ボアジャケットを骨格とパーソナルカラーで選ぶ|毛足は骨格、毛の色はPC

**ボアジャケットは、毛足の長さと丈を骨格で、毛の色をパーソナルカラーで決めてください。**骨格ストレートなら毛足の短い平らなボアを腰骨の丈で、ウェーブなら小さく巻いた軽いボアを腰より上の丈で、ナチュラルなら長い毛足をゆったりした丈で。そのうえで、顔の真下に来る襟まわりの毛の色を、パーソナルカラーで合わせます。
ボアは、冬の外着の中でも量感が大きく、しかも毛の色が顔のすぐ下に来る服です。だから、形と色の両方で外れやすい。けれど、2つの物差しを分けて測れば、選び方は単純になります。
ここでは、指でつまんだ毛足の厚み、毛の巻きの大きさ、着丈の位置、そして白い紙と髪の毛先で測る毛の色。この4つで、あなたのボアを決めていきます。ダウンを同じ考え方で選ぶならダウンを骨格とパーソナルカラーで選ぶもあわせて読んでみてください。
結論:毛足は骨格、毛の色はパーソナルカラー
ボアを選ぶときに見るべきことは、2つに分かれます。
1つは、毛足の長さと丈。これは体の厚みや骨の太さ、つまり骨格で決めます。ボアの毛は、体の上に量感を足します。その量感を体がどう受け止めるかは、骨格によって違います。
もう1つは、毛の色。これは顔の色、つまりパーソナルカラーで決めます。ボアの襟は顔のすぐ下に来るので、毛の色は顔色に直接響きます。
この2つは、別々に測れます。毛足が似合うかどうかと、毛の色が似合うかどうかは、関係なく決まります。だから、1枚のボアを前にして迷ったときは、まず毛足と丈だけを見て骨格で判断し、次に毛の色だけを見てパーソナルカラーで判断してください。両方が合えばそのボアはあなたのものです。片方だけ合うなら、合わない側を補う方法を後で紹介します。
毛足を測る|指でつまんだ厚みと、巻きの大きさ
ボアの毛足は、見た目だけでは長さが分かりにくい素材です。毛が寝ているもの、立っているもの、巻いているものがあり、同じ長さでも量感が大きく変わります。
測り方は2つです。
1つ目は、指でつまんだ厚みです。ボアの生地を、親指と人差し指で軽くつまんでください。毛が潰れない程度の力で、指と指の間の厚みを見ます。1cm以下なら毛足が短い、1cmから2cmなら中くらい、2cm以上なら長いと考えます。この厚みが、体の上に足される量感の目安になります。
2つ目は、巻きの大きさです。ボアの表面を真上から見て、毛の巻きの粒がどのくらいの大きさかを見ます。粒が米粒より小さく、表面がほとんど平らに見えるなら、巻きが小さい。粒が小豆くらいの大きさで、表面に凹凸がはっきり見えるなら、巻きが大きい。巻きがなく、毛がまっすぐ長く垂れているなら、シャギーと呼ばれる長い毛足です。
この2つを合わせて、ボアの量感を3つに分けます。厚みが1cm以下で巻きが小さいものは平らなボア、厚みが1cmから2cmで巻きが中くらいのものは巻きのボア、厚みが2cm以上か毛がまっすぐ長いものは長毛のボアです。
骨格ストレート|短く密な毛足を、腰骨の丈で
骨格ストレートは、上半身に厚みがあり、胸の位置が高い体です。この体にボアの量感を足すと、上半身がさらに厚く見えて、着ぶくれにつながります。
選ぶのは、指でつまんだ厚みが1cm以下の平らなボアです。毛が密に詰まっていて、表面が平らに近いもの。遠目には、毛足のある起毛素材に見えるくらいがちょうどよい量感です。
丈は、腰骨にかかる長さにします。腰骨より短いと、上半身の厚みだけが強調されます。お尻が隠れるほど長いと、ボアの量感が全身を覆って、重く見えます。腰骨の位置で終わると、上半身から腰までがまっすぐ一本の線でつながり、ストレートの体の立体感がきれいに出ます。
形は、肩の線がはっきりしていて、身幅にゆとりがありすぎないものを選びます。前を閉めたときに、胸から腰までがまっすぐ落ちる形が理想です。襟は、小さな立ち襟か、テーラードのようにすっきりした襟のほうが、顔まわりに余計な量感が集まりません。
避けたいのは、巻きの大きなボア、長毛のボア、そして襟が大きく広がる形です。どれも上半身の量感を増やします。どうしても巻きの大きなボアを着たいときは、ベストにして袖の量感をなくすか、前を開けて縦の線を見せてください。
骨格ウェーブ|小さく巻いた軽い毛足を、短い丈で
骨格ウェーブは、上半身が薄く、重心が下半身に寄りやすい体です。ボアの量感は、上半身の薄さを補ってくれる面があります。ただし、量感が多すぎると、華奢な体がボアに埋もれてしまいます。
選ぶのは、小さく巻いた軽いボアです。指でつまんだ厚みが1cmから1.5cmくらいで、巻きの粒が小さいもの。手に持ったときに軽く感じるものを選んでください。毛が密に詰まった重いボアは、同じ厚みでも体に乗ったときの量感が大きくなります。
丈は、腰より上で終わるショート丈にします。ウェーブは、お尻が隠れる丈のボアを着ると、重心がさらに下がって、全身が下に引っ張られて見えます。ショート丈なら、ボアの量感が上半身にとどまり、腰の位置が高く見えます。
形は、ウエストに向かって少し絞られているもの、または前を閉めたときに裾がふわりと広がらないものがよく合います。襟は、丸みのある小さな襟や、ボアの毛が顔まわりをやわらかく縁取る形が似合います。
避けたいのは、長毛のボアと、丈の長いボアです。長毛は量感が大きすぎ、長い丈は重心を下げます。厚みが2cm以上の毛足のボアを着たいときは、襟や袖口だけにボアが付いた部分使いのものを選んでください。
骨格ナチュラル|長い毛足も、ゆったりした丈で受け止められる
骨格ナチュラルは、骨や関節がしっかりしていて、体の枠組みが大きい体です。ボアの量感を、最も受け止めやすい骨格です。
選べる毛足の幅が広いのがナチュラルの強みです。平らなボアも、巻きのボアも、長毛のボアも着られます。中でも最も似合うのは、指でつまんだ厚みが2cm以上の長毛のボアや、毛がまっすぐ長く垂れるシャギーのような素材です。毛の量感が、骨格のしっかりした枠組みと釣り合います。
丈は、お尻が隠れる長めの丈か、腰骨の丈が合います。ナチュラルは、丈が短すぎると体の枠組みに対してボアが小さく見え、窮屈な印象になります。身幅にもゆとりを持たせ、肩が少し落ちるくらいのゆったりした形を選んでください。
形は、直線的でゆったりしたものがよく合います。襟は大きめのものや、ボアがそのまま襟になって首まわりを覆う形も似合います。
ナチュラルが気をつけたいのは、平らすぎるボアです。毛足が短く表面が平らなボアは、ナチュラルの体にはやや物足りなく、体の骨っぽさが目立つことがあります。平らなボアを着るなら、丈を長めにしてゆとりのある形を選び、量感を形で補ってください。
毛の色を測る|白い紙で黄みを、毛先で明るさを
毛足と丈が決まったら、次は毛の色です。ボアの毛の色は、白、生成り、アイボリー、ベージュ、キャメル、茶色、灰色、黒と幅があります。これをパーソナルカラーで選びます。
測るのは2つです。
1つは黄みです。コピー用紙のような真っ白な紙の上に、ボアの生地を重ねてください。紙の残りの部分がクリームがかって見えるなら黄みに寄った色、紙が青白く冷たく見えるなら青みに寄った色、どちらにも見えないならどちらにも寄っていない色です。
もう1つは明るさです。あなたの髪の毛先を、ボアの毛の上にのせてください。毛先とボアがほとんど同じ暗さなら暗い色、毛先よりボアが明らかに明るいなら明るい色、その間なら中くらいの明るさです。
ボアの毛は、光を細かく散らす素材です。同じ色の名前でも、平らな生地より少し明るく、やわらかく見えます。だから、色の名前ではなく、白い紙と毛先で実際に測ってください。
イエベ春のボア|生成りとアイボリー、明るい黄み
イエベ春の人には、明るくて、黄みのある、澄んだ色のボアが似合います。白い紙の上で紙がほんのりクリームがかって見え、毛先よりずっと明るい色です。
最も合わせやすいのは、生成りとアイボリーです。白よりわずかに黄みを含んだこの色は、イエベ春の顔に血色を足し、ボアのやわらかさを明るく見せます。明るいベージュや、ミルクティーのような淡い茶色も似合います。
イエベ春が避けたいのは、灰色を含んだくすんだ色と、真っ黒です。灰色のボアは、イエベ春の顔の明るさを曇らせます。真っ黒のボアは、顔の下で強すぎて、顔が浮いて見えます。
イエベ春がボアで部屋着っぽく見えるのは、生成りのボアに生成りやベージュの中の服を合わせて、全身が淡い色だけになったときです。中の服かボトムに、キャメルや茶色など少し濃い色を入れて、明るさの差をつけてください。
イエベ秋のボア|キャメル、茶色、深みのある黄み
イエベ秋の人には、深みがあって、黄みのある、落ち着いた色のボアが似合います。白い紙の上で紙がはっきりクリームがかって見え、毛先と同じくらいか、少し明るい程度の色です。
最も合わせやすいのは、キャメルと茶色です。キャメルのボアは、イエベ秋の顔に温かみを足し、ボアの量感を落ち着いた印象にまとめます。茶色を選ぶときは、焦げ茶ほど暗くなくても、毛先に近い暗さのものが似合います。キャメルの選び分けはキャメルが似合う人、暗い茶は焦げ茶が似合う人で詳しく見ています。
オートミールのような、黄みを含んだ中くらいの明るさのベージュも、イエベ秋には似合います。生成りや白は、イエベ秋の顔には明るすぎることがあります。白に近いボアを着るなら、黄みのはっきりした生成りを選び、顔との間にキャメルや茶色のマフラーをはさんでください。
ブルベ夏のボア|灰みの白と明るいグレー
ブルベ夏の人には、明るくて、青みのある、やわらかい色のボアが似合います。白い紙の上で紙がほんのり冷たく見え、毛先よりずっと明るい色です。
最も合わせやすいのは、灰色をわずかに含んだ白と、明るいグレーです。純白より少しやわらかいこの色は、ブルベ夏の顔の透明感を引き出し、ボアのやわらかさを上品に見せます。灰色を含んだ淡い桃色や、淡い薄紫のボアも似合います。
ブルベ夏が避けたいのは、黄みのはっきりした生成りやキャメルです。顔の下で黄みがぶつかり、顔がくすんで見えます。また、真っ黒のボアは、ブルベ夏の顔には強すぎることがあります。暗い色を選ぶなら、黒より、青みを含んだチャコールにしてください。
ブルベ夏がボアで部屋着っぽく見えるのは、灰色のボアに灰色の中の服を合わせて、全身がぼんやりしたときです。濃紺やチャコールのボトムを合わせて、全体を引き締めてください。
ブルベ冬のボア|純白、黒、はっきりした差
ブルベ冬の人には、明るさの差がはっきりした、青みのある色のボアが似合います。白い紙の上で紙と見分けがつかないくらいの純白か、毛先と同じくらい暗い黒やチャコールです。
最も合わせやすいのは、純白と黒です。純白のボアは、ブルベ冬の顔を明るく冴えさせます。黒のボアは、ブルベ冬の顔の強さと釣り合い、ボアのやわらかさを引き締めます。白に少しだけ灰色を混ぜた氷のようなグレーも似合います。氷のような淡い色の選び方はアイスカラーが似合う人でまとめています。
ブルベ冬が避けたいのは、中くらいの明るさの色と、黄みを含んだ色です。生成り、アイボリー、ベージュ、キャメルは、どれも顔の下で顔を曇らせます。灰色でも、毛先より明るく白よりずっと暗い中くらいの灰色は、ブルベ冬の顔をぼやけさせます。
純白のボアを着るときは、中の服かボトムを黒にして、明るい端と暗い端を同時に見せてください。黒のボアを着るときは、襟元に白を指2本ぶん見せると、顔が明るく保てます。
2つの物差しを1枚に重ねる
毛足と丈は骨格で、毛の色はパーソナルカラーで。2つの物差しを並べると、あなたのボアがどこにあるかが見えてきます。
| 骨格 | 毛足(つまんだ厚み) | 丈 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| ストレート | 1cm以下の平らなボア | 腰骨にかかる | 巻きの大きなボアはベストにする |
| ウェーブ | 1〜1.5cmの小さく巻いた軽いボア | 腰より上 | 長い丈は重心を下げる |
| ナチュラル | 2cm以上の長毛も可 | 腰骨〜お尻が隠れる | 平らすぎるボアは形で量感を足す |
| パーソナルカラー | 白い紙の見え方 | 毛先との明るさ | 合う毛の色 |
|---|---|---|---|
| イエベ春 | ほんのりクリーム | ずっと明るい | 生成り・アイボリー・明るいベージュ |
| イエベ秋 | はっきりクリーム | 同じか少し明るい | キャメル・茶色・オートミール |
| ブルベ夏 | ほんのり冷たい | ずっと明るい | 灰みの白・明るいグレー |
| ブルベ冬 | 冷たいか変わらない | 紙と同じか毛先と同じ | 純白・黒・氷のようなグレー |
表はあくまで軸を示すためのものです。実際の1枚は、ここから先の「どちらとも取れるとき」で決まることが多いはずです。
どちらとも取れるとき①|骨格が2つの間に出た
骨格診断で、2つのタイプの間と言われた。または自分で確かめて、どちらとも決めきれない。こういうときのボアは、毛足を2つのタイプの共通部分で選び、丈で調整します。
ストレートとウェーブの間なら、毛足は平らなボアか、巻きのごく小さいボアにします。指でつまんだ厚みは1cm以下に抑えてください。丈は、腰骨の少し上で終わるくらいにします。ストレートの腰骨と、ウェーブの腰より上の、ちょうど間です。
ストレートとナチュラルの間なら、毛足は平らなボアから中くらいの巻きまで選べます。厚みは1.5cmまでを目安にします。丈は腰骨か、それより少し長めにして、身幅にゆとりを持たせます。
ウェーブとナチュラルの間なら、毛足は小さく巻いた軽いボアにします。長毛は、ウェーブの華奢さに対して重すぎます。丈は腰骨くらいにして、形はゆったりめにします。
どの組み合わせでも、決めきれないときは、毛足を短めに、丈を中くらいにしておけば、大きく外れることはありません。量感が少ない側に寄せるほうが、着ぶくれのリスクは小さくなります。
どちらとも取れるとき②|毛の色が白と生成りの間
パーソナルカラーで、白が似合うのか生成りが似合うのか、決めきれない。ボアの色選びでは、この迷いが最も多く起こります。ボアの淡い色は、白と生成りとアイボリーの間に、たくさんの段階があるからです。
まず、白い紙と生成りの紙を顎の下に当てて、顔が明るく見えるほうを確かめてください。窓際の自然光で、照明を消して、2回ずつ当て比べます。
2回とも同じ答えなら、それがあなたの毛の色です。白い紙なら白か氷のようなグレー、生成りの紙なら生成りかアイボリーを選びます。
2回で答えが変わる、またはどちらも悪くない場合は、手持ちの服で決めます。ボトムの色を数えてください。黒と濃紺のボトムが多いなら白、茶色とベージュのボトムが多いなら生成りにします。ボアは、ボトムと組み合わせて着る時間が最も長い服です。ボトムとなじむ色を選ぶほうが、着る回数が増えます。
それでも決めきれない場合は、白と生成りの間にある、ごく淡い灰色を含んだ色を選んでください。白い紙の上で、紙が冷たくも温かくも見えない色です。どちらの顔にも大きくは外れません。
どちらとも取れるとき③|形は合うのに色が合わない
毛足も丈も骨格に合っているのに、色だけがパーソナルカラーに合わない。すでに持っているボアや、形が気に入って買ったボアで、よく起こります。
この場合は、襟元10cmを入れ替えます。顎の真下から10cmの範囲を、あなたのパーソナルカラーに合う色のマフラー、ストール、タートルネックのニットで覆ってください。ボアの襟が顔に触れないようにするだけで、毛の色が顔色に響く度合いは大きく下がります。
ボアの襟が大きく、マフラーで覆いきれない場合は、前を開けて襟を外側に倒し、中の服の色を顔の下に見せます。前を開けると、ボアの色は顔から離れた肩と胸の外側に移ります。
マフラーの色の選び方はマフラーを骨格とパーソナルカラーで選ぶで、厚みと色の両方から見ています。
どちらとも取れるとき④|色は合うのに形が合わない
逆に、毛の色はパーソナルカラーに合っているのに、毛足や丈が骨格に合わない。この場合は、ボアの面積を減らします。
ストレートが巻きの大きなボアや長毛のボアを持っているなら、前を開けて、中の服で縦の線を作ってください。胸から腰までの中央に、ボアではない色の帯が見えるだけで、上半身の量感は半分近くに減って見えます。
ウェーブが丈の長いボアを持っているなら、ウエストにベルトを巻くか、前を閉めてウエストの位置を見せてください。腰より上に重心の目印ができると、長い丈でも重心が下がりにくくなります。
ナチュラルが平らすぎるボアを持っているなら、前を開けて、中に厚手のニットを重ねてください。ボアの平らさを、中の服の量感で補います。
それでも合わない場合は、ボアを外着ではなく、中に着るベストのように使う方法もあります。コートの下にボアのベストを着れば、ボアの量感は首まわりと身頃の一部にとどまります。
裏ボア・襟ボア・ボアベスト|部分で使うとき
ボアは、全体がボアのジャケットだけではありません。裏地だけがボアのもの、襟だけがボアのもの、袖のないボアベスト。部分で使うボアは、量感と色の影響を調整しやすい形です。
裏ボアは、表地は普通の生地で、内側にボアが付いています。前を閉めているときはボアがほとんど見えず、前を開けたときや襟を折り返したときにだけボアが見えます。骨格ストレートやウェーブで、ボアの量感が気になる人に向いています。ただし、襟を折り返すとボアの色が顔の真下に来るので、毛の色はパーソナルカラーで選んでください。
襟ボアは、襟だけがボアになっていて、顔のすぐ下に量感と色が集まります。顔まわりに華やかさを足したいときに効果的ですが、毛の色が顔色に最も強く響く形でもあります。襟ボアを選ぶときは、毛足より毛の色を優先してください。
ボアベストは、袖のボアがなくなる分、上半身の量感が減ります。骨格ストレートとウェーブには、ジャケットよりベストのほうが合わせやすいことが多いです。中に着るニットやシャツの袖が見えるので、袖の色でパーソナルカラーを補うこともできます。
中に着る服とボトム|部屋着っぽさを外す組み合わせ
ボアがいちばん外れやすいのは、部屋着っぽく見えるときです。毛の色も毛足も合っているのに、なぜか家の中の服に見える。この原因は、たいてい中に着る服とボトムにあります。
ボアは、もともとやわらかくて温かい印象の素材です。中の服もやわらかいニットやスウェット、ボトムもゆるいスウェットパンツにすると、全身がやわらかさだけになり、部屋着の印象が強くなります。
外して着るには、どこか1か所に張りのあるものを入れます。中の服を襟のあるシャツにする。ボトムを、折り目のあるパンツや、張りのあるデニムにする。靴を、革のブーツやローファーにする。どれか1つでかまいません。
色でも外せます。ボアとボトムの間に明るさの差をつけてください。明るいボアなら暗いボトム、暗いボアなら明るいボトム。全身を同じ明るさでそろえると、部屋着っぽさが強くなります。中に着るニットの選び方はニットを骨格とパーソナルカラーで選ぶも参考にしてください。
買う前に確かめる順番
売り場でボアを手に取ったら、次の順で確かめてください。
まず、毛足を測ります。指でつまんだ厚みと、巻きの大きさ。あなたの骨格に合う量感かどうかを見ます。
次に、羽織って丈を見ます。鏡の前で、裾がどこで終わるかを確かめてください。ストレートなら腰骨、ウェーブなら腰より上、ナチュラルなら腰骨からお尻が隠れるくらい。
それから、毛の色を測ります。小さく折った白い紙を持っていき、生地の上に重ねて黄みを見ます。髪の毛先をのせて明るさを見ます。
最後に、襟を顎の下に当てて、顔色を見ます。売り場の照明は暖かい色のことが多いので、迷ったら自然光の入る場所まで持っていってください。
この4つで、毛足と丈が骨格に、毛の色がパーソナルカラーに合っていれば、そのボアは迷わず選べます。どちらか一方だけが合う場合は、先に紹介した入れ替えや面積の調整で着られるかを考えてから決めてください。
場面ごとの選び方|通勤・休日・子どもと出かける日
ボアは休日の服という印象が強い素材ですが、毛足と色を選べば、着ていける場面は広がります。
通勤に着るなら、毛足は骨格の中でも短い側に寄せてください。ストレートなら厚み1cm以下の平らなボア、ウェーブなら小さな巻きの中でも特に平らに近いもの、ナチュラルでも1.5cmくらいまでの中くらいの毛足にします。色は、パーソナルカラーの中でも暗い側か、無彩色に近い側を選びます。黒、チャコール、濃い茶色のボアは、通勤の服と合わせても浮きにくい色です。中に襟のあるシャツか、薄手のニットを着て、ボトムは折り目のあるパンツにすると、ボアのやわらかさが仕事の場に収まります。
休日は、骨格に合う毛足の中で、最も量感のあるものを楽しめる場面です。ナチュラルなら長毛を、ウェーブなら巻きの大きさを少し上げたものを、ストレートなら平らなボアの中でも毛の密度が高く、触ってふっくらしたものを選んでください。色も、パーソナルカラーの中で明るい側を試せます。
子どもと出かける日や、公園で長く過ごす日は、汚れが目立ちにくい色と、動きやすい丈を優先します。ストレートとウェーブは丈を骨格に合わせたまま、色を中くらいから暗い側に寄せてください。ナチュラルは長い丈が似合いますが、しゃがむことが多い日は腰骨くらいの丈のほうが動きやすくなります。
手入れで毛足と色は変わる
ボアは、着て洗ううちに毛足と色が変わる素材です。買ったときには骨格とパーソナルカラーに合っていたボアも、手入れの仕方で合わなくなることがあります。
毛足は、着るたびに少しずつ寝ていきます。特に、背中と脇の下、バッグを掛ける肩は、毛が潰れて平らになりやすい場所です。毛が寝ると、量感は減りますが、表面の光り方が変わって、部分的にてかって見えることがあります。ストレートの人にとっては量感が減るのは悪くないことですが、てかりは上半身の厚みを強調します。目の粗いブラシで毛を起こしてから着てください。
逆に、洗った後に毛が膨らんで、買ったときより量感が増えることもあります。ウェーブの人は、洗った後にもう一度、指でつまんだ厚みを確かめてください。1.5cmを超えて膨らんでいたら、毛を軽くブラシで整えて、量感を戻します。
色は、淡いボアほど変わりやすくなります。白や生成りのボアは、黄ばみや灰色のくすみが出やすい色です。白い紙の上に置いて、買ったときより紙がクリームがかって見えるようになったら、ブルベの人にとっては顔の下に置きにくい色に変わり始めています。襟元を自分の色のマフラーで覆うか、顔から離した使い方に切り替えてください。
手持ちのボアを、2つの物差しで測り直す
すでにボアを持っているなら、新しく買う前に、手持ちの1枚を測り直してください。
まず、毛足を指でつまんで、厚みを見ます。次に、羽織って鏡の前に立ち、裾がどこで終わるかを見ます。この2つで、骨格に合っているかが分かります。
次に、白い紙を生地に重ねて黄みを見て、髪の毛先をのせて明るさを見ます。この2つで、パーソナルカラーに合っているかが分かります。
両方合っているなら、そのボアは着方を変えるだけで十分です。中の服とボトムを見直して、部屋着っぽさを外してください。形だけが合わないなら面積を減らし、色だけが合わないなら襟元を入れ替えます。両方とも合わないなら、そのボアは家の中で着る1枚と割り切り、外で着るボアを新しく探すときに、2つの物差しを最初から当ててください。
手持ちのボアを1枚測り直すだけで、次に何を買えばいいのか、買わなくていいのかが見えてきます。
測り直すときは、明るい窓際で、同じ白い紙と同じ鏡を使ってください。買ったときと違う場所や違う照明で比べると、ボアが変わったのか光が変わったのかが分からなくなります。測った結果は、毛足の厚み、裾の位置、紙の見え方の3つを短くメモしておくと、次の冬に出したときにも同じ物差しで比べられます。
まとめ|2つの物差しを、順番に当てる
ボアジャケットは、量感と色の両方で外れやすい服です。けれど、毛足と丈は骨格で、毛の色はパーソナルカラーで、と物差しを分ければ、選び方はぐっと単純になります。
毛足は、指でつまんだ厚みと巻きの大きさで測ります。ストレートは平らなボアを腰骨の丈で、ウェーブは小さく巻いた軽いボアを短い丈で、ナチュラルは長い毛足をゆったりした丈で。毛の色は、白い紙で黄みを、髪の毛先で明るさを測って、あなたのパーソナルカラーに合わせます。
形と色のどちらかだけが合う1枚も、襟元を入れ替えるか、ボアの面積を減らせば、外で着られる1枚になります。手持ちのボアを、まず2つの物差しで測り直すところから始めてみてください。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートですが、ボアジャケットは着ないほうがいいですか
- 毛足が短く、毛が密に詰まった平らなボアなら似合います。指でつまんだ厚みが1cm以下で、表面が平らに近いものを選んでください。丈は腰骨にかかる長さにして、前を閉めたときに胸から腰までがまっすぐ落ちる形にすると、上半身の厚みが強調されません。
- Q. 骨格ウェーブで、ボアを着ると着ぶくれして見えます
- 毛足の長さより、丈を見直してください。ウェーブはお尻が隠れる丈のボアを着ると、重心が下がって着ぶくれして見えます。腰より上で終わるショート丈にして、毛は小さく巻いた軽いものを選びます。前を閉めて、ウエストの位置を見せると全体が軽くなります。
- Q. ボアの白と生成り、どちらを選べばいいですか
- 顔の下に白い紙と生成りの紙を当てて、顔が明るく見えるほうを選んでください。白い紙で顔が明るく見えるならブルベ冬かブルベ夏寄りで白、生成りの紙で顔に血色が乗るならイエベ寄りで生成りやアイボリーが合います。どちらも悪くない場合は、手持ちのボトムの色が黒と濃紺なら白、茶とベージュなら生成りにします。
- Q. ボアベストと、ボアジャケットはどちらが合わせやすいですか
- 骨格ストレートとウェーブにはベストのほうが合わせやすいことが多いです。袖のボアがなくなる分、上半身の量感が減ります。ナチュラルはジャケットでもベストでも合いますが、ジャケットのほうが骨格のしっかりした印象とボアの量感が釣り合います。
— メグラシ編集部





