ダウンを骨格とパーソナルカラーで選ぶ|膨らみは骨格、艶と色はPC

**ダウンは、丈とキルトの幅と襟の高さを骨格で決めて、表地の色と艶をパーソナルカラーで決めてください。**体の上でどれだけ膨らむか、どこで止まるかは骨格の問題で、顔のすぐ下でどんな光を返すかはパーソナルカラーの問題です。
ダウンが難しいのは、ほかのアウターと比べて、この2つの影響がどちらも大きいからです。中に羽毛が入っているので、ウールのコートより膨らみが大きく、体の形がそのまま大きさとして見えます。しかも表地は、多くが艶のある薄い化学繊維で、顔のすぐ下で光を強く返します。
形が合っていても色が合わないと顔色が悪く見え、色が合っていても形が合わないと体が大きく見えます。この記事では、骨格で決める3か所と、パーソナルカラーで決める2か所を順に書いたうえで、2つの答えがぶつかるときの決め方、手持ちのダウンが似合わないときの直し方まで書きます。
ダウンの丈を予定で変える考え方は、ダウンジャケットを骨格診断で選ぶで書いています。この記事は、そこにパーソナルカラーの答えを重ねて、1着を選ぶための決め方です。
結論:膨らむ量は骨格、顔に返る表地はPC
決める場所と、決める側を表にまとめます。
| 決める場所 | 決める側 | 目印 |
|---|---|---|
| 丈(裾が止まる位置) | 骨格 | 腰骨、お尻のいちばん下、膝 |
| キルトの幅(膨らみの単位) | 骨格 | 指の幅 |
| 襟とフードの高さ | 骨格 | 首の長さ、あごからの距離 |
| 表地の色 | パーソナルカラー | 明るさと色みのシーズン |
| 表地の艶 | パーソナルカラー | 光沢・半艶・マットのどれが顔になじむか |
上の3つは、骨格の答えから寸法で決められます。下の2つは、シーズンの答えから決めます。
この分け方で迷うのは、骨格とパーソナルカラーの答えが反対を向いているときです。たとえば、骨格はハリのある素材が合うと言われているのに、パーソナルカラーは艶の少ないマットが合うと言われている場合です。そのときの決め方は、後半の「ぶつかるとき」の節で書きます。
骨格で決める① 丈|腰骨・お尻の下・膝
ダウンの丈は、裾がどこで止まるかで、体の見え方が大きく変わります。膨らみのある服は、裾で横に広がった線ができるので、その線が体のどこに来るかが目立つからです。
目印は3つです。腰骨、お尻のいちばん下、膝です。
骨格ストレートの人は、腰骨より少し下、お尻の半分くらいまでの丈か、膝より少し上までのロング丈が合いやすいです。上半身に厚みがあるので、腰骨の真上で裾が止まると、上半身の厚みに膨らみが重なり、四角く見えやすくなります。腰骨より5cmほど下まで隠れる丈にすると、縦の線がすっきりします。
骨格ウェーブの人は、腰骨にかかるくらいのショート丈が合いやすいです。下半身に重心がある体型なので、上半身を短くまとめると、重心が上がってバランスが取れます。お尻の下まで隠れる丈になると、膨らみが下半身に重なって重心が下がるので、ロングを着るならウエストを絞れるものを選んでください。
骨格ナチュラルの人は、お尻が隠れる丈から、膝下までのロング丈が合いやすいです。骨や関節がしっかりしている体型なので、丈の長いダウンでも着られて見えず、むしろ自然になじみます。ショート丈を着るなら、ゆったりとした身幅のものを選んでください。
骨格で決める② キルトの幅と膨らみ|指の幅で測る
ダウンは、羽毛が偏らないように、表地を縫い目で区切っています。この区切りをキルトと呼び、その幅が膨らみの単位になります。キルトの幅が広いほど、ひとつひとつの膨らみが大きくなります。
キルトの幅は、自分の指の幅で測ります。人さし指1本の幅がおよそ2cm、指2本で約4cm、指4本をそろえた手のひらの幅で約8cmです。
骨格ストレートの人は、指2〜3本ぶん(約4〜6cm)の中くらいの幅が合いやすいです。細かすぎると、膨らみが小さく波打って見え、上半身の厚みと合いません。広すぎると、膨らみが上半身の厚みに重なって大きく見えます。キルトが横一直線に並んだ、すっきりしたものを選んでください。
骨格ウェーブの人は、指1〜2本ぶん(約2〜4cm)の細かい幅が合いやすいです。細かいキルトは膨らみが小さく、軽く見えるので、華奢な上半身に重さが乗りません。キルトが斜めや曲線になっているものも、やわらかい体の線になじみます。
骨格ナチュラルの人は、指3〜4本ぶん(約6〜8cm)の広い幅か、キルトのないものが合いやすいです。大きな膨らみや、ざっくりとした量感が、骨格のしっかりした体になじみます。細かいキルトだと、体の大きさに対して膨らみが小さく、ちぐはぐに見えることがあります。
骨格で決める③ 襟とフードの高さ|首の長さで決める
ダウンの襟は、立ち襟、スタンドカラー、フード付きなど、さまざまです。襟の高さは、首の長さと、あごからの距離で決めます。
首の長さは、鎖骨のくぼみからあごの先までの距離で測ります。指4本をそろえて当てたとき、ちょうど収まるくらいが標準です。指4本より長い人は首が長め、短い人は短めと考えてください。
骨格ストレートの人は、首が短めに見えやすいので、襟が高すぎるとあごの下が詰まって見えます。立ち襟なら指2本ぶん(約4cm)以下の低めのもの、またはVに開くデザインが合います。フード付きを選ぶなら、フードを下ろしたときに首の後ろに溜まりすぎないものにしてください。
骨格ウェーブの人は、首が長めに見えやすいので、高めの立ち襟が似合います。指3本ぶん(約6cm)くらいの立ち襟が、首元にボリュームを足して上半身を華やかに見せます。ファーの付いたフードも、顔まわりにやわらかさを足せます。
骨格ナチュラルの人は、大きな襟や、ゆったりとしたフードが合いやすいです。襟の高さそのものより、襟の大きさと量感で選んでください。
PCで決める① 表地の色
ダウンの表地は、顔のすぐ下に来ます。前を閉めて着たとき、立ち襟やフードの縁があごの真下に来て、その色が顔に返ります。だから表地の色は、パーソナルカラーで決めてください。
色を合わせるべき範囲は、ダウン全体ではありません。顔に色を返すのは、襟とその下、あごから指3本ぶん(約5cm)の帯です。とはいえ、ダウンは表地が一色のものが多いので、全体を自分のシーズンの色にするのが基本になります。
イエベ春の人は、明るく澄んだ黄みの色が合いやすいです。アイボリー、ライトベージュ、ライトキャメル、明るいコーラル、明るい水色などです。
ブルベ夏の人は、明るめ〜中間で、灰みのある青みの色が合いやすいです。ライトグレー、グレージュ、ラベンダー、くすんだブルー、スモーキーピンクなどです。
イエベ秋の人は、深く、濁った黄みの色が合いやすいです。キャメル、こげ茶、カーキ、オリーブ、テラコッタなどです。
ブルベ冬の人は、はっきりした、コントラストの強い色が合いやすいです。黒、純白、チャコール、ネイビー、ロイヤルブルー、ボルドーなどです。
色の選び方そのものは、ネイビーのコートが似合う人やブルベ夏のコートの色で迷うでも書いています。ダウンもコートも、顔に色を返すしくみは同じです。
PCで決める② 艶|光沢・半艶・マット
ダウンが、ウールのコートと大きく違うのは、表地の艶です。多くのダウンは、薄い化学繊維の表地を使っていて、程度の差はあれ光を返します。この艶の強さが、顔の印象を大きく変えます。
艶は、光沢・半艶・マットの3つに分けて考えます。窓の光を当てたとき、表地に光の筋がはっきり見えれば光沢、ぼんやり見えれば半艶、ほとんど見えなければマットです。
| シーズン | 合いやすい艶 | 外れやすい艶 | 理由 |
|---|---|---|---|
| イエベ春 | 半艶〜光沢 | 重いマット | 明るさと透明感が顔に返る |
| ブルベ夏 | 半艶〜やわらかいマット | 強い光沢 | 強い光がやわらかい肌の質感を消す |
| イエベ秋 | マット | 強い光沢 | 深みのある肌に光が浮いて見える |
| ブルベ冬 | 光沢 | くすんだマット | コントラストの強い顔に光の強さが釣り合う |
イエベ春の人は、艶があるほうが、明るさと透明感が顔に返ります。マットで重い表地は、顔の明るさを吸ってしまうので、半艶以上を選んでください。
ブルベ夏の人は、強い光沢だと、顔のやわらかさが消えて、光だけが目立って見えます。半艶か、少しやわらかさのあるマットを選んでください。
イエベ秋の人は、強い光沢だと、顔の深みと表地の軽さがずれて見えます。マットで、表面に少し起毛感のあるもの、ピーチスキンのような触り心地の表地が合いやすいです。
ブルベ冬の人は、強い光沢が顔のコントラストに釣り合います。マットでくすんだ表地は、顔がぼやけて見えるので避けてください。
ぶつかるとき① 骨格はハリ、PCはマット
骨格とパーソナルカラーの答えが反対を向くことがあります。いちばん多いのが、骨格ストレートでハリのある素材が合うのに、パーソナルカラーがイエベ秋やブルベ夏で、強い光沢が合わない、という組み合わせです。
骨格ストレートの人には、ハリとなめらかさのある表地が合いやすいと言われます。ハリのある化学繊維は、多くが艶を持っています。一方、イエベ秋やブルベ夏の人には、強い光沢が合いにくい。この2つがぶつかります。
このときは、ハリは骨格に、艶の強さはパーソナルカラーに譲ってください。ハリがあって、艶は半艶か、マットに近いもの、という表地を探します。目の詰まった、張りのあるマットな表地は、両方の答えを満たします。
窓の光を当てて、光の筋がぼんやりしか見えず、手で握ったときにくしゃっとつぶれずに形が戻るものが、その表地です。売り場で触って確かめてください。
ぶつかるとき② 骨格はショート、PCは深い色
もうひとつ多いのが、骨格ウェーブでショート丈が合うのに、パーソナルカラーがイエベ秋やブルベ冬で、深い色が合う、という組み合わせです。
ショート丈のダウンは、軽く、かわいらしく見せたいデザインが多く、明るい色やパステル調のものが多く並びます。深い色のショートダウンは、見つけにくいことがあります。
このときは、丈は骨格に、色はパーソナルカラーに譲ってください。深い色のショート丈を探すのが基本ですが、見つからないときは、少し丈の長いものを選んで、ウエストを絞れるひもで丈を調整する方法もあります。裾にドローコードがあるダウンなら、裾を絞ると膨らみが腰の上でまとまり、ショート丈に近い見え方になります。
逆に、骨格ナチュラルでロング丈が合うのに、パーソナルカラーがイエベ春で明るい色が合う場合もあります。明るい色のロングダウンは、面積が大きいぶん、膨らんで見えやすくなります。この場合は、キルトの幅を広くするか、キルトのないフラットなデザインを選ぶと、明るい色でも膨張感が抑えられます。
ぶつかるとき③ 両方の答えが1着に入らない
骨格とパーソナルカラーの両方を満たすダウンが、どうしても見つからないこともあります。そのときは、どちらを優先するかを、着る場面で決めてください。
人と向かい合う場面が多いなら、パーソナルカラーを優先します。通勤や、人と会う予定が多い日は、相手の目に入るのは顔と襟元が中心です。顔色が整う色と艶を選び、形の合わなさは、着方で補います。
全身が見える場面が多いなら、骨格を優先します。写真を撮る旅行や、歩くことの多い日は、体全体の形が印象を決めます。形が合うものを選び、色の合わなさは、マフラーやインナーで補います。
どちらの場合も、補う方法は後の節で書きます。1着ですべてを満たそうとせず、足りないところを小物で埋めると考えると、選べる幅が広がります。
手持ちのダウンが黒のとき
ダウンは黒を持っている人が多い服です。汚れが目立ちにくく、どんな服にも合わせやすいからです。ただ、黒のダウンは、ブルベ冬以外の人には顔の下に影を足しやすい色でもあります。
黒のダウンで顔色が悪く見えるときは、次のどれかを試してください。
首元に自分の色を足すのがいちばん効きます。マフラーや、タートルネックで、あごの下から指3本ぶん(約5cm)の帯を、自分のシーズンの色にします。黒の襟があごの真下に来るのを、マフラーやタートルネックが遮ってくれます。
前を開けて着るのも効果があります。前を開けると、黒の面積が減り、中に着たニットの色が見えます。中のニットを自分のシーズンの明るい色にすれば、顔の下に返る色が変わります。
フードの縁や裏地の色を見ることも大切です。フードの裏地が明るい色なら、フードを下ろして裏地を少し見せると、首の後ろに明るさが足されます。
黒のダウンは、骨格によっても見え方が変わります。骨格ストレートの人は、黒の引き締め効果で上半身の厚みがすっきり見えるので、形の面では黒が味方になりやすい骨格です。色の面で顔が沈むなら、首元だけを自分の色にすれば、黒の利点を残したまま顔色を整えられます。骨格ウェーブの人は、黒の重さが華奢な上半身に乗りやすいので、黒のダウンを着るなら、ショート丈と細かいキルトで軽さを足してください。骨格ナチュラルの人は、大きな面積の黒がのっぺりと平らに見えやすいので、マットな表地より、少し陰影の出る表地や、縫い目のはっきりしたものを選ぶと、黒の面に立体感が出ます。
次に買い替えるときに黒をやめるかどうかは、パーソナルカラーで決めてください。ブルベ冬の人は、黒をそのまま選んでかまいません。それ以外の人は、黒の役目を果たせる自分のシーズンの深い色を探します。イエベ秋ならこげ茶かオリーブ、ブルベ夏ならチャコールグレーかくすんだネイビー、イエベ春ならキャメルか明るめのネイビーが、黒と同じように汚れが目立ちにくく、合わせやすい色です。
マフラーの色の選び方は、マフラーを骨格と顔タイプで選ぶで形を、パーソナルカラーの考え方で色を合わせてください。
インナーダウン・ダウンベストは別の決め方
コートの下に着るインナーダウンや、重ね着に使うダウンベストは、アウターのダウンとは決め方が少し違います。
インナーダウンは、上にコートを重ねるので、骨格のほうを優先してください。重ねたときに肩や腕が窮屈にならない薄さと、コートの丈から出ない着丈が条件です。キルトの幅は、細かいほど薄く仕上がるので、骨格を問わず指1〜2本ぶんのものが重ねやすいです。色は、コートの襟元からのぞく部分だけを、パーソナルカラーに合わせれば十分です。
ダウンベストは、袖がないぶん、着丈とアームホールが目立ちます。骨格ストレートなら腰骨より下まで、骨格ウェーブならウエストくらいの短め、骨格ナチュラルなら腰が隠れる長めが合いやすいです。ベストは前を開けて着ることが多いので、表地の色より、中に着る服の色のほうが顔に影響します。ベストの色はコーディネート全体のつながりで決め、顔の近くはインナーで調整してください。
顔まわりで整える|マフラー・インナー・襟の開け方
ダウンそのものを買い替えなくても、顔まわりの整え方で、似合わなさはかなり和らぎます。
マフラーは、ダウンの色が合わないときにいちばん効く方法です。あごの下の帯を自分のシーズンの色にすると、ダウンの色が顔に届く前に、マフラーの色が顔に返ります。形が合わないときも、マフラーで首元にボリュームを足したり、逆に細いマフラーで首元を軽くしたりして、上半身の見え方を調整できます。
インナーの首元も使えます。タートルネックやハイネックの縁を、ダウンの襟から1〜2cmのぞかせると、あごの真下に自分の色の細い線ができます。
襟の開け方も大切です。立ち襟のダウンは、前を一番上まで閉めると、襟があごの真下に来て、色の影響がいちばん強くなります。一番上のファスナーを指3本ぶん下げて開けると、襟が首から離れ、色の影響が弱まります。骨格ストレートの人は、このほうがあごの下が詰まって見えず、すっきりします。
売り場でダウンを選ぶときの確認
売り場でダウンを選ぶときは、次の順に確かめてください。
- 丈:鏡の前で前を閉め、裾が腰骨・お尻の下・膝のどこで止まるかを見る
- キルトの幅:指を当てて、何本ぶんかを測る
- 襟の高さ:前を一番上まで閉めて、あごの下が詰まるかを見る
- 表地の色:鏡から1m離れて、あごの下・目の下・口角の横の影を見る
- 表地の艶:できれば窓の近くで、光の筋がどう見えるかを確かめる
1〜3が骨格の確認、4〜5がパーソナルカラーの確認です。骨格の確認から先にすると、形の合わないものを早めに外せるので、色の確認に時間を使えます。
試着のときは、ふだん中に着るニットを着ていくか、近い厚みのものを着て試してください。中に着る服の厚みで、膨らみ方や襟の高さの感じ方が変わります。
鏡の前で立っているだけでなく、少し動いてみることも大切です。腕を前に伸ばして、つり革をつかむ高さまで上げてみてください。袖が引っ張られて手首が出すぎないか、背中が突っ張らないかを見ます。骨格ストレートの人は、上半身に厚みがあるぶん、背中と肩まわりが窮屈になりやすいので、この確認を丁寧にしてください。次に、試着室の椅子に座ってみます。ロング丈のダウンは、座ったときに裾がもたつくか、前の合わせが開きすぎないかで、着心地が大きく変わります。通勤で電車に座る人、車に乗ることが多い人は、立った姿より座った姿で決めるくらいがちょうどよいです。
最後に、売り場の出口に近い場所か、窓のそばで、もう一度顔を見てください。売り場の中央は照明が強く、表地の艶が実際より強く見えます。外に近い光の下で、光の筋がどう見えるかを確かめれば、着て出かけたときの印象に近い判断ができます。
手持ちのダウンが似合わないとき
手持ちのダウンがしっくりこないときは、形と色のどちらが外れているかを分けて考えてください。
形が外れているときは、鏡から2mほど離れて、全身を見ると分かります。体が実際より大きく見える、重心が下がって見える、着られている感じがする、のどれかなら、形の問題です。丈ならウエストのひもや裾のドローコードで調整し、膨らみなら中に着る服を薄くしてみてください。
色が外れているときは、鏡から1mほど離れて、顔を見ると分かります。顔色が悪い、くまが目立つ、あごの下の影が濃い、のどれかなら、色の問題です。マフラーやインナーで、あごの下の帯を自分の色にしてください。
両方が外れているなら、次に買い替えるときは、骨格の確認から始めてください。形は着方で補いにくく、色は小物で補いやすいからです。
どちらが外れているか分からないときは、写真を2枚撮ってください。1枚は2m離れて全身を、もう1枚は1m離れて胸から上を撮ります。全身の写真で違和感があり、胸から上の写真では気にならないなら形の問題です。全身では気にならないのに、胸から上で顔色が悪く見えるなら色の問題です。自分の目で鏡を見るより、写真のほうが冷静に判断できることが多いので、迷ったら写真で分けてください。
ニットやブーツなど、ほかの冬の服でも同じ分け方ができます。ニットを骨格とパーソナルカラーで選ぶ、ブーツを骨格とパーソナルカラーで選ぶもあわせて見てください。
骨格とPCの組み合わせ別、最初に探す1着
骨格とパーソナルカラーの両方の答えを持っている人のために、最初に探すとよい1着の方向を、骨格ごとに書きます。売り場で迷ったときの出発点にしてください。ここに書いたものから外れても、前の節までの決め方に沿っていれば問題ありません。
骨格ストレートの人は、腰骨より5cmほど下までの丈で、指2〜3本ぶんの横一直線のキルト、低めの立ち襟が基本の形です。そのうえで、イエベ春なら半艶のアイボリーかライトキャメル、ブルベ夏なら半艶のライトグレーかグレージュ、イエベ秋ならハリのあるマットなキャメルかこげ茶、ブルベ冬なら光沢のある黒かネイビーを探してください。ストレートの人は艶のある素材が合いやすいので、イエベ秋の人がいちばん「ぶつかり」を感じやすい組み合わせです。前の節で書いた、ハリがあってマットに近い表地を探すことが、ここでの近道になります。
骨格ウェーブの人は、腰骨にかかるショート丈で、指1〜2本ぶんの細かいキルト、高めの立ち襟かファー付きのフードが基本の形です。イエベ春なら半艶のコーラル寄りのベージュか明るい水色、ブルベ夏なら半艶かやわらかいマットのラベンダーかスモーキーピンク、イエベ秋ならマットなカーキかオリーブ、ブルベ冬なら光沢のあるボルドーか、細かいキルトの黒を探してください。ウェーブの人は軽さが大切なので、深い色を選ぶときほど、キルトを細かく、丈を短くして、重さを散らすことを意識してください。
骨格ナチュラルの人は、お尻が隠れる丈から膝下までのロング丈で、指3〜4本ぶんの広いキルトか、キルトのないフラットなもの、大きめの襟かゆったりしたフードが基本の形です。イエベ春なら半艶のライトベージュ、ブルベ夏ならやわらかいマットのグレー、イエベ秋ならマットなキャメルかオリーブ、ブルベ冬なら光沢のあるチャコールか黒を探してください。ナチュラルの人は面積が大きくなりやすいので、明るい色を選ぶときは、膨らみの大きさを抑えたフラットなデザインにすると、膨張して見えにくくなります。
どの組み合わせでも、最後の確認は同じです。鏡から2m離れて全身の形を、1m離れて顔の色を見てください。形は骨格の答え、顔色はパーソナルカラーの答えに沿っているかを、それぞれの距離で確かめます。2つの距離で見ることが、ダウン選びでいちばん大切な習慣です。
自分の骨格やシーズンがまだはっきりしない人は、手持ちのアウターを使って、丈と色を別々に試してみてください。丈は、同じ服の裾を折り込んだり、ベルトで絞ったりして、腰骨・お尻の下・膝のどこで止まると全身がすっきり見えるかを見ます。色は、手持ちのマフラーやニットを首元に当てて、あごの下の影がどの色で浅くなるかを見ます。この2つの結果をメモしておくだけでも、売り場で最初に手に取るダウンが絞れます。
まとめ
ダウンは、膨らむ量と顔に返る表地の両方が大きい服です。形と色を分けて決めると、迷いが減ります。
- 丈は骨格で決める。目印は腰骨、お尻のいちばん下、膝
- キルトの幅は骨格で決める。ストレートは指2〜3本、ウェーブは指1〜2本、ナチュラルは指3〜4本
- 襟の高さは首の長さで決める。首が短めなら低め、長めなら高め
- 表地の色はパーソナルカラーで決める。顔に返るのは、あごの下の帯
- 表地の艶もパーソナルカラーで決める。光沢・半艶・マットのどれが顔になじむか
- ぶつかったら、ハリと丈は骨格、艶の強さと色はPCに譲る
- 合わないダウンは、マフラーとインナーと襟の開け方で顔まわりを整える
冬のあいだ、ダウンは毎日のように着る服です。一度、形と色を分けて確かめておけば、手持ちの1着の着方も、次の1着の選び方も、ずっと決めやすくなります。
よくある問い
- Q. ダウンは骨格とパーソナルカラーのどちらを優先すればいいですか
- 体のどこで止まるか、どれだけ膨らむかは骨格、顔の近くで光を返す表地の色と艶はパーソナルカラー、と分けてください。丈とキルトの幅と襟の高さは骨格の答えから寸法で決め、表地の色と艶はシーズンの答えから決めます。両方の答えが同じ1着に入るように選ぶのが基本です。
- Q. 骨格ウェーブですが、ロング丈のダウンを着たいです
- 着られます。ロング丈を着るときは、キルトの幅を指1本ぶん(約2cm)以下の細かいものにして、ウエストを絞れるひもかベルトのあるものを選んでください。膨らみが縦に続くと重心が下がるので、腰の位置にくびれを作ると釣り合いが戻ります。表地は軽く見える半艶か、やわらかいマットが合います。
- Q. 手持ちのダウンが黒で、顔色が悪く見えます
- 黒のダウンは、首元とフードの縁に自分のシーズンの色を足すと和らぎます。マフラーかタートルネックで、あごの下から指3本ぶんの帯を自分の色にしてください。前を開けて着られるなら、中に明るい色のニットを見せると、黒の面積が減って顔に返る影も減ります。
- Q. インナーダウンも同じ決め方でいいですか
- インナーダウンは上にコートを重ねるので、骨格のほうを優先してください。重ねたときに肩や腕が窮屈にならない薄さと、コートの丈から出ない着丈が条件です。色は、コートの襟元からのぞく部分だけパーソナルカラーに合わせれば十分です。
— メグラシ編集部





