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50代のストールの巻き方|秋冬は一日に外す回数で固定点を決める

メグラシ編集部//読了 20分
秋冬の50代の装いにストールを掛け、その日に外す回数を思い浮かべながら留め方を選んでいる場面

50代のストールの巻き方は、その日に肩から外す回数で決まります。巻き方の名前を先に選ぶと、予定に合わない形を朝に作ってしまいます。

外す回数が0回なら固定点2つ。1回か2回なら固定点1つ。3回以上なら固定点ゼロで、肩に掛けるだけ。**この振り分けを最初にして、残りは2つの数字で絞ります。**肩に掛けて10秒で何センチ滑るか、コートの襟の内側に何センチ空いているか、です。

秋冬は、屋外と室内の行き来が増える季節です。コートを脱ぐ、暖房の効いた店に入る、また外へ出る。そのたびに首元を触ることになるので、夏よりも外す回数が多くなります。だからこそ、回数から決める順番がいちばん効きます。

この記事では、外す回数の数え方、固定点の3段階、滑り幅と襟の空間の測り方、どちらとも取れるときの決め方までを順に書いています。

50代のストールの巻き方は、名前より先に「外す回数」を数える

巻き方には名前がたくさんあります。ひと結び、ワンループ、ミラノ巻き。名前を覚えても、その日に崩れるなら覚えた意味がありません。

崩れる原因のほとんどは、形と予定が合っていないことです。結び目を作った日に、何度も外して掛け直す予定があれば、結び目は毎回ほどかれます。ほどいて結び直すたびに形は小さくずれ、昼過ぎには朝と違う形になっています。

反対に、一日中外さない日に掛けるだけの形を選ぶと、動くたびに布が滑り、何度も肩に戻すことになります。

どちらも、巻き方が悪いのではありません。外す回数と固定点の数が合っていないだけです。先に回数を数えれば、形の選択は3つに絞られます。

秋冬の一日で、外す回数はどこで増えるか

数えるのは、実際に肩から離す回数です。首から外して手に持つ、バッグに入れる、椅子の背に掛ける。どれも1回と数えます。

秋冬の一日で回数が増える場面は、だいたい決まっています。

  • 屋外から暖房の効いた室内へ入る:1回
  • 室内から屋外へ出る:掛け直しなので回数には数えない
  • コートを脱いで預ける、または椅子に掛ける:1回
  • 車の乗り降り:乗るたびに1回
  • 食事の席で、料理に布がかかりそうなとき:1回
  • 試着や着替えがある:1回

送り迎えのある日、買い物と食事を一日にまとめる日は、合計が3回を超えることがよくあります。反対に、職場の自席で一日を過ごす日や、屋外を長く歩く日は0回のこともあります。

朝、予定表を見て、この場面がいくつあるかを数えてください。数えるのにかかるのは10秒ほどです。

外す回数と固定点の数の対応

数えた回数を、そのまま固定点の数に置き換えます。

一日に外す回数固定点具体的な形
0回2つ首の後ろで交差+前で結ぶ
1〜2回1つ首の後ろで交差だけ、または上着に差し込むだけ
3回以上0肩に掛けるだけ

表は判定の軸を示すためのものです。実際には、この表のどの行に入るかを決めたあと、滑り幅と襟の空間で形をもう一段絞ります。

回数が多いほど固定点を減らすのは、外すたびに固定点をほどく手間が生まれるからです。固定点が2つある形を一日に3回外すと、ほどく動作と結び直す動作が合わせて12回になります。固定点ゼロなら、掛けて外すだけの6回で済みます。

固定点は3種類しかない

固定点とは、布が動かないように押さえている場所のことです。種類は3つしかありません。

  1. 結び目:布同士を結んで止める。いちばん強く、いちばんほどくのに手間がかかる
  2. 輪に通した箇所:二つ折りにした輪に端を通す。結び目より軽く、片手で抜ける
  3. 差し込み:上着と体の間、またはベルトの内側に布の端を入れる。いちばん弱く、いちばん外しやすい

どの巻き方も、この3つの組み合わせでできています。名前を覚えるより、自分がいま作っている形にどの固定点がいくつあるかを見るほうが、崩れの原因がすぐに分かります。

結び目と輪は首元に、差し込みは胸や腰の高さに来ることが多い、という違いもあります。首元に固定点が集まるほど、外すときに手を上げる動作が増えます。

固定点2つ|外さない日の形

外す回数が0回の日は、固定点を2つ作ってしっかり組みます。

基本の形は、首の後ろで一度交差させてから前に回し、胸の高さで軽く結ぶ形です。交差が1つめの固定点、結び目が2つめです。

固定点が2つあると、歩いても、腕を前に出しても、布はほとんど動きません。屋外を長く歩く日、風の強い日、両手がふさがる日に向いています。

注意したいのは、結び目の高さです。顎の下2センチ以内に結び目があると、首が短く見えやすく、下を向いたときに結び目が顎に当たります。結び目は鎖骨より下、胸の高さに置くと、首元に空間が残ります。

固定点1つ|1〜2回外す日の形

外す回数が1回か2回の日は、固定点を1つだけにします。

選べる形は2つです。首の後ろで交差させて前に垂らすだけの形と、肩に掛けた布の片方をコートの前身頃の内側に差し込むだけの形。

交差だけの形は、外すときに首の後ろから布を引き抜くだけで済みます。差し込みだけの形は、差し込んだ端を抜けば肩から外れます。どちらも片手で数秒です。

秋冬は、交差だけの形がいちばん使いやすい場面が多くなります。コートを着たまま屋外を歩き、店に入ってコートを脱ぐときに一緒に外す、という流れに合っているからです。

固定点ゼロ|3回以上外す日の形

外す回数が3回以上の日は、固定点を作りません。肩に掛けるだけにします。

掛けるだけの形が崩れにくいかどうかは、次の章で書く滑り幅で決まります。滑り幅が1センチ以内の一枚なら、固定点ゼロでも半日は保てます。

固定点ゼロの形は、肩に掛ける位置で印象が変わります。両肩に均等に掛けると落ち着いて見え、片方の肩に寄せて前後の長さを変えると動きが出ます。前後の長さの差は10センチ前後が目安です。それ以上の差をつけると、長い側が歩くたびに揺れて、肩から滑りやすくなります。

滑り幅は、肩に掛けて10秒で測る

固定点の数を決めたら、次は滑り幅を見ます。

測り方は簡単です。上着を着た状態で、肩にストールを掛け、腕を下ろして10秒静止します。10秒後に、布の端が掛けたときより前へ何センチ下がったかを見てください。

  • 1センチ以内:留めなくても保てる。固定点ゼロの形が使える
  • 1〜3センチ:固定点を1つ作れば保てる
  • 3センチ超:固定点を2つ作っても動きやすい。素材を替える候補

10秒で3センチ以上滑る一枚は、歩いたり腕を動かしたりすると、その数倍は動きます。滑り幅は、その一枚が固定点ゼロに耐えられるかどうかの判定として使ってください。

滑る一枚は、留め方より素材を替える

滑り幅が3センチを超える一枚を、留め方で押さえ込もうとすると、固定点が増えて外す手間も増えます。

滑りやすさを決めているのは、ストールの表面と、下に着ている上着の表面の組み合わせです。表面がなめらかな布同士が重なると、滑り幅は大きくなります。たとえば、光沢のある薄いストールを、なめらかな表面のコートに掛けると、ほとんど止まりません。

秋冬は、起毛した素材や、ざっくりした織りの一枚に替えると、滑り幅が1センチ以内に収まりやすくなります。反対に、なめらかな一枚を使いたい日は、下に着る上着をニットのような表面に凹凸のあるものにすると、同じ一枚でも滑り幅が変わります。

替えられないときは、固定点を1つ増やすより、布をたたんで幅を細くするほうが効きます。幅が細くなると肩に乗る面が減り、重さで前に引かれる力が小さくなるからです。

コートの上に巻くか、中に入れるか|襟の内側の空間で決める

秋冬にいちばん迷うのは、コートの上から巻くか、コートの中に入れるかです。

これは、コートの襟の内側に残る空間で決まります。コートを着た状態で、襟の内側と首の間に指を差し入れ、何センチ空いているかを測ってください。

  • 3センチ以上:中に入れて巻ける。1周させてもコートの襟が浮かない
  • 1〜3センチ:薄く1周だけ。厚手を入れると襟が押し上げられる
  • 1センチ未満:中には入れない。コートの外側に掛けるか、脱いだ後だけ使う

1センチを切っている状態で中に巻くと、襟が押し上げられて首が詰まって見えます。外側に掛けるだけで済む日は、無理に中へ入れないほうが、首元に空間が残ります。

襟の形別|空間の残り方

同じコートでも、襟の形によって内側に残る空間の傾向が違います。

襟の形内側の空間の傾向合う使い方
襟なし・丸首3センチ以上残りやすい中に入れて1周
テーラード襟2〜3センチ薄く1周、または前に垂らす
スタンド襟・高い襟1センチ前後外側に掛ける

あくまで傾向です。同じ形でも、中に着ているニットの首の厚みで空間は変わるので、最後は指で測った数字で決めてください。

ニット一枚の日は、首元の空きを先に見る

秋の立ち上がりの時期は、コートを着ずにニット一枚で出かける日もあります。

ニット一枚の日は、首元の空きの深さで形を決めます。丸首で首元の空きが浅いニットなら、ストールを首に巻くと首まわりの布が二重になって詰まって見えやすいので、肩に掛けるだけにします。Vネックや首元の空きが深いニットなら、交差させて前に垂らすと、空いた部分にストールの色が入ります。

タートルネックの日は、首に巻くのをやめて、肩に掛けるか、腕に掛けて持ち歩くだけにしてください。首元の布が三重になると、顔の下に大きなかたまりができます。

室内と屋外で、覆う場所を入れ替える

ストールは、首だけでなく肩や背中、膝を覆うこともできます。秋冬は、室内と屋外で覆う場所を入れ替えると、外す回数を減らせます。

屋外では首と肩を覆い、室内では肩から外して膝に掛ける。これなら、暖房の効いた店で首元が暑くなっても、外して手に持つ必要がありません。外す回数のうち1回を、掛け替える動作に置き換えられます。

覆う場所を変えるときは、固定点がないほうが早く動けます。外す回数が1〜2回の日でも、掛け替える予定がはっきりしているなら、固定点ゼロを選ぶ判断もあります。

大判か薄手か|布の量は直す回数で決める

布の量、つまり大判か薄手かは、外す回数とは別の軸で決めます。見るのは、人前で直す回数です。

布が多いほど、首元に動く余地が大きくなります。大判を首に巻いて固定点を1つにすると、歩くたびに布がずれて、何度も直すことになります。

ストールの大きさの目安は次のとおりです。

  • 大判:一辺が長く、たたんで使う前提の一枚。量が多い
  • 中判:たたまずに首に1周できる一枚
  • 薄手:軽く、量は少ないが滑りやすいものが多い

直す回数が多い日は、固定点を増やす前に布の量を1段階減らしてください。大判なら半分にたたむ、中判なら薄手に替える。これだけで直す動作が減ります。

人前で直す動作を数える

直す回数は、一日を終えてから振り返って数えます。肩に戻した、結び目を締め直した、前後の長さをそろえた。どれも1回です。

一日に直した回数が3回以内なら、その日の形と布の量は合っていました。4回を超えたら、次に同じ予定の日は布の量を1段階減らします。

この数字を1週間ぶん記録すると、自分の予定と布の量の組み合わせが見えてきます。会議の多い日は中判で3回以内、買い物の日は薄手で2回以内、というように、予定ごとの答えが決まっていきます。

手を上げずに直せる形を選ぶ

人前で直すとき、目立つのは直す回数より、手を上げる高さです。顔の近くまで手が上がると、直していることが周りから見えます。

首の後ろに結び目がある形は、直すたびに両手を首の後ろまで上げることになります。前に結び目がある形でも、顎の下に結び目があると、手は顔のすぐ下まで上がります。

直す動作が胸の高さで終わる形を選ぶと、人前でも目立ちません。結び目は胸の高さに、差し込みは前身頃の内側に。こうしておくと、直すときに手が肩より上に上がりません。

肩の傾きは、落ちるかどうかの条件として見る

ストールが肩から落ちやすいかどうかは、肩の傾きにも左右されます。肩の線が下がっている人ほど、掛けた布は前や後ろへ滑りやすくなります。

これは良し悪しではなく、落ちるかどうかという条件の違いです。肩の線が下がっている人は、滑り幅を測るときの基準を1センチ厳しくしてください。10秒で2センチ滑るなら、固定点を1つ作っておくと安心です。

反対に、肩の線がまっすぐな人は、固定点ゼロでも保ちやすいので、外す回数が多い日の選択肢が広がります。

色は顔から何センチの位置に来るかで選ぶ

色選びも、形と同じように測れるもので決められます。見るのは、ストールの色が顔から何センチの位置に来るかです。

首に巻く形では、ストールの色は顎のすぐ下、顔から5センチ以内に来ます。この位置の色は、顔色の印象にそのまま影響します。肩に掛けるだけの形では、色は顔から15センチほど離れ、影響はやわらぎます。

つまり、顔に近づける形を選ぶ日は、自分の顔色になじむ色を。肩に掛けるだけの日は、装い全体の差し色として選んでかまいません。秋冬は上着の色が深くなるので、ストールで顔まわりの明るさを調整する使い方が効きます。

秋の立ち上がりと真冬で、固定点の数はどう変わるか

同じ予定でも、季節が進むと固定点の数は変わります。変わる理由は、外す回数そのものではなく、外したあとに持ち歩く時間です。

秋の立ち上がりは、屋外でもストールがいらない時間帯があります。外して手に持つ時間が長くなるので、外す回数が1回でも、固定点ゼロのほうが扱いやすい日があります。真冬は反対に、屋外ではずっと首元を覆っていたいので、外すのは室内に入るときだけ。回数が同じ2回でも、固定点1つでしっかり留めたほうが、屋外での直しが減ります。

目安としては、屋外で首元を覆っている時間が一日の半分を超える日は、回数の振り分けより1つ多い固定点を選んでかまいません。半分に届かない日は、振り分けどおりか、1つ少ない固定点にします。

バッグの持ち手と肩の位置がぶつかる日

肩掛けのバッグを使う日は、ストールとバッグの持ち手が同じ肩に乗ります。持ち手がストールの上に乗ると、歩くたびに布が後ろへ引かれ、反対側の端が前へ滑ってきます。

この日は、バッグを掛ける肩と反対側に、ストールの長いほうの端を垂らしてください。持ち手が乗る側の布を短くしておくと、引かれる量が小さくなります。

もう一つの方法は、持ち手をストールの下に通すことです。先にバッグを肩に掛け、その上からストールを掛ける。こうすると持ち手が布を押さえる差し込みの役目をして、固定点が1つ増えたのと同じ状態になります。外す回数が1〜2回の日なら、これだけで交差を作らずに済みます。

リュックのように両肩に持ち手が乗る日は、首に巻く形を選ばず、肩に掛けるだけの形を持ち手の上から重ねるほうが、背負うたびに崩れません。

外したストールの置き場所を先に決める

外す回数を数えるとき、一緒に考えておきたいのが、外したあとにどこへ置くかです。置き場所が決まっていないと、外すたびに手に持ったまま過ごし、結局また首に掛けてしまいます。

置き場所は3つに分けて考えます。

  • 椅子の背に掛ける:食事や打ち合わせの席。固定点ゼロの形ならそのまま外して掛けられる
  • バッグに入れる:移動の多い日。たたんで入る薄手か中判に限る
  • 膝に掛ける:暖房の効いた室内で、足元が冷える席

大判をバッグに入れようとすると、入らないか、入れても取り出すときに広がって時間がかかります。外す回数が多く、置き場所がバッグしかない日は、薄手を選ぶことが、そのまま直す回数を減らすことにつながります。

首元が詰まって見えるときの見直し方

巻いたあとに首元が詰まって見えるときは、布の量か、結び目の高さのどちらかが原因です。

鏡の前で、顎の先から結び目またはストールの上端までの距離を測ってください。2センチ以内なら、結び目の位置を胸の高さまで下げます。それでも詰まって見えるなら、布の量が多すぎるので、たたんで幅を半分にします。

首元に指1本ぶんの空間が見えているかどうかが、見直しの目安です。空間が見えていれば、同じ一枚でも軽く見えます。見えていなければ、どこか1か所をゆるめるか、外側へずらしてください。

どちらとも取れる場合①|外す回数が2回か3回か分からない

予定によっては、外す回数が2回になるか3回になるか、朝の時点では分からない日があります。食事が入るかもしれない、帰りに寄り道するかもしれない、という日です。

この場合は、少ない側ではなく多い側、つまり3回として固定点ゼロを選んでください。理由は、固定点ゼロから1つ増やすのは出先でもすぐにできますが、固定点1つの形を何度もほどき直すと、形のずれが積み重なるからです。

出先で外す回数が2回で終わりそうだと分かった時点で、首の後ろで交差させて固定点を1つ作れば、そこから先は崩れにくくなります。迷ったら少ない固定点から始めて、足す。これが崩れない順番です。

どちらとも取れる場合②|滑り幅がちょうど3センチ

10秒で測った滑り幅が、ちょうど3センチだった場合です。固定点1つで保てる範囲の上限で、素材を替える候補の下限でもあります。

この場合は、その日の外す回数で決めます。外す回数が0〜2回なら、固定点を1つ作って使ってください。外すたびに掛け直す必要がないので、滑り幅の影響を受けにくくなります。

外す回数が3回以上なら、その一枚は避けたほうが無難です。固定点ゼロで掛けるだけにすると、掛け直すたびに3センチずつ滑り、直す回数が増えます。どうしても使いたい日は、幅を半分にたたんで肩に乗る面を減らすと、滑り幅は小さくなります。

どちらとも取れる場合③|襟の内側がちょうど1センチ

コートの襟の内側を測ったら、ちょうど1センチだった場合です。中に入れられるかどうかの境目です。

この場合は、ストールの厚みで決めます。たたまずに指でつまんで、厚みが5ミリ以内の薄手なら、1周だけ中に入れられます。それより厚い一枚は、外側に掛けてください。

もう一つの見方は、コートを着ている時間です。コートを着ている時間が短く、すぐに室内で脱ぐ予定なら、外側に掛けておいて、脱いだあとに首に巻き直すほうが、全体として直す回数が減ります。

どちらとも取れる場合④|昼は暖かく、夕方から冷える日

秋の立ち上がりの時期によくあるのが、昼は上着がいらないほど暖かく、夕方から急に冷える日です。朝の時点では、首に巻くのか、持ち歩くだけなのかが決まりません。

この場合は、昼の時間帯に合わせて形を決め、夕方に固定点を足します。昼は肩に掛けるだけ、または腕に掛けて持ち歩く。夕方に冷えてきたら、首の後ろで交差させて固定点を1つ作る。

朝から固定点を作ってしまうと、昼の暖かい時間に外す回数が増えます。冷え始める時間に合わせて固定点を足すほうが、一日を通して直す回数が少なくなります。

送り迎えのある日は、乗り降りを別に数える

送り迎えのある日は、外す回数を数え間違えやすい日です。自宅を出て、車に乗り、目的地で降りて、また乗って帰る。移動だけで乗り降りが4回あります。

車に乗るとき、ストールは座席の背もたれとの間に挟まります。そのまま座ると後ろへ引かれて首元がずれるので、多くの人は乗る前に一度外すか、前へずらします。これが外す回数に入ります。

数え方は、乗る回数をそのまま足すことです。送りと迎えで車に2回乗るなら、それだけで2回。そこに買い物や食事が1つでも加われば、3回を超えます。送り迎えのある日は、ほとんどの場合、固定点ゼロの日だと考えておくと迷いません。

会食や式典など、人と長く向き合う日

外す回数が少なくても、人と長く向き合う日は別の見方が必要です。正面から見られる時間が長いので、首元のずれが目に入りやすくなります。

こういう日は、外す回数が0回でも1回でも、固定点を1つ多めに作ってください。席に着いたあとは動きが少ないので、固定点の多さが外す手間として効いてくることはほとんどありません。

ただし、食事のある席では、ストールの端が料理や飲み物に近づきます。前に垂らす長さを、座ったときに膝より上で止まる長さにしておくと、食事の間に外す必要がなくなります。

雨や風の強い日は、固定点を1つ足す

雨や風の強い日は、外す回数とは関係なく、屋外で布が動く力が大きくなります。風を受けると、固定点ゼロの形は数歩で肩から外れます。

この日は、回数の振り分けより固定点を1つ足してください。外す回数3回以上で固定点ゼロの日なら、首の後ろで交差だけを作って固定点1つにします。傘を持つ手がふさがるので、片手で直せる交差がいちばん扱いやすい形です。

濡れた布は重くなり、滑り幅も変わります。雨の日は、表面がなめらかで水をはじきやすい一枚より、起毛した一枚のほうが肩に残ります。

一週間ぶんを、先に振り分けておく

外す回数は予定から決まるので、一週間ぶんを先に振り分けておくこともできます。

週の初めに予定表を見て、日ごとに外す回数を書き出します。0回の日、1〜2回の日、3回以上の日に分けて、それぞれに使うストールを1枚ずつ決めておく。

固定点2つの日には滑りやすい一枚も使えます。固定点ゼロの日には、滑り幅が1センチ以内の一枚を回します。こうしておくと、朝に迷う時間がなくなり、滑りやすい一枚を外す回数の多い日に選んでしまう失敗も防げます。

手持ちのストールを、滑り幅で並べておくのも役に立ちます。1センチ以内の一枚、1〜3センチの一枚、3センチを超える一枚。どの日にどれを使えるかが、一目で分かるようになります。

振り分けの表は、紙に書いても、携帯の予定表に書き込んでもかまいません。大事なのは、外す回数を予定と同じ場所に置いておくことです。予定を確認するたびに回数が目に入れば、朝にストールを選ぶときに、もう一度数え直す必要がなくなります。

一週間が終わったら、実際に直した回数を振り返って、振り分けが合っていたかを確かめます。固定点ゼロの日に直す回数が4回を超えていたなら、その日の一枚は滑り幅が大きすぎたということです。次の週は、同じ予定の日に別の一枚を回してください。固定点2つの日に、外す予定のなかった場面で外していたなら、予定の読み方を1つ足します。こうして2週か3週回すと、自分の暮らしの中で外す回数が増える場面と、それに合う一枚の組み合わせがほぼ決まります。

秋から冬へ季節が進むと、同じ予定でも外す回数が変わります。屋外で首元を覆っていたい時間が長くなるからです。季節の変わり目に一度だけ振り分けを見直すと、真冬になってから慌てずに済みます。

見直すときに見るのは、外す回数の数え方そのものではなく、外したあとに持ち歩く時間と、屋外で首元を覆う時間の2つです。この2つが長くなっていれば、同じ回数でも固定点を1つ足す。短くなっていれば、1つ減らす。数え方は変えずに、振り分けの境目だけを季節に合わせて動かしてください。

判定の順番

外す回数 → 滑り幅 → 襟の内側の空間 → 布の量の順です。

前の3つは朝のうちに決まります。最後の布の量だけが、直す回数を見ながら翌日以降に調整する数字です。

順番を逆にして布の量から決めると、外す回数の多い日に重い形を選んでしまいます。回数が先、量が後です。

慣れてくると、朝に確かめるのは外す回数と滑り幅の2つだけになります。襟の内側の空間はコートごとに決まっているので、一度測れば覚えておけます。判定に使う時間は、慣れれば30秒です。予定表を見て回数を数え、肩に掛けて10秒待つ。それだけで、その日の固定点の数が決まります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 50代のストールの巻き方を、いくつ覚えればいいですか
名前で覚える必要はありません。覚えるのは固定点の数の3段階だけです。固定点2つ(首の後ろで交差して前で結ぶ)、固定点1つ(交差だけ、または差し込みだけ)、固定点ゼロ(肩に掛けるだけ)。その日に外す回数を数えれば、どれを使うかは自動的に決まります。
Q. 肩から落ちてしまいます。どう留めればいいですか
留める前に滑り幅を測ってください。肩に掛けて10秒静止し、前へ何センチ滑ったかを見ます。1センチ以内なら留めなくても保てます。1〜3センチなら固定点を1つ。3センチを超えるなら、その一枚は表面がなめらかすぎるので、留め方を工夫するより起毛した素材に替えるほうが早く収まります。
Q. コートの上から巻くか、中に入れるか迷います
コートを着た状態で、襟の内側と首の間に指を入れて何センチ空いているかを測ります。3センチ以上あれば中に入れて巻けます。1〜3センチなら薄く1周だけ。1センチを切るなら中には入れず、コートの外側に掛けるか、室内でコートを脱いだ後だけ使ってください。
Q. 車の乗り降りが多い日は、何を変えますか
固定点をゼロにして、肩に掛けるだけにしてください。乗り降りは1回ごとに外して掛け直す動作が2回ぶん発生します。結び目があると、そのたびにほどいて結び直すことになり、人前で直す回数が一気に増えます。
Q. 人前で直す回数を減らしたいです
固定点を増やすのではなく、布の量を1段階減らしてください。直す回数が増えるのは、留めが弱いからではなく布が多すぎて動く余地が大きいからです。大判なら半分にたたむ、または薄手の一枚に替えると、直す動作が減ります。

— メグラシ編集部

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