ボブの結婚式ヘアアレンジを自分で|後ろは動画で見て、耳の高さで留める

**ボブを結婚式用に自分でまとめるなら、後ろを見ないと作れない形は選ばないでください。**崩れるのは、たいてい見えない所で留めた場所からです。
自分でやるときに決めることは二つだけです。毛先がどの高さまで届くかで形を選ぶこと。そして、仕上がりを合わせ鏡ではなくスマホの動画で一度だけ確かめること。この記事では、耳の高さを目印にした形の選び方と、確かめ方、秋冬の式で気をつける点を順に書いていきます。
そもそもまとめるか下ろすかで迷っている場合は、ボブを結婚式にそのまま出せるかの見分け方を先に見てください。6時間崩れないかを前日に測る方法は結婚式のヘアアレンジを長さ別に前日に測るにまとめてあります。
結論:後ろは見ずに作れる形を選び、動画で1回だけ確かめる
先に答えを書きます。
毛先を顔の横から後ろへ持っていき、どこまで届くかを確かめてください。届いた高さが、耳の上端より上ならくるりんぱのハーフアップ。耳の真ん中あたりまでならサイドをねじって後ろに集める形。耳たぶの高さまでしか届かないなら、えり足に近い低い位置で小さくまとめる形です。
この3つは、どれも留める作業を耳の後ろ、つまり手で触って確かめられる場所で終えられます。後頭部の真ん中で、見えないまま留める工程がありません。
仕上がったら、スマホを棚に立てて後ろ姿を10秒の動画で撮ります。頭を左右にゆっくり振り、落ちる毛がないか、ピンが見えていないか、左右の高さがそろっているかの3つだけを見ます。直すのはこの1回だけです。何度も確かめ直すと、そのたびに腕を上げて触ることになり、かえって崩れていきます。
自分でやるボブが崩れる理由|見えない所で留めている
人にやってもらったアレンジは、自分でやったものより長くもちます。技術の差もありますが、いちばん大きいのは、留めている場所が見えているかどうかです。人にやってもらうときは、やる側が後頭部を正面から見ながら留めます。自分でやるときは、後頭部を手探りで留めることになります。
手探りで留めたピンは、角度がそろいません。ピンが髪の表面だけをすくっていたり、地肌に対して斜めに入っていたりすると、頭を動かすたびに少しずつ抜けていきます。ボブは毛の量が少なく、束が短いので、ロングに比べてピン1本が受け持つ重さの割合が大きくなります。1本抜けると、その周りの束がまとめて落ちてきます。
もう一つの理由は、腕を上げている時間です。後頭部で作業すると、腕を肩より上に上げたまま何分も続けることになります。腕が疲れてくると、指先の力が抜けて、留めが甘くなります。最初に留めた部分はしっかりしているのに、最後に留めた部分だけが緩い、ということが起きます。
だから、自分でやるボブのアレンジは、上手に留める練習より、見えない所で留めなくて済む形を選ぶことのほうが効きます。
もう一つ、ボブならではの事情があります。ボブは毛先の位置が顔のまわりに集まっているので、まとめたときに毛先が外に出やすいのです。ロングなら毛先は束の中に隠れますが、ボブは束が短いぶん、毛先が結び目やねじりのすぐ近くに来ます。そこに留めが甘い所があると、毛先が一本ずつ外へはねていきます。結婚式の写真は、正面だけでなく、横や斜め後ろからも撮られます。新郎新婦と並んで撮る集合写真や、席で談笑しているところを撮られる写真では、後頭部や耳の後ろがよく写ります。自分で見ていない角度ほど、写真に残ると考えておくと、留め位置を見える所に寄せる意味が分かりやすくなります。
先に測る3つ|毛先の位置・えり足の長さ・腕が上がっている秒数
形を選ぶ前に、3つのことを測ってください。どれも鏡の前で1分あればできます。
一つ目は、毛先がどの高さまで届くかです。耳の前の毛をひと束つまみ、耳の上を通して後ろへ引きます。そのとき毛先が、耳の上端より上に届くか、耳の真ん中あたりで止まるか、耳たぶの高さまでしか行かないかを見ます。左右両方でやってください。左右で届く高さが違うことはよくあります。
二つ目は、えり足の毛の長さです。うなじの生え際の毛を指でつまんで、上に向けて引いてみます。指1本ぶんの幅より短い毛は、まとめても抜けやすい毛です。指2本ぶん以上あれば、まとめに入れられます。
三つ目は、腕を上げていられる秒数です。両腕を頭の後ろに上げて、髪をまとめるときの姿勢をとり、腕がだるくなるまでの秒数を数えます。30秒を超えるとだるくなる人は、1回の作業を30秒以内で区切れる形を選びます。途中で腕を下ろして休んでも崩れない形、つまり左右を順番に留めていく形が向いています。
この3つを測ると、自分に合う形がほぼ決まります。
測るときは、髪を乾かしてアレンジする前の状態、つまり当日と同じ状態でやってください。濡れた髪や、寝起きでうねっている髪で測ると、届く高さが変わります。毛先を内側に巻いている人は、巻いたあとのほうが届く高さが上がります。巻くかどうかを決めてから、その状態で測るのが確実です。
測った結果は、紙かスマホのメモに書いておきます。左側は耳の真ん中、右側は耳の上端、えり足は指1本、腕は25秒、という具合です。数字で残しておくと、前日の夜と当日の朝で判断がぶれません。
| 毛先が届く高さ | 向いている形 | 留める場所 |
|---|---|---|
| 耳の上端より上 | くるりんぱのハーフアップ | 耳の上の後ろ側 |
| 耳の真ん中 | サイドをねじって後ろに集める | 耳の後ろ |
| 耳たぶの高さ | 低い位置で小さくまとめる | えり足の少し上 |
留める高さは耳で決める|上端・真ん中・耳たぶ
耳を目印にするのには理由があります。耳は自分の手で触って位置が分かり、鏡で正面から見ても見える場所にあるからです。後頭部の「ちょうど真ん中」や「頭のてっぺんから何センチ」という目印は、自分ではなかなか確かめられません。耳の上端、耳の真ん中、耳たぶという3つの高さなら、作業の途中で何度でも指で触って確かめられます。
留める高さが毛先の届く高さより上になると、無理に引っぱって留めることになり、毛先が外にはねます。下になると、留めたあとに毛先が余って、束から飛び出します。届く高さと留める高さを合わせるのが、崩れにくさのいちばんの条件です。
結婚式では、ドレスの首まわりとの関係も見ておきます。背中や首の後ろが開いたドレスなら、低い位置でまとめた形がうなじをきれいに見せます。ハイネックや襟のあるドレスなら、襟と髪がこすれないように、耳の真ん中より上でまとめたほうが崩れにくくなります。ドレスの背中の開きと髪の高さの関係は、背中の開きと髪の距離で詳しく書いています。
形①|耳の上端より上:くるりんぱのハーフアップ
毛先が耳の上端より上まで届くボブは、ハーフアップがいちばん簡単です。
- 耳の上端と頭のてっぺんを結んだ線から上の毛を、両手で後ろに集める
- 耳の上端の高さで、後ろの少し下あたりに軽く結ぶ。ここは手で触って確かめられる位置
- 結び目の上を指で割って、毛先を上から通す(くるりんぱ)
- 結び目の両横の毛を、指先で少しずつつまんで引き出し、丸みを出す
- 結び目を隠すように、飾りのピンかバレッタを留める
ここで大事なのは、結ぶ高さを耳の上端から下げないことです。下げると、ボブの短い毛が結び目に届かず、サイドから落ちてきます。
ハーフアップは、下ろしている毛の毛先も見えるので、毛先をそろえておくと仕上がりがきれいに見えます。下ろした部分の毛先を、細めのアイロンで軽く内側に入れておくと、全体がまとまって見えます。巻き方の細かい手順は、ここでは省きます。
くるりんぱは、結び目をゆるめに作るのがこつです。きつく結ぶと、指で割って毛先を通すときに隙間が作れず、無理に通そうとして結び目の周りの毛が乱れます。結んだあと、ゴムを指1本ぶん下にずらしてから割ると、毛先がすっと通ります。通したあとでゴムを上に押し上げれば、結び目は締まります。
引き出して丸みを出す作業は、やりすぎないようにしてください。ボブは毛の量が少ないので、引き出しすぎると、表面の毛が薄くなって地肌が透けて見えます。耳の上の高さで、左右に2か所ずつつまむ程度で十分です。
形②|耳の真ん中:両サイドねじりで後ろに集める
毛先が耳の真ん中あたりまでしか届かない場合は、両サイドをねじって後ろに集める形が向いています。
- こめかみから耳の前までの毛を、片側ずつ取り分ける
- 取り分けた毛を、顔から離れる方向へねじりながら、耳の上を通して後ろへ持っていく
- 耳の後ろ、耳の真ん中の高さで、ねじった束をピン2本で交差させて留める
- 反対側も同じようにねじり、同じ高さで留める
- 左右の留め位置の間を、飾りのピンでつなぐように留める
この形のよいところは、片側ずつ作業を区切れることです。片側を留めたら腕を下ろして休み、次の側に移れます。腕を上げていられる時間が短い人でも、仕上がりに差が出にくくなります。
ピンは、ねじった束の下から地肌に沿って差し込み、束をすくうように入れます。表面だけをすくうと、動いたときに抜けます。1本目を上から下へ、2本目を下から上へと交差させると、束が回らずに止まります。ここは耳の後ろなので、指で触ってピンの向きを確かめながら作業できます。
ねじる方向は、左右とも顔から離れる向き、つまり後ろへ流れる向きにそろえます。片方だけ逆にねじると、正面から見たときに左右のねじり目の向きが違って見えます。ねじる強さは、束がひもくらいの太さになる程度です。きつくねじりすぎると、留めたあとに束が戻ろうとしてピンを押し出します。
左右の留め位置の間には、たいてい指2本ぶんほどの隙間ができます。この隙間を飾りのピンでつなぐと、後ろから見たときに一本の線のようにまとまって見えます。隙間が指3本ぶんを超えるなら、ねじる毛の量を少し増やして、留め位置を真ん中に寄せてください。
形③|耳たぶの高さ:低い位置で小さくまとめる
毛先が耳たぶの高さまでしか届かない短めのボブは、上でまとめようとしないでください。えり足に近い、低い位置で小さくまとめます。
- 耳たぶの高さで、後ろの毛を左右から集める
- えり足の少し上、耳たぶとほぼ同じ高さで、ゴムで結ぶ
- 結んだあと、ゴムから出た毛先を内側に折り込むか、そのまま小さく残す
- 結び目の上の毛を指で少しずつ引き出して、ふくらみを出す
- 結び目に飾りのピンかバレッタを留める
ゴムで結んだあと、ゴムから出た毛先がどれくらい残るかで、まとめ方が変わります。残りが短ければそのまま、長めなら折り返す、といった判断は、ゴムから出た毛先の長さで作れる形を参考にしてください。
この形は、結ぶ位置が低いので、結ぶ瞬間だけは後ろが見えません。そこで、結ぶ位置を耳たぶの高さにそろえるのが目印になります。両手の親指を耳たぶの後ろに当て、その高さで毛を集めると、左右がずれずにまとまります。
低い位置のまとめは、小さくなりすぎるのが悩みになりがちです。結婚式の装いとしてはさみしく見えるかもしれない、と感じたら、結び目より上の毛を引き出す量を少し増やして、後頭部にふくらみを作ります。まとめた部分の大きさを足すのではなく、その上の丸みで華やかさを出す考え方です。引き出すのは、結び目から指2本ぶん上までの範囲にとどめてください。それより上を引き出すと、頭の形が横に広がって見えます。
結び目の飾りは、低い位置のまとめでは特に大事です。小さなまとめ髪でも、結び目に飾りがあると、それだけで式の装いとして整って見えます。飾りの幅は、結び目の幅より少し大きいくらいが目安です。
後ろの確かめ方|合わせ鏡ではなくスマホ動画
仕上がったら、後ろを一度だけ確かめます。ここで合わせ鏡を使う人が多いのですが、合わせ鏡は手鏡を持った腕を上げたまま見ることになり、見ている間に頭が傾いて形が変わります。見えた所を直そうとして、もう片方の手で触ると、別の所が崩れます。
代わりに、スマホの動画を使います。
- スマホを棚や台の上に立て、背面のカメラが自分の後頭部に向くようにする
- 動画の撮影を始めてから、カメラに背を向けて立つ
- 10秒の間に、頭を左右にゆっくり2回ずつ振り、最後に少しうつむく
- 撮った動画を止めながら見る
見るのは3つです。頭を振ったときに落ちてくる毛があるか。ピンの金属部分が髪の表面から見えていないか。左右の留め位置の高さがそろっているか。この3つ以外は気にしなくて構いません。後れ毛が少し出ている程度なら、むしろ自然に見えます。
最後にうつむくのは、式の間に何度もお辞儀をするからです。うつむいたときに、えり足から毛が落ちてこないかを見ておきます。
動画を撮る場所は、窓の光が後頭部に当たる位置が向いています。部屋の照明だけだと、後頭部が影になって細かい所が見えません。スマホを置く高さは、自分の肩くらいにしてください。低い位置から撮ると、後頭部を見上げる角度になり、結び目やピンの位置が分かりにくくなります。棚がなければ、積んだ本の上に立てかけても構いません。
動画で見るときは、再生を一時停止しながら、頭を振った瞬間の画面を拡大して見ます。静止した後ろ姿の写真では、落ちかけている毛は分かりません。動いた瞬間に浮く毛が、式の途中で落ちてくる毛です。
直す所が見つかったら、動画で場所を確かめてから、その1か所だけを直します。直したあとにもう一度撮る必要はありません。何度も撮り直すと、そのたびに触ることになり、きりがなくなります。
えり足が落ちる人へ|指1本ぶんの毛の扱い
ボブのまとめ髪で、いちばん崩れやすいのはえり足です。うなじの生え際の短い毛は、どれだけ丁寧にピンで留めても、首を動かすたびに少しずつ抜けてきます。
えり足の毛が指1本ぶんより短い人は、その毛を最初からまとめに入れないでください。まとめる前に、えり足の毛を指1本ぶんの幅で横に分けて残しておきます。残した毛には少量のバームかワックスをなじませ、首に沿って下向きに整えます。
最初から下ろしてある毛は、崩れた毛には見えません。途中で抜けて飛び出した毛だけが、崩れて見えるのです。この考え方は、一つ結びで落ちる毛の扱いとも共通しています。
えり足の毛が指2本ぶん以上あるなら、まとめに入れても構いません。ただし、結ぶ前にえり足の毛だけを上向きに軽くねじってからまとめると、抜けにくくなります。
どちらとも取れるとき①|毛先が耳の上端と真ん中の間にある
測ってみると、毛先が耳の上端と真ん中のちょうど間あたりで止まる人がいます。くるりんぱのハーフアップにするには少し足りず、サイドをねじる形にするには余る長さです。
この場合は、**サイドをねじる形を選んでください。**ハーフアップは、届かない毛が一本でもあると、そこから落ちてきます。ねじる形なら、少し余った毛先はねじりの中に巻き込まれるので、余っても崩れません。
もう一つの判断材料は、式で何をするかです。受付や余興など、立ったり座ったり人前で動く役がある日は、留め位置が2か所に分かれているねじる形のほうが、1か所で受けるハーフアップより崩れにくくなります。ただ座っている時間が長い日なら、ハーフアップでも問題はありません。
迷ったら、両方を前日に試して、動画で後ろを見比べてください。頭を振ったときに落ちる毛が少ないほうが、その日のあなたの形です。
もう一つの見方として、毛先を内側に巻くかどうかがあります。巻くと、毛先の届く高さは指1本ぶんほど上がります。上端と真ん中の間で迷う人が、毛先を巻いてから測り直すと、上端に届くようになることがあります。その場合はハーフアップも選べます。反対に、巻かずに出かけたい人は、巻かない状態で届く高さを基準にしてください。式の途中で巻きが取れると、届いていた毛が届かなくなり、ハーフアップの結び目から毛先が抜けてきます。巻きに頼るかどうかを先に決めておくと、形の選び方がぶれません。
髪の量が多い人は、迷ったときにねじる形を選ぶと、後ろが重く見えにくくなります。量が少ない人は、ハーフアップで上にふくらみを作るほうが、全体が華やかに見えます。量の多い少ないは、片手で後ろの髪を一つに握ったときの束の太さで見てください。親指と人差し指の輪が閉じないほどなら多め、指が重なって余るなら少なめです。
どちらとも取れるとき②|左右で長さが違う
ボブは、左右で毛先の届く高さが違うことがよくあります。分け目の位置や、つむじの向きで、片側の毛が短く感じられるのです。カットの段階で左右の長さを変えている場合もあります。
この場合は、**短いほうの側に合わせて形を選びます。**長いほうに合わせると、短い側の毛が届かずに落ちてきます。短い側に合わせて低めに留めると、長い側は少し余りますが、余った分はねじりの中や結び目の下に入れて隠せます。
左右で留める高さを変えるのは避けてください。正面から見て、左右の高さが違うまとめ髪は、崩れているように見えます。高さは短い側の位置にそろえ、余りは隠す、という順番で考えます。
分け目を変えると、左右の長さの差が小さくなることもあります。いつもの分け目から指1本ぶんずらして試してみると、届く高さがそろう場合があります。
前下がりのボブのように、前の毛が長く後ろが短いカットの場合は、左右ではなく前後で長さが違います。この場合、前の長い毛は届いても、耳の後ろの短い毛が届かないことがあります。耳の後ろの毛で届く高さを測り、そちらに合わせて形を選んでください。前の長い毛は、ねじりの束に入れれば余りを吸収できます。
左右どちらかの耳にだけ髪をかけて、片側に飾りを寄せる形もあります。短い側を耳にかけてピンで留め、長い側は下ろしたまま毛先を整えるだけなので、左右の差がそのまま形の一部になります。まとめ髪にこだわらないなら、この形がいちばん早く、崩れる場所もほとんどありません。
どちらとも取れるとき③|前日に試して形が決まらない
前日に形を試してみても、どれもしっくりこないことがあります。ハーフアップは結び目が浮いて見え、ねじる形は留め位置がずれ、低いまとめは小さすぎる。こういうときは、形の選び方より、髪の状態に原因があることが多いのです。
洗ったばかりの髪は、表面がつるつるして、ピンもゴムも滑ります。当日の朝に洗う人は、乾かしたあとにバームを少量なじませてから作業すると、まとまりやすくなります。前の晩に洗って、朝は洗わずに作業する人のほうが、自分でやるアレンジは安定します。
それでも決まらない場合は、まとめることをあきらめて、下ろしたままで整える選択肢があります。毛先を整えて、耳かけをしたほうの側だけに飾りのピンを留める形です。まとめ髪でなければいけないという決まりはありません。下ろしたまま出られるかどうかの見分け方は、冒頭で紹介した記事を見てください。
形がどうしても決まらないまま当日を迎えるよりは、前日の夜に「下ろす」と決めてしまうほうが、当日の朝に焦らずに済みます。
秋冬の式|ハイネック・ストール・コートの襟
秋から冬の結婚式では、首まわりに重なるものが増えます。ハイネックのドレス、肩にかけるストールやボレロ、会場までのコートの襟。どれも、髪と触れ合う位置にあります。
ハイネックのドレスを着る日は、低い位置でまとめる形は避けたほうが無難です。結び目や毛先が襟の上端に当たり、首を回すたびにこすれて、そこから崩れます。耳の真ん中より上でまとめるか、ハーフアップにして、襟と髪の間に指1本ぶんの隙間ができるようにします。
ストールやボレロを肩にかける日は、脱ぎ着のたびに後ろの髪に布が当たります。特に、ストールを肩にかけ直すときに、えり足の毛を一緒に巻き込みやすくなります。えり足の毛を最初から下ろしておく方法は、ここでも役に立ちます。
会場までコートを着る日は、コートの襟を立てないでください。立てた襟は、まとめた髪を後ろから押し上げます。会場に着いてコートを脱いだら、化粧室で一度だけ動画を撮って、後ろの形を確かめます。
秋冬の空気の乾燥にも気をつけてください。乾いた日は静電気で表面の細い毛が浮きやすく、ニットのストールやウールのコートを脱いだ瞬間に、後頭部の毛がふわっと立つことがあります。家を出る前に、手のひらに少量のバームを広げて、髪の表面を上から軽く押さえておくと、浮きにくくなります。コートの下に襟の高い服を重ねない、マフラーは会場の手前で外しておく、といった小さな工夫も効きます。
暖房の効いた会場と寒い外を行き来すると、髪が湿気を吸ったり乾いたりを繰り返して、巻いた毛先が伸びることがあります。毛先を内側に巻いている人は、仕上げのスプレーを毛先にだけ少し多めにかけておきます。
時間割|前日の夜・当日の朝・会場の化粧室
自分でやるアレンジは、時間割を先に決めておくと、当日に慌てずに済みます。
前日の夜は、本番と同じドレスを着て、一度通してやってみます。目的は上手になることではなく、毛先がどこまで届くかと、何分かかるかを知ることです。かかった時間をメモしておきます。15分を超えたら、形を一段簡単なものに変えてください。ハーフアップで15分を超えたなら、サイドをねじる形にする、といった具合です。
当日の朝は、前日に決めた形を、同じ順番で繰り返すだけにします。新しいことは試しません。家を出る時間から逆算して、前日にかかった時間の1.5倍を確保しておくと、途中でやり直しても間に合います。
会場の化粧室では、確かめと小さな直しだけをします。持っていくのは、予備のピン2本と、小さなスプレーかバームだけで足ります。スマホで後ろ姿の動画を1回撮り、落ちている毛があればその1か所だけを留め直します。化粧室の鏡は混み合うことが多いので、個室の中で動画を撮って確かめると、人を待たせずに済みます。
よくある行き違い
**ロングの人向けの手順をそのまま真似する。**ロングのまとめ髪は、毛先を後頭部の真ん中に集めて留める形が多く、毛先が届くことを前提にしています。ボブで同じ手順をたどると、最後の工程で毛先が届かず、見えない所で無理に留めることになります。手順を見るときは、何センチの髪で作っているかを先に確かめてください。
**ピンを増やせば崩れないと考える。**ピンを増やすと、留める作業の回数が増え、そのぶん腕を上げている時間が長くなります。ボブの少ない毛に何本もピンを差すと、ピンどうしが干渉して、かえって抜けやすくなることもあります。崩れが心配なら、ピンを増やすより留め位置を耳の近くに寄せるほうが効きます。
**スプレーを最初からたくさんかける。**作業の途中でスプレーを重ねると、髪が固まって、あとから形を直せなくなります。スプレーは最後に一度、髪から20センチほど離してかけるだけにします。
**当日の朝に新しい形を試す。**前日に決めた形を変えたくなっても、当日の朝は変えないでください。初めての形は時間が読めず、家を出る時間が迫って焦るほど、留めが甘くなります。
**会場で何度も触って確かめる。**不安になって頭の後ろに手をやるたびに、形は少しずつ崩れます。確かめるのは化粧室で動画を1回撮るときだけ、と決めておくと、触る回数が減ります。
道具は少なく
自分でやるボブのアレンジに必要な道具は、多くありません。
- 細いゴムを2本
- ピンを6本ほど(予備を含めて)
- 飾りのピンかバレッタを1つ
- バームかワックスを少量
- 仕上げのスプレー
道具が多いと、作業の手順が増え、そのぶん腕を上げている時間が長くなります。道具の数と作れる形の関係は、道具の数で選ぶボブのアレンジにもまとめています。
飾りのピンやバレッタは、結婚式らしさを出す役目と、留め位置を隠す役目を兼ねています。留め位置が隠れていれば、多少の留めの甘さは見えません。自分でやるときほど、飾りは留め位置にぴったり重なる大きさのものを選ぶと、仕上がりが安定します。
ミディアムの長さで自分でやる場合の手の届く範囲の考え方は、ミディアムの結婚式アレンジを自分でに分けて書いています。ボブより束が長いぶん、留める高さの選び方が少し変わります。
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よくある問い
- Q. ボブでも結婚式に自分でまとめ髪にして大丈夫ですか
- 大丈夫です。ただ、ロングと同じ形をボブで作ろうとすると、毛先が届かずに後ろで無理に留めることになり、そこから崩れます。ボブで自分でやるなら、毛先が届く高さを先に確かめて、届く所で留める形を選んでください。耳の上端まで届くならハーフアップ、耳の真ん中までならサイドをねじって後ろに集める形、耳たぶまでなら低い位置で小さくまとめる形が、後ろを見ずに作れます。
- Q. 後ろが見えないので、きちんとできているか不安です
- 合わせ鏡よりも、スマホの動画を使うほうが確かめやすくなります。スマホを棚に立てて背面のカメラで後ろ姿を10秒撮り、その間に頭を左右にゆっくり振ってください。見るのは、毛が落ちていないか、ピンが見えていないか、左右の高さがずれていないかの3つだけです。合わせ鏡は腕を上げたまま見ることになるので、確かめている間に形が崩れることがあります。
- Q. えり足の短い毛がどうしても落ちてきます
- えり足の毛は、まとめずに下ろしておくほうが崩れて見えません。指1本ぶんより短い毛は、無理にゴムやピンに入れると、動くたびに抜けて飛び出します。まとめる前に、えり足の毛を指1本ぶんの幅で分けて残し、少量のバームやワックスで下向きに整えておきます。最初から下ろしてある毛は、崩れた毛には見えません。
- Q. 前日に練習したほうがいいですか
- 前日の夜に一度、本番と同じ服で通してやってみてください。目的は上手になることではなく、毛先がどこまで届くかと、何分かかるかを知ることです。15分を超えるようなら、形を一段簡単なものに変えます。当日の朝は、前日に決めた形を同じ順番で繰り返すだけにしておくと、時間が読めて焦らずに済みます。
— メグラシ編集部





