モード系ワンピース|喪服に見えるか部屋着に見えるかで丈と靴を分ける

**モード系のワンピースがうまくいかないとき、外れ方は2つに分かれます。**ひとつは「喪服に見える」。黒が全身の7割を超え、光る素材も重い靴もなく、細い黒の靴で止まっている人です。この人が直すのは、靴と、黒の面を切る一点です。
もうひとつは「部屋着に見える」。肩の縫い目が肩先から5cm以上落ち、生地をつまんでも形が立たず、足元が平たく柔らかい人です。この人が直すのは、肩の線と足元の硬さです。
2つは直す場所が逆です。喪服側の人が部屋着側の直し方をすると、さらに礼服に寄ります。先に自分がどちらに外れているかを決めてから直してください。黒くてゆるい一枚のようにどちらにも転ぶ服は、生地の張りで決めます。
系統全体の寄せ方はモード系レディース|黒の量より、直線と余白の置き場所で寄せるにまとめています。ここではワンピース一枚で着る日に絞ります。
結論:外れ方で、直す場所が逆になる
| 外れ方 | そろっている条件 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 喪服に見える | 黒が7割超・光沢なし・膝下丈・細い黒の靴 | 靴の重さ、黒の面を切る一点、丈 |
| 部屋着に見える | 肩が5cm以上落ちる・生地が立たない・平たい靴 | 肩の線、靴とバッグの硬さ |
| どちらとも取れる | 黒くてゆるい一枚 | 生地の張りで決める |
モード系は、まっすぐな線と、体から離れた余白で作る系統です。喪服はまっすぐな線だけがそろい、余白と崩しが足りない状態。部屋着は余白だけがそろい、線が足りない状態です。どちらも半分は合っているので、足りない側だけを足します。
先に見分ける|全身写真で3か所を見る
ワンピースを着て、靴まで履いた状態で全身の写真を撮ります。鏡より写真のほうが、面積の割合がつかみやすくなります。
- 黒の面積: 全身のうち、黒い部分がどれくらいか。髪と靴も入れて数えます。7割を超えたら喪服側の条件がひとつ
- 肩の縫い目: 肩の縫い目が、肩の骨の先から何cm腕側へ落ちているか。5cm以上なら部屋着側の条件がひとつ
- 生地の張り: 裾を指でつまんで持ち上げ、離したときに角が残るか。残れば張りがあり、すぐ垂れれば張りがない
1が当てはまり3で張りがあれば喪服側、2が当てはまり3で張りがなければ部屋着側です。両方当てはまる人は、後半の「どちらとも取れるとき」を見てください。
喪服に見える人①|靴に重さを足す
喪服に見える一番の原因は足元です。黒いワンピースに、つま先の細い黒のパンプスと黒の薄いタイツ。この並びは、礼服の決まった形と同じです。
靴を替えるだけで、並びから外れます。目安は靴の底の厚みが2cm以上、または甲が深く覆われていること。厚底のローファー、甲の高いレースアップ、筒のまっすぐなブーツがこれに当たります。
タイツは黒のままでかまいません。靴に重さがあれば、黒のタイツは礼服ではなく、足元まで続く1本の縦の線に読まれます。
喪服に見える人②|黒の面を一度切る
黒が7割を超えたままでも、どこかで一度黒の面を切ると、礼服には見えにくくなります。切る場所は首か腰のどちらか一か所です。
- 首で切る: ワンピースの下に白か灰のハイネックをのぞかせる。首元に3cm以上の帯ができれば足ります
- 腰で切る: 太さ3cm以上のベルトを締めるのではなく、上に丈の短い灰か生成りの上着を重ねて、上着の裾で横の線を1本入れる
真珠の一連の首飾りや、小さな黒のハンドバッグは、礼服の小物と重なるので外してください。アクセサリーを足すなら、銀色の太い金属を一点にします。
喪服に見える人③|丈を膝下からずらす
膝下10〜20cmで止まる丈は、礼服のワンピースでいちばん多い丈です。モードに寄せるなら、この丈を外すのが近道です。
足首まで届くロング丈にすると、全身が1本の縦の面になり、礼服の丈から外れます。手持ちの一枚の丈が変えられないときは、裾が左右で違う長さになる型や、前後で長さが違う型を選ぶと、同じ丈でも礼服に見えません。
丈を変えられない一枚は、靴とパンツで直します。ワンピースの下に細いパンツを重ね、裾からパンツが15cm以上見えるようにすると、ワンピースがチュニックの役に変わって、礼服の並びから離れます。
部屋着に見える人①|肩の線を外から足す
部屋着に見える一番の原因は肩です。肩の縫い目が大きく落ちて、生地が柔らかいと、体の上で直線が一本もなくなります。
上に肩の縫い目が肩先で止まる上着を重ねてください。ジャケット、ショート丈のコート、ベストでもかまいません。上着の肩が直線を作り、その下でワンピースの余白が「わざと」の量に読まれます。
上着を着ない日は、ワンピースの肩の上に、細い直線を1本作ります。肩にかかる長さのストールを、首に巻かずに片側の肩から前へまっすぐ垂らすと、肩の上に縦の線が立ちます。
部屋着に見える人②|足元とバッグを硬くする
部屋着側の人の足元は、平たく柔らかい靴になりがちです。バレエシューズ、柔らかいスリッポン、底の薄いスニーカー。どれも家の中から出てきた並びに見えます。
替えるのは表面に艶があり、形が崩れない靴です。つま先が四角いローファーや、表面の硬い革のブーツ。バッグも同じで、置いたときに自立する硬い形を選びます。布の袋のように柔らかいバッグは、ワンピースの柔らかさと重なって部屋着側に寄ります。
部屋着に見える人③|色は灰と生成りの間を離す
部屋着に見えるワンピースは、灰、生成り、くすんだベージュのような、家の中で着る服と同じ色であることが多くあります。
色は替えなくてかまいません。代わりに、靴かバッグのどちらかを黒にして、全身に一か所だけ濃い点を作ってください。灰や生成りの面の中に濃い点が一つあると、柔らかい色が「選んだ色」に変わります。黒の点は全身の1割くらいで足ります。
どちらとも取れるとき①|黒くてゆるい一枚
いちばん迷うのは、黒で、肩が落ちていて、ゆったりした一枚です。黒の面積では喪服側、肩では部屋着側の条件がそろっています。
決めるのは生地の張りです。裾をつまんで離し、角が残る張りのある生地なら、形は保てているので喪服側として直します。靴に重さを足し、黒の面を一度切ります。
すぐ垂れる柔らかい生地なら、黒でも部屋着側として直します。肩の線のある上着を重ね、靴とバッグを硬くします。黒だからといって喪服側の直し方をすると、柔らかい黒の部屋着に厚底の靴がつくだけで、まとまりません。
どちらとも取れるとき②|コートを着る日
コートを着ると、ワンピースの大部分が隠れます。外れ方の判定は、コートを着た状態で撮り直してください。
コートの裾からワンピースが10cm以上出ていれば、裾の形が残ります。10cmに満たないときは、コートの前を開けて、ワンピースの縦の線を前に見せます。黒いコートに黒いワンピースの日は、ほぼ確実に喪服側に寄るので、靴の重さを先に決めてください。
コートの襟や首まわりの重ね方は、白タートルネックコーデのコートの下の日の考え方が使えます。
どちらとも取れるとき③|職場に着ていく日
職場では、部屋着側よりも喪服側の外れ方が目立ちます。黒一色のワンピースで会議に出ると、周りの服と比べて礼服の重さが出ます。
職場の日は、ワンピースを濃い灰か紺にすると、喪服側の条件が最初から一つ減ります。黒を着る日は、灰か生成りの上着を重ねて黒の面積を5割以下にしてください。靴は、厚底よりも甲の深いローファーくらいの重さにとどめると、仕事の場から浮きません。
年代での調整|外れやすい側が変わる
20代から30代前半は、柔らかい生地の一枚で部屋着側に外れやすい傾向があります。肩の線を足すことを先に試してください。
40代を過ぎると、黒の一枚で喪服側に外れやすくなります。行事で礼服を着る機会が増え、同じ形の黒を見慣れている人が周りに多いからです。靴に重さを足し、黒の面を一度切ることから始めると、少ない手数で外れます。ワンピース全般の年代別の選び方は40代のワンピースの選び方にあります。
買う前に見る3つ
これから一枚を買うなら、売り場で次の3つを見ると、どちらの外れ方に転びやすいかがわかります。
- 黒を選ぶなら、生地に張りがあるか。張りがあれば靴で直せる一枚
- 肩が落ちる型なら、生地が柔らかすぎないか。柔らかすぎると上着なしでは部屋着側に寄る
- 丈が膝下10〜20cmなら、裾に左右差や前後差があるか。なければ黒以外の色を選ぶ
鏡の前で30秒|見るのは足元と肩
出かける前に見るのは2か所です。足元に重さがあるか。肩に直線が1本あるか。喪服側の人は足元、部屋着側の人は肩を、最後にもう一度だけ確かめてください。
関連記事
よくある問い
- Q. 黒のワンピースを着ると、どうしても法事のように見えます
- 全身の黒の面積と、足元を見てください。黒が全身の7割を超え、靴が細い黒のパンプスなら、喪服の形にそろってしまっています。靴を甲の高い厚底やブーツに替えるか、黒の面を腰か首で一度切る一点を足すと、礼服の並びから外れます。丈を足首まで伸ばすのも効きます。
- Q. ゆったりしたワンピースが部屋着っぽく見えます
- 肩の縫い目が肩先から何cm落ちているかを測ってください。5cm以上落ちていて、生地をつまんでも形が立たないなら、部屋着の条件がそろっています。上に肩の線がはっきりした上着を重ねるか、靴とバッグを硬く艶のあるものに替えて、直線を体の外側に足します。
- Q. 職場にモード系のワンピースを着ていくときの注意はありますか
- 職場では喪服側に寄りやすいので、黒一色を避けて、濃い灰か紺を選ぶと安全です。黒を着る日は、上に灰や生成りの上着を重ねて黒の面積を5割以下にします。足元は厚底より、甲の深いローファーくらいの重さにとどめると、仕事の場から浮きません。
- Q. コートを着ると、ワンピースの形が消えてしまいます
- コートの丈とワンピースの裾の差を見てください。コートの裾からワンピースが10cm以上出ていれば、裾の形が残ります。差が10cmに満たないときは、コートの前を開けて、ワンピースの縦の線を前に見せるほうが形が残ります。
— メグラシ編集部





