前髪診断のセルフチェック|切って失敗したときに測る長さ・幅・量

前髪を切って失敗したと感じたら、ずれているのは5つの目盛りのどれかです。長さ・幅・量・奥行き・向き。全部がずれていることは、ほとんどありません。
どれがずれたかは、鏡と定規で3分測れば分かります。眉から毛先までの距離、幅の端の位置、おでこの透け具合、生え際から取り分けた奥行き。数字が出れば、伸びるまでの扱い方も、美容院で伝える言葉も決まります。
前髪を顔タイプから選ぶ方法は前髪診断|顔タイプ8種の似合う前髪に8問のセルフチェックとしてまとめてあります。この記事はその逆側、切ったあとに「何がずれたか」を見つけるためのセルフチェックです。
結論:前髪の失敗は、5つの目盛りのどれか
| 目盛り | ずれたときの見え方 | 測るもの |
|---|---|---|
| 長さ | 短すぎて幼い・長すぎて目にかかる | 眉から毛先までの距離(mm) |
| 幅 | 前髪の面が横に広がる・狭すぎて細い帯になる | 幅の端が黒目の外側・眉尻・こめかみのどこか |
| 量 | 重く目元に影が落ちる・すかすかで割れる | おでこの肌が何割透けるか |
| 奥行き | 前髪が厚く浮く・薄く張りつく | 生え際から何cm後ろで取り分けたか |
| 向き | 割れる・片側だけ浮く・うねる | 生え際の毛の流れと前髪の向き |
5つのうち、1つか2つを直せば、残りはそのまま使えます。「前髪が似合わない」とまとめて考えると、伸ばすか切るかの2択になってしまいますが、目盛りに分ければ、その間にいくつも直し方があります。
失敗したと感じた直後に見る3秒|どこに目が行くか
切った直後は、どこが気になっているのか自分でもはっきりしないものです。鏡から1m離れて3秒見て、最初に目が行った場所を書き留めてください。
| 最初に目が行った場所 | 疑う目盛り |
|---|---|
| 前髪の毛先と眉の間の肌 | 長さ(短すぎ) |
| 目にかかる毛先 | 長さ(長すぎ) |
| 前髪の両端、こめかみのあたり | 幅(広すぎ) |
| 前髪が真ん中にだけ細くある | 幅(狭すぎ) |
| 目元の影、前髪の重さ | 量(多すぎ) |
| 前髪のすき間から見えるおでこ | 量(少なすぎ) |
| 前髪の根元が浮いて厚い | 奥行き(深すぎ) |
| 前髪の真ん中が割れている | 向き |
書き留めた場所が、次のセルフチェック表の出発点になります。2か所に目が行ったときは、両方書いておいてください。
切った直後は、鏡を見る時間が長くなるほど気になる場所が増えていきます。最初の3秒で目が行った場所だけを信じて、それ以外は一度忘れてください。あとから気になった場所は、たいてい最初の場所に引っぱられて目についたものです。
セルフチェック表|6問で、ずれた目盛りを1つに絞る
次の6問に、鏡を見ながら「はい」か「いいえ」で答えてください。
| 問い | はいなら | いいえなら |
|---|---|---|
| Q1 前髪を指で下に5mm引っぱると落ち着くか | 長さ(短すぎ) | Q2へ |
| Q2 前髪の両端を指で内側に寄せると落ち着くか | 幅(広すぎ) | Q3へ |
| Q3 前髪を指でつまんで半分に減らすと落ち着くか | 量(多すぎ) | Q4へ |
| Q4 横の毛を前に足すと落ち着くか | 量(少なすぎ)か幅(狭すぎ) | Q5へ |
| Q5 前髪の根元を手で押さえると落ち着くか | 奥行き(深すぎ) | Q6へ |
| Q6 分け目を1cmずらすと落ち着くか | 向き | 前髪以外(髪型全体)を疑う |
**「落ち着く」とは、最初に目が行った場所に、目が行かなくなることです。**指で形を変えたときに、目が前髪から顔に戻れば、その目盛りが原因です。
Q6まで全部「いいえ」なら、前髪そのものより、顔まわりの髪全体とのつながりがずれている可能性があります。その場合は、横の髪の長さや、分け目の位置から見直してください。
Q6まで全部「いいえ」だったとき|髪型全体とのつながり
6問すべてで落ち着かなかったなら、前髪の5つの目盛りはどれも大きくはずれていません。違和感の元は、前髪と、そのまわりの髪とのつながりにあります。
| 見る場所 | ずれているサイン | 直し方 |
|---|---|---|
| 前髪の端と横の髪の境目 | 段差がはっきり見え、前髪だけ別の髪に見える | 端の毛を横の髪に混ぜて流す |
| 横の髪の長さ | 顎より下で、前髪だけ短く浮いて見える | 横の髪を耳にかけて、前髪と顔の間に肌を見せる |
| 分け目の位置 | 前髪の真ん中と分け目がずれている | 分け目を前髪の中心に合わせる |
| 髪全体のボリューム | 頭頂がつぶれて、前髪だけ厚く見える | 頭頂の根元を立たせて、前髪と重さをそろえる |
| 髪の色 | 前髪だけ明るく、または暗く見える | 前髪の根元と毛先の色の差を確かめる |
前髪を切ったあとは、どうしても前髪だけを見てしまいます。鏡から離れて、頭全体の輪郭の中で前髪がどう見えているかを確かめてください。前髪そのものは合っていて、まわりの髪を少し整えるだけで落ち着くことがよくあります。
準備するもの|鏡・定規・ピン・白い紙
| 道具 | 使い方 |
|---|---|
| 顔全体が映る鏡 | 1m離れて3秒見る。近くで測るときは手鏡も |
| 15cmの定規 | 眉から毛先、生え際から取り分け線までを測る |
| ヘアピン2〜3本 | 前髪を仮に留めて、幅や長さを変えて試す |
| 白い紙 | おでこの前にかざして、透け具合を見る |
| スマホのカメラ | 正面の顔を同じ距離で撮り、切る前と比べる |
測るのは、髪を乾かして、ふだんどおりに整えた状態です。濡れているときや、寝起きのくせが残っているときは、長さも量も実際と違って見えます。
測るのは1日1回、同じ時間にしてください。朝と夜では、髪の水分や根元の立ち方が違い、同じ前髪でも数mm変わって見えます。朝の支度のあと、出かける前の数分で測るのがいちばん安定します。
長さを測る|眉から前髪の先まで何mmか
前髪をまっすぐ下ろし、眉のいちばん上から、前髪の毛先までを定規で測ります。眉より上にあればマイナス、眉にかかっていればプラスとして書き留めてください。
| 眉からの距離 | 見え方 | 失敗と感じやすい人 |
|---|---|---|
| 眉の上2cm以上 | おでこが大きく見え、幼く軽い | 大人っぽい顔立ちの人 |
| 眉の上1〜2cm | 目元がはっきりし、明るい | 顔の縦が短めの人は幼く感じやすい |
| 眉の上1cm以内 | 眉と前髪が近く、丸みが出る | 失敗と感じる人は少ない |
| 眉にかかる | 目元がやわらかく、落ち着く | 目元がはっきりしない日に重く感じる |
| 目にかかる | 目元に影が落ち、重い | ほとんどの人が長すぎと感じる |
眉と毛先の距離で、顔の見え方がどう変わるかは、童顔と言われる人の髪型で1cm刻みにまとめてあります。
乾かすと前髪は5mmほど縮むことがあります。濡れているときに眉ちょうどで切ると、乾いたあとに眉の上5mmになる、というずれはよく起きます。くせのある髪ほど、縮む幅は大きくなります。
測った数字は、左右と真ん中の3か所で取ってください。前髪は真ん中だけ短い、端だけ長い、というように場所で長さが違うことがあり、1か所だけ測ると、どこが短すぎるのかを見誤ります。
幅を測る|黒目の外側・眉尻・こめかみのどこまでか
前髪の幅は、両端がどこにあるかで測ります。鏡を正面から見て、前髪の右端と左端が、顔のどの位置の真上にあるかを確かめてください。
| 幅の端の位置 | 見え方 | 失敗と感じやすいこと |
|---|---|---|
| 黒目の内側 | 前髪が細い帯のように見える | 狭すぎて、横の髪とつながらない |
| 黒目の外側 | 目の上に収まり、縦の線が出る | 失敗と感じる人は少ない |
| 眉尻 | 顔の横幅に沿い、まとまって見える | 顔まわりの髪が少ない人は広く感じる |
| こめかみ | 前髪の面が横に広がる | 広すぎて、顔の横まで前髪の面になる |
| こめかみより外 | 横の髪と前髪の境がない | 前髪というより顔まわりの髪全体が重い |
幅が広すぎると感じたら、両端の毛をピンで耳側に留めてみてください。黒目の外側から眉尻の間まで幅を寄せて落ち着くなら、幅が原因です。
左右で幅が違うこともあります。右端は眉尻なのに左端はこめかみ、というように片側だけ広いと、顔が傾いて見えることがあります。左右の端をそれぞれ確かめて、広いほうだけを寄せてください。
量を測る|おでこの肌が何割透けるか
量は、おでこの肌がどれくらい透けて見えるかで測ります。前髪を下ろした状態で、前髪の後ろに白い紙をかざし、すき間から見える紙の割合を見ると分かりやすくなります。
| 透けて見える割合 | 見え方 | 起きやすい失敗 |
|---|---|---|
| ほとんど透けない | 重く、面として見える | 目元に影が落ちる |
| 1〜2割 | しっかりしていて、形が崩れにくい | 秋冬の厚手の服と合わせると重い |
| 3〜4割 | 軽く、動きがある | 失敗と感じる人は少ない |
| 5割以上 | すき間が多く、額が見える | 割れやすく、風で乱れる |
量が多すぎるときは、重さを分け目で逃がすと落ち着きます。量が少なすぎるときは、横の毛を少し前に足すと、すき間が埋まります。
透け具合は、光の向きでも変わります。窓を背にすると、前髪の後ろから光が抜けて、実際より透けて見えます。窓に顔を向けて、前から光が当たる状態で見てください。
奥行きを測る|生え際から何cm後ろで取り分けたか
奥行きは、前髪として下ろしている毛を、生え際から何cm後ろの位置で取り分けているかです。前髪をめくって、取り分けの線から生え際までを定規で測ってください。
| 生え際からの奥行き | 見え方 | 起きやすい失敗 |
|---|---|---|
| 2cm以内 | 薄く、おでこに張りつく | 汗や湿気で束になる |
| 2〜4cm | ふつうの厚み | 失敗と感じる人は少ない |
| 4〜6cm | 厚く、ふんわり浮く | 根元が立って、前髪が前に出すぎる |
| 6cm以上 | 前髪が頭頂から始まる | 重く、髪型全体が前に寄る |
奥行きは自分では気づきにくい目盛りです。切ったあと前髪が「厚い」「浮く」と感じたら、長さより先にここを測ってください。
奥行きが深すぎる前髪は、あとから浅くすることもできます。後ろ側の毛を前髪から外して、横や上の髪に戻すように分け直せばいいのです。取り分けの線を1cm前に動かすだけで、厚みも浮きもかなり落ち着きます。長さの失敗と違って、奥行きは待たずに直せる目盛りです。
向きを見る|割れる・浮く・うねるは向きのずれ
前髪が割れる、片側だけ浮く、うねる。この3つは、切り方より向きのずれで起きることが多い失敗です。生え際の毛には、それぞれ生えている向きがあります。その向きと、前髪を下ろしたい向きが逆だと、どれだけきれいに切っても割れたり浮いたりします。
生え際の向きは、前髪を上げておでこを出し、生え際の毛を指で軽く上に払ってから手を離すと見えます。毛が戻っていく向きが、その場所の流れです。
流れは、生え際の真ん中だけでなく、左右の端でも確かめてください。真ん中はまっすぐでも、端の毛だけが外向きに流れていて、前髪の両端が跳ねる原因になっていることがあります。端の流れが分かれば、幅を決めるときに、どこまで前髪に入れてどこから横の髪に回すかも決めやすくなります。
| 生え際の流れ | 起きやすい失敗 | 直し方 |
|---|---|---|
| 真ん中で左右に分かれる | 真ん中で割れる | 分け目を流れの境から1cmずらす |
| 片側に渦がある | 片側だけ浮く | 渦の側に前髪を流す |
| 全体が片側に流れる | まっすぐ下ろすと斜めになる | 流れの向きに斜めに下ろす |
| 生え際が上向き | 根元が立つ | 乾かすときに根元を下向きに押さえる |
乾かすときに、根元を流れと逆の向きに一度倒してから戻すと、割れや浮きが閉じやすくなります。
分け目で直す|1cmずらすと3つの目盛りが動く
切り直さずに直せる方法の中で、いちばん効き目が大きいのが分け目です。分け目を1cmずらすと、前髪の長さ・幅・向きの3つが同時に動きます。
分け目を片側に1cmずらすと、反対側の前髪が増えて斜めに流れ、眉と毛先の間の肌が斜めの線で区切られます。短すぎた前髪が目立ちにくくなるのはこのためです。同時に、前髪の面が片側に寄るので、横に広がりすぎた幅も狭く見えます。生え際の流れの境目から分け目が外れるので、割れも起きにくくなります。
ずらす向きは、生え際の流れに沿う側にしてください。流れに逆らう側にずらすと、昼までに元の分け目に戻ろうとして、かえって割れが出ます。どちらにずらすか迷ったら、左右それぞれに1cmずらして3秒ずつ見比べ、最初に前髪に目が行かなかったほうを選びます。
短すぎたとき|伸びるまでの4週間の扱い
長さのずれは、切ったあとに戻せない唯一の目盛りです。髪は1か月でおよそ1cm伸びるので、眉の上2cmなら、眉の上1cmに戻るまでにおよそ4週間かかります。その間は、下ろし方を変えてしのぎます。
| 眉からの距離 | 1〜2週目の扱い | 3〜4週目の扱い |
|---|---|---|
| 眉の上1cm以内 | 分け目をずらし、斜めに流す | 下ろしたまま、毛先に丸みをつける |
| 眉の上1〜2cm | 斜めに流して、端を耳側に | 薄く下ろし、横の毛とつなげる |
| 眉の上2〜3cm | 横に流してピン1本で留める | 斜めに流して下ろし始める |
| 眉の上3cm以上 | ねじって上げる、またはピン2本 | 横に流してピン1本 |
伸ばしかけの前髪を横に流すときの留め方は、伸ばしかけの前髪に、耳の上端に届くかどうかでピンの本数を決める方法としてまとめてあります。
幅が広すぎたとき|横の毛を耳側に流す
幅が広すぎると、前髪の面が顔の横まで広がって見えます。幅は、長さと違って、下ろし方で狭められます。
こめかみまで広がっている端の毛を、ドライヤーで耳側に向けて乾かしてください。黒目の外側から眉尻の間に前髪の端が来るように、端の毛だけを横の髪に混ぜます。端の毛が短くて横の髪に届かないときは、細いピンで耳の上に1本留めます。
次に切るときは、幅を広げた分を戻すのではなく、端の毛を伸ばして横の髪につなげる形を美容院で相談してください。一度広げた幅を、前髪のまま狭めることはできません。
量が多すぎたとき|重さを分け目で逃がす
量が多すぎると、前髪が面として重く見え、目元に影が落ちます。秋冬は服の素材も厚くなるので、夏より重さが目立ちやすくなります。
いちばん手軽なのは、前髪を真ん中か斜めに分けて、すき間を作ることです。すき間から肌が3割ほど見えるように分けると、重さが逃げます。前髪の一部をねじって横に留めるのも効きます。黒目の外側の縁を境に、外側の毛だけをねじると、真ん中の前髪は残したまま量を減らせます。ねじり方は前髪のねじりで、取る毛の境の置き方としてまとめてあります。
量が少なすぎたとき|割れを巻き方で閉じる
量が少なすぎると、前髪にすき間が多く、割れたり風で乱れたりします。量は、減らすのは簡単でも足すのは難しい目盛りです。
伸びるまでは、巻き方で割れを閉じます。量が少なく見える原因が、乾かし方にあることもあります。根元がおでこに張りついたまま乾くと、毛が束になって、すき間が広がります。根元を少し浮かせて乾かすだけで、同じ量でもすき間が小さく見えます。前髪を内側に軽く丸めるように巻くと、毛先同士が寄り、すき間が埋まります。横の毛を少し前に持ってきて、前髪の両端に足すのも効きます。スタイリング剤は、毛先に少しだけつけて束にしすぎないのがこつです。束が太くなると、束と束の間のすき間がかえって目立ちます。
長すぎたとき|自分で切るなら1回2mmまで
前髪が長すぎて目にかかるときは、自分で切り足したくなります。自分で切るなら、1回に切るのは2mmまでにしてください。乾かすと縮むことと、切ったあとに戻せないことを考えると、2mmずつ試すほうが安全です。
切るときは、はさみを横に入れず、縦に入れて毛先を少しずつ落とします。横にまっすぐ切ると、1本の線になって重く見えます。切る前には、ピンで前髪を仮に短く留めて、どの長さで落ち着くかを確かめてから切ってください。
切るのが不安なときは、長さを残したまま横に流すか、斜めに分けて目にかからないようにするだけでも、多くの場合は十分です。
長すぎる前髪は、短すぎる前髪と違って、いつでも切り足せます。あわてて切るより、1週間ほど斜めに流して過ごしてから、どの長さにしたいかを決めるほうが、次の失敗を防げます。流しているうちに、今の長さのほうが扱いやすいと気づくこともあります。
顔タイプ別に、失敗が出やすい目盛り
顔タイプによって、同じ前髪でも失敗と感じやすい目盛りが違います。
| 顔タイプ | 失敗と感じやすい目盛り | 気をつける数字 |
|---|---|---|
| キュート | 長さ(長すぎて重い) | 眉にかかる長さで重く感じやすい |
| アクティブキュート | 量(多すぎ) | 透けが1割以下だと重い |
| フレッシュ | 幅(広すぎ) | こめかみまで広げない |
| クールカジュアル | 長さ(短すぎて幼い) | 眉の上2cm以上は幼く感じやすい |
| フェミニン | 向き(まっすぐすぎ) | 流れに沿って斜めに |
| ソフトエレガント | 量(多すぎ) | 透けを3割以上に |
| エレガント | 長さ(短すぎ) | 眉の上1cm以上は軽く感じやすい |
| クール | 幅(狭すぎ)と長さ(短すぎ) | 黒目の内側で止めない |
自分の顔タイプが分からない人は、顔タイプ診断で確かめてから、この表と照らし合わせてください。
秋冬に前髪が失敗しやすい理由|乾燥と帽子とマフラー
秋から冬にかけては、前髪の失敗が増える季節です。空気が乾いて静電気が起きやすくなると、前髪が浮いたり、おでこに張りついたりします。帽子をかぶると根元がつぶれ、脱いだあとに割れが出ます。マフラーやタートルネックで顔の下に厚い面ができると、夏と同じ量の前髪でも重く見えます。
| 秋冬に起きること | 前髪の変化 | 対処 |
|---|---|---|
| 静電気 | 浮く・広がる | 毛先に少量の保湿剤をなじませる |
| 帽子 | 根元がつぶれて割れる | 脱いだら根元を手で起こして流れを戻す |
| マフラー | 顔の下が重くなり、前髪も重く見える | 前髪の透けを1割増やす |
| 暖房の風 | 片側だけ乾いて浮く | 乾かすときに根元を押さえて冷ます |
切ったばかりの前髪が秋に「失敗した」と感じたら、切り方ではなく季節の影響かもしれません。夏と同じ量で切っていないか、振り返ってみてください。
秋冬に切るときは、夏より透けを1割ほど多めに残してもらうと、厚手の服やマフラーと合わせたときに重く見えにくくなります。反対に、春に向けて服が軽くなる時期には、透けを減らして前髪にしっかりした面を作るほうが、全身の釣り合いが取れます。
美容院で直してもらうとき|測った数字で伝える
失敗した前髪を美容院で直してもらうときは、測った数字で伝えると、伝わり方がまったく違います。
| 伝えること | 伝え方の例 |
|---|---|
| 今の長さ | 「眉の上1.5cmです」 |
| 今の幅 | 「端がこめかみまであります」 |
| 今の量 | 「おでこがほとんど透けません」 |
| 気になっていること | 「最初に前髪の両端に目が行きます」 |
| 動かしたい目盛り | 「幅を眉尻までにしたいです」 |
| 動かしたくない目盛り | 「長さはこれ以上短くしたくありません」 |
動かしたい目盛りは、1回に1つに絞ってください。長さも幅も量も一度に変えると、また別の失敗が起きたときに、どこが原因か分からなくなります。
伝えるときは、前髪を下ろした状態の写真を見せるのも効きます。自分で測った数字と写真の両方があれば、どこをどれだけ動かしたいかが、言葉だけより正確に伝わります。
次に切る前のセルフチェック|ピンと紙で3分
同じ失敗を繰り返さないために、次に切る前には、ピンと紙で仮の形を作って確かめてください。
- 前髪を乾かして、ふだんどおりに整える
- 切りたい長さの位置まで前髪を内側に折り込み、ピンで仮に留める
- 両端をピンで耳側に寄せて、切りたい幅を作る
- 鏡から1m離れて3秒見て、最初に目が行く場所を確かめる
- 前髪に目が行かなければ、その長さと幅を定規で測って書き留める
書き留めた数字を美容院で伝えれば、切る前に形が決まっている状態で臨めます。前髪アレンジの考え方は前髪アレンジ|額の縦と生え際の向きで、下ろす・分ける・上げるの分かれ目としてまとめてあります。
写真で確かめる|切る前と後を同じ距離で撮る
鏡は毎日見ているので、目が慣れて差が分かりにくくなります。切る前と後を写真で比べると、どの目盛りが動いたかがはっきりします。
| 撮る条件 | そろえ方 |
|---|---|
| 距離 | 腕を伸ばした長さか、スマホを固定して1m |
| 高さ | スマホを目の高さに構える。上からも下からも撮らない |
| 光 | 昼の窓際で、窓に顔を向ける |
| 表情 | 口を閉じて、正面をまっすぐ見る |
| 髪の状態 | 乾かしてふだんどおりに整えたあと |
2枚を横に並べて、画面を小さく縮めて見てください。縮めると細部が消えて、前髪の面の大きさと、眉と毛先の間の肌の広さだけが残ります。どちらが大きく変わったかで、長さと幅のどちらが動いたかが分かります。
切る前の写真が手元にないときは、今の写真を撮っておいてください。次に切ったときに、同じ条件で比べられます。
記録をつける|次の3回で同じずれを起こさない
前髪の失敗は、同じ目盛りで繰り返されることがよくあります。切るたびに、数字を1行で残しておくと、どの目盛りで失敗しやすいかが見えてきます。
| 記録する項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 切った日 | 9月29日 |
| 長さ | 眉の上1.5cm |
| 幅 | 端がこめかみ |
| 量 | 透け1割 |
| 気になったこと | 両端に目が行く |
| 直し方 | 端をピンで耳側へ |
3回分の記録を並べると、毎回同じ目盛りに印がついていることがあります。たとえば毎回「幅が広い」と感じているなら、美容院で最初に幅の数字を伝えるだけで、失敗の多くは防げます。
前髪なしに戻すかどうか
失敗が続くと、前髪なしに戻したくなることがあります。戻すかどうかは、5つの目盛りのうち何がずれていたかで考えてください。
長さや幅のずれなら、前髪そのものが合わないわけではありません。次に切るときに数字を決めれば、同じ失敗は避けられます。量や奥行きのずれも、切り方と分け方で次から調整できます。向きのずれが毎回起きるなら、生え際の流れと前髪の相性が合っていない可能性があります。その場合は、流れに沿って斜めに流す前髪か、前髪なしにして分け目で顔まわりを作るほうが、毎朝の手間が少なくなります。
よくある思い込み
| 思い込み | 実際に起きていること |
|---|---|
| 前髪が似合わないのは顔のせい | 5つの目盛りのどれかがずれているだけ |
| 短く切りすぎたら伸ばすしかない | 下ろし方を変えれば、4週間のうちに何通りも扱える |
| 割れるのは切り方が下手だから | 生え際の流れと前髪の向きが逆なことが多い |
| 量を減らせば軽く見える | 減らしすぎると割れて、かえって乱れて見える |
| 美容院では雰囲気を伝えれば伝わる | 数字で伝えるほうが、ずれが起きにくい |
前髪の失敗は、切った直後の印象が強いぶん、原因を大きく見積もりがちです。目盛りに分ければ、直せるものと待つものがはっきりします。
どちらとも取れるとき①|短さと幅の両方が気になる
眉から毛先までは眉の上2cm、幅はこめかみまで。短さと幅が両方ずれているときは、先に幅を直してください。幅は下ろし方で狭められますが、長さは待つしかありません。
幅を黒目の外側から眉尻の間まで寄せると、前髪の面が小さくなり、短さも目立ちにくくなります。そのうえで、真ん中の前髪を少し斜めに流すと、眉と毛先の間の肌が斜めの線で区切られ、短さがさらにやわらぎます。
反対に、長さを先に何とかしようとして前髪を下に引っぱりながら乾かすと、幅の広さはそのまま残り、面の大きさが目立ちます。2つがずれているときほど、戻せる目盛りから直す、という順番が効いてきます。
どちらとも取れるとき②|朝は良いのに昼に崩れる
朝のセットでは落ち着いていたのに、昼には割れたり浮いたりしている。この場合、ずれているのは長さや幅ではなく、向きと量です。
朝の形は、ドライヤーの熱とスタイリング剤で一時的に作られています。時間がたつと、髪は生え際の流れに戻ろうとします。昼に割れる場所が毎日同じなら、そこが流れの境目です。分け目をその境目から1cmずらして乾かすと、昼まで形が保ちやすくなります。量が少なく割れる場合は、横の毛を前に足しておくと、崩れても隙間が目立ちにくくなります。
どちらとも取れるとき③|切った直後は良かったのに1週間で変
切った直後はちょうど良かったのに、1週間たったら急に違和感が出る。これは多くの場合、長さが伸びたことより、切った直後のスタイリングが落ちたことによります。
美容院では、根元の向きを整え、毛先に丸みをつけて仕上げてくれます。仕上げに使うブラシやアイロンの熱も、形を一時的に固めています。自分で乾かすと、その向きと丸みが再現できず、同じ長さでも見え方が変わります。1週間たって違和感が出たら、まず根元の乾かし方を見直してください。根元を下向きに押さえながら乾かし、最後に冷風で冷ますだけで、切った直後の形に近づくことがよくあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 前髪を短く切りすぎました。どうすればいいですか
- まず、眉から毛先までの距離を定規で測ってください。眉の上1cm以内なら、分け目を少しずらして毛先を斜めに流すと、短さが目立ちにくくなります。眉の上2cm以上なら、無理に下ろさず、横に流してピンで留めるか、ねじって上げるほうが落ち着きます。髪は1か月でおよそ1cm伸びるので、測った数字から、下ろせる長さに戻るまでの週数も見当がつきます。
- Q. 前髪の失敗は、長さと幅のどちらが原因か分かりません
- 前髪を真ん中から左右に分けて、両端を指でつまんで内側に寄せてみてください。幅を狭めただけで落ち着くなら、原因は幅です。幅を寄せても違和感が残り、前髪を指で少し下に引っぱると落ち着くなら、原因は長さです。どちらを動かしても変わらないときは、量か奥行きがずれています。
- Q. 前髪が割れてしまいます。切り方の失敗ですか
- 割れる原因は、切り方より向きと量であることが多くあります。生え際の毛の流れが左右に分かれている場所で前髪を取っていると、切り方が正しくても割れます。量が少なく、おでこの肌が半分以上透けているときも割れやすくなります。乾かすときに、根元を生え際の流れと逆の向きに一度倒してから戻すと、割れが閉じやすくなります。
- Q. 失敗した前髪を美容院で直してもらうとき、どう伝えればいいですか
- 測った数字で伝えるのがいちばん確かです。眉から毛先まで何mmか、幅の端がどこにあるか、おでこが何割透けているか。そのうえで、どの目盛りをどちらに動かしたいかを1つだけ伝えてください。短すぎた長さは戻せないので、長さが原因のときは、幅と量を整えて短さを目立たなくする相談になります。
— メグラシ編集部





