タヌキ顔に似合う帽子|かぶる深さと縁の線を頬の高さで決める

**帽子をかぶって鏡を見たとき、縁は眉からどれくらい上にありましたか。**眉にかかるほど深くかぶっていたなら、タヌキ顔の人が帽子で幼く見える原因の多くはそこにあります。
先に答えを置きます。タヌキ顔の人の帽子は、形の名前より次の2つで決まります。
| 見るところ | タヌキ顔の答え | 外れたときの見え方 |
|---|---|---|
| 縁と眉の距離 | 眉の上2〜3cmに縁を置く | 眉にかかると顔の下半分だけが目立ち、幼く見える |
| 縁の横の端の高さ | 頬のいちばん高い位置より上で終わらせる | 頬の高い位置に重なると、顔の横幅が強く出る |
この2つを守れば、ニット帽でもベレー帽でもハットでも合わせられます。この表はどこで判断が分かれるかを示す軸です。面長寄り、キツネ顔寄りなど、タヌキ顔の特徴が一部だけ当てはまる人の決め方は、後半で厚く書きます。
タヌキ顔そのものの見分け方はたぬき顔は頬のいちばん高い位置が小鼻より上にある顔に、帽子の形ごとの基本は顔タイプ別の帽子の選び方に書きました。この記事は、タヌキ顔の人が帽子をかぶるときの、深さと縁の線に絞った話です。
結論:縁は眉の上2〜3cm、横の端は頬の高い位置より上
タヌキ顔の特徴は、頬のいちばん高い位置が小鼻より上にあり、目が丸く、顔の中心にパーツが集まって見えることです。顔の中で、目と頬の高い位置が近くにまとまっています。
帽子は、顔の上に横向きの線を1本足すものです。この線がどこに入るかで、顔の見え方が変わります。縁を眉のすぐ上まで下ろすと、目と頬のまとまりのすぐ上に重い線が来て、顔の上の余白が消えます。すると顔の縦が短く見え、目の丸さと頬の高さだけが強調されて、幼い印象になります。
縁を眉の上2〜3cmに上げると、縁と眉の間におでこの余白が残ります。この余白が、顔の縦の長さをつくり、丸い目と高い頬を大人っぽく落ち着かせます。
縁の横の端も大切です。帽子の縁は、正面から見ると耳の上あたりで終わります。この終わる位置が、頬のいちばん高い位置とちょうど同じ高さになると、そこで顔の横幅がいちばん強く出ます。横の端を頬の高い位置より上で終わらせると、顔の横幅が目立たず、頬の丸みがやわらかく見えます。
測る2か所|眉から縁までと、横の端の高さ
鏡の前で、正面を向いて帽子をかぶってください。次の2か所を見ます。
1つめは、眉のいちばん高いところから、帽子の縁までの距離です。指を横にして当ててみてください。指1本分、つまり2cm前後空いていれば、タヌキ顔の人には合う深さです。指1本も入らないなら深すぎ、指2本分以上空いているなら浅すぎて、帽子が頭に乗っているだけに見えることがあります。
2つめは、縁の横の端の高さです。正面から見て、帽子の縁が顔の横で終わる位置を見つけてください。その位置が、頬のいちばん高い位置、つまり笑ったときに盛り上がる場所より上にあるかどうかを見ます。上にあれば合っています。同じ高さか下にあるなら、帽子を少し後ろに傾けてかぶり、横の端を上げてください。
この2か所は、帽子の形によって調整のしかたが違います。ここからは、形ごとに見ていきます。
ニット帽|折り返しは細く、浅めにかぶる
秋冬にいちばんかぶる機会が多いのがニット帽です。ニット帽は頭の形に沿って下りてくるので、何も考えずにかぶると深くなりがちです。タヌキ顔の人は、意識して浅くかぶってください。
折り返しのあるニット帽は、折り返しの幅が大切です。折り返しが太いと、縁の線が太い帯になり、顔の上に重さが乗ります。タヌキ顔の人には、折り返しの幅が3〜4cm程度の細めのものが合います。太い折り返しのニット帽を持っているなら、折り返しを2回に分けて細くするか、折り返さずに浅くかぶってください。
かぶるときは、縁を眉の上2〜3cmに合わせてから、帽子の後ろを引き下げます。前は浅く、後ろは深く、という形です。こうすると、帽子が少し後ろに傾き、縁の横の端が自然に上がって、頬の高い位置より上で終わります。
頭のてっぺんに余りが出る形のニット帽は、余りを後ろに倒してください。てっぺんに高く余りを立てると、顔の縦が長く見える効果はありますが、タヌキ顔の丸さとの差が大きくなりすぎることがあります。少しだけ立てて、あとは後ろに逃がすくらいがちょうどです。
ニット帽と髪型の合わせ方はニット帽が似合う髪型でも詳しく書いています。
ベレー帽|ふくらみを後ろに逃がす
ベレー帽は、丸いふくらみのある形です。タヌキ顔の人がベレー帽を正面にまっすぐかぶると、丸い帽子と丸い顔が上下に重なり、丸さが二重になります。かぶり方で、この重なりをずらしてください。
基本は、ベレー帽のふくらみを後ろに逃がすことです。縁を眉の上2〜3cmに合わせ、ふくらみを頭の後ろに向けてかぶります。正面からは、ベレー帽のふくらみがほとんど見えず、縁の線と、後ろに向かうなだらかな傾きだけが見えます。これで丸さが重ならなくなります。
斜めにかぶる場合は、ふくらみを左右どちらかの後ろ寄りに流します。真横に流すと、横の端が頬の高い位置に下りてきやすいので、横ではなく斜め後ろを意識してください。
素材は、表面が平らで、ふくらみの小さいものが合わせやすくなります。毛足の長いものや、ふくらみの大きいものは、帽子の存在感が強くなり、顔の丸さとの重なりが目立ちます。
つばのあるハット|つばの幅は頬の横幅で決める
つばのあるハットは、つばが顔の上に影をつくり、顔の印象を落ち着かせる形です。タヌキ顔の人には、大人っぽく見せたいときに頼りになります。
つばの幅は、頬の横幅で決めます。鏡で、左右の頬のいちばん高い位置の間の幅を見てください。つばの左右の端が、この幅より少し外に出るくらいが合います。つばが狭すぎると、顔の横幅のほうが目立ち、帽子が小さく見えます。つばが広すぎると、顔が帽子の下で小さくなりすぎて、帽子だけが目立ちます。
かぶる深さは、ニット帽と同じく、縁を眉の上2〜3cmに置きます。つばのあるハットは、深くかぶると目がつばの影に入ってしまいます。タヌキ顔の人の魅力である丸い目が隠れるので、浅めにかぶって、目に光が当たるようにしてください。
つばの角度は、水平か、わずかに下向きが合います。つばが大きく下に垂れると、顔の上半分が覆われ、頬の高さと目の丸さのつり合いが崩れます。つばが上に反りすぎると、顔の丸さが強く出ます。
キャスケット・バケットハット
キャスケットは、ふくらみのある上部と、短いつばを持つ形です。ベレー帽と同じく、ふくらみを後ろに逃がしてかぶります。短いつばは、眉の上2〜3cmに来るように調整してください。つばが短いので目が隠れることはありませんが、深くかぶると、ふくらみが顔の横に下りてきて、頬の高い位置と重なります。
バケットハットは、頭を包むように深くかぶる形で、つばが下向きに広がります。タヌキ顔の人がこの帽子をかぶるときは、とくに深さに気をつけてください。普通にかぶると縁が眉にかかり、つばが頬の高さまで下りてきます。
バケットハットを合わせるなら、ひとつ大きめのサイズを選んで後ろにずらしてかぶるか、つばの幅が狭く、縁の線が高い位置にある形を選びます。つばが頬の高い位置より上で終わっていれば、バケットハットでも顔の丸さが強く出ません。
色と素材|顔の丸さに、面をやわらかく合わせる
帽子の色と素材も、タヌキ顔の人には選び方があります。顔の丸さと頬の高さに対して、帽子の面がどれだけ主張するかで、見え方が変わるからです。
色は、肌より少し暗い色から、髪と同じくらいの暗さまでが合わせやすい範囲です。茶色、灰色、紺、深緑などです。真っ白や明るい色の帽子は、顔の上に明るい面ができ、顔の丸さがさらに広く見えることがあります。明るい色を選ぶなら、生成りやくすんだ色のように、白に近すぎないものにしてください。
素材は、表面が平らで、毛足の短いものから試すと失敗しにくくなります。細い編みのニット、表面の整ったウール、短い毛足のフェルトなどです。毛足の長いものや、太い編み目のものは、帽子の量が増えて、顔の丸さと帽子の量が重なります。毛足のあるものを選ぶなら、浅くかぶって、帽子の量を顔から離してください。
顔の印象とコートやニットの合わせ方はタヌキ顔に似合う服にまとめています。帽子と服の色をそろえると、全身のまとまりが出ます。
髪の出し方|前髪と横の毛で、縁の線をやわらげる
帽子をかぶるとき、髪をどう出すかも、タヌキ顔の人には大切です。帽子の縁の線と顔の間に、髪の層があるかどうかで、顔と帽子のなじみ方が変わります。
前髪がある人は、帽子の縁から前髪を1〜2cmのぞかせてください。縁の線と眉の間に、前髪のやわらかい層ができます。目の丸さが自然になじみ、帽子の縁が硬く見えなくなります。前髪を帽子の中に全部入れると、縁の線がおでこに直接当たり、顔の丸さが強く出ます。
前髪がない人は、横の髪を少し前に出して、頬の高い位置の横に毛先が来るようにしてください。顔の横に縦の線ができて、頬の横幅がやわらぎます。前髪がない場合は、帽子をさらに浅めにかぶり、おでこを見せて縦の長さをつくる方法もあります。
まとめ髪で帽子をかぶるときは、耳の前にひと筋だけ髪を残してください。耳まわりがすっきりしすぎると、帽子の縁の横の端が目立ちやすくなります。
タヌキ顔の人の髪型の基本は、タヌキ顔に似合う髪型に書いています。帽子をかぶる日の髪型も、そこでの考え方の延長で決められます。
どちらとも取れるとき① タヌキ顔だが、面長寄り
ここからが、この記事でいちばん厚く書きたいところです。タヌキ顔の特徴は持っているけれど、ほかの特徴もまじっている人の決め方です。
よくあるのが、目が丸く頬の高い位置も上にあるのに、顔の縦が長く、面長寄りに見える人です。タヌキ顔の答えどおりに浅くかぶると、おでこが広く見えすぎて、顔がさらに長く見えます。
この場合は、深さは顔の縦の長さで、縁の線は輪郭の丸みで、別々に決めます。顔の縦が長いので、深さは眉の上1〜2cmと、タヌキ顔の答えより少し深くします。おでこの余白を減らして、縦の長さを抑えるためです。
縁の横の端は、タヌキ顔の答えどおり、頬の高い位置より上で終わらせます。つばのあるハットなら、つばの広いものを選んで横の広がりをつくると、縦の長さとのつり合いが取れます。ニット帽なら、てっぺんの余りを立てずに後ろに倒して、縦の長さを足さないようにします。
面長の人の帽子の考え方は、輪郭に合う帽子にも詳しく書いています。
どちらとも取れるとき② タヌキ顔とキツネ顔の間
目は丸く、頬の高い位置も上にあるけれど、輪郭やあごに直線があって、キツネ顔の特徴も持っている人もいます。タヌキ顔の丸さとキツネ顔の直線が、1つの顔の中にまじっています。
この場合は、深さはタヌキ顔の答えどおり、眉の上2〜3cmです。目と頬のまとまりは、タヌキ顔の特徴だからです。迷うのは、帽子の形のほうです。
形は、輪郭の線に合わせます。あごや頬からあごにかけての線に直線が多いなら、つばや縁の線がはっきりした形が合います。つばのあるハット、縁が平らで角のあるキャスケットなどです。丸いふくらみのある形は、顔の直線と合わず、帽子だけが丸く浮いて見えることがあります。
輪郭に丸みが多く、直線はあごの先だけ、という程度なら、ベレー帽のような丸い形も合わせられます。この場合は、ふくらみを後ろに逃がすかぶり方を必ず守ってください。
キツネ顔の特徴について詳しく知りたい人は、キツネ顔に似合う服も参考になります。
どちらとも取れるとき③ 童顔に見られたくない
タヌキ顔の人の中には、帽子をかぶると童顔に見えるのが気になる、という人も多いはずです。仕事の場で若く見られすぎたくない、年相応に落ち着いて見せたい、という悩みです。
この場合は、帽子の3つの要素を大人っぽい側に寄せます。深さは、眉の上2〜3cmを守ります。色は、顔より暗く、髪より少し明るいくらいの落ち着いた色にします。形は、丸いふくらみより、つばや縁の線がはっきりしたものにします。
このうち1つだけ変えるなら、深さを変えてください。縁が眉にかかっていると、ほかをどれだけ大人っぽくしても幼く見えます。縁を2cm上げるだけで、同じ帽子でも落ち着いた印象になります。
2つ目に変えるなら、色です。明るい色や淡い色の帽子は、顔の丸さを広げて見せます。暗めの色にすると、顔の上の面が引き締まり、頬と目の丸さがかわいらしさではなく、やわらかさとして見えます。
童顔の人の服の選び方は、童顔に似合う服にも書いています。
どちらとも取れるとき④ 笑うと頬の高さが大きく変わる
タヌキ顔の人の中には、真顔では頬の高い位置がそれほど目立たないのに、笑うと頬がぐっと上がり、顔の印象が大きく変わる人がいます。真顔で帽子を合わせると、笑ったときに頬の高い位置が縁の横の端に近づき、重なって見えることがあります。
この場合は、笑った顔で帽子を合わせてください。鏡の前で帽子をかぶり、自然に笑ってみて、そのときの頬のいちばん高い位置が、縁の横の端より下にあるかを見ます。笑ったときに重なるなら、帽子をもう少し後ろに傾けて、横の端を上げます。
写真に撮られる予定がある日は、とくに笑った顔で確かめておくと安心です。人と会っているとき、相手に見られているのは真顔より笑った顔のほうが多いからです。
反対に、真顔でも頬の高い位置がはっきりしていて、笑ってもあまり変わらない人は、真顔で合わせれば十分です。自分の頬が笑ったときにどれだけ動くかを、一度鏡で確かめてみてください。
メガネと帽子を一緒に使うとき
メガネをかけている人が帽子をかぶると、顔の上に横の線が2本入ります。帽子の縁と、メガネの上の縁です。この2本の線の間隔で、タヌキ顔の人の見え方が変わります。
2本の線が近すぎると、目のまわりに線が集まり、顔の中心にパーツが集まるタヌキ顔の特徴がさらに強く出ます。帽子の縁は、メガネの上の縁から指2本分、4cm前後は離してください。眉の上2〜3cmという答えより、少し浅めになる人が多いはずです。
メガネのフレームの形も、帽子と合わせて考えます。丸いフレームのメガネに、丸いふくらみのあるベレー帽を合わせると、丸さが三重になります。丸いフレームを使うなら、帽子はつばのあるハットのように縁の線がはっきりした形にしてください。四角いフレームを使っているなら、ベレー帽のような丸い形でもつり合います。
タヌキ顔の人のメガネの選び方は、タヌキ顔のメガネにまとめています。
マフラーと帽子を一緒に使うとき
冬は、帽子とマフラーを一緒に使う日が増えます。帽子が顔の上に線をつくり、マフラーが顔の下に量をつくるので、顔が上下から挟まれる形になります。タヌキ顔の人は、この挟まれ方に気をつけてください。
帽子を深くかぶり、マフラーを高く巻くと、顔の見える部分が目と頬のまわりだけになり、丸さが強調されます。どちらかを顔から離すと、顔の縦の長さが戻ります。
帽子を主役にしたい日は、マフラーを低めに巻き、あごの下に少し余白を残します。首元に肌か中に着た服の襟が見えるくらいです。マフラーを主役にしたい日は、帽子をさらに浅くかぶり、おでこを広めに見せます。
帽子とマフラーの色は、どちらかをコートの色に合わせると、顔のまわりがまとまります。両方とも明るい色にすると、顔の上と下に明るい面ができ、顔の丸さが広がって見えます。明るい色はどちらか一方にとどめてください。
帽子を外したあとの髪を整える
帽子をかぶって出かけると、室内に入ったときに帽子を外すことになります。外したときに髪がつぶれていると、帽子をかぶっていたときの印象との差が大きくなります。タヌキ顔の人は、頭頂の髪がつぶれると、顔の丸さが強く見えやすいので、外したあとの整え方も考えておきます。
浅めにかぶっていれば、頭頂の髪はつぶれにくくなります。縁を眉の上2〜3cmに合わせ、後ろを深くするかぶり方は、外したあとの髪にもやさしいかぶり方です。
外したら、指先で頭頂の髪の根元を軽く持ち上げて、ふくらみを戻します。前髪は、帽子の縁で押さえられていた部分を手ぐしで分け直します。小さな折りたたみのくしを持っておくと、室内に入ってすぐに整えられます。
帽子の内側の素材も選ぶ基準になります。内側がなめらかな素材なら、髪がこすれて広がりにくく、外したあとも整えやすくなります。
帽子と耳まわりのアクセサリー
帽子をかぶると、耳まわりが帽子の縁に近づきます。ピアスやイヤリングをつけている日は、帽子の縁の横の端と、耳のアクセサリーの位置関係で、頬のまわりの見え方が変わります。
タヌキ顔の人は、耳のアクセサリーを頬の高い位置より下に置くと、帽子の縁と頬の高い位置とアクセサリーが、上から順に間隔をあけて並びます。耳たぶから縦に下がる細い形のものが合います。顔の横に縦の線ができて、頬の丸さがやわらぎます。
大きな丸いアクセサリーを耳たぶにつけると、頬の高い位置のすぐ下に丸い点が加わり、顔の丸さが重なって見えます。帽子をかぶる日は、丸い形より、縦に長い形か、小さな点のような形を選んでください。
耳を帽子で覆うかどうかも、ここで決まります。ニット帽で耳まで覆う日は、アクセサリーは見えなくなるので、首元にネックレスを1本足すと、顔の下に縦の線ができます。耳を出す日は、帽子の縁の横の端を耳の上で止め、耳のアクセサリーを見せてください。
手持ちの帽子を、かぶり方だけで直す
すでに持っている帽子が、タヌキ顔の答えと少しずれているときも、買い替える前にかぶり方で直せることが多くあります。
折り返しの太いニット帽は、折り返しを一度ほどいて、細く2回に折り直してください。縁の帯が細くなり、顔の上の重さが減ります。折り返しのない深いニット帽は、後ろだけを深く引き下げ、前は眉の上2〜3cmで止めてください。てっぺんに出た余りは、後ろに倒します。
ふくらみの大きいベレー帽は、ふくらみを後ろへ逃がしたうえで、片側だけを少し耳の上にかけるようにかぶると、正面から見える丸さが小さくなります。
つばの広すぎるハットは、後ろに傾けてつばの前を少し上げると、目に光が入り、顔が帽子の下に沈みません。
どの直し方も、縁を眉から離すことと、横の端を頬の高い位置より上へ上げることの、2つのどちらかです。
予定ごとの選び方|通勤・週末・旅行
帽子をかぶる場面によって、選ぶ形とかぶり方を少しずつ変えると、タヌキ顔の人も帽子を楽しめます。
通勤の日は、外すことの多い帽子より、かぶったまま電車に乗れる形が便利です。細い編みのニット帽を浅めにかぶり、色は通勤用のコートと同じか近い色にします。帽子を外したときに髪がつぶれないよう、前髪は帽子の縁の外に出しておきます。
週末は、帽子を主役にして構いません。ベレー帽やキャスケットを、ふくらみを後ろに逃がしてかぶります。色も少し明るいものを試してください。週末は服もカジュアルになるので、帽子の丸さが服とつり合います。
旅行では、つばのあるハットが頼りになります。外を歩く時間が長く、日差しや風を受けるので、つばがあると顔を守れます。つばの幅を頬の横幅より少し広くし、浅めにかぶって目に光が当たるようにしてください。旅行の写真は正面から撮ることが多いので、縁の横の端が頬の高い位置より上にあるかを、出発前に一度鏡で確かめておくと安心です。
帽子のサイズは、頭まわりと深さを分けて見る
タヌキ顔の人が帽子で深くかぶりすぎてしまう原因のひとつに、サイズの合っていない帽子があります。頭まわりが大きすぎる帽子は、浅くかぶろうとしても下に落ちてきて、気づくと縁が眉にかかっています。
帽子のサイズは、頭まわりと深さを分けて考えてください。頭まわりは、おでこの真ん中から耳の上を通って、後頭部のいちばん出ているところを一周した長さです。帽子の頭まわりがこれとほぼ同じか、1cm程度大きいくらいなら、浅めにかぶっても落ちてきません。2cm以上大きい帽子は、浅くかぶっても下がってきやすいので、内側にサイズ調整のテープがあるものか、ゴムで締まる形のものを選んでください。
深さは、帽子の縁から頭頂までの長さです。ニット帽なら、折り返しを伸ばしたときに、眉の上2〜3cmから頭頂まで届いて、後ろも耳の下まで覆える深さがあれば十分です。深すぎるニット帽は、余りがてっぺんに大きく残るか、縁が下りてくるかのどちらかになります。
売り場で試すときは、まず浅めにかぶって、頭を左右に振ってみてください。それで下りてこなければ、その帽子はタヌキ顔の答えどおりにかぶり続けられるサイズです。
雨や風の日の帽子
秋冬は、冷たい雨や強い風の日も帽子をかぶりたくなります。天気の悪い日は、帽子を飛ばされないように、つい深くかぶりがちです。タヌキ顔の人は、ここでも深さを守る工夫をしてください。
風の強い日は、ニット帽が向いています。頭に沿って締まるので、浅めにかぶっても飛ばされにくくなります。つばのあるハットは、風を受けて浮きやすいので、どうしてもかぶるなら、あご下にひもの付いたものか、つばの狭いものを選んでください。
雨の日は、撥水する素材のキャスケットやバケットハットが便利です。ただしバケットハットは深くかぶる形なので、雨の日でも後ろにずらしてかぶり、縁を眉から離してください。雨の日は顔の周りが暗くなりやすいので、帽子の色は暗すぎないものを選ぶと、顔が沈みません。
天気の悪い日に深くかぶってしまうのは、自然なことです。そのときは、前髪か横の毛を少し多めに出して、縁の線と顔の間にやわらかい層をつくってください。深さが少し足りなくても、髪の層があれば顔の丸さが強く出すぎません。
子どもの行事や屋外の予定で
秋は、運動会や遠足の付き添い、公園での集まりなど、屋外で長く過ごす予定が増える季節です。日差しを避けるために、つばのある帽子を長時間かぶることになります。
長時間かぶる日は、つばの広さより、かぶり心地と深さを優先してください。つばが広すぎる帽子は、長時間かぶっていると少しずつ下がってきて、縁が眉にかかります。つばの幅は頬の横幅より少し広い程度にとどめ、頭まわりがぴったり合ったものを選ぶと、一日じゅう同じ深さでかぶれます。
屋外の行事では、写真に写ることも多くなります。つばの影で目が隠れていないかを、出かける前に鏡で確かめてください。タヌキ顔の人の丸い目に光が当たっていると、写真の表情が明るく見えます。
色は、帽子だけ目立たないように、上着かパンツのどちらかと近い色にします。人の多い場所でも、全身の中で帽子だけが浮かず、顔に自然に目が行きます。
帽子が似合わないと感じたときの確かめ方
帽子をかぶって「似合わない」と感じたら、帽子を替える前に、次の順番で確かめてください。
1つめは、縁と眉の距離です。眉にかかっていないか、指1本分の余白があるかを見ます。多くの場合、ここを直すだけで印象が変わります。
2つめは、縁の横の端の高さです。頬のいちばん高い位置と同じ高さか、それより下にないかを見ます。同じ高さなら、帽子を後ろに傾けて横の端を上げてください。
3つめは、髪の出し方です。前髪か横の毛が、帽子の縁と顔の間に出ているかを見ます。髪がすべて帽子の中に入っていたら、少し出してください。
この3つを直しても似合わないと感じるなら、そこで初めて帽子の形や色を見直します。形や色の前に、かぶり方で解決することのほうが多いからです。
売り場で鏡を見る前にすること
売り場で帽子を試すとき、鏡の前でいきなり帽子をかぶると、深さを調整しないまま判断してしまいがちです。鏡を見る前に、次の2つをしてください。
1つめは、帽子をかぶったら、まず縁を指で持ち上げて、眉の上2〜3cmに合わせることです。売り場の帽子は、試しにかぶると深く下りてくることが多いので、必ず一度持ち上げてください。
2つめは、帽子の後ろを少し引き下げて、前を浅く、後ろを深くすることです。これで、縁の横の端が頬の高い位置より上に上がります。
この2つをしてから鏡を見れば、その帽子がタヌキ顔の自分に合うかどうかを、かぶり方の失敗とは分けて判断できます。売り場で似合わないと思って戻した帽子の中にも、深さを直せば似合ったものがあったかもしれません。
よくある問い
- Q. タヌキ顔ですがニット帽が子供っぽく見えます
- ニット帽を深くかぶって、縁が眉にかかっていることが多いです。縁を眉の上2〜3cmまで上げて、おでこを少し見せてください。折り返しが太いと顔の上に重い帯ができるので、細めの折り返しか、折り返しのない浅い形を選ぶと大人っぽく見えます。
- Q. タヌキ顔に似合わない帽子はありますか
- 似合わない形があるというより、かぶり方で外れることが多いです。縁が眉にかかるほど深くかぶる、縁の横の端が頬のいちばん高い位置にちょうど重なる、という2つがそろうと、顔の丸さだけが強く見えます。どの形でも、この2つを外せば合わせられます。
- Q. 前髪はあったほうがいいですか
- あったほうが合わせやすくなります。前髪を帽子の縁から1〜2cmのぞかせると、縁の線と眉の間に柔らかい層ができ、目の丸さが自然になじみます。前髪がない人は、横の髪を少し前に出して、頬の高い位置の横に毛先が来るようにしてください。
- Q. 童顔に見られたくないのですが、帽子はやめたほうがいいですか
- やめる必要はありません。帽子の色を顔より暗めにし、素材を表面が平らなものにして、縁を眉から少し離してかぶると、大人っぽく見えます。丸いふくらみのある形より、つばや縁の線がはっきりした形のほうが、顔の丸さとの差が出て落ち着きます。
— メグラシ編集部





