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色落ちした服は戻せるか|黒と紺の褪せは、縫い代の裏と比べて決める

メグラシ編集部//読了 13分
窓辺の木の机で、色の褪せた黒いニットの縫い目のあたりを指でつまみ、色の違いを確かめている女性

**その服を裏返して、脇の縫い代を表の生地の隣に並べてみてください。**差がすぐ見えるなら、褪せています。並べてやっと分かる程度なら、まだ着方で十分に残せます。

色落ちした服は、元の色には戻りません。ただ、戻せないことと、着られないことは別の話です。判断の軸は「表の色と、縫い代の裏に残った元の色との差」。この差の大きさと、褪せた場所で、直すか、着方で残すか、手放すかが分かれます。

他の服から色が移った場合は色移りした服が戻るかに分けてあります。この記事は、服そのものの色が抜けた場合の話です。

結論|差の段階と、褪せた場所で3つに分ける

先に全体を置いておきます。

縫い代の裏との差褪せた場所すること
並べないと分からないどこでも何もしない。これ以上落とさない洗い方に変える
並べると分かる全体に均一合わせ方で残す。相手の色を1段明るくする
並べると分かる肩・縁など一部合わせ方で残すか、1着まるごと染め直す
離れても分かる全体に均一染め直すか、部屋着などに役割を移す
離れても分かる一部だけ強い染め直しを試す。素材が合わなければ手放す

判断の順番は「差」が先、「場所」が後です。場所から見ると、肩の褪せが気になりすぎて、まだ着られる服まで手放す側に振れてしまいます。

あなたの服はどちらの色落ちか

「色落ち」という言葉は、2つの違う状態に使われています。どちらかで、やることが変わります。

状態見分け方この記事の扱い
着ているうちに色が褪せた表が白っぽい、または色味が変わった前半から中盤で扱う
洗うたびに水に色が出るすすぎの水や、一緒に洗った服に色が付く後半の「色が出る服の確かめ方」で扱う
他の服の色が移った白や淡い服に、別の服の色がまだらに付いた色移りの記事で扱う

褪せた服と、色が出る服は、同じ1着に両方起きていることもあります。濃い色の綿は、買ってしばらくは色が出て、何年か着ると褪せてきます。

差を測る|縫い代の裏を基準にする

縫い代は、縫い目の内側に折り込まれている布の端です。表からは見えず、光にも摩擦にもほとんど触れないので、買ったときの色がいちばん残っています。

  1. 服を裏返して、脇か肩の縫い目を探す
  2. 縫い代を少し起こして、表の生地の隣に並べる
  3. 窓際の自然光で見る。電灯の下では差が小さく見える
  4. 次に、2歩下がって同じ場所を見る

窓の光で見るのがこの手順の要です。夜の室内の灯りは色の差をつぶすので、夜に「まだ大丈夫」と思った服が、翌朝の外では褪せて見えることがあります。

縫い代が見つけにくい服もあります。ニットのように縫い代がほとんどない服は、襟の裏や、裾の折り返しの内側を使ってください。裏地が付いている上着なら、裏地をめくった内ポケットの周りに表地が折り込まれています。どの服でも「光が当たらず、こすれない場所」を1か所探すと考えれば、基準の色は見つかります。

差の3段階

段階見え方他の人から見て
1|並べないと分からない縫い代と並べて、ようやく違いに気づく気づかれない
2|並べると分かる並べるとすぐ分かるが、表だけ見ると気にならない同じ色の服と並んだときだけ気づかれる
3|離れても分かる2歩下がっても、縫い代の色が浮いて見える単体でも「褪せた服」に見える

段階1は、服として何も困っていない状態です。段階2は、隣に何を置くかで見え方が変わる状態。段階3は、単体で褪せが読まれる状態です。段階が1つ上がるまでには、綿の黒なら着る頻度によって1〜3年ほどかかることが多く、急に進むものではありません。

迷うのはたいてい段階2と3の間です。そのときは、同じ色の新しめの服を1着隣に掛けてみてください。並べた瞬間に「古いほう」がすぐ分かるなら段階3として扱います。

同じ色の服が他にないときは、洗濯表示の札の色と比べる方法もあります。札の周りの生地は、内側に付いているぶん色が残りやすいからです。ただし札は薄い生地に縫い付けられていることが多いので、縫い代ほど正確ではありません。目安として使ってください。

褪せた場所で、原因を読む

どこが褪せているかで、何が原因だったかが分かります。原因が分かれば、次の1着で同じことを起こさずに済みます。

褪せた場所考えられる原因次から変えること
肩と背中の上だけ干しているときや着ているときの日光裏返して陰で干す
片方の肩だけ窓際に掛けたまま、片側だけ光が当たった掛ける場所を窓から離す
袖口・裾・襟の縁摩擦洗濯ネットに入れる。机に当たる袖口に注意
肩ひもが当たる位置鞄のひもの摩擦鞄を持つ側を日によって替える
全体に均一洗濯の回数、強い洗剤、長い脱水洗い方を変える(後半の表)
畳みじわの線に沿って畳んだまま光の当たる場所に置いた畳む位置を毎回ずらす
脇の下汗と、それを落とす洗濯着た日のうちに脇だけ水で流す

全体に均一な褪せは、合わせ方で残しやすい褪せ方です。一部だけの褪せは、境目があるぶん目に付きやすくなります。

原因が1つとは限りません。肩が褪せていて、袖口も白っぽいなら、日光と摩擦の両方が重なっています。その場合は、より強く褪せている場所の原因から先に変えると、次の1着で効き目が見えやすくなります。

素材で、褪せ方が変わる

同じ黒でも、素材によって褪せ方が違います。

素材褪せやすさ褪せ方の特徴
綿褪せやすい全体に白っぽくなる。縁から先に抜ける
麻褪せやすい折り目に沿って線状に抜ける
レーヨンとても褪せやすい洗うたびに色が薄くなり、表面が毛羽立つ
ウール褪せにくい日光で赤茶っぽく変わることがある
ポリエステル褪せにくい色はほぼ変わらず、表面の艶が変わる
ナイロン中くらい日光で黄みに寄ることがある
アクリル褪せにくい色より毛玉が先に目立つ
混紡素材の割合による繊維ごとに抜け方が違い、霜降りのように見える

綿とレーヨンの濃い色は、褪せるのが前提の素材と考えておくと、判断がぶれません。3年着て段階2なら、よく持ったほうです。

逆に、ポリエステルの服が明らかに褪せてきたときは、色より先に表面の艶を見てください。艶が落ちて白っぽく見えているだけなら、色そのものは残っています。この場合は染め直しても変わらないので、合わせ方で残すか、役割を移すかのどちらかになります。

黒が赤っぽく、茶色っぽくなったとき

黒い服が白っぽくならずに、赤茶や緑がかった色に変わることがあります。黒は1色ではなく、いくつかの染料を重ねて黒く見せていることが多いためです。抜けやすい色から先に抜けるので、残った色が表に出てきます。

変わった色何が起きたか合わせ方
赤茶っぽい黒青みの染料が先に抜けた茶・生成り・キャメルの隣に置く
緑がかった黒赤みの染料が先に抜けたカーキ・灰・オリーブの隣に置く
灰っぽい黒全体に均一に薄くなった灰の濃淡でまとめ、墨色として着る
紫がかった黒黄みの染料が先に抜けた紺・灰・白の隣に置く

どの場合も、新しい黒の隣には置かないのが一番の手です。黒と黒が並ぶと、差がそのまま「古さ」として読まれます。

黒い服が多い人ほど、この色の変化に気づきにくくなります。毎日黒を見ていると、目がその黒に慣れてしまうからです。秋冬物を出した日に、去年の同じ時期に撮った写真と見比べてみると、変化がはっきりすることがあります。

紺・茶・カーキなど、黒以外の褪せ方

黒以外の濃い色も、それぞれ褪せ方に癖があります。

色褪せるとどう見えるか残し方
紺青みが強くなり、明るい青に寄るデニムの青として扱い、白や生成りと合わせる
濃い茶赤みが抜けて、黄土色に寄るキャメルやベージュの濃淡に入れる
カーキ黄みが強くなる生成り・茶と合わせ、作業着寄りの色として着る
ボルドー茶色に寄る茶の濃淡に入れる
深緑青みが抜けて、黄緑に寄る灰や生成りと合わせ、色の主張を抑える
灰変化は小さい。黄みを帯びることがある白と合わせず、生成りと合わせる

褪せた色は、元の色の名前で着ようとすると失敗します。褪せたあとの色を新しい名前で呼び直して、その色に合う相手を選ぶと、手持ちの中での居場所が見つかります。

たとえば、褪せて明るい青に寄った紺のカーディガンは、「紺」として着ると濃紺のスカートと合わず、ちぐはぐに見えます。「くすんだ青」として着ると、白いシャツや生成りのパンツと自然につながります。服そのものは何も変わっていないのに、呼び方を変えるだけで合わせる相手が入れ替わります。

直し方は4つ

段階と場所が分かったら、次の4つから選びます。

直し方向いている服手間注意
合わせ方で残す段階2の服、全体に均一な褪せほぼない同じ色の新しい服と並べない
家で染め直す綿・麻・レーヨンが中心の服半日縫い糸の色が残る。色が均一に入らないこともある
専門の店に出す化学繊維が多い服、気に入っている服数週間受けてくれるかは素材と状態による
役割を移す・手放す段階3で素材が染めに向かない服判断だけ部屋着や作業用に回す道もある

4つのうち、いちばん失敗が少ないのは合わせ方で残す方法です。染め直しは戻れない手なので、合わせ方で1か月試してから決めても遅くありません。

1か月の間に、その服を何回着たかを数えておくと判断が楽になります。合わせ方を変えて月に3回以上着ていたなら、その服はまだ手持ちの中で働いています。1回も手に取らなかったなら、染め直しより先に、役割を移すか手放すかを考えてください。

家で染め直せるかは、素材と縫い糸で決まる

家庭用の衣類用染料で色が入るかどうかは、繊維の種類でほぼ決まります。洗濯表示の下にある素材の表示を見てください。

素材家での染まりやすさ仕上がりの見込み
綿100%入りやすい元の色に近づく
麻100%入りやすい折り目の線もある程度埋まる
レーヨン入りやすい色は入るが、縮みに注意
綿とポリエステルの混紡半分だけ入る霜降りのような色になる
ウール家庭用の染料では難しいことが多い縮みやすい。専門の店向き
ポリエステル100%ほとんど入らない家では変わらない
ナイロン染料の種類による表示を確かめて判断する
アクリルほとんど入らない家では変わらない

素材より見落としやすいのが縫い糸です。**綿の服でも、縫い糸はポリエステルのことが多く、染め直すと縫い目だけ元の色で残ります。**黒い服に黒い糸なら目立ちませんが、褪せて灰色がかった糸の色がそのまま残ると、縫い目が細い線として浮きます。ステッチが表に出ているデザインの服は、先にその線が許せるかを考えてください。

家で染め直す前に確かめる5つ

染め直しは、やり直しがききません。始める前に、次を確かめます。

  1. 洗濯表示で、水洗いができる服か
  2. 素材が綿・麻・レーヨンのどれかで、その割合が半分以上か
  3. ボタンや金具が外せるか。外せない飾りは色が付くことがある
  4. 染めたあとの色が、手持ちの他の服と合うか
  5. 同じ容器で他のものを洗う予定がないか

色は元より少し濃く狙うのが無難です。家庭での染色は、乾くと仕上がりが一段薄く見えることが多いからです。染料の説明書きにある量や温度はそのまま守り、自分で倍にしたりはしないでください。

染め直す日の流れ

家で染めると決めたら、当日は次の流れで進めます。細かい量や温度は、使う染料の説明書きに従ってください。ここでは、説明書きに書かれにくい段取りだけを置いておきます。

  1. 前の日に一度洗って、汗や皮脂を落としておく。汚れが残った場所は色が入りにくい
  2. ボタンや飾りで外せるものは外す
  3. 染める前に、服を水でしっかり濡らしておく。乾いた部分があると、そこだけ色むらになる
  4. 染めている間は、ときどき服を動かして、折り重なった場所を作らない
  5. すすぎは、水に色が出なくなるまで繰り返す
  6. 最初の3回の洗濯は、単独で洗う

いちばん多い失敗は、4番の「動かさない」ことによる色むらです。袖が折れたまま沈んでいると、折れた線が薄い色で残ります。大きな容器を使い、服が泳げるくらいの水の量にしてください。

染めた容器や道具は、洗面台や浴槽を使う場合、終わったらすぐに洗い流します。時間をおくと、容器の側に色が残ることがあります。

専門の店に出すときに伝える4つ

化学繊維が多い服や、形がしっかりした上着は、染め替えを受けている専門の店に相談する道があります。持ち込む前に、次の4つを伝えておくと話が早く進みます。

伝えること理由
素材の表示(洗濯表示の下の割合)受けられる素材かどうかが、まずここで決まる
褪せた場所と、いつ気づいたか一部だけか全体かで、仕上がりの見込みが変わる
希望の色(元の色に近づけたいか、別の色にしたいか)元より濃い色にしか変えられないことが多い
裏地・芯地・飾りの有無表地と別の素材は、同じ色に染まらないことがある

元の色より明るい色にはできないのが染め直しの基本です。褪せた黒を黒に戻す、褪せた紺を黒にする、という方向なら相談しやすくなります。

褪せた服を、合わせ方で残す

段階2までなら、合わせ方でほとんど目立たなくなります。考え方は1つで、褪せた服の隣に、それより暗い同じ色を置かないことです。

褪せた服避けたい相手合わせやすい相手
褪せた黒のトップス新しい黒のパンツ灰のパンツ、生成りのスカート
褪せた黒のパンツ黒のジャケット灰や茶のニット
褪せた紺のカーディガン濃紺のスカート白、生成り、ライトグレー
褪せた茶のスカート濃い茶の靴キャメルの靴、ベージュのニット
褪せたカーキのパンツ新しいカーキの上着生成りのシャツ、茶の上着
褪せたデニム濃い色のデニムジャケット白や灰の無地のトップス

同じ色で上下をそろえたいときは、褪せた側を下に、濃い側を上に置くと、差が目に入りにくくなります。目線は顔に近い上のほうに集まるからです。

もう1つ効くのが、素材の違う相手と組むことです。褪せた綿の黒に、艶のあるポリエステルの黒を合わせると、色の差より素材の差のほうが先に目に入ります。同じ色でも、表面の質が違えば「別のもの」として読まれるので、褪せがそのまま比べられにくくなります。

デニムの色落ちは、褪せとは分けて考える

デニムは、色が落ちることを前提に作られている生地です。表の糸だけが染まっていて、中の白い糸がこすれて出てくることで色が変わっていきます。膝や太ももの前が白っぽくなるのは、この生地の性質です。

デニムの状態どう扱うか
膝・腿・裾の縁だけ白っぽい色落ちではなく、履きこんだ跡として扱う
全体が均一に薄くなった明るい色のデニムとして着る。濃いデニムと並べない
片足だけ、または一部だけ急に白い漂白剤や摩擦の事故を疑う。部分の褪せとして扱う
色が薄くなり、生地も薄くなった形が保てているかを先に見る

デニムで迷うのは、全体が均一に薄くなった場合です。このときは、手持ちのデニムを濃い順に並べてみてください。いちばん明るい1本の役割に回せるなら、褪せではなく色の違いとして持っておけます。デニムの持ち方はジーンズの流行を3本の役割分けで受け止める記事で詳しく扱っています。

役割を移すという選び方

段階3で、素材も染めに向かないとき、すぐ手放す前に役割を移せないかを考えます。

移す先条件向く服
部屋着肌ざわりがよく、形が崩れていないカットソー、スウェット、カーディガン
近所への外出用羽織りの下に隠れるインナー、Tシャツ
作業用汚れても構わない庭仕事や片付けの日の服
重ね着の内側襟や袖口だけが見えるタートルネック、長袖のカットソー
手放す上のどれにも当てはまらない形も崩れている服

部屋着に移すときは、形が崩れていないかを先に見てください。色が褪せていても、肩の位置や裾の形が保てている服は、家の中でも気持ちよく着られます。移すのは1着につき1回までと決めておくと、クローゼットに「なんとなく残している服」が増えません。部屋着に移した服がさらに褪せたら、そこで手放します。

どちらとも取れるとき①|段階2か3か決められない

いちばん多い迷いです。窓の光で見ても、見る日によって段階2にも3にも見えることがあります。

このときは、**その服を着て外に出た日の写真を1枚撮ってください。**自分の目は、服を手に取ったときの手ざわりや思い出と一緒に色を見ています。写真は色だけを写すので、差がそのまま出ます。写真で気にならなければ段階2、写真で気になるなら段階3として扱います。

写真を撮れない場合は、同じ色の服をもう1着持っている人に、2着を並べて見てもらうのも手です。「どっちが古い?」と聞いて、迷わず答えが返ってきたら段階3です。

どちらとも取れるとき②|一部だけ強く褪せている

肩だけ、袖口だけ、というように、一部だけ段階3で、他は段階1のことがあります。

褪せた部分目立ちやすさ決め方
袖口だけ手元で目に入りやすい袖を1回折り返して、褪せた部分を内側に入れられるか試す
肩だけ上着を着れば隠れる上着を着る季節だけの服にする
背中だけ自分では見えないが、人からは見える椅子の背もたれに掛ける場面が多いなら染め直しを考える
裾だけ目線から遠い段階2として扱う
ポケットの口だけ小さいが、角が白く光る幅が数ミリなら部分的に色を足す

一部だけの褪せは、隠れる季節があるかどうかで決めるのが現実的です。上着で隠れるなら、秋冬の服として残せます。

どちらとも取れるとき③|気に入っているが素材が染めに向かない

ポリエステルやアクリルが多く、家では染められない。でも形が気に入っている。こういう服は、専門の店に相談する前に、まず次の2つを試してください。

  • **色の違う服と組む日を決めて着る。**褪せた黒なら、灰と組む日だけに着る
  • **首元にスカーフや襟付きのシャツを重ねる。**顔の近くに新しい色を足すと、下の服の褪せに目がいきにくくなる

それでも気になるなら、染め替えを受けている専門の店に相談します。化学繊維は受けてもらえないこともあるので、持ち込む前に素材表示を伝えて確かめてください。

どちらとも取れるとき④|家族や人に「古いね」と言われた

自分では段階2だと思っていたのに、人から言われて気になり始めることがあります。

これは、段階の判断が間違っていたとは限りません。言った人が、その服を何と並べて見たかを考えてください。新しい黒と並んでいたなら、段階2の服でも差は目に入ります。組み合わせを変えて、もう一度同じ人に見てもらうと、服の問題か組み合わせの問題かが分かれます。

組み合わせを変えても同じことを言われたら、段階3として扱います。

反対に、自分では気になっているのに、人に聞くと「全然分からない」と言われることもあります。そのときは段階2として扱って構いません。色落ちは、着ている本人がいちばん近くで、いちばん長く見ているので、実際より大きく見えやすいものです。

これ以上落とさない洗い方

どの段階の服でも、ここから先の色落ちは洗い方で遅らせられます。

工程色を落としやすいやり方変えるやり方
洗う前表のまま洗濯機に入れる裏返す
入れ方他の服とそのまま混ぜる洗濯ネットに1着ずつ入れる
水の温度お湯で洗う水か、ぬるま湯までにする
洗剤蛍光増白剤の入った洗剤増白剤の入っていないものにする
洗剤の量多めに入れる表示の量を守る
洗う時間標準の長い洗い短い洗いやおしゃれ着のコースにする
脱水長く回す短くする
乾燥乾燥機にかける乾燥機を使わない

蛍光増白剤は、白い服を白く見せるためのものです。濃い色の服に使うと、表面にうっすら白い膜がかかったように見えることがあります。濃い色を洗う日は、洗剤を分けてください。

洗う回数そのものを減らすのも、色を残す方法の1つです。1回着ただけで汚れていない上着やカーディガンは、ハンガーに掛けて一晩風を通せば、次に着られることが多くあります。脇や首元など、汚れる場所だけを水で拭いてから掛けると、全体を洗う回数が減ります。

干し方・しまい方

洗い方と同じくらい効くのが、干す場所としまう場所です。

場面落としやすいやり方変えるやり方
干す向き表を外に向けて干す裏返したまま干す
干す場所直射日光の当たる場所陰か、室内の風が通る場所
干す時間乾いたあとも出しっぱなし乾いたらすぐ取り込む
掛けておく場所窓際のハンガーラック窓から離れた場所、扉の内側
畳んでしまう同じ位置で畳む畳む位置を少しずつずらす
季節の間光の入る棚に置く不織布の袋か、扉のある場所にしまう

窓際に掛けたままの服は、着ていない間にも片側だけ褪せていきます。クローゼットの外に出している服があれば、今日のうちに向きを確かめてください。

洗うたびに色が出る服の確かめ方

ここからは、もう1つの色落ちです。濃い色の綿やデニムを買ったとき、最初の数回の洗濯で余分な染料が出ることがあります。

  1. 白い布かキッチンペーパーを水で湿らせる
  2. 服の裏側の目立たない場所に1分押し当てる
  3. 布に色が付くかを見る
布に付いた色状態洗い方
付かない色は出にくい他の服と洗ってよい
うっすら付く少し出る同じ色の服とまとめて洗う
はっきり付くよく出る単独で、水で洗う
濡らした場所の周りが輪になる染料が水に溶けて広がった単独で洗い、濡れたまま放置しない

はっきり付いた服は、3回ほど単独で洗ってから、もう一度同じ確かめ方をします。布に色が付かなくなったら、他の服と一緒に洗ってよい目安です。家庭で色止めとして塩や酢を入れる方法も聞きますが、染料の種類によって効き方が読めないので、ここでは頼りません。

色が出る服を洗うときの順番

色が出る服を他の服と同じ日に洗うなら、順番で事故を減らせます。

順番洗うもの理由
1回目白・淡い色の服前の洗濯の色が残っていない槽で洗う
2回目中間の色の服淡い色が終わってから
3回目色が出る濃い服最後に単独で
洗ったあとすぐに取り出す濡れたまま重なると、色が隣に移る

洗い終わった濃い服を、洗濯槽の中に入れたままにしない。これだけで、色移りの大半は防げます。

よくある行き違い

よくある思い込み実際
黒い服は黒い服と合わせれば目立たない褪せた黒と新しい黒が並ぶと、差がいちばん目立つ
色落ちした服はもう外には着られない段階2までなら、合わせ方で外にも着られる
染め直せばどんな服も元に戻るポリエステルやアクリルは家では色が入りにくい
縫い目も一緒に染まる縫い糸がポリエステルなら、元の色のまま残る
陰干しすれば色は落ちない洗い方や摩擦でも落ちる。干し方は理由の1つ
高い服は色落ちしない色落ちは価格より、素材と染め方で決まる

手持ちの服で確かめる順番

最後に、今日クローゼットでできる手順をまとめておきます。

手順することかかる時間
1濃い色の服を窓際に集める5分
21着ずつ裏返して、縫い代と表を並べる1着1分
3段階1・2・3に分ける1着30秒
4段階3の服は、褪せた場所と素材を見る1着1分
5段階2の服は、今季の組み合わせを1つ決める1着2分
6段階3の服は、染め直す・役割を移す・手放すを決める1着2分
7窓際に掛けている服を、光の当たらない場所へ移す5分
8次の洗濯から、裏返しとネットを始める習慣にする

**段階1の服は、そのままクローゼットに戻してください。**何もしなくていい服を見つけるのも、この手順の目的です。

まとめ

  • 色落ちの判断は、表の色と縫い代の裏に残った元の色との差で決める
  • 差は窓の光で見て、3段階に分ける。迷ったら写真を撮る
  • 褪せた場所で原因が分かる。肩は日光、縁は摩擦、全体は洗い方
  • 家で染め直せるのは綿・麻・レーヨンが中心。縫い糸の色は残る
  • 褪せた服の隣に、それより暗い同じ色を置かない
  • 裏返し・ネット・陰干し・短い脱水で、ここからの色落ちを遅らせる

気になる1着があるなら、今日の昼、窓際で縫い代を起こしてみてください。差が小さければ、その服はまだ今季の1着です。

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よくある問い

Q. 色落ちした服は元の色に戻せますか
洗濯で抜けた色そのものを戻す方法はありません。できるのは、上から色を足すか、褪せが目立たない着方に変えるかのどちらかです。色を足す方法は、家庭用の衣類用染料で染め直すか、染め替えを受けている専門の店に出すかの2つ。どちらを選ぶかは素材で決まります。綿・麻・レーヨンは家庭でも色が入りやすく、ポリエステルやアクリルが多い服は家庭では入りにくいので、専門の店か、着方で残す側に回してください。
Q. 黒い服が赤っぽく、または茶色っぽくなりました。これも色落ちですか
色落ちの一つです。黒は1色ではなく、赤・青・黄などの染料を重ねて黒く見せていることが多く、そのうち抜けやすい色から先に落ちます。青が先に抜ければ赤茶っぽく、赤が先に抜ければ緑がかって見えます。こうなった黒は、同じ黒の服と並べると差が目立ちます。合わせるなら、黒ではなく灰色や生成りなど、黒から離れた色を隣に置くと、色味の違いとして読まれにくくなります。
Q. 買ったばかりの服を洗ったら、水に色が出ました。不良品でしょうか
濃い色の綿や麻、デニムでは、最初の数回の洗濯で余分な染料が出ることがよくあります。それだけで不良とは言えません。確かめたいときは、白い布を水で湿らせて服の目立たない場所に押し当て、1分おいてから布に色が移るかを見てください。移るなら、しばらくは単独か同じ色の服だけで洗います。3回ほど洗って白い布に色が付かなくなれば、他の服と一緒に洗ってもよい目安です。
Q. 褪せた部分だけ、ペンのような道具で塗ってもいいですか
縫い目の角や、ボタン穴のまわりのように、幅が数ミリの場所なら目立ちにくくなります。ただし面で褪せている場所に塗ると、塗った場所と塗らなかった場所の境目が線になって出ます。光の当たり方で塗った部分だけ艶が変わることもあります。面で褪せているなら、部分ではなく1着まるごと染めるか、合わせ方で残すほうが自然に見えます。

— メグラシ編集部

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洗濯しやすい服かどうかは、家で洗う前、売り場で手に取った時点でほぼ決まっています。秋冬物で見るのは3か所。洗濯表示の桶の印、裏返したときに重なっている布の枚数、手に持ったときの重さと厚み。この3つで、家の洗濯機で回せるか、手洗いになるか、店に出すかが分かれます。ニット・スカート・パンツ・羽織りの品目ごとに見るところ、ウール混や裏地付きのように判断が分かれるものの扱い、買ったあとに一度だけ確かめておくことまで、試着室の前で使える形にまとめました。

メグラシ編集部/読了 10分
ダウンのクリーニング頻度|毎年出すか、襟と袖口とふくらみで決める

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ダウンのクリーニング頻度|毎年出すか、襟と袖口とふくらみで決める

ダウンは、1シーズン着たら必ずクリーニングに出すものだと思われがちです。けれど着た日数が少ない年や、汚れが襟と袖口だけに止まっている年は、出さずに次の冬へ回せることがあります。10月にしまっていたダウンを出した日に、襟の内側・袖口・キルトのふくらみの3か所を見て、今年出すか・部分だけ落とすか・来年に回すかを決める手順をまとめました。着た日数の目安、出す時期、預けるときに伝えることまで扱います。

メグラシ編集部/読了 8分
色移りした服が戻るかは、気づくまでに何回乾かしたかで決まる|乾かす前なら1回、1回乾かしたら30分、2回目からは部分で判断

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色移りした服が戻るかは、気づくまでに何回乾かしたかで決まる|乾かす前なら1回、1回乾かしたら30分、2回目からは部分で判断

洗濯で他の服の色が移ったとき、落ちるか落ちないかを分けているのは色の濃さではなく、気づくまでに何回乾かしたかです。0回・1回・2回以上の3段に分け、段ごとの手順、白い服と色物での違い、素材で変わる上限、やりすぎた日の戻し方、クリーニングの受付で言う3点まで、自分で測れる形にまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分

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