スカーフの簡単な巻き方|秋冬は手数と結び目の高さで選ぶ

スカーフの簡単な巻き方は、形の名前で選ぶより、手の動作が何回で終わるかで選ぶほうが迷いません。掛けるだけなら二手、一度結べば四手、二度結べば六手。手数が増えるほど崩れにくくなり、この関係は毎回同じです。
だから覚えるのは巻き方ではなく、その日にかけられる手数のほうで足ります。鏡の前に立てる時間が1分なら四手まで、3分あるなら六手まで。そこから行を選べば、形は自動的に決まります。
秋冬は、ここにもう1つ条件が加わります。コートの襟とどう重ねるかです。結び目を鎖骨より上に作るか下に作るかで、コートを着ても形が保てるかどうかが変わります。この記事では、手数ごとの持ち時間と、秋冬の襟元での結び目の高さ、外出先での直し方までを、数えられる形で書きます。
結論|簡単な巻き方は、手数と結び目の高さの2つで決まる
先に結論を書きます。
- 手数:掛けるだけの二手、一度結ぶ四手、二度結ぶ六手。持ち時間は30分・半日・一日
- 結び目の高さ:鎖骨より上に作ると、鏡なしで直せて、コートの襟の内にも収まる
毎日の標準にするなら、四手で、結び目を鎖骨より上。この組み合わせは鏡が要らず、半日もち、秋冬のコートの下でも形が崩れません。時間がある日は六手に増やし、ない日は二手に減らす。基準を真ん中に置いておくと、増減が一段で済みます。
📋 早見表|手数と、そのとき起きること
この表は答えではありません。その日にかける手数を決めるための道具です。
| 手数 | 形 | 崩れるまで | 鏡 |
|---|---|---|---|
| 二手 | 掛けるだけ | 30分ほど | 要らない |
| 四手 | 一度結ぶ | 半日 | 要らない |
| 六手 | 二度結ぶ | 一日 | 要る |
| 八手以上 | 折りたたんで形を作る | 一日 | 要る・時間もかかる |
選ぶのは形ではなく、行の位置です。行が決まれば、形は自動的に決まります。
手数の数え方
数えるのは、片手が布に触れて離れるまでを一回とします。
- 布を首の後ろに回す … 一手
- 前で左右の長さをそろえる … 一手
- 一方をもう一方の上に重ねてくぐらせる … 一手
- 結び目を締めて位置を決める … 一手
この数え方なら、どの巻き方でも同じ基準で比べられます。手順を紹介している文章の長さではなく、実際に手が動く回数で比べてください。 説明が短くても、手が六回動く巻き方はあります。
数え方を1つ固定しておく意味は、比べられるようになることだけではありません。自分が今どこで止まっているかが分かるようになります。朝に間に合わないのは布のせいでも技術のせいでもなく、その日にかけられる手数を超えた形を選んでいるからです。
もう1つ、手数と一緒に見るとよいものがあります。手を止める回数です。同じ四手でも、途中で位置を確かめるために止まる形と、止まらずに流れる形があります。止まる回数が多い形は、実際にかかる時間が倍近くになります。手数が同じなら、止まらないほうを選んでください。止まるかどうかは、目を閉じたまま最後までできるかで分かります。途中で目を開けたくなったら、そこが止まる場所です。
秋冬は、スカーフの役目が1つ増える
夏のスカーフは首元の飾りですが、秋冬は首元を温める役目が加わります。役目が増えると、選ぶ基準も1つ増えます。
それは、首と布のあいだにすき間があるかどうかです。飾りとして巻くならすき間があっても構いませんが、温めたい日はすき間が少ないほうが働きます。すき間を減らすには、結び目を高くするか、布を首に一周させてから結ぶかのどちらかです。
一周させる形は、四手に一手足して五手になります。首の後ろに回した布を前で交差させ、もう一度後ろへ回してから前へ戻す。この一手で、首まわりのすき間がほとんどなくなります。結ぶのはそのあとで、結び目は首の横に置くと、正面がすっきりします。
秋冬は、布の素材も厚手のものが増えます。厚い布は結び目が大きくなるので、二度結ぶ六手の形は結び目の塊が大きく出すぎることがあります。厚手の日は、六手より四手か五手を基準にしてください。 結び目の数を増やすより、一周させてすき間を減らすほうが、持ち時間も温かさも得られます。
二手|掛けるだけ
首の後ろに布を回し、前で左右の長さをそろえる。これで終わりです。
- 長さをそろえる … 左右が同じ長さ。縦の線が2本になります
- 片方を長くする … 片側だけに線が落ちます
崩れるまではおよそ30分です。歩く、鞄を持ち替える、上着を脱ぐ。どれをしても位置が少し動きます。
動いても直せる場所にいる日なら、これで足ります。逆に、動いたことに気づけない日には向きません。人と向かい合って座り続ける日は、次の四手を選んでください。
秋冬に二手を使うなら、コートの下ではなく上に掛ける使い方が向いています。コートを着たあとで、襟の上から布を掛けて前に垂らす。コートの前を閉じれば、垂れた端がコートと体のあいだに挟まって動きにくくなり、持ち時間が1時間ほどに伸びます。
四手|一度結ぶ
掛けるだけの状態から、動作を二回足します。一方をもう一方の上に重ねてくぐらせ、締めて位置を決めます。
これで半日ほど位置が動きません。結び目が支えになるので、髪が動いても布が戻ります。
結び目を作る高さを、締める前に決めてください。鎖骨の高さより上に作ると、外出先でも手が届きます。 鎖骨より下に落ちると、直すのに鏡が要ります。この形は鏡がなくても作れます。結ぶ位置を手で触って確かめられるからです。朝の支度で鏡の前に立つ時間が短い日は、この行がいちばん合います。
締める強さにも目安があります。結び目と首のあいだに指が1本入るくらいで止めてください。指が入らないほど締めると、動くたびに首に当たって、気になって触ることになります。指が2本以上入る緩さだと、支えの役目を果たさず、二手の形と同じ速さで崩れます。
垂れた端の長さも、締める前に決めます。端がみぞおちより上で終わると、首もとだけで完結します。みぞおちより下まで垂れると、上半身に縦の線が1本足されるので、上着の前を開けているかどうかで見え方が変わります。長さの調整は、結ぶ前に左右をずらしておくだけで済みます。
六手|二度結ぶ
一度結んだあと、垂れた端をもう一度くぐらせます。動作は二回増えて六手になります。
一日ほど崩れません。ただし、二回目の結び目は位置を目で確かめる必要があります。ここだけは鏡が要ります。
二回目を作る位置は、一回目の結び目のすぐ下です。離すと、結び目が2つ並んで見えて、首もとが縦に長くなります。すぐ下に作れば、1つの塊として読まれます。
この形は、外すのにも三手ほどかかります。屋内に入る時間が長い日は、外す手数まで含めて選んでください。
八手以上|折りたたんで形を作る
布を折りたたんでから巻く形は、手数が八回を超えます。仕上がりは長くもちますが、朝に必要な時間も伸びます。
この行を選ぶのは、その日の装いの中で首もとを主役にすると決めたときだけで足ります。毎日の巻き方としては、四手か六手のほうが続きます。
巻く前の一手|縦に折って、幅を先に決める
折りたたむ形が長くもつのは、布の幅が狭くなって、動く余地が減るからです。同じ理屈を使えば、手数を増やさずに持続時間を伸ばせます。
巻く前に、布を縦に2回だけ折っておく。 折る動作は一手ですが、そのあとの形は幅の広いままより崩れにくくなります。持続時間を決めているのは結び目の数だけではなく、布の幅も効いているということです。手数を増やしたくない日は、先に幅を狭くしておくと、二手のままでも1時間近くもちます。
正方形の布なら、角と角を合わせて三角に折り、長い辺の側から細く折っていくと、端がとがった帯になります。この形は結び目が小さくまとまり、垂れた端が細く落ちます。長方形の布なら、縦に半分、さらに半分と折るだけで足ります。
折った幅の目安は、指3〜4本ぶんです。これより広いと首まわりに布の量が残り、狭いと結び目が小さくなりすぎて支えが弱くなります。
布の大きさで、選べる行が変わる
同じ手数でも、布の大きさによってできる形が変わります。
- 一辺が50センチ前後 … 二手と四手が向いています
- 一辺が70センチ前後 … 四手と六手が向いています
- 一辺が90センチ以上 … 折りたたんでから使うほうが収まります
大きい布で二手の形を作ると、布の量が首まわりに残って、動くたびに位置が変わります。大きい布ほど、先に幅を狭くする手を足したほうが安定します。
長方形の布の場合は、幅で判断します。幅が20センチ以内なら、そのまま二手で使えます。幅が30センチを超えるなら、縦に折ってから巻くほうが持続します。細長い布の扱いは、細長いスカーフの巻き方で予定ごとに分けて書いています。
秋冬の布|厚みで、結び目の大きさと手数が変わる
秋冬は、薄い布だけでなく、ウールや起毛の厚手の布も使う季節です。厚みが変わると、同じ手数でも結び目の大きさが変わります。
| 布の厚み | 一度結んだ結び目 | 向いている手数 |
|---|---|---|
| 薄手(光が透ける) | 小さく締まる | 四手・六手 |
| 中くらい | 親指の先ほど | 四手 |
| 厚手(光が透けない) | こぶしに近い大きさ | 二手・四手(一周させて五手) |
厚手の布で二度結ぶと、結び目が首もとで大きな塊になり、あごの下が詰まって見えます。厚手の日は結び目を1つにとどめて、その代わりに一周させてすき間を減らしてください。
薄手の布は結び目が小さく締まるぶん、ほどけやすさもあります。薄手の日は四手より六手のほうが、一日もつ確率が上がります。布が薄いほど手数を増やし、厚いほど手数を減らす。 この逆の関係を覚えておくと、季節が変わっても同じ考え方で選べます。
大判のストールのように一辺がさらに大きい布は、折る回数で扱いが変わります。そちらは大判ストールの巻き方|折る回数で決めるにまとめています。
コートの襟と合わせる|襟の内に入れるか、外に出すか
秋冬のスカーフで、いちばん形が崩れやすい場面は、コートを着る瞬間です。袖を通して前を整える動作で、首元の布が押されて動きます。
崩れないかどうかは、スカーフを襟の内に入れるか、外に出すかで決まります。
- 襟の内に入れる:結び目を鎖骨より上に作る。コートの前を閉じても押されない
- 襟の外に出す:コートを着てから巻く。二手か四手で、襟の上に布を乗せる
内に入れるのに結び目が鎖骨より下にあると、コートの前を閉じたときに結び目が押し上げられて、形が変わります。襟の内に入れる日は、結び目を高く。これだけで、着ても脱いでも同じ形が保てます。
襟の大きさでも分かれます。襟が大きく立つコートは、スカーフを内に入れると襟の中で布が重なって厚くなるので、外に出すほうが収まります。襟のない、または小さいコートは、内に入れて首元だけに色を見せる形が向いています。
コートを脱いだあとの姿も考えておいてください。外に出して巻いた形は、コートを脱ぐと一緒に外れることが多いので、屋内でもスカーフを残したい日は内に入れておくのが安全です。
ニットの上に巻く日|首元の形で、置ける量が決まる
同じ手数でも、下に着ているものの首もとによって、収まり方が変わります。秋冬はニットの上に巻く日が増えるので、首元の形ごとに見ておきます。
- 首まで詰まった形:布の量が首まわりに集まり、そこだけ厚みが出る。二手か四手で、折ってから巻く
- 丸く開いた形:開いた面に布が収まる。四手が基準、六手まで可
- 深く開いた形:開いた面が広いので、六手の結び目も収まる
空いている面の広さが、置ける量の上限です。判定は、鏡の前で布を当てるだけで分かります。布を当てたときに、下に着ているものの首もとの線がまだ見えているなら、量は範囲内です。線が完全に隠れているなら、量が多すぎます。
首まで詰まった形のニットに巻くときは、布をニットの襟の上に重ねるのではなく、襟の少し下、鎖骨のあたりに結び目を置くと、首の厚みが重なりません。このときは結び目が鎖骨の高さになるので、外出先でも手が届く範囲に収まります。
起毛したニットの上では、布が滑りにくく、二手の形でも持ち時間が少し伸びます。反対に、表面がなめらかなニットの上では布が滑るので、一手足して四手にしてください。
シャツの襟と合わせる日|襟の下に通すと手数が減る
シャツの上にスカーフを巻く日は、シャツの襟を使うと手数を減らせます。
襟を立てて、首の後ろに布を回し、襟を戻す。これで布が襟に押さえられ、後ろで動かなくなります。前は掛けるだけの二手でも、襟が支えになるので1時間以上もちます。襟は、結び目と同じ支えの役目を果たします。
前で一度結ぶ場合は、結び目をシャツの第二ボタンの高さに合わせると、襟の開きの中に収まります。結び目が第一ボタンより上にあると、襟の先と結び目がぶつかって、どちらも浮きます。
結び目の位置|正面・横・後ろで、手数は変わらない
結び目を正面に置くか、横に置くか、後ろに回すか。この選択で手数は変わりません。変わるのは、直しやすさと見え方です。
- 正面:手が届きやすく、鏡なしで直せる。首もとに縦の線ができる
- 横:正面がすっきりする。直すときは首を少し傾ける
- 後ろ:前から見えないので気にならないが、直すには手を後ろへ回す
秋冬のコートの下では、横に置くと襟の内側に収まりやすくなります。正面の結び目はコートの前を閉じたときに押されやすく、後ろの結び目は襟の裏に当たって首の後ろに厚みが出ます。
迷ったら正面に作ってから、横へ回してください。正面で結ぶほうが手元が見えて止まらずに済み、回すのは一手で終わります。
どちらとも取れるとき①|鏡の前に立てる時間が読めない
朝の予定が日によって変わると、手数を決めきれません。この場合、四手を基準にしてください。
四手は、鏡が要らないのに半日もちます。時間があった日は六手に増やし、なかった日は二手に減らす。 基準が真ん中にあると、増減が一段で済みます。
基準を二手に置くと、時間があった日に四手ぶんを足すことになり、手順を思い出す必要が出ます。基準は中間に置くほうが、迷う回数が減ります。
どちらとも取れるとき②|髪が長くて布が動く
髪が布の上に乗ると、髪が動くたびに布も動きます。掛けるだけの形は、髪が長い日には10分ほどで崩れます。
対処は2つあります。手数を1つ増やして一度結ぶか、布を巻いたあとで髪を上げるか。
髪を上げるほうを選ぶ場合、上げる順番が大事です。布を先に巻いて、あとから髪を上げてください。逆にすると、髪を上げた首の形に合わせて布が乗るので、髪を下ろしたときに位置が変わります。
髪を下ろしたままにしたい日は、布の端を髪の内側ではなく外側に出しておくと、髪と布が別々に動きます。重なる面積が減るぶん、崩れる速さが落ちます。秋冬はコートの襟と髪とスカーフの3つが首元で重なるので、髪を襟の外に出してからスカーフを整えると、3つがそれぞれの位置に収まります。
どちらとも取れるとき③|外出先で崩れた
崩れたときに直せるかどうかは、結び目の高さで決まります。
鎖骨より上にあれば、手を上げるだけで届きます。鏡がなくても、触った感触で位置が分かります。鎖骨より下に落ちていると、目で確かめないと直せません。直す可能性が高い日は、結び目を最初から高い位置に作っておいてください。高さは、結ぶ前に布を首に当てた時点で決まります。あとから上げようとすると、いったんほどく手数が要ります。
直す場所が見つからないときの応急の手は、結び目を後ろへ回してしまうことです。前で崩れた形を直すより速く、後ろなら自分から見えないので気にならなくなります。
崩れ方には2種類あります。結び目が緩んで下がる崩れと、布全体が片側に寄る崩れです。下がる崩れは締め直せば戻りますが、片側に寄る崩れは締め直しても再発します。寄る場合は、鞄を持つ側と反対に布の量を移してください。 鞄の肩ひもが布を押しているのが原因なので、量を反対側に置けば止まります。持ち替える予定がある日は、最初から量を左右そろえておくと、どちらに持っても同じだけしか動きません。
どちらとも取れるとき④|屋外と屋内の温度差が大きい日
秋冬は、外は寒いのに屋内は暖かい、という日が続きます。外では温めたいので一周させて結びたい、屋内では外したい。この2つが同じ日にあると、手数が決まりません。
この日は、一周させずに、四手で結び目を横に置く形にしてください。外ではコートの襟の内に収まって首元を覆い、屋内では二手で外せます。一周させた形は温かい代わりに、外すのに三手かかり、外したあとの布にねじれた跡が残ります。
もう1つの方法は、外ではコートの上に二手で掛け、屋内に入る前にそのまま外して鞄の持ち手に結んでおくことです。掛けるだけの形は外すのが一手なので、出入りの多い日に向いています。
外すときの手数も数えておく
日中に屋内へ入る時間が長い日は、外す動作も予定に入ります。
- 二手の形 … 一手で外れます
- 四手の形 … 二手かかります
- 六手の形 … 三手かかります
外したあとは、たたんで鞄に入れるより、肩に掛けるか鞄の持ち手に通しておくほうが折り目が残りません。たたむと、次に使うときに折り目が線として読まれます。薄い布ほど折り目が残りやすいので、薄いものを使う日は特に、たたまずに持つ方法を先に決めておいてください。
外したあとにもう一度巻き直す予定がある日は、ほどいた布をすぐに伸ばしておくと、結び目の跡が残りにくくなります。結び目の跡は、ほどいた直後に両端を持って軽く引くだけでほとんど消えます。そのまま丸めて持つと、跡が固まって次に巻いたときに不自然な折れ線として出ます。巻き直すときは、最初と同じ手数を選ぶと、跡の位置と新しい結び目が重なって目立ちません。
鞄の持ち手に結ぶときも、手数は同じ数え方で比べられます。持ち手に通して一度結ぶだけなら二手で済み、首に戻すときも二手です。バッグにスカーフを移す巻き方は、バッグスカーフの巻き方に場面ごとにまとめています。
朝に迷ったら|3つの問いで手数が決まる
巻き方を思い出せない朝は、次の3つに順に答えてください。答えるたびに、選べる行が1つずつ減っていきます。
- 今日、鏡の前に1分以上立てるか:立てないなら六手以上は外す
- 今日、屋内と屋外を何度も出入りするか:出入りが多いなら、外すのが一手か二手で済む二手か四手にする
- 今日、座って人と向き合う時間が長いか:長いなら、崩れに気づけないので二手は外す
3つに答えると、多くの日は四手が残ります。鏡に立てて、出入りが少なく、向き合う時間が長い日だけ六手が残り、鏡に立てず、出入りが多く、向き合う時間が短い日だけ二手が残ります。
この3問は、布の種類や柄とは関係なく使えます。形の名前を思い出す代わりに、その日の予定を思い出す。 予定は朝の時点で分かっているので、迷う時間がほとんどなくなります。
答えを出したら、結び目の高さだけを最後に決めます。外出先で直す可能性が少しでもあるなら、鎖骨より上に作ってください。高く作っておいて困る日はほとんどありませんが、低く作って困る日は、出かけてから気づくことになります。
柄と色の出し方|手数で、見える面の広さが変わる
柄のある布を使う日は、手数によって見える柄の範囲が変わります。手数が少ないほど布が広がったまま残り、多いほど折り込まれて小さくなるからです。
- 二手:布の面がいちばん広く見える。大きな柄も全体が出る
- 四手:結び目のまわりに柄が集まり、垂れた端に残りが出る
- 六手:結び目に柄の大部分が巻き込まれ、見えるのは小さな面だけになる
見せたい柄がある日は、手数を少なくしてください。大きな柄を六手で結ぶと、柄の途中が結び目に入って、何の柄か分からない色の塊になります。逆に、柄が多すぎて首もとがにぎやかになる日は、手数を増やして見える面を減らせば落ち着きます。
色についても同じ考え方が使えます。秋冬の暗いコートの襟元に明るい色のスカーフを入れるなら、見える面が小さい四手か六手にすると、色が点として収まります。二手で広く見せると、明るい面がコートの暗い面と同じくらいの大きさになり、上半身が2色に分かれて見えます。見せたい量が少ないほど、手数を増やす。 この関係を覚えておくと、柄や色の強い布でも迷わずに済みます。
柄のどこを顔の近くに出すかを詳しく決めたい日は、スカーフの巻き方をおしゃれにで、結び目の直径と位置から扱っています。
秋冬の場面別|通勤・週末・人と会う日
場面ごとに、選びやすい手数と結び目の位置をまとめます。
- 通勤:四手で結び目を横に置き、コートの襟の内に入れる。電車の中で上着を開けても形が変わらない
- 週末:二手でコートの上に掛ける。出入りの多い日でも一手で外せる
- 人と会う日:六手で結び目を正面に置く。座って向かい合う時間が長くても一日崩れない
- 屋外で長く過ごす日:一周させて五手。首と布のすき間を減らして、結び目は横に置く
場面で変わるのは手数と結び目の位置だけで、布そのものを替える必要はありません。1枚の布で、手数を変えるだけで4つの場面に対応できます。
通勤の日に四手を選ぶ理由は、鞄の肩ひもとの関係にもあります。肩ひもが首元の布を押す日は、結び目がないと布全体が片側に寄ります。結び目が1つあれば、押されても結び目を中心に戻ります。肩に掛ける鞄を使う日は、二手を避けて四手以上にしてください。
2週間、手数だけ記録する
自分に合う行は、2週間で決まります。
毎日、その日に使った手数を「二手」「四手」「六手」の3つで書き、途中で直したかどうかを1行で足します。秋冬は、コートの襟の内に入れたか外に出したかも一緒に書いておくと、崩れた日の理由が分かります。14行たまると、自分がどの行にいる日がいちばん多いかが見えます。
多い行が1つ決まれば、そこを標準にしてください。標準が1つあると、他の巻き方を覚え直す必要がなくなります。
標準の行が決まったら、布の枚数も減らせます。同じ手数で扱える大きさのものが2枚あれば、色を替えるだけで日々の違いは作れます。増やすのは枚数ではなく、使う回数のほうです。
まとめ
スカーフの簡単な巻き方は、形の名前ではなく手数で選べます。
- 掛けるだけは二手で30分、一度結ぶと四手で半日、二度結ぶと六手で一日
- 鏡が要るのは六手から。毎日の基準は四手
- 秋冬は、結び目を鎖骨より上に作るとコートの襟の内に収まり、鏡なしで直せる
- 厚手の布は手数を減らし、一周させてすき間を減らす。薄手の布は手数を増やす
- 屋外と屋内の出入りが多い日は、四手で結び目を横に置く
その日にかけられる手数から選べば、毎回同じ判断で決まります。迷った朝は、四手で結び目を鎖骨より上に作るところから始めてください。
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よくある問い
- Q. いちばん簡単なスカーフの巻き方はどれですか
- 手の動作が二回で終わる、掛けるだけの形です。首の後ろに布を回し、前で左右の長さをそろえる。この二手で終わります。ただし、結び目がないので三十分ほどで位置が動きます。動いても直せる場所にいる日なら、これで足ります。動きの多い日や、直す時間がない日は、動作を二回足して一度結ぶ形にしてください。持続する時間は、手数にほぼ比例します。
- Q. 秋冬にコートの下にスカーフを巻くとき、簡単な方法はありますか
- 一度結ぶ四手の形を、結び目を鎖骨より上にして作るのがいちばん簡単です。結び目が高いと、コートの襟の内側に収まり、着ても脱いでも形が変わりません。結び目が鎖骨より下にあると、コートの前を閉じたときに押されて位置が動きます。布が厚手の日は、巻く前に縦に2回折って幅を狭くしておくと、襟の内側に収まりやすくなります。
- Q. 手数が増えると、何が変わりますか
- 崩れるまでの時間が伸びます。掛けるだけなら三十分、一度結ぶと半日、二度結ぶと一日ほど位置が動きません。もう1つ変わるのが、鏡が要るかどうかです。掛けるだけと一度結ぶ形は、鏡がなくても手の感覚で作れます。二度結ぶ形は、二回目の結び目の位置を目で見る必要があるので、鏡の前に立つ時間が要ります。
- Q. 途中で崩れたとき、外出先で直せますか
- 結び目の高さで決まります。結び目が鎖骨より上にあれば、手を上げるだけで届くので、鏡がなくても直せます。鎖骨より下に落ちている場合は、位置を目で確かめないと直せません。外出先で直す可能性が高い日は、結び目を最初から鎖骨の高さより上に作っておいてください。高さは、結ぶ前に布を首に当てた時点で決まります。
- Q. 髪が長い日は、どの手数を選べばいいですか
- 手数を1つ増やしてください。髪が布の上に乗ると、髪が動くたびに布も動きます。掛けるだけの形は、髪が長い日には十分ほどで崩れます。一度結ぶ形にすると、結び目が支えになるので、髪が動いても位置が戻ります。もう1つの方法は、布を巻いたあとで髪を上げてしまうことです。この場合は手数を増やさずに済みます。
- Q. 屋内に入って暑くなったら、どうすればいいですか
- 手数が少ないほど、外すのも速くなります。掛けるだけなら一手、一度結ぶなら二手、二度結ぶなら三手ほどかかります。秋冬は屋外と屋内の温度差が大きいので、外すことまで含めて手数を選んでください。外したあとは、肩に掛けるか、鞄の持ち手に通しておくと、しわの付き方が変わりません。たたんで鞄に入れると、次に使うときに折り目が線として残ります。
— メグラシ編集部





