ズボンの裾上げを簡単に|縫わずに片足15分、できるかは裾幅の差で決まる

**長すぎるズボンを平らな机に置いて、2か所の幅を測ってみてください。**今の裾の幅と、新しく裾にしたい位置の幅です。片側で1cm以内の差なら、そのズボンは縫わずに片足15分で裾上げできます。
ズボンの裾上げをいちばん簡単に済ませる方法は、アイロンで貼る裾上げテープです。針も糸も使いません。ただ、どのズボンでも簡単にいくわけではなく、裾の幅、詰める長さ、生地の3つで結果が分かれます。
まつり縫い・ミシン・テープ・お直しの4つをどう選び分けるかはズボン裾上げの4つの方法の違いにまとめました。この記事は、そのうちいちばん手軽なテープで、家で実際に仕上げるまでの手順です。
結論|簡単に済むのは、裾幅が変わらず、伸びないズボン
簡単な方法で仕上がるかどうかは、作業の上手さより、ズボンの側の条件で決まります。
| 見るところ | 簡単に済む | 手間が増える |
|---|---|---|
| 新しい裾と今の裾の幅の差(片側) | 1cm以内 | 1cmを超える |
| 詰める長さ | 4cm以内は切らずに折る | 4cmを超えると切る作業が入る |
| 生地 | 伸びない綿・ポリエステル・薄手のウール | 伸びる生地・撥水加工・厚いデニム |
| 裾の作り | 内側に1回折っただけのシングル | ダブル・裏地つき・スリット入り |
**左の列にすべて入っていれば、テープで十分です。**右の列に1つでも入ったら、そのズボンは簡単な方法から外してください。
30秒で確かめる|幅の差を2か所で測る
ズボンを裏返さずに机に平らに置き、脇の縫い目を端にそろえます。
- 今の裾の端で、横幅を測る
- 詰めたい長さだけ上がった位置で、同じように横幅を測る
- 2つを引き算する
ストレートやワイドのズボンは、ほとんど差が出ません。裾に向かって細くなるテーパードは、上がった位置のほうが広くなります。
折り返した布は、上がった位置の幅のまま、細い裾の内側に入ります。**差が片側1cmを超えると、内側の布が余って波打ちます。**これがテープの裾がよれる、いちばん多い原因です。
詰める長さで、切るかどうかが決まる
詰める長さが4cm以内なら、切らずに、そのまま内側へ折り込むのがいちばん簡単です。今の裾の折り返しの上に、もう1回折り重ねる形になります。
4cmを超えると、折り重ねた布が厚くなり、裾が重く下がります。この場合は、余りを切ってから折ります。切ると元には戻せないので、あとで長さを変える可能性があるズボンは、詰める長さが多少あっても切らずに折り込んでください。厚みが出た裾は、歩くと少し揺れ方が変わりますが、室内で見るぶんにはほとんど分かりません。
用意するもの
- 裾上げテープ(生地の色に近いもの)
- アイロンとアイロン台
- 当て布(綿のハンカチで足ります)
- メジャーか定規
- チャコペンか、洗えば落ちる印付けのペン
- クリップか安全ピン
- 布を切るはさみ(切る場合だけ)
テープの色は、表からは見えませんが、薄い生地だと透けることがあります。迷ったら、生地より一段暗い色を選ぶと沈んで目立ちません。
手順1|丈は、秋にいちばん合わせる靴で決める
裾の長さは、靴で変わります。甲の高い靴とぺたんこの靴では、同じズボンでも裾の止まる位置が1〜2cm違います。
これから秋冬にいちばん合わせる靴を履いて、裾を内側に折り、クリップで仮に留めてください。ブーツとパンプスの両方で履くズボンなら、ブーツのほうで決めると、パンプスの日に短すぎることがありません。
ひとりのときは、鏡を上から見下ろさずに、スマートフォンを床に置いて横から写真を撮ります。上から見ると、裾は実際より長く見えます。写真で、裾が靴の甲のどこに触れているかを見て決めます。
手順2|左右の印は、床からではなく今の裾から測る
長さが決まったら、片足だけ脱いで、今の裾から仮留めした折り目までを測ります。もう片方の足も、今の裾から同じ長さを測って印を付けます。
床から測ると、立ち方で左右の数字が動きます。今の裾から測れば、ひとりでも左右がそろいます。印は裾の一周に4か所、前・後ろ・両脇に付けておくと、折るときに線がずれません。
手順3|折り代を4cm残して切る
詰める長さが4cmを超える場合だけの手順です。印から下に4cmを残して、余りを切ります。
4cmにするのは、テープの幅が収まり、その上下に少し余裕が残るからです。これより短いと、テープの端が折り代からはみ出して、生地に直接貼り付きます。はみ出した部分は表から触ると硬く、洗うとそこだけ波打ちます。
切るときは、ズボンを平らに置いて前後を1枚ずつ切らず、筒のまま一周をぐるりと切ると、左右の高さが狂いにくくなります。
手順4|折り目を先にアイロンで付ける
テープを挟む前に、印の線で内側に折り、当て布をしてアイロンで折り目だけを付けます。
この一手間を飛ばすと、テープを挟みながら折ることになり、手が足りずに線がずれます。先に折り目を付けておけば、あとは開いてテープを置き、閉じるだけです。
手順5|テープを挟んで、滑らせずに押さえる
- 折り目を開き、折り代の端から5mmほど上にテープを置く
- 折り目どおりに閉じる
- 当て布をかけ、アイロンを上から押し当てる
- 1か所10〜15秒押さえたら、持ち上げて隣へ移る
アイロンは滑らせず、押しては持ち上げるを繰り返してください。滑らせると、温まったテープが引きずられて斜めに貼り付きます。
押さえ終わったら、冷めるまで動かさずに置きます。接着剤は冷えたときに固まるので、温かいうちに持ち上げると端から浮きます。
生地ごとに変えるところ
| 生地 | 変えるところ |
|---|---|
| 綿・チノ | 買ってから一度も洗っていなければ、先に一度洗う。洗うと縮んで丈が上がることがある |
| ポリエステル | アイロンは中温。高温では生地が溶けて光る |
| 薄手のウール | 当て布を2枚重ね、蒸気を使って押さえる |
| 厚いデニム | 脇の縫い目が重なる所で浮きやすい。そこだけ時間を倍にする |
| 伸びる生地・撥水加工 | テープは使わない。縫うかお直しへ |
秋冬のズボンはウールや起毛が増えます。起毛の生地は、表から押さえると毛が寝てしまうので、当て布をした上で、裏返した状態の内側からアイロンを当ててください。
どちらとも取れるとき①|幅の差が、ちょうど1cm
測ったら差がちょうど1cmだった。この場合は、詰める長さを見て決めます。
詰める長さが3cm以内なら、テープで進めて構いません。折り返す布が短いので、余った幅が波打つ範囲も狭く、押さえ込めます。4cmを超えるなら、布の余りも長くなるので、脇の縫い目のところで折り代を少し斜めに切り込み、広がりを逃がしてから貼ってください。それでも裾が突っぱるなら、縫う方法に切り替えます。
どちらとも取れるとき②|少しだけ伸びる生地
綿に少しだけ伸びる糸が混ざったズボンは、見た目では分かりにくいものです。裾を両手で横に引いて、指1本分以上伸びるなら、テープは避けてください。
膝を曲げるたびに生地だけが伸び、テープが取り残されて浮きます。ほとんど伸びないなら、テープで大丈夫です。迷うときは、目立たない裾の内側に3cmだけ試しに貼り、一日履いてから残りを進めると、失敗が一か所で済みます。
どちらとも取れるとき③|あとで長さを戻すかもしれない
季節で合わせる靴が変わる、成長期の家族と共有している、まだ丈を決めきれていない。そういうズボンは、切らずに折り込むだけにしてください。
テープは、当て布をして温めながらゆっくりはがせば取れます。切っていなければ、元の長さに戻せます。取ったあとに接着剤が少し残ったら、温かいうちに別の布で押さえると目立たなくなります。
よくある失敗と、その場での直し方
簡単な方法でも、仕上げてから気づくことがあります。多いのは次の4つです。
**表からテープの形が浮いて見える。**生地が薄いと、テープの縁の線が表に出ます。貼ったあとなら、表側から当て布を2枚重ねて、蒸気を当てながら軽く押さえると線がなじみます。次からは、テープを折り代の端から5mm上ではなく、1cm上に置くと、縁が生地の厚みの中に入ります。
**左右で長さが違った。**印を床から測ったときに起きます。短いほうに合わせるなら、長いほうのテープを温めてはがし、今の裾から測り直して貼り直してください。はがした直後はテープが柔らかいので、同じテープをそのまま使えます。
**裾が外側に跳ねる。**折り目を付ける前にテープを挟んだときに起きます。いったんはがし、手順4の折り目付けからやり直してください。折り目が一本の線になっていれば、跳ねは止まります。
**しばらくして端からはがれてきた。**はがれるのは、たいてい脇の縫い目が重なって厚くなっている所と、裾の角です。当て布をして、その場所だけもう一度15秒押さえてください。同じ場所が何度も浮くなら、そこだけ手で数針縫い留めると止まります。テープと縫い目を組み合わせるのは、見た目にも持ちにも問題はありません。
洗濯機に入れるときは裏返してネットに入れると、裾が他の服とこすれにくくなります。洗いやすい服の見分け方は洗濯しやすい服は売り場で決まるにまとめています。
まとめ
- いちばん簡単なのは、アイロンで貼る裾上げテープ
- 始める前に、今の裾と新しい裾の位置の幅を測る。片側1cm以内なら簡単に済む
- 詰める長さが4cm以内なら切らずに折り込み、超えるなら折り代4cmを残して切る
- 丈は秋にいちばん合わせる靴で決め、左右は今の裾から測る
- アイロンは滑らせず、押しては持ち上げる。冷めるまで動かさない
幅を測って差が大きかったズボンは、無理に簡単な方法で進めないでください。その一本は、4つの方法の違いで縫う側の方法を選ぶほうが、仕上がりも早く決まります。
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よくある問い
- Q. ズボンの裾上げをいちばん簡単にする方法は何ですか
- 縫わずにアイロンで貼る裾上げテープです。丈を決めて印を付け、裾を内側に折ってアイロンで折り目を付け、折り返しの間にテープを挟んで当て布の上から押さえます。慣れていなくても片足15分ほどで終わります。ただし、ズボンが裾に向かって細くなっていて、新しい裾の位置と今の裾で幅が片側1cm以上違うときは、折り返した布が突っぱって平らになりません。その場合は簡単な方法をやめて、縫うかお直しに出してください。
- Q. 裾上げテープはどのくらい持ちますか
- 薄手から中くらいの厚みで伸びない生地なら、ふだんの洗濯には耐えます。はがれてくるのは、たいてい脇の縫い目が重なって厚くなっている場所か、裾の角からです。浮いてきたら、当て布をしてもう一度アイロンで押さえれば戻ります。洗濯機に入れるときは裏返してネットに入れると、裾が他の服とこすれにくくなり、はがれる時期を遅らせられます。
- Q. 裾上げテープを使ったあと、元の長さに戻せますか
- 切らずに折り込んだだけなら、アイロンで温めながらゆっくりはがせば、元の長さに戻せます。テープの接着剤が生地に少し残ることがありますが、当て布の上から温めて、温かいうちに別の布で押さえ取ると目立たなくなります。折り代を残して切った場合は、切った分は戻りません。あとで長さを変えるかもしれないズボンは、切らずに折り込む方法を選んでください。
- Q. ひとりで丈を決めるにはどうすればいいですか
- 秋にいちばん合わせる靴を履いて、裾を内側に折ってクリップか安全ピンで仮に留め、スマートフォンを床に置いて横から写真を撮ります。鏡を上から見下ろすと、裾が実際より長く見えるからです。写真で、裾が靴の甲のどこに触れているかを確かめて、長さを決めてから印を付けます。左右は、床からではなく今の裾から同じ長さを測ると、ひとりでもそろいます。
— メグラシ編集部





