服とメイクの系統が合わない|ずれは色か質感か線か、先に1つ選ぶ

**服とメイクの系統が合わないと感じたら、全部を作り直す前に、ずれている場所を1つだけ探してください。**ずれは、色の濃さ・表面の光り方・眉とラインの形のうち、たいてい1つで起きています。
写真を撮って、先に浮いて見えるのが唇なら「色」、肌なら「質感」、目もとなら「線」がずれています。変えるのは、その1か所だけです。唇なら濃さを服に合わせ、肌なら仕上げの光り方を服の表面に合わせ、目もとなら眉の角とアイラインの終わり方を服の形に合わせます。
残りの2つは、すでに服とそろっています。そこまで変えると、今度は別の場所がずれます。「何系のメイクにすればいいか」より先に「どこがずれているか」を決めるのが、この記事の順番です。
結論|合わないのは3つのうち1つだけ
服とメイクには、同じものさしで比べられる場所が3つあります。
| 比べる軸 | 服で見る所 | メイクで見る所 |
|---|---|---|
| 色 | いちばん濃い色の深さ | 唇と目もとの濃さ |
| 質感 | 生地の表面が光るか、ざらつくか | 肌の仕上げが光るか、ふんわりか |
| 線 | 襟・裾・柄が直線か曲線か | 眉の山の角、アイラインの終わり方 |
3つとも服とずれることはまれです。1つずれていると「なんとなくちぐはぐ」、2つずれていると「別の人の顔を借りたよう」に見えます。
見分け方|写真で先に浮くのは唇か肌か眉か
鏡ではなく、写真で見てください。鏡は自分が見たい所を見てしまうので、浮いている場所を見落とします。
腕を伸ばした距離で、胸から上を撮ります。撮った写真を1秒だけ見て、最初に目が止まった場所を書き留めます。
- 唇に目が止まった: 色がずれています
- 頬や額のつや、または粉っぽさに目が止まった: 質感がずれています
- 眉や目尻に目が止まった: 線がずれています
- 服に目が止まった: メイクと服はそろっています。ずれを感じるなら、髪か小物の可能性があります
2か所に同時に目が行く人は、後半の「どちらとも取れる人」の項を読んでください。
ずれ①色|服の濃さとメイクの濃さが逆になっている
色のずれは、服とメイクの濃さが逆を向いているときに起きます。
確かめ方は、唇の色を、着ている服のいちばん濃い色と並べて見ることです。服が黒や深い茶なのに、唇が薄い桃色や透ける色だと、顔だけが服から抜けて見えます。反対に、服が生成りや淡いグレーなのに、唇が深い赤や焦げ茶だと、口もとだけが浮きます。
服の濃さとメイクの濃さは、同じ段にそろっている必要はありません。ただ、服がいちばん濃いのに顔がいちばん薄い、服がいちばん淡いのに顔がいちばん濃い、という逆の配置になると、ずれとして見えます。
ずれ②質感|服の表面とメイクの表面の光り方
質感のずれは、服の生地の表面と、肌の仕上げの光り方が違うときに起きます。
窓の光を横から受けて、頬のいちばん高い所を見てください。白く光っていれば、つやのある仕上げです。光が拡がらず、ふんわり見えれば、つやを抑えた仕上げです。
次に、服の表面を同じ光で見ます。サテンや目の詰まったシャツ、なめらかなニットは光ります。起毛のウール、ツイード、ざっくりしたニット、コーデュロイは光りません。
服が光らないのに肌だけが強く光っていると、顔が服より先に前へ出ます。服が光るのに肌が粉っぽいと、顔だけが乾いて見えます。
ずれ③線|服の直線・曲線と、眉とアイラインの形
線のずれは、服の形と、眉やアイラインの形が違う方向を向いているときに起きます。
服は、襟の形、裾の切り方、柄の形で見ます。テーラードの襟、まっすぐな裾、ストライプは直線です。丸い襟、フリル、花柄、ドレープは曲線です。
メイクは、眉の山に角があるか、アイラインの目尻がまっすぐ外へ伸びるか、丸く終わるかで見ます。眉の山がはっきり折れていて、目尻のラインが5mm以上外へ伸びていれば直線の側です。眉がなだらかな弧で、目尻のラインが目の幅の中で丸く終わっていれば曲線の側です。
直線の服に丸い眉、曲線の服に鋭い目尻、という組み合わせでも、色と質感がそろっていれば大きくは崩れません。ただ写真で目もとに先に目が行くなら、ここがずれています。
色がずれている人|変えるのは口もとの濃さ1か所
色のずれは、口もとだけを動かせば収まることがほとんどです。目もとまで動かすと、今度は線や質感とぶつかります。
服が濃いのに顔が薄い人は、唇を1段濃くします。手持ちの色を指で軽く重ねるだけでも十分です。服が淡いのに顔が濃い人は、唇を1段明るくするか、輪郭をぼかして濃さを散らします。
手持ちの唇の色を変えたくないなら、服の側で顔の近くに置く色を動かします。濃い服の日に、首もとだけ明るいシャツの襟やストールを挟むと、顔と服のあいだに中間の段ができます。
質感がずれている人|変えるのは肌の仕上げ
質感のずれは、肌の仕上げを服の表面に寄せます。
起毛やざっくりした服の日は、頬のつやを抑えます。パウダーを頬の高い所だけに軽くのせるか、ハイライトを省きます。なめらかで光る服の日は、頬の高い所にだけつやを残します。顔全体を光らせる必要はありません。
肌の仕上げを変えたくない人は、首まわりの素材で調整します。肌がつやのある仕上げなら、首に近い所になめらかな素材を1枚入れます。肌がふんわりした仕上げなら、首まわりを起毛やリブにします。顔と服の境目に、メイクと同じ質感の面が来ると、そこから先の服とのずれが目立たなくなります。
線がずれている人|変えるのは眉の角とアイラインの終わり
線のずれは、眉の山とアイラインの目尻を、服の形の側へ寄せます。
直線の服の日に眉がなだらかすぎるなら、眉の山の位置だけ少し角を付けます。目尻のラインは、目の幅から2〜3mm外へまっすぐ伸ばします。
曲線の服の日に眉が鋭すぎるなら、山の角を丸く描き足して弧に近づけます。目尻のラインは外へ伸ばさず、目の幅の中で終わらせます。
眉の形は毎日変えにくいので、変えるならアイラインの終わり方だけでも足ります。服の側で合わせるなら、襟の形をメイクの線に寄せます。
早見表|服の系統と、ずれやすい軸
| 服の系統 | ずれやすい軸 | よくあるずれ方 |
|---|---|---|
| きれいめ・オフィス寄り | 質感 | 服はなめらかなのに、肌が粉っぽい |
| カジュアル・アウトドア寄り | 色 | 服は落ち着いた色なのに、唇だけ鮮やか |
| 甘め・フェミニン寄り | 線 | 服は曲線なのに、目尻が鋭く伸びる |
| モード・辛口寄り | 色と線 | 服は黒と直線なのに、唇が淡く眉が丸い |
この表は、どの軸から確かめるかの順番を決めるためのものです。答えは写真で先に浮く場所で決めてください。
どちらとも取れる人|2つずれているときは質感から
写真で2か所に同時に目が行く人、たとえば唇も頬のつやも浮いている人は、質感から先に直します。
質感は顔全体の面積に関わるので、ここがそろうと、色や線のずれが小さく見えるようになります。逆に色だけを先に直すと、唇は服に合ったのに肌がまだ浮いている、という状態が残り、直した分だけ口もとが目立つことがあります。
質感を直したあと、もう一度写真を撮ってください。まだ唇に目が行くなら色を、目もとに目が行くなら線を直します。1か所ずつ直して、そのたびに撮り直すのがいちばん確実です。
3つ全部がずれていると感じる人は、服とメイクのどちらかが、普段の自分の系統から大きく離れている日です。その日は、メイクをいつもどおりにして、服の首まわりだけを自分の普段の系統に戻すと、顔と服の境目がそろいます。
秋冬に起きやすいずれ|服が重くなるのにメイクが夏のまま
季節が冬へ向かうと、服は濃く、厚く、光らない素材に変わっていきます。ところがメイクは、暑い時期の軽い仕上げのまま続けていることが多く、この時期にずれが起きやすくなります。
色では、服が深い茶や黒になるのに、唇が透ける薄い色のままになります。質感では、ウールや起毛の服なのに、肌が強くつやを出した仕上げのままになります。
秋冬に服を入れ替えたら、最初の1週間だけ写真で確かめてください。唇が浮いて見えなければ色はそろっています。頬だけが光って見えるなら、質感を服に寄せる時期です。
系統をまたぐ日|通勤服と休日服でメイクを2つ持つか
通勤はきれいめ、休日はカジュアル、というように服の系統が日によって大きく変わる人は、メイクを2通り作り込む必要はありません。
持ち替えるのは、口もとの濃さか、頬のつやのどちらか1つで十分です。普段の自分の服の系統で、ずれやすい軸を1つ決めて、その軸だけを2段用意しておきます。
たとえば、通勤では濃い服が多く、休日は淡い服が多い人は、唇の色を濃い1本と明るい1本に分けます。通勤ではなめらかな服が多く、休日はざっくりしたニットが多い人は、頬のつやを残す日と抑える日に分けます。
変えないほうがいい人|ずれが味になっている場合
ずれがいつも同じ1つの軸で起きていて、ほかの2つがそろっているなら、それは崩れではなく外しとして見えていることがあります。
たとえば、色と質感が服とそろっていて、線だけが服と逆を向いている人は、写真で目もとに目が行っても、それが印象として好まれていることがあります。周りから「その組み合わせいいね」と言われた経験があるなら、そのずれは残してかまいません。
直すべきなのは、自分で写真を見て落ち着かない場合と、2つ以上の軸がずれている場合です。
よくある質問
Q. 服の系統ごとにメイクを全部変えないといけませんか 全部変える必要はありません。写真で先に浮く場所を1か所だけ変えれば足ります。口もとの濃さか肌の仕上げのどちらか1つを持ち替えるだけで収まることがほとんどです。
Q. 自分のメイクが何系なのか分かりません 系統の名前を決めなくても直せます。唇の濃さを服のいちばん濃い色と比べる、窓の光で頬が光るか見る、眉の山に角があるかを見る。この3つで、ずれている場所が分かります。
Q. メイクを変えたくないので、服側で合わせられますか 合わせられます。色なら顔の近くに置く服の濃さを、質感なら首まわりの素材を、線なら襟の形をメイクに寄せてください。
関連記事
— メグラシ編集部





