顔タイプフェミニンが垢抜けない理由|華やかさを足し算しない考え方

フェミニンは、大人顔で曲線という顔立ちです。パーツの主張がはっきりしていて、顔そのものに華やかさがあります。
この「顔にすでに華やかさがある」という条件が、「垢抜けない」の中身を決めています。**すでに満たされているところに、さらに注いでいる。**レースも花柄も巻き髪も、どれもこの顔立ちに似合うものです。似合うからこそ、重ねてしまう。そして総量が過剰になる。これがフェミニンの垢抜けなさの構造です。
この記事の要点
- フェミニンの垢抜けなさは、似合うものを重ねた結果の総量過剰から起きる
- 曲線を捨てるのではなく、面積を減らして顔に近い一点に集める
- カジュアルで顔が浮くのは形ではなく素材の格が下がるため
📋 フェミニンの「垢抜けない」早見表
| 見るところ | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 曲線の要素の数 | 顔に近い一点に集める | 三つ以上あると総量が過剰になる |
| 曲線の面積 | 全身の三分の一まで | 全身に広げると時代の記憶が出る |
| 素材の格 | カジュアルでも素材は落とさない | 落ちると顔と服が釣り合わない |
| 光沢の総量 | 一か所だけ光らせる | 全身が光ると装いが先に読まれる |
| 抜きの位置 | どこか一か所を抜く | 全部を整えると決まりすぎて見える |
| 色の濃度 | 淡い色は濃度か光沢で補う | 淡いだけだと顔の強さに負ける |
「垢抜けない」と言われるとき、フェミニンに起きている五つのこと
現象1|似合うものを重ねて総量が過剰になっている
レースのブラウス、花柄のスカート、巻いた髪、大ぶりの丸いピアス、光沢のあるパンプス。五つとも、フェミニンに似合うものです。
にもかかわらず、五つそろうと「気合いが入っている」と読まれます。**問題は選択ではなく総量です。**どれも間違っていないのに結果が悪い、という状態は、この構造から起きています。
この構造がやっかいなのは、鏡の前で一枚ずつ確認しても悪い場所が見つからないことです。ブラウスを見れば似合っている。スカートを見ても似合っている。髪も、靴も、それぞれは正解です。**単品では全部が正解なのに、合計すると多すぎる。**だからこの記事は、良し悪しの判定ではなく、数を数える作業から始めます。
現象2|曲線の素材を全身に広げている
レースを全身に、花柄を上下に、フリルを袖と裾の両方に。面積が大きくなるほど、その素材が持つ時代の記憶が前に出ます。
レース自体は古くありません。全身のレースという使い方が、特定の時代の記号として読まれるだけです。面積を三分の一に絞れば、同じレースが素材の質として読まれます。
現象3|「よそゆき一式」になっている
巻き髪、ワンピース、パンプス、大ぶりのアクセサリー、光沢のあるバッグ。この組み合わせは、装いとして完結しています。
完結しているものは、その場のために用意されたものとして読まれます。日常の中にあると、準備された感じが先に立ちます。フェミニンで「決まりすぎ」と言われるのは、ここです。
完結を崩す方法は単純で、一式のうち一つだけ別の系統のものを混ぜます。パンプスを革の平らな靴に替える。光沢のある鞄を布のものに替える。一点だけ外すと、残りは「その日たまたま選んだもの」として読まれるようになります。
現象4|カジュアルにすると顔だけ浮く
過剰さを直そうとして、Tシャツにデニムというカジュアルへ振る。すると今度は、顔だけが服から浮きます。
原因は形ではなく素材です。フェミニンの顔立ちは情報量が多いので、素材の情報が少なすぎると釣り合いません。カジュアルの形は使えます。使えないのは、格の低い素材のほうです。
言い換えると、フェミニンは「形の自由度は高いが、素材の自由度は低い」タイプです。Tシャツもデニムもスニーカーも着られます。ただし、そのTシャツは目の詰まったカットソーである必要があり、デニムは色の濃い細身である必要があり、靴と鞄は革である必要があります。形で遊んで、素材で守る。この分担を覚えておくと、選択肢はむしろ広がります。
現象5|淡く甘い色が顔の強さに負けている
ペールピンク、クリーム、淡いラベンダー。優しい印象を作ろうとして選ぶ色です。ところが、フェミニンの顔立ちに対しては、色の情報が足りません。
結果として、顔だけが濃く、服だけが薄いという分離が起きます。色みは合っているのに、濃度が足りていない状態です。
ここを「似合わない色だった」と結論づけてしまうと、着られる色がどんどん減っていきます。実際には、色みではなく濃度の調整で解決します。同じピンクでも、白を多く含むものと、灰色や茶を含んで一段落ち着いたものがあります。後者を選ぶと、色みは変えずに情報量だけ上がります。
「華やか」と「盛りすぎ」の分かれ目
外から見ると近い状態ですが、分かれ目は明確です。
| 見るところ | 盛りすぎに見える状態 | 華やかに見える状態 |
|---|---|---|
| 曲線の要素 | 三つ以上ある | 顔に近い一点だけ |
| 光沢 | 服と靴と鞄が全部光る | 一か所だけ光る |
| 曲線の面積 | 上下とも曲線の素材 | 全身の三分の一まで |
| 抜き | どこも抜けていない | 一か所だけ力が抜けている |
| 髪 | 全体を均一に巻く | 毛先か顔まわりだけ動かす |
| 小物の数 | 耳と首と手首の全部 | 二か所まで |
**右の列は、どれも減らしただけです。**新しく買ったものは一つもありません。フェミニンの垢抜けが「引き算でできる」と言えるのは、これが理由です。
原因の切り分け|服・髪・メイク・小物・サイズ感のどれがずれているか
| 切り分ける場所 | ずれやすいところ | ずれたときに起きること | 最初に試すこと |
|---|---|---|---|
| 服 | 曲線の要素が三つ以上ある | 装いの総量が顔を追い越す | 顔から遠いものを一つ外す |
| 服(面積) | 曲線の素材を全身に広げている | 時代の記憶が前に出る | 面積を三分の一に絞る |
| 髪 | 全体を均一に巻いている | よそゆきの一式として読まれる | 毛先か顔まわりだけ動かす |
| メイク | 目と唇の両方を強めている | 顔の華やかさが服を追い越す | 強めるのはどちらか一方に |
| 小物 | 耳と首と手首に着けている | 顔まわりが混み合う | 二か所までに減らす |
| サイズ感 | 全身が体に沿っている | 抜けがなく決まりすぎて見える | どこか一か所をゆるめる |
この表の使い方
動かすのは一行だけ。それを一週間続けます。フェミニンで効きが大きいのは一行目と六行目です。どちらも、その日の朝から実行できます。
順番としては、顔から遠いものから外すのが安全です。靴、鞄、ベルト。顔から遠い場所の要素を外しても、顔まわりの華やかさは損なわれません。
フェミニンの境界線|どこからが「一時代前」、どこからが「抜けすぎ」
| 見るところ | 一時代前に倒れる側 | ちょうどいい位置 | 抜けすぎに倒れる側 |
|---|---|---|---|
| レースの面積 | 上下とも | 袖口か襟か裾に一か所 | 全くなし |
| 花柄の大きさ | 手のひらより大きい | 手のひら半分まで | 無地だけ |
| 巻き髪 | 根元から全体を均一に | 毛先か顔まわりだけ | 完全な直毛でまとめる |
| 光沢 | 服と靴と鞄が全部 | 一か所だけ | どこにもなし |
| ピアス | 3センチ以上の揺れるもの | 2から3センチのドロップ | 着けない |
| リップ | 濃い赤やローズを厚く | 中間の濃さでつやを残す | 色をのせない |
| 素材 | 光沢の強い化繊 | 目の詰まった上質な生地 | 綿のTシャツ地だけ |
| 靴 | 装飾の付いた高いヒール | 装飾のない中くらいのヒール | 平らな運動靴 |
境界の読み方
フェミニンの場合、抜けすぎ側に倒れると顔だけが浮きます。これは一時代前側より立て直しに時間がかかります。顔の華やかさは変えられないので、服の側を引き上げるしかないためです。
迷ったら、一時代前側に少し残しておくほうが安全です。減らすのは簡単ですが、足りない状態から足すのは難しいのがこのタイプです。
もう一つ、この表で見ておきたいのは、中央の列がどれも「面積を絞った状態」だという点です。左の列と中央の列で、使っているものは同じです。レースもヒールも巻き髪も、なくなってはいません。**変わっているのは量だけ。**手持ちを捨てる必要がないというのは、フェミニンにとって実務的に大きな意味を持ちます。
服|フェミニンで最初に効く三か所
| 順番 | 見るところ | 判断の目安 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1 | 曲線の要素の数 | 数えて三つ以上ないか | 三つ以上だと総量が顔を追い越す |
| 2 | 曲線の素材の面積 | 全身の三分の一以内か | 超えると時代の記憶が前に出る |
| 3 | 素材の格 | 目が詰まっていて張りがあるか | 落ちると顔と服が分離する |
曲線の要素の数え方
数えるのは、次のものです。レース、フリル、ギャザー、花柄、ドット、丸い襟、丸いモチーフのアクセサリー、巻き髪、丸い先の靴。
このうち、**顔に近い一つだけを残します。**ブラウスの襟にギャザーがあるなら、それを残して、スカートの花柄は無地に、髪はまっすぐに、ピアスは一粒に。要素の数は減っても、顔まわりの華やかさは残ります。
顔に近いものを残すのには理由があります。人が誰かを見るとき、視線はまず顔に届きます。顔の近くに曲線が一つあれば、その曲線は顔の延長として読まれ、装い全体が曲線の系統だと伝わります。逆に、顔から遠い場所だけに曲線があると、その部分だけが独立して読まれます。**一つに絞るなら顔の近く。**この順番だけ守ってください。
素材の格を落とさない
| 素材 | フェミニンでの向き | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 目の詰まった上質な綿 | 顔の情報量と釣り合う | 硬いと曲線が出にくい |
| とろみのある化繊 | 曲線が自然に出る | 薄いと体の線を拾いすぎる |
| 落ち感のあるレーヨン混 | 縦の流れと曲線が両立する | 分量が多いと重心が下がる |
| シルクや上質な混紡 | 光が柔らかく回って顔が起きる | 全身だとよそゆきに寄る |
| 綿のTシャツ地 | 気楽さは出る | 顔の情報量に対して足りない |
| 光沢の強い化繊 | 一点なら華やぐ | 面積が広いと素材だけ先に読まれる |
| 起毛したウール | 温度と落ち着きが出る | 曲線が消えて重くなる |
| 目の粗い麻 | 季節感が出る | 顔の情報量に対して粗すぎる |
五行目と八行目が、フェミニンでカジュアルに失敗する原因です。形ではなく、ここが理由です。
売り場で判断するときは、生地を光にかざして、繊維の一本一本が見えるかどうかを見てください。見えるほど粗い生地は、顔の情報量に対して足りません。見えないほど目が詰まっている生地なら、形がどれだけ気楽でも顔と釣り合います。
色で変わること|パーソナルカラーとの分担
| 決めること | どちらで判断するか | フェミニンでの補足 |
|---|---|---|
| 色みの方向 | パーソナルカラー | 顔映りに直結するのでこちらが先 |
| 色の濃度 | 顔タイプ | 淡すぎると顔の強さに負ける |
| 色数 | 顔タイプ | 二色まで。足りないぶんは質感で補う |
| 柄の大きさ | 顔タイプ | 手のひら半分までにとどめる |
| 光沢の位置 | 顔タイプ | 顔の近くに置くなら足元は消す |
| 濃い色の面積 | 顔タイプ | 顔から離すほど広く使える |
淡い色を諦める必要はありません。**淡い色の中で、濃度を一段上げる。**ペールピンクをローズベージュに、クリームをシャンパンに。色みは同じまま、濃度だけ上げると顔と釣り合います。
シーズン別の掛け合わせはイエベ春×フェミニン、ブルベ夏×フェミニン、イエベ秋×フェミニン、ブルベ冬×フェミニンにまとめています。色みの方向がまだ決まっていない場合はパーソナルカラーとはから入るのが早道です。
サイズ感で変わること
| 部位 | 向く余裕 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 肩 | 肩先で切れる | 落とすと曲線が消えて重くなる |
| 袖 | 二の腕に指一本半 | ぴったりだと決まりすぎて見える |
| 身幅 | 体の曲線に沿いつつ張らない | 張ると素材だけが目立つ |
| ウエスト | 位置を示すが締めすぎない | 締めると装いが完結しすぎる |
| 丈 | 膝下からふくらはぎの細い位置 | 短いと顔の華やかさと丈がずれる |
| 抜きの場所 | どこか一か所をゆるめる | どこもゆるまないと隙がなくなる |
「抜き」を一か所作る
フェミニンで最も見落とされるのがここです。全部が体に沿っていて、全部が整っていると、装いに隙がなくなります。隙のない装いは、準備された印象として読まれます。
抜く場所は、袖をまくる、シャツの裾を少し出す、髪を一房落とす、ボタンを一つ開ける。どれか一つで足ります。
抜きは、だらしなさとは違います。だらしなさは、整えていない場所が三つ以上ある状態です。抜きは、他が全部整っているなかで一か所だけ意図的にゆるめてある状態を指します。**整えたうえで一つ戻す。**順番としてはこうなります。
髪型で変わること
| 髪型の要素 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 巻きの範囲 | 毛先か顔まわりだけ | 全体を均一に巻くとよそゆきに寄る |
| 巻きの強さ | ゆるく一方向へ | 強いと時代の記憶が前に出る |
| 長さ | 鎖骨から胸のあいだ | 短すぎると顔の華やかさだけが際立つ |
| 表面 | つやを残して面をそろえる | 広がると素材の粗さと重なる |
| 分け目 | 中心から少しずらす | 真ん中で分けると顔の左右がそろいすぎる |
| まとめ髪 | 後れ毛を一房だけ残す | 全部上げると隙がなくなる |
| 髪の明るさ | 中くらいから暗め | 明るすぎると顔の濃さと離れる |
**巻きの範囲を狭めるだけで、印象は目に見えて変わります。**巻くのをやめる必要はありません。フェミニンから曲線を全部外すと、顔だけが曲線として残り、かえって浮きます。残す場所を毛先か顔まわりに決める、という考え方をしてください。長さ別の考え方は顔タイプ別の髪型、ロングの扱いは顔タイプ別のロングヘア、フェミニンに絞った内容はフェミニンの髪型にあります。
前髪で変わること
| 前髪 | フェミニンでの効き方 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 厚くまっすぐ | 顔の縦の余白が減る | 大人顔の縦の長さと噛み合わない |
| 毛先を薄く透かす | 額が透けて縦の余白が戻る | 薄すぎると顔の造作の強さだけが出る |
| 斜めに流す | 斜めの線が曲線を整理する | 巻きすぎると時代の記憶が出る |
| 長めのかき上げ | 額の立体と縦の線が同時に出る | 生え際がはっきりすると硬く映る |
| センターで分ける | 縦の線と左右の余白が出る | 顔の左右差が目立つことがある |
| 前髪なし | 顔の造作がそのまま出る | 華やかさが一段強く出る |
前髪の量は、顔まわりの情報量を調整する道具になります。フェミニンは大人顔で縦の長さがあるため、前髪を厚く下ろすと縦の余白が急に減り、顔の造作の強さだけが残ります。前髪を作るなら、額が透ける程度の量にとどめるほうが、顔の縦の流れと噛み合います。他のタイプとの比較は顔タイプ別の前髪にあります。
メイクで変わること
メイクの全体像はフェミニンのメイクにあります。この節では、総量に関わる部分だけを取り上げます。
| 部位 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|
| 眉 | ゆるい弧を保ち、太さは中くらい | 細くすると時代の記憶が出る |
| 目 | 目尻に向けて横に伸ばす | 全周を強めると顔だけが前に出る |
| チーク | 頬骨に沿って斜めに | 丸く広いと顔の丸みが増幅する |
| リップ | 中間の濃さでつやを残す | 厚く濃いと装いより先に読まれる |
| 肌 | 半つやで頬に光を残す | 全面につやを出すと光の総量が増える |
要点は、目と唇のどちらか一方だけを残すことです。両方を強めると、顔の情報が服の情報を追い越し、服のほうが物足りなく見えます。
どちらを残すかは、その日の服で決めると迷いません。首元に光沢や柄がある日は目を、無地で静かな日は唇を残す。顔と服で強い場所を重ねない、という考え方です。
小物で変わること
| 小物 | 顔からの距離 | 向く方向 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| ピアス | 至近 | 2から3センチのドロップ | 3センチ超だと顔まわりが混む |
| ネックレス | 近い | 45から50センチの中細チェーン | 重ねると首元の情報が増える |
| メガネ | 顔の中 | オーバルかフォックス | 太い縁だと顔の曲線と競合する |
| スカーフ | 近い | 顔の近くで柄を見せるなら小さく | 大柄を広げると総量が増える |
| バッグ | 遠い | 曲線を残した中くらいの鞄 | 装飾が多いと総量に加わる |
| 靴 | 最も遠い | 装飾のない中くらいのヒール | 装飾付きだと足元が主役になる |
| ベルト | 中間 | 細めで服になじむ色 | 装飾付きは要素を一つ増やす |
**着ける場所は二か所まで。**耳と首、あるいは耳と手首。三か所目からは、顔まわりの情報が服の情報を追い越します。数え方の目安として、指輪は一つまでなら数に入れなくて構いません。顔から最も遠く、動いたときにしか見えないためです。耳元と首元の目安は顔タイプ別のアクセサリー、眼鏡は顔タイプ別のメガネ選び、鞄と靴は顔タイプ別のバッグと靴で扱っています。
年代別|フェミニンの「垢抜け」は意味が変わる
| 年代 | 「垢抜け」が指していること | 動かすところ | やりすぎると起きること |
|---|---|---|---|
| 20代 | 背伸びして見えるのを直したい | 光沢の総量と巻きの強さ | 全部を素朴にして顔が浮く |
| 30代 | 決まりすぎと言われるのを直したい | 抜きの位置 | 崩しすぎて素材の格が落ちる |
| 40代 | 一時代前に見えるのを直したい | 曲線の素材の面積 | 曲線を全部外して硬くなる |
| 50代 | 華やかさと重さを分けたい | 濃い色と光沢の位置 | 淡くしすぎて顔だけが濃く残る |
20代
顔立ちが先に大人びているため、装いを合わせると背伸びして見えます。光沢を一か所に減らし、巻きをゆるめる。曲線は残したままで構いません。この年代では、同世代と同じ気楽な形を選びたくなりますが、素材まで同じにすると顔だけが浮きます。形は合わせて、生地と靴だけ一段上げる。これが両立の条件です。フェミニン20代のコーデに具体例があります。
30代
「決まりすぎ」が悩みの中心に来る時期です。抜きを一か所作るだけで解決します。ここで崩しすぎて素材まで落とすと、今度は顔が浮く側へ倒れます。崩すのは形の一か所だけにとどめてください。避けたい方向はフェミニン30代のNGファッションにまとめました。
40代
曲線の素材の面積が、そのまま時代の印象に直結する時期です。**素材は変えず、面積だけ三分の一に。**この調整が効きます。手持ちのレースのブラウスを手放す前に、上に無地の上着を羽織って袖口だけ見せる、という使い方を試してみてください。同じ一枚が別のものとして読まれます。フェミニン40代の大人スタイルも参考にしてください。
50代
華やかさを外すと顔だけが濃く残ります。外すのではなく、置く場所を顔から遠くへ移す。濃い色と光沢を足元や鞄に移すと、華やかさは保ったまま軽くなります。
この年代でよく聞くのが「若い頃に似合っていた服が似合わなくなった」という声です。多くの場合、似合わなくなったのではなく、顔まわりの陰影が深くなったぶん、顔に近い場所の情報量が相対的に増えています。同じ服を、顔から少し遠い位置で使う。それだけで戻ることがあります。フェミニン50代の上品スタイルに整理しています。
明日から一つだけ変えるなら|優先順位
| 順位 | 変えること | 所要 | 期待できる変化 |
|---|---|---|---|
| 1 | 曲線の要素を数えて一点に減らす | その日の朝すぐ | 装いの総量が顔を追い越さなくなる |
| 2 | 顔から遠い小物を一つ外す | 10秒 | 顔まわりの情報が整理される |
| 3 | 巻きの範囲を毛先だけにする | 5分 | よそゆきの一式から離れる |
| 4 | どこか一か所をゆるめて抜きを作る | 3秒 | 決まりすぎた印象が取れる |
| 5 | 曲線の素材の面積を三分の一に | 着替えで | 時代の記憶が前に出なくなる |
| 6 | 目と唇のどちらか一方を引く | メイクで1分 | 顔と服の情報量が釣り合う |
| 7 | 淡い色の濃度を一段上げる | 手持ちから | 顔だけが濃く見える状態が消える |
一位が最も効きます。数えるだけなので、鏡の前で30秒あればできます。
一週間で試す順番
| 日 | 試すこと | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 1日目 | 曲線の要素を数えて一点に減らす | 全身写真で最初に目が行く場所を見る |
| 2日目 | 顔から遠い小物を一つ外す | 顔まわりを撮って情報の数を数える |
| 3日目 | 巻きの範囲を毛先だけにする | 顔だけを撮って印象を比べる |
| 4日目 | 抜きを一か所作る | 全身写真で隙があるか確かめる |
| 5日目 | 曲線の素材の面積を絞る | 素材が全身の何割か測る |
| 6日目 | 効いた二つを組み合わせる | 全身写真で総量を確かめる |
| 7日目 | 変化のなかったものを元に戻す | 戻したあとの写真と比べる |
シーン別|総量をどこで調整するか
要素の数が同じでも、場面によって受け取られ方は変わります。フェミニンの場合、日常の場ほど過剰さが目立ちます。
| 場面 | 起きやすいこと | どこを減らすか |
|---|---|---|
| 通勤 | よそゆき一式に近づく | 曲線は襟だけに残し、光沢を靴か鞄の一方に |
| 打ち合わせ | 華やかさが話の前に立つ | 目と唇のどちらか一方を引き、小物を二か所に |
| 参観日や式典 | きちんとさせて総量が増える | 素材の質で格を作り、装飾は足さない |
| 食事の席 | 上半身の情報だけが視界に入る | 顔まわりの要素を二つまでに絞る |
| 写真の残る日 | 光る場所が多くて像が散る | 光を返す場所を一か所に決める |
| 休日の外出 | カジュアルにして顔が浮く | 形はカジュアル、素材と靴と鞄は落とさない |
| 同世代の集まり | 気合いが入っていると受け取られる | 抜きを一か所作り、髪の巻きをゆるめる |
**休日の行が、フェミニンでいちばん難しいところです。**気楽な形にしたいのに、素材まで気楽にすると顔が浮く。形と素材を切り離して考えるのが、この場面の要点になります。働く場での装いの作り方は顔タイプ別のオフィスカジュアルで別に扱っています。
「垢抜けた」かどうかの確かめ方
| 方法 | 見るところ | 判断 |
|---|---|---|
| 要素を数える | 曲線の要素がいくつあるか | 一つか二つなら整っている |
| 光る場所を数える | 光を返す場所を数える | 一か所に収まっていれば整っている |
| 隙を探す | 力の抜けている場所があるか | ゼロなら決まりすぎている |
| 縮小して見る | 小さくして何が残るか | 顔が残れば整っている |
| 半日後に見返す | 記憶に残ったもの | 服の華やかさが先なら総量が多い |
**「隙を探す」は、フェミニンに特に効く確かめ方です。**整っていることと、隙がないことは違います。写真を見て「きれいに整っている」と感じるのに何か重いというときは、ほぼ隙がゼロです。袖を一度まくって撮り直すと、差がはっきり出ます。
骨格タイプとの分担
| 決めること | 担当する診断 | 理由 |
|---|---|---|
| 襟の形と装飾の大きさ | 顔タイプ | 顔から30センチの範囲で決まる |
| 全体の輪郭と丈 | 骨格タイプ | 体の厚みと骨の出方で決まる |
| 色みと金属の色 | パーソナルカラー | 顔映りで決まる |
| 素材の格 | 顔タイプと骨格タイプの両方 | 顔の華やかさと体の厚みの両方に関わる |
診断が噛み合わないときの判断は顔タイプと骨格診断のどちらを優先するかを参照してください。
隣のタイプと迷っている場合
| 迷う相手 | 分かれ目 | そちらに寄る場合の違い |
|---|---|---|
| エレガント | 曲線の量と直線の混じり | 直線が混じるならよそゆき感が課題 |
| キュート | 大人顔か子供顔か | 子供顔なら甘さの点数のほうが課題 |
| ソフトエレガント | パーツの大きさと曲線の量 | 小さめならぼんやりが課題になる |
二つのあいだで揺れる場合は中間の顔タイプに、判定を確かめたい場合は顔タイプのセルフチェックにそれぞれ進めます。なお、特定の人物名を挙げた分類は当サイトでは扱っていません(なぜ扱わないか)。
よくある誤解を四つ
誤解1|垢抜けとは流行を追うこと
流行の形を取り入れても、総量が多いままなら結果は変わりません。垢抜けは、足すことではなくすでにあるものを数える作業から始まります。
誤解2|レースや花柄は古い
素材や柄が古いのではなく、全身に広げる使い方が特定の時代の記号として読まれます。面積を絞れば、同じものが素材の質として読まれます。
誤解3|カジュアルにすれば軽くなる
形をカジュアルにしても、素材の格が下がると顔だけ浮きます。形と素材は別々に決めてください。
誤解4|華やかさを外せば大人っぽくなる
外すと顔だけが濃く残ります。外すのではなく、置く場所を顔から遠くへ移してください。大人っぽさは、華やかさを消すことではなく、華やかさを置く位置を選べていることから生まれます。
まとめ
- フェミニンの垢抜けなさは、似合うものを重ねた総量の過剰から起きる
- 曲線の要素を数えて、顔に近い一点だけ残す
- 曲線の素材は全身の三分の一まで。面積が時代の印象を決める
- カジュアルの形は使える。使えないのは格の低い素材のほう
- 淡い色は諦めず、濃度か光沢で情報量を補う
- どこか一か所に抜きを作る。隙のない装いは準備された印象になる
まず数える。それだけで、次に外すものが決まります。買い足しの検討は、数え終わってからで十分に間に合います。
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よくある問い
- Q. フェミニン顔が垢抜けないと感じるのはなぜですか?
- 顔立ちが華やかすぎるからではありません。大人顔で曲線という顔立ちは、それ自体が十分な華やかさを持っています。そこへレース、花柄、フリル、巻き髪、大ぶりのアクセサリーが重なると、装い全体の総量が過剰になります。一つずつは似合っていても、合計すると「気合いが入りすぎている」と読まれます。曲線の面積を減らして一点に集めると整います。
- Q. カジュアルにすると顔だけ浮きます。
- 形の問題ではなく、素材の格が下がることが原因です。フェミニンの顔立ちは情報が多いので、素材の情報が少なすぎると顔と服が釣り合いません。同じTシャツとデニムでも、目の詰まったカットソーと濃い色の細身のデニムに替え、靴と鞄を革にすると成立します。カジュアルの形は保ったまま、素材だけ上げてください。
- Q. 大きな花柄やレースが「一時代前」に見えます。
- 柄や素材そのものが古いのではなく、面積の問題です。全身に広げると、その素材が持つ時代の記憶がそのまま出ます。同じレースでも、袖口だけ、襟だけ、スカートの裾だけと面積を絞ると、時代の記憶より素材の質のほうが先に読まれます。手放す前に、面積を三分の一にしてみてください。
- Q. 何から変えるのが一番効きますか?
- 曲線の要素を数えて、一点に減らすことです。レース、フリル、花柄、巻き髪、大ぶりの丸いアクセサリーを一つずつ数えて、顔に近いものを一つだけ残します。買い物をせずに今日からできて、効果がはっきり出ます。
- Q. 甘い色を着ると顔だけ濃く見えます。
- フェミニンの顔立ちはパーツの主張が強いので、淡く甘い色を広く使うと、服の情報量が顔に対して足りなくなります。色みを変える必要はなく、その色の中で濃度を一段上げるか、素材に光沢を持たせて情報量を補ってください。淡い色を諦める必要はありません。
- Q. フェミニンとエレガントで、垢抜けの方向は違いますか?
- 近いのですが、扱う要素が違います。フェミニンは曲線の量が課題になり、エレガントは格の高さと面積が課題になります。フェミニンは「甘さの面積を減らす」、エレガントは「よそゆき感の面積を減らす」。減らす対象が別のものだと考えてください。
— メグラシ編集部





