パーソナルカラーと骨格でマフラー選び|色は顔側、厚みと幅は骨格

**マフラーは、2つに分けて選んでください。**顔に触れる面の色はパーソナルカラーで決めます。生地の厚み、幅、首に積む量は骨格で決めます。この2つを1本のマフラーで同時に満たそうとすると迷いますが、担当する場所を分けてしまえば、ほとんどの迷いは消えます。
なぜ分けられるのか。マフラーは、首に巻いたとき、顔のすぐ下に来る部分と、首から胸にかけて広がる部分に分かれます。顔のすぐ下の部分は、肌に色を映すので、パーソナルカラーが効きます。首から胸の部分は、上半身の厚みや首の長さとつり合うかどうかで印象が決まるので、骨格が効きます。同じマフラーでも、見ているものが違うのです。
2つの結果が服全体で食い違うときの考え方はパーソナルカラーと骨格、どっちを優先するにまとめてあります。この記事は、秋冬の首元、マフラー1本に絞った決め方です。
結論:顔から10cmまでは色、そこから下の量は骨格
まず結論です。マフラーを選ぶときは、顔から10cm、つまり手のひら1枚ぶんを境にして考えてください。
| 場所 | 決めるもの | 決める診断 |
|---|---|---|
| 顔から10cmまで | 顎に触れる面の色 | パーソナルカラー |
| 首から胸 | 生地の厚み・幅・巻いた量 | 骨格 |
| 胸から下に垂れる端 | 端の長さ・止める位置 | 骨格 |
顔から10cm以内に来る色は、肌の見え方に直接効きます。似合う色なら肌が明るくなめらかに見え、似合わない色なら顔色がくすんだり、影が強く出たりします。だから色は、この10cmの中でだけ、パーソナルカラーに従います。
首から胸の量は、体のつり合いを決めます。上半身に厚みがある人が首元に量を積むと、上半身がさらに大きく見えます。上半身が薄い人が薄いマフラーを長く垂らすと、首元が寂しく見えます。だから量は骨格に従います。
2つが食い違ったら、10cmまでは色、そこから下は骨格。これだけ覚えておけば、売り場で手が止まりません。
色の決め方|顎に当てる面をパーソナルカラーで選ぶ
マフラーの色を選ぶときは、マフラーを顎の下に当てて、鏡で顔を見ます。見るのは、マフラー全体ではなく、顎に触れている面の色が顔にどう映るかです。
パーソナルカラーの4つの季節で、目安になる色を挙げておきます。イエベ春の人は、明るく温かい色、たとえばアイボリーや明るいキャメル、コーラルに近い色が顔を明るく見せます。ブルベ夏の人は、灰みのある淡い色、たとえばラベンダーグレーや淡い水色、ローズに近い色がなじみます。イエベ秋の人は、深く温かい色、たとえばキャメル、テラコッタ、深い緑が顔を落ち着かせます。ブルベ冬の人は、はっきりした色や白と黒の強い対比、たとえば真っ白、黒、深い紺、鮮やかな赤が顔を引き立てます。
ここで大事なのは、マフラーの色は顔の真下に来るぶん、服より強く効くということです。同じ色でも、ニットで胸に着るより、マフラーで顎の下に置くほうが、顔色への影響ははっきり出ます。服では許せた少し外れた色も、マフラーでは目立ちます。だからマフラーの色は、服より慎重に選んでください。
パーソナルカラーの診断を受けていない人は、白い紙を顎の下に当てて顔を見たあと、マフラーを当てて見比べてください。紙より顔が明るく見えれば似合う側、紙のほうが顔がすっきり見えれば外れている側です。
顔から10cmを、手のひらで測る
境目の10cmは、手のひらで測れます。指をそろえて手のひらを顎の下に横向きに当てると、手のひらの幅がおよそ8cmから10cmです。手のひらの下の端が、色の担当とそれ以外の境目になります。マフラーを巻いた状態で、この手のひらの中に入る面の色が、パーソナルカラーで選ぶべき色です。
巻き方によって、この手のひらの中に入る面は変わります。首に二周巻けば、手のひらの中はマフラーの色で埋まります。一周巻いて前に垂らせば、手のひらの中には巻いた部分の上半分だけが入り、その下には中の服の色がのぞきます。つまり、巻き方を変えると、顔に効く色の面積も変わるということです。似合う色のマフラーなら首元に積む巻き方、似合わない色なら一周だけで外に流す巻き方、と巻き方で効き方を調整できます。
起毛と艶で、同じ色でも顔への効き方が変わる
色は同じでも、生地の表面で顔への映り方が変わります。表面に毛足のある起毛の生地は、細かい影ができるので、色が一段暗く、やわらかく見えます。表面に艶のある生地は、光を返すので、色が明るく、はっきり見えます。
ブルベ夏やイエベ春のように、明るくやわらかい色が似合う人は、起毛で色が沈みすぎないよう、毛足の短いものを選ぶと安心です。イエベ秋の人は、起毛の影が深い色をなじませてくれるので、毛足のある生地と相性がよいです。ブルベ冬の人は、艶のある生地で色のはっきりした印象を保つと、顔まわりが締まります。
量の決め方|生地をつまんで厚みを測る
量の基準になるのは、まず生地の厚みです。マフラーの端を親指と人差し指でつまんで、指のあいだの厚みを見ます。定規があれば、つまんだ厚みを測ってください。
つまんだ厚みが3mm未満なら薄手、3mmから6mmなら中厚、6mm以上なら厚手と分けます。薄手は細い糸で目の詰まった織りや、薄いウールの平織りが多く、首に巻いても量が積もりません。中厚は普通のウールのマフラーで、いちばん多い厚さです。厚手は太い糸のざっくりした編みや、起毛した厚い生地で、首に巻くと量がはっきり出ます。
厚みを測ったら、幅も測ります。マフラーを広げて、横幅が何cmあるかを見ます。25cm前後なら細め、30cmから40cmなら標準、50cm以上なら大判と分けます。大判は、ストールとして肩にかけることもできる幅です。
厚みと幅をかけ合わせたものが、首に巻いたときの量になります。厚手で大判なら、量は最も多くなります。薄手で細めなら、最も少なくなります。この量を、骨格に合わせて選びます。
もう一つ、長さも測っておくと便利です。マフラーの長さは、首に何回巻けるかと、端がどこまで垂れるかを決めます。両腕を横に広げたとき、片方の手首から反対の手首までの長さを自分の基準にすると、メジャーがなくても売り場で比べられます。マフラーの長さがこの基準より短ければ、首に一周して端を前に垂らす巻き方が中心になります。基準と同じくらいなら、二周巻いても端が胸の上に残ります。基準より長いなら、大判のように肩にかけたり、首に二周してから長く垂らしたりできます。厚み、幅、長さの3つがわかれば、巻いたときの量はほぼ読めます。
骨格ストレート|量を首に積まず、前に落とす
骨格ストレートの人は、上半身に厚みがあり、首がやや短めに見えることが多いタイプです。首元に量を積むと、首が埋もれて上半身がさらに大きく見えます。
選ぶのは、薄手から中厚、幅は標準のマフラーです。つまんだ厚みが6mmを超える厚手は、首元に量が出すぎます。幅が50cmを超える大判も、巻いたときに首まわりがふくらみます。
巻いたあとに見るのは、顎の下から首元までのすき間です。マフラーを巻いた状態で、顎の下に指を差し込んでください。指が2本以上入るなら、首元が詰まらずに見えます。指が1本も入らないなら、首が埋もれています。
ストレートの人は、首に一周だけ巻いて、両端を体の前にまっすぐ垂らす巻き方が合います。端が胸の前で縦の線をつくるので、上半身の厚みを縦に分けて見せます。端の長さは、みぞおちより下、へその上あたりで止めると、上半身がすっきりします。
迷ったときの1本を挙げるなら、中厚で幅30cm前後、表面がなめらかなウールの織りのマフラーです。張りのある織りは、垂らしたときに端がまっすぐ落ちて、縦の線がきれいに出ます。編みのマフラーを選ぶなら、目の細かい編みのものにしてください。太い編み目は、それだけで首元に量と凹凸を足すので、ストレートの人の上半身の厚みと重なります。真冬の寒さで首元を厚くしたいときは、厚いマフラーを1本巻くより、薄手を2本重ねて、片方を垂らす巻き方にすると、首元は暖かく、見た目の量は増えすぎません。
骨格ウェーブ|首元に量を集めて、端は胸の上で止める
骨格ウェーブの人は、上半身が薄く、首が長めに見えることが多いタイプです。首元に量がないと、上半身が寂しく、さらに薄く見えます。
選ぶのは、中厚から厚手の、ふんわりした生地のマフラーです。ただし、重い生地は避けてください。上半身が薄いぶん、重い生地は体に負けて垂れ下がります。持ったときに軽く、つまむと空気を含んでふくらむ生地が合います。幅は標準で十分です。
巻いたあとは、顎の下のすき間が指1本くらいになるまで、首元に量を集めます。首に二周巻いて、高い位置に量を置く巻き方が合います。首元に量があると、上半身の薄さが埋まり、全体のつり合いが整います。
端を垂らすなら、胸の上で止めてください。みぞおちより下まで長く垂らすと、目線が下に行き、下半身に重心が寄って見えます。ウェーブの人は、マフラーの中心を首元の高い位置に置くことを意識すると、全体が引き上がって見えます。
迷ったときの1本は、中厚から厚手で幅は標準、持ち上げたときに軽く、空気を含んでふくらむマフラーです。手に持って重さを比べてください。同じ大きさでも、重いものは首に巻いたときに下へ引っぱられ、首元の量が胸のほうへ落ちていきます。軽いものは首の高い位置にとどまります。長さは、首に二周巻いて端が胸の上に残るくらいが扱いやすく、長すぎるマフラーは端の始末に困ります。スヌードのように輪になったものも、首元の高い位置に量が集まるので、ウェーブの人には使いやすい形です。
骨格ナチュラル|大判を、量を気にせず大きく巻く
骨格ナチュラルの人は、骨のフレームがしっかりしていて、肩や鎖骨が横に張っているタイプです。大きな量にも負けないので、マフラー選びの自由度が高いタイプでもあります。
選ぶのは、厚手でも大判でも構いません。太い糸のざっくりした編みや、大判を肩にかけるような使い方も、骨のフレームが量を支えるので、着られている印象になりにくいです。逆に、薄手で細いマフラーを1本だけ巻くと、肩幅に対して首元が小さく見え、物足りなく感じることがあります。
巻き方は、大判を首に一周かけて、片方の端を肩に投げかけるような、量のある巻き方が合います。端を長く垂らしても重くなりません。顎の下のすき間は、ゆったりと指2本から3本入るくらいにすると、こなれて見えます。
ナチュラルの人が気をつけたいのは、生地の質感です。表面がつるりとした薄い生地は、骨のしっかりした体に対して頼りなく見えることがあります。ウールの織り目やざっくりした編み目など、表面に表情のある生地のほうがなじみます。
迷ったときの1本は、幅50cm以上の大判で、ウールの織りのものです。大判は、首に巻くこともでき、肩にかけてストールとしても使えるので、コートの形や寒さに合わせて量を変えられます。真冬はぐるぐる巻いて首元を厚く、秋の初めは肩にかけるだけ、と1本で季節をまたげます。端にフリンジのあるものも、ナチュラルの人なら野暮ったく見えにくく、こなれた印象になります。
首の長さを測って、量を微調整する
骨格のタイプが同じでも、首の長さには個人差があります。マフラーの量は首を埋めるかどうかで印象が変わるので、首の長さを測っておくと、骨格の目安をさらに自分に合わせられます。
測り方は、耳たぶの下の端から、鎖骨の上の端までに、指を横にして何本入るかです。鏡の前で、顔をまっすぐ前に向けたまま、耳たぶの下に人差し指を当て、そこから指を下に重ねていきます。
指が3本以下なら、首は短めです。この場合、骨格のタイプにかかわらず、首元に量を積みすぎないようにします。ウェーブの人でも、首元の量は指1本ぶんのすき間を残してください。指が4本前後なら標準で、骨格の目安どおりに選べます。指が5本以上なら長めです。ストレートの人でも、首元に少し量を足して、首の長さを埋めると全体がつり合います。
首の長さは、骨格の結果と矛盾することもあります。骨格ストレートで首が長い人、骨格ウェーブで首が短い人。そういうときは、生地の厚みは骨格の目安で選び、巻く回数と高さを首の長さで決める、と分けて考えてください。
食い違う組み合わせ1|ブルベ夏でナチュラル
ここからは、パーソナルカラーと骨格が食い違いやすい組み合わせを見ていきます。最初は、ブルベ夏で骨格ナチュラルの人です。
ブルベ夏に似合うのは、灰みのある淡い色です。骨格ナチュラルに似合うのは、ざっくりした厚手の大判です。この2つを1本で満たそうとすると、淡い色のざっくりした大判になります。淡い色を太い編み目で大きく巻くと、編み目の影で色がぼやけ、顔のまわりがぼんやりして見えることがあります。
この場合は、顔に触れる部分の色を優先しつつ、生地の表面を整えてください。淡い色のままで、編み目の細かいものや、織りの大判を選びます。織りの大判は、表面が平らなので、淡い色が影でぼやけません。大判の量はナチュラルの骨格が支えてくれるので、量は多いまま、色はきれいに保てます。
どうしても太い編みのざっくりしたマフラーを使いたいなら、首元に淡い色の薄手のスカーフを1枚巻き、その外側にざっくりしたマフラーを重ねます。顔に触れる部分は淡い色、外側の量はざっくり、と2枚で役割を分けます。
食い違う組み合わせ2|イエベ秋でウェーブ
次は、イエベ秋で骨格ウェーブの人です。イエベ秋に似合うのは、深く温かい色です。骨格ウェーブに似合うのは、ふんわり軽い生地で首元に量を集める巻き方です。
深い色を首元に厚く積むと、顔の真下に暗い色の大きな面ができます。上半身が薄いウェーブの人は、その面が体に対して重く見え、顔のまわりだけが沈んで見えることがあります。
この場合は、色の深さは保ったまま、生地を軽くしてください。同じキャメルや深い緑でも、空気を含むふんわりした生地なら、表面に光が回って、色が重く見えません。毛足が少しある軽い生地は、深い色の重さをやわらげます。
もう一つの方法は、深い色の中で一段明るいものを選ぶことです。濃いブラウンではなくキャメル、深い緑ではなくオリーブに近い明るさ。イエベ秋の温かさを保ちながら、首元に積んだときの重さを減らせます。
食い違う組み合わせ3|ブルベ冬でウェーブ、イエベ春でストレート
ブルベ冬で骨格ウェーブの人は、似合う色がはっきりした強い色、骨格が求めるのはやわらかく軽い量です。黒や真っ白、深い紺を、首元にふんわり積むと、色の強さと生地の軽さがぶつかって、色だけが浮いて見えることがあります。この場合は、強い色を細めのマフラーで首元の高い位置に巻き、量は控えめにします。色の強さで顔まわりにメリハリが出るので、量で埋めなくても上半身の薄さが目立ちません。
イエベ春で骨格ストレートの人は、似合う色が明るく温かい色、骨格が求めるのは首元に量を積まない巻き方です。明るい色は膨張して見えやすいので、首元に巻くと上半身がさらに大きく見えることがあります。この場合は、明るい色を中厚以下の生地で、一周だけ巻いて前に垂らします。明るい色の面が縦に分かれるので、膨張して見えにくくなります。
どの組み合わせでも、考え方は同じです。顔から10cmの色は守り、量は骨格で調整する。色を変えるより、生地と巻き方を変えるほうが、選べる幅は広がります。
2つの結果がそろっている人は、どこで迷うか
イエベ秋でナチュラル、ブルベ夏でウェーブのように、色と骨格の求めるものが自然に重なる組み合わせもあります。イエベ秋の深い色をざっくりした大判で巻く、ブルベ夏の淡い色をふんわり軽い生地で首元に集める。どちらも、色と量がぶつからないので、選びやすい組み合わせです。
こうした人が迷うのは、むしろ選択肢が多すぎることです。似合う色も似合う量も合っているマフラーが売り場にいくつもあると、どれを選べばいいか決められません。その場合は、手持ちのコートの色から決めてください。コートと同じ系統の色にするとまとまり、反対の色にすると首元が引き立ちます。手持ちのコートが暗い色なら明るめのマフラー、明るい色なら深めのマフラー、と明るさで一段差をつけると、顔まわりがはっきりします。
2色使いのマフラーは、似合う色を顔側に向ける
裏表で色が違うリバーシブルのマフラーや、片側と反対側で色が分かれたマフラーは、パーソナルカラーと骨格の食い違いを解く道具にもなります。
巻くときは、似合う色の面を顔側に向けてください。首に巻いたとき、顎に触れる面が似合う色になるようにします。外側に出る面は、顔から離れているので、似合う色でなくても構いません。
たとえば、ブルベ夏の人が、表が淡いグレー、裏が深いブラウンのマフラーを持っているなら、淡いグレーを顔側にして巻きます。深いブラウンは外側に回り、コートとのつなぎの色として働きます。
マフラーを選ぶときに、2色使いのものがあれば、片方の色が自分のパーソナルカラーに合っているかだけを確かめれば十分です。もう片方の色は、手持ちのコートとの組み合わせで選べます。
チェックやストライプなどの柄のマフラーも、同じ考え方で向きを決められます。柄の中で、似合う色が多く出ている側を顔に向けて巻いてください。チェックのマフラーは、巻き方によって、顎の下に来る部分の柄の出方が変わります。鏡の前で、端を持ち替えながら何度か巻き直し、顎の下に似合う色の線が多く来る位置を探します。柄の大きさは骨格で選び、柄の色は顔側の向きで調整する。こうすると、柄物でも2つの診断がぶつかりません。
スカーフやスヌードにも、同じ分け方を使う
色は顔側、量は骨格、という分け方は、マフラー以外の首元の小物にもそのまま使えます。秋冬に使うことの多い、スカーフとスヌードについても書いておきます。
スカーフは、マフラーより薄く、量がほとんど出ない小物です。そのため、骨格よりもパーソナルカラーの役割が大きくなります。顎の下に結び目や折り目が来るので、色が顔に直接映ります。スカーフは、似合う色で選ぶことを最優先にしてください。量は、結び方で調整します。骨格ストレートの人は小さく結んで首元をすっきりと、ウェーブの人は結び目を首の高い位置にふんわりと、ナチュラルの人は大きめのものをゆるく結ぶ、と分けます。
スヌードは、輪になったマフラーで、首元の高い位置に量が集まります。量の出方がほぼ決まっているぶん、骨格の影響が大きく出ます。ウェーブの人には首元を埋める形がよく合い、ストレートの人は厚手のスヌードだと首が埋もれやすくなります。ストレートの人がスヌードを使うなら、薄手で、首に一重だけかけて、下に長く垂らすタイプを選んでください。
コートの下に着るハイネックのニットやタートルネックも、首元の小物と同じように考えられます。首の部分は顔から10cm以内なので色はパーソナルカラーで、首の折り返しの厚みや高さは骨格で選びます。マフラーで身につけた見方は、首元のどの服にも使えます。
コートの襟との関係で、量を調整する
マフラーの量は、コートの襟の形とも関係します。同じマフラーでも、合わせるコートによって首元の見え方が変わります。
襟が大きく立つコートや、フードのあるコートは、それ自体が首元に量を持っています。ここにさらに厚いマフラーを巻くと、首元が埋もれます。骨格ストレートの人は特に、襟の大きいコートには薄手のマフラーを合わせてください。
襟のないコートや、首元が深く開いたコートは、首元に量がありません。骨格ウェーブの人は、こうしたコートに厚手のマフラーを合わせると、首元の量がちょうどよく補われます。
色の面でも、コートの襟は関係します。コートの襟は、マフラーのすぐ外側、顔から10cmの境目あたりに来ます。マフラーの色が似合っていても、コートの襟の色が似合わない色だと、境目のあたりでその色が目に入ります。この場合は、マフラーを少し広げて、襟の上にかぶせるように巻いてください。襟の色が隠れ、顔の近くには似合う色だけが残ります。
逆に、コートの色が似合う色で、マフラーの色が似合わないときは、マフラーを襟の内側に巻き込み、襟を立てて外に見せます。顔のすぐ下にはコートの襟の色が来るので、マフラーは首を温める役だけを担います。手持ちのコートとマフラーの色を、どちらが似合う色かで並べ替えて、顔に近いほうに似合う色が来るように巻き方を決める。これだけで、買い足さずに首元が整います。
コートの襟の形と巻き方の合わせ方はコートに合うマフラーの巻き方|襟の形と首元の抜けで決めるに詳しく書いています。大判を肩にかけるときの量の決め方は大判ストールの巻き方|コートの上は帯幅を肩幅で割って決めるが参考になります。
売り場でマフラーを選ぶときの順番
売り場でマフラーを選ぶときは、色と量を同時に見ようとすると迷います。順番を決めておくと、短い時間で決まります。
最初に、色で絞ります。気になるマフラーを顎の下に当てて、顔が明るく見えるものだけを残します。ここでは量は気にしません。色が合わないものは、どんなに形が良くても候補から外します。
次に、残ったものの端をつまんで、厚みを見ます。自分の骨格に合う厚みのものを残します。ストレートなら6mm未満、ウェーブなら軽くふんわりしたもの、ナチュラルなら厚手でも大判でも構いません。
最後に、実際に巻いてみて、顎の下のすき間を指で確かめます。ストレートなら指2本以上、ウェーブなら指1本、ナチュラルなら指2本から3本。ここで合わなければ、巻き方を変えて調整できるかを試します。
試すときは、着てきたコートを脱がずに、その上から巻いてください。マフラーはコートと一緒に使うものなので、コートを脱いで巻くと、首元の量の見え方が実際と変わります。とくに襟の大きいコートを着ている日は、襟の上にマフラーがどう乗るかで量が大きく変わります。コートの襟の内側に巻くか、外側に巻くかも、その場で両方試しておくと、家に帰ってから迷いません。
最後に、鏡から2歩下がって全身を見てください。顔の近くで見ると色ばかりが目に入りますが、離れて見ると、首元の量が上半身とつり合っているかがわかります。近くで色、離れて量。見る距離を変えるだけで、2つの診断を順番に確かめられます。
この順番なら、色で候補が減ったあとに量を見るので、迷う数が少なくなります。冬の重ね着全体で、骨格・色・顔をどこに配るかは似合う服診断を冬の重ね着に配るで書いています。マフラーはその中でも、色の担当がいちばんはっきりした小物です。
手持ちのマフラーを見直すとき
新しく買う前に、手持ちのマフラーを見直してください。すでに持っているマフラーの中に、色は合っているのに量が合わないもの、量は合っているのに色が合わないものがあるはずです。
色は合っているのに量が合わないものは、巻き方で救えます。厚すぎるなら一周巻いて前に垂らし、薄すぎるなら二つ折りにして二周巻きます。それでも合わなければ、スカーフのように細く畳んで、首元のアクセントとして使います。
量は合っているのに色が合わないものは、顔から離して使います。肩にかけて胸の前に垂らすだけにして、顎の下には似合う色のタートルネックやスカーフを置きます。顔から10cmの外にあれば、色が合わなくても顔色には響きません。
分け直すときは、手持ちのマフラーを全部床に並べて、紙を2枚用意します。1枚目には色が合うかどうか、2枚目には量が合うかどうかを書き、それぞれのマフラーに丸か三角をつけます。両方丸のものは、そのまま首元の主役に。色だけ丸のものは巻き方で量を調整する側に。量だけ丸のものは顔から離して使う側に。両方三角のものは、この冬は使わずにしまっておく側に回します。こうして4つに分けると、首元に足りないのがどの組み合わせかが見えて、次に買う1本の条件がはっきりします。
手持ちを2つの目で分け直すだけで、使っていなかったマフラーがまた使えるようになります。色と量、それぞれの担当場所を分けるという考え方は、マフラー以外の首元の小物、スカーフやスヌードにもそのまま使えます。3つの診断を服の中でどう分けるかの全体像は3つの診断を一つにまとめるも合わせて読んでみてください。
よくある問い
- Q. パーソナルカラーと骨格、マフラーを選ぶときはどちらが大事ですか
- どちらが上ということはなく、マフラーの中で担当する場所が違います。顔のすぐ下、顎に触れるあたりの色は、肌の見え方に直接効くのでパーソナルカラーで決めます。首から胸にかけての量、つまり生地の厚みと幅と巻いた量は、上半身の厚みや首の長さとのつり合いで決まるので、骨格で決めます。どうしてもどちらか一つしか選べないときは、顔から10cm以内に来る色をパーソナルカラーで選んでください。色が合っていれば、量の多少は巻き方で調整できます。
- Q. 似合う色のマフラーが、骨格に合わない厚さしかありません
- 巻き方で量を調整してください。厚すぎるなら、首に一周だけ巻いて両端を前に垂らすと、首元に積まれる量が半分ほどになります。薄すぎるなら、二つ折りにしてから巻くか、首に二周巻いて高さを出します。それでも合わないときは、似合う色の薄手のスカーフを首元に巻き、その上に骨格に合う厚さのマフラーを重ねる方法もあります。顔に触れる部分は似合う色、外側の量は骨格、と2枚で役割を分けます。
- Q. 柄物のマフラーはどう選べばいいですか
- 柄の中で面積がいちばん大きい色を、パーソナルカラーで確かめてください。チェックなら地の色、ストライプなら太いほうの色です。小さく入っている差し色は、顔から離れていれば気にしなくて構いません。柄の大きさは骨格で決めます。上半身に厚みがある人は、大きめの柄のほうが首元がすっきり見えます。上半身が薄い人は、細かい柄のほうが首元が重くなりません。骨が大きく張っている人は、大きな柄でもざっくりした柄でも負けません。
- Q. 顔タイプも分かっています。マフラー選びに使えますか
- 使えます。顔タイプは、柄の印象や、端の始末、たとえばフリンジがあるかどうか、編み地の表情を決めるのに向いています。色はパーソナルカラー、量は骨格、印象は顔タイプ、と3つに分けると、それぞれがぶつかりません。ただ、3つを同時に満たすマフラーを探すと、選べるものが極端に少なくなります。まず色と量の2つで候補を絞って、残った中から顔タイプで印象を選ぶ順番にすると、決めやすくなります。
— メグラシ編集部





