顔タイプ別の帽子の選び方|ニット帽・ベレー・ハットは縁の線で分かれる

秋になると帽子が出てきます。去年のものをかぶってみて、なんとなく違う。新しいものを探しても、試着室で決め手がない。
型の名前で調べると、それぞれに「似合う人」が書いてあります。ところが自分がどこに入るのか分からないので、結局、店頭で何度もかぶり直すことになります。
顔タイプの側から見たとき、効いているのは縁の線です。 つばの先やかぶり口が、まっすぐ切れて終わっているか、丸く回って終わっているか。ここが顔のパーツの印象と合うかどうかで、同じ型でも結果が変わります。
先に断っておくと、山の高さやつばの角度は別の軸の話です。あちらは顔の縦横の比から上限が出るもので、輪郭の側で決まります。この記事で扱うのは、その上限の中でどれを選ぶかという話だけです。
結論:縁の線を、顔の線に合わせる
顔タイプは、2つの軸でできています。子供寄りか大人寄りか。曲線が多いか直線が多いか。
帽子で対応するのも、同じ2つです。
- 曲線が多い顔立ち → 縁が丸く回って終わるもの
- 直線が多い顔立ち → 縁がまっすぐ切れて終わるもの
- 子供寄りの顔立ち → 面積が小さく、頭に近いところで終わるもの
- 大人寄りの顔立ち → 面積があり、輪郭の外まで出るもの
この4つの組み合わせで、8タイプそれぞれの第一候補が決まります。
早見表|8タイプの第一候補
| 顔タイプ | 縁の線 | 面の表情 | 第一候補になりやすい形 |
|---|---|---|---|
| キュート | 丸く回る | 編み目 | 頭に近い丸い形、小さめのもの |
| フレッシュ | ゆるく回る | 平ら | つばの浅い形、飾りのないもの |
| アクティブキュート | 丸く回る | 編み目 | 前だけにつばのある形 |
| クールカジュアル | まっすぐ切れる | 平ら | 前だけにつばのある形、縁が固いもの |
| フェミニン | 丸く回る | やわらかい面 | 全周につばのある形、縁が波打つもの |
| ソフトエレガント | ゆるく回る | 平ら | 全周につばのある形、縁が落ち着いたもの |
| クール | まっすぐ切れる | 平ら | 縁が水平に出る形、装飾のないもの |
| エレガント | ゆるく回る | 平らでつやのある面 | 全周につばのある形、面積のあるもの |
第一候補は「必ずこれ」という意味ではありません。まずここから試すと外れにくい、という順番です。
縁の線|指でなぞって確かめる
縁の線は、見るより触ったほうが早く分かります。
まっすぐ切れて終わるもの。 つばの先が一直線に断ち切られていて、指でなぞると角があります。帽子を正面から見たとき、つばの外周が水平の直線として見えます。直線が多い顔立ちに合います。
丸く回って終わるもの。 つばの外周が円を描いていて、指でなぞると角がありません。縁がわずかに下へ落ちているものも、この仲間です。曲線が多い顔立ちに合います。
どちらとも言えないもの。 縁が直線でも円でもなく、やわらかく波打っているもの。これは曲線側に数えます。
見分けがつかないときは、帽子を机に置いて真上から見てください。外周が多角形に見えるか、円に見えるか。ほとんどの場合、そこではっきりします。
面の表情|線と同じ働きをする
縁と同じくらい効くのが、面の表情です。
- 平らでつやのない面|線として静かです。直線寄り、大人寄りに読まれます
- 編み目のある面|細かい凹凸が曲線として読まれます。曲線寄り、子供寄りに寄ります
- 起毛のある面|輪郭がぼやけるので、やわらかく読まれます。曲線寄りです
- つやのある面|光が一点に集まるので、線が強く出ます。直線寄り、大人寄りです
同じ形でも、面が変われば読まれ方が変わります。編み目のニット帽が子供寄りに見えるのは、形ではなく面のせいです。 同じ丸い形でも、平らな面で作られていれば、もっと落ち着いて見えます。
顔まわりに残る余白
3つめの見方が、かぶったときに顔まわりにどれだけ余白が残るかです。
かぶってから、鏡で正面を見てください。帽子の縁と、眉のあいだ。ここに指が何本入るかを見ます。
- 指2本|標準。どのタイプでも使えます
- 指1本以下|深い。子供寄りの顔立ちに寄ります
- 指3本以上|浅い。大人寄りの顔立ちに寄ります
深さは、その場で変えられる数少ない条件です。同じ帽子でも、浅くかぶるか深くかぶるかで読まれ方が一段ずれます。買う前にどちらでも試して、合うほうを確かめてください。
秋から冬へ|素材が移る順番
9月から10月は、平らな面のものが出回ります。この時期は縁の線がはっきり見えるので、自分に合う線を確かめるのに向いています。
11月以降は、編み目や起毛のあるものが増えます。ここで起きるのが、同じ縁の線でも読まれ方がずれることです。10月に平らな面で選んだ線が、編み目になると曲線寄りへ寄ります。
だから、季節をまたいで買い足すときは、縁と面の両方を見直してください。秋に平らな面で直線寄りを選んだ人が、冬に同じ形を編み目で買うと、思ったより甘く出ます。冬の一つは、縁を一段まっすぐなほうへ寄せると釣り合います。
中間タイプのときの決め方
2つのタイプのあいだにいるときは、両方の第一候補を並べて、共通している条件から取ります。
たとえば、丸く回る縁が両方に入っていれば、そこは確定です。食い違うのは、たいてい面の表情のほうです。
面は、その日の装いで決めてかまいません。上に着ているものが平らな面なら帽子も平らな面に、編み目のあるものを着ているなら帽子も編み目に。同じ面が2つ並ぶと、全体が1つの流れとして読まれます。
輪郭とぶつかったとき
顔タイプから出た第一候補が、輪郭の側の条件と合わないことがあります。全周につばのある形が第一候補なのに、かぶると山が高くなりすぎる、というような場合です。
このときは、輪郭の条件を先に通してください。 山の高さやつばの幅は、顔の縦横の比から上限が出るものです。超えると、線が合っていても全体として収まりません。
順番はこうなります。
- 輪郭の側で、山の高さの上限とつばの幅の範囲を出す
- その範囲に入るものだけを候補にする
- 候補の中から、縁の線と面の表情で選ぶ
線は、上限の中でいくらでも選べます。上限のほうは動かせません。動かせないほうを先に通すと、迷いが減ります。
よくある行き違い
「型の名前で覚えれば早い」 同じ名前でも、縁の線と面の表情は作り手によってかなり違います。名前が決めているのは、つばの向きと、前だけか全周かという範囲までです。線は名前では決まりません。
「顔タイプが分かれば、帽子も自動的に決まる」 決まるのは方向だけです。同じ方向の中に、深さも面積も違うものが並んでいます。最後は、かぶって眉との余白を見るところまで進めてください。
「合わないと感じたら、その形は諦めるしかない」 たいていは、深さか面のどちらかを変えると収まります。深くかぶって合わなかったものが、浅くかぶると収まることはよくあります。形を諦める前に、この2つを試してください。
まとめ
- 顔タイプで効くのは縁の線。まっすぐ切れるか、丸く回るか
- 面の表情も線と同じ働きをする。平らは直線寄り、編み目と起毛は曲線寄り
- 顔まわりの余白は指2本が標準。1本で子供寄り、3本で大人寄りに寄る
- 秋は平らな面、冬は編み目。同じ線でも季節で読まれ方がずれる
- 中間タイプは、両方の第一候補で共通する条件から取る
- 輪郭の上限を先に通し、その中で縁の線を選ぶ
装いに活かすなら
帽子を縁の線で見るようになると、同じ見方が他の小物にも使えます。眼鏡のふち、鞄の口、靴の先。どれも、まっすぐ切れて終わるか、丸く回って終わるかで読まれ方が変わります。
秋冬は、身につける小物の数がいちばん増える季節です。全部を同じ線でそろえる必要はありませんが、顔まわりに来るものだけは揃えておくと、朝の組み合わせが早く決まります。帽子と眼鏡、帽子と耳元。この2組だけでも先に決めておくと楽になります。
顔まわりに何を置くかから整えたいときは、スタイリストが顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて選定する形もあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 顔タイプで帽子を選ぶとき、何を最初に見ればいいですか
- 縁の線です。つばの先や、かぶり口がまっすぐ切れて終わっているか、丸く回って終わっているか。直線が多い顔立ちにはまっすぐ切れる縁、曲線が多い顔立ちには丸く回る縁が合います。型の名前で覚えるより、手に取ったときに縁を指でなぞるほうが早く判断できます。
- Q. ニット帽とベレーは、どちらが合わせやすいですか
- どちらが優れているという差ではなく、読まれ方が違います。ニット帽は編み目があり、かぶり口も丸く回るので曲線寄りに読まれます。ベレーは面が平らで、縁の一周が円になるので、曲線寄りではありますが線としては落ち着きます。子供寄りの顔立ちにはニット帽、大人寄りの顔立ちにはベレーのほうが収まりやすくなります。
- Q. 顔タイプの結果と、輪郭から出た条件が合わないときはどうしますか
- 輪郭の条件を先に通してください。山の高さやつばの幅は、顔の縦横の比から上限が出るもので、超えると形として収まりません。顔タイプが決めているのは、その上限の中でどの縁の線を選ぶかです。順番を逆にすると、線は合っているのに全体が収まらない一つを選ぶことになります。
- Q. 中間タイプのときは、どう決めればいいですか
- 2つのタイプの第一候補を並べて、共通している条件から取ってください。たとえば両方に丸く回る縁が入っていれば、そこは確定です。食い違っている部分は、面の表情のほうで寄せます。平らな面なら大人寄り、編み目のある面なら子供寄りに読まれるので、その日の装いに合うほうを選べば足ります。
- Q. 秋と冬で、選ぶものを変えたほうがいいですか
- 素材が移るので、結果として変わります。9月から10月は平らな面のものが合わせやすく、11月以降は編み目や起毛のあるものが増えます。ここで気をつけたいのは、同じ縁の線でも、面が変わると読まれ方がずれることです。平らな面で直線寄りだった一つが、編み目になると曲線寄りに寄ります。季節で買い足すときは、縁と面の両方を見直してください。
— メグラシ編集部





