スカーフの巻き方|形と長さで最初の1つを選び、襟で仕上げる

スカーフの巻き方は、手順を覚える前に手持ちの一枚の形と長さで、できる巻き方がほぼ決まります。 首に巻く最初の1つを選ぶなら、70センチ角前後の正方形を細く折ってのひと結びか、幅10センチ前後で長さ120センチ以上の細長い一本でのネクタイ巻きが、どの首元にも合わせやすく失敗の少ない組み合わせです。
88センチ角以上の大判は、首に密着させるより肩に掛けるか、ゆるく1回巻いて前に垂らすほうが形になります。50センチ角前後の小判は、三角に折ってバンダナ巻きにするか、バッグの持ち手や髪に巻くほうが収まりがいい大きさです。形に合わない巻き方を選ぶと、手順が正しくても布が足りないか余ります。
巻き終わったら、2つだけ確かめます。あご先から布の面の中心までが、顔の縦の長さの半分以上離れていること。 そして首元の布の横幅が、肩先から肩先までの半分を超えないことです。両方を満たしていれば、その巻き方はあなたに成立しています。満たしていなければ、巻き方を替える前に、結び目の高さか折り幅を動かします。
スカーフの形と長さで、まず何を選ぶか
スカーフは大きく、正方形(小判・中判・大判)と、細長いものの2系統に分かれます。同じ「スカーフ」でも、できる巻き方の幅がまるで違います。手持ちの一枚がどれに当たるかを、まず測ってください。
| 形と大きさ | 目安の寸法 | 首元で向く巻き方 | 首元以外で向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 小判の正方形 | 50センチ角前後 | バンダナ巻き・小さなひと結び | バッグの持ち手・髪・手首 |
| 中判の正方形 | 70センチ角前後 | ひと結び・ネクタイ・リボン・ねじり | バッグ・髪・ベルト代わり |
| 大判の正方形 | 88センチ角以上 | アスコット・ゆるい1回巻き | 肩掛け・羽織りの代わり |
| 細長い | 幅5〜15センチ・長さ100〜160センチ | ネクタイ・リボン・ひと結び・垂らし | バッグ・髪・ベルト代わり |
迷ったときの判断は、首元で何回使うかで決めます。週に3回以上首元に使うなら細長い一本、首元とバッグと髪で使い回すなら中判の正方形です。
スカーフとストール、マフラーの境目が曖昧で、手持ちの布がどれに当たるか分からない場合は、幅と長さで振り分けるスカーフ・ストール・マフラーの違いと選び方で先に確かめておくと、この先の表が読みやすくなります。
巻き方が合っているかは、2つの実測値で決まる
巻き方の名前よりも、仕上がりの位置と幅のほうが見え方を左右します。鏡の前で、次の2つを測ってください。
ひとつめは落ち距離です。あご先から、布がいちばん厚く重なっている面の中心までを測ります。顔の縦の長さ(生え際の中央からあご先まで)の半分以上あれば、顔と首元の布が別々のものとして見えます。顔の縦が18センチなら9センチ、20センチなら10センチが目安で、どちらもおおよそ鎖骨のくぼみの高さです。面の中心は鎖骨より下と覚えておけば、毎回測らなくても実用上ずれません。
ふたつめは面幅です。首元でいちばん広く見えている布の横幅が、肩先から肩先までの半分を超えないこと。肩幅が38センチなら19センチまでです。これを超えると、顔と首元がひとつの塊として見えます。
| 測るところ | 成立する範囲 | 足りないときの直し方 |
|---|---|---|
| あご先から面の中心まで | 顔の縦の長さの半分以上 | 結び目を2〜3センチ下げる・首に回す回数を1回減らす |
| 首元の布の横幅 | 肩幅の半分以下 | 折り幅を半分にする・結び目を中心から横へずらす |
| 襟の横の開きとの差 | 襟の開きにプラス4センチまで | 襟の内側に片端を通す・布を胸元へ落とす |
3行目は襟との関係です。今日着ている服の襟ぐりの横の開きに4センチを足した幅が、首元の布の上限になります。それを超えると襟の線が布に隠れて、首元が一枚の面に見えます。
どちらとも取れるときの決め方
落ち距離がちょうど半分前後、面幅が上限ぎりぎり、というときがいちばん迷います。そのときは、横から見た姿で決めてください。正面ではどちらとも取れても、横から見て結び目があごの線より前に出ていれば重く見え、首の線より後ろに収まっていれば軽く見えます。
もうひとつの決め方は、半日たったときの変化です。朝はちょうどよかったのに昼に重く見えるなら、巻き方の選び方ではなく、結び目がゆるんで布が上へ上がっています。首は上へ細くなる形なので、ゆるんだ布は下ではなく上へ動きます。朝と昼で落ち距離が2センチ以上縮んでいれば、結び目の芯に入れる布を増やします。1センチ以内なら、朝の時点で位置か幅が足りていません。
手で触れて直した回数でも代用できます。半日で3回以上直していれば結び目側、1回以下なら選び方側の問題です。
大判スカーフ(88センチ角以上)の巻き方
大判は面積が広いので、首に密着させて何重にも巻くと、どうしても面幅が上限を超えます。向いているのは、首にはゆるく1回だけ回して前に垂らす巻き方と、肩に掛ける巻き方です。
首元に使うときは、対角線で三角に折ってから、さらに端から3回ほど折って幅15センチ前後の帯にします。この帯を首に1回かけ、前で軽くひと結びして、余りを胸元まで垂らします。結び目は鎖骨より下に置いてください。
大判で迷いやすいのは、布の落ち方です。角をひとつつまんで真下に垂らし、つまんだ点から30センチ下で布の横幅を測ります。22センチ以上あれば横に開く性格の布なので、首元に巻くより肩掛けに回したほうが収まります。12センチ未満なら縦に細く集まるので、大判でも首元で使えます。
コートの上で大判を使うときの折り方と帯幅の決め方は、大判ストールの巻き方を帯幅と肩幅で決める記事に詳しくまとめています。厚みは違いますが、肩幅で割って決める考え方はそのまま使えます。
正方形の中判・小判スカーフの巻き方
70センチ角前後の中判は、もっとも巻き方の選択肢が広い大きさです。基本の下準備は2通りあります。
ひとつは三角折りです。対角線で半分に折り、三角にします。そのまま首に当てればバンダナ巻き、さらに長辺から細く折っていけば帯になります。もうひとつはじゃばら折りで、端から5センチ前後の幅で交互に折り、細長い帯にします。じゃばらのほうが折り目が立つので、結び目が小さく締まって見えます。
50センチ角前後の小判は、首元に使うなら三角折りのバンダナ巻きが向きます。三角の頂点を前にして首に当て、両端を後ろで結ぶか、前で小さくひと結びにします。帯にして巻くと長さが足りず、結び目が首の真横に来てしまうことが多いので、首元より、バッグや髪に回したほうが活躍する大きさです。
細長いスカーフの巻き方
幅が細く長さのある一本は、折る下準備がいらないので、朝の手数がいちばん少なく済みます。首にかけて、左右の長さを決めて結ぶだけで形になります。
細長いスカーフで決めることは、首元に見せる布の線を何本にするかと、結び目をどの高さに置くかの2つです。線を1本にすればすっきり、3本にすれば首元が華やかになります。幅が10センチ以下なら3本まで、それより広いなら2本までが、面幅の上限に収まる目安です。
見せる線の本数を、首元の開きと布の幅から決める方法は細長いスカーフの首元の巻き方|見せる線は1〜3本で決めるで詳しく書いています。通勤や休日、式や食事会など、予定によって結び目の高さと垂らす長さを替える方法は、細長いスカーフの巻き方を予定で決める記事にまとめています。
形と大きさがどちらとも取れる一枚のとき
手持ちの一枚が、表の境目にちょうど当たることもあります。たとえば78センチ角前後の正方形は、中判とも大判とも取れる大きさです。幅20センチ前後の細長いものも、細長いスカーフとストールの間に入ります。
このときは、首元に使う日の上着で決めてください。上着を着ない日に首元で使うなら、ひとつ小さい側として扱い、細く折ってひと結びやネクタイ巻きにします。コートの上で使うなら、ひとつ大きい側として扱い、ゆるい1回巻きか肩掛けにします。
もうひとつの見分け方は、細く折ったときの厚みです。幅5センチの帯に折って、指でつまんだ厚みが1センチを超えるなら、首元で結ぶと結び目が大きくなりすぎます。その一枚は大きい側として扱い、首に密着させる巻き方を避けたほうが収まります。1センチ未満なら、小さい側の巻き方がそのまま使えます。
素材で巻き方を選ぶ
同じ形と大きさでも、素材が違うと結び目の止まり方と布の広がり方が変わります。表は、素材ごとに向く巻き方と、気をつけるところを並べたものです。
| 素材の性質 | 向く巻き方 | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 薄くてすべりやすい | ねじり巻き・アスコット | 結び目が回りやすいので、ねじりで摩擦を増やす |
| 薄くて張りがある | リボン結び・ネクタイ巻き | 結び目が立ちやすいので、輪を小さめにする |
| やわらかく落ち感がある | ひと結び・垂らし | 下へ落ちるので、落ち距離は自然に取れる |
| 厚みがあり起毛している | 肩掛け・ゆるい1回巻き | 結び目が大きくなるので、首元で結ばない |
素材が分からないときは、手のひらに布を載せて傾けてみてください。すぐにすべり落ちるならすべりやすい側、手のひらに残るなら止まりやすい側です。すべりやすい布は朝の形が持たないことが多いので、ひと結びよりねじり巻きを選ぶと、昼まで形が保ちやすくなります。
巻き方の種類と、向いている形の早見表
ここからは巻き方ごとの手順です。先に、どの形の一枚でどの巻き方ができるかを並べておきます。表は、手持ちの一枚で選べる候補を絞るためのものです。
| 巻き方 | 向く形 | 手数 | 結び目の位置 | 印象 |
|---|---|---|---|---|
| ひと結び | 中判・細長い | 少ない | 首元の正面かやや横 | すっきり |
| ネクタイ巻き | 中判・細長い | 中くらい | 首元の正面 | きちんと |
| リボン結び | 中判・細長い | 中くらい | 首元の正面か横 | やわらかい |
| ねじり巻き | 中判・細長い | 中くらい | 首元の横 | こなれた |
| アスコット巻き | 中判・大判 | 多い | 首元の正面 | 華やか |
| 肩掛け | 大判 | 少ない | 胸元か肩 | 羽織り風 |
| バンダナ巻き | 小判・中判 | 少ない | 首の後ろか横 | 軽やか |
手数の少ない巻き方から順に試していけば、朝の時間に合わせて選べます。手数と結び目の高さで、季節ごとの簡単な巻き方を選ぶ方法はスカーフの簡単な巻き方を手数と結び目の高さで選ぶ記事にあります。
ひと結びの手順
もっとも手数が少なく、どの首元にも合わせやすい巻き方です。
- 中判ならじゃばら折りで幅5〜7センチの帯にする。細長いものはそのまま使う
- 首にかけ、左右の長さを片側が5センチほど長くなるようにずらす
- 長いほうを短いほうの上に重ね、下からくぐらせて1回結ぶ
- 結び目を中心から2〜3センチ横へずらし、両端を整える
ひと結びが野暮ったく見えるときは、結び目の大きさを疑ってください。結び目の横幅が3センチ前後に収まっていると締まって見え、5センチを超えると首元の印象が重くなります。結び目の大きさと中心からのずらし方でおしゃれに見える境目を決める方法は、スカーフの結び方、おしゃれに見える境目で詳しく扱っています。
ネクタイ巻きの手順
シャツやジャケットに合わせやすく、きちんとした印象になる巻き方です。
- 中判をじゃばら折りで幅5センチ前後の帯にするか、細長いものを使う
- 首にかけ、片側を反対側より15〜20センチ長くする
- 長いほうを短いほうの上に交差させ、後ろから一周させる
- 首元の輪の内側から長いほうを上に引き出す
- 前にできた輪に上から通し、結び目を締めて形を整える
ネクタイ巻きは先端をどこで止めるかで印象が変わります。ジャケットの中に収めるのか、コートの上に出すのかで、先端の位置を替えると首元が落ち着きます。合わせる上着ごとの止める位置は、スカーフのネクタイ巻き|ジャケットとコートで先端を止める位置にまとめています。
リボン結びの手順
首元をやわらかく見せたいときの巻き方です。
- 中判をじゃばら折りで幅5〜7センチにするか、細長いものを使う
- 首にかけ、左右の長さをそろえる
- 1回ひと結びにする
- 片方で輪を作り、もう片方を巻き付けて輪を作る(靴ひもと同じ要領)
- 輪の大きさを左右でそろえ、垂れの長さを片側だけ少し長くする
リボン結びは輪の大きさで印象が決まります。輪の直径が顔の横幅の3分の1以下なら控えめに、半分を超えると顔まわりで主役になります。仕事の日は小さく、休日は大きく、と替えると一本で使い分けられます。結び目は正面でも、鎖骨の片側に寄せても成立します。
ねじり巻きの手順
結び目が回りにくく、こなれた印象になる巻き方です。
- 中判なら三角折りから細く折って帯にする。細長いものはそのまま使う
- 両端を持って、全体を5〜6回ねじる
- ねじったまま首に1回かける
- 前で両端を1回結び、結び目を首の横へずらす
ねじることで布同士の摩擦が増えるので、すべりやすい素材でも結び目が止まります。ほどけやすい布のときにまず試してほしい巻き方です。ねじりの回数が多いほど細く締まり、少ないほど面が残ります。
アスコット巻きの手順
首元に面を作る、華やかな巻き方です。中判か大判で行います。
- 三角折りから幅10〜12センチの帯にする
- 首の前に当て、両端を後ろで交差させて前に戻す
- 前で、片方をもう片方の上に重ねて1回結ぶ
- 上に出た端を下に下ろし、下の端の上にかぶせて広げる
- 布を広げた面の中心が鎖骨より下にあるかを確かめる
アスコット巻きは面を作る巻き方なので、落ち距離と面幅の判定がとくに効きます。面の中心が鎖骨より上に来ると顔まわりが重くなるので、首に回す部分を少しゆるめて、面を下へ下ろしてください。
肩掛けの手順
大判を羽織りの代わりに使う巻き方です。コートやジャケットの上でも使えます。
- 大判を対角線で三角に折る
- 三角の頂点を背中の中心に来るように肩に掛ける
- 前に来た両端を、そのまま垂らすか、胸元で軽くひと結びにする
- 片方の端を反対側の肩に掛けると、首元が覆われて暖かくなる
肩掛けは首に密着させないので、落ち距離の判定はほぼ自動で満たせます。気をつけるのは肩の上での横の広がりで、肩先から布が10センチ以上はみ出すと上半身が大きく見えます。はみ出す場合は、三角をさらに一度折って幅を狭くします。
首元の形別に選ぶ:Vネック・クルー・シャツ・タートル
同じ一枚でも、下に着ている服の首元が変わると合う巻き方が変わります。表は、首元の形ごとに最初に試す巻き方を絞るためのものです。
| 首元の形 | 最初に試す巻き方 | 結び目の置き場所 | 避けたい形 |
|---|---|---|---|
| Vネック | ひと結び・細長いものの垂らし | Vの開きの内側か下端 | 首に密着させて何重にも巻く |
| クルーネック | リボン・ねじり・バンダナ | 襟の外側、鎖骨の上 | 襟ぐりの内側に布を押し込む |
| シャツの襟 | ネクタイ・アスコット・襟の内側に通すひと結び | 第一ボタンの位置か少し下 | 襟の外側で大きく結ぶ |
| タートルネック | 肩掛け・胸元までの垂らし | 胸元か肩 | 首元に結び目を作る |
Vネック
Vネックは首元に縦の開きがあるので、布をその開きに沿って下へ落とすと、首から胸元への線がそのまま続きます。細長いスカーフを首にかけ、Vの下端あたりでひと結びにするか、結ばずに垂らすだけで形になります。開きが深い場合は、Vの中にスカーフを入れて肌の見える面積を調整する使い方もできます。
クルーネック
丸く詰まった襟は、襟の外側に結び目を置くのが基本です。襟ぐりの内側に布を押し込むと、襟の線と布が重なって首元が詰まって見えます。リボン結びかねじり巻きで、結び目を鎖骨の上に置いてください。中判を三角に折ったバンダナ巻きも、襟の丸みとなじみます。
シャツの襟
シャツは襟が支えになるので、スカーフがもっとも安定する首元です。片端を襟の内側に通してから結ぶと、正面で止まりやすくなります。ネクタイ巻きやアスコット巻きを第一ボタンのあたりで結ぶと、きちんとした印象になります。襟のついたニットにも同じ考え方が使えます。襟の高さと開き方で首元の印象を決める方法は、襟付きニットコーデ|衿の高さと開き方で選ぶ首元の印象で詳しく扱っています。
タートルネック
タートルの上にスカーフを首に巻くと、布が二重に重なって首元に高さが出ます。首に巻くより、コートやジャケットの上から肩に掛けるか、細長いスカーフを胸元まで垂らしてひと結びにするほうが合わせやすくなります。タートルそのものが首元で重く見えて困っている場合は、タートルネックが似合わないと感じるときの見直し方も参考にしてください。
首元の形がどちらとも取れるとき
ボートネックやスクエアネック、浅いUネックなど、表の4つにぴったり当てはまらない首元もあります。そのときは、襟ぐりの横の開きと縦の深さを測って、どちらが大きいかで決めます。
横の開きのほうが大きければクルー寄りとして扱い、結び目を襟の外側に置きます。縦の深さのほうが大きければVネック寄りとして扱い、布を下へ落とします。両方が同じくらいなら、横から見た姿で決めます。結び目があごの線より前に出るなら下へ落とす側、出ないなら外側に置く側です。
ワンピースやブラウスに合わせる
ワンピースやブラウスは、首元の形に加えて、上半身にどれだけ装飾があるかで巻き方が変わります。胸元にフリルやギャザー、ボタンが並んでいる服は、それだけで首元に視線が集まるので、スカーフは細く折ったひと結びか、首にかけて垂らすだけにとどめます。面を作るアスコット巻きやリボン結びを重ねると、装飾同士が重なって首元が混みあって見えます。
反対に、無地で首元に何もないワンピースなら、スカーフが首元の主役になります。リボン結びやアスコット巻きで面を作っても重く見えにくく、柄のある一枚がいちばん映える組み合わせです。迷ったら、服の装飾とスカーフの面のどちらか一方だけを首元に置く、と決めておくと崩れません。
秋冬のコートと合わせる
コートの上にスカーフを巻くときは、コートの襟が首元の形を決めます。表は、襟の形ごとにスカーフをどこに置くかを示したものです。
| コートの襟 | スカーフの置き方 | 向く形 |
|---|---|---|
| ノーカラー | 首元にねじり巻きかリボン、襟の外に出す | 中判・細長い |
| テーラード襟 | 襟の内側にネクタイ巻き、先端をコートの中に収める | 細長い・中判 |
| ステンカラー | 第一ボタンを開け、襟の内側にアスコットかひと結び | 中判・大判 |
| フード付き | 首には巻かず、肩掛けかバッグに回す | 大判・小判 |
コートの上では、布の量が多いと首元がすぐ詰まります。コートを着た日は、室内で巻いていたときより折り幅をひとつ細くし、結び目を1〜2センチ下げてください。前を開けて着るなら、スカーフを垂らして縦の線を作ると、コートの前立てと平行になって全体が縦長に見えます。
ジャケットと合わせる
ジャケットの下に巻くなら、スカーフはジャケットの襟の内側に収めるのが基本です。ネクタイ巻きか細いひと結びで、先端はジャケットの中に入れて、第一ボタンより上に布の面を作らないようにします。
ノーカラーのジャケットなら、首元のスカーフがそのまま襟の代わりになります。リボン結びやアスコット巻きで首元に面を作っても、ジャケットの襟と重ならないので重く見えません。丈や身幅の違うジャケットの選び方は、秋冬のコートとの組み合わせから決めるジャケットの丈の選び方にまとめています。
秋冬に厚手の首元小物と使い分ける
寒い日にはマフラーと迷うことも多いはずです。スカーフは薄くて面積が広いので、余った布は横へ広がります。マフラーは厚くて幅が狭いので、余りは前後のかさになって上へ押し上げられます。同じ首元の小物でも、気をつけるところが入れ替わります。
襟の形と寸法でマフラーの巻き方を決める方法は、マフラーの巻き方を襟の形と寸法で判定する記事で詳しく扱っています。スカーフとマフラーを重ねるときは、薄いスカーフを下にして首に沿わせ、マフラーを上に軽く掛けると、首元に段差ができにくくなります。
バッグに巻く場合
スカーフはバッグの持ち手に巻くと、首元とは違う場所に色と柄を足せます。巻き方は持ち手の太さと長さで決まります。
| バッグの持ち手 | 向く巻き方 | 向く形 |
|---|---|---|
| 細い持ち手(ハンドルの太さ2センチ以下) | 端から隙間なく巻き付け、両端をリボンで結ぶ | 細長い・中判を細く折る |
| 太い持ち手 | 付け根にひと結び、垂らす | 小判・細長い |
| ショルダーの金具 | 金具にリボン結び | 細長い・小判 |
巻き付けた結果、持ち手が元の太さの何倍になるかで、重く見えるかどうかが決まります。その判定はバッグにスカーフを巻くときは、持ち手の太さが何倍になるかで判定する記事に詳しくあります。巻き始める前に、全長を持ち手の周りの長さで割って形を決める方法は鞄に巻くスカーフは、巻き始める前に決まるで、通勤・休日・式・旅行の予定ごとに結び目を替える方法はバッグスカーフの巻き方|予定で結び目を替えるで扱っています。
髪に巻く場合
髪に巻くと、首元とは違う高さで顔まわりに色を足せます。小判か中判を細く折るか、細長いものを使います。
| 使い方 | 向く形 | 手順の要点 |
|---|---|---|
| ヘアバンド | 中判を細く折る・細長い | 耳の後ろを通して、うなじで結ぶ |
| ポニーテールに結ぶ | 細長い・小判を細く折る | ゴムの上から巻いて、リボン結び |
| まとめ髪に巻き込む | 細長い | 三つ編みや、ねじった髪に一緒に編み込む |
髪に巻くときは、折り幅と巻き付ける回数で結び目の大きさが決まります。顔の近くに来るので、首元より小さめの結び目がなじみやすくなります。折り幅と巻き付け回数の決め方はスカーフのヘアアレンジ|折り幅と巻き付け回数で結び目の大きさが決まるにまとめています。
結び目のシワとずれの直し方
スカーフは薄くて繊細なので、結び目にシワが残ったり、一日のうちに結び目が回ったりしやすい小物です。原因と直し方を並べます。
| 症状 | 主な原因 | その場での直し方 | 次から防ぐ方法 |
|---|---|---|---|
| 結び目にシワが残る | 毎回同じ位置で結んでいる | 結び目を2センチずらして結び直す | 結ぶ位置を毎回ずらす |
| 結び目が回って横に来る | 左右の長さの差・結び目の布が少ない | 左右をそろえて結び直す | 結び目の芯に指1本分の布を巻き込む |
| 昼になると顔に近づく | 結び目がゆるみ、布が上へ上がる | ねじりを1回足して締める | ねじり巻きに替える |
| 布が首元で広がる | 折り幅が広すぎる | 折り幅を半分にする | じゃばら折りで折り目を立てる |
| 先端がめくれる | 垂らす長さが短い | 先端を襟の内側に収める | 垂れを5センチ長くとる |
シワは、結ぶ位置が毎回同じだと同じ場所に重なって残ります。外したあとの戻し方は素材で変わり、薄手のものは軽く湿らせて平らに置くだけで戻ることが多く、厚手のものは低めの温度で当て布をしてアイロンをかけます。結ぶ位置のずらし方と、素材ごとの戻し方はスカーフの結び方で残るシワに詳しくあります。
結び目のずれは、結び直すよりねじりを1回足すほうが早く直ります。結び目の手前で布を半回転させてから締め直すだけで、摩擦が増えて止まります。
柄の出し方で印象を変える
柄のあるスカーフは、どの部分を顔の近くに出すかで印象が大きく変わります。縁の柄を出すと線が強調されてきちんと見え、中央の柄を出すと面が華やかに見えます。色の多い部分を顔の近くに出すと視線が上に集まり、無地に近い部分を出すと服の色となじみます。
巻く前に、広げたスカーフのどの部分が結び目と面に来るかを確かめてから折ると、同じ巻き方でも狙った印象に寄せられます。柄のどこを顔の近くに出すかで巻き方を選ぶ方法は、スカーフの巻き方をおしゃれに|柄のどこを顔の近くに出すかで選ぶにまとめています。
季節で巻き方の条件が動く
同じ一枚でも、季節が変われば下に着る服の首元が変わり、巻き方の条件も動きます。
暑い時期は首元の開いた服が多く、肌に触れる面積を減らしたいので、首に巻くより、首元に軽くかけるだけか、バッグや髪に回す使い方が増えます。暑い時期の置き場所の決め方は夏のスカーフの巻き方にまとめています。
寒い時期は襟の詰まった服とコートが増え、首元の布が重なりやすくなります。室内ではひと結びで、外ではコートの襟の内側に収める、というように、一日のうちで置き場所を替える前提で巻いておくと、脱ぎ着のたびに結び直す手間が減ります。
季節の変わり目は、朝晩と日中で気温の差が大きく、上着を脱いだり着たりする回数が増えます。そういう日は、上着の有無で形が崩れない巻き方を選ぶと楽です。細長い一本を首にかけて胸元でひと結びにしておけば、上着を着れば襟の内側に収まり、脱げばそのまま首元の飾りになります。アスコット巻きやリボン結びは、上着を着ると襟と重なって形が崩れやすいので、上着を脱いで過ごす時間が長い日に回してください。
同じ一枚を通年で使うなら、暑い時期は首から離して使い、寒い時期は首に沿わせて使う、と置き場所を季節で替えるだけでも、印象が大きく変わります。
式や食事会など、きちんとした場で巻くとき
改まった場では、結び目の大きさと垂れの長さを控えめにすると、首元が落ち着いて見えます。結び目の横幅は3センチ以内、垂れは鎖骨から10センチ以内を目安にしてください。ネクタイ巻きを小さく結ぶか、アスコット巻きで面を胸元に収めると、ジャケットやワンピースの襟と並んでも浮きません。
座って過ごす時間が長い場では、立って鏡を見たときより結び目が上へ上がります。座ると首が前に傾き、布が顎の下へ寄るからです。出かける前に一度座って鏡を見て、落ち距離が足りているかを確かめておくと、写真に写ったときにも首元が詰まって見えにくくなります。食事の席では垂れが料理に触れやすいので、先端を襟の内側に収めるか、短めに結んでおくと安心です。
手持ちの服で組むときの順番
スカーフを合わせるとき、先にスカーフを選ぶと、首元の形と合わずに巻き直すことになりがちです。次の順番で決めると、一度で決まりやすくなります。
- その日の服の首元の形を確かめる(Vネック・クルー・シャツ・タートル)
- 上着の有無と、上着の襟の形を確かめる
- 首元の形から、最初に試す巻き方を決める
- 巻き方に合う形と長さのスカーフを選ぶ
- 巻き終わったら、落ち距離と面幅を鏡で確かめる
色は最後に決めます。服とスカーフの色が近ければなじみ、離れていれば首元に視線が集まります。首元に視線を集めたい日と、集めたくない日で替えてください。
迷ったときの判定の順番
どの巻き方にするか迷ったら、次の順で絞ります。上から順に当てはめ、当てはまったところで決めて構いません。
| 順番 | 確かめること | こうなら |
|---|---|---|
| 1 | 首元がタートルか | 首に巻かず、肩掛けか胸元までの垂らし |
| 2 | 上着を着るか | 上着の襟の内側に収まる巻き方(ネクタイ・ひと結び) |
| 3 | 手持ちが大判か | 肩掛けか、ゆるい1回巻き |
| 4 | 手持ちが小判か | バンダナ巻きか、バッグ・髪へ |
| 5 | 首元がVネックか | ひと結びか垂らし |
| 6 | それ以外 | リボン・ねじり・アスコットから好みで |
決めたあとに、落ち距離と面幅を確かめます。満たしていなければ、巻き方を替える前に、結び目の高さと折り幅を動かしてください。
骨格や首の長さで迷うとき
首の長さや肩の傾きによって、同じ巻き方でも出やすい症状が変わります。あごの下から鎖骨のくぼみまでが短めの場合は、首元で高さを作らず、首に密着させて余りを胸元へ落とすと、落ち距離を稼げます。肩の傾きが強い場合は布が前へ滑るのでほどけやすく、水平に近い場合は布が肩に載って横に広がりやすくなります。
体の骨格の特徴から、スカーフの素材や巻き方の向き不向きを確かめたい場合は、骨格タイプ別のスカーフの選び方が参考になります。首元の見え方そのものを整えたい場合は、首まわりをすっきり見せるネックラインの選び方も役に立ちます。
よくある失敗と、その場での直し方
最後に、鏡の前でよく起きる失敗を、その場で直す方法とあわせてまとめます。
ひとつめは、首元が詰まって苦しそうに見えることです。首に回す回数が多いか、結び目が高すぎます。回す回数を1回減らすか、結び目を2〜3センチ下げてください。
ふたつめは、スカーフだけが浮いて見えることです。服とスカーフの素材の差が大きいと起きやすく、光沢のある布を厚手のニットに合わせたときなどに目立ちます。このときは、首元に面を作る巻き方をやめて、細く折ったひと結びにすると、布の面積が減って浮きにくくなります。
みっつめは、左右の長さがそろわず、だらしなく見えることです。左右をぴったりそろえるか、10センチ以上はっきりずらすか、どちらかに振り切ると意図した形に見えます。3〜5センチの中途半端な差がいちばん崩れて見えます。
よっつめは、正面から見ると整っているのに、横から見ると首の後ろで布がたるんでいることです。首の後ろで布が浮くと、前の結び目が下へ引っ張られて、正面の形も少しずつ崩れていきます。巻き終わったら、首の後ろの布を指でなぞって、たるみを前へ送ってから結び目を締め直してください。
いつつめは、ワンピースやブラウスの柄とスカーフの柄がぶつかることです。服に柄があるときは、スカーフは無地に近い部分が首元に来るように折るか、服の柄の中の1色と同じ色の部分を出すと、ぶつからずになじみます。どちらも難しいときは、首元ではなくバッグに回してください。
まとめ|形で絞り、首元で決め、2つの数で確かめる
スカーフの巻き方は、手持ちの一枚の形と長さでできることが決まり、その日の首元の形で最初に試す巻き方が決まります。最初の1つに迷ったら、中判を細く折ったひと結びか、細長い一本のネクタイ巻きから始めてください。
巻き終わったら、あご先から面の中心までが顔の縦の長さの半分以上あるか、首元の布の横幅が肩幅の半分以下かを確かめます。満たしていなければ、巻き方より先に、結び目の高さと折り幅を動かします。それぞれの巻き方や使い方の詳しい手順は、この記事から案内した個別の記事で確かめてください。
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. スカーフを1枚だけ買うなら、どの形と大きさがいいですか
- 首元にも、バッグにも、髪にも使い回すなら70センチ角前後の正方形です。三角に折ればバンダナ巻き、細く折ればネクタイ巻きやリボン結び、広げて肩に掛ければ羽織りの代わりになり、この記事で扱う巻き方のほとんどができます。首元だけで使い、結び目を小さく見せたいなら、幅10センチ前後で長さ120センチ以上の細長い一本のほうが毎朝の手数は少なくて済みます。88センチ角を超える大判は、コートの上に肩掛けで使う場面が多い人向けで、首に密着させて巻く用途には余りが出やすくなります。
- Q. 手順どおりに巻いたのに、写真で見るとあか抜けません
- 手順ではなく、仕上がりの位置か幅が原因のことが多いです。鏡の前で、あご先から布がいちばん厚く重なっている中心までを測ってください。顔の縦の長さ(生え際の中央からあご先)の半分に届いていなければ、面が顔に近すぎます。結び目を2〜3センチ下げるか、首に回す回数を1回減らします。届いているのに重く見えるなら、首元の布の横幅が肩幅の半分を超えています。巻く前の折り幅を半分にすると収まります。
- Q. 結び目がすぐ回ってしまい、正面からずれます
- 結び目に入っている布の量が少ないか、首にかかる力が片側に寄っています。結ぶ前に左右の長さをそろえ直し、結び目の芯に指1本分の布を余分に巻き込むと回りにくくなります。シャツの上に巻くなら、片端を襟の内側に通してから結ぶと、襟が支えになって正面で止まります。それでも回るなら、すべりやすい素材の可能性が高いので、ひと結びではなく、ねじってから結ぶねじり巻きに替えると摩擦が増えて止まります。
- Q. タートルネックにスカーフは合わせられますか
- 首に巻くと、首元に布が二重に重なって高さが出るので、多くの場合は重く見えます。タートルのときは首に巻かず、コートやジャケットの上から肩に掛けるか、細長いスカーフを胸元まで垂らしてひと結びにするのが合わせやすい形です。どうしても首元に置きたいときは、タートルの折り返しの下端より下に結び目が来るように、布を長めに垂らしてください。
— メグラシ編集部





