骨格ウェーブのワイドパンツ|秋冬は股上と裾幅と靴の甲で選ぶ

**いま手持ちのワイドパンツを1本、履いて鏡の前に立ってみてください。**ウエストのベルトは、へその上にありますか、それとも下にありますか。
骨格ウェーブのあなたに合うワイドパンツは、股上が深くてウエストがへその高さ以上にあり、ひざから下がまっすぐ落ち、靴の甲が半分以上見える丈のものです。この3か所がそろえば、ワイドという形の名前は気にしなくて大丈夫です。逆に、どれか1つが外れているだけで、同じパンツでも腰から下が重たく見えます。
秋冬は生地が厚くなり、上にニットやコートが重なります。夏と同じ選び方のままだと、厚みのぶんだけ重心が下に集まって見えやすくなります。この記事では、その季節の重なりまで含めて、自分の体と手持ちの服で測れる境目を置いていきます。
骨格ウェーブのパンツ全体の考え方は骨格ウェーブの似合うパンツにまとめています。ここではワイドパンツだけに絞り、秋冬に迷いやすいところを厚く書きます。
結論:見るのは股上・裾幅・靴の甲の3か所だけ
ワイドパンツ選びで迷うときは、次の3か所だけを順に見てください。順番にも意味があり、上から先に決めるほど失敗が少なくなります。
| 見る場所 | 合うものの目安 | 外れたときに起きること |
|---|---|---|
| 股上 | ウエストがへその高さ以上 | 腰の位置が下がり、脚の付け根が低く見える |
| 裾幅 | ひざ位置の幅との差が3センチ以内 | 裾に向かって面積が増え、重心が下に集まる |
| 靴の甲 | 半分以上見える | 足首から先が消え、全体が短く見える |
骨格ウェーブの体は、上半身が薄く、腰から下に曲線と柔らかさがあります。そのため腰の位置をどこに見せるかが、ほかの骨格より全体の印象を大きく動かします。股上が深いワイドパンツは、腰の位置を本来より少し上に見せてくれるので、脚の付け根からの線が長く伸びて見えます。
裾幅と靴の甲は、その伸びた線を最後まで細く通すための条件です。股上が合っていても、裾だけ大きく広がっていたり、裾が靴を覆っていたりすると、伸びた線の終わりが太くなってしまいます。
手持ちの1本を3か所で採点する
買い足す前に、いまクローゼットにあるワイドパンツを1本ずつ、この3か所で採点してみてください。合っている場所を1点として、0点から3点までで数えます。
3点のものは、そのまま秋冬の主力にしてください。上に何を合わせても大きく外れにくいので、迷った朝に最初に手に取る1本になります。
2点のものは、外れている1か所を合わせ方で補えば使えます。股上が浅いなら丈の短いトップスで、裾が広がるなら上半身を明るくして、丈が長いならヒールのある靴で補います。補い方は後の章で場面ごとに書いています。
1点以下のものは、補う場所が2か所以上になるので、毎回の組み合わせに時間がかかります。手放す必要はありませんが、秋冬の主力からは外し、気分を変えたい日の1本として残すくらいがちょうどいい距離です。買い足すなら、0点だった場所を最優先で確かめてください。
股上|ウエストがへその高さ以上にあるかを指で測る
まず股上です。試着でも手持ちでも、履いた状態でへその位置に人さし指を横に当ててください。ベルトやウエストの縫い目が、その指より上にあれば合格です。指より下にあるなら、そのパンツは骨格ウェーブには股上が浅めです。
数字で見たい場合は、平置きして前の股の縫い目からウエストの上端までを測ります。これが前股上です。身長によって変わりますが、前股上が28センチ前後以上あると、多くの方でへその高さに届きます。商品の説明に股上の数字が書いてあれば、試着の前にそこで一度ふるいにかけられます。
股上が深いと、トップスの裾を入れたときに腰の位置がそのまま見えます。骨格ウェーブはウエストのくびれが出やすい体なので、そこを高い位置で見せると、上半身の薄さと下半身の柔らかさがつながって、縦に長い印象になります。
股上が浅いワイドを持っているとき
手持ちのワイドパンツの股上が浅い場合も、すぐに手放す必要はありません。上に着るものを短くするか、ウエストより上でベルトを締められる上着を重ねると、見た目の腰の位置を上げられます。ただしこれは補う方法なので、買い足すときは股上の深いものを選んでください。
深すぎる股上もある
反対に、股上がとても深く、ウエストがみぞおち近くまで来るものもあります。骨格ウェーブはウエストが高い位置にあるほうが合いやすいとはいえ、みぞおちまで上がると上半身が極端に短く見え、胸の下で服が区切られて窮屈な印象になります。目安は、へその上から指3本ぶんまで。それより上に来るものは、上に着るトップスの丈で区切りの位置を調整してください。
裾幅|ひざの幅と裾の幅の差を平置きで測る
次に裾幅です。ワイドパンツには、ひざから下がまっすぐ落ちる形と、裾に向かって広がっていく形があります。骨格ウェーブに合いやすいのは、まっすぐ落ちる形のほうです。
見分けるには、パンツを床に平らに置き、ひざの位置の幅と、裾の幅をそれぞれ測ります。ひざの位置は、股の縫い目から裾までのちょうど半分より少し上が目安です。その2つの差が3センチ以内なら、まっすぐ落ちる形です。差が5センチを超えると、裾に向かってはっきり広がる形になります。
広がる形が合いにくい理由は、骨格ウェーブの体の重心がもともと腰から下にあるからです。裾が広がると、視線がさらに下へ引っ張られ、腰から足首までの面積が大きく見えます。まっすぐ落ちる形なら、裾幅が広くても線が縦に流れるので、面積の大きさより縦の長さのほうが目に入ります。
裾幅の絶対値はどれくらいまでなら大丈夫か
差が小さければ、裾幅そのものは広めでもかまいません。平置きで片側の裾幅が25〜30センチくらいまでは、骨格ウェーブでも縦の線を保ちやすい範囲です。30センチを超えるかなり広いものは、生地がとても柔らかく、歩いたときに脚に沿って揺れる場合に限って選んでください。
前の折り目があるかどうか
裾幅と同じくらい効くのが、前の中心に縦の折り目が入っているかどうかです。折り目があると、ワイドパンツの広い面の真ん中に1本の線が通り、面が2つに分かれて細く見えます。骨格ウェーブで広めの裾幅を選びたいときは、折り目の入ったものを選ぶと、縦の線を足しながら幅のゆとりを楽しめます。
生地|秋冬は厚さより「落ちるかどうか」で分ける
秋冬のワイドパンツは、ウールや起毛した生地、厚手の織物が多くなります。骨格ウェーブは張りのある厚い生地が苦手と言われますが、厚さそのものより、生地が下に落ちるかどうかのほうが大事です。
確かめ方は簡単です。裾を片手でつまんで10センチほど持ち上げ、手を離してください。2秒以内にまっすぐ下に落ちて揺れが止まるなら、その生地は骨格ウェーブでも重たく見えにくい生地です。手を離しても持ち上げた形が残り、ゆっくり戻るものは張りが強い生地なので、腰から下の面積が大きく見えやすくなります。
もう1つの見方は、生地の表面です。毛足が長く起毛しているものは、光を吸って面が大きく見えます。起毛していても毛足が短く、表面にほんの少し艶があるものなら、骨格ウェーブの柔らかい質感となじみます。
| 生地の様子 | 骨格ウェーブとの相性 | 合わせ方の工夫 |
|---|---|---|
| 薄手のウールで、持ち上げて離すとすぐ落ちる | 合いやすい | そのままで使える |
| 柔らかい合成繊維で、少し艶がある | 合いやすい | 上をニットにして季節感を足す |
| 毛足の短い起毛 | どちらとも言える | 上半身を明るい色にして重心を上げる |
| 厚手で張りがあり、形が残る | 合いにくい | 股上が深く、裾幅の差が小さいものに限る |
中に履くものの厚み
秋冬はパンツの下にタイツや厚手の靴下を履く日も増えます。薄手の落ち感のあるワイドパンツは、中に厚いタイツを履くと生地が脚に貼りつき、歩くたびに脚の形が浮き出ることがあります。気になるときは、中を薄手のタイツにして、足首から下だけ厚手の靴下を重ねてください。脚に貼りつく生地は、裏地のついたものを選ぶとこの悩みが起きにくくなります。
靴の甲|半分以上見える丈にする
3つ目は靴の甲です。ワイドパンツの丈が長すぎて靴を覆ってしまうと、足首から先が消えます。骨格ウェーブの方は足首が細いことが多いので、そこが見えなくなると全体の終わりが太く見えてしまいます。
試着では、必ず普段履く靴を履いた状態で立ってください。前から見て、靴の甲が半分以上見えていれば合っています。横から見て、裾と床のすき間が1〜3センチあれば、歩いたときにも裾が靴に引っかかりません。
秋冬は靴がブーツになることが多いので、丈は手持ちのブーツに合わせて決めるのがおすすめです。ショートブーツなら、ブーツの履き口が裾の中に隠れて、甲の先だけが見える丈。ヒールのあるブーツなら、ヒールの半分くらいまで裾がかかってもかまいません。
スニーカーで履きたいとき
通勤や子どもの送り迎えでスニーカーが必要な日もあります。その場合は、靴の甲が隠れないように丈を少し短めにし、くるぶしの骨が少しだけ見えるくらいにしてください。くるぶしが見えると、足首の細さがそのまま出るので、ヒールがなくても重心が下に落ちにくくなります。
靴の先の形
靴の先が丸く大きいものより、少しすっきり細いもののほうが、ワイドパンツの裾から出たときに線が細く終わります。先がとがりすぎていると骨格ウェーブの柔らかさから浮くことがあるので、先端が卵形くらいに細まった形が合わせやすい境目です。
ブーツの筒の太さ
ワイドパンツの中にブーツを履く日は、ブーツの筒の太さも見ておいてください。筒が太く、足首まわりにすき間が大きく空いているブーツは、裾の中で筒の形が浮き出て、足首から下が太く見えることがあります。筒の太さの目安は、足首に沿わせたときに指が1〜2本入るくらいです。それ以上すき間があると、歩くたびに裾が筒に引っかかり、裾の落ち方が乱れます。骨格ウェーブの方は、柔らかい革や合成皮革で足首に沿うショートブーツを1足持っておくと、ワイドパンツの丈合わせがとても楽になります。
靴とパンツの間に見える肌
秋冬でも、室内では素足に近い薄手のタイツで過ごす日があります。ワイドパンツの裾と靴の間に肌が見えるときは、その幅が指2本ぶん以内に収まっていると、足首の細さが軽やかに見えます。それより広く肌が見えると、裾が短すぎる印象になり、季節に対して寒々しく見えることもあるので、タイツの色を靴かパンツの色に近づけて、肌の見える幅を目立たなくしてください。
トップスの丈|ウエストの線を消さない長さにする
ワイドパンツが合っていても、上に着るものの丈で印象は大きく変わります。骨格ウェーブに合うのは、トップスの裾がパンツのウエストより下に5センチ以上出ない長さです。
これより長いトップスを裾を出したまま着ると、せっかく高い位置にあるウエストが隠れて、腰から下が一続きの大きな面に見えます。秋冬はニットが厚くなり、裾も長めの形が増えるので、ここで迷う方が多いです。
選択肢は3つあります。1つ目は、もともと丈が短いニットを選ぶこと。2つ目は、薄手のニットやブラウスの裾をパンツの中に入れること。3つ目は、前だけを少し入れて、ウエストの位置を前側だけで見せることです。厚手のニットを全部入れるとお腹まわりがふくらむので、厚手なら1つ目か3つ目を選んでください。
首元とのつながり
骨格ウェーブは上半身が薄いので、首元に少し量があると全体の釣り合いが取れます。ワイドパンツで下半身に面積が出るぶん、タートルネックやボウタイ、首元に小さな飾りのあるニットを合わせると、視線が上に集まって重心が整います。首元の考え方は骨格ウェーブの冬服でも触れています。
重ね着をする日のトップス
秋冬はシャツの上にニットを重ねるなど、トップスが2枚になる日もあります。骨格ウェーブの場合、重ねたトップスの裾が2段になってウエストより下に出ると、腰まわりに横の線が2本入って見えます。重ねる日は、内側のシャツを全部パンツに入れて、外側のニットだけを短い丈にしてください。外に見える裾が1段だけになり、ワイドパンツのウエストの高さもそのまま見えます。
アウターの丈|腰骨までか、裾の少し上までかの二択
秋冬にワイドパンツを履くとき、いちばん迷うのがコートやジャケットとの組み合わせです。骨格ウェーブの場合、アウターの丈は腰骨までの短い丈か、パンツの裾から10センチほど上までの長い丈のどちらかにすると、まとまりやすくなります。
いちばん合わせにくいのは、お尻がちょうど隠れるくらいの中間の丈です。この丈だと、アウターの裾とパンツの広がり始めが同じ高さで重なり、腰まわりに面が2枚重なって見えます。手持ちのアウターがこの丈なら、前を開けて縦の線を見せるか、腰の位置でベルトを締めると印象が変わります。
短い丈のアウターは、ウエストの高さがそのまま見えるので、骨格ウェーブとワイドパンツの組み合わせでは特に使いやすいです。長い丈のコートは、前を開けて着るとパンツの縦の線とコートの縦の線が並び、全体が細長くまとまります。コート選び全体は骨格別ダウンジャケットの選び方も参考になります。
どちらとも取れるとき① 骨格ウェーブかナチュラルか迷う
ここからは、境目に立っている方のための判断です。検索しても答えが出にくいところなので、場面ごとに分けて書きます。
まず、自分の骨格がウェーブなのかナチュラルなのか、はっきりしない場合です。セルフチェックの結果がばらついた方や、診断を受けたときに「ウェーブ寄りのナチュラル」と言われた方がここに入ります。
この場合は、股上だけをウェーブ側に、裾幅と生地をナチュラル側に寄せる折衷が使えます。具体的には、ウエストはへその高さ以上にしたうえで、裾幅は差が5センチくらいまでの少し広がる形も試し、生地も少し厚めのものを候補に入れます。
試着では、鏡の前で3歩歩いて止まってください。止まった直後に、腰の位置が鏡の中で自分の肘より上に見えていれば、その1本はどちらの骨格でも外しにくい形です。肘より下に見えたら、股上か丈のどちらかが合っていません。
もう1つの手がかりは、手首と鎖骨です。手首を反対の指で囲んだときに骨のとがりをあまり感じず、鎖骨が細く見えるならウェーブ寄り、手首の骨がはっきり出て鎖骨がしっかり見えるならナチュラル寄りと考えて、迷ったほうの側に1か所だけ寄せてください。骨格がはっきりしない状態での秋冬の服選びは、骨格がわからないままの秋冬の服でも扱っています。
どちらとも取れるとき② 太ももは細いのに腰まわりに丸みがある
骨格ウェーブの方の中には、太ももや膝下は細いのに、腰からお尻にかけては丸みがはっきりある方がいます。この場合、ワイドパンツの太もも部分にゆとりがありすぎると、そのゆとりが腰の丸みと合わさって、横に広がって見えることがあります。
見るべきなのは、お尻のいちばん高いところから太ももにかけての生地の落ち方です。横から鏡で見て、お尻の頂点から下に生地がまっすぐ落ちているなら合っています。お尻の頂点から外側に向かって生地が広がっているなら、太もものゆとりが多すぎます。
このタイプの方は、腰まわりにタックが1本だけ入っているもの、または前にタックがなく、ダーツで形を作っているものが合いやすいです。タックが2本以上あると、腰まわりの布が増えて丸みが強調されます。
年齢とともに腰まわりの形が変わってきたとき
以前はぴったり合っていたワイドパンツが、ここ数年でしっくりこなくなったという声もよく聞きます。体の形が変わるのは自然なことで、似合わなくなったのではなく、合う寸法が少し動いただけです。
この場合も見る場所は同じで、へその位置とウエストの関係を測り直してください。ウエストが前より下に落ちて見えるなら、股上を1〜2センチ深いものに替えるだけで、前と同じ印象に戻ることが多いです。ウエストがゴムのものを選ぶときは、ゴムの幅が3センチ以上ある平たいものにすると、お腹まわりにしわが寄りにくくなります。
どちらとも取れるとき③ 身長が150センチ台前半まで
小柄な方は、ワイドパンツの丈の許容範囲がとても狭くなります。数センチ長いだけで靴が隠れ、数センチ短いだけで中途半端な丈に見えてしまうからです。
まず、靴を履いた状態で裾と床のすき間を1〜3センチにすることを最優先にしてください。そのうえで、股上が深いものを選ぶと、脚の付け根の位置が上がり、身長より長い脚の印象になります。
丈直しをするなら、ひざから下がまっすぐ落ちる形のものを選んでください。広がる形のものを切ると、裾幅が狭くなって形のバランスが崩れます。まっすぐ落ちる形なら、切っても裾幅がほとんど変わらないので、元の印象を保てます。
小柄な方に向けたワイドパンツは、ヒールのある靴と合わせる前提で作られていないことも多いので、秋冬は甲の浅いショートブーツで3センチ程度のヒールがあるものを1足決めておくと、丈を合わせやすくなります。
どちらとも取れるとき④ ヒールを履けない日が多い
立ち仕事や子どもとの外出が多く、ヒールのある靴を履けない日が続く方もいます。その場合、ワイドパンツの裾が床に近いと、全体が下に引っ張られて見えます。
解決の方向は2つあります。1つは丈を短くして、くるぶしを見せること。もう1つは、パンツと靴の色を近づけて、足首から先を一続きの線に見せることです。黒いパンツに黒いスニーカー、ベージュのパンツに白に近いベージュの靴、というように、明るさを近づけると、ヒールがなくても縦に長く見えます。
この2つは両方やらなくても大丈夫です。手持ちの靴で色を合わせられるならそちらを、色が合わないなら丈を短くするほうを選んでください。
どちらとも取れるとき⑤ 手持ちが張りのある厚手しかない
すでに張りのある厚手のワイドパンツを持っていて、新しく買い足す予定がない方もいるでしょう。その場合は、上半身を軽く見せることで全体の釣り合いを取ります。
具体的には、トップスを明るい色の薄手にし、裾をパンツに入れてウエストを見せます。首元に小さな飾りや、ネックレスを足して視線を上に集めます。アウターは短い丈を選び、腰から下に面が重ならないようにします。靴は甲の浅いものにして、足首から先を細く出してください。
この組み合わせは、張りのある生地の重さを消すのではなく、上に別の見どころを作って視線の配分を変える方法です。全部をそろえる必要はなく、2つか3つを組み合わせるだけでも印象は変わります。
秋冬の予定別:ワイドパンツの合わせ方
ここまでの3か所を前提に、秋冬によくある予定ごとの合わせ方を書きます。手持ちの服で組めるものから試してください。
通勤の日
薄手のウールで股上の深いワイドパンツに、裾を入れたハイゲージのニット、腰骨までのジャケットを合わせます。靴は甲の浅いパンプスか、ヒールが少しあるショートブーツ。会議や来客の多い日でも、ウエストの高さがきちんと見えるので、締まった印象になります。
週末の外出
柔らかい合成繊維の落ち感のあるワイドパンツに、首元に飾りのあるニットを前だけ入れて合わせます。上には長い丈のコートを前を開けて羽織ります。歩いたときに裾が揺れるので、骨格ウェーブの柔らかさがそのまま出ます。
子どもの行事
運動会の応援や発表会の付き添いなど、立ったり座ったりが多い日は、生地が柔らかく膝が出にくいワイドパンツが楽です。ただし芝生や体育館の床に座る場面があるなら、裾が床につかない丈にしておくと汚れを気にせずに済みます。上は丈の短いカーディガンか、腰骨までのジャケットにして、ウエストの位置を見せてください。
帰省や親戚の集まり
座る時間が長い日は、ウエストがゴムで、前だけベルト風の作りになっているワイドパンツが楽です。股上が深いものを選べば、座っても腰まわりが窮屈になりにくく、立ったときにもウエストの位置が高く見えます。上は丈の短いカーディガンにすると、室内でアウターを脱いでもまとまります。
雨や雪の日
裾が濡れると重くなり、余計に下に引っ張られて見えます。雨の日は丈を少し短めのものにし、くるぶしが見えるくらいの長さにしてください。靴は防水のショートブーツで、甲が少し見えるものを選ぶと、足元が重くなりすぎません。
近所への買い物や散歩
近所に出るだけの日は、ゆるいニットにワイドパンツという楽な組み合わせになりがちです。骨格ウェーブの場合、上も下もゆるいと体の線がどこにも見えなくなり、全体が大きな箱のように見えます。楽さを残したいなら、どちらか一方だけをゆるくしてください。ワイドパンツを履く日は、ニットを体に沿う薄手のものにするか、ゆるいニットなら裾の前だけをパンツに入れます。それだけで腰の位置が見え、近所への外出でもきちんとした印象が残ります。
旅行や移動の多い日
電車や車での移動が長い日は、座ったときに膝の裏や腰まわりにしわが寄りにくい生地を選んでください。柔らかい合成繊維で少し伸びるものなら、長く座ったあとに立ち上がっても、生地がすぐに下に落ちて形が戻ります。旅先で歩く距離が長いなら、靴はヒールの低いショートブーツにして、丈をくるぶしが少し見える長さにしておくと、階段や石畳でも裾を踏む心配がありません。荷物を肩にかける日は、バッグの底が腰骨より上に来る長さにすると、腰まわりに面が増えず、ワイドパンツの縦の線がそのまま残ります。
職場で座る時間が長い日
デスクに向かう時間が長い日は、ウエストのボタンやホックが座ったときにお腹に当たって苦しくなることがあります。股上が深いものほど、座ったときにウエストの縫い目が肋骨の下に当たりやすいので、試着では必ず一度椅子に座ってください。座ってこぶし1つぶんのゆとりがウエストに残るなら、1日座っていても楽に過ごせます。ゆとりがない場合は、後ろだけゴムになっているものを選ぶと、前から見たきちんと感を保ちながら、座ったときの窮屈さが和らぎます。
試着で確かめる順番|90秒で終わる手順
ワイドパンツを試着するときは、次の順番で見てください。全部で1分半ほどで終わります。
- 普段履く靴、またはそれに近いヒールの靴を履く
- へその位置に指を横に当て、ウエストがその上にあるかを確かめる
- 横向きになり、お尻の頂点から下に生地がまっすぐ落ちているかを見る
- 前を向いて、靴の甲が半分以上見えているかを見る
- 鏡の前で3歩歩いて止まり、2秒後に裾の揺れが止まるか、腰の位置が肘より上に見えるかを見る
1つでも外れたら、どこが外れたかを覚えておいてください。次に試すパンツでは、外れた場所だけを先に確かめればよくなります。全部を毎回やり直すより、ずっと短い時間で合う1本にたどり着けます。
試着室の鏡は距離が近く、全身が収まらないこともあります。可能なら試着室を出て、2メートルほど離れた鏡で見てください。近くで見ると生地の質感ばかりが目に入りますが、離れると腰の位置と裾の終わり方がはっきり見えます。
よくある迷い|折り返し・色・ベルト
裾を折り返すのはどうか
丈が長いワイドパンツを、裾を折り返して履く方法もあります。骨格ウェーブの場合、折り返すと裾に布の厚みが増え、重心が下に寄りやすくなります。折り返すなら1回だけ、幅は3センチ以内にしてください。
それより長く折り返す必要があるなら、丈直しに出すほうが仕上がりがきれいです。秋冬の厚い生地は折り返した部分がふくらみやすいので、特に注意が必要です。
色は明るいほうがいいのか
骨格ウェーブだから明るい色のパンツがいい、というわけではありません。色の明るさより、上半身との明るさの差のほうが大事です。トップスが明るくてパンツが暗いと、視線が上に集まって重心が上がります。逆にトップスが暗くてパンツが明るいと、視線が下に集まります。
秋冬は暗い色のパンツが多くなるので、トップスかアウターのどちらかに明るい色を入れると、ワイドパンツでも重たく見えにくくなります。上も下も暗い色にしたい日は、首元にだけ明るい色のスカーフやネックレスを足してください。
ベルトは足したほうがいいのか
ベルトはウエストの位置を示す線になるので、骨格ウェーブとワイドパンツの組み合わせでは心強い味方です。幅は2〜3センチの細めのものが、骨格ウェーブの華奢な上半身となじみます。幅が4センチを超える太いベルトは、ウエストの位置は強調できても、腰まわりに横の線が太く入るので、トップスとパンツの色が近い日に限って使ってください。
まとめ|3か所を測れば、ワイドは骨格ウェーブの味方になる
骨格ウェーブのワイドパンツは、形の名前で避けるものではありません。股上が深くウエストがへその高さ以上にあること、ひざから下がまっすぐ落ちていること、靴の甲が半分以上見えること。この3か所をそろえれば、秋冬の厚い生地でも腰の位置が高く残り、柔らかい雰囲気をそのまま生かせます。
迷ったときは、骨格の判定より先に、手元のパンツの寸法を測ってください。へそに指を当てる、平置きで2か所の幅を測る、靴を履いて甲を見る。この3つだけで、手持ちの1本が使えるかどうか、次に買うならどこを見ればいいかがはっきりします。
骨格の判定そのものに迷いがある方は、骨格診断のセルフチェックから始めてください。ブーツの選び方は骨格別ブーツの選び方にまとめています。
よくある問い
- Q. 骨格ウェーブはワイドパンツを履かないほうがいいのですか
- 履いて大丈夫です。形の名前で避ける必要はありません。見ていただきたいのは、ウエストの位置がへそより上にあるか、ひざから下がまっすぐ落ちているか、靴の甲が半分以上見えているかの3か所です。この3つがそろうと、腰の位置が高く残り、脚が長く見えます。そろわないものを避ければ、ワイドパンツ自体は秋冬の通勤にも週末にも使えます。
- Q. 秋冬の厚い生地は骨格ウェーブに向かないのでしょうか
- 厚さそのものより、生地が下に落ちるかどうかで分かれます。裾を片手でつまんで持ち上げ、手を離したときに2秒以内にまっすぐ落ちて揺れが止まる生地なら、厚手でも重たく見えにくいです。手を離しても形が残ってしまう張りの強い生地は、骨格ウェーブでは腰から下の面積が大きく見えるので、薄手のウールや細い糸で織った生地を選んでください。
- Q. 骨格ウェーブかナチュラルか迷っています。ワイドパンツはどちらに合わせればいいですか
- 迷うときは、股上だけをウェーブ側、裾幅と生地だけをナチュラル側に寄せる折衷が使えます。ウエスト位置をへそより上にしたうえで、裾幅は少し広め、生地は少し厚めを選びます。試着で3歩歩いて止まり、腰の位置が鏡の中で腕の肘より上に見えていれば、その1本はどちらの骨格でも外しにくい形です。
- Q. 身長が低めでもワイドパンツは履けますか
- 履けます。ただし丈の許容範囲が狭くなるので、試着では靴を履いた状態で裾と床のすき間を測ってください。すき間が1〜3センチ、靴の甲が半分以上見える丈なら、小柄でも脚の付け根からの線がつながって見えます。丈直しをするときは、裾幅が変わらないまっすぐな形のものを選ぶと、切っても印象が崩れません。
— メグラシ編集部





