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ベレー帽が似合わない|かぶる深さと寄せる向きを眉と耳の位置で決める

メグラシ編集部//読了 15分
窓辺でチャコールのウールコートを着た女性が、紺のフェルトのベレー帽を片手で少し横に傾けながらかぶっている

**ベレー帽が似合わないと感じるなら、多くの場合、帽子が頭の上に乗っています。**前は眉から指2本、後ろは後頭部のいちばん出た点の下。この2点にかぶり口を合わせるだけで、手持ちの1枚が別の帽子のように落ち着きます。

ベレー帽は、つばも山もない帽子です。形が決まっていないぶん、かぶる深さと布を寄せる向きで、見え方がほとんど決まります。似合う人と似合わない人がいるというより、自分の頭に合わせた深さと向きを見つけたかどうかの差です。

この記事では、鏡の前で測れる位置だけを使って、深さと向きの決め方を順に並べます。顔の形を細かく診断する必要はありません。眉、耳、後頭部の3か所が分かれば決まります。

用意するものは、鏡と手鏡、それに手持ちのベレー帽1枚だけです。測るのに使うのは自分の指なので、定規も巻き尺もなくてかまいません。最初の一度だけ、出かける前ではなく時間のある日に、ゆっくり鏡の前でかぶってみてください。一度決めた深さと向きは、次からはかぶる順番を守るだけで、毎回同じ形に戻せます。

結論|深さは眉から指2本、向きは耳の上端を片側だけ半分隠す

決めるのは、次の3つだけです。

  1. 前の深さ|かぶり口の前を、眉の上から指2本の位置に置く
  2. 後ろのかけ方|かぶり口の後ろを、後頭部のいちばん出た点より下に入れる
  3. 寄せる向き|余った布を片側の斜め後ろへ寄せ、耳の上端が半分隠れるところで止める

この3つがそろうと、帽子が頭の丸みに沿い、布が顔の横に流れます。頭の上に布が積まれた形にも、顔が帽子に埋まった形にもなりません。

似合わないと感じていた方の多くは、このうち1つだけがずれています。全部を一度に変えなくてかまいません。次の章で、自分がどのずれなのかを先に見分けてください。

似合わないの正体は3つ|乗っている・沈んでいる・倒れすぎ

鏡の正面に立ち、いつも通りにベレー帽をかぶってください。そのうえで、次の3つのどれに近いかを見ます。

頭の上に乗っている かぶり口の前が眉から指3本以上離れていて、額がほとんど全部見えます。横から見ると、帽子と頭のあいだにすき間があり、布が頭頂の上に平たく積まれています。頭が大きく見える、帽子だけ浮いて見える、という感じ方になるのはこの形です。

眉まで沈んでいる かぶり口の前が眉にかかるか、指1本より近い位置にあります。額がほとんど見えず、目の上に帽子の影が落ちます。顔が帽子に埋まって見える、表情が暗く見える、という感じ方になるのはこの形です。

真横に倒れすぎている 余った布が片側の耳の真上まで寄り、耳が全部隠れています。反対側は耳も髪もすべて見えていて、左右の差が大きく出ています。帽子だけが目立つ、仮装のように見える、という感じ方になるのはこの形です。

いちばん多いのは、1番目の「乗っている」です。ベレー帽はかぶったときに柔らかくて軽いので、深くかぶらなくても落ちないため、浅いまま出かけてしまいやすいからです。

横から見て、すき間を確かめる

正面の鏡だけでは、乗っているか沈んでいるかが分かりにくいことがあります。手鏡を持って、合わせ鏡で横顔を見てください。

横から見たとき、かぶり口から頭頂まで、帽子と頭のあいだに指が1本以上入るすき間があれば、乗っている形です。逆に、かぶり口が耳の上端より下まで下がっていれば、沈んでいる形です。帽子の線が、額から後頭部まで頭の丸みに沿って、すき間なくなだらかに続いていれば、深さは合っています。

横から見るときは、帽子の後ろの位置も一緒に確かめます。後ろのかぶり口が、前より高い位置にあるなら、帽子が前に傾いています。前と後ろの高さがほぼそろうか、後ろが少し低いくらいが、落ち着いて見える傾きです。

前の深さを測る|眉からかぶり口まで指何本か

深さは、眉の上からかぶり口までの距離で測ります。定規は要りません。人差し指から順に指を横にして、眉の上に重ねていきます。

  • 指1本|深めです。額がほとんど隠れ、帽子の存在が強く出ます
  • 指2本|基準の位置です。額が少しのぞき、帽子と顔の両方が見えます
  • 指3本|浅めです。額が大きく出て、帽子が頭の上のほうに乗ります

指1本は、だいたい1.5センチから2センチです。指2本なら3センチから4センチの幅になります。

まず指2本の位置にかぶり口を合わせ、そこから前後に半本ずつ動かして、いちばん落ち着く位置を探してください。顔の縦の長さが気になる方は少し深めに、額を出したい方は少し浅めにすると、自分に合う位置が見つかりやすいです。

かぶり口の高さは、左右で同じにする必要はありません。布を寄せる側は少し深く、反対側は少し浅くなるのが自然です。測るのは、眉の真ん中の上、顔の正面にあたる位置です。

額の広さで、基準の指の本数を動かす

額が広い方、生え際が高い方は、指2本だと額が多く出て、帽子が上に浮いて見えることがあります。この場合は、指1本半を基準にしてください。

額が狭い方、生え際が眉に近い方は、指2本だと帽子と生え際がほとんど重なり、額がほとんど見えなくなります。この場合は、指2本半から3本にして、生え際の少し上にかぶり口を置きます。

どちらの場合も、目安は額が横に細長く少しのぞくことです。額がまったく見えない、または額が帽子より広く見える、のどちらかになったら、半本ずつ動かしてください。

顔の縦の長さで、もう半本動かす

顔の縦の長さも、深さの感じ方に影響します。鏡の前で、眉から顎の先までの長さと、こめかみの幅を比べてください。

縦のほうがはっきり長い方は、かぶり口を半本深くすると、帽子が顔の上の部分を少し覆い、縦の長さが目立ちにくくなります。横の幅のほうが広く感じる方は、半本浅くして額を少し多めに出すと、顔の上に縦の空きができて、帽子が重く見えません。

どちらも、半本までにしてください。1本以上動かすと、乗っているか沈んでいるかのどちらかの形に戻ってしまいます。顔の形より、前の章の3つの形にならないことのほうが大事です。

後ろのかけ方|後頭部のいちばん出た点の下に入れる

前の深さを決めても、後ろが浮いていると帽子は頭の上に乗った形になります。後ろの位置は、手で触って決めます。

後頭部を手のひらで上から下へなでると、いちばん出っぱっている点があります。耳の上端より少し上の高さにあることが多いです。かぶり口の後ろを、この出っぱりより下に入れてください。

出っぱりより上にかかっていると、帽子は頭の上に乗っているだけになり、風で浮いたり、歩いているうちに前へずれたりします。出っぱりの下に入れると、かぶり口が頭の丸みに引っかかって止まり、外でもずれにくくなります。

かぶり口の後ろを入れるときは、帽子を前から引っ張るのではなく、両手を後ろに回して、かぶり口を下へ引き下げます。前を先に決めてから、後ろを下げる順番です。後ろを先に決めると、前が浅くなりやすいからです。

後ろの髪が多い方、結んでいる方

後ろの髪が多い方や、低い位置で髪を結んでいる方は、かぶり口の後ろが髪に押し上げられて、出っぱりの下まで入らないことがあります。

髪を結ぶなら、結び目をかぶり口より下、首の付け根に近い位置にしてください。結び目が後頭部の出っぱりと同じ高さにあると、かぶり口が結び目に乗り、帽子が前に傾きます。

髪を下ろしている方は、後ろの髪を少しだけかぶり口の外に出すように、帽子をかぶってから指で髪を引き出します。全部を帽子の中に入れようとすると、帽子が膨らんで頭が大きく見えます。

寄せる向き|真後ろ・斜め後ろ・真横の3つ

ベレー帽は、かぶったときに余る布をどちらへ寄せるかで、見え方が大きく変わります。向きは3つに分けて考えてください。

寄せる向き耳の見え方出る印象
真後ろ両耳とも見える落ち着いて、帽子が控えめに見える
斜め後ろ片耳の上端が半分隠れる顔の横に流れができる
真横片耳が全部隠れる帽子が強く目立つ

基準にするのは、真ん中の斜め後ろです。余った布を片側の耳の後ろあたりへ寄せ、耳の上端が半分隠れるところで止めます。

真後ろは、帽子を目立たせたくない日や、仕事の日に向いています。真横は、帽子を装いの主役にしたい日の選び方ですが、似合わないと感じている方は、まず斜め後ろから始めてください。

寄せるときは、かぶり口の位置を動かさず、上の布だけを指でつまんで寄せます。かぶり口ごと回すと、前の深さと後ろのかけ方がずれてしまいます。

寄せた布の形|平らに流すか、ふくらませるか

寄せた布は、平らに流す方法と、少しふくらませる方法があります。

平らに流すときは、寄せた布を手のひらで上から軽く押さえ、頭の丸みに沿わせます。帽子の量が控えめに見え、仕事の日や、首元に量がある日に向いています。

ふくらませるときは、寄せた布の端を指でつまみ、上へ少し持ち上げてから離します。顔の横に丸い量ができ、帽子が装いの主役になります。似合わないと感じている方は、まず平らに流す方法から始めてください。ふくらませるのは、深さと向きが決まってから、量を足したい日だけで十分です。

フェルトの帽子は、一度つけた形が残りやすいので、ふくらませた形のまましまうと、次にかぶるときもふくらんだままになります。しまう前に、手のひらで平らに戻しておいてください。

耳の上端をどこまで隠すかで、細かく決める

斜め後ろのなかでも、耳の上端をどこまで隠すかで印象が変わります。

  • 耳の上端が少しだけかかる|真後ろに近い。控えめで、顔まわりがすっきり見える
  • 耳の上端が半分隠れる|基準の位置。顔の横に布の流れができる
  • 耳の上端が全部隠れ、耳たぶだけ見える|真横に近い。帽子の量が顔の横に集まる

似合わないと感じている方は、隠しすぎていることが多いです。耳の上端が全部隠れているなら、半分まで戻してみてください。

余った布の量|帽子の直径と頭の幅の差で決まる

同じかぶり方をしても、帽子によって余る布の量が違います。余る布が多い帽子ほど、寄せたときに顔の横に量が出ます。

手持ちの帽子を平らな机の上に置き、直径を測ってください。次に、鏡の前で、こめかみからこめかみまでの頭の幅を測ります。

  • 直径が頭の幅より10センチ前後大きい|余る布が少なめ。寄せても顔の横に量が出にくい
  • 直径が頭の幅より15センチ前後大きい|ふつうの量。斜め後ろで布の流れが出る
  • 直径が頭の幅より20センチ以上大きい|余る布が多い。寄せると顔の横に大きく張り出す

余る布が多い帽子を持っていて、似合わないと感じている方は、寄せる向きを真後ろに近づけてください。布の量が後ろに逃げて、顔の横に張り出さなくなります。

買い足すなら、頭の幅との差が15センチ前後の帽子が、いちばん深さと向きを調整しやすいです。売り場では、帽子を平らにして直径を見るか、かぶってから余った布を手でつまみ、どのくらいつまめるかで確かめてください。指でつまんで3センチから5センチほど余るのが、ふつうの量です。

売り場で試すときの手順

売り場で試すときも、家と同じ順番でかぶってください。鏡の前で、まず指2本を眉の上に当て、かぶり口をその上に置きます。次に両手を後ろへ回し、かぶり口を後頭部の出っぱりの下まで下げます。最後に布を片側の斜め後ろへ寄せ、耳の上端が半分隠れるところで止めます。

そのうえで、頭を左右に振り、軽く下を向いてください。帽子がずれずに止まっていれば、大きさが頭に合っています。下を向いたときに前へずれるなら、かぶり口が頭まわりより大きすぎます。かぶり口がこめかみを強く締めつけて跡が残るなら、小さすぎます。

試すときは、ふだん着ているコートか、それに近い厚さの上着を着ていくと、首元との釣り合いまで確かめられます。

前髪とのつなぎ|かぶり口の下に何を出すか

ベレー帽と顔のあいだに何があるかで、深さの感じ方が変わります。

前髪がある方は、前髪の上にかぶり口を乗せるのが基準です。前髪を帽子の中に全部入れると、額が広く出すぎて、帽子が上に浮いて見えます。前髪の長さの半分くらいがかぶり口の下に見える位置にしてください。

前髪がない方は、額が広く出るぶん、かぶり口を指1本半から2本の深めの位置にすると落ち着きます。顔まわりの髪を少しだけ前に出して、こめかみのあたりでかぶり口の下に入れると、帽子と額のあいだのすき間が埋まります。

前髪を横に流している方は、流している向きと、布を寄せる向きを反対にすると、顔の上で斜めの線が一方向にそろいます。右へ流しているなら左の後ろへ寄せる、という組み合わせです。

前髪の量が多い方は、帽子をかぶる前に前髪を一度手で押さえて、かぶったあとで指先で軽くほぐしてください。かぶる前にほぐすと、帽子の中に入ってしまいます。

前髪が眉より長い方は、かぶり口を指2本の位置に置くと、前髪が目にかかって帽子の下に影ができます。この場合は、前髪を少し横に流してから帽子をかぶり、かぶり口の下に見える前髪を眉の上でそろえてください。前髪を伸ばしている途中で長さが中途半端な時期は、帽子をかぶる日だけ前髪を横に流しておくと、深さを変えずに済みます。

素材と厚み|秋と冬で、深さの基準が少し変わる

ベレー帽の素材は、秋冬だとフェルト、ニット、コーデュロイ、厚手のウールが多いです。素材によって、かぶったときの形の保ち方が違います。

フェルトは、張りがあって形が崩れにくい素材です。寄せた布の形がそのまま残るので、向きの印象がはっきり出ます。似合わないと感じている方は、寄せる量を控えめにしてください。

ニットは、柔らかく頭に沿う素材です。深くかぶっても顔が詰まりにくく、深めの位置でも重く見えにくいです。そのぶん、浅くかぶると頭の上でつぶれて平たくなります。ニットは指1本半から2本の深めを基準にしてください。

コーデュロイや厚手のウールは、フェルトとニットのあいだです。厚みがあるぶん、かぶり口が額に当たる部分の線が太く見えます。眉から指2本の基準のままで、少し額をのぞかせる位置にすると、線が重く見えません。

色の濃さで、深さの見え方が変わる

同じ深さでも、帽子の色が濃いほど、額の上の線がはっきり見えます。黒や濃い紺の帽子は、かぶり口が眉に近いと目の上が重く見えやすいので、指2本から半本浅くしてもかまいません。

明るい色、たとえば薄いベージュや生成りの帽子は、かぶり口の線が肌と近い明るさになり、深くかぶっても重く見えにくいです。深めの指1本半でも、顔が詰まって見えにくくなります。

手持ちの帽子が濃い色で、似合わないと感じている方は、深さを半本浅くしたうえで、首元に同じ濃さの色を足してください。帽子の濃さが顔の上だけに集まらなくなります。

服とのつなぎ|襟元と帽子のあいだの距離

ベレー帽は、頭の上だけで決まるものではありません。顔をはさんで、上に帽子、下に襟元があります。この2つのあいだの距離と量の釣り合いで、帽子が浮くかどうかが決まります。

首元が詰まった服、たとえばタートルネックや厚手のマフラーを巻いた日は、顔の上と下の両方に量が集まります。このとき帽子を深くかぶると、顔が上下から挟まれて見えます。浅めの指2本半にするか、寄せる向きを真後ろに近づけてください。

首元が開いた服、たとえばVネックのニットや襟のないコートの日は、顔の下に量がないので、帽子を深めにして寄せる向きを斜め後ろにしても重く見えません。

色は、帽子と同じ色を、首元か靴かバッグのどこか1か所に入れると、帽子だけが浮いて見えにくくなります。いちばん効くのは首元です。帽子と首元の色が近いと、顔をはさんで上下が一つながりに見えます。

帽子の色が、服のどこにもないとき

手持ちの服に、帽子と同じ色がない日もあります。その場合は、同じ色でなくても、同じ明るさの色を首元に置いてください。紺の帽子なら、濃い茶やチャコールの首元でもつながって見えます。

明るさがそろわないと、帽子だけが頭の上に浮いて見えます。白に近い帽子に黒いコートを合わせる日は、首元に白に近いシャツの襟やマフラーを少しのぞかせると、帽子との明るさがつながります。

靴とバッグは、首元のあとで考えれば十分です。首元で帽子の色を受けられない日だけ、靴かバッグのどちらかで受けてください。

どちらとも取れるとき|深くすると顔が詰まり、浅くすると乗る

指1本半だと顔が詰まって見え、指2本半だと帽子が頭の上に乗って見える。どちらの深さも落ち着かない、という方がいます。

この場合は、深さではなく後ろのかけ方がずれていることが多いです。後ろが後頭部の出っぱりより上にかかっていると、前を深くすると帽子全体が前に傾いて顔が詰まり、前を浅くすると全体が上に乗ります。どの深さでも落ち着かないのはこのためです。

後ろを出っぱりの下まで入れ直してから、もう一度、前の深さを指2本で合わせてください。後ろが決まると、前を半本動かしたときの差が小さくなり、落ち着く位置が見つかります。

それでも決まらない方は、帽子の直径が頭に対して大きすぎる可能性があります。余った布が多いと、どの深さでも布の量が顔のまわりに出ます。向きを真後ろにして、布の量を後ろに逃がしてください。

どちらとも取れるとき|右と左、どちらに寄せても落ち着かない

右に寄せても左に寄せても、どちらもしっくりこない。この場合は、分け目と髪の流れを見てください。

分け目がある方は、分け目の反対側に布を寄せるのが基準です。右に分け目があるなら、左の斜め後ろへ寄せます。前髪の流れと帽子の流れが、顔の上で同じ向きにそろいます。

分け目がない方、または真ん中で分けている方は、左右どちらにも理由がありません。この場合は、鏡の前で両方を試し、寄せた側と反対側の頬を見てください。反対側の頬が広く見えすぎない側が、落ち着く側です。

それでも決まらないなら、寄せる向きを真後ろに近い斜め後ろにしてください。耳の上端が少しかかる程度です。左右の差が小さくなるので、どちらに寄せたかで迷うことがなくなります。

もう1つは、写真で確かめる方法です。鏡は左右が反対に映るので、他の人から見た印象とずれることがあります。両方の向きで正面から写真を撮り、見比べてください。

どちらとも取れるとき|眼鏡をかけている

眼鏡をかけている方は、帽子のかぶり口と眼鏡のフレームのあいだに、横に2本の線が並びます。この2本が近すぎると、目のまわりに線が集まって見えます。

かぶり口の前は、眼鏡のフレームの上端から指2本以上離してください。眉からではなく、フレームから測ります。フレームが太い眼鏡なら、指2本半にすると線が詰まりません。

眼鏡のつるが耳にかかる位置にも注意してください。布を寄せる側の耳が半分隠れると、つるが帽子の中に入り、かけ外しのたびに帽子がずれます。眼鏡をよく外す方は、寄せる向きを真後ろに近づけ、耳の上端にかからないようにすると、帽子が動きません。

秋の立ち上がりと、冬の入口で変えること

ベレー帽は、秋から冬にかけて、かぶる日の服が変わっていきます。同じ帽子でも、時期によって深さと向きを少しずつ動かしてください。

秋の立ち上がりは、薄手のニットやシャツ、軽いジャケットの日が多い時期です。首元がすっきりしているので、帽子を深めにして、斜め後ろへ寄せても重く見えません。帽子が装いの量のなかでいちばん目立つ位置になるので、色は服のなかの1色に合わせてください。

冬の入口は、厚手のコートやマフラーが加わります。顔の下の量が増えるので、帽子は少し浅め、寄せる向きは真後ろ寄りにして、上下の量の釣り合いを取ります。マフラーを巻いた日は、指2本半を基準にしてください。

コートの襟が大きい日は、襟の高さと帽子のかぶり口の高さが近づきます。横から見て、襟と帽子のあいだに首と髪が見えていれば、詰まっては見えません。襟を立てる日は、帽子の向きを真後ろにして、顔の横を空けてください。

冷え込む日に耳まで温めたい場合は、深くかぶって耳を両方とも覆いたくなります。そのときは、前の深さは指2本のまま、後ろだけをさらに下げて、耳の上端を後ろから覆うようにしてください。前を深くすると顔が詰まりますが、後ろを下げるぶんには顔の見え方はほとんど変わりません。耳を覆うのは、ニットの帽子のほうが向いています。フェルトの帽子で後ろを下げすぎると、形が崩れやすくなります。

外で崩れないために|風・脱ぎかぶり・止め方

家で決めた深さと向きも、外で風に吹かれたり、室内で脱いだりすると崩れます。外でもそのまま保つための方法をまとめます。

風で浮くのは、後ろが後頭部の出っぱりより上にかかっているときです。出かける前に、両手を後ろに回してかぶり口を一度下げてください。それでも浮く日は、帽子の内側の左右2か所を、髪の内側に挿したピンにかけます。ピンは外から見えない位置、耳の上あたりの髪の内側に挿します。

室内で脱いでかぶり直すときは、前を先に合わせ、次に後ろを下げ、最後に布を寄せる、の順番を守ってください。急いでかぶると、前が浅いまま後ろも上にかかり、乗った形に戻ります。

脱いだあとの髪は、かぶり口の跡がつきやすいです。かぶり口が当たっていた位置を指で軽くほぐし、根元を立ち上げてください。帽子をかぶる前に、根元を少しだけ立ち上げておくと、跡が残りにくくなります。

脱いだ帽子は、丸めてバッグに入れるより、平らにたたんで入れたほうが形が崩れません。フェルトの帽子は、折り目がつくと戻りにくいので、平らに置いたまま持ち歩ける大きさのバッグの日にかぶってください。

室内で脱ぐか、かぶったままにするか

ベレー帽は、室内でもかぶったままにしている方を見かけます。日常の買い物や、カフェで短く過ごすくらいなら、かぶったままでも気にされることは少ないです。

ただ、改まった食事の席、人の家に招かれたとき、式典や面接、目上の方との打ち合わせでは、脱ぐのが無難です。脱ぐ場面が分かっている日は、かぶり口の跡がつきにくいように、前髪や根元を少し立ち上げてから帽子をかぶっておくと、脱いだあとに慌てません。

脱ぐことが多い日は、深さを指2本半くらいの浅めにしておくと、髪に跡が残りにくくなります。後ろはいつも通り、出っぱりの下に入れます。浅めでも後ろが決まっていれば、外でずれることはありません。

よくある失敗と、その直し方

売り場では似合ったのに、家でかぶると変 売り場では、店員が後ろを押さえて深くかぶせてくれていることが多いです。家でも、前は眉から指2本、後ろは出っぱりの下、の2点を合わせてください。

帽子を深くかぶったら、顔が暗く見えた かぶり口が眉に近すぎます。指1本より近いと、目の上に影が落ちます。指2本まで上げて、額を少しのぞかせてください。

布を大きく寄せたら、仮装のようになった 耳が全部隠れるほど寄せています。耳の上端が半分隠れるところまで戻してください。余る布が多い帽子なら、真後ろ寄りにします。

髪の毛が帽子の中で膨らんで、頭が大きく見える 後ろの髪を全部帽子の中に入れています。かぶったあとで、後ろの髪を指で少しかぶり口の外に引き出してください。結ぶ場合は、結び目を首の付け根に近い位置にします。

ベレー帽をかぶると、服まで子どもっぽく見える 帽子を浅くかぶり、布をふくらませていると、頭の上に丸い量ができて、幼い印象に寄ります。深さを指2本にし、寄せた布を平らに流してください。服は、襟のあるコートやジャケットなど、線がはっきりしたものを合わせると、帽子の丸さと釣り合います。

毎回、かぶるたびに形が違う かぶる順番が決まっていないためです。前を合わせる、後ろを下げる、布を寄せる、の3つを毎回同じ順番でしてください。前を合わせるときは、指2本を眉の上に当てたまま、かぶり口をその上に置くと、毎回同じ深さになります。

帽子全体の似合い方を身長や肩幅との釣り合いから見たい方は帽子が似合わない人は全身の比を見る、輪郭から帽子の形を選びたい方は輪郭に合う帽子の選び方を参考にしてください。

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よくある問い

Q. ベレー帽をかぶると頭が大きく見えます
かぶり口が浅く、帽子が頭のてっぺんに乗っていることが多いです。前は眉から指2本の位置まで下げ、後ろは後頭部のいちばん出た点より下にかけてください。帽子が頭の丸みに沿うと、頭の上に布が積まれた形にならず、頭の大きさが帽子の分だけ足されて見えることが減ります。余った布は片側の後ろへ寄せます。
Q. 右と左、どちらに寄せればいいですか
分け目がある方は、分け目の反対側に布を寄せると、前髪の流れと帽子の流れが一方向にそろいます。分け目がない方は、鏡の前で両方を試し、耳の上端が半分隠れたときに、反対側の頬の見え方が自然な側を選んでください。迷う場合は、真後ろに近い斜め後ろにすると左右の差が出にくくなります。
Q. 前髪がないとベレー帽は似合いませんか
似合わないわけではありません。前髪がない場合は、額が広く出るぶん、かぶり口を少し深めにして、眉から指1本半から2本の位置にすると落ち着きます。前髪を作らなくても、顔まわりの髪を少しだけ前に出してかぶり口の下に入れると、帽子と額のあいだのすき間がなくなります。
Q. 風ですぐ飛ばされます
後ろのかぶり口が、後頭部のいちばん出た点より上にかかっていると、風で浮きやすくなります。後ろを出っぱりの下に入れ直してください。それでも浮く日は、帽子の内側の左右2か所を、髪の内側に挿したピンにかけると止まります。

— メグラシ編集部

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