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毛玉の原因は4か所の摩擦|秋冬ニットを出す前に、出る場所を数える

メグラシ編集部//読了 19分
薄手のニットの脇の下と袖口を光にかざして、毛羽がどれだけ立ち上がっているかを確かめているところ

毛玉の原因は、抜けかけた毛羽と、同じ場所がこすれ続けることの2つです。そして毛玉は、服の全面に均等にはできません。

脇の下、袖口の内側、カバンの当たる腰、椅子の背に触れる背中。 毛玉はこの4か所に集まります。どれも、動くたびに布と布、または布と物がこすれ続ける場所です。

あなたの一枚が1〜2か所に出ているなら、原因は着方の側にあります。3か所以上に出ているなら、洗い方と仕舞い方の側です。全面に均等なら、生地そのものの性質です。この記事では、出ている場所を数えて原因を決め、秋冬のニットを出す前に何を動かせばいいかを順に置きます。

毛玉の原因は2つ|抜けかけた毛羽と、同じ場所の摩擦

毛玉の正体は、生地から抜けかけた細い毛が、摩擦で寄り集まってからまり、固まったものです。

つまり必要な条件は2つ。毛羽が出ていることと、同じ場所がこすれ続けること。

生地の側は買った時点でほぼ決まっていますが、こすれる場所と回数は着方で変わります。動かせるのは後者です。 だからこの記事は、後者を中心に進めます。前者は買うときと洗うときに効いてくるので、後半でまとめます。

ひとつ覚えておきたいのは、毛羽があるだけでは毛玉にならないことです。同じ生地でも、こすれない場所にはいつまでも出ません。逆に言えば、出ている場所は、そこがこすれ続けているという記録です。毛玉は原因の場所を教えてくれる印として読めます。

秋冬のニットを出す前に、まず4か所を見る

衣替えでニットを出したら、着る前に一度、明るい窓辺で広げてください。見るのは次の4か所だけです。

  • 脇の下:袖を持ち上げて、身頃と袖が接する面
  • 袖口の内側:手首から5cmほど上までの、内側の面
  • 腰の側面:カバンを掛ける側の、腰から少し上の帯
  • 背中:肩甲骨の下あたりの、横に広がる面

去年の着方の記録が、ここに残っています。出ている場所の数が、今年どこから手を付けるかを決めます。 何も出ていなければ、去年の着方のままで問題ありません。

見るときは、生地を斜めにして光を横から当てるのがコツです。正面から見ると気づかない小さな毛玉も、横からの光では影ができて浮き上がります。

原因の場所1|脇の下|腕を振るたびに、布と布が触れる

いちばん出やすい場所です。

腕を振る動作のたびに、身頃と袖の布が接して離れます。一日歩けば、その回数は数千回になります。しかも脇は汗で湿りやすく、湿った繊維は乾いた繊維より摩擦が大きい。

確かめ方は、袖を持ち上げて脇の下の面を光にかざすこと。他の面より毛羽が立ち上がって見えたら、すでに始まっています。

減らす手は3つです。

  • 間に一枚はさむ。 直接触れる面積が減ります
  • 腕を体に付けて歩く時間を減らす。 カバンを腕に掛けたまま歩くと、脇が閉じたままになります
  • 袖にゆとりのある一枚を選ぶ。 布と布の間に隙間があれば、こすれる回数が減ります

原因の場所2|袖口の内側|机との間で起きること

見落とされやすい場所です。

机に腕を置いて作業すると、袖口の内側が机の面と自分の腕にはさまれます。動かなくても、圧がかかった状態が続くだけで毛羽は出ます。

さらに、袖をまくる習慣があると、折り返した部分の内と外がこすれます。いつも同じ位置で折っていると、その線に集中します。

減らす手は2つです。

  • まくる位置を毎回変える。 同じ折り目を作らない
  • 机に接する時間が長い日は、袖を通さない選択もある。 上に羽織るものを一枚替えるだけで変わります

原因の場所3|腰まわり|カバンが当たる帯

肩から掛けたカバンの本体が当たる位置です。腰から少し上、体の側面に細い帯のように出ます。

ここは他の3か所と性質が違います。布と布ではなく、布と別の素材がこすれている。 カバンの表面が硬いほど、また縫い目や金具が当たるほど、出る速さが上がります。

減らす手は3つです。

  • 掛ける肩を、日によって替える。 片側に集中させない
  • 本体が体に密着しない持ち方に替える。 手で持つ、前に回すなど
  • 上に一枚羽織る。 当たる面を替えるだけで、下の一枚は守れます

原因の場所4|背中|椅子の背に触れる面

座っている時間が長い人に出ます。肩甲骨の下あたりに、横に広がる形で現れます。

椅子の背もたれの表面が粗いほど、また前後に体を動かす回数が多いほど早い。車の座席に長く座る日も、同じ位置に出ます。

減らす手は2つです。

  • 背もたれに厚みのある布を掛ける。 当たる相手を柔らかくする
  • 上に羽織ったまま座る。 下の一枚を守れます

4か所の外に出る毛玉|襟の後ろ・胸元・太ももの内側

4か所以外に出ている場合は、その人だけの動作が原因です。よくあるのは次の3つです。

襟の後ろに出るなら、髪や首に巻いたものがこすれています。髪を下ろしている日が多い人、首元に布を巻く日が多い人に出ます。巻くものの表面が粗いほど早い。

胸元の斜めの線に出るなら、肩掛けのカバンのベルトや、車のシートベルトです。線の形に出るので、原因はすぐに分かります。ベルトの当たる側を日によって替えると、片側への集中が避けられます。

太ももの内側は、パンツやタイツなど下半身のものに出ます。歩くたびに左右がこすれるので、脇の下と同じ仕組みです。こちらはタイツの毛玉の取り方で、履いた面ごとに見分ける方法を書いています。

どの場所でも考え方は同じです。出ている場所の形を見て、何がそこに当たっているかを探してください。

出ている場所を数えて、原因の側を決める

自分の一枚を明るいところで広げて、4か所を順に見てください。

出ている場所の数何が原因か先に動かすもの
1か所だけその動作に原因が集中しているその場所の対処だけでよい
2か所着方の側に原因がある着る間隔と、当たる相手を替える
3か所以上生地の側の毛羽が多い着方より、洗い方と仕舞い方
全面に均等洗いか収納で強い摩擦が起きている洗濯の設定と、重ね方

1〜2か所なら、その場所を狙えば減ります。3か所以上なら、動作を変えても追いつきません。 このとき先に見直すのは、洗い方と仕舞い方です。

数えるのは一枚ずつにしてください。同じ人でも、服によって出方が違います。脇にしか出ない一枚と、全面に出る一枚が並んでいるなら、前者は着方、後者は生地か洗い方が原因です。

原因を確かめる順番|着方、洗い方、生地の順に

場所を数えたあと、どこから手を付けるかで迷ったら、手間の小さいほうから順に確かめてください。

  1. 着方:続けて着ない、カバンの肩を替える。今日からできて、費用もかかりません
  2. 重ねる組み合わせ:上着の裏地や首に巻くものを替える。手持ちの中で入れ替えるだけです
  3. 洗い方と干し方:裏返し・袋・弱い設定。次の洗濯から変えられます
  4. 仕舞い方:季節の終わりに一度だけ見直します

生地の側は最後です。 生地の毛羽の量は変えられないので、ここに原因がある場合は、上の4つで出る速さを落とし、受け入れる量を決めることになります。

一つ変えたら、2〜3週間は同じやり方で着てください。その間に新しく出た毛玉の場所を見れば、変えたことが効いたかどうかが分かります。

秋冬に毛玉が増える原因|こすれる相手が増える

夏に一枚で着ていたものが、秋冬になると急に毛玉だらけになることがあります。生地が変わったわけではありません。こすれる相手が増えたのが原因です。

一枚で着ている時期は、こすれる相手は自分の体と、カバンと、椅子くらいです。重ね着が始まると、上着の裏地、カーディガンの内側、首に巻くもの、手袋の口が加わります。どれも、腕や首を動かすたびに下の一枚の表面と触れ合います。

乾いた季節は、他の繊維が寄って付きやすくなるのも特徴です。上に重ねたものの毛が下の一枚に移り、そこで毛羽とからまると、毛玉の芯になります。色の違う毛が混ざった毛玉は、上に重ねたものが原因のことが多いと考えてください。

上に重ねるものが原因になるとき|裏地・マフラー・手袋

秋冬の新しい原因は、上に重ねるものの内側です。着る前に、手で裏側をなでてみてください。

  • 上着の裏地:つるりとした裏地は摩擦が小さい。起毛した裏地や、裏地の無い粗い編み地は、下の一枚の腕と背中に毛玉を作ります
  • マフラーや首に巻く布:襟の後ろと胸元に出ます。表面に毛足のあるものほど、下の一枚に毛を移します
  • 手袋の口:袖口の外側に、輪の形で出ます。手袋の口を袖の中に入れるか外に出すかを決めて、毎回そろえると、こすれる範囲が狭くなります

下の一枚に出る毛玉の位置と、上に重ねたものの当たる位置が重なっていれば、原因は上のほうです。 この場合は下の一枚を替えるより、組み合わせを替えるほうが早く効きます。

休ませる日数|繊維が元の位置に戻るまで

いちばん手間がかからず、いちばん効く操作です。

着ているあいだ、繊維は押されたり引かれたりして、元の位置からずれています。脱いだあと、そのずれが戻るのに数時間から丸一日かかります。

戻りきらないうちにもう一度着ると、ずれた状態からさらに力がかかるので、毛羽が抜け出しやすくなります。

  • 最低でも、間に一日はさむ
  • 脱いだらすぐたたまず、ハンガーに掛けて風を通す。 戻りが早くなります
  • 同じ役割の服を2〜3枚で回す。 一枚あたりの連続着用がなくなります

これは着る回数を減らす話ではありません。同じ回数を着ても、間隔が違えば結果が変わるという話です。

生地の側の原因|光にかざして、毛羽の量を見る

買うときに測れる項目です。

生地を明るいほうへ斜めにかざして、面から立ち上がっている細い毛の量を見てください。

  • 輪郭がはっきりして、面が平らに見える:毛羽が少ない。出るのが遅い
  • 輪郭がぼやけて見える:毛羽が多い。着る回数が少ないうちから出ます

もうひとつ、指で強く数回こする方法もあります。その場で毛羽が寄り集まって小さな玉ができるなら、着用でも同じことが起きます。

短い繊維をゆるく撚った糸は毛羽が出やすく、長い繊維を強く撚った糸は出にくい。値段ではなく、この2つで判断してください。

素材の組み合わせで変わる原因|毛玉が落ちるか、残るか

毛玉ができたあと、自然に落ちるか、生地に残り続けるかは、繊維の強さで変わります。

羊毛のように比較的やわらかい繊維だけでできた生地は、毛玉ができても、こすれるうちに根元が切れて落ちていくことがあります。一方、強い合成繊維が混ざった生地は、毛玉を支える根元が切れにくく、できた毛玉がそのまま生地に残り続けます。

つまり、混ざった生地は「できにくい」のではなく「落ちにくい」ことがあります。表示の素材欄で、強い合成繊維の割合が高い一枚は、出始めたら早めにブラシで寝かせ直してください。素材ごとの取り方の違いはセーターの毛玉の取り方は素材で変わるにまとめています。

洗い方が原因になるとき

3か所以上に出ている一枚は、ここから見直します。

  • 裏返して洗う。 外側の面が他の衣類とこすれる回数が減ります
  • 袋に入れる。 袋の中で服が固まって動くので、面と面の相対的な動きが減ります
  • 弱い設定を選ぶ。 回転の時間そのものを短くする
  • 組み合わせを分ける。 面ファスナーのあるもの、開いたままのファスナー、タオル類と一緒に回さない

タオル類は自分から毛を出して相手に付けるので、一緒に回すと、毛玉ではなく他の繊維が乗った状態になります。見た目は似ていますが原因が違い、これはブラシで落ちます。洗う回数そのものの考え方はニットの洗い方で置いています。

干し方と乾かし方が原因になるとき

洗ったあとも、摩擦は続きます。

回転しながら熱で乾かす方法は、乾くまでのあいだ、服どうしがこすれ続けます。洗いより長い時間、面が動いていることになるので、ニットには向きません。

干すときは、平らな面に広げて形を整えるのが基本です。裏返して洗ったなら、裏返したまま干してください。外側の面が干し具に触れないので、乾くあいだの小さな摩擦も避けられます。

乾いたあと、表に返す前に一度、毛の柔らかいブラシで一方向になでておくと、洗いで乱れた毛羽が寝て、次に着たときの毛玉の出方が遅くなります。

仕舞い方が原因になるとき

意外に効きます。

重ねた圧力の下では、毛玉が押し固まります。 上から重さがかかった状態で長期間置かれると、取れる側から取れない側へ移ります。

  • 引き出しの中で、重い一枚の下に薄手を置かない
  • 掛けて仕舞うなら、隣との間に指が入る余裕をつくる
  • 圧縮する方法は、毛玉が出ている一枚には使わない

仕舞う前に一度、4か所を見ておいてください。 出ているものは、その季節のうちに処理しておくほうが、翌年の状態が変わります。仕舞うときの虫よけとの組み合わせはニット・ウールの保管と防虫で扱っています。

薄手の一枚が、とくに出やすい理由

薄手のニットや、肌に近い位置で着る一枚は、厚手のものと同じ着方をしていても先に出ます。

理由は2つです。同じ面積を支える糸の量が少ないので、一本あたりにかかる力が大きい。 そして、腕や体の動きが直接伝わる位置で着ている。

秋の立ち上がりは、薄手の一枚を中に着て、上に一枚重ねる日が増えます。中の一枚は、上の一枚と体のあいだで両側からこすれるので、夏より出やすくなります。だから、薄手の一枚では次の3つの効き目がとくに大きく出ます。

  • 間に一枚はさむ
  • 続けて着ない
  • カバンを掛ける肩を替える

厚手で効かなかった対処が、薄手では効くことがあります。 一枚ごとに試してください。

秋の出しはじめにやる3つ

衣替えのあと、最初に袖を通すまでにやっておくことは3つだけです。

  1. 4か所を光にかざして数える。 去年の原因がどこにあったかを確かめます
  2. 毛の柔らかいブラシで、全面を一方向になでる。 仕舞っているあいだに寝ぐせのついた毛羽が整い、最初の数回の毛玉が遅くなります
  3. 上に重ねる予定のものと、一度合わせてみる。 裏地や首に巻くものの当たる位置が、去年毛玉の出た場所と重ならないかを見ます

この3つで、今年の手入れの量がほぼ決まります。出しはじめに10分かければ、季節のあいだに取る回数が減ります。 すでに出ているものを着る前に処理したい場合は、毛玉を取る方法、簡単なのはを参考にしてください。

できてしまったとき|取る回数には上限がある

処理そのものは別の判断ですが、頻度の上限だけはここで置きます。

切ると、そのたびに繊維の断面が新しく増えます。断面は毛羽の出口なので、取るほど次が早く現れます。

  • 切る処理は、同じ一枚に対して季節に1回まで
  • それより頻繁に気になるなら、原因側が動いていない証拠
  • あいだの期間は、毛の柔らかいブラシで一方向になでて寝かせ直すだけ

ブラシは断面を増やしません。取る作業と寝かせ直す作業を分けて考えると、生地の減り方が変わります。取る日の選び方は毛玉の取り方と取る日にあります。

予防をやりすぎない線

対処を増やしすぎると、着るのが面倒になって、結局その服を着なくなります。それでは意味がありません。

線を引くならこうです。

  • 1か所にしか出ていない一枚:その場所の対処だけ。他は何もしない
  • 3か所以上に出ている一枚:洗い方と仕舞い方を一度だけ見直す。それで変わらなければ受け入れる
  • 全面に均等に出ている一枚:生地の側の性質です。対処より、着る場面を選ぶほうが早い

毛玉が出ること自体は、生地が使われている証拠でもあります。 出ない状態を目指すのではなく、出る速さを半分にすることを目標にしてください。

どちらとも取れるとき|出ている場所が2か所で、原因の側を決めきれない

出ている場所が2か所で、着方の側か生地の側か決めきれないことがあります。

まず、一つだけ変えて一か月見ます。 カバンを掛ける肩を替える、または間に一日はさむ。同時に複数を変えると、何が効いたのか分かりません。

次に、他の一枚と比べます。 同じ着方をしている別の服に出ていないなら、生地の側です。同じように出ているなら、着方の側です。

最後に、残りの寿命で判断します。 襟や袖口がすでに伸びていて、あと1シーズンで替えどきの一枚に、手間をかける必要はありません。手をかける価値があるのは、まだ長く着ける一枚のほうです。替えどきの見方は服の寿命は何年かで置いています。

どちらとも取れるとき|買ったばかりの一枚に、すぐ出た

数回着ただけで出た場合、生地の側か着方の側か、判断に迷います。

見るのは場所です。買ったばかりなのに4か所すべてに出ているなら、生地の側の毛羽が多い一枚です。 この場合は、着方を変えても出る速さはあまり変わりません。ブラシで寝かせる手入れを習慣にして、着る場面を選んでください。

1か所にだけ集中して出ているなら、着方の側です。 新しい一枚は表面の毛羽がまだ寝ていないので、強くこすれる場所では最初の数回に集中して出ることがあります。その場所の対処を一つだけ入れて、もう数回様子を見てください。最初の山を越えると、出方が落ち着くことがあります。

どちらとも取れるとき|毛玉なのか、他の繊維が付いただけなのか

見た目が毛玉に似ていても、実は他の服から移った繊維が乗っているだけ、ということがあります。原因が違うので、対処も違います。

見分け方は、指先で軽くつまんで引くことです。抵抗なく持ち上がって取れるなら、乗っているだけです。毛の柔らかいブラシや、粘着のあるもので落とせます。根元が生地とつながっていて、引くと生地ごと持ち上がるなら毛玉です。

色でも見当がつきます。一枚の色と違う色の毛が混ざっているなら、一緒に洗ったものか、上に重ねたものから移っています。この場合は、洗う組み合わせか、重ねる組み合わせを替えるのが先です。

まとめ|毛玉の原因は、出ている場所に書いてある

  • 毛玉の原因は、抜けかけた毛羽と、同じ場所がこすれ続けることの2つ
  • 毛玉は全面には出ない。脇の下・袖口の内側・腰・背中の4か所に集まる
  • 1〜2か所なら着方、3か所以上なら洗い方と仕舞い方、全面なら生地の側
  • 秋冬は上着の裏地・首に巻くもの・手袋の口が新しい原因になる
  • 同じ一枚を続けて着ない。繊維が戻るのに丸一日かかる
  • 洗うときは、裏返し・袋・弱い設定・組み合わせを分けるの4つ
  • 切る処理は季節に1回まで。あいだはブラシで寝かせ直す

取る技術ではなく、出る速さのほうを動かしてください。そちらのほうが、生地は長く残ります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 毛玉の原因は何ですか
原因は2つです。ひとつは、生地の表面から抜けかけた細い毛羽があること。もうひとつは、同じ場所がこすれ続けることです。毛羽が摩擦で寄り集まり、からまって固まったものが毛玉になります。毛羽の量は生地を買った時点でほぼ決まっていますが、こすれる場所と回数は着方・洗い方・仕舞い方で変わります。だから自分の一枚の毛玉が、脇の下・袖口の内側・腰・背中のどこに出ているかを数えると、どちらの原因を動かせばいいかが分かります。
Q. 毛玉ができやすい服とできにくい服は、買うときに見分けられますか
生地を明るいほうへ斜めにかざして、面から立ち上がっている細い毛の量を見てください。輪郭がぼやけて見えるほど毛羽が多い生地は、着る回数が少ないうちから毛玉が出ます。輪郭がはっきりして、面が平らに見えるものは遅い。もうひとつ、生地を指で強くこすって、その場で毛羽が寄り集まるかを試す方法もあります。数回こすっただけで小さな玉ができるなら、着用でも同じことが起きます。値段ではなく、この2つで判断してください。
Q. 同じ服を続けて着るとよくないと聞きました。何日あければいいですか
丸一日です。着ているあいだ、繊維は押されたり引かれたりして元の位置からずれています。脱いだあと、そのずれが戻るのに数時間から一日かかります。戻りきらないうちにもう一度着ると、ずれた状態からさらに力がかかるので、毛羽が抜け出しやすくなります。二日続けて着るくらいなら、間に一日はさむほうが、同じ着用回数でも毛玉の出方が変わります。ハンガーに掛けて風を通しておくと、戻りが早くなります。
Q. 洗濯機で洗うと、毛玉が増えますか
回転の時間と、一緒に入れるものの組み合わせで変わります。裏返して袋に入れ、弱い設定にすると、外側の面が他の衣類とこすれる回数が減ります。避けたいのは、面ファスナーのあるもの、ファスナーを開けたままのもの、タオル類と一緒に回すこと。硬いものは毛羽を引き出し、タオル類は自分から毛を出して相手に付けます。裏返し・袋・弱い設定・組み合わせを分けるの4つで、洗いによる増加分はかなり減ります。
Q. できてしまった毛玉は、こまめに取ったほうがいいですか
回数に上限があります。切ると、そのたびに繊維の断面が新しく増えます。断面は毛羽の出口なので、取るほど次の毛玉が早く現れます。目安として、同じ一枚に対して切る処理をするのは季節に1回まで。それより頻繁に気になるなら、原因側が動いていない証拠です。あいだの期間は、毛の柔らかいブラシで一方向になでて寝かせ直すだけにすると、断面を増やさずに見た目が落ち着きます。
Q. 秋冬になると毛玉が急に増えるのはなぜですか
こすれる相手が増えるからです。夏は一枚で着ていたものの上に、上着やカーディガンを重ねるようになると、上着の裏地と下の一枚の表面が、腕を動かすたびにこすれます。首元ではマフラー、手首では手袋の口が新しい相手になります。乾いた季節は他の繊維も寄って付きやすい。出しはじめの時期に4か所を見ておき、上に重ねるものの裏側の手ざわりを確かめておくと、増え方が抑えられます。

— メグラシ編集部

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