タヌキ顔に似合う服|秋冬のニットとコートは首元を丸く、裾をまっすぐ

**タヌキ顔の秋冬は、首元に丸い形を1つだけ置き、肩とコートの裾はまっすぐにしてください。**顔の丸みとつながる場所が1つあれば、柔らかさは十分に出ます。残りを直線にそろえると、秋冬の厚い服でも幼く見えません。
タヌキ顔に丸い形が似合うのは、よく言われるとおりです。ただ、秋冬の服は丸い形を勝手に増やします。ざっくりした編み目、丸い襟、丸いボタン、ふくらんだ袖、毛足の長い素材。気づくと全身に丸が4つも5つも乗っていて、顔の丸みに重なって、全体が子どもっぽく寄ってしまいます。
この記事では、丸を置く1か所の決め方と、線に回す場所を、指と黒目で測れる目安で書いていきます。自分がタヌキ顔かどうかを先に確かめたい人は、たぬき顔は頬のいちばん高い位置で見分けるから読んでください。
結論:首元に丸を1つ、肩線と裾は水平な直線にする
秋冬の服で、形が顔の印象に関わる場所は大きく6つあります。そのうち、丸を置くのは顔のいちばん近くだけです。
| 場所 | 丸を置く/線にする | 測る目安 |
|---|---|---|
| 首元 | 丸を置く | 丸首の縁が鎖骨のくぼみから指1〜2本下 |
| 襟 | 丸を置く | 襟先をなぞって、角が指先に当たらない |
| ニットの編み目 | 顔のそばは細かく | 編み目1つが小指の爪の幅まで |
| 柄 | 顔のそばは小さめ | 柄1つが黒目の1〜3倍 |
| 肩線 | 線にする | 縫い目が肩の骨の真上から外へ2cm以内 |
| コートの裾 | 線にする | 前から見て水平、左右の高さがそろう |
首元と襟は、どちらか1つで丸を受け持てば足ります。丸首のニットに丸い襟のブラウスを重ねると、顔のそばだけで丸が2つになるので、どちらかを外します。
表は比較の軸を並べただけです。どこに丸を置くかで迷うのは、目と輪郭が違う方向を向いている混合の顔や、仕事の日に大人っぽく見せたいときです。その決め方は後半に書いています。
自分がタヌキ寄りか混合かを、目と頬で確かめる
服を選ぶ前に、自分の顔がどれくらいタヌキ寄りかを確かめておきます。1.5mほど離れて、目の高さから撮った正面の写真を使ってください。腕を伸ばした自撮りは、顔の真ん中が大きく写るので向きません。
1つ目は目の形です。片方の目の目頭から目尻までを横幅、黒目の上と下のまぶたの際のあいだを縦幅として、横幅が縦幅の何倍かを見ます。**2.6倍以下ならタヌキ寄り、3.2倍以上ならキツネ寄り、そのあいだなら混合です。**境目の考え方はキツネ顔とタヌキ顔の違いとあわせて読むと、ほかの顔との位置関係が分かります。
2つ目は頬です。小鼻の横に指を当て、そのまま真横に耳のほうへ動かしたとき、頬のいちばん高いところが指より上にあるかを見ます。指より上で、しかも目の下の近くにふっくらした丸みがあれば、タヌキ寄りの頬です。
目も頬もタヌキ寄りなら、この記事の目安をそのまま使ってください。どちらか片方だけがタヌキ寄りなら混合です。混合の人は、丸を置く場所を少し変えるので、後半の「どちらとも取れる①」を先に読んでおくと迷いません。
確かめるときに大切なのは、自分の顔を良い悪いで見ないことです。丸い目も、ふっくらした頬も、服の形を決めるための手がかりにすぎません。手がかりが分かれば、合わせる形は自然に決まります。
首元|丸首の縁は、鎖骨のくぼみから指1〜2本下
丸を置く場所の第一候補は首元です。秋冬のニットやカットソーは丸首が多く、選びやすい場所でもあります。
首元で測るのは深さです。鎖骨の内側の端、首の付け根の下にあるくぼみに人差し指を横に当て、そこから下へ指を重ねて、丸首の縁まで何本ぶんあるかを数えてください。**指1〜2本ぶん下に縁がある丸首が、タヌキ顔の秋冬にいちばん合います。**顔の輪郭の丸みと、首元の丸の大きさが近くなり、顔と服がひと続きに見えます。
首の付け根にぴったり沿う、詰まった丸首は、顔のすぐ下に小さな丸がもう1つできる形です。顔の丸みと重なって、顔まわりがひとかたまりに見えやすくなります。詰まった丸首を着るときは、髪を耳にかけるか、首元にネックレスを1本垂らして、顔と首元のあいだに縦の線を1本入れてください。
指3本ぶん以上開いた丸首は、首元の丸が大きくなりすぎて、顔の丸みと大きさがずれます。この場合は中に首の詰まった薄い1枚を重ねて、見える丸を浅くすると落ち着きます。
タートルネックは、丸首とは違って首を筒で覆う形なので、顔のそばに縦の線が入ります。タヌキ顔でもよく似合いますが、折り返しの部分を2つ折りにしてふくらませると丸に戻ります。首元に丸を置く日は折り返してふくらませ、線に寄せたい日は1つ折りで薄くしてください。
襟|襟先の角を指でなぞって、角が当たるかどうか
ブラウスやシャツ、コートの襟も、顔のそばに来る形です。襟で見るのは、襟の先の角です。
襟の先を指先でなぞってください。**指先に角がはっきり当たらず、丸くすべっていくなら、タヌキ顔に合う襟です。**丸い襟や、角を少し落とした襟は、顔の丸みとつながります。指先に角がはっきり当たる鋭い襟は、顔のそばに直線の先端が来るので、顔の柔らかさと離れて見えます。
鋭い襟のシャツやコートを着たい日は、襟の下に丸を補ってください。シャツなら中に丸首のニットを重ね、襟を外に出して丸首の縁を見せます。コートなら、首元に丸首のニットか、ふくらませたタートルネックを入れます。襟の先の直線は残っていても、そのすぐ下に丸があれば、顔のそばの形は丸に戻ります。
襟の大きさにも目安があります。襟の先から首の付け根までの長さが、目頭から目尻までの横幅のおよそ2〜4倍なら、顔のパーツと釣り合います。それより大きい襟は服の印象が強くなり、小さすぎる襟は首元が詰まって見えます。
首元と襟は、どちらか1つで丸を受け持てば十分です。丸首のニットに丸い襟を重ねると、顔のそばに丸が2つ並ぶので、片方を外すか、片方をまっすぐな形にしてください。
ニットの編み目|顔のそばは小指の爪の幅まで
秋冬の服でいちばん丸を増やすのが、ニットの編み目です。編み目の1つ1つは小さな丸の集まりなので、目が大きいほど、服の表面に丸がはっきり並びます。
顔のそばに来るニットは、編み目1つの幅が、小指の爪の幅くらいまでを目安にしてください。この大きさなら、遠目には編み目が面になり、丸として目に入りません。顔のそばにあっても、顔の丸みと競わずに済みます。
編み目が小指の爪より大きいざっくりしたニットや、太い縄編みのニットは、顔のそばに置くと丸が強く出ます。着たいときは、カーディガンとして前を開けて羽織り、編み目が顔のそばではなく胸より下に来るようにしてください。中には編み目の細かい丸首の1枚を入れて、顔のそばの丸はそちらに受け持たせます。
ニットの表面にも気をつけます。毛足のあるニットは柔らかく見えますが、毛足が長くなるほど輪郭がぼやけて、全体がふくらんで見えます。顔のそばに置くのは、毛足が爪の先に引っかかる程度の短いものまでにしてください。
袖の形も、丸を増やしやすい場所です。肩から袖口までふくらんだ袖は、腕の横に大きな丸を作ります。袖をふくらませたい日は、首元をタートルネックの1つ折りにして直線に寄せ、丸の数を増やさないようにします。
柄の大きさ|柄1つが黒目の1〜3倍
秋冬のブラウスやスカーフに多い柄も、大きさで顔との相性が決まります。基準にするのは、自分の黒目の大きさです。
鏡か写真で黒目の直径を見て、柄1つの大きさがその何倍かを比べてください。**柄1つが黒目の1〜3倍の大きさなら、タヌキ顔の丸い目と釣り合います。**水玉なら1つの丸が、花柄なら花1つが、チェックなら1マスが、この大きさに入るかを見ます。
黒目より小さい細かい柄は、遠目には無地に近く見えるので、柄の印象は弱くなりますが、顔とぶつかることはありません。黒目の4倍を超える大きな柄は、柄の主張が顔より強くなり、視線が服に行きます。大きな柄を着たい日は、顔から遠いスカートやストールの端など、胸より下に置いてください。
柄の形も見ます。水玉や丸い花のように、柄そのものが丸い形なら、それも1つの丸として数えます。丸首のニットに水玉のスカーフを巻くと、顔のそばに丸が2つになるので、どちらかを線に替えてください。チェックやストライプは直線の柄なので、首元に丸を置いた日でも数に入れずに使えます。
柄の線の太さも、目安があります。ストライプやチェックの線が、まつ毛の生え際の線より極端に太いと、顔の柔らかさから離れて見えます。細めの線を選ぶと、直線でも顔となじみます。
布の表面|顔のそばはつやを抑え、なめらかさは遠くに置く
形だけでなく、布の表面も顔の印象に関わります。タヌキ顔の頬のふっくらした丸みは、光をやわらかく受けるので、顔のそばの布もやわらかく光を受けるものがなじみます。
顔のそばに置くのは、つやを抑えた、手でなでたときに少しだけ引っかかりのある布が目安です。表面に短い毛足のあるニット、起毛したシャツ、目の詰まったウールなどがこちらに入ります。光を細かく散らすので、顔のまわりがやわらかく明るく見えます。
強いつやのある布、たとえば光沢のはっきりしたサテンや、表面がつるつるした化学繊維の布は、光を一方向に強く返します。顔のそばにあると、頬の丸みよりも布の光が先に目に入ります。つやのある布を使いたい日は、スカートやパンツなど、顔から遠い場所に置いてください。
つやの強さは、布を窓の前で傾けて確かめます。傾けたときに、白い光の帯がはっきり動く布はつやが強く、光が布全体にぼんやり広がる布はつやが弱い布です。顔のそばには、光がぼんやり広がるほうを選びます。
布の表面は、丸の数には入れません。ただ、毛足の長い素材は輪郭をぼかして、形そのものを丸く見せます。毛足の長いアウターを着る日は、それで丸を1つ使ったと考えて、首元はタートルネックを1つ折りにするなど、線に寄せてください。
コート|肩線と裾は、まっすぐな線を受け持つ
秋冬の服で、線を受け持つのはコートです。コートは面積が大きいので、ここがまっすぐなら、首元に丸があっても全身の印象は大人っぽくまとまります。
見るのは肩線と裾です。肩線は、腕を下ろしたときに肩の外側でいちばん出っぱっている骨の位置と、コートの肩の縫い目を比べます。**縫い目が骨の真上から外へ2cm以内にあれば、肩の線がまっすぐ出ます。**肩が大きく落ちたコートや、肩から袖まで丸くつながったコートは、肩の位置に丸が1つできます。
裾は、前から見て水平になっているかを見ます。左右の裾の高さがそろい、横から見ても前後の高さがほぼ同じなら、裾が直線を受け持ちます。裾に向かって丸くすぼまるコートは、全身の形が卵のように丸くなります。丸い形のコートを着たい日は、首元を直線に寄せ、丸を全身で1つにそろえてください。
ボタンも数に入れます。大きな丸いボタンが前に並ぶと、それだけで丸が増えます。ボタンの直径が黒目の2倍を超えるものは丸として数え、首元の丸と合わせて2つ以上にならないようにします。
コートの丈は、膝下からふくらはぎの途中までが、裾の直線をいちばん長く見せます。膝より短い丈は、裾の線が短くなり、そのぶん首元の丸が目立ちます。短い丈を着る日は、下に裾が水平でまっすぐなパンツを合わせて、線を足してください。
色|白黒の写真にして、首元の服と肌の明るさの差を見る
形のほかに、顔の柔らかさとのつながりを左右するのが、首元の服の明るさです。色の名前で考えると迷うので、明るさだけを取り出して見ます。
服を着て、1.5mほど離れたところから正面の写真を撮り、白黒に変えてください。白黒にすると、色の違いが消えて、明るさの違いだけが残ります。そのうえで、頬の明るさと、首元の服の明るさを比べます。
**首元の服が、頬より少し暗いか、頬と同じくらいの明るさなら、タヌキ顔の柔らかさとなじみます。**頬と服の明るさの差が小さいと、顔から首元へ光がなだらかにつながり、頬の丸みがそのまま服に受け渡されます。
首元の服が真っ黒に近く、頬との差が大きいと、顔と服のあいだにはっきりした境目の線ができます。この線は直線の印象を強く出すので、首元に丸を置いた日でも、丸より線のほうが目に入ります。濃い色を着たい日は、首元に頬に近い明るさのインナーを細く見せるか、濃い色をコートやパンツなど顔から遠い場所に回してください。
反対に、首元の服が頬よりずっと明るい白に近い色の場合は、服の明るさが顔より前に出ます。白を着る日は、少し黄みのある白や、生成りに近い白を選ぶと、頬との差が小さくなります。
秋冬は、服の色が全体に暗くなる季節です。首元の1枚だけでも頬に近い明るさにしておくと、コートが濃い色でも、顔のまわりだけは柔らかい光が残ります。
重ね着|インナー・ニット・コートで、丸を受け渡す順番
秋冬は、3枚、4枚と重ねる日が増えます。重ねるほど首元に何枚もの縁が重なるので、どの1枚に丸を受け持たせるかを、重ねる前に決めておきます。
**丸を受け持たせるのは、いちばん外から見える首元の縁の1枚です。**たとえば、首の詰まった薄いインナーに、丸首のニット、前を開けたコートを重ねるなら、外から見える縁は、ニットの丸首とインナーの細い縁の2本です。このうち、ニットの丸首に丸を任せ、インナーは縁が見えない深さのものに替えます。
コートの前を閉じる日は、外から見える縁がコートの襟だけになります。この日は、コートの襟が丸いか、襟の下に丸首の縁がのぞくかで、顔のそばの丸を作ります。襟の鋭いコートの前を閉じる日は、首元にふくらませたマフラーを巻いて丸を補ってください。
重ね着で起きやすいのは、どの1枚も少しずつ丸い形をしていて、首元に丸い縁が3本も4本も重なることです。縁が重なると、首元が段になってふくらみ、顔の下にもう1つ大きな丸ができたように見えます。外から見える縁は、多くても2本までにしてください。
重ねる順番を決めておくと、朝の着替えも早くなります。外から見える丸を先に決め、その下の1枚は縁が見えないもの、その上の1枚は前を開けて縦の線にするもの、と順番に選んでいくだけです。
丸が3か所以上重なった日は、顔からいちばん遠い丸を外す
朝の服を着たら、全身の丸を数えてみてください。数えるのは、丸首や丸い襟、ざっくりした編み目、丸い柄、丸いボタン、ふくらんだ袖、丸いシルエットのコートやスカート、丸いバッグです。
**丸が2つまでなら、そのまま出かけてかまいません。3つ以上あったら、顔からいちばん遠い丸を1つ外してください。**顔から遠い丸ほど、顔の柔らかさとのつながりが弱く、全体を重くする役目のほうが大きくなるからです。
たとえば、丸首のニットに、ふくらんだ袖、丸いシルエットのスカート、丸いバッグを合わせた日なら、丸は4つです。いちばん遠いのはバッグなので、四角いバッグに替えます。それでも3つなら、次に遠いスカートを、裾が水平な台形のスカートやまっすぐなパンツに替えます。
外すときに、顔のいちばん近くの丸から外さないようにしてください。首元の丸を外すと、顔の丸みとつながる場所がなくなって、顔と服が離れて見えます。外すのはいつも、遠いほうからです。
丸の数を数えるのは、慣れると数秒でできます。玄関の鏡の前で、上から順に指を折って数えるだけです。3本目の指が折れたら、いちばん下の丸を替える、と決めておけば、朝の迷いが短くなります。
どちらとも取れる①:目は丸いのに、輪郭はまっすぐな混合の顔
ここからは、迷いやすい人のための部分です。まず、目の横幅と縦幅の比がタヌキ寄りなのに、輪郭が面長だったり、頬骨やエラに角があったりする、混合の顔です。
この顔は、上半分がタヌキ、下半分がキツネ、という組み合わせです。顔の上半分の丸さに合わせて全身に丸を置くと、輪郭の線と服の形がずれ、下半分の線に合わせて全身を直線にすると、目の丸さと服がずれます。
**混合の顔は、丸を置く場所を、目の高さに近いところだけにしてください。**具体的には、耳元のイヤリングを丸い形にするか、首元の丸首の縁を高めにして、目の丸さとつながる場所を顔の上のほうに置きます。胸から下は、まっすぐな線の多い服でかまいません。
輪郭の線とつながる場所は、首元から胸にかけての縦の線です。丸首の上から、縦に長いネックレスを垂らすと、首元の丸と縦の線が1か所で両方つながります。丸首のニットに、前を開けたまっすぐなカーディガンを羽織るのも、同じ考え方です。
反対に、輪郭は丸いのに目が切れ長の混合もあります。この場合は、目の高さに近い耳元を直線に、首元から下を丸にします。顔のどこが丸く、どこがまっすぐかを先に決めておけば、服の丸と線をどこに置くかは、そこから順に決まります。キツネ寄りの目に合う秋冬の服は、キツネ顔に似合う服に書いています。
どちらとも取れる②:仕事や式典で、大人っぽく見せたい日
タヌキ顔の柔らかさは、普段の日には親しみやすさとして働きます。けれど、仕事の打ち合わせや、式典、顔合わせのように、落ち着いた印象を出したい日もあります。
そういう日に、首元まで直線にしてしまう人がいます。鋭い襟のシャツをいちばん上まで留め、深いVのニットを着て、硬い肩のジャケットを重ねる。たしかに服の印象は大人っぽくなりますが、顔の丸みとのつながりがなくなり、服だけが前に出て、着慣れていないように見えます。
大人っぽく見せたい日は、**首元の丸は残したまま、直線を1か所増やしてください。**丸は1つ、線は2つ、と数えておくと迷いません。普段は丸首のニットに裾が水平なコート、という丸1つと線1つの組み合わせなら、そこに肩線のまっすぐなジャケットを足します。
色で落ち着きを出す方法もあります。首元に丸を置いた服の色を、白に近い明るい色から、肌より少し暗い中間の色に替えてください。形は丸のままでも、色の明るさが落ちると、顔のまわりが引き締まって見えます。
式典のように服の形が決まっている日は、首元のアクセサリーで丸を受け持ちます。一粒の丸いネックレスや、丸いイヤリングを1つ足すだけで、服の形がまっすぐでも、顔とつながる場所ができます。
どちらとも取れる③:童顔とも言われる人の、タヌキ顔との分け方
タヌキ顔の人は、童顔と言われることもよくあります。2つは重なることが多いのですが、服の決め方は少し違います。
タヌキ顔は、目や頬の形が丸いことです。童顔は、顔の中で目鼻口が下のほうにまとまり、顔の下半分が短いことです。目が丸くても、顔の下半分が長ければ、タヌキ顔だけれど童顔ではありません。反対に、目が切れ長でも、顔の下半分が短ければ、童顔だけれどタヌキ顔ではありません。違いの測り方はたぬき顔の特徴と童顔との違いで詳しく書いています。
**両方に当てはまる人は、丸を置く1か所を首元ではなく、耳元に上げてください。**童顔の人は、首元に丸を置くと、顔の下半分の短さと首元の丸がくっついて、顔まわりがさらに小さくまとまって見えます。首元には縦の線を入れ、丸は耳元の小さなイヤリングで受け持つと、顔の丸さとつながりながら、顔の下に縦の余白ができます。
タヌキ顔だけに当てはまる人は、この記事のとおり、首元に丸を置いてかまいません。童顔だけに当てはまる人の秋冬の服は、童顔に似合う服の首元の距離の考え方が近道です。
小物|バッグ・メガネ・マフラーも、丸と線に数える
服が決まったら、小物も同じ数え方に入れます。秋冬は小物が増える季節なので、ここで丸が足されやすくなります。
メガネは、顔のいちばん近くに来る小物です。フレームの形が丸いメガネは、首元の丸とあわせて、顔のそばの丸が2つになります。丸いメガネをかける日は、首元をタートルネックの1つ折りや、まっすぐな襟にして、顔のそばの丸をメガネに任せてください。角の少し丸い四角のフレームは、どちらの日にも合わせやすい形です。
マフラーは、巻き方で丸にも線にもなります。首のまわりにふくらませて巻くと、首元に大きな丸ができます。長く垂らして巻くと、胸に縦の線が入ります。首元に丸首のニットを着た日は、マフラーは垂らして線にし、首元が直線の日は、ふくらませて丸にしてください。
バッグは、顔からいちばん遠い小物です。丸いバッグは数に入りやすく、丸が3つ以上になった日に最初に外す候補でもあります。秋冬の毎日のバッグは、角の少し丸い四角を選んでおくと、丸の数を増やさずに済みます。
靴も同じです。つま先が丸い靴は、足元に丸を1つ置きます。全身の丸が2つまでなら、つま先が丸い靴で柔らかさを足してかまいません。
手袋や帽子も、秋冬にだけ増える小物です。耳まで覆う丸いニット帽は、顔のすぐ上に大きな丸を置くので、首元の丸と合わせると顔の上下を丸で挟む形になります。ニット帽をかぶる日は、首元をタートルネックの1つ折りか、前を開けたコートの襟にして、顔の下側を線に寄せてください。つばのある帽子は、つばが水平な線を作るので、首元に丸を置いた日でも数に入れずに使えます。小物は1つずつは小さくても、顔に近いほど印象への効き方が大きくなります。服を決めたあとに、顔に近い小物から順に、丸か線かを数えてください。
試着室で確かめる順番:首元、肩線、裾の3か所だけ
秋冬の服を買うとき、試着室で全部を見ようとすると、どこで決めればいいか分からなくなります。見るのは3か所だけにしてください。
1つ目は首元です。丸首なら、鎖骨のくぼみから指何本ぶん下に縁があるかを数えます。襟なら、襟先をなぞって角が指先に当たるかを確かめます。顔のそばに丸が1つあるか、ないかを、ここで決めます。
2つ目は肩線です。肩の骨と縫い目の位置を比べて、外へ2cm以内かを見ます。ニットでもコートでも同じです。ここがまっすぐなら、全身の線が1本通ります。
3つ目は裾です。トップスなら、裾が水平に落ちているか、裾に向かって丸くすぼまっていないかを見ます。コートなら、前から見た裾の高さが左右でそろっているかを見ます。
**3か所を見終えたら、試着室の鏡から2歩下がって、最初の1秒でどこに目が行くかを確かめてください。**顔に目が行けば、その服はあなたに合っています。首元や袖や裾に目が行ったら、そこに丸か線が多すぎます。
タヌキ顔の柔らかさは、秋冬の服の中で消す必要はありません。首元に丸を1つ置いて、肩と裾をまっすぐにする。それだけで、厚い服を重ねる季節でも、柔らかさを残したまま、年齢に合った落ち着きを出せます。
よくある問い
- Q. タヌキ顔は、Vネックのニットが似合いませんか
- 似合わないわけではありません。Vネックの先が鎖骨のくぼみから指3本ぶんより浅く、Vの角が少し丸く編まれているものなら、顔の丸みとつながります。深くて鋭いVは、顔のそばに強い直線が入るので、顔の柔らかさと首元の線が離れて見えます。その場合は、中に丸首の薄い1枚を重ねて、Vの先を浅く見せると落ち着きます。
- Q. タヌキ顔に、きちんとしたテーラードのコートは合いますか
- 合います。テーラードのコートは肩線と裾がまっすぐなので、タヌキ顔の秋冬に足したい直線を受け持ってくれます。気をつけたいのは襟の先です。襟先の角を指でなぞって、指先に角がはっきり当たるなら、首元に丸首のニットやタートルネックを入れて、顔のそばの形を丸く戻してください。
- Q. モコモコした素材のアウターを着ると、幼く見えてしまいます
- 毛足の長い素材は、それだけで丸い形をいくつも作ります。顔のそばにも、肩にも、裾にも丸が出るので、丸が重なりすぎた状態です。毛足のある素材は、襟か袖口のどちらか1か所だけに使われているものを選び、本体は表面のなめらかな布にすると、柔らかさが残ったまま大人っぽく見えます。
- Q. 目は丸いのですが、輪郭は面長です。タヌキ顔の服で合っていますか
- 目と輪郭が別の方向を向いている混合の顔です。この場合は、丸い形を置くのを目の高さに近い場所、つまり耳元と首元の上のほうだけにして、胸から下は直線の多い服にしてください。顔の上半分の丸さと、下半分の縦の線の両方に、服の形がつながります。
- Q. 仕事の日に、タヌキ顔の柔らかさを抑えたいときはどうしますか
- 首元の丸は残したまま、直線を1か所だけ足してください。たとえば丸首のニットに、肩線のまっすぐなジャケットを重ねる、裾が水平なパンツを合わせる、といった足し方です。首元まで直線にすると、顔と服がちぐはぐになり、かえって落ち着かない印象になります。丸は1つ、線は2つ、と数えておくと迷いません。
— メグラシ編集部





