ロングブーツを骨格と顔タイプで選ぶ|筒と丈は骨格、つま先は顔

**ロングブーツは、筒の太さと丈を骨格タイプで決め、つま先の形とヒールと飾りを顔タイプで決めてください。**筒と丈は脚の形そのものに関わるので骨格が、つま先やヒールは全身で見たときの線の性格に関わるので顔タイプが、それぞれ受け持ちます。
骨格ストレートなら、筒はまっすぐで脚に程よく沿うもの、丈は膝下に指2本分の隙間を残す長さ。骨格ウェーブなら、筒は細めで脚に沿うもの、丈は膝に少しかかる長さ。骨格ナチュラルなら、筒にゆとりがあるもの、丈は膝下に指3本分ほど隙間がある長さか、くしゅっとたわむもの。ここまでは顔タイプに関係なく決まります。
そのうえで、子供顔の人はつま先を丸めに、ヒールを低めの太いものに。大人顔の人はつま先をアーモンド形からポインテッドに、ヒールを細めか、高さのあるものに。曲線の多い顔の人は飾りに丸みを、直線の多い顔の人は飾りを少なく直線的に。これがこの記事の答えです。
骨格と顔タイプの掛け合わせの考え方そのものは骨格ストレート×顔タイプフェミニンの記事で、コートを同じ考え方で選ぶ方法は秋冬コートを骨格と顔タイプで選ぶで読めます。ロングブーツの基本の選び方はロングブーツの選び方|ふくらはぎ周り・膝下丈・身長で決めるも参考にしてください。
結論:筒と丈は骨格、つま先とヒールと飾りは顔タイプ
ロングブーツを選ぶときに見る場所を、骨格と顔タイプの受け持ちで分けておきます。表は答えを並べるためではなく、どちらの診断でどこを決めるかを示すためのものです。
| 見る場所 | 決める診断 | 理由 |
|---|---|---|
| 筒の太さ | 骨格 | ふくらはぎの形と、筒との隙間で脚の太さの見え方が変わる |
| 丈(履き口の高さ) | 骨格 | 膝の骨の形と位置で、脚の長さの見え方が変わる |
| 素材の厚み | 骨格 | 体の厚みと釣り合わないと、ブーツだけ浮く |
| つま先の形 | 顔タイプ | 全身の線の性格(曲線か直線か)を足元で受ける |
| ヒールの高さと太さ | 顔タイプ | 大人っぽさと子供っぽさの印象を足元で受ける |
| 飾り(ベルト・金具・ステッチ) | 顔タイプ | 顔立ちの華やかさと釣り合う量を決める |
| 素材の艶 | 顔タイプ | 艶は印象の強さに直結する |
この分け方の良いところは、骨格と顔タイプが反対を向いている人でも迷わないことです。脚に関わる3つは骨格で決め、印象に関わる4つは顔タイプで決める。どちらかに全部を合わせようとしないので、結果がぶつかりません。
なぜブーツの場所ごとに分けて決めるのか
骨格タイプは、体の厚みと、骨と肉のどちらが表に出やすいかを見る診断です。脚で言えば、ふくらはぎの肉のつき方、膝の骨の出方、足首の細さに表れます。ロングブーツの筒と丈は、この脚の形に直接重なるので、骨格の影響をいちばん強く受けます。
顔タイプは、顔の形やパーツの配置から、大人っぽいか子供っぽいか、曲線的か直線的か、という印象を見る診断です。全身の雰囲気を決める要素なので、服やアクセサリーの形や飾りの選び方に関わります。ブーツのつま先やヒール、飾りは、脚の形には関わりませんが、足元の印象を作るので、顔タイプの影響を受けます。
ブーツは顔から最も遠い場所にあるので、顔タイプは関係ないと思うかもしれません。ただ、人は全身を見たときに、顔の印象とつま先の印象が同じ方向を向いているかを無意識に感じ取ります。丸みのある顔立ちの人が鋭く尖ったつま先のブーツを履くと、足元だけ別の人の服のように見えることがあるのはそのためです。
骨格ストレートの筒と丈
骨格ストレートの人は、ふくらはぎに肉の厚みがあって、膝から下がまっすぐ立ち上がる脚の人が多いです。膝の骨はあまり目立たず、足首はしまっています。
筒の太さ
筒は、まっすぐで、ふくらはぎに程よく沿うものを選びます。立った状態で、履き口に指を縦に入れて1本入るくらいが目安です。指が入らないほどぴったりだと、ふくらはぎの厚みがそのまま出て、筒の上端で肉が乗るように見えることがあります。反対に指が3本以上入るほど太いと、筒が脚から離れて、脚全体が太く見えます。
伸縮性のある生地で脚に完全に張り付く形は、ストレートの人にはやや強すぎることがあります。張り付くと、ふくらはぎの形がそのまま出るからです。革や合成皮革の、形が保たれる筒を選んでください。
丈
膝のお皿の下端から、指2本分下で止まる丈が合いやすいです。膝にかかる丈は、膝の上で筒が折れて、脚が短く見えることがあります。ふくらはぎのいちばん太い所で止まる短めの丈は、そこに横の線ができて、ふくらはぎが強調されます。
素材の厚み
革は、中くらいの厚みで、表面がなめらかなスムースレザーがいちばん合います。ストレートの人は体に厚みと張りがあるので、薄すぎる素材だとブーツが体に負け、厚すぎる素材だと全身が重く見えます。
骨格ウェーブの筒と丈
骨格ウェーブの人は、ふくらはぎの肉が柔らかく、膝から下にかけて少し外に張り出してから足首に向かって細くなる脚の人が多いです。足首は細く、膝の下に少し肉がつきやすい傾向があります。
筒の太さ
筒は細めで、脚に沿うものを選びます。立った状態で、履き口に指が0本から1本入るくらいの、軽く沿う程度が目安です。ウェーブの人は脚の肉が柔らかいので、筒が脚から離れると、ブーツの中で脚が泳いでいるように見え、足元が重くなります。
伸縮性のあるニットやストレッチ素材の筒は、ウェーブの人によく合います。脚の曲線に沿って、足首の細さも生かされます。
丈
膝に少しかかる丈か、膝のお皿のすぐ下で止まる丈が合いやすいです。ウェーブの人は重心が下にあるので、ブーツの丈が長いほど縦の線が伸びて、脚が長く見えます。膝より上まで覆うロングブーツも、ウェーブの人には合いやすい形です。
反対に、ふくらはぎの途中で止まる中途半端な丈は、重心がさらに下がって見えます。ロングブーツを選ぶなら、思い切って長めを選んでください。
素材の厚み
薄く柔らかい革や、スエード、ストレッチ素材が合います。厚い革は脚の柔らかさと釣り合わず、ブーツが硬く浮いて見えることがあります。
骨格ナチュラルの筒と丈
骨格ナチュラルの人は、膝の骨や足首の骨がしっかり出ていて、脚の長さがある人が多いです。肉より骨の形が先に見えるので、ふくらはぎに肉の厚みはあまりなく、脚の線は直線的です。
筒の太さ
筒にゆとりのあるものを選びます。立った状態で、履き口に指が2本ほど入るくらいが目安です。ナチュラルの人の脚は骨がしっかりしているので、筒が脚にぴったりだと、骨の形がそのまま出て、ブーツが窮屈に見えます。少し離れたゆとりのある筒のほうが、骨の存在感と釣り合います。
丈
膝下に指3本分ほど隙間を残す丈か、筒がたわんでくしゅっとした形になる丈が合いやすいです。ナチュラルの人は脚が長いので、ブーツが少し短めでも脚が短く見えにくく、筒のたわみが骨の存在感と馴染みます。
膝にかかる長い丈も履けますが、その場合は筒にゆとりがあって、膝の骨にぴったり当たらないものを選んでください。
素材の厚み
厚めの革や、表面に質感のある革、スエードが合います。ナチュラルの人は骨の存在感があるので、厚みのある素材でも負けません。むしろ薄すぎる素材は、骨の形と釣り合わず、頼りなく見えることがあります。
筒とふくらはぎの隙間を指で測る
骨格ごとの筒の太さを、試着のときに確かめる方法を書いておきます。
まず、ブーツを履いてまっすぐ立ちます。かかとを床につけ、体重を両足に均等にかけてください。片足に体重が乗っていると、ふくらはぎの形が変わって、隙間の見え方がずれます。
次に、履き口の前側、すねの上あたりに、人差し指を縦に入れます。指が入ったら、隣に中指を入れ、何本入るかを数えます。前側で数えたら、後ろ側、ふくらはぎのいちばん太い所の上でも同じように数えてください。
前と後ろで本数が違うときは、後ろの本数を優先します。ふくらはぎの形が見え方を決めるので、後ろ側の隙間がいちばん効きます。
数えたら、骨格ごとの目安と比べます。ストレートなら1本、ウェーブなら0〜1本、ナチュラルなら2本。目安より多いなら筒が太く、少ないなら細いということです。
最後に、椅子に座って同じように確かめます。座るとふくらはぎが少し広がるので、隙間は狭くなります。座ったときに指が1本も入らないほどきついなら、長い時間履くと苦しくなるので、ひとつ太い筒を選んでください。
子供顔タイプのつま先とヒール
顔タイプのうち、子供顔に入るのは、キュート、アクティブキュート、フレッシュ、クールカジュアルの4つです。子供顔の人は、顔のパーツが丸みを帯びていたり、顔の縦の長さが短めだったりして、若々しく親しみやすい印象があります。
つま先
子供顔の人は、つま先を丸めにすると、顔の親しみやすさと足元が釣り合います。ラウンドトゥか、丸みの強いアーモンドトゥが合いやすいです。鋭く尖ったポインテッドトゥは、足元だけ大人びて見えて、全身の印象が分かれることがあります。
キュートとアクティブキュートの人は、丸みがはっきりしたラウンドトゥ。フレッシュの人は丸みの穏やかなアーモンドトゥ。クールカジュアルの人は、丸みを残しつつ、少し角ばったスクエアトゥも合います。
ヒール
ヒールは低めで太いものが合いやすいです。目安は3センチ前後のブロックヒールか、フラットです。細く高いヒールは、子供顔の人には大人っぽすぎて、足元だけが強く見えます。
クールカジュアルの人は、ヒールが低めでも、厚底やワークブーツのような安定感のあるソールが合います。キュートの人は、ヒールの形に少し丸みがあるものが顔の丸さと揃います。
飾り
キュートやアクティブキュートの人は、小さめのリボンや丸い金具など、可愛らしい飾りが1つあると顔と釣り合います。フレッシュの人は、飾りは控えめにして、ステッチや切り替えなど、さりげないもの。クールカジュアルの人は、金具やベルトなど、直線的でカジュアルな飾りが合います。
大人顔タイプのつま先とヒール
大人顔に入るのは、フェミニン、ソフトエレガント、エレガント、クールの4つです。大人顔の人は、顔の縦の長さがあったり、パーツがはっきりしていたりして、落ち着いた印象があります。
つま先
大人顔の人は、アーモンドトゥからポインテッドトゥまで、少し細めのつま先が合いやすいです。丸すぎるラウンドトゥは、足元が幼く見えて、顔の大人っぽさと離れることがあります。
フェミニンとソフトエレガントの人は、丸みを少し残したアーモンドトゥ。エレガントの人は、細めのアーモンドトゥからポインテッドトゥ。クールの人は、すっきりしたポインテッドトゥか、シャープなスクエアトゥが合います。
ヒール
ヒールは、細めか、ある程度の高さがあるものが合いやすいです。目安は5センチ前後の細めのヒール。ただ、毎日長く歩く人は、太めのヒールでも、ヒールの形がすっきりしていれば大人顔と釣り合います。
フェミニンの人は、ヒールの形に少し曲線のあるもの。エレガントとクールの人は、まっすぐで細いヒールが合います。ソフトエレガントの人は、細すぎず太すぎない、中くらいのヒールが合いやすいです。
飾り
フェミニンの人は、曲線的な飾り、たとえば柔らかなギャザーや丸みのあるステッチが合います。エレガントの人は、飾りは最小限にして、上品な金具が1つあるくらい。クールの人は、飾りのない無駄のないデザイン。ソフトエレガントの人は、控えめな飾りを1つ、という程度がちょうどよいです。
骨格と顔タイプが反対を向くとき|どちらとも取れる場合の決め方
骨格と顔タイプの診断結果が、反対の方向を向いている人は少なくありません。骨格はストレートで直線的なのに、顔はキュートで丸い。骨格はウェーブで柔らかいのに、顔はクールでシャープ。こうしたときに、どちらに合わせればいいか迷います。
ロングブーツの場合、迷ったときの原則は1つです。**筒と丈と素材の厚みは骨格を守り、つま先とヒールと飾りと艶で顔タイプに寄せる。**どちらかに全部を合わせようとしないでください。
ストレート×子供顔(キュート・フレッシュなど)
筒はまっすぐで指1本、丈は膝下指2本で、骨格を守ります。素材はスムースレザー。そのうえで、つま先を丸めのアーモンドトゥにし、ヒールを3センチほどの太めにして、顔の親しみやすさに寄せます。飾りは小さく、1つまで。ストレートの人は飾りが多いと上半身との釣り合いが崩れやすいので、顔タイプに寄せるのはつま先とヒールまでにしておきます。
ウェーブ×大人顔(エレガント・クール)
筒は細めで指0〜1本、丈は膝にかかる長めで、骨格を守ります。素材は柔らかい革かスエード。そのうえで、つま先を細めのアーモンドトゥからポインテッドトゥにし、ヒールを細めにして、顔の大人っぽさに寄せます。艶は控えめにすると、柔らかい素材とシャープな形が自然に馴染みます。
ナチュラル×子供顔(アクティブキュート・クールカジュアル)
筒は指2本のゆとり、丈は膝下指3本か、くしゅっとたわむ形で、骨格を守ります。素材は厚めの革かスエード。そのうえで、つま先を丸めかスクエアにし、ヒールは低めの太いものか厚底にして、顔の若々しさに寄せます。ナチュラルと子供顔は、カジュアルな方向で揃いやすい組み合わせです。
ナチュラル×大人顔(フェミニン・エレガント)
筒は指2本のゆとりで骨格を守ります。そのうえで、つま先を細めにし、ヒールを細めにして、顔の上品さに寄せます。素材は厚めでも、表面がなめらかなものを選ぶと、顔の上品さと骨格の存在感が両立します。
試着で迷ったときの確かめ方
それでも迷ったら、試着のときに2足を履き比べて、鏡から3歩離れて全身を見てください。脚の形がきれいに見えるほうを、骨格の側で選びます。そのあと、顔と足元を同時に視界に入れて、印象が揃って見えるほうを、顔タイプの側で選びます。2つの結果が違う足のときは、脚の形がきれいに見えるほうを優先し、印象の差は合わせる服やバッグで埋めてください。
素材と艶|厚みは骨格、艶は顔タイプ
ロングブーツの素材は、厚みと艶の2つに分けて考えます。厚みは骨格、艶は顔タイプです。
厚みについては、骨格ごとに書いたとおり、ストレートは中くらい、ウェーブは薄く柔らかい、ナチュラルは厚め、が目安です。
艶については、顔タイプで選びます。大人顔で直線的なクールとエレガントの人は、艶のあるスムースレザーやエナメルが合います。大人顔で曲線的なフェミニンとソフトエレガントの人は、艶の穏やかなスムースレザーや、スエード。子供顔の人は、艶を控えめにして、スエードやマットな革、ヌバックなど、柔らかい質感のものが合いやすいです。
厚みと艶が両方合う素材が見つからないときは、厚みを骨格で優先して、艶は合わせる服やバッグで調整してください。たとえば、骨格ナチュラルで厚めの革を選んだけれど、顔タイプがキュートで艶を控えたいなら、厚めのスエードを選ぶ。厚みも艶も合うものが見つかればそれがいちばんですが、見つからないときは骨格を先に守ります。
合わせるスカートとパンツの丈
ロングブーツは、上に合わせるスカートやパンツの丈によって、見え方が大きく変わります。ここでも骨格と顔タイプを分けて考えます。
スカートとの間隔
スカートの裾とブーツの履き口の間に、どれくらい脚が見えるかが大事です。
骨格ストレートの人は、スカートの裾とブーツの履き口の間を、指3本から4本分空けると、膝の上がすっきりして見えます。間隔がゼロだと全身が1本の筒のように重く、空きすぎると脚が分断されて短く見えます。
骨格ウェーブの人は、スカートの裾がブーツの履き口にかかるか、指1本分程度の隙間で、縦の線をつなげると重心が上がって見えます。膝上丈のスカートと膝までのブーツの間を広く空けると、脚が分断されやすいです。
骨格ナチュラルの人は、スカートの裾がブーツの履き口より下に来るロング丈が合いやすいです。ブーツの筒が見えないくらい長いスカートでも、ナチュラルの人の脚の長さなら重く見えにくいです。
パンツと合わせるとき
パンツの裾をブーツの中に入れるか、外に出すかでも見え方が変わります。
骨格ストレートの人は、細身のパンツをブーツの中に入れると、脚の線がまっすぐ通ってすっきりします。骨格ウェーブの人は、レギンスや細いパンツを中に入れると、脚の細さと縦の線が強調されます。骨格ナチュラルの人は、ゆとりのあるパンツの裾をブーツの上にかぶせて、くしゅっとさせると、骨の存在感と布のたわみが釣り合います。
顔タイプで言えば、子供顔の人はブーツとパンツの組み合わせをカジュアルに、大人顔の人はすっきりと上品に寄せると、全身の印象が揃います。ブーツのコーデそのものの組み立て方はロングブーツコーデ|丈の重なりとヒール高さで決める着こなしにもまとめています。
秋のはじめと真冬で、同じブーツの合わせ方を変える
ロングブーツは、秋のはじめから真冬まで長く履く靴です。季節が進むと、上に着る服の量が変わるので、同じブーツでも合わせ方を変えたほうが、骨格と顔タイプの良さが続きます。
秋のはじめ
まだ上に着る服が薄い時期は、ブーツが全身の中でいちばん重いものになります。骨格ストレートの人は、薄手のニットやシャツに、膝下指2本の丈のブーツを合わせ、スカートとの間に指3本の隙間を作ると、足元の重さが分散します。骨格ウェーブの人は、薄手のワンピースに細めのブーツを合わせて、縦の線をつなげます。骨格ナチュラルの人は、ゆとりのあるシャツやロングスカートに、くしゅっとしたブーツを合わせると、軽い服と重い足元の差が自然に馴染みます。
顔タイプで言えば、この時期は艶を控えめにすると、季節の軽さと揃います。子供顔の人はスエード、大人顔の人は艶の穏やかなスムースレザーが合わせやすいです。
真冬
コートを着る時期になると、上半身の量が増えて、ブーツとの釣り合いが変わります。コートの丈とブーツの履き口の関係を見てください。
骨格ストレートの人は、コートの裾とブーツの履き口の間に、脚かスカートが手のひら1枚分見えると、全身がすっきりします。骨格ウェーブの人は、短めのコートに長めのブーツを合わせると、重心が上がって見えます。骨格ナチュラルの人は、ロングコートの裾がブーツの履き口を隠すくらい長くても、脚の長さで重く見えにくいです。
顔タイプで言えば、真冬は光が弱く、艶のある素材が顔まわりの印象を明るくしてくれる季節です。大人顔の人は、艶のあるスムースレザーやエナメルのブーツを、子供顔の人は、艶を少しだけ足したマットな革を選ぶと、冬の暗い色の服の中で足元が沈みません。
雨と雪の日
雨や雪の日は、ブーツの素材を替えるか、防水の加工があるものを選ぶ必要があります。スエードは水に弱いので、こうした日は、スムースレザーか合成の素材に替えてください。その場合も、筒の太さと丈は骨格の目安を守り、つま先とヒールで顔タイプに寄せる、という分け方は変わりません。雪の日はヒールを低く太くして、底に滑りにくい加工があるものを選ぶと安全です。
手持ちのロングブーツを見直す|買い替えずに直す方法
すでに持っているロングブーツが、骨格や顔タイプに合っていないと感じたときも、すぐに買い替える必要はありません。いくつかの方法で、見え方を近づけることができます。
筒が太すぎるときは、厚手のタイツや、ブーツ用の厚手の靴下を履いて、隙間を埋めてください。指3本入っていた隙間が2本になれば、骨格ナチュラルの目安に近づきます。反対に、筒が細すぎてきついときは、薄手のタイツに替えるか、靴の修理店で筒を広げてもらえることがあります。
丈が長すぎて膝にかかるときは、上に合わせるスカートの丈を変えて、履き口を隠してしまう方法があります。丈が短すぎてふくらはぎの途中で止まるときは、パンツの裾をブーツの上にかぶせると、履き口の横の線が消えます。
つま先やヒールが顔タイプに合っていないときは、合わせる服とバッグで印象を寄せます。丸いつま先のブーツを大人顔の人が履くなら、上の服をすっきりしたシルエットにして、バッグを直線的な形にする。尖ったつま先のブーツを子供顔の人が履くなら、上の服に丸みのある襟や柔らかい素材を選び、全身の印象を和らげます。
ただし、筒の太さと丈がどうしても骨格に合わず、直す方法を試しても脚の見え方が気になるなら、そのブーツは買い替えを考えてもよい時期です。骨格に関わる部分は、服の合わせ方で補いにくいからです。
試着の手順|夕方、タイツ、座る
ロングブーツは、試着の条件によって合う合わないが大きく変わります。次の手順で試してください。
- 試着は夕方にする。脚は夕方になるとむくみやすく、朝に合ったブーツが夕方にきつくなることがある
- 冬に合わせるつもりのタイツか靴下を履いて試す。厚手のタイツを履く人は、それを持って行く
- 履いたら、まっすぐ立って筒の隙間を指で測る。前と後ろの両方
- 鏡から3歩離れて、脚の形がきれいに見えるか、骨格の側で確かめる
- 顔と足元を同時に視界に入れて、印象が揃っているか、顔タイプの側で確かめる
- 椅子に座って、膝を曲げたときに履き口が膝の裏に当たらないか確かめる
- 店の中を10歩以上歩いて、ヒールの高さとつま先の当たりを確かめる
- 階段があれば、上り下りして、筒の上端がふくらはぎに食い込まないか確かめる
特に6番目は見落としやすいです。膝を曲げたときに履き口が膝の裏に当たると、長く座っていると痛くなります。丈が骨格に合っていても、座ったときに当たるなら、もう少し短いものを選んでください。
試着のときは、できれば普段よく着るコートかスカートを1つ着て行ってください。ブーツは単体で見るより、上に着る服と一緒に見たほうが、骨格と顔タイプの両方の判断がしやすくなります。骨格の側では、スカートの裾とブーツの履き口の間隔や、コートの裾との釣り合いが分かります。顔タイプの側では、手持ちの服の雰囲気とブーツのつま先やヒールの印象が揃っているかが分かります。
ネットで買う場合は、商品の説明に書かれた筒周りの寸法と、自分のふくらはぎのいちばん太い所の周りを比べてください。ふくらはぎの周りに、指1本分としておよそ2センチを足した数字が、骨格ストレートの目安になります。骨格ウェーブなら0から2センチ、骨格ナチュラルなら4センチほどを足します。筒の高さは、床から膝のお皿の下端までの長さを測り、そこから骨格ごとの指の本数分を引いた数字と比べます。指1本はおよそ2センチと考えると計算しやすいです。
届いたら、家の中で夕方に履いて、店での試着と同じ手順で確かめてください。返品できる期間のうちに、座る、歩く、階段の3つを済ませておくと安心です。
家で確かめるときは、玄関のたたきではなく、床の固い部屋で、全身鏡から3歩離れて立ってください。玄関は暗く、鏡も小さいことが多いので、脚の形の見え方を正しく判断しにくいです。昼の窓の光が入る部屋で、普段のコートやスカートを合わせて、正面と横から見ます。横から見たときに、ふくらはぎの後ろ側で筒が脚から浮いていないか、膝の裏で履き口が折れていないかを確かめると、骨格の側の判断がより確かになります。顔タイプの側は、鏡に全身が映る距離で、顔とつま先を同時に見て、印象が揃っているかを確かめてください。家族に写真を撮ってもらい、少し時間を置いてから見返すと、試着のときの気分に左右されずに判断できます。
迷ったときの優先順位
最後に、1足を選ぶときに迷ったら、次の順で決めてください。
- 筒とふくらはぎの隙間が、骨格の目安に合っているか
- 丈が、骨格の目安に合っていて、座っても膝の裏に当たらないか
- 素材の厚みが、骨格に合っているか
- つま先の形が、顔タイプに合っているか
- ヒールの高さと太さが、顔タイプと、毎日の歩く量に合っているか
- 飾りと艶が、顔タイプに合っているか
上の3つは骨格、下の3つは顔タイプです。上の3つは、合っていないと服をどう合わせても気になるので、妥協しないでください。下の3つは、合わせる服や小物である程度調整できるので、手持ちの服とのつながりで柔軟に決めてかまいません。
手持ちの服に多いのが大人っぽい服なら、つま先とヒールは大人顔寄りに。カジュアルな服が多いなら、子供顔寄りに。自分の顔タイプと手持ちの服の方向が違うときは、1足目は手持ちの服に合わせて、2足目で顔タイプに寄せる、という順で揃えていくと、無駄な買い物が減ります。
骨格とパーソナルカラーの組み合わせでブーツの色まで決めたい人は、ブーツを骨格とパーソナルカラーで選ぶも合わせて読んでください。首元の小物を同じ考え方で選ぶならマフラーを骨格と顔タイプで選ぶが続きになります。
よくある問い
- Q. ロングブーツが似合わないのは骨格のせいですか、顔のせいですか
- ブーツを履いて、脚が太く見える、短く見える、ブーツだけ浮いて見えるといった違和感は骨格の側です。脚の形はきれいに見えるのに、全身で見るとブーツだけ雰囲気が合わない、強すぎる、幼く見えるという違和感は顔タイプの側です。違和感の言葉で、どちらを直すかを分けてください。
- Q. ふくらはぎと筒の隙間はどれくらいが良いですか
- 立った状態で、ブーツの履き口に指を縦に入れて数えます。骨格ストレートは指1本、骨格ウェーブは指0〜1本で軽く沿う程度、骨格ナチュラルは指2本ほどのゆとりが目安です。座ったときには隙間が少し狭くなるので、座っても指が入るかも確かめてください。
- Q. 骨格はストレートで顔タイプはキュートです。どちらに合わせればいいですか
- 筒の太さと丈は骨格に合わせて、まっすぐで脚に程よく沿う筒、膝下指2本ほどの丈を選びます。そのうえで、つま先を丸めにし、ヒールを低めの太いものにして、顔タイプの丸みと可愛らしさに寄せてください。素材はスムースな革にすると骨格の良さが出て、つま先の丸みで顔とも釣り合います。
- Q. ロングブーツを1足だけ買うなら、何を優先すればいいですか
- まず骨格で筒と丈を決めてください。ここが合っていないと、どんな服に合わせても脚の見え方が気になります。そのうえで、手持ちの服に多い顔タイプの側の印象に、つま先とヒールを合わせます。迷ったら、つま先は丸すぎず尖りすぎないアーモンド形、ヒールは3〜4センチの太めにすると、多くの服に合わせやすくなります。
— メグラシ編集部





