ダウンが似合わない顔タイプ|顔が埋もれるか浮くかで艶と襟を分ける

ダウンを着ると顔だけが合わない人は、顔がダウンに埋もれる側か、顔だけが浮く側かで、直す所が逆になります。
埋もれる側は、子供顔で、目鼻が小さめか顔が短めの人です。首元の嵩が顔より大きくなっているので、襟を低く、キルトを細くして、首元の量を減らしてください。浮く側は、大人顔で、顔が長めか線がまっすぐな人です。ダウンの丸いふくらみとカジュアルさに顔の大人っぽさが追いついていないので、表地を張りのある鈍い艶に、襟をまっすぐなスタンドにします。
境目は鏡で測れます。前を閉めたとき襟の高さが顎先を越えるか、襟の外幅が顔の横幅より広いか。どちらかに当てはまって幼く見えるなら埋もれる側です。どちらにも当てはまらないのに顔が合わないなら、浮く側です。
体の線(丈やふくらみの量)は骨格で決まります。骨格から見た選び方はダウンジャケットを骨格診断で選ぶに、骨格とパーソナルカラーで見た選び方はダウンを骨格とパーソナルカラーで選ぶにあります。この記事は、体には合っているのに顔だけ合わない人のためのものです。
結論:埋もれる人は量を減らし、浮く人は質を上げる
ダウンが顔に合わない理由は、ほぼ2つに分かれます。
| 側 | 顔の特徴 | 起きていること | 直す所 |
|---|---|---|---|
| 埋もれる | 子供顔・パーツが小さめ | 首元の嵩が顔より大きい | 襟の高さ、キルトの幅、フード |
| 浮く | 大人顔・顔が長めか直線 | 服のカジュアルさに顔が追いつかない | 表地の艶、襟の線、キルトの向き |
埋もれる人に艶を足しても、浮く人の襟を低くしても、ほとんど変わりません。直す所が逆だからです。まず自分の側を決めてください。
鏡で側を決める:先に何を感じるか
手持ちのダウンを着て前を閉め、鏡から2歩下がって立ちます。2歩下がるのは、人が街で相手を見る距離に近いからです。
鏡を見た瞬間に浮かぶ言葉で分けます。
- 「幼い」「着られている」「顔が小さく見えすぎる」「首がない」 → 埋もれる側
- 「顔だけ老けて見える」「顔がきつい」「服だけ軽い」「ちぐはぐ」 → 浮く側
言葉が浮かばない人は、ダウンを脱いで、首元が開いた薄いニット1枚の姿と見比べてください。ニットのほうが顔がはっきり見えるなら埋もれる側、ニットのほうが全体がまとまって見えるなら浮く側です。
境目を測る:襟の高さと外幅
鏡で迷ったら、2か所を測ります。
1つ目は襟の高さです。前を一番上まで閉めたとき、襟の上端が顎先より上に来るかどうか。顎先を越えると、横から見て顔の下半分が隠れ、子供顔の人は顔がさらに小さく見えます。
2つ目は襟の外幅です。正面から見て、襟の左右の外側の幅が、顔の横幅(耳の付け根から反対の耳の付け根まで)より広いかどうか。広いと、顔の周りを大きな輪が囲む形になります。
どちらか1つでも当てはまり、鏡で幼く見えたなら、埋もれる側として直します。どちらにも当てはまらないのに顔が合わないなら、量の問題ではないので、浮く側として直します。
埋もれる人①:子供顔×曲線(キュート、フレッシュ)
丸い顔の線と、ダウンの丸いふくらみが重なり、全体が丸い塊に見えやすい組み合わせです。
- 襟:ノーカラーか、顎先より3cm以上下で止まる浅いスタンド
- キルト:1段の幅が指2本(約4cm)以下の細いもの
- フード:外せるなら外す。付けたままなら、フードを後ろに倒して首に沿わせる
- 艶:控えめなマットか、ごく浅い艶
丸い線は合うので、ふくらみそのものを避ける必要はありません。顔の近くの量だけ減らします。
埋もれる人②:子供顔×直線(アクティブキュート、クールカジュアル)
顔の線はまっすぐなので、丸く膨らんだダウンと線が合わず、顔がダウンの中で小さく沈みます。
- 襟:細いスタンド。高さは顎先に届かない程度
- キルト:横段より、斜めや縦の線が入ったもの
- フード:嵩の少ない薄いフードなら合う
- 丈:腰骨あたりの短めの丈で、全体の量を減らす
この側は、カジュアルなダウンそのものとは相性がよい人が多いです。量を減らすだけで、元気な印象がそのまま生きます。
浮く人①:大人顔×曲線(フェミニン、ソフトエレガント)
顔には華やかさや柔らかさがあるのに、ダウンが実用一辺倒に見えると、顔だけが着飾ったように浮きます。
- 表地:しっとりした鈍い艶。光が表面でぼんやり広がるもの
- 襟:ノーカラーで、首元が丸く開く形
- キルト:ステッチが目立たないもの、または細かい縫い目が見えないもの
- 丈:膝に近い長めの丈で、縦の線を出す
首元に柔らかい素材のマフラーやストールを足すと、顔と服の間に曲線がつながります。
浮く人②:大人顔×直線(エレガント、クール)
顔の線がまっすぐで存在感もあるので、丸いダウンの中で顔だけが強く、きつく見えやすい組み合わせです。
- 表地:張りがあって、光が線になって映る艶。またはごく平らなマット
- 襟:まっすぐ立つスタンドカラー。高さは顎先の下まででよい
- キルト:縦の線か、横段でも幅が広く平らに見えるもの
- 前立て:ファスナーを隠す比翼仕立てなど、前の線がまっすぐに通るもの
腰に共布のベルトがある形も、ダウンの丸さを直線で区切るので合います。
艶の見分け方:光が線か面か
艶は、店の照明の下で表地の映り方を見ると分かります。
照明が細い線になって映る表地は、張りのある艶です。大人顔の直線に合います。照明がぼんやりした面になって広がる表地は、しっとりした艶で、大人顔の曲線に合います。照明がほとんど映らない表地はマットで、子供顔の両方に合います。
強い光沢で照明が点として強く光る表地は、どの顔タイプでも顔より服が目立ちやすいので、顔の近くに置く上着では避けたほうが無難です。
どちらとも取れるとき:襟から先に直す
埋もれる感じも浮く感じも両方ある、という人もいます。たとえば顔が中間の長さで、「幼くも見えるし、ちぐはぐでもある」という場合です。
このときは、襟から先に直します。襟は顔のすぐ下にあり、顔との距離をいちばん大きく変えるからです。前を閉めた状態で襟を顎先より下に下げ、外幅を顔の横幅以内に収めて、もう一度鏡を見てください。
それで幼さが消えてちぐはぐさだけ残るなら、浮く側の直し方(艶とキルトの向き)を1つ足します。ちぐはぐさも消えたなら、それで終わりです。
艶やキルトから直すと、襟が原因だった場合に変化がほとんど出ず、どちらの側だったか分からなくなります。
手持ちのダウンで直す
買い替えなくても、首元の1か所を変えるだけでかなり変わります。
埋もれる側の直し方
- 前を一番上まで閉めず、襟を開いて首元を見せる
- 首元に明るい色のハイネックかタートルを見せ、顔の下に光を置く
- フードは外すか、後ろに倒して平らにする
浮く側の直し方
- 首に目の詰まったマフラーを平たく巻き、ダウンの丸い線を直線で区切る
- 中に襟付きのシャツを重ね、襟先だけを外に出す
- 下を細身のパンツか、まっすぐ落ちるスカートにして、全身に縦の線を足す
マフラーの巻き方を顔タイプで選ぶ考え方は、顔タイプ別のタートルネックの首元の高さの決め方とも共通しています。
予定ごとの使い分け
ダウンを2着持っていない人も多いと思います。1着で通すなら、予定ごとに首元だけ変えます。
通勤や会食の日は、浮く側の人は首元をマフラーで直線にし、埋もれる側の人は襟を開けて中の明るい色を見せます。週末の買い物や子どもの送迎の日は、どちらの側も前を閉めてよく、嵩が気になる人だけフードを外します。
雪の日や冷え込む朝は、顔との釣り合いより暖かさを優先してください。その日はマフラーや帽子で顔の周りの量をそろえれば、埋もれても浮いても目立ちにくくなります。
売り場で確かめる順番
新しく買うときは、試着室で次の順番に見ます。
- 前を一番上まで閉め、襟の上端が顎先を越えないか
- 正面から見て、襟の外幅が顔の横幅以内か
- 照明が表地にどう映るか(線か、面か、映らないか)
- 鏡から2歩下がって、幼い・浮くのどちらの言葉も浮かばないか
1と2は埋もれる側の確認、3は浮く側の確認です。4で何も浮かばなければ、その1着は顔に合っています。
今日決めること
手持ちのダウンを着て鏡から2歩下がり、浮かんだ言葉を1つ書き出してください。
- 「幼い」「着られている」なら埋もれる側。次の1着は襟を低く、キルトを細く
- 「老けて見える」「顔がきつい」なら浮く側。次の1着は表地の艶と襟の線を見る
顔タイプの名前が分からなくても、この1語でどちら側かは決められます。自分の顔の長さの見分け方を確かめたい人は大人顔と子供顔の違いも参考にしてください。
よくある問い
- Q. ダウンを着ると子供っぽく見えます。顔が幼いからでしょうか
- 子供顔の人は、首元の嵩と丸いふくらみが重なると、顔がダウンに埋もれて幼く見えます。顔そのものの問題ではなく、首元の量の問題です。前を閉めたときに襟が顎先より上に来るなら、ノーカラーか浅いスタンドに替えるだけでかなり変わります。
- Q. ダウンを着ると顔だけ老けて見える、または顔がきつく見えます
- 大人顔の人がカジュアルで丸いダウンを着ると、服だけが若く軽くなり、顔だけが浮きます。表地を張りのある鈍い艶に、キルトの線を細く、襟をまっすぐなスタンドにすると、服の大人っぽさが顔に追いつきます。
- Q. フード付きのダウンは似合わない顔タイプがありますか
- フードは首の後ろに嵩を足すので、子供顔の曲線(キュートやフレッシュ)では埋もれやすく、大人顔の直線(エレガントやクール)では服だけがカジュアルに見えやすいです。どちらも、フードを外せる形なら外す日を作ると調整できます。子供顔の直線(アクティブキュートやクールカジュアル)は、フード付きがそのまま合いやすい側です。
- Q. ダウンを買い替えずに直す方法はありますか
- 埋もれる人は前を上まで閉めず、襟を開いて首元に明るい色のハイネックを見せてください。浮く人は首に目の詰まったマフラーを平たく巻き、ダウンの丸い線を直線で区切ります。どちらも、首元の1か所を変えるだけで顔との距離が変わります。
— メグラシ編集部





