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ロングブーツの選び方|ふくらはぎ周り・膝下丈・身長で決める

メグラシ編集部//読了 7分
ロングブーツの筒丈を、膝下の長さと身長に対して確かめているところ

ロングブーツを履いて鏡の前で少し違うと感じたなら、原因は脚のかたちではありません。筒の寸法と自分の脚の寸法が合っていない。起きているのはそれだけです。余った布は外へ倒れて足首に影を作り、足りない布は座った瞬間に食い込みます。測るのは4か所、5分。くるぶし丈はショートブーツの合わせ方に分けてあり、ここでは筒が脚を包む部分だけを扱います。

今季よく見る理由と、断定しない書き方

ここ数年、足元は厚い底とボリュームのある形が続きました。その揺り戻しとして、今季は複数の業界メディアが細い筒のロングブーツを挙げています。上半身に厚みが出るぶん、足元で縦線を通したいという流れです。ただ「今年はこれが流行ります」とは書きません。紹介されている形がそのまま自分に合うとは限らないからです。

測るのは4か所|5分で終わる

やわらかいメジャー1本。裸足か薄い靴下で床に立って測ります。座って測るとふくらはぎは小さく出ます。

測る場所測り方この数字で決まること
ふくらはぎ周りいちばん太い位置を水平に一周筒周りが合うかどうか
足首周りくるぶしの少し上、いちばん細い位置履き口や足首の余りの出方
膝下丈床から膝裏のくぼみまで垂直に筒丈の上限
膝上5cm周り膝の上5cmを一周ニーハイを検討するとき

左右差は1〜2cmあるのが普通で、大きいほうの数字で判断します。夕方は朝より1cm前後大きく出ます。

ふくらはぎ周り|筒周りとの差が何cmか

寸法表の筒周りからふくらはぎ周りを引いた差が、履き心地と見え方をほぼ決めます。

  • +1cm未満:立っていても圧がある。縦のシワが出て、夕方に跡が残る
  • +4〜6cm:薄手にも厚手にも対応できる。通勤から週末まで汎用
  • +7〜9cm:座ると横のシワが3本以上。厚手の靴下を前提に
  • +10cm以上:筒が外へ倒れ、足首まわりに影が出る

迷ったら+4〜6cm。中に履く分は先に足します。厚手のタイツで+1cm、リブ編みの厚手靴下で+2〜3cm。薄手なら+0.5cmで、ほぼ気にしなくて構いません。

膝下の長さ|筒丈の上限

筒丈は長いほど脚が長く見えるものではなく、上限があります。床から膝裏のくぼみまでの長さから3〜5cm引いた数字。これが、膝を曲げても当たらない筒丈です。

膝裏は歩くたびに折れる場所です。縁が乗ると一歩ごとに擦れ、半日で赤くなることもあります。床から膝裏までが43〜45cmなら上限は40cm前後、46〜48cmなら43cm前後、49〜51cmなら46cm前後。寸法表の筒丈がヒール込みかは店で違うので、分からなければヒールを足して考えます。

同じ身長でも膝下の長さは4cm近く違います。身長の早見が補助にとどまるのはそのためです。

履き口の位置|膝下・膝丈・ニーハイ

呼び名は店でばらつくので、名前ではなく位置で判断してください。いちばん扱いやすいのは膝裏から6〜10cm下です。座っても縁が膝に当たらず、ミディ丈にも短い丈にも合います。膝裏から3〜5cm下はきちんとした場面向き。膝裏と同じ高さは歩くたびに擦れるので避けます。ふくらはぎの中間で終わる丈は一番太い位置で線が入るため、履き口が絞られた仕様を選ぶと収まります。

ニーハイは、膝上5cmを一周した数字より履き口が2〜4cm大きい範囲なら、ずり落ちにくく食い込みもしません。日常の場面は限られるので、二足目以降の形です。

筒が余るとき、きついとき

余った筒は詰められますが、足りない筒は広げられません。迷ったら、ゆとりのあるほうに手が残ります。

余りが5cm前後なら、リブ編みの厚手靴下で2〜3cm分、筒状のインナーで1.5〜2cm分を埋められます。履き口だけ開くなら内側に薄いパッドを2cm分。10cm以上なら修理の店で後ろ中心を詰めると5〜10cm縮みます。

きつい筒は履いた直後は問題なく感じ、座って立ってを繰り返した頃に出ます。広げる道具は0.5〜1cmしか効きません。2cm以上足りないものを履いて伸ばそうとするのは避けてください。座位のふくらはぎは立位より1〜2cm大きいので、長く座る日はその分を足して選びます。

合わない条件を、はっきり書く

誰にでも合うとは書きません。合わないのは脚のかたちではなく、寸法と場面の条件です。

  • 筒周りとふくらはぎ周りの差が+1cm未満。一日中の圧と跡が残る
  • 筒丈が膝下丈より長い。膝裏に当たって擦れる
  • 座敷や小上がりに行く日。ファスナーが足首まで下りないものは時間がかかる
  • 厚い靴下を必ず履きたい。+6cm以上の余裕がないと入らない

ふくらはぎの周囲が大きめでも、筒周りに余裕があれば何も起きません。逆に細くても、余りすぎる筒なら影が出ます。

スカート丈との関係

見るのは、裾と履き口の位置関係だけです。膝上3〜8cmなら間に5〜10cmの帯が出て、膝下ブーツといちばん合わせやすい。ふくらはぎ下まで下ろせば筒の細い部分だけが見えます。

判断が要るのは、裾が筒のいちばん太い位置と重なるミモレ丈です。そこで横に広がった線ができ、脚が区切られます。裾を履き口より上に上げるか、下まで下ろすか。中間だけを避けます(タイトロングスカートの選び方)。

パンツはインするか、外に出すか

判定は裾幅から。裾の口を平らに置いたときの片側の幅です。18cm以下なら筒に入り、19〜22cmは入らないことが多く、23cm以上ではブーツがほぼ隠れます。

より正確に見るなら、パンツのふくらはぎ位置を一周した寸法です。その数字が筒周りより2cm以上小さければ、中に入れても筒が張りません。細身のデニムは32〜36cm、テーパードは34〜40cm、ストレート以上は張ります(デニムのロールアップ)。

手持ちの何と合わせるか

新しく買う前に、今夜3分あれば試せます。順番は、帯がはっきり出る組み合わせからです。

  • 膝上丈のワンピース:裾と履き口の間の帯の長さを見る。いちばん成立しやすい
  • 膝丈のスカート:タイツをブーツと同系色に。明度差が消えているか

うまくいかないときは、ブーツを疑う前にボトムスの丈を変えてください。筒の位置は固定で、動かせるのはボトムス側です。あいだのタイツも効きます。ブーツと同系の濃い色なら足元から続いて一本に見えます。靴下は出すなら履き口より3cm以上、隠すなら2cm以上(靴下・レッグウェアの丈8種)。

脱ぎ履き・雨の日・収納

いちばんよく聞く不満は見た目ではなく脱ぎ履きです。基準はひとつ、ファスナーが足首まで下りるかどうか。下端が足首より上で止まる仕様は、履くとき甲を通しにくく、脱ぐとき引っかかります。

雨で影響を受けるのは筒の後ろ側で、跳ねた水がふくらはぎの高さまで上がります。出かける前に防水スプレーをかけて20分置き、帰宅直後に表面を拭き、筒に丸めた紙を入れて風の通る場所で乾かす。暖房の前や直射日光で急がせると、革が硬くなって縮むことがあります(曇りや雨の日の気温別の服装)。

仕舞うときは筒を立てて中に詰め物を。湿ったまま密閉するのが、いちばん傷みの早い仕舞い方です。

買うなら見る5か所

名前より先に、この5か所を見ます。筒周りはふくらはぎ周り+4〜6cm。履き口の周囲は脚の同じ位置+2〜4cm。筒丈は膝下丈より3〜5cm短く。ヒールは高さ3〜5cmで接地面2cm以上。甲は、切り込みの縁が食い込まないこと。

フラットに近いほど足首の角度が直角に近づき、筒の後ろに布が余ってシワが出ます。3〜5cmが、歩きやすさと筒のきれいさの両立する範囲です。

迷ったときにどうするか

筒周りの表記がないときは、店の人に測ってもらえるか聞いてください。この一手間で失敗の大半は避けられます。通販なら問い合わせ、返品条件を先に確認します。

通販で届いたときは、外に出る前に玄関の内側で試します。まっすぐ立って筒が自立するか。10歩歩いて履き口が膝裏に触れないか。段差を3段上って甲とつま先が当たらないか。椅子に座ってふくらはぎが締まらないか。外に出ると返品できないことが多いので、判断は屋内で。

手持ちが余っていて捨てられないときは順に手を打ちます。まず厚手の靴下、次に筒状のインナー、それでも開くなら履き口に内側からパッド、最後にお直し。10cm以上余るなら、詰めても縫い目が出ることがあるので事前に相談を。

きついと分かったときは無理をしないほうが結局は安く済みます。伸ばすと素材が薄くなり、履き口の形が崩れます。短時間だけの一足と割り切るか、手放すかの二択です。

一足目に選ぶか迷うときは、ショートブーツを先に。ロングは判断する場所が多く、脱ぎ履きにも時間がかかります。縦線を長く通したい、細い丈のボトムスが多い、座敷の予定が少ない。この3つが揃ってから二足目に検討するほうが、使う回数が伸びます。

まとめ

  • 筒周り−ふくらはぎ周り:+4〜6cm。+1cm未満は食い込み、+10cm以上は倒れる
  • 筒丈:床から膝裏までの長さ−3〜5cmが上限。実測が身長の表より優先
  • 履き口:膝裏から6〜10cm下がいちばん場面を選ばない
  • スカート:裾を筒の途中で終わらせない

脚のかたちではなく、寸法の一致です。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ロングブーツの筒周りは、ふくらはぎより何cm大きければよいですか
薄手のタイツで履くなら+2〜3cm、厚手のタイツや靴下を入れるなら+4〜6cmが目安です。+1cm未満だとファスナーは上がっても座った瞬間に食い込み、一日履くと膝下に跡が残ります。逆に+10cm以上あると筒が自立できずに外側へ倒れ、足首まわりに影ができて、かえって脚の輪郭がぼやけます。いちばん扱いやすいのは+4〜6cmで、この範囲なら薄手にも厚手にも対応できます。測るのは、ふくらはぎのいちばん太い位置を立ったまま一周した数字です。
Q. 身長が低いとロングブーツは履けませんか
履けます。決まるのは身長そのものではなく、床から膝裏までの長さです。同じ身長でもこの長さには3〜4cmの個人差があるので、表の目安より自分の実測を優先してください。筒丈が膝裏より下で終わっていれば、身長がいくつでも歩くたびに履き口が当たることはありません。低めの身長で気をつけるのは筒丈より履き口の位置で、膝裏から3〜5cm下に収めると膝の動きを邪魔しません。ボトムスとブーツの色を近づけると、足元から続いて見えて縦の線が切れにくくなります。
Q. 筒が余ってしまったブーツは、もう使えませんか
余り方によります。周囲の余りが5〜8cm程度なら、厚みのある靴下やブーツ用のインナーを足す、履き口に内側から詰め物を入れる、修理の店で筒を詰めてもらう、という三つの手が使えます。10cm以上余っている場合は、詰めても後ろ中心に不自然な縫い目が出ることがあるので、事前に相談したほうが確実です。逆に、きつい筒を広げる方向はほとんど成功しません。買うときに迷ったら、ゆとりのあるほうを選んでおくと後から調整できます。
Q. スカートとロングブーツを合わせると、脚が短く見えます
スカートの裾がブーツの筒の途中で終わっているときに起きやすい現象です。裾が筒のいちばん太い位置と重なると、そこで横に広がった線ができ、脚がそこで区切られます。直し方は二つで、裾を履き口より上に上げて肌かタイツの帯をはっきり作るか、裾を履き口より下まで下ろして筒の細い部分だけを見せるかです。膝丈からふくらはぎ中間までの丈がいちばん判断が要るので、鏡の前で裾と履き口の位置関係だけ確かめてください。
Q. 座敷や試着室で脱ぎ履きするとき、ロングブーツは大変ではありませんか
内側にファスナーが最後まで下りるものなら、片足立ちにならずに脱げます。ファスナーがない筒を引っぱって履くタイプは、和食の店や法事など座る場面では時間がかかるので、その予定がある日は避けたほうが気楽です。試着室では、座る場所がないことを前提に、立ったまま片手で開け閉めできるかを確認してください。ファスナーの下端が足首まで届いているか、引き手が大きくて手袋でもつまめるか。この二つで日常の面倒さがかなり変わります。
Q. 雨の日にロングブーツを履いてもよいですか
素材で判断します。起毛した革は水滴の輪じみが残りやすく、表革は乾いたあとに白い跡が出ることがあります。合成素材は表面が水をはじく一方で、縫い目や履き口から中に入った水が乾きにくい傾向があります。履くなら出かける前に防水のスプレーをかけ、帰宅後は表面の水を拭いてから、暖房や直射日光を当てずに風の通る場所で乾かします。筒の中には丸めた紙を入れておくと、中の湿気と型崩れの両方に効きます。
Q. ロングブーツはどう仕舞えばよいですか
筒を立てたまま仕舞うのが基本です。倒したり折ったりすると、そこに折れ線が入り、翌シーズンに戻らないことがあります。専用のキーパーがなくても、丸めた雑誌や紙、空のボトルで代用できます。仕舞う前に、中の湿気を一日以上かけて抜いてください。湿ったまま袋に入れて密閉するのが、いちばん傷みの早い仕舞い方です。箱に入れるなら、蓋を完全に閉めず空気の通り道を残しておくと安心です。

— メグラシ編集部

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