タヌキ顔に似合う髪型|毛先を頬のいちばん高い位置からずらして決める

タヌキ顔に似合う髪型は、毛先と髪のふくらみの頂点を、頬のいちばん高い位置に重ねないことで決まります。頬の高い点から上下2cmの帯には、毛先も、巻いたふくらみも置かない。顔まわりのいちばん短い毛は、口角の高さから始める。この2つだけ守れば、ショートでもボブでもロングでも、タヌキ顔のやわらかさがきれいに出ます。
タヌキ顔は、頬のいちばん高い位置が小鼻より上にあり、目が丸く、顔の中心にやわらかな丸みが集まった顔立ちです。頬の高い位置が上にあるぶん、顔の上半分に丸い面がふっくらと出ます。そこに毛先やふくらみが重なると、頬の丸さと髪の丸さが二重になり、丸さばかりが前に出ます。避けるのは、この重なりだけです。
この記事では、頬のいちばん高い位置を鏡の前で見つける手順から始めて、毛先を置く帯と避ける帯、前髪、顔まわりの毛、長さ別の置き方を順に見ます。キツネ顔寄りや童顔寄りで、自分がどちらか迷っている人の寄せ方は、真ん中あたりに厚めに書いています。
先に結論:頬の高い点に、毛先とふくらみを重ねない
タヌキ顔の髪型で見るところは、高さの帯です。顔を上から順に4つの帯に分けて、それぞれに何を置くかを決めます。表は答えの一覧ではなく、どの高さを比べるかの目印です。
| 高さの帯 | 置いてよいもの | 置かないもの |
|---|---|---|
| 頬の高い点より2cm以上上(目〜こめかみ) | 前髪の流れ、トップの立ち上がり | 横に広がる厚いふくらみ |
| 頬の高い点の上下2cm | なし(肌を見せる) | 毛先、巻きの頂点、厚い横のボリューム |
| 頬の高い点の2cm下〜あご先 | 斜めに落ちる顔まわりの毛 | 内側に丸く入る毛先 |
| あご先より下 | 毛先(あご下2cm以上)、外へ流す巻き | あご先にぴったり沿う内巻き |
頬の高い点の上下2cmに何も置かないと、そこに肌が見えます。タヌキ顔の頬は、ふっくらとした丸みそのものが魅力です。毛先で隠そうとするより、毛先をずらして肌を見せたほうが、頬の丸みがやわらかく、自然に見えます。
ずらす方向は、上でも下でもかまいません。上にずらすと縦の高さが出て、大人っぽい印象に。下にずらすと、頬の丸みの下に斜めの線が入り、やわらかさを保ったまま顔の長さが出ます。どちらを選ぶかは、可愛さを残したいか、大人っぽくしたいかで決めてください。
頬のいちばん高い位置を、鏡の前で見つける
まず、自分の頬のいちばん高い位置を見つけます。ここがすべての基準になります。
鏡の正面に立ち、口角を軽く上げて笑ってください。頬がいちばん盛り上がる場所が、頬のいちばん高い位置です。そこに人差し指の腹を当てます。指を当てたまま、笑顔をやめて真顔に戻ります。指が当たっている位置を覚えておいてください。
次に、指の位置と小鼻の上の端を比べます。指が小鼻の上の端より上にあれば、タヌキ顔らしい頬の高さです。多くの人は、目の下の縁から2〜3cm下あたりに来ます。小鼻と同じ高さか、それより下にある場合は、頬が低めの位置にある顔立ちで、あとで書く「どちらとも取れる人」の寄せ方が当てはまります。頬の高さの見分け方そのものは、たぬき顔は頬のいちばん高い位置が小鼻より上にある顔に詳しく書いています。
わかりにくいときは、横から照明を当てて、頬にできる影を見てください。頬の高い点は、影がいちばん短くなる場所です。スマートフォンのライトを顔の真横から当てると、見つけやすくなります。
見つけた位置から、上に2cm、下に2cmを指で測ってください。この4cmの帯が、毛先とふくらみを置かない帯です。目で覚えにくければ、帯の上端は目の下の縁のあたり、下端は小鼻の下の端のあたりに来ることが多いので、それを目印にしてもかまいません。
毛先の高さ ── 3つの帯のどこに置くか
髪の毛先は、ふくらみの頂点と並んで、顔の見え方をいちばん大きく変える場所です。毛先がどの帯にあるかで、同じ長さでも印象がまったく違います。
頬の高い点より上に置く
頬の高い点より2cm以上上、目の高さからこめかみのあたりに毛先が来るのは、前髪とショートのサイドです。この帯に毛先があると、顔の上半分に縦の高さが出て、大人っぽく、すっきりした印象になります。ただし、横に広がる厚いふくらみをここに置くと、頬の丸さの上にさらに横の丸みが乗るので、毛先は縦に流すか、耳にかけて横幅を出さないようにします。
頬の高い点の上下2cmを避ける
この帯に毛先があると、頬の丸みと毛先の丸みがちょうど重なります。顔の中央に丸いかたまりが2つできて、丸さが強く出ます。ショートのサイドや、ボブの顔まわり、前髪の両端が、気づかないうちにこの帯に来ていることがよくあります。鏡で正面から見て、毛先が頬の高い点の横で止まっていたら、上か下に2cm以上ずらしてください。
頬の高い点の2cm下より下に置く
口角の高さあたりから下の帯に毛先が来ると、頬の丸みの下に斜めの線が入ります。頬の丸さを縦に区切り、顔の長さを出す効果があります。顔まわりの毛を斜めに落とす、ボブの毛先をあご下に置く、ミディアムやロングの毛先を鎖骨のあたりに置く。どれもこの帯の使い方です。
前髪 ── 眉との距離と透け具合
前髪は、頬より上の帯に入ります。タヌキ顔では、前髪の厚さと、眉と前髪の毛先の距離で、印象が大きく変わります。
厚い前髪が眉の上でまっすぐに切りそろえられていると、丸い目と前髪のまっすぐな下端が重なって、顔の上半分に丸みが集まります。可愛らしさは強く出ますが、実際の年齢より幼く見えることもあります。
前髪を残すなら、まず毛量を減らして、眉がうっすら透ける薄さにしてください。前髪の向こうに眉の形が見えていると、目と眉の距離がわかり、顔に縦の奥行きが出ます。
眉と前髪の毛先の距離も見ます。毛先が眉にかかるか、眉から1cm以内なら、丸みが残ってやわらかい印象に。眉から2〜3cm上で止めて斜めに流すと、縦の線が出て大人っぽい印象になります。斜めに流すなら、毛先を目尻の延長線のほうへ向けてください。目尻へ向かう斜めの線が、丸い目の形にすっとした流れを足します。前髪と眉の距離による見え方の違いは、童顔と言われる人の髪型とも共通しています。
前髪をなくす場合は、分け目から額を斜めに見せます。分け目の位置は、黒目の真上あたり。7対3くらいに分けると、額の斜めの線が頬の丸みと対比になります。センターで分けると左右対称になり、顔の中心に丸みが集まりやすくなるので、センター分けにするなら、顔まわりの毛を口角の高さから斜めに落として、縦の線を補ってください。
顔まわりの毛は、口角の高さから始める
顔まわりにいちばん短い毛(顔の横に落ちるレイヤーや、後れ毛)を入れるなら、その最短の長さは口角の高さにします。頬の高い点から2cmほど下、ちょうど避ける帯のすぐ下です。
口角の高さから始まった毛は、そこから下に向かって斜めに長くなります。頬の丸みの下に、斜めの線が1本入る。これが、タヌキ顔の頬の丸さを生かしたまま、顔に縦の長さを足す、いちばん確実な方法です。
最短の毛を頬の高さにすると、毛先が頬の高い点の横で止まり、頬の丸みを横から縁取ってしまいます。逆に、あごより下から始めると、顔まわりに毛が入っていないのと同じになり、頬の丸みがそのまま正面に出ます。口角の高さが、ちょうどよい位置です。
顔まわりの毛は、量を少なめにします。厚く入れると、斜めの線というより、顔の横に毛のかたまりができます。指でつまんで、片側で人差し指の太さくらい。これで、線として見える量です。
長さ別の置き方 ── ショート・ボブ・ミディアム・ロング
ここまでの考え方を、長さ別に当てはめます。どの長さでも、頬の高い点の上下2cmを避けることと、顔まわりを口角から始めることは同じです。
ショート
ショートは、トップの立ち上がりと、サイドの毛先の位置がすべてです。トップは、頭頂を2cmほど立ち上げて、頭の高さを出します。ふくらみの頂点が頭のてっぺんに来ると、頬の高い点から遠く離れた位置に丸みができるので、顔の丸さと重なりません。
サイドは、耳にかけて頬を見せるか、耳の下まで伸ばして口角より下で毛先を止めます。耳の横で毛先が止まると、ちょうど頬の高い点の横に来やすいので気をつけてください。襟足は短めにして、首を見せます。首が見えると、顔から首へ縦の線がつながります。
ボブ
ボブは、タヌキ顔のやわらかさがいちばん生きる長さです。毛先は、あご先から2〜3cm下に置きます。あご先と同じ高さで内側に丸く入ると、あごの丸さをなぞり、頬の丸さとあごの丸さが二重に出ます。2〜3cm下に置いて、内側に入れすぎずまっすぐ落とすか、軽く外へ流してください。
前下がりにするのもよい方法です。後ろが短く、前に向かって長くなるボブは、顔の横に斜めの線をつくります。前の毛先はあご下2〜3cm、後ろは襟足が見える程度。顔まわりは口角の高さから斜めに。これで、頬の丸みの下にはっきりした斜めの線が入ります。
ミディアム
ミディアムは、毛先が鎖骨のあたりに来る長さです。毛先を鎖骨の上で軽く外へ流すと、首から肩に向かって線が広がり、顔の丸みから視線が下へ流れます。顔まわりは口角の高さから入れて、鎖骨に向かって長くなるように。
ミディアムで気をつけるのは、巻いたときのふくらみの位置です。巻きのいちばんふくらむところが頬の高さに来ると、顔の横に丸いかたまりができます。巻くなら、口角より下から巻き始めてください。
ロング
ロングは、毛先の位置より、顔まわりの毛と巻きのふくらみの位置で印象が決まります。顔まわりは口角の高さから入れ、鎖骨に向かって長くなる斜めの線に。巻くなら、口角より下から、ゆるい波を毛先に向かって大きくしていきます。
ロングをまっすぐ下ろすと、顔の両側に縦の線が2本できて、頬の丸さとの対比で縦の長さが出ます。ただし、毛量が多くて顔の横に重さがたまると、頬の高さのあたりに横の厚みが出ます。顔のすぐ横の毛は、内側の量を減らして、厚みを抑えてください。
分け目と頭頂の高さ
分け目と頭頂の高さは、顔の上半分の縦の長さを決めます。タヌキ顔は顔の上半分に頬の丸みがあるので、ここで縦の長さを少し足すと、全体のバランスが整います。
分け目は、黒目の真上あたりで7対3に分けるのがいちばん扱いやすい位置です。額が斜めに見え、頬の丸みと対比になります。分け目の根元を指で少し立ち上げると、頭頂の高さが出ます。立ち上げる高さは1〜2cm。それ以上立ち上げると、頭のてっぺんが目立ちすぎます。
センター分けにしたいときは、顔まわりの毛で縦の線を補います。センター分けは左右対称になるので、顔の中心に丸みが集まりやすくなります。口角の高さから斜めに落ちる顔まわりの毛があれば、左右に縦の線が1本ずつ入り、丸みを両側から区切ってくれます。
巻き方 ── 内巻き・外ハネ・波巻きの頂点の位置
巻き方は、ふくらみの頂点がどこに来るかで選びます。
内巻きは、毛先が内側に入り、ふくらみの頂点が毛先の少し上に来ます。ボブやミディアムの内巻きは、頂点があご先から口角のあたりに来やすく、あごの丸さをなぞります。タヌキ顔で内巻きにするなら、毛先だけを軽く入れて、頂点が口角より上に上がらないようにしてください。
外ハネは、毛先が外へ向かい、ふくらみの頂点が毛先にできます。毛先が鎖骨やあご下にあれば、頂点も頬から遠く離れた位置に来ます。タヌキ顔では、外ハネのほうが頬との重なりを避けやすい巻き方です。
波巻き(ゆるいウェーブ)は、頂点が何か所もできます。いちばん上の頂点が頬の高さに来ないように、口角より下から巻き始めます。上から巻くと、最初の頂点が頬の高さか、その少し上に来ることがよくあります。
結ぶ・まとめる日
結ぶ日やまとめる日は、結ぶ位置の高さと、顔まわりに残す後れ毛で印象が決まります。
結ぶ位置は、耳の上の高さより上にすると、頭の後ろに高さが出て、縦の長さが加わります。耳より下で結ぶと落ち着いた印象になりますが、顔の横から見て頭の重心が下がり、頬の丸みが目立ちやすくなります。
後れ毛は、口角の高さから下にだけ残してください。頬の高さのあたりに後れ毛を残すと、毛先がちょうど頬の高い点の横で揺れて、丸みを縁取ってしまいます。口角より下に、片側で人差し指の太さくらいの量を、斜めに落とす。これで、まとめ髪でも頬の下に斜めの線が入ります。
どちらとも取れる人 ── キツネ寄り・童顔寄り・頬が低めの人
タヌキ顔と言われることもあれば、キツネ顔と言われることもある。童顔とも言われる。頬の高さを測ってみたら、小鼻と同じくらいだった。そういう人は、ここまでの目安をそのまま当てはめると少しずれます。寄せ方を順に書きます。
キツネ顔とタヌキ顔の間にいる人
目の形で見分けます。片方の目の横幅を縦幅で割ってください。横3cm、縦1cmなら3.0倍です。この数字が2.6倍より小さければタヌキ顔寄りの丸い目、3.2倍より大きければキツネ顔寄りの切れ長の目です。2.6〜3.2倍のあいだにいる人は、両方の特徴を持つ混合型で、実はこれがいちばん多い層です。境目の数え方は、キツネ顔とタヌキ顔の違いで書いた考え方と同じです。
混合型の人は、髪型を目ではなく頬で決めます。頬の高い点が小鼻より上にあるなら、この記事のやり方どおりに、頬の上下2cmを避けてください。目が切れ長でも、頬の丸みと毛先が重なれば丸さが出るからです。頬の高い点が小鼻と同じかそれより下なら、キツネ顔の髪型の考え方のほうが合います。キツネ顔の髪型の決め方は、キツネ顔に似合う髪型に書いています。
童顔寄りの人
目の下の余白(下まぶたからあご先までの長さ)が、顔の縦の長さの半分に届かない人は、童顔寄りです。タヌキ顔と童顔は重なることが多いのですが、童顔寄りの人は、顔の下半分が短く見えやすいので、縦の長さを足す工夫を一段強めます。
具体的には、顔まわりの最短の毛を口角の高さではなく、あご先の高さから始めます。斜めの線が顔の下半分に長く入り、下半分の長さが補われます。前髪は、眉から2〜3cm上で斜めに流して、額の縦の長さを見せます。タヌキ顔と童顔の違いそのものは、たぬき顔と童顔の違いにまとめています。
頬が低めの位置にあるタヌキ顔の人
目は丸いけれど、頬の高い点が小鼻と同じ高さかそれより下にある人です。この場合、避ける帯も下にずれます。頬の高い点から上下2cmなので、帯は小鼻のあたりから口角のあたりにかかります。
顔まわりの最短の毛は、口角ではなく、あご先の少し上から始めてください。ボブの毛先は、あご先から3cm以上下に。頬の帯が下がっているぶん、毛先も下へずらします。反対に、前髪や頭頂の高さは、頬から遠くなるので、ふくらみを足しても重なりにくくなります。
左右で頬の高さが違う人
鏡で見ると、左右の頬の高い点が1cm以上違う人もいます。この場合は、高い側に合わせて避ける帯を決めてください。高い側の帯から外れていれば、低い側の帯からはもっと外れています。分け目を高い側の反対に置くと、高い側の頬に顔まわりの毛がかかり、斜めの線で左右の差が目立ちにくくなります。
髪質でふくらみの位置が勝手に決まる人
やわらかくて膨らみやすい髪や、くせのある髪は、切ったあと自然にふくらみが出て、その頂点がちょうど頬の高さに来ることがあります。この場合は、頬の高さにかかる部分の内側の量を減らしてもらってください。外側の長さは変えずに、内側だけを軽くすると、ふくらみの頂点が下へ移ります。
硬くて直毛の髪は、ふくらみが出にくいかわりに、毛先がまっすぐ止まって、線がはっきり出ます。この場合は、毛先の高さがそのまま印象になるので、帯を守ることがいっそう大事です。
可愛さを残したいか、大人っぽくしたいか
最後に、どちらの方向に寄せたいかで選び方を変えます。可愛さを残したいなら、毛先は頬より下にずらし、前髪は眉にかかるくらいの薄めで、内巻きを毛先だけに。大人っぽくしたいなら、前髪を斜めに流して額を見せ、頭頂を立ち上げ、毛先は鎖骨のあたりで外へ。頬の上下2cmを避けることは、どちらでも同じです。
秋冬の首元と合わせる
秋冬は、マフラーやタートル、襟の高いコートで首元に布が来る季節です。首元に布が来ると、あご下から鎖骨までの帯が布で埋まります。そこに毛先があると、布に押されて外へはねたり、頬の高さまで押し上げられたりします。
マフラーやタートルの日は、毛先を鎖骨より下に出すか、まとめてしまうのが確実です。ボブの人は、首元の布の上に毛先が乗るので、毛先が押し上げられて頬の帯に入らないかを鏡で確かめてください。押し上げられているなら、マフラーを首に巻かず、肩に掛ける程度にすると、毛先が布に押されません。
まとめるなら、結ぶ位置を耳の上より上にして、後れ毛は口角より下にだけ残します。首元に布があるぶん、後れ毛まで頬の高さにあると、頬のまわりが混み合います。タヌキ顔に似合う秋冬の服そのものの選び方は、タヌキ顔に似合う服で、首元の形を中心にまとめています。
メガネと帽子の日は、帯がずれる
メガネをかける日と、帽子をかぶる日は、顔の上に新しい線が加わるので、避ける帯の考え方を少しだけ調整します。
メガネのフレームの下の縁は、多くの場合、頬のいちばん高い位置の少し上に来ます。つまり、フレームの下縁と頬の高い点のあいだに、もう1本横の線ができます。このとき、顔まわりの毛先がフレームの下縁と同じ高さで止まると、横の線が2本並んで、頬の丸みの上に横幅が強く出ます。メガネの日は、顔まわりの毛を耳にかけてフレームのつるの上を通すか、口角より下に毛先があることを鏡で確かめてください。フレームの形が丸い場合は、前髪を斜めに流して、目尻の延長線に向かう線を足すと、丸いフレームと丸い目と丸い頬が重なりすぎません。
帽子をかぶる日は、頭頂のふくらみが帽子でつぶれます。トップの立ち上がりで縦の長さを出していた人は、その分の縦の長さが減ります。そのかわり、帽子のつばや縁が、顔の上に新しい横の線をつくります。帽子の縁が眉の少し上に来るなら、前髪は帽子の中に入れて額を隠さず、顔まわりの毛を口角より下に落として、縦の線を顔の横で補います。
つばの広い帽子は、つばの影が頬の高さのあたりに落ちることがあります。影の下端が頬の高い点にかかると、影と頬の丸みが重なって見えます。かぶる角度を少しだけ後ろに傾けて、影の下端が目の下の縁より上に来るようにしてください。ニットの帽子は、耳までかぶると顔の横幅を囲むので、耳の上で止まる浅めのかぶり方にして、耳と顔まわりの毛が見えるようにすると、頬の下の斜めの線が残ります。
どちらの日も、基本は同じです。頬のいちばん高い位置の上下2cmに、毛先も、フレームの縁も、帽子の影も重ねない。加わった線の位置を一度だけ鏡で確かめれば、いつもの髪型のまま整えられます。
美容室での伝え方
美容室では、髪型の名前よりも、高さを伝えたほうが確実に伝わります。次の3つを、そのまま伝えてみてください。
1つ目は、「顔まわりのいちばん短い毛を、口角の高さから始めてください」。美容師さんは、どこから顔まわりを入れるかを、顔の形を見て決めます。口角という具体的な位置を伝えると、頬の高さで止まる顔まわりを避けられます。
2つ目は、「毛先やふくらみが、頬のいちばん高いところに来ないようにしてください」。このとき、自分の指で頬の高い点を示すと、伝わりやすくなります。
3つ目は、「ボブなら、毛先をあご先から2〜3cm下にしてください」。長さは、切ったあとに乾かすと少し上がります。濡れた状態で伝えるなら、さらに1cmほど長めに。
仕上がったら、正面だけでなく、斜め45度からも鏡で見せてもらってください。斜めから見たとき、頬の丸みの下に顔まわりの毛の斜めの線が入っていれば、狙いどおりです。
よくあるずれと、その場での戻し方
最後に、相談でよく聞くずれを、その場で戻す方法と一緒にまとめます。
- 丸顔向けの髪型にしたのにしっくりこない:輪郭ではなく頬の高さが基準。毛先が頬の帯にかかっていないかを見る
- ボブが幼く見える:毛先があご先で内側に入りすぎている。毛先を外へ流すか、内巻きを毛先だけに減らす
- 顔まわりの毛を入れたら顔が大きく見える:最短の毛が頬の高さで止まっている。口角の高さまで伸ばす
- 巻いたらまとまりが悪い:巻きのふくらみの頂点が頬の高さに来ている。口角より下から巻き始める
- 前髪を切ったら幼くなった:厚い前髪がまっすぐ眉上。毛量を減らして眉を透けさせるか、斜めに流す
- 結んだら頬の丸みが目立つ:結ぶ位置が低いか、後れ毛が頬の高さにある。結ぶ位置を耳より上にし、後れ毛は口角より下に
どのずれも、髪型の名前を変えるより、毛先とふくらみの高さを数cm動かすほうが早く戻ります。
迷ったら、この順で決める
タヌキ顔の髪型で迷ったら、次の順番で決めてください。
- 頬のいちばん高い位置を見つけ、上下2cmの帯を確かめる
- 毛先を、その帯より上か下にずらす(可愛さを残すなら下、大人っぽくするなら上も使う)
- 顔まわりのいちばん短い毛を、口角の高さから始める
- 前髪は、眉がうっすら透ける薄さにするか、目尻へ向けて斜めに流す
- 巻くなら、口角より下から
タヌキ顔のふっくらした頬の丸みは、隠すものではなく、見せる位置を整えるものです。毛先とふくらみをずらして肌を見せるだけで、同じ長さの髪でも、やわらかさがきれいに出ます。
よくある問い
- Q. タヌキ顔にボブは似合いますか
- 似合います。気をつけるのは毛先の高さだけです。毛先があご先と同じ高さで内側に丸く入ると、輪郭の丸さをなぞって、頬の丸さとあごの丸さが二重に出ます。毛先はあご先から2〜3cm下に置き、内側に入れすぎずまっすぐ落とすか、軽く外へ流してください。顔まわりは口角の高さから斜めに短くして、頬のいちばん高い位置に毛先がたまらないようにします。この2つを守れば、タヌキ顔のやわらかさを活かしたボブになります。
- Q. タヌキ顔で前髪を作ると幼く見えます。前髪はないほうがいいですか
- 前髪をなくす必要はありません。幼く見えやすいのは、厚い前髪が眉の上でまっすぐ切りそろえられているときです。丸い目と丸い前髪の線が重なって、丸さが強く出ます。前髪を残すなら、毛量を減らして眉がうっすら透ける薄さにするか、目尻の延長線に向かって斜めに流してください。眉と前髪の毛先の距離が1cm以内なら丸みが残り、2〜3cmあけて斜めに流すと縦の線が出ます。可愛さを残したいか、大人っぽくしたいかで選べます。
- Q. 頬のいちばん高い位置がどこか、自分ではよくわかりません
- 鏡の正面に立って、口角を軽く上げて笑ってください。頬がいちばん盛り上がる場所が、頬のいちばん高い位置です。そこに人差し指の腹を当てたまま、笑顔をやめて真顔に戻ります。指の位置が、小鼻の上の端より上にあればタヌキ顔らしい頬の高さです。わかりにくいときは、横から照明を当てて、頬の影がいちばん短くなる場所を探してもかまいません。見つけた位置から上下に2cmずつが、毛先とふくらみを置かない帯になります。
- Q. 秋冬にマフラーやタートルをすると、髪型がまとまりません
- 首元に布が来ると、あご下から鎖骨までの帯が布で埋まり、そこに毛先があると布に押されて外へはねたり、頬の高さまで押し上げられたりします。マフラーやタートルの日は、毛先を鎖骨より下に出すか、まとめてしまうのが確実です。まとめるなら、結ぶ位置を耳の上の高さより上にして、顔まわりの後れ毛は口角の高さから下にだけ残してください。後れ毛が頬の高い位置にかかると、布と毛先で頬のまわりが混み合います。
— メグラシ編集部





