マフラーの巻き方、簡単なのにこなれる3つの数|指2本とねじれ1回

マフラーの巻き方は、簡単なままで足ります。ぐるっと1周、ひと結び、二つ折りの輪に通す。この3つで、秋冬のほとんどの日は困りません。
こなれて見えるかどうかは、巻き方ではなく、巻き終わった後の3つの数で決まります。首と布の間に指が何本入るか、布が首を一周する間に何回ねじれているか、正面を向いている平らな面が全体のどれくらいか。
基準は、指2本のゆるみ、ねじれ1回、平らな面は半分まで。**この3つがそろうと、どの巻き方でもこなれて見えます。**反対に、凝った巻き方でも、この3つが外れていると野暮ったく見えます。
この記事では、3つの数の測り方と、秋の薄手と冬の厚手で基準がどう動くか、どちらとも取れる場合にどう決めるかまでを書いています。
マフラーの巻き方は簡単でいい。こなれるかは巻いた後に決まる
マフラーの巻き方を調べると、名前のついた形がたくさん出てきます。手順が多いほど、こなれて見えそうに思えます。
ところが、こなれて見えない首元を分解すると、原因は手順の少なさではありません。多くの場合、丁寧に巻きすぎていて、布が首にぴったり沿っています。すき間がなく、ねじれもなく、正面には平らな帯が一枚。これが、きちんとしているのに野暮ったい状態です。
手順の多い巻き方は、この3つの数を偶然そろえやすい形になっているだけです。数のほうを直接そろえれば、簡単な巻き方のままで同じ見え方になります。巻き方を増やすより、巻いた後に数えるほうが早いというのが、この記事の答えです。
簡単な巻き方は3つだけ覚える
覚えておくのは、次の3つで十分です。
- ぐるっと1周:首に1周させて、両端を前に垂らす。いちばん手数が少ない
- ひと結び:首に掛けて、前で一度だけ結ぶ。結び目がかたまりになる
- 輪に通す:二つ折りにして首に掛け、輪に両端を通す。片手で締め具合を変えられる
どれも10秒ほどで巻けます。3つの違いは、首元のかたまりができる位置です。ぐるっと1周は首の周り全体に、ひと結びは胸の上に、輪に通すは喉の前にかたまりができます。
どの形を選んでも、3つの数の基準は同じです。巻き方は気分や上着の襟の形で選び、こなれて見えるかどうかは数で確かめる。この分け方にすると、毎朝迷う時間がなくなります。
見るのは3つの数だけ
巻き終わったら、見るのは次の3つです。
- ゆるみ:首と布の間に、指が何本入るか
- ねじれ:布が首を一周する間に、何回ひねられているか
- 面の割合:正面から見て、平らな面がかたまり全体のどれくらいを占めているか
3つとも、巻き終わった後に手と目で確かめられます。巻いている最中に考える必要はありません。
順番にも意味があります。ゆるみが足りない状態でねじれを入れても、締まった部分がさらに締まるだけです。ねじれがないまま面の割合を減らそうとすると、折り込む場所が見つかりません。ゆるみ、ねじれ、面の割合の順に確かめてください。
ゆるみ|指2本が基準、1本以下は締めすぎ
首と布の間に、指を横にして差し入れます。何本入るかが、ゆるみの数です。
| 入る指の本数 | すき間の目安 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 0〜1本 | 1.5センチ以下 | 首に沿い、結んだ努力が前に出る | 締めすぎ |
| 1本半 | 2センチ強 | 厚い一枚の上限。まだ形は保てる | 条件つきで可 |
| 2本 | 3センチ前後 | 空気が入り、かたまりに丸みが出る | 基準 |
| 3本以上 | 4.5センチ超 | 接点が足りず、10分で落ちる | ゆるすぎ |
指2本ぶんのすき間があると、布と首の間に空気が入り、かたまりに丸みが出ます。この丸みが、こなれて見える見え方の正体です。
指1本以下だと、布が首の形をそのままなぞります。首に沿った布は、整っているぶん、巻いた手間が前に出ます。3本を超えると、布を支える接点が足りなくなり、歩いているうちに形が落ちます。
ゆるみは正面だけでよい
ゆるみを作るとき、首の周り全体をゆるめる必要はありません。ゆるめるのは正面だけです。
首の後ろと横は、布が首に沿っていてかまいません。むしろ後ろがゆるいと、歩くたびにかたまりが前へずれてきます。後ろは指1本、正面は指2本。この差が、形を保ちながら丸みを出すこつです。
正面のゆるみは、外側の層を前へ2センチ引き出すだけで作れます。ほどかずに済むので、巻いた後に直すときもこの1手で足ります。
ねじれ回数|1回入れるだけで別物になる
2つめは、布が首を一周する間に何回ねじれているかです。
ねじれが0回だと、布は平らな帯のまま首を回ります。正面から見ると、同じ幅の帯が一本通っているだけで、制服の襟のように見えます。これが、きちんとしているのに硬い印象の原因です。
ねじれを1回入れると、布の表と裏が途中で切り替わり、幅にも変化が出ます。正面のかたまりに、厚いところと薄いところができる。それだけで、首元は手をかけずにまとまった見え方になります。
2回以上ねじると、布が縄のように細くなり、かたまりが小さくなりすぎます。ねじれは1回で止めてください。
ねじれを入れる場所は首の後ろ
ねじれを入れる場所は、首の後ろです。
正面でねじると、ねじった部分が顔のすぐ下に来ます。ねじれ目は布が重なって線が集まる場所なので、顔の下にあると目立ちます。首の後ろで一度ひねってから前に回すと、ねじれ目は見えず、正面では表と裏が自然に切り替わった面だけが見えます。
やり方は、首に掛けた布を後ろで交差させるときに、片側を手のひらで半回転させるだけです。手順は1つ増えますが、時間は2秒もかかりません。
無地と柄で、ねじれの効き方が変わる
ねじれの効き方は、布の柄によって変わります。
無地の一枚は、ねじれを入れないと面に変化がまったく出ません。無地ほど、ねじれ1回の効果は大きくなります。
チェックやストライプのような柄のある一枚は、柄そのものが面に変化を作っています。ねじれ0回でも、平らな帯には見えにくい。柄のある一枚は、ねじれを入れなくても基準を満たしていると考えてかまいません。
ただし、表と裏で色が違う一枚は別です。リバーシブルの一枚は、ねじれ1回で表と裏の色が両方見えるので、ねじれの効果がいちばん大きく出ます。
正面の面の割合|半分を超えたら折り込む
3つめは、正面から見たときの平らな面の割合です。
鏡の正面に立ち、首元のかたまりを見ます。かたまりの中で、平らに広がっている面と、たたまれたり重なったりしている部分を見分けてください。平らな面が全体の半分を超えていたら、多すぎます。
平らな面が多いと、かたまりが一枚の板のように見えます。板は硬く見えるので、ゆるみとねじれがそろっていても、首元が重く見えます。
直し方は、いちばん広い平らな面を、指1本ぶん内側へ折り込むだけです。折り込んだ部分に影ができ、面の割合が下がります。
簡単な3つの巻き方に、3つの数を当てはめる
最初に挙げた3つの巻き方で、どこを直せば基準に入るかをまとめます。
ぐるっと1周は、ゆるみが足りなくなりやすい形です。首に沿わせて回すので、巻き終わりは指1本程度のことが多い。外側の層を前へ引き出して、正面だけ指2本にします。
ひと結びは、面の割合が増えやすい形です。結び目から下に垂れる2本の端が、どちらも平らな面になりやすい。片方の端を結び目の裏に折り込むと、面の割合が半分に収まります。
輪に通すは、ねじれ0回になりやすい形です。二つ折りにした輪がきれいにそろうので、布がまったくねじれません。輪に通す前に、首の後ろで輪を半回転させておくと、ねじれ1回が入ります。
秋の薄手と冬の厚手で、基準が動く幅
ゆるみの基準は、布の厚みで動きます。
秋の立ち上がりに使う薄手の一枚は、布が軽く、ゆるみを作っても形が崩れにくい。そのぶん、指2本では丸みが足りないことがあります。薄手は指2本半まで広げてかまいません。
冬の厚手の一枚は、布自体に厚みがあるので、すき間が狭くても丸みが出ます。指2本ぶんのゆるみを作ると、かたまりが大きくなりすぎて首が埋まります。厚手は指1本半を上限にしてください。
ねじれと面の割合の基準は、厚みに関係なく同じです。厚手でもねじれは1回、面は半分まで。動かすのはゆるみだけです。
厚みは、たたまずに布を指でつまんで確かめます。つまんだ厚みが5ミリ以内なら薄手、1センチ前後なら中くらい、それを超えるなら厚手と考えてください。中くらいの一枚は、指2本の基準をそのまま使えます。
同じ一枚でも、巻く回数によって首まわりの布の厚みは変わります。ぐるっと1周なら首の周りの布は1層ですが、2周させると2層になり、厚手と同じ扱いになります。薄手を2周させる日は、ゆるみを指2本に戻してください。厚手を1周だけにする日は、指2本まで広げてもかまいません。基準を動かすのは布そのものの厚みではなく、首の周りに重なった布の厚みだと考えると、迷いが減ります。
季節の進み方で、一枚を入れ替える目安
秋の立ち上がりから真冬まで、同じ一枚を使い続けると、どこかで3つの数が合わなくなります。理由は、上着が変わるからです。
秋の立ち上がりは、ジャケットや薄いコートの上に巻くことが多く、襟の内側の空間に余裕があります。この時期は薄手の一枚で、ゆるみを指2本半まで取り、ねじれ1回で軽く仕上げる形がいちばん合います。
気温が下がって厚いコートに替わると、襟の内側の空間が狭くなり、薄手の一枚ではかたまりが襟に埋もれます。ここで中くらいの厚みの一枚に替えると、指2本のゆるみでちょうどよい丸みが出ます。
真冬の厚手の一枚は、首まわりを覆う時間が長い日のためのものです。ゆるみは指1本半、巻く回数は1周にとどめてください。厚手を2周させると、首の周りの布が4層ぶんの厚みになり、どう直しても首が埋まって見えます。
入れ替えの目安は、上着を替えた日です。上着を替えたら、その日の朝にマフラーを巻いて、指の本数を一度だけ確かめる。基準に入らなければ、マフラーのほうを入れ替えます。
ゆるみが日中に減っていくのを見越しておく
朝に指2本のゆるみで巻いても、一日を過ごすうちに、ゆるみは少しずつ変わります。歩く、座る、バッグを掛け直す。そのたびに布が引かれ、昼過ぎには指1本半ほどに減っていることがよくあります。
反対に、表面がなめらかな一枚は、時間がたつとゆるみが増えていきます。布同士が滑って、かたまりが前へ下がってくるからです。
この変化は、素材でおおよそ決まります。起毛した一枚やざっくり編んだ一枚は、ゆるみが減る方向へ動きます。なめらかな一枚は、増える方向へ動きます。
そこで、朝に巻くときに少しだけ見越しておきます。ゆるみが減る素材なら、朝は指2本半で巻いておく。増える素材なら、朝は指1本半にして、ねじれを必ず1回入れておく。こうすると、昼過ぎにちょうど指2本の基準に近づきます。
一日のうちで、ゆるみを確かめ直すのは1回だけで十分です。昼食のあとや、室内から外へ出る前に、指を差し入れて本数を数える。基準から外れていたら、直す3手のうち1つめの、外側の層を2センチ引き出す手を使ってください。
出かける前に巻いた形が夕方まで保てれば、その一枚とその日の上着の組み合わせは合っています。保てなかった組み合わせは、次に同じ上着を着る日に別の一枚を選ぶ手がかりになります。
確かめ直すときに、鏡がないこともあります。その場合は、指の本数だけで判定してかまいません。ゆるみは指で数えられ、ねじれは首の後ろを触れば分かります。鏡が必要なのは面の割合だけなので、店のガラスや窓に映ったときに、正面の平らな面が半分を超えていないかを一度見るだけで足ります。3つの数のうち2つは、目で見なくても手で確かめられる。これが、簡単な巻き方のままで一日きれいに保つための、いちばんの近道です。
慣れてくると、指を差し入れる前に、首に当たる布の感触だけでゆるみの具合が分かるようになります。首の前に布が触れていなければ指2本前後、触れていれば指1本以下です。そこまで来れば、確かめ直しにかかる時間は1秒もかかりません。
コートの襟の高さで、かたまりの位置を変える
秋冬は、マフラーの下にコートの襟があります。襟の高さによって、かたまりを置く位置を変えます。
襟のないコートや、襟が低いコートの日は、かたまりを首の付け根に置けます。3つの巻き方のどれを選んでもかまいません。
テーラード襟のコートの日は、襟の内側にマフラーを入れるか、外側に出すかを選びます。襟の内側に入れるときは、ゆるみを指1本半に減らしてください。襟が布を外側から押さえるので、ゆるみが少なくても丸みが保てます。
スタンド襟や高い襟の日は、マフラーを襟の外側に出します。襟の内側に入れると、襟が押し上げられて首が埋まります。
短いマフラーでも同じ数で見られる
長さが足りないマフラーでも、3つの数で判定できます。
短い一枚は、ぐるっと1周させると両端がほとんど残りません。この場合は、ひと結びか、首に掛けて片方の端を反対側の内側に差し込むだけにします。
短い一枚は、ゆるみを作ると端が抜けやすくなります。ゆるみは指1本半にとどめ、ねじれは首の後ろで1回入れてください。ねじれが布同士の摩擦を増やすので、端が抜けにくくなります。
素材によって、保てる時間が変わる
同じゆるみで巻いても、素材によって形を保てる時間が違います。
起毛した素材やざっくりした編みの一枚は、布同士がこすれ合って止まるので、指2本のゆるみでも半日は保てます。表面がなめらかな素材は、布同士が滑りやすく、指2本のゆるみだと1時間ほどで前へずれてきます。
なめらかな素材の日は、ゆるみを指1本半にして、ねじれを必ず1回入れてください。ねじれの部分が摩擦を増やし、形が保ちやすくなります。
首を振って判定する
巻き終わったら、首を左右に1回ずつ振ってください。それで、ゆるみが合っているかどうかが分かります。
首を振ったときに、かたまりが首と一緒に動けば、ゆるみは足りています。かたまりが首から遅れて動き、戻ったときに形が変わっていたら、ゆるみが多すぎます。首を振っても布がまったく動かず、首が回しにくいなら、締めすぎです。
この確認は3秒で終わります。外に出る前に一度だけ振ってみると、出先で直す回数が減ります。
どちらとも取れる場合①|指が2本入るのに硬く見える
指はちょうど2本入るのに、首元が硬く見えることがあります。
この場合、原因はほとんどがねじれ0回か、面の割合が半分を超えていることです。ゆるみの基準は満たしているので、ゆるみには手をつけません。
まず首の後ろを触って、ねじれがあるかを確かめてください。なければ、後ろで一度だけひねり直します。ねじれがあるのに硬いなら、正面の平らな面を指1本ぶん折り込みます。
それでも硬く見えるなら、色と上着の組み合わせが原因です。マフラーとコートの色の明るさがほとんど同じだと、首元の境目が見えなくなり、かたまりが一枚の板に見えます。どちらかの明るさを変えると、同じ巻き方でも丸みが見えるようになります。
どちらとも取れる場合②|厚い一枚でゆるみが作れない
厚手の一枚で指2本のゆるみを作ろうとすると、かたまりが大きくなりすぎることがあります。
厚手は基準を指1本半に下げる、と書きました。それでもかたまりが顎に届くようなら、首に1周させるのをやめます。首に掛けて前で軽く結ぶだけにすると、首の周りの布は1層になり、かたまりは胸の上に移ります。
厚手で迷ったら、顎の先からかたまりの上端までの距離を見てください。2センチ以上空いていれば、そのままで大丈夫です。2センチを切るなら、巻く回数を1回減らします。
どちらとも取れる場合③|アウターの襟が高い日
襟の高いアウターの日は、マフラーを襟の外側に出すと書きました。ところが、外側に出すと、かたまりが襟の上に乗って高くなりすぎることがあります。
この場合は、ゆるみを正面だけで作り、首の後ろと横は襟に沿わせてください。後ろを襟に沿わせると、かたまりの高さが襟の高さと同じになり、首が埋まって見えにくくなります。
それでも高すぎるときは、マフラーを首に巻くのをやめて、アウターの前を開けた内側に垂らすだけにします。首元には襟だけが見え、マフラーは胸の前に縦の線として見えます。
どちらとも取れる場合④|ねじれを入れると短くなりすぎる
短めの一枚にねじれを入れると、そのぶん長さが減り、前に垂らす端が足りなくなることがあります。
この場合は、ねじれを入れる場所を首の後ろから横へずらしてください。首の横でねじると、ねじれ目は耳の下あたりに来て、正面からはほとんど見えません。後ろでねじるより、使う長さが少なく済みます。
それでも端が足りないなら、ねじれは入れずに、正面の平らな面を折り込むことで変化を作ります。ねじれと折り込みは、どちらも面に変化を作る手段なので、片方が使えないときはもう片方で補えます。
結び目の大きさは、こぶし半分まで
ひと結びを選んだ日は、結び目の大きさも見ておきます。結び目は首元でいちばん目立つかたまりなので、大きすぎると、ゆるみとねじれがそろっていても重く見えます。
目安は、軽く握ったこぶしの半分です。結び目がこぶし半分より大きいと、顔の下にもう一つ顔があるような存在感になります。小さすぎると、結び目が締まりすぎて硬く見えます。
結び目を小さくしたいときは、結ぶ前に布を縦に二つ折りにして幅を細くしてください。大きくしたいときは、結んだあとに結び目の外側の層を指でつまんで、少し広げます。どちらも、巻き方そのものは変えずに済みます。
端の長さは、左右で何センチ変えるか
前に垂らす両端の長さも、こなれて見えるかどうかに関わります。
左右の長さをぴったりそろえると、首元は整って見えますが、ねじれ0回のときと同じように、きちんとしすぎた印象になります。左右の差を5〜10センチつけると、動きが出て、手をかけずにまとめたように見えます。
差が15センチを超えると、長い側が歩くたびに揺れて、かたまりが片側へ引かれます。差は10センチまでにしてください。短いマフラーで両端が胸より上で終わる日は、長さの差をつける必要はありません。
色の明るさで、かたまりの見え方が変わる
同じゆるみ、同じねじれで巻いても、色の明るさによって、かたまりの見え方が変わります。
明るい色の一枚は、かたまりが実際より大きく見えます。光を受ける面が広く見えるからです。明るい色の日は、ゆるみを指半本ぶん減らすと、ちょうどよい大きさに収まります。
暗い色の一枚は、かたまりが実際より小さく、平らに見えます。影が目立たないので、ねじれを入れても変化が見えにくい。暗い色の日は、ねじれを1回入れたうえで、正面の面を折り込んで影を作ると、丸みが見えるようになります。
メガネや耳元の飾りと重なる日
メガネをかける日や、耳元に揺れる飾りをつける日は、首元のかたまりと顔まわりの要素が近づきます。
かたまりの上端が顎に近いと、メガネのつるや耳元の飾りと視線が重なり、顔の下半分がにぎやかに見えます。この日は、顎の先からかたまりの上端までを3センチ以上空けてください。
空ける方法は、ゆるみを正面で作るときに、布を前へ引き出すだけでなく、少し下へずらすことです。かたまりが胸の方向へ下がり、顔まわりとの間に余白ができます。
マフラーを外した後の首元も見ておく
秋冬は、室内に入るとマフラーを外します。外した後の首元が、その日の装いのもう一つの顔になります。
マフラーを強く締めて巻いていた日は、外した後の首元に布の跡が残ったり、中に着ている服の襟がつぶれていたりします。指2本のゆるみで巻いていれば、中の襟は押しつぶされずに残ります。
外した後の首元まで考えると、ゆるみの基準にはもう一つ意味があります。指2本のすき間は、中の服の襟を守る余白でもあるということです。シャツやブラウスの襟を見せたい日ほど、締めすぎないことが効いてきます。
バッグの持ち手と重なる日
肩掛けのバッグを使う日は、持ち手がマフラーの端に乗ります。持ち手に押さえられた端は、歩くたびに後ろへ引かれ、正面のゆるみがなくなっていきます。
この日は、バッグを掛ける側の端を短くしてください。持ち手に乗る布が少なければ、引かれる量も小さくなります。もしくは、マフラーの端をコートの前身頃の内側に入れてから、持ち手を掛けると、端が引かれずに済みます。
両肩に持ち手が乗るリュックの日は、両端を前に垂らす形を避けて、ひと結びにして結び目を胸の上に置くほうが、背負うたびに崩れません。
手持ちのマフラーを3つの数で仕分ける
手持ちのマフラーが何本かあるなら、3つの数で一度仕分けておくと、朝に選ぶ時間が短くなります。
1本ずつ、いちばん簡単なぐるっと1周で巻いて、指2本のゆるみを作ってみます。そのまま首を振って形が保てるか、ねじれを1回入れたときに長さが足りるかを確かめてください。
- ゆるみ指2本で形が保てて、ねじれも入る一枚:どの日にも使える
- ゆるみを指1本半にしないと形が崩れる一枚:襟の低いコートの日に
- ねじれを入れると長さが足りない一枚:首の横でねじるか、折り込みで変化を作る日に
仕分けが済めば、朝はその日のコートの襟の高さを見て、合う一枚を取るだけになります。
巻く順番を変えると、ゆるみが作りやすくなる
ゆるみがうまく作れないときは、巻く順番を見直してください。
多くの人は、首に掛けてから締め具合を調整します。この順番だと、巻いている間に布が首に沿ってしまい、最後にゆるめようとしても形が崩れます。
ゆるみを作りやすいのは、首に掛ける前に指を2本、首の前に添えておく方法です。指の上から布を回し、巻き終わったら指を抜く。指2本ぶんのすき間が、最初から確保されます。
時間のない朝は、2つだけ確かめる
毎朝3つとも確かめる時間がない日もあります。そういう日は、ゆるみとねじれの2つだけにしてください。
指を2本差し入れてすき間を確かめる。首の後ろを触って、ねじれが1回入っているかを確かめる。この2つで5秒です。
面の割合は、外に出てから、鏡やガラスに映った自分を見たときに確かめれば間に合います。平らな面が多いと思ったら、指1本ぶん折り込むだけで直せます。
直す3手と、切り替えの基準
出先で形が崩れたときに使う手は、3つだけです。
- 外側の層を1か所だけ2センチ引き出す:ほどかずにゆるみだけ増える
- 首の後ろでひねりを入れ直す:正面を触らずに面の切り替わりが作れる
- 正面のいちばん広い平面を指1本ぶん折り込む:面の割合が下がる
3つとも効かないときは、その一枚が今日のアウターの襟に対して厚すぎます。かたまりを作ることをやめて、首に巻かずに肩に掛けるだけにするほうが、その日はきれいに過ごせます。
判定の順番を間違えない
ゆるみ → ねじれ → 面の割合の順です。ゆるみが足りない状態でねじれを入れても、絞られた部分がさらに締まるだけで、丸みは出ません。
そして3つとも、巻き終わったあとに測れます。巻いている最中に考える必要はありません。巻き方は簡単なままでよく、判定は巻いた後に。この分け方にすると、秋冬のどの日も同じ手順で首元が決まります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 簡単な巻き方だと、どうしても野暮ったくなります
- 巻き方を変える必要はありません。巻き終わった後に、首と布の間に指が何本入るかを確かめてください。1本以下なら締めすぎです。外側の層を2センチだけ引き出して、指2本が入るゆるみにすると、同じ巻き方でも首元に丸みが出ます。
- Q. ねじれはどこに入れればいいですか
- 首の後ろです。正面でねじると、ねじった部分が顔のすぐ下に来て目立ちます。首の後ろで一度だけひねってから前に回すと、正面では布の表と裏が自然に切り替わり、面に変化が出ます。
- Q. 厚いマフラーだと、指2本のゆるみが作れません
- 厚手は基準を指1本半に下げてください。布自体に厚みがあるので、すき間が狭くても丸みは出ます。それでも首が詰まって見えるときは、首に1周させるのをやめて、肩に掛けて前で軽く結ぶだけにします。
- Q. コートの襟が高い日はどう巻けばいいですか
- かたまりの位置を襟の外側に出してください。襟の内側に入れると、襟が押し上げられて首が埋まります。襟の上に乗せるように1周させ、ゆるみは正面だけで作ると、襟とマフラーが重ならずに済みます。
- Q. 朝に時間がないとき、何を確かめればいいですか
- ゆるみとねじれの2つだけです。指を2本差し入れてすき間を確かめ、首の後ろでねじれが1回入っているかを触って確かめる。面の割合は、外に出てから鏡やガラスに映ったときに見れば間に合います。
— メグラシ編集部





