ピアスが似合わない|穴の位置と耳たぶの幅から大きさを出す

**鏡の前で、ピアスの穴から耳たぶのいちばん下までを、指先で挟んでみてください。**その幅が、あなたに合うピアスの大きさを決めています。
ピアスが似合わないと感じると、顔の形や雰囲気に原因を探したくなります。けれど、似合わないと感じた理由を一つずつ聞いていくと、多くは顔ではなく、耳たぶの上でピアスが収まっているかどうかの話でした。
ピアスの穴の位置は、人によってかなり違います。耳たぶのまん中に開いている人もいれば、下端から3mmしかない人もいます。同じ直径のピアスでも、穴から下端まで8mmある耳では収まって見え、4mmしかない耳だとはみ出して、落ちそうに見えます。ほかの人に似合っていた大きさが、自分の耳では似合わないのは、このためです。
この記事では、鏡の前で測れる3つの数から、スタッド・フープ・下がる形それぞれの合う大きさを出します。穴が下寄り、斜め、左右で高さが違う、といった「どちらとも言えない」耳の選び方を厚めに書きました。
結論|大きさは、穴から耳たぶの下端までの距離で決まる
先に答えを置きます。
- スタッド(耳たぶに留まる形):直径が、穴から下端までの距離の8割以内なら収まる
- フープ(輪の形):内側の幅が、穴から下端までの距離より2mm以上広ければ食い込まない
- 下がる形(耳たぶの下に垂れる形):下端が、あご先より上にあるか下にあるかで印象が分かれる。どちらに置くかを先に決める
似合わないと感じるときは、たいてい、この3つのどれかから外れています。スタッドが大きすぎて耳たぶからはみ出している、フープが小さすぎて耳たぶに食い込んでいる、下がる形の下端が襟や髪の中に埋もれている。どれも、ピアスそのものが悪いわけではありません。
測る3つ|穴から下端、耳たぶの幅、穴の向き
鏡の前で、明るい場所で測ります。手鏡を1枚用意して、横から耳を見られるようにすると楽です。
**1つ目は、穴から耳たぶの下端までの距離です。**穴の中心から、耳たぶのいちばん下までをまっすぐ下に測ります。定規を当てにくければ、親指と人差し指で挟んで、その幅を定規に移してください。多くの人は5〜9mmのあいだに入ります。
**2つ目は、耳たぶの横幅です。**穴の高さで、耳たぶの前の端(顔に近い側)から後ろの端までを測ります。耳たぶが顔にくっついている形の人は、くっついている境目から後ろの端までを測ります。
**3つ目は、穴の向きです。**ピアスの軸をまっすぐ差したとき、正面から見て軸がまっすぐ耳に入っているか、上か下に傾いているかを見ます。スタッドをつけた状態で横から鏡を見て、飾りが正面を向いていれば、穴はまっすぐです。飾りが上を向くなら穴は下から上へ、下を向くなら上から下へ傾いています。
3つの数は、メモに残しておきます。売り場でピアスを選ぶとき、試着ができなくても、この3つがあれば合うかどうかの見当がつきます。
測るときの姿勢と明るさ
測るときは、まっすぐ立って、あごを引きすぎず、上げすぎない姿勢にしてください。あごを引くと耳たぶが前に倒れ、上げると後ろに倒れて、穴から下端までの距離が1〜2mm変わって見えます。いつも人と話すときの、自然な顔の向きで測るのがいちばん正確です。
明るさは、窓からの光が横から当たる場所が向いています。正面からの光だと耳たぶの輪郭が平らに見えて、下端の位置がわかりにくくなります。横から光が当たると、耳たぶの下に影ができて、下端の線がはっきり見えます。
測るときにピアスをつけたままでもかまいませんが、つけている飾りが下端を隠してしまう場合は、外してから測ってください。ピアスを外したあとの穴は、少し縦に伸びて見えることがあります。穴の位置は、穴の中心、点に見えるところを基準にします。
耳たぶの形も一緒に見ておく
耳たぶの形は、大きく分けると、下端が丸く垂れているものと、顔に沿ってくっついているものがあります。丸く垂れている耳たぶは、下端の位置がはっきりしているので、ここで出した数がそのまま使えます。
顔にくっついている耳たぶは、下端がどこかわかりにくいことがあります。この場合は、耳たぶが顔の皮膚に移るところを下端と考えてください。くっついている耳たぶは、下がる形をつけると、飾りが顔の皮膚に沿って揺れずに止まることがあります。揺れる形を楽しみたいなら、つなぎ目が2つ以上あって、飾りが顔から少し離れて下がるものを選ぶと、揺れが止まりにくくなります。
左右を両方測る
左右の耳で、穴の位置は少しずつ違うことが多いです。片方だけ測って選ぶと、もう片方で収まらないことがあるので、両方を測ってください。左右の差が2mm以内なら、同じピアスで問題ありません。3mm以上ある場合の選び方は、後の章で書きます。
スタッドは、穴から下端までの距離の8割以内
耳たぶに留まるスタッドは、飾りの直径(いちばん長いところ)が、穴から下端までの距離の8割以内なら、耳たぶの上に収まって見えます。
| 穴から下端まで | 収まる飾りの直径 | 大きく見え始める直径 |
|---|---|---|
| 5mm | 4mm前後まで | 5mmを超えたあたり |
| 7mm | 5〜6mm前後まで | 7mmを超えたあたり |
| 9mm | 7mm前後まで | 9mmを超えたあたり |
8割を超えると、飾りの下側が耳たぶの下端に近づいて、横から見たときに耳たぶからはみ出しそうに見えます。距離いっぱいまで大きくすると、下端と飾りの端がそろってしまい、ピアスが耳たぶの端にぶら下がっているように見えます。これが「落ちそう」「重そう」と感じる正体です。
逆に、距離に対して小さすぎる場合もあります。穴から下端まで9mmあるのに直径3mmのスタッドをつけると、耳たぶの広い面の上に点が1つだけ浮いて、つけているのがわからないくらいになります。つけている意味が感じられないときは、距離の5割を下回っていないかを見てください。5割から8割のあいだが、収まって見える幅です。
耳たぶの横幅も見る
穴から下端までの距離が足りていても、耳たぶの横幅が狭い場合は、横に長い飾りがはみ出します。横幅が12mm以下の耳たぶに、横長の飾りをつけるときは、横の長さを横幅の半分以内にしてください。丸い飾りなら、縦と横が同じなので、穴から下端までの距離だけを見れば足ります。
キャッチの留め方で、飾りの向きが変わる
スタッドは、後ろのキャッチをどこまで押し込むかで、飾りの向きと見え方が変わります。キャッチを奥まで押し込むと、飾りが耳たぶに押しつけられて、正面を向きます。ゆるく留めると、飾りが重さで下を向き、耳たぶから少し浮いて見えます。
飾りが下を向いて、うつむいたように見えるときは、キャッチを耳たぶの後ろに軽く当たるところまで押し込んでください。強く押し込みすぎると、耳たぶがへこんで、飾りのまわりにしわが寄ります。キャッチと耳たぶの間に、紙1枚ぶんくらいのすき間が残る程度が、飾りがいちばんまっすぐ正面を向く位置です。
飾りが大きいスタッドほど、キャッチの留め方で向きが変わりやすくなります。大きめのスタッドを選ぶときは、キャッチの面が広く、耳たぶの後ろを支えてくれるものを合わせると、一日つけていても向きが崩れにくくなります。
一粒の飾りと、粒が並んだ飾り
スタッドの飾りには、一粒の丸や石だけのものと、小さな粒がいくつか並んだものがあります。一粒の飾りは、直径がそのまま大きさになるので、ここまでの目安がそのまま使えます。
粒が並んだ飾りは、全体の長さで見てください。縦に3粒並んだ飾りなら、いちばん上の粒からいちばん下の粒までの長さが、穴から下端までの距離の8割に収まるかを見ます。粒どうしにすき間がある飾りは、同じ長さの一粒より軽く見えるので、8割を少し超えても、はみ出した感じは出にくくなります。
フープは、内側の幅で食い込むかが決まる
輪の形のフープは、外側の大きさより、内側の幅が大事です。フープは耳たぶを輪の中に通して下に回るので、内側の幅が穴から下端までの距離より狭いと、輪が耳たぶを押しつぶして、食い込んで見えます。
目安は、内側の幅が、穴から下端までの距離より2mm以上広いことです。距離が7mmなら、内側の幅が9mm以上のフープを選びます。2mmの余裕があると、輪と耳たぶの下端のあいだにわずかな隙間ができて、輪が耳たぶの下でゆるく揺れます。
耳たぶが厚い人は、さらに1〜2mm広くしてください。耳たぶの厚みが5mmを超えると、輪の中で耳たぶが場所を取るので、同じ内側の幅でも窮屈に見えます。厚みは、穴の位置で耳たぶを前後から指でつまんで、その幅を測れば出ます。
小さいフープを耳に沿わせたいとき
内側の幅が小さいフープを、わざと耳たぶにぴったり沿わせてつける付け方もあります。この場合は、内側の幅と、穴から下端までの距離がほぼ同じ(差が1mm以内)ものを選びます。差が中途半端に1〜2mmあると、沿っているのか揺れているのかがはっきりせず、どちらにも見えません。沿わせるならぴったり、揺らすなら2mm以上、と分けて選んでください。
下がる形は、下端をあご先と比べて決める
耳たぶの下に垂れる形は、耳たぶの上での収まりより、下端がどこに来るかで印象が決まります。基準にするのは、あご先の高さです。
鏡を正面から見て、ピアスの下端が、あご先より上にあるか、下にあるかを見ます。
- あご先より上:顔のまわりに収まり、横顔に軽さが出る。仕事の日や、襟の高い服の日に合わせやすい
- あご先の高さ:顔の輪郭の線と、ピアスの下端の線が重なる。輪郭を強く見せたい日には合うが、どっちつかずに見えやすい
- あご先より下:首の線に視線が流れて、縦に長く見える。襟の開いた服や、髪をまとめた日に合う
似合わないと感じやすいのは、まん中の「あご先の高さ」です。輪郭の線とピアスの線が重なると、どちらにも目が行かず、ピアスが顔の一部のように見えてしまいます。上か下か、どちらかに2cm以上離すと、ピアスがピアスとして見えるようになります。
下がる形の長さは、穴の位置から逆算する
下がる形の長さは、売り場では「全長」で書かれていることが多いですが、実際に下端がどこに来るかは、穴の位置で変わります。穴が下寄りの人は、同じ全長でも下端が低くなります。
鏡で、穴からあご先までの縦の距離を測ってください。その距離より2cm以上短い全長なら、下端はあご先より上に来ます。2cm以上長い全長なら、あご先より下に来ます。その間の長さは、あご先の高さにかかりやすいので、避けるか、どちらに寄せたいかで選び直します。
揺れる幅と、横から見た位置
下がる形は、正面だけでなく、横からの見え方も確かめてください。人と並んで話すとき、相手から見えるのはほとんどが横顔です。
横から見て、ピアスの下端が、首の前側の線より前に出るか、後ろにあるかを見ます。前に出ると、顔の輪郭の一部のように見えて、視線が顔の下半分に集まります。後ろにあると、首の線に沿って下がって見えて、すっきりした印象になります。耳たぶが前に向いている人は前に出やすく、後ろに向いている人は後ろに収まりやすいので、横から一度確かめておくと、思っていた見え方とのずれが減ります。
揺れる幅は、つなぎ目の数で変わります。つなぎ目が1つなら、飾りは小さく前後に揺れます。2つ以上あると、首を動かしたときに大きく揺れて、動きが目立ちます。仕事の日や、人の前で話す日は、つなぎ目の少ないもののほうが落ち着いて見えます。
どちらとも取れるとき|穴が下寄り
穴から下端までが4mm以下しかない人は、スタッドで収まる大きさがかなり小さくなります。距離の8割なら3mm前後です。3mmの飾りは、離れて見ると点にしか見えず、物足りなく感じることが多いはずです。
この場合は、スタッドで大きさを出そうとしないでください。下寄りの穴に大きいスタッドをつけると、飾りの半分が耳たぶの下にはみ出して、ほぼ確実に落ちそうに見えます。
代わりに選ぶのは、次の2つです。
- 下がる形:耳たぶの下にはみ出すことが前提の形なので、穴が下寄りでも落ちそうに見えない。穴が低いぶん、下端も低くなるので、全長は短めから試す
- 耳たぶの裏側に飾りが来る形:前は小さな点で、後ろに飾りが回る形。前から見ると小さく、横を向いたときに後ろの飾りが見える
穴が下寄りの人がスタッドを選ぶなら、飾りの形を縦に短く横に長いものにすると、下にはみ出さずに大きさを出せます。耳たぶの横幅が十分にある場合だけの方法ですが、縦3mm・横6mmくらいの飾りなら、点よりはっきり見えて、下端からもはみ出しません。
どちらとも取れるとき|穴が斜めに開いている
穴が斜めの場合、スタッドの飾りは穴の向きにつられて、上か下を向きます。上を向くと、飾りが正面からは見えにくく、つけていても気づかれにくくなります。下を向くと、飾りの面が床のほうを向いて、うつむいたように見えます。
丸い飾りなら、向きがずれても形が変わらないので目立ちません。斜めの穴の人は、まず丸いスタッドを選んでください。四角や星のように角がある形は、傾くとその傾きがはっきり見えるので、避けたほうが無難です。
下がる形は、つなぎ目が動くものなら、穴の向きに関係なく、重さで下にまっすぐ垂れます。斜めの穴でも、正面から見たときの向きがそろいやすいので、斜めの穴の人にはいちばん扱いやすい形です。つなぎ目が動かない、軸と飾りが一体になった形は、穴の傾きがそのまま飾りの傾きになるので、試着できるときに横から鏡で確かめてください。
左右で傾きが違うとき
片方はまっすぐ、片方だけ斜め、ということもあります。この場合、同じスタッドをつけると、左右で飾りの向きが違って見えます。丸い飾りにするか、下がる形にすると、左右の差は目立たなくなります。
どちらとも取れるとき|左右で穴の高さが違う
左右で穴の高さが3mm以上違う場合は、低いほうの耳に合わせて大きさを決めます。低いほうの耳は、穴から下端までの距離が短いので、収まる大きさが小さくなるからです。高いほうに合わせると、低いほうの耳でだけピアスがはみ出します。
下がる形をつけるときは、左右の高さの差がそのまま下端の差になります。正面から見て、ピアスの下端の高さが左右で違って見えます。差が3〜4mmなら、髪で片側が隠れていれば目立ちません。5mm以上ある場合は、次のどれかで調整します。
- 高いほうの耳だけ、全長が差の分だけ長いものをつける(左右でちがう長さを選ぶ)
- 片方の耳だけにつけて、もう片方は小さなスタッドか何もつけない
- 下がる形はやめて、左右とも耳たぶに収まるスタッドにする
左右で違う長さをつけるのは、気になる人もいるかもしれません。けれど、もともと左右で違う形のピアスを組み合わせる付け方もあるので、長さが少し違うくらいは、正面から見ればほとんど気づかれません。
どちらとも取れるとき|耳たぶが薄い・厚い
耳たぶが薄い
耳たぶが薄い人は、重いピアスをつけると、耳たぶが下に引っぱられて、穴が縦に伸びて見えます。横から見たときに、耳たぶが前に倒れて、ピアスがうつむくこともあります。
目安として、片耳のピアスが、硬貨1枚より重く感じるものは避けてください。下がる形をつけたい場合は、細い線でできた軽い形を選びます。キャッチ(後ろの留め具)を、耳たぶの後ろに当たる面が広いものに替えると、重さが分散して、耳たぶが倒れにくくなります。
耳たぶが厚い
耳たぶが厚い人は、ピアスの軸の長さが足りないと、キャッチが耳たぶに食い込みます。軸が短いピアスをつけたときに、キャッチがきつく感じたり、耳たぶの後ろに跡が残ったりするなら、軸の長さが足りていません。
フープの場合は、前の章で書いたとおり、内側の幅を1〜2mm広くします。スタッドの場合は、飾りの大きさは穴から下端までの距離で決めてかまいませんが、軸が長めのものを選んでください。
髪で耳が隠れる日、耳を出す日
髪の長さと分け方で、ピアスの見え方は大きく変わります。
耳が髪で隠れる日は、スタッドはほとんど見えません。髪のすき間からちらりと見せたいなら、下がる形を選んで、下端が髪の毛先より下か、髪の内側から出る長さにします。耳の前に髪がかかる分け方なら、耳の後ろから下がる形がのぞくように、少し長めのものにすると、動いたときに見えます。
耳を出す日、髪を耳にかけたり、まとめたりする日は、耳全体が見えるので、穴から下端までの収まりがそのまま目に入ります。スタッドの大きさが距離の8割以内に収まっているかを、いちばん気にしてほしい日です。耳を出す日に「なんだか合わない」と感じるのは、たいていこの収まりが崩れているときです。
片側だけ耳を出す日は、出しているほうの耳だけにピアスが目立ちます。出しているほうに合わせて選び、隠れているほうは小さいスタッドで十分です。
秋冬の襟とマフラー|下端と襟の間に指1本
秋から冬にかけては、首まわりの景色が変わります。タートルネック、ハイネック、マフラー、ストール。耳の下のすき間が、服で埋まる日が増えます。
下がる形をつける日は、鏡でピアスの下端と襟の上端のあいだに、指1本ぶんの隙間が残るかを確かめてください。隙間が残れば、首を動かしてもピアスが襟に当たらず、揺れが止まりません。隙間が残らないと、首を回すたびに襟に当たって揺れが止まり、ニットの毛に引っかかりやすくなります。
| 首まわり | 合わせやすい形 | 気をつけること |
|---|---|---|
| タートルネック | スタッド、または下端が襟より指1本上の短い形 | 下がる形は襟の毛に引っかかりやすい |
| 首の開いたニット | 下がる形、あご先より下でもよい | 首の線が出るので、下端の位置がよく見える |
| マフラーを巻く日 | スタッド | 外すときに引っかけやすいので、下がる形は避ける |
マフラーを巻く日は、外すときと巻くときに、ピアスに引っかけやすくなります。とくに下がる形やフープは、マフラーの編み目に絡むことがあるので、マフラーの日は耳たぶに収まるスタッドにするのがいちばん楽です。ストールのように薄く大きい布を肩に掛けるだけなら、下がる形でも引っかかりにくくなります。
ニットの襟と金属の色
秋冬の厚い襟の近くでは、ピアスの色も見え方が変わります。黒や紺、濃い茶のニットの近くでは、金色や銀色の小さな飾りがよく光って見えるので、スタッドでも存在感が出ます。生成りや薄い灰色のニットの近くでは、小さな金属は襟の明るさにまぎれやすいので、少し大きめにするか、下がる形で襟から離して見せると、つけている感じが出ます。
ニット帽や耳あてをかぶる日
冬に入ると、ニット帽や耳あてで耳まわりを覆う日も出てきます。ニット帽を耳までかぶると、耳たぶの上半分が帽子の縁に隠れて、スタッドは帽子の縁のすぐ下にのぞくか、まったく見えなくなります。
帽子の縁が耳たぶのどこに来るかは、かぶる深さで変わります。鏡で、縁の下から耳たぶがどのくらい出ているかを見てください。耳たぶが半分以上出ているなら、スタッドは見えます。半分より少ないなら、スタッドは縁に隠れるか、縁に当たって押されます。この場合は、下がる形を選んで、縁の下から飾りが出るようにするか、帽子をかぶる日はピアスを控えめにしてください。
耳あては、耳全体を包むので、ピアスがあると内側で当たって押されます。耳あてをつける日は、飾りの平らなスタッドか、何もつけないほうが楽です。帽子や耳あてを外したときに、ピアスが引っかかって飛ぶこともあるので、外すときは片手で耳たぶを押さえながら外すと安心です。
室内に入ったときの見え方
外ではマフラーや帽子でピアスが隠れていても、室内に入ってそれらを外すと、一気に耳まわりが見えるようになります。秋冬は、外と室内でピアスの見え方が大きく変わる季節です。
外で隠れている時間が長い日は、室内でマフラーを外したときに耳たぶに収まって見えるかを基準に選んでください。外で見せることを考えて大きいものを選ぶと、室内では大きすぎて見えることがあります。室内で過ごす時間のほうが長い日は、室内の見え方を優先するほうが、一日を通して違和感が少なくなります。
眼鏡・マスクと重なる日
眼鏡をかける人は、つるが耳の上を通り、耳の後ろに回ります。マスクのひもも、耳のつけ根にかかります。これらは耳たぶまでは届かないことが多いですが、ひもやつるを外すときに、ピアスに引っかけてしまうことがあります。
マスクをする日は、ひもを外すときの手の動きを考えて、耳たぶの後ろに飾りが回る形や、大きなフープは避けたほうが安心です。眼鏡の場合は、つるの先が耳たぶの近くまで下りてくる形のものだと、下がる形のピアスとつるが重なって見えることがあります。眼鏡をかけた状態で横から鏡を見て、つるの先とピアスの間に隙間があるかを確かめてください。
2つの大きさで迷ったとき
売り場で2つの大きさのどちらにするか迷ったら、次の順番で決めます。
- 穴から下端までの距離の8割を、もう一度計算する
- 2つのうち、8割に近いほうを選ぶ
- 2つとも8割以内なら、大きいほうを選ぶ(小さすぎると見えないため)
- 2つとも8割を超えるなら、どちらも選ばずに、下がる形を見る
試着ができない売り場では、飾りを耳たぶの横に当てて、鏡で大きさを見比べる方法もあります。耳に当てて、飾りの下の端が耳たぶの下端より上に収まるかを見てください。収まっていれば、つけたときも収まって見えます。
秋冬に新しく買うなら、その季節にいちばんよく着る首まわりの服を着て選ぶと、襟との距離も一緒に確かめられます。タートルネックが多い人は、タートルネックを着た日に売り場に行くと、合わせたときの姿がそのまま見えます。
場面で、大きさの幅を変える
同じ耳でも、出かける場面によって、収まって見える幅の中のどこを選ぶかを変えると、迷いが減ります。
仕事の日は、穴から下端までの距離の5〜6割、幅の小さいほうを選びます。人と向き合って話す時間が長く、近い距離で見られるので、小さめのほうが落ち着いて見えます。会議や電話で手を耳に当てる人は、引っかけないためにも小さいほうが楽です。
休日に出かける日は、7〜8割、幅の大きいほうを選びます。離れた距離で見られることが多いので、小さいスタッドだと見えません。下がる形を選ぶのも、休日のほうが向いています。
式や改まった集まりの日は、場の決まりがあればそれに従います。決まりがなければ、スタッドなら幅の大きいほう、下がる形ならあご先より上に下端が来る短めのものを選ぶと、きちんとした印象を保ちながら、顔まわりに明るさが出ます。
持っているピアスを並べて見直す
新しく買う前に、いま持っているピアスを全部並べて、3つの数と照らし合わせてみてください。似合わないと思ってしまい込んでいたピアスのなかに、キャッチの留め方を変えたり、合わせる服の襟を変えたりするだけで収まるものがあるかもしれません。
並べたら、スタッドは直径、フープは内側の幅、下がる形は全長を、1つずつ見ていきます。収まる幅に入っているのに似合わないと感じていたものは、合わせていた服や髪型のほうが原因だった可能性があります。収まる幅から外れているものは、別の場面で使うか、家族に譲るか、と分けておくと、毎朝選ぶ時間が短くなります。
よくある行き違い
「顔が大きいから、大きいピアスが似合わない」
顔の大きさと、ピアスの合う大きさは、あまり関係がありません。関係があるのは、穴の位置と耳たぶの大きさです。顔が大きく見えるのを気にして小さいピアスばかりつけている人のなかには、耳たぶに対して小さすぎて、かえってつけている感じが出ていない人もいます。
「流行りの大ぶりなピアスが似合わない」
大ぶりなピアスは、耳たぶに収めるのではなく、耳たぶの下に垂れる形や、耳たぶから大きくはみ出すことを前提にした形が多いものです。耳たぶに収めようとすると、どうしても似合わなく見えます。大ぶりなものを選ぶなら、下端の位置をあご先より上か下に、はっきり離して置いてください。
「小さいピアスなら、だれにでも合う」
小さいスタッドは無難だと思われがちですが、穴から下端までの距離が長い人には、小さすぎて耳たぶの上でぽつんと浮いて見えます。つけているのに、つけていないように見えるのも、似合わないと感じる理由の1つです。距離が8mmを超える人は、直径4mm以上を目安にすると、耳たぶの上で収まって見えます。
「片耳だけつけると、変に見える」
片耳だけつけるときは、つけるほうの耳を出して、反対の耳は髪で隠すと、自然に見えます。両耳とも出している日に片耳だけつけると、つけ忘れたように見えることがあります。片耳にするなら、髪の分け方とセットで考えてください。
まとめ|穴から下端までを測って、8割に収める
- ピアスが似合わない理由の多くは、顔ではなく、穴から耳たぶの下端までの距離とピアスの大きさの釣り合い
- スタッドは距離の5〜8割、フープは内側の幅が距離より2mm以上広いもの
- 下がる形は、下端をあご先から2cm以上上か下に離す
- 穴が下寄り・斜め・左右で違うときは、下がる形がいちばん扱いやすい
- 秋冬は、下端と襟のあいだに指1本の隙間。マフラーの日はスタッド
ほかの人に似合っていたピアスが、自分には合わなかったのは、耳の形が違っていただけかもしれません。3つの数を測っておけば、次に選ぶときは、売り場で迷う時間が短くなります。
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よくある問い
- Q. ピアスをつけると、耳たぶから落ちそうに見えます
- ピアスの大きさが、穴から耳たぶの下端までの距離より大きいときに起きます。鏡で穴から下端までを測り、その8割以内の直径のスタッドに替えてください。距離が6mmなら、直径5mm前後が収まります。大きいものをつけたい日は、耳たぶの下に垂れる形を選ぶと、落ちそうな印象が消えます。
- Q. フープピアスが耳たぶに食い込んで見えます
- フープの内側の幅が、穴から下端までの距離に足りていないときに起きます。内側の幅が、その距離より2mm以上広いものを選んでください。距離が7mmなら、内側の幅が9mm以上のフープです。耳たぶが厚い場合は、さらに1〜2mm広いものにすると、つぶれて見えません。
- Q. ピアスの穴が斜めに開いていて、正面を向きません
- 穴が斜めの場合、スタッドの飾りは穴の向きにつられて、上か下を向きます。飾りが丸い形なら向きは目立たないので、まず丸いものを選んでください。下がる形は、つなぎ目が動くものなら穴の向きに関係なくまっすぐ下がるので、斜めの穴でも向きをそろえやすくなります。
- Q. 左右で穴の高さが違います。同じピアスでいいですか
- 差が2mm以内なら、同じものをつけても目立ちません。3mm以上ある場合は、低いほうの耳に合わせて大きさを決めてください。下がる形をつけるなら、高いほうの耳だけ長さを2〜3mm足したものにするか、片耳だけにつける方法もあります。
- Q. マフラーやタートルネックの季節は、ピアスをどうすればいいですか
- 下がる形をつける日は、ピアスの下端と襟の上端の間に、指1本ぶんの隙間が残るかを鏡で確かめてください。隙間が残らないと、首を動かすたびに襟に当たって揺れが止まり、引っかかりやすくなります。隙間が取れない日は、耳たぶに収まるスタッドに替えるのがいちばん楽です。
— メグラシ編集部





