帽子が似合わない人|厚み・表面・色が服と1つもつながっていない

**帽子を脱いで、今日いちばん外に着ている服の上に置いてみてください。**1m離れて見たとき、帽子だけが別の日の持ち物のように見えるなら、似合わないと感じる原因は顔ではありません。服とのつながりが、どこにも無いのです。
帽子が似合わないと感じる理由はいくつかあります。顔の縦横に対する山の高さ、全身に対する帽子の大きさ、そして服とのつながりです。前の2つは顔と体から決まりますが、3つ目は服の側で動かせます。
顔の輪郭から見る方法は輪郭に合う帽子と帽子は山の高さとつばの水平で決まるに、全身の比から見る方法は帽子が似合わないと感じるときは、全身の比を見るにあります。この記事は、服とのつながりの話です。
結論|つながりが1本あれば、帽子は浮かない
つなぐ場所は3つあります。
| つながり | 見る場所 | つながっている状態 |
|---|---|---|
| 厚み | 帽子と一番外の服の生地 | 指でつまんだ厚さが近い |
| 表面 | 毛羽・光沢・編み目 | 同じ方向の手ざわり |
| 色 | 帽子以外の場所 | 同じ色がもう1か所ある |
**0本だと浮き、1本で落ち着き、2本あれば迷わなくなります。**3本すべてそろえる必要はありません。そろえすぎると、帽子と服がひとつの塊に見えて、かえって重くなります。
確かめ方|服の上に帽子を置いて、1m離れる
- その日着る一番外の服を、ベッドや床に広げる
- 帽子を、襟のすぐ上に置く
- 靴とバッグを、服の横に並べる
- 1m離れて、帽子だけが目に飛び込んでこないかを見る
鏡の前でかぶると、どうしても顔に目が行きます。**服の上に置くと、顔を外して帽子と服の関係だけを見られます。**帽子だけが先に目に入るなら、つながりが切れています。
帽子を2つ以上持っているなら、同じ服の上に1つずつ置き換えて比べてください。置き換えたときに「こちらのほうが静か」と感じる帽子が、その服とつながっている側です。静かに見えるというのは、帽子が服の一部として読まれているということです。反対に、置いた瞬間に目が帽子へ引っぱられるものは、その日の服とはつながっていません。
写真に撮って比べるのも確実です。スマートフォンで真上から撮り、2枚を並べて見ると、その場で見るより差がはっきりします。
つながり①|厚みは、指でつまんで比べる
帽子の生地を親指と人さし指でつまみ、次に一番外の服の生地をつまみます。指の間に残る厚さが近ければ、厚みはつながっています。
帽子のほうが明らかに厚いときは、帽子だけが季節を先取りしています。帽子のほうが薄いときは、服に対して帽子が軽く、頭の上で小さく見えます。どちらも「浮く」原因になりますが、帽子が厚すぎるほうが目立ちます。
目安として、薄手のシャツやカットソーの日は、綿のキャップや細い糸の薄いニット帽。厚手のニットやウールのコートの日は、太い糸のニット帽やフェルトの帽子です。
つまんで比べるのは、一番外に着ている服です。中に厚手のニットを着ていても、上に薄手のジャケットを羽織っているなら、比べる相手はジャケットです。周りの人から見えている面積がいちばん大きいのが一番外の服なので、帽子の厚みはそこに合わせます。前を開けて中のニットが大きく見える日は、ニットとジャケットの中間の厚みを選ぶと、どちらともつながります。
つながり②|表面の毛羽と光沢をそろえる
表面の手ざわりは、厚みと同じくらい効きます。
- 毛羽のある帽子(起毛したウール、アンゴラ混のニット)は、毛羽のある服と
- 平らな帽子(綿、目の詰まったニット)は、平らな服と
- 光沢のある帽子(表面がなめらかな素材)は、光沢のある服や革小物と
**毛羽のある帽子に、つるりとした服を合わせると、帽子だけが冬に見えます。**反対に、平らな帽子に毛羽のあるコートを合わせると、帽子だけが軽く見えます。手のひらで帽子と服を続けてなでて、同じ向きの手ざわりかを確かめてください。
つながり③|同じ色を、もう1か所に置く
帽子の色が、体のほかの場所にもう1か所あるかを見ます。置く場所は、帽子から遠いほど全身がつながります。
- 靴…いちばん遠い。全身が上から下までつながる
- バッグ…腰の高さ。上半身と下半身の境目でつながる
- マフラーやストール…首元。顔まわりだけのまとまりになる
マフラーで色をそろえると、顔の周りだけに同じ色が集まり、帽子とマフラーがひとつの塊に見えることがあります。**迷ったら靴かバッグで拾ってください。**同じ色が3か所以上に増えると、今度は全身が1色の面に見えるので、帽子を入れて2か所か3か所までにします。
秋の入口|帽子の厚みだけが先に進んでいないか
9月末から10月前半は、服がまだ薄手の日が続きます。この時期にいちばん起きやすいのが、帽子だけ冬の素材になっている状態です。
厚手のニット帽やフェルトの帽子を出したくなる時期ですが、上に着ているのが薄手のシャツなら、厚みがつながりません。この時期は、綿のキャップ、薄いニット帽、布のベレー帽など、服と同じくらいの厚みのものを選んでください。秋のベレー帽の合わせ方は秋ベレー帽のコーデにあります。
冬に近づいたら|コートに合わせて帽子を上げる
11月に入ってコートを着るようになると、今度は反対のことが起きます。薄手の帽子のまま厚手のコートを着ると、帽子だけが軽く見えます。
コートを替えたら、帽子の厚みも1段上げてください。薄手のニット帽から太い糸のニット帽へ、布のベレー帽からウールのベレー帽へ。素材が移る順番は顔タイプ別の帽子の選び方にも書いています。
顔の近くで起きること|髪と帽子の境目
服とのつながりが取れていても、帽子の縁と髪の境目で違和感が出ることがあります。これは服ではなく髪の問題です。
帽子の縁から出る髪の量と長さで、帽子の見え方は変わります。髪の広がりとの関係はニット帽が似合う髪型を長さ別にで扱っています。服の側で3つのつながりを確かめたあとも違和感が残るなら、次は髪を見てください。
見慣れていないだけのとき|3日続けてかぶる
帽子をふだんかぶらない人は、鏡に映る自分に慣れていないだけのこともあります。
**同じ帽子を3日続けてかぶり、1日目と3日目の朝に同じ場所で写真を撮ってください。**3日目の写真で違和感が減っていれば、慣れの問題です。3日目でも同じように浮いて見えるなら、つながりのどこかが切れています。
3日のあいだは、服もなるべく同じ系統にしてください。毎日服が大きく変わると、違和感が帽子のせいなのか服のせいなのか分からなくなります。慣れの問題だと分かったら、その帽子はそのままかぶり続けて構いません。1週間もすると、鏡の前で帽子だけに目が行くことが減っていきます。
どちらとも取れるとき①|厚みは合っているのに浮く
厚みも表面も近いのに、まだ帽子が浮いて見える。この場合は、色のつながりが0本になっていることが多いです。
帽子の色を、靴かバッグのどちらかで拾ってください。持っていない色なら、帽子の側を替えるほうが早いこともあります。黒・紺・茶・灰の帽子は、靴と色がつながりやすいので、1つ目の帽子に向きます。
色がまったく同じでなくても構いません。**帽子と靴の明るさがそろっていれば、色みが少し違ってもつながって見えます。**濃い茶の帽子に黒の靴、明るい灰の帽子に白に近い靴、という組み合わせです。明るさがそろっているかは、スマートフォンで白黒の写真を撮ると分かります。白黒にして帽子と靴が同じくらいの灰色に写れば、つながっています。
どちらとも取れるとき②|色を拾える小物が無い
帽子と同じ色の靴もバッグも持っていない。この場合は、服の中の色を探してください。柄の中の1色、ボタン、ステッチ、裏地の色でも構いません。
**服の中にも無いときは、つながりを厚みと表面の2本で取ります。**色が切れていても、厚みと表面がそろっていれば、帽子は落ち着いて見えます。
どちらとも取れるとき③|服は薄手、帽子は厚手しかない
手持ちの帽子が厚手のニット帽しかなく、まだ薄手の服の時期。この場合は、帽子を替えるより、服の一番外に1枚だけ厚みのあるものを足してください。
薄手のシャツの上に、厚手のカーディガンやベストを1枚重ねるだけで、帽子の厚みとつながります。暑い日は、肩に掛けるだけでも厚みの面が1つできます。
重ねる1枚が無いときは、厚手の靴下やスエードの靴など、足元に厚みを1つ置く方法もあります。頭と足元の両端に厚いものがあると、あいだの薄い服をはさんで上下がつながります。バッグを厚手の布や革の大きめのものにしても、腰の高さに厚みの面ができます。
1つ目の帽子を選ぶなら
これから1つ目を選ぶなら、次の3つを満たすものが、服とつながりやすくなります。
- 色は、よく履く靴と同じ色
- 厚みは、秋から冬にかけていちばん長く着る上着と同じくらい
- 表面は、毛羽が少なく平らなもの
平らな表面の帽子は、毛羽のある服にも平らな服にも合わせやすいので、つながりが取りやすくなります。しまい方は帽子・ストール・ベルトのクローゼット収納に、洗えるかどうかは帽子は洗えるかにあります。
まとめ
- 帽子が浮くのは、服とのつながりが0本のとき
- つなぐ場所は、厚み・表面・色の3つ。1本あれば落ち着く
- 帽子を服の上に置いて、1m離れて見ると切れている場所が分かる
- 秋の入口は帽子だけ厚くならないように、冬に近づいたら帽子も厚くする
- 3日続けてかぶっても浮くなら、慣れではなくつながりの問題
手持ちの帽子を全部出して、明日着る服の上に1つずつ置いてみてください。つながりが1本でもある帽子から、かぶり始めれば十分です。
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よくある問い
- Q. 何をかぶっても帽子が似合わない気がします
- 顔の形や輪郭より先に、帽子と服のつながりを見てください。帽子を脱いで、その日の一番外の服の上に置き、1m離れて見ます。生地の厚みが近いか、表面の毛羽や光沢が近いか、帽子と同じ色が服や小物のどこかにあるか。この3つがどれも当てはまらないとき、帽子は顔の上で浮いて見えます。1つでも当てはまるようにすると、同じ帽子でも落ち着きます。
- Q. 帽子と同じ色の小物を持っていません
- 小物でなくても、服の中にある色で構いません。柄の中の1色、ボタンの色、ステッチの色でもつながります。それも無いときは、帽子の色を黒・紺・茶・灰のいずれかにして、靴の色とそろえてください。靴は毎日のように同じ色を履く人が多いので、帽子の色を靴に合わせておくと、服が変わってもつながりが残ります。
- Q. 秋の初めにニット帽をかぶると、暑苦しく見えます
- 服がまだ薄手の時期に、帽子だけ厚い素材になっているからです。9月末から10月前半は、薄手の綿や麻混のキャップ、目の詰まった細い糸のニットなど、服と同じくらいの厚みの帽子を選んでください。厚手のニット帽やフェルトは、上にコートや厚手のニットを着るようになってから出すと、同じ帽子でも自然に見えます。
- Q. 鏡で見るとどうしても違和感があります
- 見慣れていないだけの場合もあります。同じ帽子を3日続けてかぶって、3日目の朝に写真を撮ってみてください。1日目の写真と比べて違和感が減っていれば、つながりの問題ではなく慣れの問題です。3日目でも浮いて見えるなら、厚み・表面・色のどれが切れているかを確かめます。
— メグラシ編集部





