ニットワンピースが似合わない 骨格と顔タイプ|着太りは体、部屋着は顔

**ニットワンピースが似合わないとき、まず鏡の前で横を向いてください。**横から見て胴が厚く見えるなら原因は骨格で、直すのは編みの厚さと丈と切り替えの高さです。正面から見て太さは気にならないのに、近所に出るときの服のように見えるなら、原因は顔タイプで、直すのは表面の平らさと首元と靴です。
同じ一枚が、ある人には着太りに、別の人には部屋着に見えます。ニットは布帛より体に沿うので体の形がそのまま出て、同時に表面がやわらかいので顔の印象ともぶつかりやすい。この二つの困りごとは直す場所が違うので、混ぜたまま一枚を買い替えても、片方は残ります。
両方起きている人は、体の側から直してください。形が体に合うと、だらしなさが減るぶん、部屋着っぽさも半分ほど消えます。そのうえで残った分だけを顔の側で直します。以下、骨格3つと顔タイプの3つの方向に分けて書きます。
先に分ける:着太りか、部屋着に見えるか
困りごとの言葉を、原因の側に置き直します。
| 鏡で見えたこと | 原因の側 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 横から見て胴の前後が厚い | 骨格 | 編みの厚さ・丈 |
| 腰まわりだけ布がたまる | 骨格 | 切り替えの高さ |
| 肩と裾の両方が泳ぐ | 骨格 | ゆとりの量・首と足首の出し方 |
| 正面で顔と服の質感が合わない | 顔タイプ | 表面の平らさ |
| 首元がゆるく、寝起きのように見える | 顔タイプ | 首元の詰め方 |
| 靴を替えると急に外出着になる | 顔タイプ | 靴の硬さ |
上の3行が骨格、下の3行が顔タイプです。両方に当てはまる人は、上から順に直していきます。
骨格と顔タイプの勧めが服全体で割れている人は、先に骨格と顔タイプが真逆のときの決め方を読んでおくと、この記事の分け方がそのまま使えます。
鏡の前で30秒:どちらの困りごとかを測る
全身鏡を使います。ニットワンピースを着て、靴は普段合わせるものを履いてください。
- **横を向く。**胸のいちばん高い所と、背中のいちばん後ろの所の間を目で測ります。何も着ていないときの厚みより、指1本ぶん以上増えて見えたら骨格の側です
- **正面を向き、鏡から2歩下がる。**最初に目が行くのが顔か服かを見ます。服に目が行き、しかもその服が「家にいるときの服」に見えたら顔タイプの側です
- **上着を一枚羽織る。**羽織っただけで気にならなくなったら顔タイプの側、羽織っても胴の厚みが残るなら骨格の側です
3つ目がいちばん確かです。上着は表面の印象を足しますが、胴の厚みは変えないからです。
着太りする人① 骨格ストレート:編みの細さと膝の皿で止める丈
骨格ストレートは、胴に前後の厚みがあり、体の表面に張りがあります。ここに太い編みが乗ると、**編み目の凹凸がそのまま胴の厚みに足されます。**着太りの原因は、ほとんどが編みの太さです。
選ぶ編みは、指で布を軽くつまんで、つまんだ厚みが5mm以下のもの。編み目が一目ずつ数えられるほど大きいものは避けます。表面が平らに近いほど、胴は薄く見えます。
丈は膝の皿の中央から下に3cmまで。膝の皿より上で終わると胴が長く見え、ふくらはぎのいちばん太い所で終わると、そこに横の線が入って重さが下にたまります。

首元はVか、浅いUで鎖骨を見せます。詰まった首元は胸の厚みを上に延ばしてしまうので、タートルを選ぶときは折り返しのない、首に沿う細いものにしてください。体の形に沿う丈の決め方は骨格ストレートのワンピースの丈にも書いてあります。
着太りする人② 骨格ウェーブ:切り替えを胸の下に上げる
骨格ウェーブは、上半身が薄く、腰から下に重心があります。ストンと落ちる一枚のニットワンピースを着ると、**布が胸を素通りして腰に落ち、そこでたまります。**横から見て腰まわりだけが厚くなるのはこのためです。
直し方は二つあります。一つは切り替えが胸の下にある形を選ぶこと。もう一つは、ストンとした形にベルトを足すことです。ベルトの位置は、みぞおちから指2本下。腰骨の位置に締めると、腰の重さを強調してしまいます。
編みは、細くやわらかいもの。骨格ストレートと違って、ウェーブは編みが細すぎてもかまいません。むしろ厚手の編みは上半身の薄さとの差を大きくするので、胸元が寂しく見えます。下腹か胸元かで迷う人は骨格ウェーブのニットワンピースで分け方を確かめてください。
着太りする人③ 骨格ナチュラル:ゆとりは残し、首と足首を出す
骨格ナチュラルは、骨の存在感があり、肩幅や膝の骨がしっかりしています。体に沿う細身のニットワンピースを着ると、**骨の出っ張りが布越しに浮いて、ごつごつ見えます。**ナチュラルの着太りは、太さではなく骨の目立ち方です。
ゆとりのある形を選び、肩の縫い目が肩先から2〜3cm外に落ちるものにします。ゆとりがあるぶん、首と足首は出してください。首元は少し開いたクルー、丈はくるぶしの上5cmまでのロング丈。体を覆う量が多いぶん、出ている所を作らないと全体が布の塊に見えます。
編みは太くてもかまいません。ナチュラルは三つの骨格の中で、太い編みがいちばん体になじみます。
部屋着に見える人① 大人顔で直線的な顔:表面を平らにして首を詰める
顔の長さがあり、パーツの線が直線的な人(顔タイプでいうクール、エレガント、クールカジュアルの方向)は、顔そのものに硬さがあります。そこにやわらかく起毛したニットワンピースを着ると、顔だけがきちんとしていて、服だけが休日の家の中にいるように見えます。
直すのは表面です。起毛が少なく、光が当たったとき表面がなめらかに光る編みに替えます。毛足が長い、ふわふわした編みは、この顔の人には部屋着の側に寄ります。
首元は詰めます。ハイネックか、首に沿うタートル。顔の直線と、首元の立ち上がりの直線がそろうと、服が顔の側に引き寄せられます。靴は革のブーツか、甲の浅いきれいめの靴。スニーカーを合わせる日は、上に硬いジャケットを一枚足してください。
部屋着に見える人② 子供顔の人:甘さを足すより、丈と靴で外へ出す
顔が丸く、パーツの位置が低めの人(キュート、フレッシュ、アクティブキュートの方向)は、ニットワンピースを着ても子どもっぽくは見えにくい一方で、パジャマのような気安さが出やすくなります。
ここで甘さを足すと、ますます家の中に寄ります。リボン、ボンボン、大きなボタンは足さないでください。代わりに丈を膝のすぐ下で止め、足首を見せます。丈が長いと、子供顔の人は布に包まれて見え、部屋着らしさが増します。

靴は甲の浅いもの、色は服より一段濃いもの。厚底のスニーカーやもこもこしたブーツは、足元に量が出て、服全体が室内履きの方向に寄ります。
部屋着に見える人③ 大人顔で曲線的な顔:とろみは残し、輪郭をはっきりさせる
顔に大人らしさがあり、輪郭や目元に丸みがある人(フェミニン、ソフトエレガントの方向)は、やわらかい表面のニットがもともと似合います。部屋着に見えるのは、表面ではなく服の輪郭がぼやけているときです。
裾がまっすぐ切りっぱなしで、袖がだらりと長いと、輪郭がなくなります。裾が少し広がる形、袖口に絞りのある形にすると、とろみの表面のままで外出着になります。首元は丸く開け、そこに小さな光るものを1つ置いてください。
両方起きている人:直す順番は体が先
横から見て厚く、正面から見て部屋着っぽい。両方が起きているときは、骨格の側を先に直します。
理由は、着太りが部屋着っぽさを強めるからです。体に合っていない服は、布がたまる場所にしわが寄り、そのしわが「くつろいでいる」印象を作ります。骨格の章で編みと丈と切り替えを合わせると、しわが減り、それだけで部屋着らしさが半分ほど引きます。
体を直したあと、もう一度正面から2歩下がって見てください。まだ家の中の服に見えるなら、残りを顔の章で直します。この順番を逆にすると、表面をきれいにしても胴の厚みが残るので、きちんとした服を着ているのに太って見える、という別の困りごとが生まれます。
どちらとも取れるとき:写真を2枚撮って比べる
鏡の前では、横の厚みと正面の印象を同時に見てしまい、どちらが気になっているのか分からなくなることがあります。そのときは写真を2枚撮ってください。
1枚目は横から、上着なしで。2枚目は正面から、上着を羽織って。並べて見て、1枚目のほうが気になるなら骨格、2枚目でも気になるなら顔タイプです。上着は胴の厚みを隠さず、表面の印象だけを変えるので、2枚目で気にならなくなった困りごとは顔の側ではなかったことになります。
骨格と顔タイプの勧めがぶつかる組み合わせもあります。代表的なのは次の三つです。
- 骨格ストレート×子供顔:骨格は細い編みと膝丈を求め、顔はやわらかい表面と軽さを求めます。細い編みのまま、色を明るくし、首元を丸く開けます。形は骨格、色と首元は顔、と場所で分けます
- 骨格ウェーブ×直線的な大人顔:骨格はやわらかく細い編みを求め、顔は硬い表面を求めます。編みは細いまま、表面が平らで光るものを選び、首元を詰めます。やわらかさは厚みではなく、落ち感で残します
- 骨格ナチュラル×子供顔:骨格はゆとりとロング丈を求め、顔は短めの丈と軽さを求めます。丈はふくらはぎの真ん中で止め、ゆとりは身幅だけに残します。裾の長さで顔に合わせ、身幅で骨格に合わせる分け方です
どれも、どちらか一方に寄せきらないのがこつです。体に触れる場所を骨格で決め、目に入る表面を顔で決める。この分け方は、ニットワンピース以外の服にもそのまま使えます。
上着を重ねる日:丈の差で分かれる
ニットワンピースの上にコートを重ねる日は、上着の丈とワンピースの丈の差が効きます。
骨格ストレートは、コートの裾がワンピースの裾より10cm以上長いか、腰で止まる短い丈か、のどちらかにします。差が数cmだと、裾が二重に重なって、そこに厚みがたまります。骨格ウェーブは短い上着が合います。腰より上で止まる上着は、ワンピースの切り替えと同じ働きをして、重心を上げます。骨格ナチュラルは、ワンピースより長いロングコートを合わせても重く見えにくい骨格です。
顔の側では、大人顔の人は襟のある上着、子供顔の人は襟のない丸い首元の上着が、ニットのやわらかさとの差をちょうどよく保ちます。
売り場で確かめる3つ
買う前に、試着室でこの3つを見てください。
- 横を向いて、胴の厚みが指1本ぶん以上増えていないか(骨格)
- 2歩下がって、最初に目が行くのが顔か(顔タイプ)
- 普段の上着を羽織るつもりで腕を前に出し、袖口と裾が引きつれないか(骨格)
2つ目で服に目が行ったときは、色を変えてもう一枚試すより、表面の違う編みを試すほうが答えに早く着きます。部屋着っぽさは、色より編みの表面で動くからです。
まとめ
ニットワンピースが似合わないとき、横から見て厚いなら骨格、正面で部屋着っぽいなら顔タイプが原因です。骨格の側は編みの細さ・丈・切り替えの高さで、顔の側は表面の平らさ・首元・靴で直します。両方起きている人は体を先に直し、どちらとも取れるときは写真を2枚撮って分けてください。
よくある問い
- Q. ニットワンピースを着ると太って見えます。骨格のせいですか
- 横から見て、胴の前後の厚みが服の上から増えて見えるなら骨格の側です。骨格ストレートなら編みが太い、ウェーブなら切り替えが腰にある、ナチュラルなら肩と裾の両方にゆとりがありすぎる、のどれかが起きています。正面から見て太さは気にならないのに、だらしなく見えるだけなら、それは顔タイプの側の問題で、編みや丈を変えても直りません。
- Q. ニットワンピースが部屋着に見えます。何を変えればいいですか
- 顔タイプが大人顔なら、表面が平らで目の詰まった編みに替え、首元を詰めるか、靴を革の硬いものにします。子供顔なら、甘さを足すよりも、丈を膝下で止めて靴を軽くするほうが外出着に寄ります。部屋着に見えるのは、顔の持つ印象と服の表面の印象がずれているからで、色よりも編みの表面のほうが効きます。
- Q. 骨格と顔タイプで、ニットワンピースの答えが逆になります
- 骨格ストレートで子供顔のように、骨格は細い編みと膝の丈を求め、顔は柔らかい表面を求める組み合わせがあります。この場合は、体に触れる部分の形を骨格で決め、表面と小物を顔で決めます。細い編みのまま、色を明るくして首元に丸みを出す、という分け方です。どちらか一方に寄せると、もう一方の困りごとが必ず残ります。
- Q. ニットワンピースは何歳まで着られますか
- 年齢で決まるものではありません。年齢とともに変わるのは、胴の厚みの出方と、顔まわりの影の出方です。体の側の変化なら骨格の章の直し方、顔の側の変化なら顔タイプの章の直し方が、そのまま使えます。
— メグラシ編集部





