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ジレを骨格と顔タイプで選ぶ|着丈とVは骨格、縁と素材は顔タイプ

メグラシ編集部//読了 15分
秋の商店街を歩く女性が、腿の中ほどまである生成り色のニットのジレを白いシャツの上に前を開けて着ている全身

**ジレは、着丈とVの深さとアームホールを骨格で決めて、縁と素材と前の留め方を顔タイプで決めてください。**体のどこで止まるかは骨格の問題で、顔の真下で何が見えるかは顔タイプの問題です。

ジレが難しいのは、前が開いた縦長の形をしているからです。袖がないぶん、着丈とVの底がどこで止まるかが目立ちます。しかもVの内側と縁は顔のすぐ下に来るので、素材や飾りが顔の印象とぶつかると、全体がちぐはぐに見えます。

骨格か顔タイプのどちらか一方の答えを持っている人も、両方を当てはめると選び方がはっきりします。ジレの形の種類そのものはジレ(ベスト)が似合う条件に書いています。この記事は、骨格と顔タイプの両方の答えを、ジレの1着にどう落とすかを扱います。

結論:止まる位置は骨格、顔の真下は顔タイプ

決める場所決める側目印
着丈(裾が止まる位置)骨格腰骨、手を下ろした手首、腿の中間
Vの底の位置骨格みぞおち、胸のいちばん高い位置
アームホールの深さ骨格脇の下からの距離
縁の始末(パイピング・切りっぱなし・ステッチ)顔タイプ顔の輪郭の曲線と直線
素材(ニット・テーラード・キルト・ボア)顔タイプ顔の子供っぽさと大人っぽさ
前の留め方(ボタン・ひも・なし)顔タイプ顔のパーツの大きさ

上の3つは、骨格の答えから寸法で決められます。下の3つは、顔タイプの答えから雰囲気で決めます。

この分け方で迷うのは、骨格と顔タイプの答えが反対を向いているときです。そのときの決め方は、後半の「ぶつかるとき」の節で書きます。

先に骨格で決める3か所|着丈・Vの底・アームホール

骨格で決めるのは、ジレのどこが体のどこで止まるかです。測る目印は3つあります。

着丈は、腰骨と、手を自然に下ろしたときの手首の位置で測ります。鏡の前で腕を下ろして、手首がどの高さに来るかを見てください。たいていの人は、腰骨より少し下、腿の付け根あたりに手首が来ます。ジレの裾がこの手首の高さより上で止まるか、下で止まるかで、印象が大きく変わります。

Vの底は、みぞおちと胸のいちばん高い位置で測ります。みぞおちは、肋骨が左右に分かれるところのすぐ下のくぼみです。Vの底がみぞおちより上で止まると胸元が詰まって見え、下で止まると縦に開いて見えます。

アームホールは、脇の下からどれだけ下まで開いているかで見ます。脇の下から指2本ぶん(およそ3cm)以内なら浅め、手のひら1枚ぶん(およそ8cm)以上なら深めです。アームホールが深いジレは、中に着たシャツやニットが脇から見えて、横からの厚みが変わります。

この3か所の似合う位置が、骨格によって違います。

骨格ストレートのジレ|長めの着丈と深めのV

骨格ストレートの人は、上半身に厚みがあり、重心が高めです。ジレは、縦の線を長くとって厚みを分散させる方向で選びます。

着丈は、手首より下、腿の中間まである長めのものがよく似合います。裾が腰骨のあたりで止まると、上半身の厚みが裾の位置で区切られて強調されます。長い着丈なら、縦の面が腰から下まで続くので、上半身の厚みが縦に流れます。

Vの底は、みぞおちより下に来るものを選んでください。胸元に縦長のVができると、厚みのある胸元がすっきり見えます。Vが浅いと胸の厚みの上に布が乗る形になり、上半身が詰まって見えます。

アームホールは、浅めから中くらいを選びます。深すぎるアームホールは、脇から中の服が大きく見えて、横から見た厚みが増します。

素材の厚みは、ハリがあって薄めのものが合います。厚手のざっくりしたニットのジレは、もともとの厚みに素材の厚みが重なります。

骨格ストレートの人が迷いやすいのは、売り場に多い「腰骨の高さで止まる中くらいの着丈」です。この着丈は、ちょうど上半身の厚みが終わるあたりで裾が止まるので、厚みの区切りが横線になって見えます。着丈が中途半端だと感じたら、手首の高さを基準に、それより上か下かのどちらかにはっきり寄せてください。ストレートの人は下に寄せるほうが合います。

ポケットの位置も見ておくと外れにくくなります。胸ポケットがあるジレは、胸の高い位置に布が重なって厚みが増すので、骨格ストレートの人はポケットが腰の位置にあるものか、ポケットのないものを選んでください。

骨格ウェーブのジレ|短めの着丈と浅めのV

骨格ウェーブの人は、上半身が薄く、重心が低めです。ジレは、重心を上に引き上げる方向で選びます。

着丈は、腰骨の上で止まる短めのものか、ウエストのくびれの位置で止まるものがよく似合います。裾が高い位置で止まると、そこが目線の区切りになり、脚が長く見えます。長いジレを着ると、上半身の薄さに対して布の量が多くなり、ジレに着られているように見えやすくなります。

長いジレを着たい場合は、ウエストの高い位置にベルトを締めて、見た目の区切りを上に持ってきてください。

Vの底は、胸のいちばん高い位置からみぞおちのあいだに来る、浅めのものが合います。Vが深すぎると、薄い胸元が縦に大きく開いて、さみしく見えます。

アームホールは浅めを選んでください。深いアームホールは、細い腕まわりに対して開きが大きくなり、中の服がだぶついて見えます。

素材は、柔らかく薄いものが合います。薄手のニット、なめらかな織りの生地、細かい編み目のものです。

骨格ウェーブの人が迷いやすいのは、流行の長いジレです。売り場で長いジレが多い年は、短いものを探すのに苦労します。その場合は、長いジレを選んで前を閉じ、腰の高い位置でベルトを締める、と着方で短くする前提で選んでください。このときは、ベルトを締めても布が余りすぎない、薄くて柔らかい素材であることが条件です。厚いウールの長いジレにベルトを締めると、腰まわりに布がたまって重心がかえって下がります。

胸元に飾りのあるジレ、たとえば胸ポケットやフラップ、小さな刺しゅうがあるものは、骨格ウェーブの人に向いています。胸の高い位置に視線が集まり、重心が上がって見えるからです。

骨格ナチュラルのジレ|長めの着丈と、ゆとりのあるアームホール

骨格ナチュラルの人は、骨や関節がしっかりしていて、肩幅や手首の骨が目立ちやすい骨格です。ジレは、骨の存在感に負けない量感で選びます。

着丈は、腿の中間から膝の上あたりまである長いものが似合います。骨格ナチュラルの人は、長い着丈を着ても布に負けません。むしろ短いジレだと、肩幅の広さに対して布の量が少なく見えます。

Vの底は、深くても浅くても大きくは崩れませんが、深めのほうが縦の線が強調されて、骨格の大きさを生かせます。

アームホールは、深めのゆったりしたものが似合います。肩の骨がしっかりしているので、アームホールが浅すぎると肩の端がきつく見えます。脇の下から手のひら1枚ぶん開いているくらいが目安です。

素材は、厚手で質感のあるもの。ざっくりした編み目のニット、ツイード、ウールのキルトなど、表面に凹凸がある素材が骨格の質感と合います。

骨格ナチュラルの人が迷いやすいのは、体にぴったり沿う細身のジレです。ウエストを絞った形や、身幅の狭いジレは、肩や鎖骨の骨の存在感に対して布が足りず、骨の角ばりが強調されます。身幅は、前を閉じたときに胸の前に拳ひとつぶんのゆとりがあるくらいを目安にしてください。

骨格ナチュラルの人は、前を開けて着たときに、ジレの前端が体の脇まで落ちていくような、ゆったりした身幅のほうが似合います。前を開けて、肩から裾までの縦の線を2本、体の外側寄りに落とす着方が、骨格の大きさを生かします。

骨格着丈Vの底アームホール素材の厚み
ストレート手首より下〜腿の中間みぞおちより下浅め〜中くらいハリがあって薄め
ウェーブ腰骨より上、ウエスト胸の高い位置〜みぞおち浅め柔らかく薄い
ナチュラル腿の中間〜膝上深めでもよい深め厚手で凹凸がある

次に顔タイプで決める3か所|縁・素材・前の留め方

骨格で着丈とVとアームホールが決まったら、次は顔の真下に来る部分を顔タイプで決めます。

ジレは、Vの内側と前の縁が顔の真下で縦に走ります。縁の始末が直線的か曲線的か、素材が硬いか柔らかいか、ボタンが大きいか小さいか。これらは顔の輪郭やパーツの印象と並んで見えるので、ずれると顔とジレが別々の印象になります。

顔タイプは8つありますが、ジレを選ぶうえでは、子供顔か大人顔か、曲線か直線か、の4つの組み合わせで考えると十分です。

顔の組み合わせ当てはまる顔タイプ縁素材前の留め方
子供顔×曲線キュート丸みのあるパイピング、短い縁柔らかいニット、ボア小さなボタン、くるみボタン
子供顔×直線アクティブキュート、フレッシュ、クールカジュアル切りっぱなし、細いステッチコットン、キルト、薄手のツイルボタンなし、スナップ
大人顔×曲線フェミニン、ソフトエレガント縁が見えない始末、なめらかな折り返し柔らかいウール、なめらかなニットボタンなし、ひも、大きすぎないボタン
大人顔×直線エレガント、クール角のあるテーラードの縁、細いパイピングハリのあるウール、レザー大きめのボタン、ダブル

子供顔の人の縁と素材

子供顔の人は、顔のパーツが小さめで、全体が丸く柔らかく見えます。ジレの縁や素材が硬く大きいと、顔の印象に対してジレだけが大人っぽく見えます。

子供顔で曲線の人は、縁に丸みのあるパイピングがあるもの、着丈の短いもの、柔らかいニットのものが似合います。ボタンは小さめか、布で包んだくるみボタンが合います。

子供顔で直線の人は、縁を切りっぱなしにしたもの、細いステッチのもの、コットンやキルトのような軽い素材が似合います。ボタンはないか、目立たないスナップが合います。子供顔で直線の人は、顔に少年っぽさや快活さがあるので、甘い飾りよりも軽くて動きのある素材のほうがなじみます。

どちらの子供顔も、テーラードのきちんとしたジレを着るときは、縁のステッチを目立たないものにして、前を開けて着ると硬さが和らぎます。

子供顔の人が気をつけたいのは、ジレの色の深さです。黒や濃紺のような深い色のジレは、素材が柔らかくても、顔の真下に大きな暗い面をつくって、顔の印象より重く見えます。深い色を選ぶなら、Vの内側に明るい色の中の服を見せて、暗い面を縦に分けてください。子供顔の人には、明るいグレーやベージュ、淡い色のジレのほうが、素材の答えと同じ方向にそろいます。

大人顔の人の縁と素材

大人顔の人は、顔のパーツがはっきりしていて、面長や骨格のしっかりした輪郭のことが多いです。ジレの縁や素材が軽すぎると、顔の印象に対してジレだけが幼く見えます。

大人顔で曲線の人は、縁が見えないように始末された、なめらかなもの。柔らかいウールや、目の詰まったなめらかなニットが似合います。前の留め方は、ボタンがないか、ひもで軽く結ぶものが合います。ボタンがあるなら、主張しすぎない大きさのものを選んでください。

大人顔で直線の人は、テーラードの角のある縁、ハリのあるウール、レザーのジレが似合います。ボタンは大きめのものや、ダブル(ボタンが2列)のものも合います。ハリのある直線的なジレは、大人顔の直線の顔立ちと響き合って、すっきりとした印象になります。

大人顔の人がボアやもこもこしたニットのジレを着たい場合は、色を深くして、面積を縦に細く見せる着丈を選ぶと、素材の甘さが落ち着きます。

柄は顔の組み合わせで決める

ジレに柄があるときも、顔の組み合わせで選び方が分かれます。柄はジレの面全体に広がり、顔の真下で大きく見えるので、素材と同じくらい顔の印象に効きます。

子供顔で曲線の人は、小さな丸みのある柄、細かい花柄や小さな水玉、細い畝のコーデュロイのような柔らかい凹凸が合います。子供顔で直線の人は、細いストライプ、小さなチェック、ボーダーのような、軽くて規則的な柄が似合います。

大人顔で曲線の人は、柄がないか、ぼかしたような柔らかい柄が合います。くっきりした柄は、なめらかな顔の印象に対して硬く見えやすいので、無地の中で素材の質感を楽しむほうが向いています。大人顔で直線の人は、太めのストライプや、大きめのチェック、ヘリンボーンのような、はっきりした直線の柄が似合います。

柄の大きさの目安は、自分の目の大きさです。目が大きい人は大きめの柄、目が小さめの人は小さめの柄を選ぶと、顔のパーツと柄の大きさが釣り合います。

骨格と顔タイプがぶつかるとき(1)|ストレート×子供顔

骨格ストレートの人は、長めの着丈と深めのVが似合います。でも子供顔の人は、短めで柔らかいジレのほうが顔になじみます。この2つの答えがぶつかるのが、骨格ストレートで子供顔の人です。

この組み合わせでは、着丈とVは骨格に合わせて長く深く、素材と縁は顔タイプに合わせて柔らかくしてください。

具体的には、長めの着丈で、Vが深く、素材は柔らかいニット、縁には細いパイピングか、なめらかに折り返したもの。ボタンは小さめか、ないもの。長くて縦に流れる形の中に、顔の近くだけ柔らかい要素がある、という1着です。

もし長めで柔らかいジレが見つからないなら、着丈は長めのテーラードのジレを選んで、中に丸い襟のブラウスや柔らかい色のニットを着てください。顔の真下に柔らかい要素を入れれば、ジレそのものの硬さは和らぎます。

骨格と顔タイプがぶつかるとき(2)|ウェーブ×大人顔の直線

骨格ウェーブの人は、短めで柔らかいジレが似合います。でも大人顔で直線の人(エレガントやクール)は、ハリのあるテーラードのジレのほうが顔に合います。

この組み合わせでは、着丈を短く、素材はハリのあるものにしてください。短い着丈のテーラードのジレは、ウェーブの重心を上げつつ、大人顔の直線の印象に合います。

注意したいのは、素材の厚みです。ハリがあっても厚すぎるウールは、ウェーブの薄い上半身に対して重くなります。ハリのある薄手のウールや、目の詰まった薄いツイードを選んでください。

Vの底は、胸の高い位置からみぞおちのあいだ。ボタンは大きめでも構いませんが、数が多いと短い着丈の中で点が詰まるので、2〜3個までにしておくとすっきりします。

骨格と顔タイプがぶつかるとき(3)|ナチュラル×大人顔の曲線

骨格ナチュラルの人は、長くて厚手のざっくりしたジレが似合います。でも大人顔で曲線の人(フェミニン、ソフトエレガント)は、なめらかで柔らかいジレのほうが顔になじみます。

この組み合わせでは、着丈を長く、アームホールにゆとりを持たせて、素材はなめらかな厚手のものにしてください。ざっくりしたローゲージのニットではなく、目の詰まった厚手のなめらかなニットや、起毛した柔らかいウールです。

厚手でなめらかな素材なら、骨格ナチュラルの骨の存在感に負けない量感があり、同時に顔の曲線とも合います。縁は、目立たないように始末されたものを選んでください。

前の留め方は、ボタンがないか、ひもで軽く結ぶもの。長い着丈の前を開けて、なめらかな縦の線を2本落とすと、骨格の大きさと顔の柔らかさの両方が生きます。

どちらとも取れるとき|骨格が混合タイプ、顔タイプが境目

骨格診断で「ストレートとウェーブの混合」、顔タイプで「フェミニンとソフトエレガントの境目」のように、答えが1つに決まらない人もいます。

骨格が混合タイプの場合は、着丈は下半身の答え、Vとアームホールは上半身の答えで決めてください。ジレの着丈は腰から下の印象に効き、Vとアームホールは胸と肩の印象に効くので、上半身と下半身で分けて考えられます。

たとえば、上半身はストレート寄り、下半身はウェーブ寄りの人なら、Vは深めでアームホールは浅め(ストレートの答え)、着丈は腰骨より上の短め(ウェーブの答え)。このように、1着の中で場所ごとに答えを分けます。

上半身と下半身で答えを分ける考え方は、コートでも同じように使えます。秋冬コートを骨格と顔タイプで選ぶとあわせて見てください。

骨格の答えにまったく自信がない人は、手首の高さだけを目印にしてください。手首より上で止まるジレと、手首より下で止まるジレを1着ずつ試着して、横から鏡で見ます。上半身から腰までがすっきり見えたほうが、あなたに合う着丈です。どちらも同じくらいに見えたら、中くらいの着丈ではなく、手首よりはっきり下で止まる長いものを選ぶと、前を開けたり閉じたりベルトを締めたりして調整できる幅が広くなります。

顔タイプが境目にある場合は、境目の2つが同じ組み合わせ(たとえば両方とも大人顔×曲線)なら、迷わずその組み合わせの縁と素材を選べます。違う組み合わせ(子供顔×直線と大人顔×直線のあいだ、など)なら、共通している軸のほうだけを使います。この例なら「直線」が共通しているので、縁は直線的な始末を選び、素材の硬さは中くらいにします。

中に着る服との順番

ジレは、中に着る服と2枚で1つの形になります。骨格と顔タイプで選んだジレも、中の服とずれると効き方が弱くなります。

中の服の選び方は、ジレで決めた答えを延長してください。

骨格の側から見ると、ジレの着丈と中の服の着丈の関係が大事です。ジレより中の服の裾が長いと、ジレの下に別の面が見えて、縦の段が2つになります。ストレートやナチュラルの人は、この段が縦長に見えて似合います。ウェーブの人は、段が下に来すぎると重心が下がるので、中の服をジレの裾と同じかそれより短くしてください。

顔タイプの側から見ると、ジレのVの内側に見える中の服の襟元が大事です。Vの中に見える部分は顔の真下なので、子供顔の人は丸い襟や柔らかいニット、大人顔の人はシャツの尖った襟や、なめらかなハイネック、というように、顔タイプの答えを中の服の襟元に入れてください。

ワンピースの上にジレを重ねる場合は、ワンピースの丈とジレの着丈の差を見てください。ジレの裾とワンピースの裾のあいだが短すぎると、2枚の裾が近くに並んで横線が2本続き、落ち着かなく見えます。目安は、2つの裾のあいだに膝から上の脚の長さの半分くらいの差があることです。骨格ウェーブの人は短いジレと長いワンピース、骨格ストレートやナチュラルの人は長いジレとそれより長いワンピース、と差をはっきりつけると、重ねた形が整います。

ワンピースの襟元も、顔の真下に入る部分です。ジレのVの内側にワンピースの襟が見えるなら、その襟の形を顔タイプの答えに合わせてください。子供顔の人は丸い襟やギャザーの寄った襟元、大人顔の人はV字やすっきりした開きの襟元が合います。

カーディガンとジレで迷っている人は、顔タイプ別のカーディガンとあわせて見ると、袖があるかないかの違いで何が変わるかが分かります。

場面ごとの使い分け|仕事・休日・きちんとした集まり

骨格と顔タイプで決めた答えは、場面によって少しずつ動かせます。動かすのは顔タイプの側、つまり素材と縁と前の留め方です。着丈とVとアームホールは、どの場面でも骨格の答えのまま変えないでください。体のどこで止まるかは、場面が変わっても体のほうは変わらないからです。

仕事の日は、素材と縁を1段きちんとした側に寄せます。子供顔の人なら、ニットよりもハリのある薄手の織りの生地を選び、縁は細いパイピングか、目立たないステッチのものにします。大人顔の人は、もともと似合う側がきちんとした素材なので、そのままテーラードのジレを選べます。中に着るのはシャツか、なめらかなハイネックのニットです。仕事でのジレの合わせ方はジレのオフィスカジュアルにもまとめています。

休日は、素材と縁を1段くだけた側に寄せます。大人顔の人でも、厚手のニットのジレやキルトのジレを選んで構いません。ただし大人顔の人は、色を深くするか、無地にして、素材の軽さを色と柄で落ち着かせてください。子供顔の人は、ボアやざっくりしたニットなど、顔の答えそのままの素材を楽しめます。

きちんとした集まり、たとえば食事会や学校の行事のような場面では、前の留め方を顔タイプの答えより1段きちんとした側に寄せます。ボタンのないジレしか似合わないと感じる人でも、この日だけは小さなボタンがあるものを選び、ボタンを留めて着ると、全体がまとまって見えます。

どの場面でも、着丈とVの位置を骨格の答えから動かさなければ、体の上での釣り合いは崩れません。場面に合わせて変えるのは、顔の真下に見える部分だけです。

手持ちのジレを直す|前・ベルト・中の服

手持ちのジレが似合わない気がするときは、捨てる前に3つ試してください。

1つ目は、前を開けるか閉じるかを変えることです。前を閉じて着るとVの深さはジレの形のままですが、開けて着るとVが下まで続いて、縦の線が2本に増えます。骨格ストレートやナチュラルの人は開けて、骨格ウェーブの人は閉じて着ると、それぞれの答えに近づきます。

2つ目は、ベルトで着丈を変えることです。長いジレの上からウエストの高い位置にベルトを締めると、見た目の区切りが上に来て、ウェーブの人にも着やすくなります。反対に、短いジレの下にベルトを締めると、区切りが下がって、縦の線が長く見えます。

3つ目は、中に着る服を替えることです。顔タイプの答えを中の服の襟元に入れると、ジレの素材や縁が多少ずれていても、顔の真下は合います。

この3つを試しても違和感が残るなら、ジレの着丈かアームホールが骨格に合っていません。着丈とアームホールは、着方で直せない部分なので、手放す候補にしてください。

試着で見る3か所

最後に、売り場でジレを試着するときに見る場所をまとめておきます。

  1. 着丈:腕を自然に下ろして、手首とジレの裾の位置関係を見る。自分の骨格の答えと合っているか
  2. Vの底とアームホール:みぞおちとVの底、脇の下とアームホールの開きを見る。横からも鏡で確かめる
  3. 顔の真下:一歩下がって、顔とジレの縁・素材が同じ印象でつながっているかを見る。ちぐはぐなら顔タイプの答えから外れている

1と2は骨格の答え、3は顔タイプの答えです。1と2が合っていれば、3は中に着る服で直せることも多いので、優先するのは1と2のほうです。

通販でジレを買うときは、商品の着丈の数字を、自分の体の寸法と比べてください。測るのは、首の付け根の後ろの出っ張った骨から、手を下ろしたときの手首の高さまでの長さです。この長さと商品の着丈を比べれば、裾が手首より上で止まるか下で止まるかが、届く前に分かります。商品の着丈は後ろ身頃の長さで書かれていることが多く、前は少し短くなるので、2〜3cmの差は前で吸収されると考えておくと読み違えません。

Vの深さは数字で書かれていないことが多いので、商品写真でVの底がモデルのどこに来ているかを見てください。モデルの身長が書かれていれば、自分との身長差を足し引きして、自分の体ではVの底がみぞおちの上か下かを想像できます。

アームホールは、写真で脇の下の開きを見ます。中に着た服の袖の付け根が大きく見えているなら深め、ほとんど見えていないなら浅めです。

試着室では、腕を上げ下げしてみることも忘れないでください。ジレは袖がないので、腕を動かしたときにアームホールが体からどれだけ離れるかが見えます。腕を前に伸ばしたとき、アームホールの縁が大きく浮いて脇の下の中の服が見えすぎるなら、骨格に対してアームホールが深すぎます。反対に、腕を上げたときにジレ全体が上に引っ張られて裾が持ち上がるなら、アームホールが浅すぎるか、身幅が足りません。じっと立っているときより、動いたときのほうが合う・合わないがはっきり出ます。

秋のジレは、シャツの上にもニットの上にもワンピースの上にも重ねられる、季節をまたぐ一着です。止まる位置は骨格で、顔の真下は顔タイプで。この分け方で選んだ1着なら、中に着る服を替えながら、冬の手前まで長く着られます。

ほかのアイテムを骨格と顔タイプで選ぶ方法は、秋冬のスカートを骨格と顔タイプで選ぶやレザーを骨格と顔タイプで選ぶにもまとめています。

よくある問い

Q. ジレは骨格と顔タイプのどちらを優先すればいいですか
体のどこで止まるかは骨格、顔の近くで見える部分は顔タイプ、と分けてください。着丈がどこで終わるか、Vの底がどこに来るか、アームホールが脇のどこまで開くかは、体の厚みや重心で似合う位置が変わるので骨格で決めます。縁にパイピングがあるか切りっぱなしか、ニットかテーラードか、ボタンがあるかは、顔の真下で見える要素なので顔タイプで決めます。両方の答えが出たら、その2つを持っている1着を探します。
Q. 骨格ストレートですが、短いジレが好きです。着てはいけませんか
着て構いません。骨格ストレートの人が短いジレを着ると、上半身の厚みが着丈の終わりで強調されやすいので、中に着る服で縦の線を足してください。ジレの裾より下に、インナーのシャツやニットの裾が5〜10cm見えるようにすると、短いジレの下に縦の面が続きます。Vの底はみぞおちより下に来るものを選ぶと、胸元の面が縦に開いて厚みが目立ちにくくなります。
Q. 顔タイプが子供顔ですが、テーラードのきちんとしたジレは似合いませんか
似合わないわけではありません。子供顔の人がテーラードのジレを着るときは、硬さを縁と面積で調整します。縁のステッチを目立たないものにする、ボタンを留めずに前を開けて着る、中に丸い襟のブラウスや柔らかいニットを着る、のどれかで顔の近くの硬さが和らぎます。仕事で着るならテーラードのジレは便利な一着なので、形をあきらめずに、顔の真下に柔らかい要素を足して合わせてください。
Q. 手持ちのジレが似合わない気がします。捨てる前にできることはありますか
まず前を開けるか閉じるかを変えてください。前を閉じて着ていたなら開ける、開けていたなら閉じる。これだけでVの深さと縦の線が大きく変わります。次にベルトを使って着丈を変えます。ジレの上からウエストか腰骨にベルトを締めると、着丈の止まる位置が見た目の上で変わります。最後に中に着る服を替えます。それでも合わないなら、着丈かアームホールが骨格と合っていないので、無理に着ずに手放す候補にしてください。

— メグラシ編集部

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骨格ストレートで顔タイプクールカジュアルの方の似合う服を完全ガイド。骨格ストレート クールカジュアルの『立体感×ボーイッシュ』を活かす、きれいめスポーティの素材・色・シルエット、NGアイテム、シーン別コーデまで網羅。

メグラシ編集部/読了 8分
カーディガンを骨格とパーソナルカラーで選ぶ|丈は骨格、色は襟元で

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カーディガンを骨格とパーソナルカラーで選ぶ|丈は骨格、色は襟元で

カーディガンは、丈と編みと襟ぐりを骨格で、色を襟元に見える幅でパーソナルカラーから決めます。前を開けて着るか閉めて着るかで顔に効く色が入れ替わるので、指2本の幅を境目に、骨格とパーソナルカラーが逆を指すときの選び方まで順にまとめました。

メグラシ編集部/読了 18分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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