コーデュロイ 骨格とパーソナルカラー|畝の太さは骨格、色は影の深さで

**コーデュロイを1枚手に取ったら、まず定規を当てて、1cmの中に畝が何本入るかを数えてください。**5本以上なら細畝、3〜4本なら中畝、2本以下なら太畝です。この畝の太さは骨格で選びます。そして色は、パーソナルカラーで選んだうえで、畝の谷にできる影のぶん、一段深く見えることを見込んでください。
コーデュロイは、秋になると毎年売り場に並ぶ素材です。けれども、骨格もパーソナルカラーも知っている人ほど、コーデュロイだけはうまく選べないと感じることがあります。理由は、コーデュロイが平らな布ではないからです。表面に縦の畝が並んでいて、畝の山は光を返し、谷には影が落ちます。この凹凸が、体に量を足し、色を深く見せます。だから、平らな布で身につけた選び方が、一段ずれてしまうのです。
この記事では、畝の太さと生地の厚みを骨格で、色をパーソナルカラーで選ぶ方法を、売り場で使える手順にまとめました。骨格と色の結果がぶつかったときにどうするかも、くわしく書いています。
ニット全体の選び方はニットを骨格とパーソナルカラーで選ぶ、革の靴の選び方はブーツを骨格とパーソナルカラーで選ぶにまとめています。この記事はコーデュロイだけに絞ります。
結論:畝の太さと厚みは骨格、色はPCで一段明るめを選ぶ
先に答えを置きます。
**畝の太さと生地の厚みは、骨格で選びます。**骨格ストレートは中畝で張りのあるもの、骨格ウェーブは細畝で薄くやわらかいもの、骨格ナチュラルは太畝で厚みのあるものが、体の線と素材の質感がなじみやすい組み合わせです。
**色は、パーソナルカラーで選んだうえで、一段明るいものを選びます。**コーデュロイは畝の谷に影ができるので、同じ色の平らな布より一段深く見えます。似合う色の中から、売り場で見て少し明るいと感じるくらいのものを選ぶと、着たときにちょうどよい深さになります。ただし、深い色が似合う人は、この一段の深まりがむしろ味方になります。
骨格と色の結果がぶつかったときは、畝の太さで色の明るさを調整します。太い畝ほど影が深くなるので、色を一段明るく。細い畝ほど影が浅いので、色はそのままで構いません。それでも決めきれないときは、コーデュロイを顔から離して、パンツやスカートで使います。
| 畝の太さ | 1cmに入る畝の本数 | なじみやすい骨格 | 色の深まり |
|---|---|---|---|
| 細畝 | 5本以上 | ウェーブ | ほとんど変わらない |
| 中畝 | 3〜4本 | ストレート | 半段から一段深く見える |
| 太畝 | 2本以下 | ナチュラル | 一段以上深く見える |
表は比べる軸を並べたものです。答えを決めるのは、この先の章で自分の体と顔に当てはめてからにしてください。
コーデュロイだけ、2つの診断を分けて使う理由
平らな布の服なら、骨格の結果で形と素材を、パーソナルカラーの結果で色を選べば、たいてい外れません。コーデュロイでそれがずれるのは、畝が2つのことを同時に起こすからです。
1つ目は、体に量を足すことです。畝の山は布から盛り上がっているので、同じ重さの平らな布より厚く見えます。しかも、縦に並んだ畝は光の当たり方で山と谷がはっきり分かれ、立体的な凹凸として目に入ります。体の上にこの凹凸が乗ると、その部分にふくらみが加わったように見えます。骨格で選ぶべきなのは、この量がどこまで体になじむかです。
2つ目は、色を深くすることです。畝の谷には影が落ちるので、布全体の色は、谷の影と山の光が混ざった色として目に入ります。山の部分が明るくても、谷の影が混ざるぶん、平らな布より暗く、深く見えます。パーソナルカラーで選ぶべきなのは、この深くなった色が顔に合うかどうかです。
この2つは、畝の太さでいっしょに動きます。太い畝ほど量が増え、影も深くなります。細い畝ほど量は控えめで、影も浅くなります。つまり、骨格で畝の太さを決めると、色の深まり方もいっしょに決まってしまうのです。
だから、コーデュロイでは2つの診断を分けて使い、最後に畝の太さで両方を結び直す必要があります。この記事の手順は、その結び直しを売り場でできるようにしたものです。
畝の太さを、定規で1cmの本数として数える
畝の太さは、見た目の印象ではなく、本数で測ります。印象で選ぶと、明るい色の畝は細く、暗い色の畝は太く見えやすいからです。
用意するのは、小さな定規だけです。スマートフォンの定規の画面や、手帳に挟めるくらいの短い定規で構いません。コーデュロイの布の上に、畝と直角に定規を当て、1cmの中に入る畝の山の数を数えてください。
5本以上入るなら細畝です。指でなでると、細かな凹凸がさらさらと指先に触れます。遠くから見ると、ほとんど平らなベルベットのように見えます。
3〜4本なら中畝です。指でなでると、1本ずつの山がはっきりわかります。遠くから見ても縦の線が見え、いかにもコーデュロイらしい表情になります。
2本以下なら太畝です。1本の山が鉛筆ほどの太さになり、指でなでると山と谷の段差がはっきりわかります。遠くから見ると、太い縦縞の模様のように見えます。
本数を数えたら、もう1つ、生地の厚みを確かめます。布の端を親指と人差し指でつまみ、指の間の厚みを見てください。指の間に紙1枚ぶんくらいしかなければ薄手、はがき数枚ぶんなら中厚、指先が少し開くくらいなら厚手です。畝の太さと生地の厚みは、たいてい一緒に動きますが、細畝なのに厚手、太畝なのに薄手という生地もあります。骨格で選ぶときは、この2つを分けて見てください。
骨格ストレート:中畝で張りのあるもの、上は細畝で薄く
骨格ストレートの人は、体に厚みがあり、筋肉の張りを感じやすい体です。この体には、平らで張りのある素材がなじみ、凹凸の大きい素材や、ふくらみの出る素材は、体の厚みに量を足しやすくなります。
コーデュロイなら、中畝で、生地に張りがあるものがいちばんなじみます。1cmに3〜4本の畝は、縦の線がはっきり見えるので、体の縦の長さを強調し、すっきり見せます。生地に張りがあれば、体の線に沿ってまっすぐ落ち、余計なふくらみが出ません。
上半身に着るなら、細畝で薄手のものが選びやすくなります。シャツやジャケットのように胸の近くに来るものは、畝の凹凸がそのまま胸の厚みに足されます。細畝なら凹凸が控えめで、平らな布に近い質感になるので、上半身の厚みが強調されません。
太畝を着たいときは、下半身に回してください。ストンと落ちるまっすぐな形のパンツなら、太畝の量が脚の外側に沿って縦に流れ、ふくらみより縦の線のほうが目に入ります。上を薄くて平らな素材にして、量を下半身の1か所にまとめると、全体の釣り合いがとれます。
骨格ストレートの人が避けたいのは、太畝でやわらかく、ふくらみの出る生地です。ギャザーやタックがたくさん入ったスカートやゆったりしたシャツは、畝の量と形のふくらみが重なって、体の厚みに量が二重に足されます。
骨格ウェーブ:細畝で薄く、やわらかいもの
骨格ウェーブの人は、体が薄く、やわらかな曲線を感じやすい体です。この体には、薄く軽い素材がなじみ、厚みのある素材や、凹凸の大きい素材は、体の薄さに対して素材が勝ちやすくなります。
コーデュロイなら、細畝で薄手のものがいちばんなじみます。1cmに5本以上の畝は、遠くから見るとほとんど平らに見え、表面にやわらかな光沢が出ます。この光沢が、体のやわらかな曲線と響き合います。生地が薄ければ、体の線に沿ってしなやかに落ちます。
形は、上半身にフィットするものや、腰の位置が高いものを選ぶと、細畝の繊細な質感が活きます。細畝のシャツをウエストに入れて着る、細畝のフレアスカートで裾に動きを出す、といった着方です。
中畝は、下半身なら使えます。スカートやパンツの中畝は、縦の線が脚を長く見せる働きもあります。ただし、生地が厚く張りの強いものは避け、やわらかく落ちるものを選んでください。
太畝は、骨格ウェーブの人にとって最も量が出やすい素材です。1本の畝が体の薄さに対して太すぎて、素材だけが目立ちやすくなります。着たいときは、帽子やバッグ、靴のような小物で取り入れると、太畝の質感を楽しみながら体への量を抑えられます。
骨格ナチュラル:太畝で厚みのあるもの、凹凸を活かす
骨格ナチュラルの人は、骨や関節がしっかりしていて、体の枠を感じやすい体です。この体には、凹凸や厚みのある素材がなじみ、薄くなめらかな素材は、体の枠に対して素材が負けやすくなります。
コーデュロイなら、太畝で厚みのあるものがいちばんなじみます。1cmに2本以下の太い畝は、凹凸がはっきりしていて、体の骨格としっかり釣り合います。生地に厚みがあれば、体の枠の上に素材が乗り、力強い印象になります。
形は、ゆったりしたものや、肩が落ちたもの、丈の長いものを選ぶと、太畝の質感が活きます。太畝のゆったりしたシャツを羽織る、太畝のワイドパンツをはく、太畝のロングスカートを合わせる、といった着方です。
中畝も、骨格ナチュラルの人にはよくなじみます。ジャケットやパンツのように形のしっかりした服なら、中畝でも体の枠と釣り合います。
細畝は、骨格ナチュラルの人には平らに見えすぎることがあります。体の枠に対して素材の表情が控えめで、体の骨っぽさが目立ちやすくなります。着るなら、ゆったりした形を選んで生地のたるみを作るか、太畝や厚手の素材と重ねて凹凸を足してください。
どちらとも取れる骨格のとき:上と下で畝を変える
骨格診断で2つのタイプの間と言われた人や、自分でどちらとも決めきれない人は、上半身と下半身で畝の太さを変えると選びやすくなります。
まず、上半身と下半身のどちらがどのタイプに近いかを思い出してください。胸に厚みがあり上半身がストレート寄りで、下半身は細く曲線的でウェーブ寄り、という人もいれば、肩や鎖骨がしっかりしてナチュラル寄りで、腰まわりはストレート寄り、という人もいます。
上半身に着るコーデュロイは、上半身のタイプに合わせて畝を選びます。下半身に着るコーデュロイは、下半身のタイプに合わせます。1枚の中で上下を合わせる必要はありません。
上下がどちらも決めきれないときは、中畝を基準にしてください。中畝は、細畝と太畝のちょうど間にあり、どのタイプにも極端な量を足しません。中畝を着て鏡を見て、体が重く見えれば一段細く、体が負けて見えれば一段太くすると、自分の位置が見つかります。
もう1つの手がかりは、手持ちの服の中で、いちばん着ていて楽な素材です。薄いブラウスが楽な人は細畝寄り、張りのあるシャツが楽な人は中畝寄り、厚いざっくりしたニットが楽な人は太畝寄りです。着心地の好みは、体に合う素材を意外と正確に教えてくれます。
試着できるときは、同じ形で畝の太さの違うものを2本並べて試してください。パンツなら、細畝と中畝、あるいは中畝と太畝のように、隣り合う2つの太さです。はき比べて、鏡の前で一歩下がったとき、脚の線がまっすぐ見えるほうが、あなたの下半身になじむ畝です。2本を同じ日に比べると、1本ずつ試すよりはるかに違いがはっきりします。売り場で同じ形の別の太さが見つからないときは、手持ちのパンツの中でいちばん脚がきれいに見える1本を思い浮かべ、その生地の厚みに近い畝を選んでください。
色はなぜ一段深く見えるのか:毛並みの向きと畝の影
ここから、色の話に移ります。コーデュロイの色が一段深く見えるのは、畝の影だけでなく、毛並みの向きも関係しています。
コーデュロイの畝は、短い毛が立ち並んでできています。この毛には、寝ている向きがあります。毛並みに沿って上から下へなでると、毛が寝て光を返し、色が明るく、少し光沢を帯びて見えます。反対に、下から上へなでると、毛が立って光を吸い、色が暗く、深く見えます。
服になったコーデュロイは、多くの場合、毛を立てる向き、つまり深く見える向きで裁断されています。深い色が出たほうが、コーデュロイらしい豊かな色になるからです。だから、売り場でハンガーにかかった服を見て、手でなでたときの明るい色で判断すると、着たときに暗く感じることになります。
確かめ方は簡単です。窓の光の下で、布を上から下へなでたときと、下から上へなでたときの色を比べてください。暗く見えるほうが、服として着たときの色に近い色です。パーソナルカラーで選ぶときは、この暗いほうの色で判断します。
洗濯を重ねたコーデュロイは、毛が寝たり抜けたりして、新しいときより明るく、平らに見えるようになります。膝やお尻のように擦れやすい場所だけ毛が寝て、そこだけ色が白っぽく光ることもあります。手持ちのコーデュロイの色を確かめるときは、擦れていない裾や脇の部分で見てください。擦れた部分の色で判断すると、実際より明るい色だと思い込んでしまいます。
畝の影は、畝が太いほど深くなります。細畝では、谷が浅く影もわずかなので、色の深まりは半段にも届きません。中畝では半段から一段、太畝では一段以上深く見えます。同じ色の糸で織られた細畝と太畝を並べると、太畝のほうがはっきり暗く見えるはずです。
4つのタイプで、コーデュロイの色をどう選ぶか
パーソナルカラーの4つのタイプごとに、コーデュロイの色の選び方を整理します。どのタイプも、似合う色の中から選ぶのは変わりません。違うのは、一段の深まりをどう扱うかです。
イエベ春の人は、明るく澄んだ温かい色が似合います。コーデュロイの深まりは、明るさと澄みを両方下げるので、最も影響を受けやすいタイプです。似合う色の中から一段明るいもの、たとえばクリーム、明るいキャメル、コーラルベージュ、若草色を選んでください。畝は細いほど色が澄んだまま残ります。
ブルベ夏の人は、明るくやわらかい涼しい色が似合います。コーデュロイの深まりは、やわらかさを濁りに変えやすいので、こちらも一段明るい色を選びます。ローズベージュ、ラベンダーグレー、明るいブルーグレー、くすんだピンクなどです。太畝では影が濁りに見えやすいので、細畝か中畝が選びやすくなります。
イエベ秋の人は、深く落ち着いた温かい色が似合います。コーデュロイの深まりは、このタイプにとってむしろ味方です。キャメル、こげ茶、からし色、カーキ、テラコッタといった秋の色が、畝の影でさらに豊かに見えます。似合う色をそのまま選んで構いません。太畝の深い影も、よくなじみます。こげ茶の扱いはこげ茶が似合う人にもまとめています。
ブルベ冬の人は、はっきりした冷たい色や、深く澄んだ色が似合います。コーデュロイの深まり自体は問題になりませんが、毛の表面が光を吸うので、色の澄みが少し失われます。黒、濃紺、ワインレッド、深い緑のような色を選ぶときは、細畝で表面に光沢が出るものを選ぶと、澄んだ印象が残ります。
売り場でコーデュロイの色を確かめる手順
売り場でコーデュロイを選ぶときの手順を、使う順番に並べます。
最初に、定規で畝の本数を数え、自分の骨格に合う太さかどうかを確かめます。ここで合わないものは、色を見る前に候補から外すか、顔から離して着るものとして考えます。
次に、窓のそばか、白っぽい照明の下に布を持っていきます。売り場の照明は黄色みが強いことがあり、コーデュロイの毛足はその光を吸って、さらに色を変えて見せます。
布を上から下へ、下から上へとなでて、暗く見えるほうの色を確かめます。その暗い色を顎の下に当てて、顔色が沈まないか、肌がくすまないかを見てください。似合う色のはずなのに沈んで見えるなら、一段明るい色に替えて、もう一度当てます。
試着できるなら、着た状態で一歩下がって鏡を見ます。服になったコーデュロイは、腕を動かしたり体をひねったりするたびに、毛並みの向きが変わって色が揺れます。その揺れの中で、暗く見える瞬間にも顔が沈まなければ、その色は合っています。
最後に、手持ちの服との組み合わせを思い浮かべてください。コーデュロイは存在感のある素材なので、合わせる服は平らで静かなものが向いています。手持ちに合わせられる無地の服があれば、その1枚は着る1枚になります。
顔から離せば、畝も色も自由になる
コーデュロイは、顔からの距離で選び方の厳しさが変わります。顔から離すほど、色の深まりは顔に響かなくなり、骨格の量だけを見ればよくなります。
顔のすぐ下に来るもの、つまりシャツ、ジャケット、ワンピースの上半身は、骨格にも色にも合うものを選びます。ここは両方の診断を守る場所です。
腰から下に来るもの、つまりパンツやスカートは、色の深まりをほとんど気にしなくて構いません。似合う色から少し外れていても、顔との間に上半身の服が入るので、顔色への影響はわずかです。骨格の量だけを確かめてください。
小物は、骨格も色もほとんど気にせず楽しめる場所です。帽子、バッグ、靴、ベルトにコーデュロイを使うと、素材の季節感だけを取り入れられます。帽子だけは顔のすぐ上に来るので、色は顔に合うものを選んでください。
ジャケットは、顔からの距離が着方で変わる服です。前を閉めて着れば顔のすぐ下まで畝と色が来ますが、前を開けて中に明るい無地を着れば、顔の下は中の服が受け持ちます。似合う色から少し外れたコーデュロイのジャケットを持っているなら、前を開けて着る1枚として使い、中の服で顔まわりを整えてください。
合う色や合う畝がなかなか見つからない人は、まずパンツかスカートから試すと、失敗が少なくなります。下半身で気に入った1枚が見つかってから、上半身の1枚を探すと、両方の診断を守りながら選ぶ余裕が生まれます。
どちらとも取れるPCのとき:毛並みの2色で決める
パーソナルカラーで2つのタイプの間と言われた人や、診断の結果に迷いがある人は、コーデュロイの毛並みを使って判断できます。
なでて明るくなった色と、なでて暗くなった色の2つを、顎の下に順に当ててください。明るい色で顔が冴え、暗い色で沈むなら、明るい側のタイプに寄せて選びます。暗い色のほうで顔が締まって見えるなら、深い側のタイプに寄せて選びます。1枚の布の中に2つの明るさがあるので、2枚の布を用意しなくても比べられます。
イエベ春とイエベ秋の間にいる人は、この比べ方がとくに役に立ちます。明るい色で顔が冴えれば春寄りで、細畝で一段明るい色を。暗い色で顔が落ち着けば秋寄りで、中畝や太畝の深い色を選んでください。
ブルベ夏とブルベ冬の間にいる人は、毛並みの比べ方に加えて、光沢を見てください。光沢のある細畝で顔がすっきりすれば冬寄り、光沢の少ないマットな中畝で顔がやわらかく見えれば夏寄りです。
それでも決めきれない人は、似合う色が重なるところから選びます。たとえば、イエベ春とイエベ秋の間ならキャメル、ブルベ夏とブルベ冬の間ならネイビーやグレーのように、両方のタイプにまたがる色があります。キャメルの選び分けはキャメルが似合う人も参考にしてください。
骨格とPCがぶつかるとき:畝で色を一段動かす
ここがこの記事でいちばん大事なところです。骨格で選んだ畝の太さと、パーソナルカラーで選んだ色が、ぶつかることがあります。
いちばん多いのは、骨格ナチュラルで、パーソナルカラーがイエベ春かブルベ夏の人です。骨格は太畝を求め、色は明るくやわらかいものを求めます。けれども、太畝は影が深く、明るい色を一段以上深く見せてしまいます。
このときは、色を似合う色の中でさらに一段明るくしてください。売り場で「少し明るすぎるかな」と感じるくらいの色を、太畝で選ぶと、着たときの影でちょうどよい明るさに落ち着きます。クリームやごく淡いベージュ、淡いブルーグレーのような色です。
それでも暗く見えるなら、畝を一段細くします。骨格ナチュラルの人は中畝でもなじむので、中畝で明るい色を選べば、骨格と色の両方を守れます。
反対に、骨格ウェーブで、パーソナルカラーがイエベ秋かブルベ冬の人は、骨格が細畝を求め、色が深いものを求めます。細畝は影が浅いので、深い色がそのまま出ます。この組み合わせはぶつかりにくく、似合う深い色をそのまま細畝で選んで構いません。
骨格ストレートの人は、中畝の半段から一段の深まりを見込みます。イエベ春やブルベ夏なら半段明るい色を、イエベ秋やブルベ冬なら似合う色をそのまま選んでください。
ぶつかりがどうしても解けないときは、骨格のほうを顔から離す場所で守ります。上半身は細畝で似合う色を、下半身は骨格に合う太さの畝で、色を気にせず選びます。上と下で別々に守れば、どちらもあきらめる必要はありません。
ぶつかりの解き方を一度決めたら、売り場で迷ったときに使える一文として覚えておいてください。たとえば「太畝なら売り場で明るすぎると感じる色」「細畝なら似合う色そのまま」のように、自分の骨格とパーソナルカラーに合わせて短く言い換えておくと、次の秋からはコーデュロイの棚の前で考え込む時間がなくなります。手帳やスマートフォンのメモに、自分の畝の本数と色の一段を書いておくのもよい方法です。
秋冬に重ねるとき:コーデュロイの隣に置く素材
コーデュロイは、隣に置く素材によって、量の出方も色の深まり方も変わります。秋から冬にかけて重ね着が増える時期は、隣の素材を骨格と色の両方から選んでください。
量の面では、隣に平らな素材を置くと、コーデュロイの凹凸が際立ちます。薄いシャツや目の詰まったハイゲージのニットの上に中畝のジャケットを羽織ると、畝の縦の線がくっきり見え、骨格ストレートの人はすっきりした印象になります。反対に、隣に凹凸の大きい素材を置くと、凹凸どうしが重なって量が増えます。太畝のパンツにざっくりした厚手のニットを合わせるのは、骨格ナチュラルの人には釣り合いますが、骨格ウェーブの人には重くなりやすい組み合わせです。
色の面では、隣に光を返す素材を置くと、コーデュロイの深まりがやわらぎます。ほのかに光沢のあるブラウスや、なめらかなウールのマフラーを顔の下に置くと、その光がコーデュロイの影を受け止め、顔のまわりに明るさが戻ります。イエベ春やブルベ夏の人が深い色のコーデュロイを着る日に役立つ方法です。
隣に毛足の長い素材、たとえばモヘアやボアを置くと、コーデュロイの深まりにさらに影が重なり、全体が一段暗くなります。イエベ秋やブルベ冬の人には豊かな重なりになりますが、明るい色が似合う人は、顔から離れた場所での組み合わせにとどめてください。
靴やバッグの革も、隣の素材として働きます。艶のある革はコーデュロイのマットな表面と対照になり、全体を引き締めます。起毛した革は、コーデュロイとなじんで、やわらかな秋の質感をまとめます。
手持ちのコーデュロイを見直す手順
最後に、手持ちのコーデュロイを見直す手順です。
まず、コーデュロイの服を全部出して、定規で畝の本数を数え、細畝、中畝、太畝に分けます。
次に、それぞれを着て、鏡の前で体の量を確かめます。体が重く見えるものと、体が負けて見えるものを分けてください。重く見えるものは顔から離して下半身に、負けて見えるものは厚みのある服と重ねて着ます。
そのうえで、上半身に着るものだけ、毛並みを上下になでて暗いほうの色を顎の下に当てます。顔が沈むものは、間に明るい色のインナーやマフラーを挟んで着るか、ジャケットなら前を開けて中を明るくしてください。
この見直しが終わると、どのコーデュロイをどこに着ればいいかが決まり、朝の迷いが減ります。新しく買うときも、手持ちに足りない畝の太さと色がわかるので、似たものばかり増えることがなくなります。ジャケットの形の選び方はジャケットを骨格・顔タイプ・PCで選ぶが続きになります。
まとめ:畝の本数を数え、毛並みの暗い色で選ぶ
コーデュロイは、畝の太さと生地の厚みを骨格で、色をパーソナルカラーで選びます。ただし、畝の影と毛並みの向きで、色は一段深く見えます。
売り場では、定規で1cmに入る畝の本数を数え、窓の光で毛並みを上下になでて、暗いほうの色を顎の下に当ててください。骨格と色がぶつかったら、太い畝ほど色を一段明るく、細い畝ほど色はそのままで選びます。
それでも決めきれないときは、顔から離してパンツやスカートで使います。この秋のコーデュロイ選びは、定規を1本持って売り場に行くところから始めてください。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートですが、太畝のコーデュロイパンツが好きです。着てはいけませんか
- 着てはいけない素材はありません。太畝は畝の凹凸と厚みで体に量が足されるので、骨格ストレートの人は、腰まわりや太ももに厚みが出たように見えることがあります。好きな太畝を着るなら、ストンと落ちる真っすぐな形を選び、上を薄くて平らな素材にしてください。量が下半身の1か所にまとまれば、太畝の質感をそのまま楽しめます。
- Q. パーソナルカラーで似合う色のコーデュロイを買ったのに、着ると色が暗く感じます
- コーデュロイは畝の谷に影ができるので、同じ色の平らな布より一段深く見えます。さらに、毛並みを逆立てる向きで見ると、もう一段深くなります。売り場で選ぶときは、窓の光の下で布を上下に撫でて、暗く見える向きの色で判断してください。似合う色の中でも一段明るいものを選ぶと、着たときにちょうどよい深さになります。
- Q. 骨格診断もパーソナルカラー診断も受けていません。それでも選べますか
- 選べます。畝の太さは、手持ちの服の中でいちばん着ていて楽な素材の厚みを思い出すと見当がつきます。薄くやわらかい服が楽なら細畝、張りのある服が楽なら中畝、厚くざっくりした服が楽なら太畝から試してください。色は、顎の下に当てて顔色が沈まないかで確かめます。
- Q. コーデュロイのジャケットとパンツを上下で合わせてもいいですか
- 合わせて構いませんが、畝の太さを上下で変えると、どちらの質感も活きます。同じ太さでそろえると、全身が1枚の大きな凹凸の面に見え、量が出すぎることがあります。顔に近いジャケットを細い畝にし、パンツを太い畝にすると、骨格に関係なく顔まわりがすっきり見えます。
— メグラシ編集部





