レザーを骨格と顔タイプで選ぶ|厚みは骨格、艶と面積は顔タイプ

**レザーを選ぶときは、革の厚みと硬さを骨格で、艶の強さと体に占める面積を顔タイプで決めてください。**この2つを分けるだけで、「骨格的には似合うはずなのに、なぜか浮く」の正体が見えてきます。
秋になると、売り場にレザーのジャケットやスカート、ブーツが並びはじめます。ところがレザーは、ほかの素材に比べて似合う・似合わないの差がはっきり出ます。厚くて硬い革は体の線を作り変え、艶のある革は光を返して視線を集めるからです。
骨格診断が答えるのは、このうち体の線の側、つまり厚みと硬さと形です。顔タイプが答えるのは、視線の集まり方の側、つまり艶と面積です。片方だけで選ぶと、もう片方でつまずきます。
この記事では、厚み・艶・面積の3つを自分で測る方法と、骨格ごと・顔タイプごとの選び方、そして骨格と顔タイプがぶつかったときの決め方を順に書いていきます。ほかの秋冬アイテムを骨格と顔の両方から見る考え方はコートを骨格と顔タイプで選ぶやジャケットを骨格・顔タイプ・パーソナルカラーで選ぶにもまとめています。
結論:厚みと形は骨格、艶と面積は顔タイプ
先に全体を整理しておきます。
レザーの服や小物を前にしたら、見るものは4つです。革の厚みと硬さ、服の形、表面の艶、そして体に占める面積。このうち、厚み・硬さ・形の3つは骨格で決めます。体に沿うか、体を包むか、体に量を足すかを決めるのは、骨格の性質だからです。
残りの艶と面積の2つは顔タイプで決めます。艶が強く面積が大きいレザーは、見る人の視線をまず服に向けます。顔の印象がそれに負けないかどうかを決めるのは、顔の大人っぽさと、顔立ちの線の強さです。
骨格で選んだレザーが「なんだか浮く」ときは、ほとんどの場合、艶か面積が顔に対して強すぎます。逆に、顔タイプで選んだレザーが「なんだか着太りする」ときは、厚みか形が骨格に合っていません。どちらでつまずいているかが分かれば、直す場所も1つに絞れます。
秋のレザーが、似合う・似合わないの差を広げる理由
レザーは一年中ある素材ですが、秋にいちばん出番が増えます。そして秋は、レザーの難しさがいちばん表に出る季節でもあります。
1つは、合わせる服が厚くなることです。夏のあいだにレザーのスカートを履くなら、上は薄いカットソー1枚でした。秋になると、上にニットやシャツを重ね、レザーのジャケットを羽織ることも増えます。厚い生地どうしが重なると、体の線が強調されやすくなり、骨格との相性がはっきり出ます。
もう1つは、光が低く、弱くなることです。秋の日差しは斜めから入り、室内では照明の下にいる時間が長くなります。レザーの艶は、こうした斜めの光や点の光を強く跳ね返します。夏の強い日差しの下では目立たなかった艶が、秋の夕方や室内ではくっきりと光り、顔とのつり合いが崩れやすくなります。
だから、秋にレザーを選ぶときこそ、厚みと艶を分けて考える価値があります。
厚みと硬さを測る:二つ折りにして離す
まず、革の厚みと硬さを測る方法です。数字で厚みを測る道具がなくても、手だけで十分に分かります。
レザーの服の、裾や袖口など目立たない端を手に取り、**二つ折りにして3秒押さえてから、手を離します。**そのときの戻り方で、3つに分けます。
**すぐに、ふわっと元に戻る。**薄くて柔らかい革です。折り目もほとんど残りません。体の線にそって流れ、量を足さずに体を包みます。
**ゆっくりと、半分くらいまで戻る。**中くらいの厚みで、張りのある革です。折り目がうっすら残ります。体から少し離れて、表面を平らに整えてくれます。
**形が残って、ほとんど戻らない。**厚くてしっかりした革です。折り目がはっきり残ります。それ自体が形を持っていて、体の線を作り変えます。
売り場で服をたたむわけにはいかない場合は、袖口を指でつまんで、軽く曲げてみるだけでも十分です。曲げたときの抵抗が、手のひらにはっきり返ってくるかどうかで、だいたいの見当はつきます。
起毛したスエードやヌバックは、同じ厚みでも柔らかく感じやすいので、戻り方を1段厚い側に読み替えてください。表面の毛足が、戻る速さを遅く見せるからです。
艶を測る:天井の照明を映して見る
次に、艶の強さです。これも、売り場の照明を使って自分で確かめられます。
レザーの服を手に持ち、表面を天井の照明に向けて、照明がどう映り込むかを見ます。
**照明の形が、輪郭までくっきり映る。**強い艶です。鏡のように光を返し、遠くからでも光って見えます。表面にコーティングを施した革や、多くのフェイクレザーがここに入ります。
**照明が、ぼんやりした明るい面として映る。**中くらいの艶です。光は返すものの、輪郭は溶けています。なめらかに仕上げた本革の多くはここです。
**照明がほとんど映らない。**艶を抑えたマットな革です。スエードやヌバック、表面にしわや型押しのある革がここに入ります。
艶は、着たときに顔のすぐ近くで光るかどうかで、印象を大きく変えます。特にジャケットの襟まわりは、顔の真下で光を返すので、艶の強さがそのまま顔の印象と比べられます。
面積を測る:体の前面に手のひら何枚ぶんか
3つめは、レザーが体に占める面積です。これは、正面から見たときに、レザーの部分が手のひら何枚ぶんあるかで数えます。
自分の手のひらを、指を閉じて広げた大きさを1枚とします。レザーのジャケットを前を閉じて着れば、胸から腰までの前面で、だいたい8〜10枚ぶん。前を開けて着れば、両脇の身頃だけなので4〜6枚ぶん。ひざ丈のレザースカートは6〜8枚ぶん。小さめのバッグなら1枚前後、ブーツは両足で2〜3枚ぶんです。
この枚数は、あくまで目安です。体の大きさや服の形で変わるので、気になる服は鏡の前で実際に手のひらを当てて数えてみてください。
面積は、顔タイプとの相性を考えるときに、艶と掛け合わせて見ます。艶が強いレザーほど、同じ面積でも目に入る量が増えます。マットなレザーなら、面積が大きくても、それほど視線を集めません。
面積を数えるときに忘れやすいのが、袖です。正面から見た写真では、腕は体の脇に下りているので、袖のレザーも前面の面積に加わります。レザージャケットの袖は、両腕で手のひら3〜4枚ぶんほどになることがあり、前を開けて着ても、思ったより面積が残ります。袖をまくる、袖だけ別素材の切り替えになったものを選ぶ、といった工夫でも、見えるレザーの量は変わります。
もう1つは、顔からの距離です。同じ手のひら6枚ぶんでも、胸の高さにあるレザーと、ひざの高さにあるレザーでは、顔との比べられ方が違います。顔に近いほど面積は大きく感じられ、遠いほど小さく感じられます。迷ったら、顔に近い面積を先に減らしてください。
色で、厚みと艶の見え方が1段変わる
同じ厚みと艶のレザーでも、色によって見え方が変わります。秋のレザーで多い色を4つ取り上げて、どう変わるかを書いておきます。
黒のレザーは、もっとも重く、硬く見えます。厚みは実際より1段厚く、艶は実際より1段強く感じられます。黒の艶は白い光をくっきり返すので、照明の映り込みがいちばん目立つ色です。骨格の判断では1段厚い側に、顔タイプの判断では1段強い側に読み替えてください。
こげ茶のレザーは、黒より柔らかく見えますが、深さがあるぶん、厚みはしっかり感じられます。艶は黒ほど目立たず、温かみのある光り方をします。黒のレザーが重く感じる人は、まずこげ茶で試すと、同じ形でも印象が軽くなることがあります。
キャメルや明るい茶色のレザーは、軽く、柔らかく見えます。厚みは実際より薄く、艶も控えめに感じられます。子ども顔寄りの人や曲線寄りの人が、レザーの面積を大きく使いたいときに頼りになる色です。
ボルドーや深い緑のレザーは、色そのものに存在感があるので、艶が強いと視線を集めやすくなります。面積は小さめから始めるのが安心です。色と顔の相性は、パーソナルカラーの判断も加わるので、顔の近くで使う場合は、そちらも確かめてください。
骨格別:厚み・硬さ・形の選び方
ここからは、骨格ごとの選び方です。骨格が受け持つのは、厚みと硬さと形の3つです。
| 骨格 | 革の厚みと硬さ | 形の目安 |
|---|---|---|
| ストレート | ゆっくり半分戻る、張りのある中くらい | 体に沿いすぎず離れすぎない、腰にかかる丈 |
| ウェーブ | すぐにふわっと戻る、薄く柔らかい | 腰より上で終わる短い丈、ウエストに切り替え |
| ナチュラル | 形が残る厚いもの、または起毛 | ゆとりのある形、肩が落ちる、長め |
ストレートの人は、体に厚みがあり、張りのある素材で表面を平らに整えるとすっきり見えます。レザーなら、二つ折りでゆっくり半分戻るくらいの、中くらいの厚みがちょうどです。薄すぎる革は体の立体をそのまま拾い、厚すぎる革は体の厚みにさらに量を足してしまいます。形は、余計な飾りのないシンプルなものがいちばん映えます。
ウェーブの人は、上半身が薄く、柔らかい素材で量を足すと全体がまとまります。レザーなら、二つ折りですぐにふわっと戻る、薄くて柔らかいものを選んでください。厚い革は、薄い上半身に対して重さが勝ってしまいます。丈は、腰より上で終わる短めのジャケットや、ウエストに切り替えのあるものが、重心を上げてくれます。
ナチュラルの人は、骨や関節がしっかりしていて、ゆとりのある形や粗い質感で枠を包むと、骨っぽさが味方になります。レザーなら、形が残るくらい厚いものや、起毛したスエードがよく合います。表面がきれいすぎるなめらかな革より、少しくたっとした風合いのあるもののほうが、体の枠となじみます。形は、肩が落ちるゆったりしたものや、長めの丈が向いています。
自分の骨格がはっきりしない場合は、骨格診断を自分で決める手順で主軸を決めてから戻ってきてください。
骨格別に、重く見えやすい組み合わせ
骨格ごとに、レザーが重く見えやすい組み合わせも書いておきます。避けるべきというより、組み合わせると調整が必要になる、という目安です。
ストレートの人は、厚い革をゆとりのある形で着ると、体の厚みに量が重なって、全体が大きく見えやすくなります。厚い革を着たいときは、形をすっきりさせて、腰の位置がはっきり見えるようにしてください。
ウェーブの人は、厚くて長いレザーコートのように、厚みと丈が重なると、革の重さが上半身の薄さに勝ってしまいます。長い丈を着たいときは、薄い革を選び、腰の高い位置でベルトを締めると、重心を上に戻せます。
ナチュラルの人は、薄くてぴったりした革を体に沿わせると、骨や関節の形がそのまま見えて、窮屈な印象になりやすいです。薄い革を着たいときは、ゆとりのある形を選ぶか、上に別の服を重ねて枠を作ってください。
顔タイプ別:艶と面積の選び方
次は、顔タイプが受け持つ艶と面積です。顔タイプは、顔の印象を「大人っぽいか、子どもっぽいか」と「線がまっすぐか、丸いか」の2つの軸で見ます。レザーでは、この2つの軸それぞれが、艶と面積に効いてきます。
大人っぽさの軸は、主に面積に効きます。大人顔寄りの人は、顔そのものに存在感があるので、レザーの面積が大きくても顔が負けません。前を閉じたジャケットのように、手のひら8枚以上のレザーでもつり合います。子ども顔寄りの人は、面積が大きいと服のほうが先に目に入るので、手のひら4〜6枚ぶんくらいまでが目安です。前を開けて着る、スカートにする、ベストにするなど、面積を調整できる着方が向いています。
線の軸は、主に艶に効きます。顔立ちの線がまっすぐな直線寄りの人は、強い艶のレザーもすっきりと受け止められます。艶の硬い光が、顔の線と響き合うからです。顔立ちが丸く柔らかい曲線寄りの人は、強い艶だと光の硬さが顔の柔らかさとぶつかりやすいので、中くらいの艶か、マットな革のほうがなじみます。
2つの軸を合わせると、たとえば大人顔で直線寄りの人は、艶も面積も大きいレザーが似合いやすい。子ども顔で曲線寄りの人は、マットな革を小さな面積で使うと似合いやすい。その間の人は、どちらか一方を抑えるとつり合いが取れます。
顔タイプの名前で見るときの目安
顔タイプを8つの名前で知っている人のために、艶と面積の出発点を置いておきます。あくまで出発点なので、鏡の前で確かめながら動かしてください。
クールとエレガントは、大人顔で直線寄りの人が多く、艶も面積も大きく使いやすいタイプです。強い艶のレザーを前を閉じて着ても、顔が負けにくいでしょう。
フェミニンとソフトエレガントは、大人顔で曲線寄りです。面積は大きく使えますが、艶は中くらいまでにすると、顔の柔らかさとなじみます。
クールカジュアルとフレッシュは、子ども顔寄りか中間で直線寄りです。艶は使えますが、面積は手のひら4〜6枚ぶんくらいから始めるとつり合います。
キュートとアクティブキュートは、子ども顔で曲線寄りか中間です。マットな革やスエードを、スカートや小物など小さめの面積から使うと、顔とのつり合いが取りやすいです。
顔タイプの名前と、この記事の2つの軸がずれて感じる場合は、軸のほうを優先してください。名前はまとめ方の1つにすぎず、レザーの艶と面積に効くのは、大人っぽさと線の向きのほうです。
どちらとも取れるとき①:骨格と顔タイプがぶつかる
ここがいちばん迷うところです。骨格の側からは「この厚みのレザージャケットが合う」と出ているのに、顔タイプの側からは「この艶と面積は強すぎる」と出る。こういうぶつかりは、よく起こります。
決め方の基本は、厚みと形は骨格に従い、艶と面積だけを顔タイプに合わせて削るです。
理由は、厚みと形は体の線に直接関わり、後から小物で直すことができないからです。体に合わない厚みのレザーは、どう着ても着太りや着られている感じが残ります。一方、艶と面積は、選ぶ革の仕上げや着方で調整がききます。だから、動かせないほうを先に決めて、動かせるほうで合わせます。
具体的には、たとえばストレートで子ども顔寄りの人。骨格から見れば、張りのある中くらいの厚みで、シンプルな形のレザージャケットが合います。でも、それを強い艶の革で前を閉じて着ると、面積も艶も顔に対して強すぎます。そこで、同じ厚みと形のまま、艶をマット寄りにする。あるいは、前を開けて着て面積を減らす。それでも重ければ、ジャケットをやめて、同じ厚みのレザースカートに下げる。こうして、骨格の判断はそのままに、顔タイプの側だけを削っていきます。
骨格と顔の印象がずれて迷う場面全般については、骨格どおりなのに顔に似合わないときでも整理しています。
どちらとも取れるとき②:艶と面積のどちらを削るか迷う
顔タイプの側を削ると決めても、艶を抑えるのか、面積を減らすのかで、また迷うことがあります。
このときは、**先に面積を減らしてください。**面積は、着方を変えるだけで今ある服のまま試せるからです。前を開ける、上に別の服を重ねてレザーの見える部分を減らす、ジャケットではなくスカートで使う。これで顔とのつり合いが取れれば、艶はそのままでかまいません。
面積を手のひら4枚ぶんくらいまで減らしても、まだ浮いて見える場合は、次に艶を抑えます。強い艶から中くらいの艶へ、中くらいからマットへ。艶を1段下げるだけで、同じ面積でも視線の集まり方はずいぶん変わります。
面積を下げていく順番も決めておくと迷いません。ジャケットで重ければスカートへ。スカートでも重ければ、ブーツとバッグへ。足元と手元のレザーは、顔からいちばん遠く、面積も小さいので、どの顔タイプでもほぼ受け止められます。ブーツの選び方をさらに詰めたい場合は、ブーツを骨格とパーソナルカラーで選ぶも参考にしてください。
重ね着で、見えるレザーの量を調整する
秋から冬にかけては、重ね着でレザーの見える面積を細かく調整できます。これは、顔タイプとのつり合いを取るうえで、とても便利な方法です。
レザージャケットの上に、ロング丈のコートを羽織れば、見えるレザーは襟元と袖口だけになります。手のひら1〜2枚ぶんまで面積が減るので、子ども顔寄りの人でも、レザーの質感だけを楽しめます。逆に、レザースカートの上に丈の長いニットを重ねれば、スカートの見える部分が裾の帯だけになります。
ベストやジレ型のレザーも、面積を抑えたい人に向いています。袖がないぶん、前を閉じても手のひら5〜6枚ぶん程度に収まります。中に着るシャツやニットの色と素材で、顔の真下の印象を自分で選べるのも利点です。
重ね着で調整するときも、厚みの判断は変わりません。上に重ねる服と下のレザーの厚みが、骨格に合っているかどうか。重ねた結果、全体の厚みが増えすぎていないかを、あごから下の写真で確かめてください。
どちらとも取れるとき③:2タイプの間にいる
骨格や顔タイプそのものが、2つのタイプの間に見える人もいます。たとえば骨格がストレートとナチュラルの間、顔タイプが大人顔と子ども顔の中間。この場合も、考え方は同じです。
骨格が2タイプの間なら、厚みは2つのタイプの間を選びます。ストレートとナチュラルの間なら、張りのある中くらいの厚みに、少し風合いのある表面の革。ウェーブとストレートの間なら、薄めだけれど張りが少しある革。二つ折りの戻り方でいえば、隣り合う2つの段階の中間を探します。
顔タイプが中間なら、艶も面積も中くらいから始めます。中くらいの艶のレザーを、手のひら5〜6枚ぶんくらいの面積で。そこから、鏡の前で艶を上げるか下げるか、面積を増やすか減らすかを、1つずつ試してください。
迷ったときに一度に2つ以上を動かさないのが、間にいる人のいちばんのコツです。厚みと艶を同時に変えると、どちらが効いたのか分かりません。
鏡の前で最後に確かめる1点
厚み・艶・面積を決めて試着したら、最後に1つだけ確かめてください。鏡から2mほど離れて、最初に目が行く場所はどこか。
最初に顔に目が行けば、そのレザーは顔とのつり合いが取れています。最初にレザーの光っている部分に目が行き、そこから顔に視線が戻ってくるなら、艶か面積が少し強すぎます。最初に体の厚みや幅に目が行くなら、厚みか形が骨格とずれています。
この確かめ方は、試着室の鏡でもできますし、家で撮った全身写真でもできます。写真の場合は、スマートフォンの画面を少し離して見て、最初に目が止まった場所を覚えておいてください。答えはたいてい、1秒もかからずに出ます。
秋のレザーを、どの1点から入れるか
ここまでの判断を、実際の1着目の選び方に落とし込みます。
骨格と顔タイプの判断がそろっている人は、レザーのジャケットから入って大丈夫です。骨格に合った厚みと形、顔タイプに合った艶で選べば、秋のいちばん長い時期に活躍します。
骨格と顔タイプがぶつかっている人は、レザーのスカートかパンツから入るのがおすすめです。下半身なら面積の影響が顔から遠く、骨格に合った厚みを選ぶことに集中できます。上には、顔タイプに合ったニットやブラウスを合わせて、つり合いを取ってください。
レザーそのものに慣れていない人は、ブーツかバッグから。面積が小さく、顔から遠いので、どの組み合わせでもほとんど外れません。ここでレザーの質感に慣れてから、スカートやジャケットに広げていくと、自分に合う厚みと艶の感覚がつかめてきます。
ニットとの重ね方で迷う場合は、骨格と色の両方から見るニットを骨格とパーソナルカラーで選ぶもあわせてどうぞ。
フェイクレザーと本革で、判断はどう変わるか
最後に、フェイクレザーと本革の違いに触れておきます。手の届きやすさから、秋の最初の1着にフェイクレザーを選ぶ人は多いはずです。
フェイクレザーは、本革に比べて薄く、艶が強めに出るものが多いです。厚みの判断では、二つ折りの戻り方を見ると、本革より速く戻ることが多いでしょう。ストレートやナチュラルの人は、フェイクレザーの場合、厚みが足りないと感じることがあります。そのときは、裏地がしっかりしたものや、表面に型押しのあるものを選ぶと、張りが補えます。
艶の判断では、照明の映り込みが本革より強く、輪郭がはっきり映るものが多いです。曲線寄りの顔の人や子ども顔寄りの人は、マット仕上げと書かれたものや、スエード調のものを選ぶと安心です。
本革は、着るほどに柔らかくなり、艶も変わっていきます。最初は張りがあって中くらいの艶だったものが、何年か着ると柔らかく、艶も深くなる。骨格と顔タイプの判断も、そのときどきの革の状態で、もう一度確かめ直してください。
手持ちのレザーが合わなかったときの直し方
ここまで読んで、手持ちのレザーが自分の判断とずれていた、という人もいると思います。手放す前に、着方で直せるかどうかを試してください。
厚みが足りず、体の線を拾ってしまう場合。ストレートやナチュラルの人が薄いレザーを着ているときによく起こります。中に厚手のニットや張りのあるシャツを着て、レザーの下に土台を作ると、表面が平らに整います。スカートなら、上にゆとりのあるトップスを合わせて、腰まわりに視線が集まりすぎないようにします。
厚みが勝って重く見える場合。ウェーブの人が厚いレザーを着ているときに多いです。前を開けて着て、中に柔らかい素材のブラウスやニットを見せると、重さが和らぎます。腰の高い位置にベルトを締めて重心を上げるのも効果があります。
艶や面積が強すぎて浮く場合。顔タイプとずれているときです。前を開ける、上にカーディガンを重ねて見える面積を減らす、首元に顔タイプに合った素材のストールを巻いて、顔の真下の印象を和らげる。どれも、今ある服のまま試せます。
レザーは長く着られる素材なので、合わないと感じた1着も、着方を変えれば出番が戻ることが多いです。どうしても落ち着かなければ、次に選ぶときの物差しとして、その1着の厚みと艶を覚えておいてください。
手入れで、厚みと艶は少しずつ変わる
本革のレザーは、手入れのしかたで艶が変わります。保革用のクリームを塗ると艶が増し、乾いた布で拭くだけにすると艶は落ち着いたままです。顔タイプとの相性で艶を抑えたい人は、艶出しの手入れを控えめにするだけでも、印象を調整できます。
厚みと硬さも、着るほどに変わります。最初は二つ折りでゆっくり戻った革が、何シーズンか着ると、すぐに戻るほど柔らかくなることがあります。ストレートの人が「最初はちょうどよかったのに、最近なんだか体の線を拾う」と感じたら、革が柔らかくなったのかもしれません。その場合は、中に張りのある服を合わせて、土台を作り直してください。
秋のはじめに、手持ちのレザーを一度出して、二つ折りと照明の映り込みを確かめ直す。それだけで、今年のレザーの着方が決まります。
迷ったら、この順番に戻る
全体の流れを短くまとめておきます。売り場でレザーの1着を前に迷ったら、ここに戻ってきてください。
- 二つ折りにして離し、戻り方で厚みと硬さを3つに分ける
- 天井の照明を映して、艶を3つに分ける
- 体の前面に手のひら何枚ぶんかで、面積を数える
- 厚みと形は骨格で、艶と面積は顔タイプで決める
- ぶつかったら骨格を残し、顔タイプの側を削る。削るのは面積が先、艶が後
- 間にいる人は、一度に1つずつ動かす
レザーは、選び方さえ分かれば、骨格や顔タイプに関係なく誰でも楽しめる素材です。似合わないのではなく、厚み・艶・面積のどれかがずれているだけ。そう考えると、秋のレザーはずっと身近になります。
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よくある問い
- Q. レザージャケットが似合う骨格はありますか
- どの骨格でも着られますが、選ぶ革の厚みと形が違います。ストレートは張りのある中くらいの厚みで、腰にかかる丈のシンプルな形。ウェーブは薄く柔らかい革で、腰より上で終わる短い丈。ナチュラルは厚く、表面の凹凸や起毛があるものを、ゆとりのある形で。この記事の二つ折りの方法で厚みを確かめてから選んでください。
- Q. 顔が子どもっぽいので、レザーが浮いてしまいます
- 子ども顔寄りの人は、レザーの艶と面積がポイントです。強い艶の革を体の前面の広い範囲に使うと、顔よりも服が先に目に入って浮きやすくなります。艶を抑えたマットな革やスエードを選ぶか、面積を手のひら4枚ぶん以下に減らして、スカートやバッグから取り入れてみてください。
- Q. フェイクレザーでも同じ考え方で選べますか
- 選べます。フェイクレザーは本革より薄く、艶が強めに出るものが多いので、厚みの判断では1段薄い側、艶の判断では1段強い側に寄ると考えてください。二つ折りの戻り方と、照明の映り込みは、素材に関係なく同じように確かめられます。
- Q. 骨格はストレートで、顔タイプはキュートです。どちらに合わせればいいですか
- 服の形と革の厚みは骨格に合わせ、艶と面積を顔タイプに合わせて調整します。ストレートらしい張りのある革で、すっきりした形を選んだうえで、艶を抑えたマット寄りの革にするか、ジャケットではなくスカートやベストにして面積を減らすと、顔とのつり合いが取れます。
— メグラシ編集部





