30代 ファッション 秋冬|20代の服は肩と裾の位置で残すか決める

**クローゼットから、20代に買った秋冬の服を1枚だけ出してみてください。**それを着て鏡の前に立ったとき、最初に目が行くのはどこでしょうか。肩でしょうか、それとも裾でしょうか。
20代の服を残すかどうかは、気分で仕分けると決めきれません。「なんとなく違う」は、理由が言葉にならないので、毎年同じ服の前で同じように迷うことになります。この記事では、迷いの元を肩の縫い目と裾の止まる位置の2か所に絞って、残す・役割を変えて残す・手放す候補にする、の3つに分けていきます。
服が多いのに着る服がない、という悩みのほうが近い方は30代ファッション|服はあるのに着る服がない秋の直し方から読むと順番がつかみやすくなります。
結論:肩と裾の2か所が合えば残す、片方なら役割を変える
先に判断の形を置いておきます。
| 肩の縫い目 | 裾の止まる位置 | 判断 |
|---|---|---|
| 肩の骨から2cm以内 | 腰骨の上か、腰骨をまたいで5cm下まで | 残す。そのまま着る |
| 肩の骨から2cm以内 | 合わない | 残す。裾を入れるか、羽織りの中に回す |
| 合わない | 腰骨の上か、腰骨をまたいで5cm下まで | 残す。上から1枚重ねて肩を隠す |
| 合わない | 合わない | 手放す候補。1シーズン置き場所を分ける |
**2か所とも合っている服は、20代の服でもそのまま30代の秋冬に着られます。**片方だけ合っている服は、合っていないほうを別の服で受け持てば着られます。両方ずれている服だけを、手放す候補にします。
表にしたのは判断の軸を示すためで、ここで答えが全部出るわけではありません。いちばん迷うのは、合っているのかずれているのか自分でも決められない服です。その扱いは後半で厚めに書きます。
なぜ肩と裾の2か所なのか
服の印象は、輪郭の端で決まります。服の輪郭のうち、体の動きで位置が変わりにくく、鏡で確かめやすい端が、肩と裾です。
首元は髪やアクセサリーでいくらでも変わります。袖口はまくれば変わります。けれども肩の縫い目は、着ているあいだずっと同じ場所にあります。裾も、立っている限りは同じ高さで止まります。だから、この2か所がずれていると、どう組んでも同じ違和感が残ります。
20代のころは、肩も裾も「その年に売り場に多かった位置」で選んでいた方が多いはずです。肩を大きく落とした服が多い年もあれば、丈を短く切った服が多い年もありました。30代になって違和感が出るのは、体が変わったからとは限りません。暮らしと着る場面が変わり、求める輪郭の端の位置が変わったから、と考えたほうが仕分けは進みます。
まず全部出さない。秋冬の上と中だけ出す
仕分けを始めるとき、全部の服を一度に出すと、途中で疲れて止まります。最初に出すのは次の2つだけにしてください。
- 秋冬に上から羽織るもの(ジャケット・カーディガン・薄手のコート)
- 秋冬に中に着るもの(ニット・厚手のカットソー・シャツ)
ボトムとワンピースは、2回目に回します。上半身の服は肩と裾の両方で判断できますが、ボトムは裾の位置しか見られないので、判断の材料が少なく、上と同じ日にやると混乱します。
出した服は、ベッドや床の上に1枚ずつ広げて並べるのではなく、ハンガーに掛けたまま一か所に寄せてください。広げると「この色は好き」「この柄は懐かしい」と、肩と裾以外のところに目が行きます。
肩|縫い目が肩の骨から2cm以内なら合っている
服を着て、鏡の正面に立ちます。片手の指先で、自分の肩のいちばん外側にある骨の出っ張りを探してください。腕を少し前後に振ると、動かない骨が指に当たります。そこが肩の骨の端です。
次に、服の肩の縫い目がどこを通っているかを見ます。
- 骨の真上から、外側へ2cm以内に縫い目がある → 合っている
- 骨より内側(首寄り)に縫い目がある → 小さい。腕を前に出すと背中が引っ張られる
- 骨より外側へ2cmを超えて縫い目が落ちている → 大きい。ただし落ちる形の服かどうかを次で確かめる
2cmという幅は、指を2本そろえて骨の外側に当てた幅とほぼ同じです。定規がなくても、指で確かめられます。
肩を落として作ってある服の見分け方
縫い目が骨より外へ大きく落ちている服のうち、最初から肩を落とした形に作ってある服は、ずれているのではありません。見分けるのは次の2点です。
- 腕を下ろしたとき、縫い目が二の腕の外側の、骨から5cm以上下で止まっている
- 袖が二の腕のまわりで指2本以上ゆるく、腕を前に上げても胸まわりが引っ張られない
この2つがそろっていれば、その服は肩を落とす形で作ってあります。肩については合っている側に入れてください。
困るのは、骨から3cmや4cmの中途半端な位置で縫い目が止まり、袖も細い服です。本来は肩に縫い目が来る形なのに、サイズが大きいか、首まわりが伸びて全体が外へずれている服で、着るとどこか借りものに見えます。この服は肩が合わない側に入れます。
裾|トップスは腰骨のどこで止まるか
次に裾です。服を着たまま、両手を腰に当てて、左右に張り出している骨を探します。腰骨です。
- 裾が腰骨の上で止まる → 短め。高い位置のボトムと合わせる前提の丈
- 裾が腰骨をまたいで、5cm下までで止まる → 中間。どのボトムとも組みやすい
- 裾が腰骨から5cmを超えて下、お尻の半分あたりまで → 長め。細いボトムとなら組める
- 裾がお尻をすっかり覆う → 上着に近い丈。中に着る服としては扱いにくい
「合っている」と判断するのは、1つめと2つめです。手持ちのボトムの多くと、そのまま組めるからです。3つめと4つめは、組めるボトムが限られます。
20代に買ったニットは、短めか、逆にお尻を覆うほど長いかの両端に寄っていることが多くあります。どちらかの端に寄っている服は、裾が合わない側に入れてください。手放すのではなく、組み方を変える側です。
羽織りものの裾は、中に着る服の裾と比べる
カーディガンやジャケットは、裾を単独で見ても判断できません。いちばんよく中に着るニットを着て、その上から羽織り、2つの裾の差を見ます。
- 羽織りの裾が、中の裾より5cm以上長い → 合っている。中の服が隠れて輪郭が1本になる
- 羽織りの裾と中の裾がほぼ同じ高さ → 迷う。下で扱う
- 羽織りの裾が中の裾より短い → 合わない。中の服が下からのぞく
裾が2本、近い高さで横に並ぶと、そこに目が止まります。羽織りの裾が合わないと感じたら、まず中に着る服の丈を変えて試してください。羽織りを手放すのは、それからで間に合います。
ボトムは、座ったときの裾で見る
2回目の仕分けでボトムを出したら、立った姿ではなく、椅子に座った姿で裾を見てください。秋冬は立っている時間より、通勤の電車や職場の椅子で座っている時間のほうが長い日が多いからです。
- スカートは、座ったときに裾が膝頭を覆っているか、膝頭から5cm以内の上で止まるか
- パンツは、座ったときに裾がくるぶしの骨を覆っているか
座ると裾は立ったときより上がります。スカートなら立ったときより5〜8cmほど上がるので、立って膝丈に見えるスカートでも、座ると膝上で止まります。秋冬にタイツを合わせるならそれでも困りませんが、タイツを履かない日も多いなら、座ったときの位置で判断してください。
パンツの裾は、座ってくるぶしが出ると、秋冬は靴下の色と素材がそのまま見えます。くるぶしが出ても困らない靴下を持っているかどうかで、残すかどうかが変わります。裾の折り幅で調整したい方はズボン 裾 折り方 レディース|秋冬は靴の履き口で折る幅を決めるが参考になります。
生地|窓にかざして指の影が見えるか
肩と裾の2か所に加えて、秋冬の服だけは生地も見てください。20代に何度も着たニットやカットソーは、形は合っていても生地が薄くなっています。
服を窓の光にかざし、内側に手を入れて指を広げます。
- 指の影がぼんやりとしか見えない → 生地はまだ十分にある
- 指の形がはっきり見える → 生地が薄くなっている。中に着る服に回す
- 肘や脇の下だけ指がはっきり見える → 部分的に薄い。羽織りの中でなら着られる
毛玉は取れば戻りますが、生地の薄さは戻りません。薄くなったニットを1枚で着ると、肩と裾が合っていても、くたびれた印象が先に立ちます。生地が薄い服は、肩と裾の判断に関係なく、上から1枚重ねる前提に役割を変えてください。
毛玉と色あせは、出る場所で役割を分ける
毛玉や色あせも、生地の薄さと同じように、出ている場所で役割を分けられます。手入れで取れる毛玉でも、何度取ってもすぐに戻る場所は、その服がいちばんこすれている場所です。
- 脇の下と袖の内側だけに出る → 羽織りの中で着れば見えない。中に着る服として残す
- 胸の前やお腹のあたりに出る → 羽織りの前を開けると見える。家で着る服に回す
- 全体に出ている → 外で着る服からは外す
色あせは、肩と背中の上のほうから始まることが多くあります。日の当たる窓辺に掛けていた服は、肩だけ色が薄くなっていることがあります。肩の色と、脇の下の色を並べて比べ、差がはっきり分かるなら、上から羽織りを重ねて肩を隠す前提で残してください。
どちらとも取れる服をどうするか
ここからが、この仕分けでいちばん時間のかかるところです。肩も裾も「合っているような、合っていないような」服は、どの家のクローゼットにも何枚かあります。この服を決めるときは、肩と裾の測り方をもう一段細かくするより、その服を着る場面と、組む相手を1つ書けるかで決めるほうが早く終わります。
書けるかどうかの例を挙げます。
- 「休日に、紺のパンツと白いスニーカーで、近所に買い物に行く」→ 書けている
- 「何にでも合いそう」→ 書けていない
- 「いつか着る」→ 書けていない
書けた服は、迷っていても残します。場面と相手が決まっている服は、その日に手に取られるからです。書けない服は、次の3つの場合に分けて考えてください。
肩は合っているのに、裾だけが迷う服
裾が腰骨の少し下、ちょうど5cmあたりで止まる服は、合っているとも合っていないとも言えません。こういう服は、ボトムの腰の位置で決めます。
- ボトムの腰が高い位置にある(へそのあたり)なら、前だけ裾を入れる
- ボトムの腰が低い位置にある(腰骨のあたり)なら、裾を出したまま着る
手持ちのボトムで、腰が高いものと低いもの、どちらが多いかを数えてください。多いほうと組める服なら残します。少ないほうとしか組めない服は、組める相手が1本しかないので、相手のボトムが傷んだときに一緒に手放すと決めておきます。
裾は合っているのに、肩だけが迷う服
縫い目が骨から2〜3cmの境目にある服は、上から何を重ねるかで決めます。
- 上にジャケットやコートを重ねる日に着るなら、肩は隠れるので残す
- 1枚で着る日のほうが多い服なら、肩の違和感がそのまま見えるので迷いが続く
重ねる日に着る服として残すなら、その服は中に着る服の棚に移してください。外に着る服の棚に置いたままだと、1枚で着たくなって、また迷います。置き場所を変えるだけで、迷う回数が減ります。
肩も裾も合っているのに、着ると落ち着かない服
2か所とも合っているのに、着ると落ち着かない服もあります。理由はたいてい、色か柄の面積です。20代のころは1枚で主役にしていた明るい色や大きな柄が、30代の暮らしの場面では面積が大きすぎると感じることがあります。
この服は、見える面積を半分にして試してください。上から羽織りを重ねて前を開けると、見える面積はおよそ半分になります。それで落ち着くなら、その服は「羽織りの中で色を出す服」として残します。半分にしても落ち着かないなら、色や柄そのものが今の好みから外れています。手放す候補に入れてください。
首まわりだけが伸びている服
肩も裾も合っているのに、首まわりだけが伸びて広がっている服もあります。何度も洗って着たクルーネックのニットやカットソーに多く、首の縁が波打っていたり、鎖骨の下まで下がっていたりします。
首まわりの伸びは、肩の縫い目の位置にも影響します。首の縁が広がると、身頃全体が少し外へずれ、肩の縫い目も骨より外へ寄ります。肩が合っていないように見える服の中には、首の伸びが原因のものが混ざっています。
見分けるには、服を平らな場所に置いて、首の縁の左右の端を両手でつまみ、肩の縫い目までの距離を左右で比べてください。左右の差が1cm以上あるなら、首まわりが片側に伸びています。この服は1枚で着ると首元が目立つので、上から首元の詰まった羽織りを重ねるか、中に首の詰まった服を1枚着て、縁を隠す前提で残します。どちらもしたくないなら、手放す候補に入れてください。
色は好きなのに、生地の光り方が気になる服
20代に買った服には、生地に光沢があるものや、毛足が長く起毛しているものも多くあります。色も形も気に入っているのに、着ると落ち着かない理由が、生地の光り方にあることも少なくありません。
光り方は、室内の明かりと外の光で大きく変わります。部屋の中で鏡を見て落ち着かないと感じても、昼間の外の光で見ると気にならないことがあります。迷ったら、その服を着て窓辺に立ち、外の光で一度見てください。
外の光で見ても光沢が強く感じるなら、その服は夜の集まりや食事の場面に回します。昼間の通勤や買い物の場面から外すだけで、迷いが消えることがあります。場面を1つに絞って、そこで着る服として残してください。
サイズの表記が、今の服と違う服
20代に買った服と、最近買った服とで、同じサイズ表記なのに大きさが違うことがあります。売り場によってサイズの基準が違ううえ、その年の形によって、同じ表記でもゆとりの量が変わるからです。
サイズ表記で残すかどうかを決めるのはやめてください。表記より、肩と裾の2か所のほうが確かです。表記が今の服と違っていても、2か所が合っていれば、その服は自分の体に合っています。反対に、表記が同じでも2か所がずれていれば、それは合っていない服です。
人からもらった服、思い出のある服
贈り物や、特別な日に着た服は、肩と裾で仕分けても手放す気持ちになれないことがあります。こういう服は、仕分けの対象から外してかまいません。
ただし、ふだんの服と同じ棚に置くと、毎朝目に入って「着なければ」という気持ちが残ります。思い出の服は、箱や袋に入れて、ふだんの棚とは別の場所に移してください。ふだんの棚には、今の暮らしで着る服だけを並べます。棚に並ぶ服が減ると、朝の服選びが短くなります。
迷った服の置き場所を、1シーズン分ける
どちらとも決められなかった服は、その日のうちに手放さないでください。クローゼットの中で、いつもの服とは別の一か所に寄せて、1シーズンだけ置きます。
置くときに、ハンガーの向きを逆にしておくと、着たかどうかが後で分かります。着たら向きを元に戻します。シーズンの終わりに向きが逆のままの服は、その秋冬に一度も手に取らなかった服です。
1シーズン置いた服を見直すと、多くの場合、自分ではもう答えが出ています。手に取らなかった服は、肩か裾か色のどこかに、言葉にならない理由があります。それを無理に探す必要はありません。
残した服を、30代の秋冬に寄せる組み方
残した服は、20代のころと同じ組み方で着ると、また違和感が戻ってきます。組み方を変えるのは、次の3か所です。
重ねる枚数を1枚増やす
20代のころは、ニット1枚にボトム1本で外に出ていた日も多かったはずです。30代の秋冬は、その上にもう1枚、前を開けた羽織りを重ねる組み方を基本にしてください。
羽織りを1枚足すと、中の服の肩と裾が半分隠れます。肩か裾のどちらかが迷う服でも、羽織りの中に入れば違和感はほとんど見えなくなります。役割を変えて残した服は、この組み方で着る服です。
色の数を3色までにする
1回のコーディネートで使う色を、靴とかばんを含めて3色までにします。20代の服には明るい色や柄が多く、そこに今の服を足すと、色の数が増えてまとまらなくなります。
残した20代の服の色を1色と数え、残りの2色を、今よく着ている服から選んでください。色の上限を決めると、20代の服が「1色ぶんの役割」に収まり、全体が落ち着きます。
素材の厚みをそろえる
20代に買ったニットは、厚手か薄手のどちらかに寄っていることが多く、今の羽織りやボトムと厚みが合わないことがあります。上半身と下半身の生地の厚みが大きく違うと、どちらかが浮いて見えます。
指でつまんで、上の服と下の服の厚みを比べてください。つまんだ厚みの差が倍以上あるなら、間に中間の厚みの服を1枚挟むか、どちらかを替えます。
靴とかばんの重さを、服の重さにそろえる
20代の服を残して組むとき、意外と目立つのが靴とかばんです。20代のころに服と一緒に使っていた靴とかばんをそのまま合わせると、組み方を変えても、全体の印象が20代のころに戻ってしまうことがあります。
見るのは、靴とかばんの重さです。ここで言う重さは、実際の重量ではなく、見た目の量のことです。靴なら甲がどれだけ覆われているか、底がどれだけ厚いか。かばんなら、面の大きさと、持ち手の太さです。
秋冬は、羽織りを1枚重ねるぶん、上半身の量が増えます。上半身の量が増えたのに、靴とかばんが軽いままだと、足元と手元だけが心もとなく見えます。羽織りを重ねる組み方に変えたら、靴は甲が深く覆われるものに、かばんは面がしっかりしたものに替えて、服の量とそろえてください。全部を替える必要はなく、どちらか片方だけでも、全体の釣り合いが変わります。
同じ服で3通り組めるか試す
残した服は、その日のうちに3通りの組み方を試してください。通勤の日、休日の日、少しあらたまった日の3つです。3通りのうち2通り以上で組めれば、その服はこれから先も手に取られる服です。
1通りしか組めない服も、残してかまいません。ただし、その1通りの相手が何かを、ハンガーに小さく書いて掛けておいてください。相手が決まっている服は、朝の服選びで迷う時間が短くなります。
足す1枚は、残した服の数で決める
仕分けが終わったら、残った服を3つに分けて数えます。
- 上から羽織るもの
- 中に着るもの
- ボトム
数がいちばん少ないところに、1枚だけ足します。全部を一度にそろえようとすると、20代の服と同じように、その年の売り場の形で選んでしまうからです。
足す1枚を選ぶときは、売り場でも肩と裾の2か所を確かめてください。試着室の鏡で、肩の縫い目が骨から2cm以内か、裾が腰骨のどこで止まるかを見ます。この2か所が合っている服なら、今年の売り場の形が来年変わっても、着られる期間が長くなります。
売り場では、残した服を1枚着て行く
足す1枚を買いに行くときは、残した服の中から、いちばん組みたい1枚を着て行ってください。試着室で、その服と一緒に鏡に映せば、手持ちと組めるかどうかがその場で分かります。
通販で探すときは、残した服の肩の縫い目の位置と、裾の止まる位置を、サイズ表の数字と比べます。手持ちの服を平らに置いて、肩の縫い目から縫い目までの幅と、首の後ろの付け根から裾までの長さを測っておくと、サイズ表と並べて見られます。数字が2cm以上違う服は、届いてから肩か裾のどちらかで迷うことになります。
羽織りを足すなら、枚数は外を歩く時間で決まります。年代は違いますが、考え方は40代 ファッション 秋冬|羽織りの枚数は外を歩く分数で決めると同じです。
ワンピースとセットアップは、肩と腰の2か所で見る
ワンピースやセットアップは、上と下がつながっている、あるいは同じ生地でそろっているので、肩と裾だけでは判断しきれません。この2つは、肩と腰の位置で見ます。
ワンピースを着て、腰の切り替えやベルトの位置が、自分の腰のいちばん細いところとどれだけ離れているかを見てください。
- 切り替えが、腰のいちばん細いところから上下3cm以内 → 合っている
- 切り替えが、それより上にある → 胸の下で切り替わる形。上から羽織りを重ねると、切り替えが隠れて落ち着く
- 切り替えが、それより下にある → 腰を低い位置で切り替える形。ベルトを自分の腰の位置で締め直すと合わせられる
- 切り替えがない → 腰の位置は関係ない。肩と裾だけで判断する
20代に買ったワンピースは、切り替えが高い位置か低い位置のどちらかに寄っていることがあります。ずれていても、羽織りかベルトのどちらかで受け持てるなら残してください。どちらでも受け持てないなら、手放す候補です。
セットアップは、上と下を一緒に着る前提で、肩と腰を見ます。上の肩が合っていて、下の腰が合っていないなら、上だけを単独で着る服として残し、下は手放す候補にする、という分け方もできます。上下を別々に使う方法はセットアップの着こなし|上下でサイズが違う人は肩と腰のどちらで買うかに詳しく書いています。
秋冬のワンピースは、中と外の2枚と組めるかで見る
秋冬のワンピースは、1枚で着る日がほとんどありません。中にハイネックのカットソーを着るか、上からカーディガンかコートを重ねる日が多くなります。
残すかどうか迷ったら、ワンピースの中に着る服を1枚、上に重ねる服を1枚、手持ちから選んでみてください。2枚とも手持ちの服で見つかれば、そのワンピースは秋冬に着られる服です。どちらかが見つからないなら、着る日がなかなか来ない服になります。足りないほうを1枚足すか、手放すかを決めてください。
職場の服と休日の服で、基準を変えるか
肩と裾の基準は、職場の服と休日の服で同じでかまいません。変えるのは、迷う服を「残す」側に入れる幅です。
職場で着る服は、肩と裾のどちらも合っている服だけにしたほうが安心です。職場では1日のうちに座る・立つ・腕を伸ばすを何度も繰り返すので、片方がずれている服は、どこかの場面で違和感が出ます。
休日の服は、片方がずれていても残してかまいません。休日は着ている時間が短く、上から羽織りを重ねたり脱いだりも自由にできるからです。迷う服は、休日の棚に移して着てみてください。休日に何度か着て落ち着くなら、それは残してよい服です。
職場の服装の幅をどう見るかはオフィスカジュアル レディース|崩せる幅は職場の3人の服で測るにまとめています。
鏡の前で使う時間は、1枚1分まで
仕分けは、1枚に時間をかけるほど決まらなくなります。1枚につき、次の順で1分以内に終わらせてください。
- 着て鏡の前に立つ
- 肩の骨を指で探して、縫い目との距離を見る
- 腰骨を手で探して、裾の止まる位置を見る
- 2か所とも合う/片方だけ合う/両方ずれる、のどれかに分ける
- 片方だけの服は、場面と組む相手を1つ口に出して言ってみる
5で言葉が出なかった服は、迷う服の置き場所に寄せます。その場で考え込まないことが、最後まで仕分けを続けるいちばんの近道です。
1回で出す服は、上半身の服を10枚までにしてください。10枚なら10分ほどで終わります。それ以上出すと、後半は判断が雑になり、残すべき服まで手放す側に入ってしまいます。
手放すと決めた服の扱い
肩も裾もずれていて、場面も書けなかった服は、手放す候補です。それでもすぐに手放すのが難しいときは、手放す前に1回だけ、家の中で着てみてください。
家の中で着て、半日のあいだ一度も気にならなければ、その服は家で着る服として残せます。家の中で着ても気になるなら、それはもう自分の服ではなくなっています。
20代に買った服を手放すとき、その服を選んだころの自分を否定するような気持ちになる方もいます。けれども、その服は20代の暮らしの中で十分に役目を果たしています。肩と裾の位置が今の暮らしに合わなくなっただけで、服にも、選んだ自分にも、悪いところはありません。
1年後に同じ迷いを繰り返さないために
仕分けが終わったら、残した服のうち、肩と裾の2か所がいちばんしっくり来た1枚を選んでください。その服の肩の縫い目の位置と、裾が止まる位置を、スマートフォンのメモに書いておきます。
- 肩の縫い目:骨から外へ何cm
- 裾:腰骨の上か、下へ何cm
次に服を買うとき、このメモと売り場の服を比べれば、試着の前にある程度の見当がつきます。来年の秋冬に同じ仕分けをするときも、このメモが基準になります。基準が自分の側にあれば、売り場の形が毎年変わっても、迷う時間は短くなります。
去年のニットの首元が気になるときの見直し方は、年代は違いますが40代 ファッション 秋|去年のニットが合わない日は首から測るの考え方も使えます。
よくある問い
- Q. 20代の服がなんとなく似合わなくなった気がします。全部買い替えるべきですか
- 全部を替える必要はありません。似合わないと感じる理由の多くは、服全体ではなく肩の縫い目と裾の位置の2か所に集まっています。鏡の前で2か所を確かめると、残せる服が思ったより多く出てきます。替えるのは、2か所とも合わない服だけで足ります。
- Q. 肩の縫い目が肩より下に落ちている服は、全部だめですか
- 最初から肩を落として作ってある服なら、だめではありません。見分けるのは、落ちた縫い目が腕の付け根のどこにあるかです。腕を下ろしたときに縫い目が二の腕の外側で止まり、袖の太さに余裕があるなら、それはそういう形の服です。縫い目が中途半端な位置で止まり、腕を上げると胸まわりが引っ張られるなら、体に合っていない服です。
- Q. 好きで買った服なのに、着ると落ち着きません。手放すしかありませんか
- 手放す前に、その服を1枚で主役にしていないか確かめてください。20代のころは1枚で完結させていた服も、上から羽織りを1枚重ねると見える面積が半分ほどになり、落ち着いて見えることがあります。羽織りを重ねても落ち着かないなら、家で着る服に回すか、1シーズンだけ別の場所に置いてから決めてください。
- Q. 仕分けた結果、秋冬の服がほとんど残りませんでした
- 残った服を、上着・中に着る服・ボトムの3つに分けて数えてください。足りないのはたいてい3つのうち1つだけです。全部を一度にそろえようとせず、数がいちばん少ない場所に1枚だけ足して、2週間着回してから次を考えてください。
— メグラシ編集部





