら、洗濯の側に原因があります。毎日同じくらい起きるなら、着る組み合わせの側です。

肌に直接触れる下着やインナーも、同じように確かめてください。外側の服より、肌側の1枚のほうが乾かしすぎの影響を受けやすいことがあります。薄くて早く乾くうえに、毎日洗うので、乾かしすぎの回数がいちばん多い1枚だからです。外側の服を確かめて何も起きなかった方も、インナーだけは一度なでてみてください。

音でも分かります。取り込んだ服を物干しから外すとき、ハンガーから抜くときにパチッと小さな音がするなら、その服はすでに電気をためています。音がした服だけを覚えておき、その服の素材と干した場所をメモしておくと、どこから直せばよいかが早く見つかります。暗い部屋なら、外すときに小さく光ることもあります。音や光が出た服は、乾かしすぎの印と考えて、次の回から取り込む時刻を早めてください。

乾かしすぎを測る|取り込んだ服を頬に当てる

乾かしすぎかどうかは、手で触っただけでは分かりにくいです。手のひらは乾いているかどうかの判定には向いていますが、どのくらい乾き切ったかの差は拾いにくいからです。

確かめるときは、取り込んだ服の厚い部分を頬に軽く当ててください。

  • ひやりと少し冷たく感じる。表面は乾いていても、繊維の中に水分が少し残っています。ちょうどよい状態です
  • 冷たさを感じず、温かいか何も感じない。繊維の中まで乾き切っています。乾かしすぎです
  • はっきり湿っている。まだ乾いていません。あと少し干します

冷たく感じるのは、残った水分が蒸発するときに熱を持っていくためです。乾き切った服はこの冷たさがありません。

当てる場所は、身頃の脇の縫い目、袖の付け根、裏地のあるものは裏地です。服のなかで最後まで水分が残る場所なので、ここが冷たければ他の場所も乾き切ってはいません。

1週間だけ、取り込んだ時刻と印をつける

頬での判定に慣れるまでは、1週間だけ記録をつけてください。書くのは3つだけです。

  • 干した時刻、または乾燥機を回しはじめた時刻
  • 取り込んだ時刻と、そのとき頬に当てて冷たかったかどうか
  • 次の朝、その服を着たときに張りついたかどうか

張りつく朝と、冷たさを感じなかった日が重なっていれば、原因は乾かし方で確定です。重なっていなければ、柔軟剤の入れ方か、重ね方の側を疑ってください。

1週間の記録があると、乾くまでにかかる時間もだいたい分かります。干してから何時間で冷たさが消えるかが分かれば、その少し前に取り込めばよいので、次からは頬に当てなくても判断できるようになります。

乾燥機の止めどき|表示の8割で一度扉を開ける

乾燥機を使う方は、ここがいちばん効きます。

乾燥機は、服が乾き切ってからもしばらく回り続けるように時間が組まれていることがあります。厚手の縫い目まで確実に乾かすためですが、薄い化繊や毛の服にとっては、最後の数分が乾かしすぎの時間になります。

止めどきは次のように決めます。

  • 表示された残り時間の8割が過ぎたところで、一度扉を開ける
  • いちばん厚い服の縫い目と裏地を頬に当てる。少し冷たければ、そこで止める
  • 取り出した服は、たたまずにハンガーに吊るして、5分から10分おく

表示が60分なら48分前後、90分なら72分前後です。毎回測らなくても、一度ちょうどよい時刻が分かれば、同じ量と同じ種類の洗濯物なら次からその時刻で止められます。

乾燥機から出した直後の服は温かく、乾いているかどうかが分かりにくいです。吊るして数分おくと、温度が下がって頬での判定がしやすくなります。

乾き具合を自動で判断する機能がついている乾燥機でも、判断の基準は洗濯物全体です。厚手のタオルやジーンズが混ざっていると、それが乾くまで回り続けるので、薄手の服はそのあいだに乾き切ります。厚手と薄手を同じ回にするなら、薄手の服だけ途中で取り出してください。

洗濯物の量が少ない回も注意が必要です。少ない量で回すと、服が乾燥機の中で大きく動き、こすれる回数が増えます。乾くのも早いので、表示の時間より早く乾き切ります。少ない日は、表示の7割くらいで一度開けてください。

乾燥機に入れる組み合わせ|毛と化繊を同じ回にしない

乾燥機の中では、服どうしが何百回もこすれ合います。このとき、こすれ合う素材の組み合わせによって、たまる電気の量が変わります。

静電気が起きやすいのは、電気を帯びる向きが逆の素材どうしがこすれたときです。毛やナイロンは片方の側に、ポリエステルやアクリルは反対の側に電気を帯びやすい性質があります。綿は、そのあいだに近い位置です。

毛の混ざったニットと、ポリエステルの裏地つきのスカートを同じ回で乾かすと、取り出したときに2枚が張りついていることがあります。これは、洗濯の段階で静電気をためた状態です。

乾燥機にかける日は、次のように分けてください。

  • 毛やナイロンの服と、ポリエステルやアクリルの服を、別の回にする
  • 分けられない日は、綿のタオルを数枚一緒に入れる。綿があいだに入ると、逆向きの素材どうしが直接こすれる回数が減る
  • 毛の服は、洗濯表示で乾燥機が使えるか先に確かめる。使えないものは、最初から干す側に回す

どの服がどちらの側か分からないときは、洗濯表示の素材の欄を見てください。いちばん上に書かれている素材が、その服でいちばん多い素材です。洗う前に、毛とナイロンの多い服を左のかご、ポリエステルとアクリルの多い服を右のかご、と分けておくと、乾燥機にかける回を迷わずに組めます。綿の多い服は、どちらのかごに入れてもかまいません。

洗う段階でも、こすれを減らせます。ニットや裏地つきの服は裏返してから洗濯ネットに入れ、ネットは1枚に1着にします。ネットの中で2着がこすれ合うと、洗っているあいだから電気がたまりやすくなります。ネットの大きさは、服をたたんで入れたときに少し余るくらいが目安です。大きすぎるネットは中で服が動き、ネットに入れた意味が薄れます。

部屋干しの湿度|暖房の部屋は乾きすぎる

乾燥機を使わない方も、冬は乾かしすぎが起きます。暖房をつけた部屋で干すと、空気が乾いているぶん、服は夕方には乾き切り、そのまま朝まで吊るされることになるからです。

秋の立ち上がりは、部屋干ししても一晩でちょうどよく乾きます。暖房を入れはじめる時期から、乾き方が急に速くなります。季節の入口で、取り込む時刻を前に動かしてください。

決め方は2つです。

  • 干した時刻をメモしておき、次の日に乾いた時刻を頬で確かめる。乾いてから30分以内に取り込む
  • 夜に干して朝取り込む方は、暖房の部屋ではなく、廊下や脱衣所など暖房の届きにくい場所に干す

部屋に湿度計がある方は、目安として40パーセントを下回っている日は、乾きすぎが起きやすい日と考えてください。50パーセントから60パーセントのあいだに入っていれば、取り込みが少し遅れても乾かしすぎにはなりにくいです。

部屋干しの服を、そのまま次の朝まで吊るしておくのがいちばん乾きすぎます。乾いた服をたたむか、クローゼットにしまって空気から離すと、それ以上は水分が抜けにくくなります。

浴室乾燥と除湿機を使う日

浴室乾燥や除湿機は、部屋干しを早く終わらせる道具です。早く乾くぶん、乾き切るのも早くなります。

  • 浴室乾燥は、タイマーを最長にしない。最初の1回だけ、途中で開けて頬に当て、ちょうどよい時間を測る
  • 除湿機は、乾いた時刻を過ぎたら止める。寝ているあいだに回すなら、タイマーで切れるようにする
  • 扇風機やサーキュレーターで風を当てる方法は、温度が上がらないので、乾かしすぎになりにくい

暖房と除湿機を同じ部屋で同時に使うと、乾き方がいちばん速くなります。この組み合わせの日は、取り込みの時刻をいつもより1時間ほど早めに見てください。

柔軟剤の量|増やしても効かない境目

柔軟剤は、繊維の表面を薄く覆って、こすれを減らし、空気中の水分を少し引き寄せる働きをします。静電気を逃がしやすくなるのは、この2つの働きのためです。

ただし、表面が一度覆われれば、それ以上は効き目が伸びません。多く入れると次のような側に出ます。

  • 綿のタオルや下着の吸水が落ちる
  • 洗い上がりがべたつく、においが残る
  • 色の濃い服に白い跡が出ることがある

量は、洗濯機に入る水の量を基準に、容器の規定量を守ってください。洗濯物が少ない日に、いつもと同じ量を入れると、水に対して多すぎることがあります。

もう1つ大事なのは、柔軟剤が効きやすいのは化繊の側だという点です。ポリエステルやアクリルは、もともと水分をほとんど抱えない繊維なので、表面を整えるだけで静電気が大きく変わります。一方、毛や綿はもともと水分を抱えやすく、柔軟剤より乾かし方の影響のほうが大きく出ます。

張りつくのがポリエステルの裏地やアクリルのニットなら柔軟剤が効き、毛のニットなら干し方を先に直す、と分けて考えてください。

おしゃれ着用の洗剤で手洗いする服は、洗剤の容器に柔軟剤を足してよいかが書かれています。足してよいと書かれていない場合は、無理に入れずに、すすぎの最後の水をたっぷり使って洗剤を残さないことを優先してください。洗剤が残ると、乾いたあとに繊維の表面がこわばり、こすれたときに電気がたまりやすくなります。

タオルの吸水を落としたくない方は、タオルと服を別の回で洗う方法もあります。タオルの回は柔軟剤を入れず、化繊の服の回だけ規定量を入れます。洗う回数は増えますが、柔軟剤が要る服にだけ効かせられます。

柔軟剤を入れる時と入れ方|最後のすすぎに入っているか

柔軟剤を入れているのに効いていない方は、入れる場所と時を確かめてください。

柔軟剤は、洗剤と同時に入ると働きが弱くなります。洗剤は汚れを水に浮かせる働きで、柔軟剤は繊維の表面にとどまる働きなので、同じ水の中にあると打ち消し合うからです。

  • 洗濯機の柔軟剤の投入口に入れて、最後のすすぎで自動で入るようにする
  • 手洗いの場合は、すすぎを終えたあとのきれいな水に溶かし、数分浸してから軽く絞る
  • 投入口に古い柔軟剤が固まっていると、入る量が減る。月に1回、ぬるま湯で流す

すすぎの回数も見直してください。すすぎが1回だと、洗剤が繊維に残り、柔軟剤が表面にとどまりにくくなります。洗剤の量が多い日や、厚手の服が多い日は、すすぎを2回にしたほうが柔軟剤が効きます。

脱水の時間も、関係があります。脱水を長くかけると、柔軟剤の一部も水と一緒に抜けます。薄手の化繊は、脱水を短めにしても干す時間はそれほど変わりません。脱水を短くして、そのぶん乾き切る前に取り込むほうが、柔軟剤の働きが残ります。

取り込んだあとの10分|表面に水分を少しだけ戻す

乾かしすぎてしまった日も、たたむ前の10分で戻せます。

方法は、霧吹きの水を表面に軽くかけて、ハンガーに吊るしたまま5分おくことです。

  • 霧吹きは服から30センチほど離し、身頃の前後に2回ずつ。生地が湿ったと分かるほどかけない
  • 吊るしたまま5分。表面の水分が繊維に行き渡って、手で触って湿り気が分からなくなったらたたむ
  • 裏地つきのスカートやワンピースは、裏地の側にかける

この方法は、表面の水分を少しだけ戻すものなので、乾かしすぎを直すいちばん早い手当てです。毎日やらなくても、乾燥機の止めどきが分かるまでのあいだや、暖房を入れはじめた週だけ続けると、張りつく朝が減ります。

アイロンのスチームを服から離して当てる方法も、同じ働きです。スチームの場合は、当てたあと完全に冷めてからたたんでください。温かいままたたむと、しわが残ります。

霧吹きが手元にないとき

霧吹きがない日は、浴室を使う方法があります。入浴のあと、湯気が残っている浴室の外側、脱衣所の扉の近くにハンガーで10分ほど吊るします。浴室の中に入れると湿りすぎるので、扉の外で湯気が少し届く位置にしてください。

もう1つは、水で湿らせて固く絞ったタオルで、服の表面を上から下へ1回だけなでる方法です。こするのではなく、手のひらでタオルを当てて滑らせるだけにします。なでたあとは5分吊るしてからたたみます。どちらの方法も、生地が湿ったと分かるほど水分を足さないことが大事です。

しまい方でも差が出ます。化繊の服と毛の服を引き出しの中で直接重ねると、出し入れのたびにこすれて電気がたまります。あいだに綿のTシャツやハンカチを1枚挟むだけで、取り出したときの張りつきが減ります。ハンガーにかける服も、化繊のスカートと毛のコートを隣どうしに詰めすぎないようにしてください。

どちらとも取れるとき|洗った直後も、着たあとも強い

取り込んだときにも張りつき、着て数時間たってからも張りつく。この場合は、洗濯と重ね方の両方に原因があります。

両方を同時に直そうとすると、どれが効いたのか分からなくなります。順番を決めてください。

  1. まず、洗濯の側だけを1週間直す。乾燥機の止めどきか、部屋干しの取り込み時刻のどちらかを変える
  2. 1週間たって、取り込んだときの張りつきが消えたかを確かめる
  3. 消えていれば、残りの着たあとの張りつきは重ね方の側。肌側か外側の1枚を入れ替える

洗濯の側を先にするのは、変えるものが少なく、服を買い足さずに済むからです。重ね方の側は、組み合わせによっては1枚を入れ替える必要があります。

1週間たっても取り込んだときの張りつきが変わらないなら、柔軟剤の入れ方を疑ってください。投入口が詰まっていて入っていない、すすぎが1回で洗剤が残っている、のどちらかが多いです。

洗濯の側を直したあと、着たあとの張りつきが前より弱くなった、という方も多いです。乾かしすぎを直すと、着はじめの時点で服に残っている水分が増えるので、外で乾くまでの時間が延びるからです。重ね方の側に手をつけるのは、洗濯の側を直しきってからで十分です。

どちらとも取れるとき|柔軟剤を入れているのに止まらない

規定量を守り、最後のすすぎに入っているのに、それでも止まらない。この場合は、張りつく服の素材を確かめてください。

張りつく服が毛の多いニットなら、柔軟剤の効き目が出にくい素材です。毛は、もともと水分を抱えて電気を逃がしやすい繊維です。それでも張りつくのは、乾かしすぎて抱えていた水分が抜けたからです。柔軟剤より、干し方を直すほうが効きます。

平らに干して、乾き切る前に取り込んでください。毛のニットは、頬に当てて少し冷たいくらいでたたみ、引き出しの中で残りの水分が抜けるのを待つくらいでちょうどよいです。

張りつく服が化繊なら、洗剤と柔軟剤の相性を疑ってください。洗剤によっては、柔軟成分がもともと含まれているものがあります。そこに柔軟剤を足すと、すでに覆われた表面にさらに重ねることになり、効き目が伸びません。洗剤の容器の表示を見て、柔軟成分入りなら、柔軟剤は足さずに乾かし方を見直してください。

どちらとも取れるとき|家族の服は平気で、自分の服だけ張りつく

同じ洗濯機で、同じ柔軟剤で洗っているのに、自分の服だけ張りつく。この場合は、服の素材の違いか、乾かす場所の違いのどちらかです。

まず素材を比べてください。家族の服が綿中心で、自分の服にポリエステルやアクリル、毛の混ざったものが多いなら、同じ洗い方でも差が出ます。綿は電気を帯びにくい位置にあり、乾かしすぎても張りつきが出にくいからです。

次に、干す場所を比べてください。自分の服だけ、暖房の近くや日の当たる窓際に干していないでしょうか。薄手のブラウスやニットは早く乾くので、干す場所が暖かいと、他の服が乾くころには乾き切っています。

自分の服だけを、家族の厚手の服と同じ時刻に取り込もうとすると、乾かしすぎになります。薄手の服は、先に取り込む組として分けてください。物干しの端に薄手だけを集めておくと、取り込むときに迷いません。

素材ごとの分かれ目|洗濯で効くことが違う

素材によって、洗濯のどこを直すと効くかが違います。比べる軸だけを表にしました。

素材電気をためやすいか洗濯で効くこと
ポリエステル・アクリルためやすい柔軟剤を規定量で最後のすすぎに入れる
毛・ナイロン乾かしすぎるとためる乾き切る前に取り込む。乾燥機の回を分ける
綿・麻ためにくい特に変えなくてよい。一緒に洗うと他を守る
混紡多い側の素材に寄る表示の割合の多いほうに合わせる

混紡の服は、洗濯表示の素材の割合を見てください。ポリエステルが半分以上なら化繊の側、毛が半分以上なら毛の側として扱います。半々に近い場合は、両方の手順を少しずつ取り入れます。柔軟剤は規定量で入れ、取り込みは乾き切る前にします。

裏地だけが化繊で、表地が毛という服も多くあります。この場合は、張りつくのが裏地の側なので、化繊の手順を優先してください。柔軟剤を入れ、裏返して洗い、乾燥機にはかけずに干します。

秋の立ち上がりと、冬の入口で変えること

静電気は、季節の変わり目に急に強くなります。洗濯の手順も、季節で少しだけ動かしてください。

秋の立ち上がりは、空気の湿り気がまだ残っていて、部屋干しでも乾かしすぎにはなりにくい時期です。この時期に張りつくなら、柔軟剤の入れ方か、乾燥機の回の組み合わせを先に見てください。夏のあいだに柔軟剤の投入口が固まっていることもあります。

暖房を入れはじめる週から、乾き方が速くなります。部屋干しの取り込み時刻を前に動かし、乾燥機の止めどきも一度測り直してください。同じ量の洗濯物でも、乾き切るまでの時間が短くなっています。

冬の入口は、空気そのものが乾く時期です。洗濯で除いた分も、外を歩いているあいだに戻ってきます。洗濯の側をいくら直しても張りつきが残るなら、それは重ね方の側に移ったと考えてください。外での手当ては、静電気が起きやすい日に替える1枚の選び方を見てください。

季節の衣替えで、しまっていたニットを出すときも注意が必要です。長くしまっていた服は乾き切っていることが多いので、出した日に一度霧吹きで表面を整え、吊るして半日おいてから着ると、最初の一日の張りつきが減ります。

冬のさなかに洗濯物が増える週は、乾燥機と部屋干しを組み合わせる方も多いと思います。その場合は、厚手のタオルやジーンズを乾燥機に、薄手の化繊と毛の服を部屋干しに回すと、それぞれの乾き方がそろいます。乾燥機は厚手の物だけなら表示の時間いっぱいまで回してかまいません。部屋干しの薄手の物は、乾いた時刻から30分以内に取り込みます。分けるだけで、薄手の服が乾き切る時間がなくなり、洗濯物全体の乾く時刻も読みやすくなります。家族の分も含めて洗う方は、この分け方を一度決めておくと、毎回迷わずに済みます。

よくある失敗と、その直し方

乾燥機の時間を短くしたら、生乾きのにおいが出た 短くしすぎています。止めどきは表示の8割で、頬に当てて少し冷たい程度です。はっきり湿っているなら、あと5分回してください。生乾きのにおいが出るのは、湿ったまま長時間たたまれたときです。吊るして5分から10分おく時間を必ず取ってください。

霧吹きをかけすぎて、たたんだ服が湿っていた 量が多すぎます。服から30センチ離し、身頃の前後に2回ずつで十分です。手で触って湿り気が分かる状態でたたむと、しわとにおいの原因になります。

柔軟剤を替えたのに変わらない 柔軟剤の種類より、量と入れる時、乾かし方のほうが効きます。替える前に、投入口が詰まっていないか、最後のすすぎで入っているかを確かめてください。

部屋干しの服を朝まで吊るしていた 暖房の部屋では、夜のうちに乾き切って、朝までに乾かしすぎになります。乾いた時刻を一度測って、それより前に取り込める場所か時刻に干してください。

毛のニットを乾燥機にかけてしまい、縮んで張りつくようになった 毛の服は、乾燥機の熱と回転で縮みやすく、縮むと編み目が詰まって表面がこわばります。こわばった表面はこすれたときに電気がたまりやすくなります。洗濯表示で乾燥機が使えないものは、最初から平らに干す側に分けてください。縮んだあとの戻し方は、縮んだニットの戻し方にまとめています。

張りつきが怖くて、洗う回数を減らした 洗う回数を減らしても、静電気は減りません。汗や皮脂が繊維に残ると、むしろ表面がこわばってこすれやすくなります。洗う回数はそのままにして、乾かし方と取り込む時刻のほうを直してください。

全部の服に同じ手順を当てて、効いたかどうか分からない 一度に全部を変えると、どれが効いたのかが分かりません。いちばん張りつく1着で、1つずつ試してください。効いた手順が分かれば、同じ素材の服にだけ広げます。

服の張りつきと一緒に、髪が広がって困る日の整え方は乾燥と静電気で広がる日の髪型アレンジにまとめています。部屋で過ごす時間の服は、部屋着の静電気を触れる面の素材で選ぶ記事が参考になります。

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よくある問い

Q. 柔軟剤を多めに入れれば、静電気はもっと減りますか
減りません。柔軟剤は繊維の表面を薄く覆って、こすれを減らし、空気中の水分を少し引き寄せることで静電気を逃がします。表面が一度覆われれば、それ以上入れても効き目は伸びず、タオルや綿の吸水が落ちたり、においが残ったりする側に出ます。洗濯機の水の量に対する規定量を守り、それでも止まらない日は乾かし方を先に見直してください。
Q. 乾燥機を使うと必ず静電気が起きますか
必ずではありません。起きやすいのは、乾き切ったあとも回り続けた時間が長いときです。表示の時間の8割で一度扉を開け、厚手の縫い目や裏地だけがわずかに湿っていれば、そこで止めて吊るしてください。最後の数分を外すだけで、取り出したときの張りつきはかなり変わります。化繊と毛の服を同じ回に入れないことも効きます。
Q. 洗濯で何をしても、着て数時間たつとパチパチします
それは洗濯ではなく、重ねている2枚の組み合わせの問題です。洗った直後に張りつかず、着て時間がたってから起きるなら、肌側と外側の素材が電気をためる方向で逆になっている可能性が高いです。どちらか1枚の素材を入れ替える方法は、重ね着の組み合わせで判定する記事にまとめています。
Q. ウールのニットにも柔軟剤を使っていいですか
毛の服を家で洗う場合、洗剤の表示と服の洗濯表示の両方を見て、柔軟剤の可否を確かめてください。使える場合でも、毛はもともと水分を抱えやすい繊維なので、柔軟剤より干し方の影響のほうが大きく出ます。平らに干して乾き切る前に取り込むほうが、静電気には効きます。
Q. 除湿機で部屋干しすると静電気が増える気がします
除湿機は部屋の空気から水分を抜くので、服は早く乾きますが、そのぶん乾き切るのも早くなります。除湿機を使う日は、干してから乾くまでの時間を一度測り、その時刻を過ぎたら除湿機を止めるか取り込んでください。つけたまま朝まで置くと、乾かしすぎになります。

— メグラシ編集部

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