ボブ巻き髪|コテの太さは、耳たぶから毛先までの長さで選ぶ

**定規を1本持って、鏡の前に立ってください。**耳たぶのいちばん下から、真下に落ちている毛先まで、何cmありますか。
ボブ巻き髪のコテの太さは、この長さで決まります。**耳たぶから毛先までが5cm未満なら26mm、5〜10cmなら32mm、10cm以上なら32mmで1回転か38mmで半回転。**動画と同じ手順で巻いても同じにならないのは、多くの場合、長さと太さの組み合わせが違うからです。
巻く向き(内巻き・外ハネ)で印象を選ぶ話はボブを可愛く見せるコテの向きに、ストレートアイロンで巻く手順はボブの巻き方に分けてあります。この記事はコテの太さと回転数だけを扱います。
結論:耳たぶから毛先までの長さで、コテの太さは3つに分かれる
先に目安の表を置きます。
| 耳たぶ〜毛先 | コテの太さ | 回転数 | 出せる形 |
|---|---|---|---|
| 5cm未満 | 26mm | 半回転〜1回転弱 | 外ハネ・小さめの内巻き |
| 5〜10cm | 32mm | 半回転〜1回転 | 内巻き・外ハネ・ミックス |
| 10cm以上 | 32mm または 38mm | 32mmで1回転・38mmで半回転 | ゆるい内巻き・外ハネ |
ここで言う回転数は、毛先がコテに何周巻きつくかです。ボブの巻き髪は、半回転から1回転のあいだがいちばん扱いやすい範囲です。半回転に届かないと、毛先が少し曲がるだけでカールに見えません。1回転半を超えると、ボブの長さでは毛先が丸まりすぎて、全体が横に広がります。
境目の長さ(5cm前後・10cm前後)の人は、後の「どちらとも取れるとき」の章を先に読んでください。
これから初めてコテを買う人は、いまの長さだけでなく、ボブをどのくらいの長さで続けるかも考えておくと、買い替えずに済みます。カットのたびに同じ長さに戻すなら、いまの長さに合う太さを。伸ばしていく途中なら、ひとつ太いほうを選んで、短いうちは巻き始めを上げて使うほうが長く使えます。逆に、太いコテを細いコテの代わりに使うことはできても、細いコテで太いカールを作ることはできません。迷ったら太い側、と覚えておいてください。
測り方 ── 耳たぶの下端から、真下の毛先まで
髪を乾かして、何もつけていない状態で測ります。濡れた髪や、スタイリング剤をつけた髪は、乾いたときより長く出ます。
- 鏡の正面に立ち、顔をまっすぐ前に向ける
- 耳たぶのいちばん下に、定規の0の目盛りを当てる
- 定規を床に対して垂直に下ろし、耳の真下に落ちている毛先の位置を読む
- 左右両方測って、短いほうを基準にする
髪をつまんで引っぱらず、自然に下りている毛先で測ってください。くせのある髪は、引っぱると1〜2cm長く出ます。巻いたときの髪は引っぱった長さではなく、下りている長さで動くので、ここで引っぱると太さを1段太く選んでしまいます。
耳の真下ではなく、えり足や前髪の横で測ると、ボブの形によって数cm違います。巻き髪の形がいちばん目立つのは顔まわりと耳の下なので、そこで測るのが目的に合っています。
測った数字は、日付と一緒にメモしておいてください。「耳たぶから7cm(右)・6.5cm(左)」のように、左右とも残しておくと、次に測ったときに伸びた長さが分かります。カットのたびに測る習慣をつけると、美容室で「前回より何cm切ったか」を自分の数字で確かめられ、コテの太さを替えるかどうかの判断もその場でできます。
定規がないときは、指の幅で代わりに測れます。人差し指から小指までをそろえた幅が、多くの人でおよそ7cmです。耳たぶの下に指をそろえて当て、毛先が指の下端より上か下かを見れば、5cm未満・5〜10cm・10cm以上のどの帯かは分かります。一度定規で自分の指の幅を測っておくと、出先でも同じ物差しが使えます。
なぜ長さで太さが決まるのか ── コテ1周に要る髪の長さ
コテの太さは、1周に要る髪の長さで考えると分かりやすくなります。1周の長さは、直径に3.14をかけた数です。
| コテの太さ | 1周に要る長さ | 半回転に要る長さ |
|---|---|---|
| 26mm | 約8cm | 約4cm |
| 32mm | 約10cm | 約5cm |
| 38mm | 約12cm | 約6cm |
実際には、巻きつけた髪の厚みが少し外側に重なるので、これより気持ち長く要ります。それでも、目安としてはこの数字で足ります。
耳たぶの高さから巻き始めるとすると、耳たぶから毛先までの長さが、そのまま巻きつけられる髪の長さです。7cmある人が26mmを使うと1回転弱、32mmだと半回転と少し、38mmだと半回転をやや超えるくらい。同じ7cmでも、太さで回転数が変わり、カールの強さが変わります。
動画と同じにならない理由の多くはここにあります。耳たぶから毛先まで12cmある人が32mmで1回転させている動画を、7cmの人が同じ32mmで真似ると、半回転と少ししか巻けません。手順が同じでも、毛先の丸まり方はまったく違う形になります。
動画や写真を参考にするときは、手順より先に、その人の耳たぶから毛先までの長さを画面で見積もってください。耳たぶの縦の長さはおよそ2cm前後なので、耳たぶ何個ぶん下に毛先があるかを数えれば、だいたいの長さが分かります。自分と2cm以上違うなら、同じ太さを使っても同じ形にはなりません。そのときは、自分の長さで同じ回転数になる太さに置き換えて真似ると、仕上がりが近づきます。
5cm未満:26mmで、半回転から1回転弱
耳下すぐで切りそろえたボブや、あごより上のショートボブがここに入ります。
26mmなら、4cmあれば半回転、8cmあれば1回転できます。この長さでは、1回転を目指すより、半回転で毛先の向きをはっきり変えるほうが形が出ます。内巻きなら毛先があごのラインに沿って入り、外ハネなら毛先が軽く外に逃げます。
32mmを使うと、5cm未満では半回転に届きません。毛先が少し曲がるだけで、巻いたのか寝ぐせなのか分からない形になります。この長さの人が「巻いても変わらない」と感じるときは、太さが合っていないことがほとんどです。
26mmより細いコテもありますが、ボブの巻き髪には細すぎることが多い太さです。1周の長さが短いぶん、5cm未満でも1回転を超えやすく、毛先が小さくくるんと丸まります。ボブの毛先は顔のすぐ横にあるので、小さな丸まりが顔まわりに並ぶと、全体が幼く見えることがあります。細いコテを使うなら、顔まわりの短い毛や前髪の横だけに限ると扱いやすくなります。
巻く時間は、1束3〜5秒が目安です。短い髪は熱が早く通るので、長く当てると毛先だけ硬く曲がります。耳の近くを巻くので、コテの先を下に向けて、耳から指1本ぶん離して当ててください。
巻く順番は、えり足から始めて、耳の後ろ、耳の前、顔まわりの順です。この長さでは、えり足の毛先がいちばん短く、半回転に届かないことがあります。えり足は巻かずに、手のひらで内側に押さえるだけにして、耳の後ろから巻き始めてもかまいません。顔まわりは最後に巻くと、ほかの束の熱で形が変わらず、いちばん目立つところの形がそのまま残ります。
5〜10cm:32mmで、半回転から1回転
あご下から首の中ほどまでのボブが、ここに入ります。いちばん人数の多い長さで、巻き方の選択肢もいちばん広い帯です。
32mmなら、5cmで半回転、10cmで1回転です。内巻き・外ハネ・内外のミックス、どれも作れます。迷ったら、まず全体を半回転の内巻きにして、顔まわりの2束だけ外ハネにすると、形を見ながら足し引きできます。
この帯の人が26mmを使うと、1回転を超えてしまい、毛先がくるんと丸まりすぎます。ボブの長さで1回転半になると、横に広がって、髪の量が多く見えます。細いコテしか持っていないときは、後の章の「巻き始めを下げる」方法で回転数を減らしてください。
38mmを使うと、半回転前後になり、カールというより毛先がゆるく曲がる程度になります。巻いた感じを弱く出したい日には、これも選べます。
この帯で形をそろえるには、束ごとの回転数を同じにすることが大事です。耳の後ろは半回転、顔まわりは1回転、のように場所でばらつくと、全体がまとまらずに見えます。巻く前に、いちばん短い束で半回転できる巻き始めの高さを決め、その高さを全部の束で守ってください。顔まわりだけ少し強くしたい日は、その束だけ巻き始めを指1本上げます。
10cm以上:32mmで1回転か、38mmで半回転
肩につくくらいの長めのボブです。毛先が肩に当たるかどうかで、選び方が少し変わります。
32mmで1回転させると、はっきりした内巻きか外ハネになります。38mmで半回転にすると、毛先がゆるく曲がる、落ち着いた形になります。毛先が肩に当たる長さなら、外ハネのほうが楽です。肩で毛先が持ち上げられる力を使えるので、少ない回転数でも形が残ります。内巻きにすると、肩に当たった毛先が外に押されて、昼すぎには外ハネに変わっていることがあります。
この長さで26mmを使うと、1回転半を超えて、毛先だけ小さく丸まります。ボブの長さだと、毛先がまとまって束に見えやすいので、細いコテで巻く日は、巻き始めを下げて回転数を1回転以内に抑えてください。
長めのボブは、毛先の重さでカールが下に引っぱられます。巻いた直後は1回転あっても、2〜3時間で半回転ほどに伸びるのがふつうです。夕方まで1回転を残したいなら、最初に1回転と少し巻いておき、伸びた分で1回転に落ち着くようにしておきます。逆に、朝の段階で1回転半を超えていると、伸びたあとも丸まりが強く残り、全体が横に広がったままになります。
毛量で、取る束の幅と巻く秒数を変える
同じ長さでも、髪の量によって巻き方の手順を変える必要があります。
えり足の髪を手で1つに束ね、親指と人差し指で輪を作って、その束を囲んでみてください。
- 指の輪が閉じて、指先が重なる:少なめ。束は指2本ぶんの幅で取ってよい。1束3秒
- 指の輪がちょうど閉じる:ふつう。束は指1本半の幅。1束4秒
- 指の輪が閉じない:多め。束は指1本の幅に薄く取る。1束5秒
毛量が多い人がカールの持ちに悩むとき、原因の多くは束の厚さです。厚く取ると、外側だけ熱が通って中が曲がらず、冷めたあとに中の髪の重さで外側のカールも伸びます。束を薄くすると巻く回数は増えますが、昼すぎまで形が残ります。
毛量が少ない人は逆に、束を薄くしすぎると、巻いたあとに束の隙間から地肌が見えやすくなります。2本ぶんの幅で取って、巻いたあとに指で軽く割ると、量が足りて見えます。
髪質で変わる:細くやわらかい髪・太くかたい髪・くせのある髪
長さと毛量のほかに、1本1本の髪の太さとかたさでも、カールの残り方が変わります。毛先を1本だけ指でつまんで、指先で転がしたときの感触で見当をつけてください。
細くやわらかい髪は、熱が早く通るぶん、冷めたあとに形が伸びやすい髪です。この髪質の人は、長さで選んだ太さよりひとつ細いコテを使うか、同じ太さで巻き始めを指1本上げて、回転数を少し多めにしておきます。伸びたあとにちょうど目安の回転数になるように、最初から少し強めに巻いておくという考え方です。
太くかたい髪は、熱が通るのに時間がかかりますが、一度形がつくと長く残ります。この髪質の人は、秒数を1〜2秒長くして、束を薄めに取ってください。束が厚いと中まで熱が届かず、外側だけ曲がって、中の髪がまっすぐのまま外へ押し出す形になります。回転数は目安どおりで足ります。
くせのある髪は、くせの向きとカールの向きが合っているかで結果が変わります。乾かした髪の毛先が、何もしなくても内側に入るなら内巻きが、外側に跳ねるなら外ハネが楽に残ります。くせと逆の向きに巻きたい日は、半回転では戻ってしまうので、1回転まで巻いてください。
持っているコテが1本しかないとき ── 巻き始めの高さで合わせる
長さに合う太さを持っていなくても、巻き始めの高さを動かせば回転数を合わせられます。
回転数は、巻きつける髪の長さで決まります。巻き始めを上げれば巻きつける長さが増え、下げれば減ります。
- 太すぎるコテ(半回転に届かない)→ 巻き始めを耳たぶより指1〜2本上にする
- 細すぎるコテ(1回転を超える)→ 巻き始めを耳たぶより指1〜2本下にする
指1本ぶんは約1.5cmです。32mmしか持っていない人が、耳たぶから毛先まで4cmだったとします。そのままだと半回転に1cm足りません。巻き始めを耳たぶより指1本上にすれば、5.5cmになって半回転に届きます。
ただし、巻き始めを上げすぎると、根元近くの髪まで曲がって、頭の上半分がふくらみます。上げるのは指2本ぶんまでにしてください。それでも届かないなら、そのコテはその長さには太すぎます。
反対に、細いコテで巻き始めを下げるときは、下げすぎると毛先の数cmしか巻きつかず、毛先だけが小さく曲がった形になります。下げるのも指2本ぶんまでが目安です。それでも1回転を超えるなら、コテに巻きつけたあと、コテを毛先側へ少しずつ滑らせながら抜くと、カールが縦に伸びて回転が弱まります。抜く速さは、1束につき2秒くらいかけてゆっくり。速く抜くと形がつかず、遅すぎると毛先に熱がこもります。
どちらとも取れるとき①長さが5cm・10cmの境目ちょうど
測ってみたら4.5cmだった、10cmちょうどだった。境目の人は、次のカットまでの期間で決めてください。
カットしてすぐの人は、これから伸びていくので、長い側の太さを選びます。5cmちょうどなら32mm、10cmちょうどなら38mm寄り。1か月で髪はおよそ1cm伸びるので、短い側の太さを選ぶと、2〜3週間で回転数が増えすぎてしまいます。
次のカットが近い人は、いまの長さに合う短い側の太さを選びます。数週間のために太いコテを買い足す必要はありません。
もう1つの決め方は、毛量です。境目で毛量が多い人は太い側、少ない人は細い側。量が多い人は、同じ回転数でもカールが重なって強く見えるので、太いコテで回転を少し減らすくらいがちょうどよくなります。量が少ない人は、細いコテで少し強めに巻いて、カールの数で量感を出します。
それでも決められないときは、2つの太さを1週間ずつ試してください。同じ巻き始め・同じ秒数で巻いて、昼すぎに鏡で回転数を数えます。半回転から1回転のあいだに収まっていたほうが、あなたの長さに合う太さです。コテを買い足さずに試すなら、手持ちの1本で巻き始めを指1本ずつ動かし、どの高さで目安の回転数に入るかを見るだけでも同じことが分かります。
どちらとも取れるとき②前と後ろ、左右で長さが違う
前下がりのボブや、左右で分け目の量が違うボブは、場所によって耳たぶから毛先までの長さが変わります。
前下がりで前が長く後ろが短いときは、**前を基準に太さを選び、後ろは巻き始めを上げて合わせます。**前のほうが顔まわりで目立つので、前の形を優先します。後ろが半回転に届かないときは、巻き始めを指1本上げてください。
左右で長さが違うときは、短いほうを基準にします。長いほうに合わせると、短い側が半回転に届かず、片側だけ巻けていない形になるからです。長い側は、巻き始めを指1本下げて回転数をそろえます。
前後・左右の差が3cm以上あるときは、1本のコテと巻き始めの調整だけでそろえるのは難しくなります。この場合は、短い側だけ細いコテで巻くか、短い側を外ハネ、長い側を内巻きにして、向きを変えて差を形として見せるほうが自然です。
えり足だけ極端に短く刈り上げに近いボブは、えり足を巻く対象から外して考えてください。測るのも、巻くのも、耳の下から前だけで足ります。後ろの短い部分は、手のひらで下に押さえて整えるだけにして、耳の下のカールの向きに合わせて流しておけば、全体が1つの形に見えます。
どちらとも取れるとき③カットから伸びかけの時期
カットから2か月ほどたつと、耳たぶから毛先までが2cmほど伸び、カットしたときに合っていた太さで回転数が増えてきます。
「最近巻くと広がる」と感じたら、長さを測り直すタイミングです。カット直後に26mmで半回転だった人が、2cm伸びて1回転近くまで巻けるようになっていると、同じ手順でもカールが強くなります。
伸びかけの時期は、巻き始めを指1本下げるか、ひとつ太いコテに替えるかのどちらかで調整します。コテを替えずに済ませたいなら、巻き始めを下げる方法で十分です。
また、伸びかけの時期は毛先の重さで、ボブのラインがまっすぐ下りずに、肩で外に跳ねやすくなります。この時期は内巻きにこだわらず、外ハネに切り替えると、跳ねる力を形に使えます。
カットの直前になって、毛先が肩に当たり始めたら、それはボブの長さの帯を1つ上がったしるしです。耳たぶから毛先までを測り直して、10cmを超えていれば、表の3段目の巻き方に切り替えてください。カットに行くまでの1〜2週間だけでも、帯に合った太さと回転数にすると、伸びかけの重さが目立たなくなります。美容室では、測った数字をそのまま伝えると、次のカットでどの帯の長さに戻すかを相談しやすくなります。
内巻き・外ハネ・ミックスは、長さで選べる幅が変わる
巻く向きは好みで選んでかまいませんが、長さによって作りやすい向きと作りにくい向きがあります。
5cm未満の人は、内巻きが半回転までしか作れないので、毛先の向きの変化が小さく見えます。外ハネのほうが、少ない回転数でも形がはっきり出ます。5〜10cmの人は、どの向きも作れます。10cm以上で肩に当たる人は、外ハネが肩の力を借りられるぶん楽です。
ミックス(内巻きと外ハネを交互にする巻き方)は、束の数が多くないと形が出ません。毛量が少ない人がミックスにすると、内と外の束が少なくて、ばらばらに見えることがあります。少なめの人は、顔まわりだけ外ハネにして、後ろは全部内巻きにする、という分け方のほうがまとまります。
ミックスにするときの束の数は、片側で最低4束が目安です。耳の前で2束、耳の後ろで2束を取り、内・外・内・外と交互に巻きます。片側3束以下だと、内と外の切り替わりが少なすぎて、巻いた形ではなく、ばらばらに跳ねた形に見えます。毛量が多い人は片側6束まで増やすと、波が細かくなって軽く見えます。束を増やすほど1束は薄くなるので、秒数は毛量の目安より1秒短くしてください。
向きの選び方を詳しく知りたい人はボブを可愛く見せるコテの向きを合わせて読んでください。
顔まわりの毛と前髪の横は、耳たぶとは別に測る
顔まわりの毛は、レイヤーが入っていたり、前髪の横と自然につながっていたりして、耳の下の長さとは違うことが多い場所です。ここは耳たぶではなく、あご先を起点に測ります。
顔まわりの毛を自然に下ろしたまま、あご先の高さに定規の0を当て、毛先までが何cmかを見てください。あご先より上で終わっているなら、顔まわりは26mmで半回転、または巻かずに手ぐしで流すだけで十分です。あご先から下に3cm以上あるなら、耳の下と同じ太さで巻けます。
前髪の横の短い毛は、太いコテで巻くと根元から浮き上がりやすくなります。ここだけは細い側のコテで、毛先だけを顔の外側に向けて半回転させると、顔まわりがふくらまずに、耳の下のカールとつながって見えます。コテが1本しかない日は、前髪の横は巻かずに、ドライヤーの温風を顔の外へ向けて当てて冷ますだけでも、流れの向きはつきます。
顔まわりと耳の下で太さを分けるかどうかは、2か所の長さの差で決めます。差が3cm未満なら同じ太さで、3cm以上なら顔まわりだけひとつ細いコテか、巻き始めを指1本上げる方法で合わせてください。
秋冬の襟・マフラーと巻き髪
秋冬は、襟の高い服やマフラーで、毛先が押し上げられる日が増えます。
耳たぶから首の付け根までの距離と、耳たぶから毛先までの長さを比べてください。毛先が首の付け根より下まであるなら、首の詰まった服を着た日は、毛先が襟に当たります。襟に当たる日は外ハネのほうが崩れにくいです。内巻きにした毛先は、襟に押されて外に向き、昼すぎには外ハネと内巻きが混ざった形になります。
マフラーを巻く日は、毛先をマフラーの外に出すか中に入れるかで変わります。外に出すなら、マフラーの上に毛先が乗るので、毛先の回転を半回転に抑えて軽くしておきます。中に入れるなら、巻き髪はマフラーの上から見える部分、耳の下から首までの範囲だけを巻けば足ります。
コートの襟を立てる日や、フードのある上着の日は、首の後ろで毛先が押しつぶされます。この日は後ろの毛先を巻かずに、耳の前と耳の後ろの2束ずつだけを巻いてください。後ろはどうせ襟の中に入るので、見えるところだけ形があれば十分です。外で上着を脱いだときに後ろが真っすぐなのが気になるなら、手ぐしで耳の後ろのカールを後ろへ流しておくと、つながって見えます。
襟と毛先の距離で巻く向きを決める考え方は、ミディアム巻き髪にも詳しくあります。ミディアムの記事ですが、毛先が襟に当たる長さのボブにもそのまま使えます。
巻いたカールを夕方まで残す手順
最後に、太さを合わせて巻いたカールを、夕方まで残すための手順です。
- 髪を完全に乾かす。根元が少しでも湿っていると、湿った部分からカールが伸びる
- 束を毛量に合わせた幅で取り、毛先から巻き始めの高さまで巻きつける
- 毛量に合わせた秒数だけ当てて、コテを抜くときは回転と逆に回さず、そのまま下に抜く
- 巻いた束は、手のひらに乗せて10秒冷ます。触って形を崩さない
- 全部巻き終えてから、手ぐしで2回だけほぐす。ほぐしすぎると回転数が足りなくなる
- スタイリング剤は毛先にだけつける。根元につけると重みで全体が下がる
いちばん大事なのは4番目の10秒です。髪は熱いあいだに形が決まるのではなく、冷めるときに形が固まります。巻いてすぐ指でほぐすと、形が固まる前に伸びてしまいます。
秋冬は空気が乾いているので、夏よりカールが残りやすい季節です。そのぶん、静電気で毛先が広がりやすくなります。スタイリング剤を毛先に少しつけておくと、広がりが抑えられます。
夕方にカールが伸びてきたときは、全部を巻き直す必要はありません。顔まわりの2束と、耳の後ろの2束だけを、朝と同じ巻き始めの高さで巻き直すと、全体の形が戻って見えます。人から見て目に入るのは顔のまわりなので、その4束だけ戻せば十分です。外出先でコテが使えない日は、毛先を指に1回転巻きつけて、手のひらで10秒包んでから離すと、体温で少しだけ形が戻ります。
コテの太さは、髪の長さで決まる道具です。好みで選ぶより先に、耳たぶから毛先までの長さを測ってみてください。それだけで、動画と同じにならない理由の多くが分かります。
よくある問い
- Q. ボブにはコテは何mmがいちばん合いますか
- 耳たぶの下端から毛先までの長さで変わります。5cm未満なら26mm、5〜10cmなら32mm、10cm以上なら32mmで1回転か38mmで半回転が目安です。どれか1本だけ持つなら、ボブの長さの幅に広く対応できる32mmが扱いやすい太さです。ただし耳下すぐで切りそろえた短いボブは、32mmだと半回転もできずに毛先が浮くだけになりやすいので、26mmのほうが形が出ます。
- Q. 巻いても昼にはカールが取れてしまいます
- 原因は3つのうちどれかです。束を厚く取りすぎて中まで熱が届いていない、巻いた直後に指でほぐしている、太さに対して髪が短く半回転に届いていない。まず束を指1本ぶんの幅に薄くし、巻いたら10秒は触らずに冷ましてください。それでも取れるなら、ひとつ細いコテに替えるか、巻き始めを指1本ぶん上げて回転数を増やします。
- Q. 内巻きと外ハネ、どちらにするかはどう決めればいいですか
- 長さで選べる向きの幅が変わります。耳たぶから毛先まで5cm未満だと、内巻きは半回転が限度なので、外ハネのほうが形がはっきり出ます。5〜10cmならどちらも選べるので、服の襟で決めます。首の詰まった服やマフラーの日は、毛先が襟に当たって押し上げられる外ハネのほうが崩れにくく、襟の開いた服の日は内巻きが首まわりに沿います。10cm以上で肩に当たる長さなら、肩で毛先が跳ねる力を使える外ハネが楽です。
- Q. 前下がりのボブは、前と後ろで別のコテを使うべきですか
- コテを替えなくても、巻き始めの高さを前と後ろで変えれば足ります。前の長いほうは巻き始めを耳たぶの高さに、後ろの短いほうは耳たぶより指1本上にすると、前後で回転数がそろいます。どうしても前後で差が大きく、後ろが半回転に届かないときだけ、後ろを細いコテで巻くと形がそろいます。
— メグラシ編集部





