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セーターの保管方法|出した日の臭い・黄ばみ・型崩れから逆算して直す

メグラシ編集部//読了 14分
収納ケースから取り出した生成り色のセーターを両手で持ち上げ、脇の縫い目を広げて確かめている手元

しまっておいたセーターを出した日に、最初に気づいたのは何でしたか。ケースを開けた瞬間の臭いか、広げたときの襟の黄色さか、光に透かして見えた小さな穴か、肩や胸に残った折り線か。最初に気づいた症状が、去年のしまい方で外れていた場所を、ほぼそのまま指しています。

この記事は、出した日の症状から逆にたどって、どこを直せば次の冬に同じことが起きないかを決めるためのものです。しまう手順を最初から覚え直す必要はありません。外れていた1か所だけを直せば足ります。

先に全体を言い切ります。臭いは湿気と皮脂のどちらかで、陰干しで消えるかどうかで分かれます。黄ばみは出た場所が襟・脇・袖口なら、しまう前の汚れの落とし残しです。穴は大きさと縁の形で、虫か擦れかを見分けます。型崩れは、置いた形と重さがそのまま残っています。

結論|出した日に最初に気づいたことで、直す場所が1つに決まる

セーターを出した日の困りごとは、だいたい次の5つに分かれます。臭う、黄ばんでいる、穴が開いている、形が崩れている、毛玉や毛羽が増えている。この5つは、それぞれ去年のしまい方の別々の場所から起きています。

出した日に気づいたこと去年外れていた場所次の冬に変えること
ケースを開けた瞬間に臭う乾ききる前に入れた、ケースが湿っていた洗ってから丸1日置いて、脇と袖口を触って確かめてから入れる
襟・脇・袖口が黄色い着たあとの皮脂を落とさずにしまった一度でも着たものは、その3か所を落としてから入れる
小さな穴が点々とある汚れが残っていた、防虫剤が切れていた汚れを落とす、防虫剤を一番上に置き、期限を書いておく
肩や胸に線、全体が平たい詰め込みすぎた、重いものを上に載せたケースは8割まで、重いものを下に置く
毛玉や毛羽が増えているしまう前のブラシを省いた、隣の服と擦れたブラシをかけ、表面の粗いものと分けて入れる

症状が2つ以上重なっていることもあります。そのときは、後半の「どちらとも取れるとき」で順番を決めます。まずは一番はっきりしている症状を1つ選んでください。

この表は、症状と原因を結ぶ線を見せるためのものです。実際に直すときは、このあとの各見出しで、自分のセーターがどの場合に当たるかを確かめてから手を動かしてください。

出した日にやる順番|広げる前に、ケースの中と底を見る

セーターを取り出すとき、すぐに広げて着てみたくなります。その前に、ケースの中の様子を1分だけ見てください。ここで見たものが、あとで原因を絞るときの手がかりになります。

ふたを開けた瞬間の空気

ふたを開けたときに、湿ったような重い空気を感じたら、ケースの中に湿気がこもっていました。ケースの内側の壁を手のひらで触って、ひやっとする、あるいは水滴の跡が白く残っているなら、しまった場所そのものが湿りやすい場所です。押し入れの下段や、北側の壁に接したクローゼットに多い状態です。

防虫剤の強い臭いが鼻に来るときは、防虫剤が多すぎたか、種類の違うものが混ざっていました。逆に、防虫剤を入れたはずなのに何の匂いもしないときは、使用期間が過ぎて中身が切れていた可能性があります。

ケースの底と角

服を全部出したあと、ケースの底と四隅を見てください。細かい粉のようなもの、糸くずとは違う小さな粒、薄い殻のようなものがあれば、虫がいた跡です。この場合は、穴が見つかっていなくても、すべての服を一度広げて裏まで確かめます。

底に何も落ちていなければ、虫の心配はかなり減ります。そのときは臭いと形の確認に進みます。

広げる順番

ケースの一番上にあったものから順に広げます。上のものほど防虫剤に近く、下のものほど重さを受けています。上にあった服に臭いが強く、下にあった服に型崩れが強いなら、防虫剤と重さの両方が原因として当てはまります。どの段にあった服に、どの症状が出たかを覚えておくと、次の冬にしまう順番を決めるときに使えます。

出す日を選ぶ

ケースを開ける日は、晴れて空気が乾いた日を選んでください。雨の日や、雨上がりで部屋の空気が重い日に開けると、ケースの中のにおいなのか、部屋の湿気なのかが区別しにくくなります。セーターを広げて陰干しする場所も確保しにくくなります。

出したセーターをすぐに全部広げる場所がないときは、一度に出すのを2〜3枚までにします。まとめて出してベッドの上に積み重ねると、上の服の重さで下の服に新しい折り線が付き、出した日の型崩れなのか、積んだせいなのかが分からなくなります。着る予定の近いものから順に出していけば、確かめる手間も分けられます。

臭いがした|陰干しで消えるかどうかで、湿気か皮脂かに分かれる

出した日の臭いは、大きく3つの種類があります。ケースの中にこもったにおい、防虫剤のにおい、そして服そのものから出る酸っぱいようなにおいです。前の2つは外に置けば抜けていきますが、最後の1つは置いても抜けません。

2〜3時間の陰干しで見分ける

臭いのあるセーターは、直射日光の当たらない、風が通る場所に平らに広げてください。ハンガーに掛けると重みで伸びるので、物干しネットや、乾いたバスタオルを敷いた台の上に置きます。

2〜3時間たったら、顔を近づけてもう一度においを確かめます。全体のこもったにおいが消えていれば、原因はケースの中の湿気か、防虫剤の残り香です。この場合は洗う必要はありません。そのまま着て構いません。

半日置いても、襟の内側、脇の下、袖口の内側から酸っぱいにおいが残るときは、しまう前に落としきれなかった皮脂や汗が、置いている間に変わったものです。これは風に当てても消えません。表示に従って洗ってから着てください。

におう場所を指で押さえて確かめる

全体がにおうのか、場所が決まっているのかも見分けの手がかりです。セーターを鼻から20cmほど離して全体をかぎ、次に襟の内側、脇、袖口に鼻を近づけます。全体からうっすらにおうなら湿気、決まった場所だけが強いなら皮脂です。

場所が決まっているときは、その場所が肌に当たっていた場所かどうかを考えます。襟の内側は首、脇は汗、袖口は手首と、肌が触れる場所に皮脂がたまります。肌が触れない胸の真ん中や背中の中央だけがにおうことは、ほとんどありません。

臭いを次に出さないしまい方

湿気が原因だったときに直すのは、入れる前の乾かし方と、しまう場所です。洗ったセーターは、表面が乾いたように感じても、脇の縫い目や袖口のゴム編みの中に水分が残っています。平らに干して表が乾いてから、さらに丸1日置いてください。入れる前に脇の下と袖口を指でつまみ、ひやっとしないことを確かめてから入れます。

しまう場所は、床から離すことを優先します。押し入れなら下段より上段、クローゼットなら床に直接置くより、すのこや棚の上に置きます。床からの高さが10cmあるだけでも、下にたまる湿気から離れられます。ケースの中に除湿剤を入れるなら、服の下ではなく、ケースの隅に立てて置き、しまう日に新しいものに替えます。

ケースを密閉したまま半年置く場合は、晴れて空気が乾いた日を選んで、一度だけふたを開けて空気を入れ替えると、こもったにおいが出にくくなります。忘れやすいので、しまう日に「◯月ごろ一度開ける」とメモを貼っておくと続きます。

皮脂が原因だったときは、次の「黄ばみ」と同じ直し方になります。においと黄ばみは、同じ汚れが別の形で出てきたものです。

黄ばみが出た|出た場所で、原因が決まる

広げたセーターに黄ばみを見つけたら、まず場所を確かめてください。黄ばみは、どこに出たかで原因がほぼ決まります。

襟・脇・袖口に出た黄ばみ

肌に当たる3か所に出た黄ばみは、皮脂と汗の落とし残しです。しまうときには見えなかった汚れが、半年かけて空気に触れて色が変わり、出した日に初めて見えるようになります。しまう前に「一度しか着ていないから」と洗わずに入れたセーターに、とくに多く出ます。

見分けるには、黄ばみの縁を見ます。縁がぼんやり広がって、内側ほど濃いなら皮脂です。肌に当たっていた形をなぞるように、襟ならぐるりと輪の形に、脇なら楕円に出ます。

全体がくすんでいる黄ばみ

一か所ではなく、全体がうっすら黄色っぽく見えるときは、光や空気に長く当たっていたことが考えられます。白や生成りのセーターで起きやすく、とくにケースの一番上や、窓に近い場所に置いていたものに出ます。透明なケースに入れて、日の入る部屋に置いていたときにもよく起きます。

この場合は、ケースの中で上にあった面だけが色が変わり、下に向いていた面はきれいなままのことがあります。表と裏で色が違うなら、光が原因です。

点々と出た小さなしみ

直径が数ミリの小さな黄色い点が散らばっているときは、着ているときに付いた食べこぼしや飲みものの跡が、時間をかけて浮き出てきたものです。胸から腹のあたり、袖の手首側に多く出ます。しまうときに見えなかったのは、色の薄い飲みものや油が、乾くと目立たなかったからです。

家で落とすか、専門店に出すか

洗濯表示で家で洗えるものなら、黄ばんだ場所だけ先に中性洗剤を薄めた水でたたいてから、表示に従って洗います。こすると毛羽立ちや縮みの原因になるので、タオルを下に敷いて上から押すように扱います。

家で洗えない表示のもの、カシミヤやアンゴラのように毛足が長いもの、色が濃くて色落ちが心配なものは、無理に家で落とさず、黄ばみの場所を伝えて専門店に出すほうが確実です。

黄ばみを次に出さないしまい方

ここで直すのは1つだけです。一度でも着たセーターは、襟・脇・袖口の汚れを落としてからしまう。全体を洗うのが難しければ、この3か所だけでも構いません。見た目にきれいでも、肌に触れた場所には皮脂が残っています。

光が原因だったときは、透明なケースを使うなら暗い場所に置くか、セーターを白い布や不織布で包んでから入れます。ケースの一番上に白や生成りのセーターを置かないこと、窓際の棚に置かないことも合わせて直します。

穴が開いていた|大きさと縁の形で、虫か擦れかを見分ける

光にかざしたときに、小さな穴が見つかることがあります。全部が虫食いとは限りません。穴の大きさと縁の形を見ると、虫か、擦れか、編み目のほつれかが分かります。

虫食いの穴

虫食いの穴は、直径1〜3mmほどの小さなものが、近い場所にいくつか固まって出ることが多いです。縁を見ると、糸の先が細く削られたように不揃いで、まわりの毛が薄くなっています。表から見て穴がなくても、毛足だけが食べられて、地の編み目が透けて見える場所があることもあります。

場所は、汚れが残っていた場所に集中します。襟、脇、袖口、食べこぼしのあった胸元です。ケースの底に細かい粉や粒が落ちていたなら、ほぼ虫食いと考えてよいでしょう。

擦れや引っかけの穴

擦れでできた穴は、まわりの編み目が平たく潰れて、毛羽が寝ています。肘や脇の下、カバンが当たる腰の横など、着ているときに何かと擦れる場所に出ます。しまう前からすでに薄くなっていた場所が、出した日に穴として見えたものです。

引っかけた穴は、穴の上下に編み目が伸びたり、1本の糸が輪になって飛び出していたりします。どこか一か所だけに出ていて、まわりに小さな穴が散らばっていないのが特徴です。

編み目がほどけた穴

縫い目の際や、編み地の切り替えの場所に穴があるときは、縫い糸や編み糸が切れてほどけたものです。穴の縁から糸を引くと、するするとほどけていきます。虫食いとは直し方が違うので、ほどけが広がらないうちに、糸を留めるか、お直しに出します。

穴の大きさと場所で、直して着るか、家で着るか、手放すかを決める目安は服の虫食いを見つけたらに詳しくまとめています。

穴を次に出さないしまい方

虫食いだったときに直すのは、汚れと防虫剤の2つです。汚れは黄ばみと同じで、一度でも着たものは肌に当たる場所を落としてからしまいます。虫は汚れが残っている場所を選んで食べるので、汚れがなければ食べる場所がありません。

防虫剤は、置く位置と期限を直します。防虫剤の成分は空気より重く、上から下へ広がっていくので、服の一番上に置きます。ケースの底に置くと、上の服まで届きません。種類の違う防虫剤を同じケースに入れると、成分が反応して服にしみが出ることがあるので、1つのケースには1種類だけにします。

期限は、防虫剤の袋に書いてある使用期間を、しまう日にケースのふたに書いておきます。半年でしまうつもりが、夏が長引いて8か月になり、最後の2か月は防虫剤が切れていた、ということがよく起きます。防虫剤の選び方やしまう側の手順は衣類の防虫剤とニット・ウールの保管で詳しく扱っています。

擦れや引っかけだったときは、しまい方より着方の問題です。しまう前に薄くなっている場所がないか、光にかざして確かめる手順を1つ足すと、出した日に驚かずに済みます。

穴が見つかった日に、ほかの服へ広げない

虫食いの穴が見つかった日は、そのセーターをほかの服と同じ場所に置かないでください。広げて確かめたあとは、ほかの服とは別の袋に入れて口を閉じ、手入れが済むまで分けておきます。

ケースが空になったら、底と角を掃除機で吸ってから、固く絞った布で拭きます。ケースの近くにあった服、同じ押し入れの棚にあった服も、時間のあるときに一度広げて裏を確かめます。食べ跡がなければ、それで終わりです。

手入れが済んだセーターは、洗ってよく乾かしてから、着る季節の置き場所に戻します。穴を直すか、そのまま家で着るか、手放すかは、穴の大きさと場所で決めます。

形が崩れていた・毛玉が増えていた|置いた形と隣の服が残る

型崩れは、置いた形と重さの跡

出した日に、肩にハンガーの角が飛び出していたり、胸の真ん中に折り線がくっきり入っていたり、全体がぺたんと平たくなっていたりするのは、しまっている間の形と重さが残ったものです。

ハンガーの跡が出たなら、長期間吊るしていたのが原因です。セーターは自分の重さで下に伸びるので、半年吊るすと肩の形が変わり、着丈や袖が伸びることがあります。長くしまうときは、吊るさずに畳んで入れます。

折り線が消えないなら、折る位置が毎回同じだったか、ケースに詰め込みすぎて押されていたかです。ケースに入れるのは容積の8割までにして、ふたを閉めるときに上から押さえつけなくても閉まる量にします。

ぺたんと平たくなっていたら、上に重いものが載っていました。厚手のセーターを下、薄手を上にして、重さが下の服にかかりすぎないようにします。

すでに付いた跡は、スチームを浮かせて当て、手で形を整えて平らに置くと、たいていは戻ります。それでも戻らない伸びの直し方はニットの伸びを戻すにまとめています。着る季節に毎日の置き方で崩れるのを防ぐ方法はニットの保管方法を見てください。

毛玉と毛羽は、しまう前のブラシと隣の服

しまったときより毛玉が増えているように見えるのは、しまう前にブラシをかけていなかったか、ケースの中で隣の服と擦れていたかです。しまっている間に毛玉が新しくできることは少なく、しまう前にできかけていた小さな毛玉が、ケースの中で押されて目立つようになったものがほとんどです。

しまう前に、毛の流れに沿って上から下へブラシをかけると、からんだ毛がほぐれて、表面のほこりも落ちます。ケースに入れるときは、表面が粗い服、たとえばツイードやボタンの多いカーディガンを、毛足の長いセーターと直接重ねないようにします。間に薄い布を1枚挟むだけで擦れは減ります。

毛羽立ちが何回目の着用で出たかで原因を分ける方法はニットの毛羽立ちで扱っています。

どちらとも取れるとき①|臭いと黄ばみが、同じセーターに両方ある

臭いと黄ばみが同じ場所にあるなら、原因は1つです。襟の内側が黄ばんでいて、そこから酸っぱいにおいがするなら、皮脂の落とし残しです。この場合は陰干しを飛ばして、黄ばみを落とす手入れから始めてください。においも一緒に落ちます。

迷うのは、黄ばみは襟だけなのに、においは全体からするときです。このときは、2つの原因が重なっています。皮脂の落とし残しが襟にあり、それとは別に、ケースの中に湿気がこもっていました。

順番は、先に陰干しを2〜3時間してから、襟の黄ばみを手入れします。陰干しで全体のにおいが消えれば、襟だけ手入れすれば済みます。陰干しのあとも全体からにおうなら、全体を洗います。先に洗ってしまうと、湿気のにおいだったのか皮脂のにおいだったのかが分からなくなり、次の冬に何を直せばいいかが決められなくなります。

次の冬に直すのは2か所です。襟の汚れを落としてからしまうことと、しまう場所を床から離すこと。どちらか一方だけを直すと、もう一方が残ります。

どちらとも取れるとき②|虫食いか、もともとの編み目の粗さか

ざっくりした編み地のセーターや、透かし編みが入ったものは、光にかざすと編み目の隙間がたくさん見えます。これが虫食いなのか、もともとの編み目なのか、判断に迷うことがあります。

見分けるには、隙間の並び方を見ます。もともとの編み目なら、隙間は同じ大きさで、規則正しく並んでいます。縦にも横にも同じ間隔で続いているなら、それは編み地の模様です。

虫食いなら、隙間の並びが一か所だけ乱れています。周りの隙間より大きい、形がいびつ、縁の糸が細く削られている、まわりの毛が薄くなっている。このうちどれか1つでも当てはまれば、虫食いを疑います。

それでも判断がつかないときは、同じセーターの左右を比べます。左の袖と右の袖、前身頃の右側と左側。模様なら左右で同じ場所に同じ隙間がありますが、虫食いは片側だけに出ます。左右で違う場所に、違う形の隙間があるなら、虫食いです。

虫食いと決まったら、同じケースに入っていたほかの服もすべて確かめてください。1枚に穴があれば、同じケースの別の服にも、まだ穴になっていない食べ跡がある可能性があります。

どちらとも取れるとき③|洗ってからしまったのに、臭う

きちんと洗ってからしまったはずなのに、出した日に臭う。この場合、原因は3つのうちのどれかです。

1つ目は、乾ききる前に入れたこと。洗ってから1日もたたずに入れると、袖口のゴム編みや脇の縫い目の中に水分が残っていて、それがケースの中でこもります。厚手のセーターほど乾くのに時間がかかります。表が乾いてから丸1日、触って冷たくない状態を確かめてから入れたかどうかを思い出してください。

2つ目は、洗ったあとに一度着たこと。洗ってからしまうまでの間に、一度羽織ったり、試しに着てみたりしたなら、その時に皮脂が付いています。洗った日としまった日の間が空いているときに起きます。

3つ目は、ケースそのものに、においが付いていること。去年もにおいが出たケースを、拭かずにそのまま使い続けていると、ケースの内側に、においが残っていて、新しく入れた服に移ります。ふたの裏や角に、においの元になる汚れがたまっていることがあります。

見分けるには、同じケースに入っていたほかの服を確かめます。ほかの服も同じように、におうなら、ケースか湿気が原因です。そのセーターだけがにおうなら、乾かし方か、一度着たことが原因です。

直し方は原因ごとに違います。乾かし方なら丸1日置いて確かめる。一度着たなら、しまう直前に洗う。ケースなら、空にした日に内側を固く絞った布で拭いて、ふたを開けたまま半日乾かしてから使います。

どちらとも取れるとき④|家で洗えない表示で、どこまで自分で手入れするか

洗濯表示で家で洗えないセーターは、出した日に症状を見つけても、どこまで自分で手入れしてよいかに迷います。

目安は、症状の種類で分けることです。陰干しで消える臭い、ブラシで取れる毛玉、スチームで戻る折り線は、家でできる範囲です。洗濯表示が家で洗えなくても、風に当てる、ブラシをかける、スチームを浮かせて当てることは、表示の範囲を超えません。

襟や脇の黄ばみ、陰干しで消えない臭い、虫食いのあとの汚れ落としは、家ではやらずに専門店に出します。家で洗えない表示のものを水で手入れすると、縮みや色落ちが起きることがあり、出した日の症状より大きな失敗になります。

迷うのは、黄ばみがごく薄いときです。光の加減で見えたり見えなかったりする程度なら、そのシーズンは着て、次にしまう前に専門店に出す、という順番でも構いません。ただし、薄い黄ばみは次の半年でさらに濃くなるので、しまう前には必ず出してください。出すときに「襟の内側に薄い黄ばみ」と場所を伝えると、手入れの方法を選んでもらいやすくなります。

専門店にいつ出すかは、季節の終わりの一度で足ります。着る季節の途中で何度も出す必要はありません。

しまう日に書いておく3行|来年の自分が、答え合わせできるように

出した日に原因を絞るのが難しいのは、去年しまったときのことを覚えていないからです。しまう日に、次の3つをケースのふたやメモに書いておくと、次に出した日の答え合わせが簡単になります。

1行目は、しまった日と、そのとき洗ったかどうか。「◯月◯日、洗ってから丸1日置いて入れた」「◯月◯日、一度しか着ていないので襟だけ拭いた」。

2行目は、防虫剤と除湿剤を入れた日と、その使用期間。「防虫剤を一番上に◯個、使用期間は◯か月」。

3行目は、ケースの中の並び順。「下から厚手3枚、上に薄手2枚、白いものは包んで一番下」。

この3行があれば、出した日に症状を見つけたとき、どこが外れていたかをすぐに照らし合わせられます。臭いが出たなら1行目の乾かし方を、穴が出たなら2行目の期限を、型崩れが出たなら3行目の並び順を見直せばいいことが分かります。

書くのは3行だけで構いません。しまう日の作業が増えると続かないので、迷ったら1行目だけでも書いてください。

出したあとの1週間|着る季節に入る前に、もう一度だけ見る

出した日に症状がなかったセーターも、着る季節に入る前に、1週間のうちにもう一度だけ確かめてください。出した日はケースの中のにおいが鼻に残っていて、服のにおいに気づきにくいことがあるからです。

出したセーターは、着る前に一度、風通しのよい場所で半日ほど広げておきます。ケースの中で押されていた毛足が起きて、ふんわりした手触りに戻ります。このときに、出した日には気づかなかった小さな穴や、折り線を見つけることもあります。

着始めてから最初の数回は、脱いだあとに襟と脇のにおいを確かめます。出した日にはにおわなかったのに、着て体温で温まると、しまっている間に残っていた皮脂のにおいが出てくることがあります。そのときは、そのシーズンのうちに一度洗ってください。

着る季節に入ったら、置き方は着る季節のものに切り替えます。着たあとすぐにしまわず、一晩椅子に広げて湿気を逃がしてからたたむ、という手順は、長くしまうときとは別のものです。着る季節の置き方はニットの保管方法、衣替えの全体の手順は秋の衣替えの手順を見てください。

よくある行き違い

「天日に干せばにおいは取れる」

天日に当てると、においは早く抜けますが、白や生成りのセーターは黄ばみやすく、色の濃いものは色があせることがあります。においを抜くなら、日陰で風に当てるほうがセーターには安全です。時間はかかりますが、2〜3時間で消えないにおいは、天日に当てても消えないことが多いです。

「防虫剤は多いほど効く」

防虫剤は、ケースの容積に合った量を入れれば十分に働きます。多く入れても効き目が強くなるわけではなく、出した日のにおいが強くなるだけです。量より、置く位置と期限を守るほうが、穴を減らします。

「密閉すれば虫は入らない」

ケースを密閉していても、しまう前に服に付いていた卵は中に入ってしまいます。密閉より先に、しまう前に汚れを落とすことと、ブラシをかけて表面のほこりを落とすことが大切です。

「一度しか着ていないから、洗わなくていい」

出した日の黄ばみと虫食いの多くは、この判断から起きます。着た回数ではなく、肌に触れたかどうかで決めてください。一度でも肌に触れたものは、その場所の汚れを落としてからしまいます。

「新しいケースに替えればいい」

においや虫が出たケースを替えるのは、悪くありません。ただ、しまう前の汚れ落としや乾かし方が去年のままだと、新しいケースでも同じことが起きます。ケースを替える前に、症状がどこから来たかを先に確かめてください。

まとめ

セーターを出した日の症状は、去年のしまい方の答え合わせです。最初に気づいたことを1つ選んで、そこからたどってください。

臭いは、陰干し2〜3時間で消えるなら湿気、消えないなら皮脂。黄ばみは、襟・脇・袖口なら皮脂の落とし残し、全体なら光、点々なら食べこぼし。穴は、小さなものが固まって縁が削れていれば虫、潰れて毛羽が寝ていれば擦れ。型崩れは、置いた形と重さがそのまま残ったもの。

直すのは外れていた1か所だけで足ります。そしてしまう日に3行のメモを残しておけば、来年の出した日には、答え合わせがもっと早く済みます。

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よくある問い

Q. セーターを出したら臭います。洗わないと着られませんか
先に風通しのよい日陰で2〜3時間広げてください。それで消える臭いは、ケースの中にこもった湿気や防虫剤の残り香なので、洗わずに着て構いません。半日置いても脇や襟から酸っぱい臭いが残るときは、しまう前に落としきれなかった皮脂が変わったものなので、表示に従って洗ってから着てください。
Q. 一度しか着ていないセーターも、洗ってからしまうべきですか
洗うか、少なくとも襟・脇・袖口の3か所だけは汚れを落としてからしまってください。一度しか着ていなくても、肌に当たった場所には皮脂が付いていて、半年置くとそこから黄ばみや虫食いが出やすくなります。家で洗えない表示のものは、専門店に出すか、その3か所だけを表示の範囲で手入れします。
Q. 防虫剤は何個入れればいいですか
個数は収納の容積で決まり、製品ごとの表示に従うのが確実です。そのうえで、置く位置は服の一番上にしてください。防虫剤の成分は空気より重く、上から下へ広がります。種類の違う防虫剤を同じケースに混ぜないこと、使用期間が過ぎたものを入れたままにしないことも、出した日の穴と臭いを減らします。
Q. 出した日に穴が見つかりました。ほかのセーターも全部洗うべきですか
同じケースに入っていた服は、すべて広げて裏返し、縫い目や脇の下を確かめてください。穴や食べ跡がなくても、ケースの底に細かい粉や抜け殻が残っていれば、ケースごと中身を出して掃除します。食べ跡のあった1枚は、ほかの服と分けて手入れしてから戻してください。

— メグラシ編集部

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クローゼット収納の引き出し|秋冬服は立てるか重ねるか、厚みで分ける

クローゼットの引き出しに秋冬の服を入れるとき、立てるか重ねるかは、引き出しの内寸の高さと、畳んだ服の厚みの2つを測れば分けられます。3〜6cmの迷う厚みは、5秒立たせて倒れるかで決めます。

メグラシ編集部/読了 20分

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次は実際に試してみる段階かもしれません。

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