40代 ファッション 秋冬|羽織りの枚数は外を歩く分数で決める

家を出てから職場や目的地に着くまでで、一番長く外にいる区間は何分ですか。
その分数で、秋冬の羽織りの枚数はほぼ決まります。5分以内なら1枚、6〜15分なら薄いものを2枚、16分以上ならコートを主にして中を薄くする。気温は、この帯を一つ上げるか下げるかを決めるときにだけ使います。
40代の秋冬は、1日のなかで外と室内を行き来する回数が増えやすい時期です。仕事の移動に、子どもの送り迎えや親の家への用事、帰りの買い物が重なる。だから「今日は何度か」だけで決めると、どこかの区間で寒いか、どこかの室内で暑いかのどちらかになります。
この記事は、羽織りを何枚にするかを、自分の移動の分数から決める手順です。何を選ぶか、つまり羽織りの形や丈はジャケットの丈の選び方や50代のコート選びに分けてあります。ここでは枚数だけを扱います。
結論:羽織りの枚数は、続けて外にいる分数で決める
| 続けて外にいる分数 | 羽織りの枚数 | 主になる1枚 |
|---|---|---|
| 5分以内 | 1枚 | 室内でも着たままでいられる薄手のカーディガンやジャケット |
| 6〜15分 | 2枚 | 薄い羽織りを中に、もう1枚を外に。どちらも単独で着られるもの |
| 16分以上 | コート+中1枚 | コートを主にして、中は室内で脱がずに済む薄さにする |
ここで言う分数は、合計ではなく続けて外にいる長さです。駅まで5分、乗り換えで2分、駅から職場まで4分なら、合計は11分ですが、続けて外にいるのは最長の5分です。合計で考えると枚数が多くなりすぎて、電車や室内で暑くなります。
この表のとおりに着て、寒かったら帯を一つ上げ、暑かったら一つ下げる。自分の体感で動かすのはそこだけです。気温を見るのは、帯を動かすかどうかの判断のときだけにしてください。
まず測る:家を出てから着くまでを3つの区間に分ける
測り方は簡単です。平日の朝、家を出てから着くまでを3つの区間に分けて、それぞれ何分外にいるかを数えます。
1つ目は、玄関から乗り物までの区間です。駅まで歩く、バス停まで歩く、駐車場まで歩く。2つ目は、乗り換えや待ちの区間です。ホームで電車を待つ、バス停で立っている、乗り換えで地上を歩く。3つ目は、降りてから建物に入るまでの区間です。
3つの区間のうち、一番長いものがあなたの分数になります。時計を見ながら一度だけ数えれば十分です。毎日同じ道を通るなら、分数はほとんど変わりません。
ここで一つ注意があります。**屋根の下でも、壁のないところは外として数えます。**駅のホーム、屋根付きのバス停、屋外の渡り廊下は、雨には当たらなくても風は通ります。逆に、地下道や駅ビルの通路は室内として数えます。
数えてみると、思っていたより短い人と長い人に分かれます。駅まで10分歩いていると思っていたら実際は7分だった、という人は多いものです。反対に、バスを待つ時間を入れていなかったために、実際は20分近く外にいたという人もいます。
例を3つ挙げておきます。1人目は、家から駅まで6分、電車を降りて地下道を通り、職場のビルに直接入る人です。この人の区間は、1つ目が6分、2つ目と3つ目はほぼ0分なので、分数は6分になります。2人目は、家から駅まで3分、乗り換えで地上を4分歩き、駅から職場まで8分の人です。一番長いのは3つ目の8分なので、分数は8分です。3人目は、家から駐車場まで1分、車で職場の屋外駐車場に着いて、そこから建物まで12分歩く人です。分数は12分になります。
3人とも合計の時間はまったく違いますが、帯で見ると全員が6〜15分の帯に入ります。合計ではなく一番長い区間で見るのは、体が冷えるのは続けて外にいるあいだで、室内や車内に入ればいったん温まるからです。
5分以内の人|羽織りは1枚、室内に合わせる
続けて外にいるのが5分以内なら、羽織りは1枚で足ります。この帯の人は、外より室内にいる時間のほうが圧倒的に長いので、室内で着たままでいられる1枚を基準に選びます。
選ぶときの目安は、室内で脱がなくても汗をかかない厚みかどうかです。薄手のウールのカーディガン、裏地のないジャケット、厚手のシャツを羽織り代わりにするのも、この帯なら成り立ちます。
5分以内の帯で起きやすい失敗は、朝の寒さに引っぱられてコートを着てしまうことです。家を出た瞬間は寒くても、5分歩けば体は温まります。そして到着してからコートを脱ぎ、掛ける場所を探し、帰りまで置いておくことになります。外にいる5分のために、1日の手間が増えるわけです。
寒さが気になる日は、羽織りを足すのではなく、首元に巻くものを一つ足してください。首元のものなら、室内で外しても鞄に入ります。羽織りの枚数を増やすより、ずっと軽く済みます。
冬の立ち上がりで気温がさらに下がってきたら、帯を一つ上げて6〜15分の組み方に移ります。目安は、5分歩いても体が温まらないと感じた朝です。その朝が来るまでは、1枚のままで構いません。
6〜15分の人|薄い羽織りを中に1枚足して2枚にする
続けて外にいるのが6〜15分なら、薄い羽織りを2枚重ねる組み方がいちばん楽です。中に薄いカーディガン、外に裏地のないジャケットやシャツジャケット。どちらも単独で着られるものにしておきます。
この帯の人が2枚にする理由は、着く場所によって1枚に戻せるようにするためです。外を10分歩くあいだは2枚で過ごし、室内に入ったら外の1枚を脱いで中の1枚だけになる。電車のなかが暑ければ、外の1枚を脱いで腕に掛ける。2枚が別々に着られるので、場所ごとに調整できます。
この帯でコートを着ると、15分歩くあいだはちょうどよくても、室内や電車で暑くなりがちです。かといって1枚では、10分を過ぎたころから首や背中が冷えてきます。だから、コートほど厚くない2枚が合います。
この帯は幅が広いので、6分の人と15分の人では同じ2枚でも厚みを変えます。目安は、10分を境にすることです。6〜10分の人は、中も外も裏地のない薄いものを2枚。11〜15分の人は、外の1枚を裏地のあるものか、厚手のウールのものにします。中の1枚は変えずに、外の1枚だけで厚みを調整すると、室内に入って外の1枚を脱いだときの過ごしやすさは変わりません。
雨の日は、外の1枚を水をはじく素材のものに替えると、帯はそのままで済みます。雨の日に傘を持つと片手がふさがるので、外の1枚は前を開けたままでも風が入りにくい、身幅の合ったものを選んでおくと歩きやすくなります。
2枚を選ぶときは、外の1枚の袖が中の1枚の袖を無理なく通せるかを確かめてください。中のカーディガンの袖が外の袖のなかでたまると、腕を曲げるたびにつっぱります。外の1枚を着た状態で腕を前に伸ばし、中の袖口が手首から2cm以上ずり上がらなければ、組み合わせとして使えます。
外の1枚は、前を開けたままでも形が崩れないものが向いています。2枚目は脱いだり着たりの回数が多いので、毎回ボタンを留め直すものだと面倒になります。
16分以上の人|コートを主にして、中は脱がずに済むものを
続けて外にいるのが16分以上なら、コートを主にします。そのうえで、中に着るものは室内でコートを脱いだあと、もう何も脱がずに済む薄さにしてください。
この帯でよくある組み方は、コートの下にカーディガン、その下にニット、さらに下に長袖の肌着、という4層です。外を20分歩くあいだはちょうどよくても、室内に入ってコートを脱ぐと、まだ3層残ります。室内が暖かいと、そこからさらにカーディガンを脱ぎ、手に持つものが増えていきます。
16分以上の人は、寒さの担当をコートに任せて、中は室内の温度に合わせるほうが過ごしやすくなります。コートを少し厚手のものにして、中はニット1枚か、シャツとニットの2層まで。これで外の20分はコートが受け持ち、室内ではコートを脱ぐだけで済みます。
コートを選ぶときの目安は、中のニットを着た状態で前を閉めて、腕を前で組めるかどうかです。組んだときに背中がつっぱるなら、中を薄くするか、コートの身幅にゆとりのあるものを選んでください。厚いコートの下に厚いニットを重ねると、腕が動かしにくくなり、16分以上歩くあいだに肩がこります。
分数が25分を超える人は、コートの下に薄い羽織りを1枚足すのも一つの手です。ただしそれは、コートを脱いだあとも着ていられる薄さのものに限ってください。
この帯の人がもう一つ見ておきたいのは、コートの首元です。外を16分以上歩くと、冷えを感じやすいのは手先と首元です。手先は手袋で補えますが、首元はコートの襟の形で差が出ます。襟が立つコートなら、風の強い日は襟を立てるだけで首元が覆えます。襟のないコートなら、首元に巻くものを一つ決めておきます。
首元を先に決めておくと、中のニットを厚くしなくて済みます。中を厚くすると室内で暑くなりますが、首元のものは室内で外せば終わりです。16分以上の帯で中を薄くできるかどうかは、首元をどう覆うかにかかっています。巻き方や外す回数の考え方はストールの巻き方にもまとめてあります。
立って待つ時間は、歩く分数の倍で数える
ここまでの分数は、歩いている時間を前提にしています。けれど、立って待っている時間は、歩いている時間より冷えやすいものです。歩いているあいだは体が動いて温まりますが、ホームやバス停で立っていると、体は温まらないまま風に当たり続けます。
そこで、立って待つ時間は、歩く分数の倍で数えてください。駅まで4分歩き、ホームで5分待つなら、4分+5分の倍で14分。この人は5分以内の帯ではなく、6〜15分の帯で組むことになります。
バスで通う人は、この数え方で帯が一つ上がることがよくあります。バス停まで3分、バスを待つのが平均7分なら、3分+14分で17分。コートの帯です。歩く距離だけ見ると5分以内の帯に見えるので、ここで見落としやすくなります。
待ち時間は日によって変わりますが、平均でかまいません。数日分の待ち時間を思い出して、長い日と短い日の真ん中をとってください。毎回待ち時間が長い路線なら、長いほうに合わせておくと寒い思いをしません。
同じ理由で、子どもの送りで園の前に立って待つ、親の通院に付き添って外で車を待つ、といった時間も倍で数えます。立っている時間は、着ているものの差がそのまま出ます。
行きと帰りで分数が違うとき
朝と夕方で外にいる分数が違う人は少なくありません。帰りに買い物をする、帰りだけ遠回りの道を通る、帰りは家族の車で迎えに来てもらう。こういう人は、行きと帰りで帯が分かれます。
決め方は、着ていく枚数は行きの帯で決め、持ち方は帰りの帯で決める、です。行きが16分以上でコートの帯、帰りが5分以内なら、朝はコートを着て出て、帰りはコートを腕に掛けて済ませることになります。
このとき確かめたいのは、帰りに中の服だけで外を歩けるかどうかです。中がシャツ1枚で、帰りの5分を歩くと冷えるなら、中に薄いカーディガンを1枚足しておきます。そうすれば、帰りはコートを掛けてカーディガンで歩けます。
逆に、帰りのほうが長い人もいます。朝は家族の車で駅まで送ってもらい、帰りは駅から20分歩く、という場合です。この人は、行きの帯で着て、帰りに足す1枚を鞄に入れておきます。足す1枚は、たたんで鞄に入る薄さのものにしてください。
夕方は気温が下がるので、同じ分数でも帰りのほうが寒く感じます。行きと帰りの分数が同じくらいの人で、帰りに寒いと感じることが多いなら、帰りの帯を一つ上げて考えてください。
どちらとも取れる日|分数が境目の前後にあるとき
いちばん迷うのは、分数がちょうど境目のあたりにある人です。5分か6分か、15分か16分か。ここは一つの答えでは決まらないので、順番に確かめていきます。
**最初に見るのは、帰りの分数です。**行きが5分で境目の手前にあっても、帰りが8分なら、6〜15分の帯で組みます。行きと帰りのうち長いほうを、その日の分数として扱ってください。帰りのほうが気温が低いので、短いほうに合わせると夕方に寒くなります。
次に見るのは、羽織りを脱いで手に持つ回数です。行きも帰りも境目の前後で、どちらの帯でも説明がつくなら、1日に何回羽織りを脱ぐかを数えます。脱ぐ回数が2回以下なら上の帯、3回以上なら下の帯にします。脱ぐ回数が多い日に枚数を増やすと、手に持つものが増え、置き場所を探す時間が長くなるからです。
それでも決まらないときは、室内の温度で決めます。着いた先の室内が暖かいなら下の帯、ひんやりしているなら上の帯です。暖かい室内に長くいる日に上の帯で行くと、脱いだあとの置き場所で困ることになります。
この3つを見ても決められない日は、下の帯で組み、首元に巻くものを足してください。境目の前後で迷う日は、どちらの帯でも大きく外れることはありません。首元のものは、寒ければ巻き、暑ければ外して鞄に入れられます。枚数を増やすより、調整の幅が広く取れます。
境目で迷う日が週に何度もあるなら、その人の分数は境目そのものと考えて、上の帯と下の帯の羽織りを両方用意しておくと楽になります。朝の天気で、どちらにするかを決めればよくなります。
具体的な例で考えてみます。行きは駅まで歩いて14分、帰りは駅から歩いて17分、職場では外回りが1回あり、羽織りを脱ぐのは到着時と外回りの前後で合わせて3回、職場の室内は暖かい、という人です。帰りの17分で見るとコートの帯ですが、脱ぐ回数が3回あり、室内も暖かい。この場合は、6〜15分の帯の2枚で組み、帰りの3分ぶんを首元に巻くもので補う、という形に落ち着きます。
反対に、行きは駅まで5分、帰りも5分、脱ぐのは到着時の1回だけ、職場の室内はひんやりしている、という人は、5分以内の帯の境目ぎりぎりです。脱ぐ回数が少なく、室内も寒いので、上の帯の2枚で組みます。室内に入ってからも中の1枚を着たままでいられるので、ひんやりした室内でも過ごしやすくなります。
境目の前後で迷う人ほど、帯を決める材料を一つずつ足していくと答えが出ます。分数だけで決めようとすると、毎朝同じところで止まってしまいます。
1日に何度も出入りする日|脱いだ回数で1枚減らす
営業で外を回る、何か所かに用事がある、子どもの送りのあとに出勤する。1日のなかで外と室内を何度も行き来する日は、分数の帯だけで決めると羽織りが多くなりすぎます。
この日の決め方は、脱ぐ回数が3回以上なら、帯の枚数から1枚減らすです。6〜15分の帯で2枚の人なら、1枚にする。16分以上の帯でコートと中1枚の人なら、コートを中綿の薄いものに替えるか、中の1枚をなくします。
減らした分は、中に着る服を1段厚くして補います。シャツをやめてニットにする、薄手のニットを厚手のニットにする。中の服は脱がないので、何度出入りしても手に持つものは増えません。
出入りが多い日に避けたいのは、前を閉めないと形が決まらない羽織りです。ボタンを全部留めて初めてきれいに見えるものは、脱いだり着たりのたびに留め直すことになります。前を開けたままでも見え方が変わらないものを、その日の1枚にしてください。
出入りが多い日は、羽織りを掛けられる場所があるかどうかも確かめておきます。行く先々に掛ける場所がないなら、たたんで鞄に入るものを選ぶか、枚数をさらに減らします。
車・自転車・送り迎えの日の数え方
歩く以外の移動がある日は、数え方を少し変えます。
車で移動する日は、車の外にいる時間だけを数えます。屋根付きの駐車場から1分で建物に入れるなら、5分以内の帯です。屋外の駐車場から5分以上歩くなら、その分数で帯を決めます。車のなかは暖房が効いているので、車内の時間は室内として数えてください。
ただし、車を降りてから寄り道をする日は別です。スーパーに寄る、送り迎えで園の前に立つ、親の家の前で荷物を降ろす。こうした車の外にいる時間を合計して、15分を超える日は、車に1枚積んでおいて、降りるときに着る形にしておくと迷いません。
自転車で移動する日は、走っている分数を倍で数えます。自転車は歩くより風を受けるので、同じ分数でも体が冷えやすくなります。10分走るなら20分として、コートの帯で考えてください。ただし自転車に乗るときは、裾が長いコートは足に絡みやすいので、腰が隠れる程度の丈の羽織りのほうが扱いやすくなります。
子どもを抱いたりおぶったりして歩く日は、子どもと触れている面が温かいぶん、背中側や腕が冷えやすくなります。この日は帯を変えずに、腕まで覆える羽織りを選んでください。前を閉められなくても、腕と背中が覆われていれば足ります。
着いた先の室内が場所ごとに違う日
外にいる分数が同じでも、着いた先の室内がどれくらい暖かいかで、羽織りの枚数の感じ方は変わります。暖房がよく効いた事務所、人の出入りが多くて入口の扉がよく開く売り場、窓際で日が当たらない席。同じ建物のなかでも、場所によって体感はかなり違います。
1日のうちで、いちばん長くいる室内がどれくらいの暖かさかを思い出してください。そこで羽織りを着たままでいたいか、脱ぎたいかで、中の1枚の厚みを決めます。着たままでいたいなら、外の分数の帯で選んだ中の1枚をそのまま着ていればよく、脱ぎたいなら、中の1枚を薄くして、外の1枚で外の分数をまかないます。
1日に何か所も回る日で、暖かい室内とひんやりした室内が混ざるなら、ひんやりした室内に合わせて中の1枚を選んでください。暖かい室内では外の1枚を脱げば済みますが、ひんやりした室内で中の1枚が薄いと、外の1枚を着たまま過ごすことになり、座ったときに背中がつっぱります。
室内の温度は自分では変えられないので、羽織りの枚数ではなく、中の1枚の厚みで受け止めるのがいちばん楽です。外の分数で枚数を決め、室内の温度で中の厚みを決める。この二つを分けて考えると、朝の判断が早くなります。
羽織りを持ち歩く日の、たたんだ厚み
6〜15分の帯の人や、行きと帰りで分数が違う人は、羽織りを持ち歩く時間が長くなります。この日に見ておきたいのは、羽織りをたたんだときの厚みです。
目安は、縦に二つ折り、さらに三つ折りにしたときに、厚みが5cm以内に収まるかです。5cm以内なら、通勤の鞄の内側にほかの荷物と一緒に入ります。5cmを超えると、鞄に入らず腕に掛けて持つことになります。
腕に掛けて持つ羽織りは、電車のなかで邪魔になります。片手で吊り革をつかみ、もう片方の腕に鞄と羽織りを掛けると、両手がふさがった状態で揺れに耐えることになります。だから、持ち歩く時間が長い日は、たたんで鞄に入る羽織りを選んでください。
コートの帯の人は、そもそもコートを持ち歩く時間を短くする組み方が向いています。着く場所にコートを掛けられるかどうかを確かめ、掛けられない日は1つ下の帯で組んで、首元のもので補う。持ち歩く時間を減らすことも、羽織りの枚数を決める材料の一つです。
厚みを測るときは、実際に家で羽織りをたたんで、定規を当ててみてください。思っていたより厚い羽織りは意外と多く、鞄に入れるつもりで持って出たら入らなかった、ということが起こりやすいからです。
手持ちの羽織りを、分数の帯に振り分ける
ここまでで自分の帯がわかったら、手持ちの羽織りを帯ごとに振り分けてみます。クローゼットから羽織りを全部出して、3つの山に分けてください。
1つ目の山は、室内で着たままでいられる薄さのものです。薄手のカーディガン、裏地のないジャケット、厚手のシャツ。これは5分以内の帯の主になり、6〜15分の帯では中の1枚になります。
2つ目の山は、単独でも外を歩けるが、コートほど厚くないものです。裏地のあるジャケット、厚手のカーディガン、中綿の薄い上着。これは6〜15分の帯の外の1枚になります。
3つ目の山は、コートです。16分以上の帯の主になります。
振り分けたら、自分の帯で使う山が足りているかを確かめます。6〜15分の帯の人なら、1つ目と2つ目の山が組み合わせて使えるかどうか。16分以上の帯の人なら、3つ目の山のコートの下に、1つ目の山の薄いものが無理なく入るかどうか。
足りない山があれば、そこだけ足します。逆に、自分の帯では使わない山がたくさんあるなら、それは秋冬の別の日、つまり休日や遠出の日に回す服です。平日の帯と休日の帯が違う人は、休日の分数も一度測ってみてください。休日の服の選び方はアラフォーの休日の服にまとめてあります。
秋から冬の立ち上がりで、帯を1つずつ動かす
分数は同じでも、季節が進むと必要な枚数は変わります。ここで初めて気温が出てきます。秋の終わりから冬の立ち上がりにかけて、帯を一つずつ上へ動かしていきます。
動かす目安は、朝の外で、自分の帯の枚数で歩いたときに、歩き終わっても体が温まらないかどうかです。5分以内の帯の人が、5分歩いても手先と首が冷たいままなら、6〜15分の帯の組み方に移ります。6〜15分の帯の人が、2枚で歩いて着いたときに背中が冷えているなら、コートの帯に移ります。
逆に、秋の初めに向けては、帯を一つずつ下げる日もあります。日中の日差しが強く、帰りの時間も明るいうちは、帰りの帯を一つ下げて、持ち歩く枚数を減らしてください。秋の天気は日ごとに振れるので、帯を上げる日と下げる日が交互に来ることもあります。そういう週は、帯の境目にある羽織りを2枚用意しておき、朝に入れ替えるだけで済むようにしておくと楽です。
気温の数字で決めないのは、同じ気温でも風の強さや日差しで体感が大きく変わるからです。日の当たる道を歩く人と、ビルの陰を歩く人では、同じ分数でも体感が違います。自分が歩く道で、自分の体で確かめるのがいちばん確かです。
帯を動かすときは、一度に二つ動かさないでください。1枚から急にコートにすると、室内で暑くなり、また1枚に戻すことになります。一つずつ動かして、数日着てみてから次を考えます。
秋の初めの、まだコートに早い時期に使えるニットの選び方は40代の去年のニットでも扱っています。帯を動かすときの中の1枚として、合わせて見てください。
迷ったときの決め方
ここまでの手順を、朝に迷ったときの順番にまとめます。
最初に、今日の移動で続けて外にいる一番長い区間の分数を思い出します。立って待つ時間は倍、自転車も倍で数えます。その分数で、5分以内・6〜15分・16分以上のどの帯かを決めます。
次に、帰りの分数を確かめます。帰りのほうが長ければ、帰りの帯を使います。境目の前後にある日は、脱ぐ回数で上か下かを決めます。
最後に、今朝の寒さで帯を動かすかどうかを決めます。前の日に、帯の枚数で歩いて寒かったなら一つ上げる。暑かったなら一つ下げる。
**この順番で決めると、朝の迷いは「今日は帯を動かすかどうか」の一点に減ります。**着る服の組み合わせそのものは、帯ごとに決まっているからです。迷う日が続くなら、その日の移動を一度書き出してみてください。外にいる区間が思っていたより長かったり、待つ時間を入れ忘れていたりすることがあります。
羽織りの枚数は、年齢や流行ではなく、その人の1日の移動で決まります。40代の秋冬は、仕事に加えて家族の用事が入り、移動の形が人によって大きく違う時期です。だからこそ、他の人の着こなしをそのまま真似るより、自分の分数から決めるほうが外れません。
よくある組み方を、帯ごとに一つずつ
最後に、それぞれの帯でよく使われる組み方を一つずつ置いておきます。手持ちの服に当てはめるときの手がかりにしてください。
5分以内の帯では、薄手のウールのカーディガンを羽織り、中にシャツかブラウスを着る組み方が使いやすくなります。室内で着たままでも汗をかかず、外の5分も首元に巻くもので補えます。カーディガンの丈は、腰骨にかかる程度にしておくと、座ったときにたまらずに済みます。
6〜15分の帯では、中に薄いカーディガン、外に裏地のないジャケットを重ねる組み方です。ジャケットは前を開けたままでも形が崩れないものを選び、室内では脱いで椅子の背に掛けられるようにしておきます。カーディガンとジャケットの色を近くしておくと、外の1枚を脱いだときにも全体がまとまります。
16分以上の帯では、少し厚手のコートを主にして、中は厚手のニット1枚にする組み方です。肌着は長袖でかまいませんが、ニットの上にさらにカーディガンを重ねるのはやめておきます。コートを脱いだあとはニット1枚で過ごせるので、室内で何も脱がずに済みます。
どの帯でも、組んだら一度家のなかで、外の1枚を脱いで手に持ってみてください。脱ぐのに手間がかかる、持つと重い、と感じたら、その組み方は自分の帯に合っていないかもしれません。脱いで持つところまで確かめておくと、当日に困ることが少なくなります。
よくある問い
- Q. 40代になって、秋冬に何枚着ればいいか毎朝迷うようになりました
- 迷う理由は、気温だけで決めようとしているからかもしれません。同じ気温でも、駅まで3分の日と20分の日では外にいる長さが違い、必要な枚数も変わります。先に、家を出てから着くまでで一番長く外にいる区間の分数を測ってください。その分数が5分以内なら羽織り1枚、6〜15分なら薄い羽織りを2枚、16分以上ならコートを主にして中を薄くします。分数は平日ならほぼ毎日同じなので、一度測れば朝の迷いは一つ減ります。気温は、帯を一つ上げ下げするときの目安として使ってください。
- Q. 朝は寒いのに、帰りは暖かくて羽織りが邪魔になります
- 行きと帰りで外にいる分数と時間帯が違う人は、行きの帯で着て、帰りの帯で持ち方を決めます。たとえば行きが16分以上でコートの帯、帰りが5分以内なら、帰りはコートを着ずに腕に掛けることになります。このとき、中の服が1枚で外を歩けるかどうかが分かれ目です。中がシャツ1枚なら薄いカーディガンを中に足し、コートを掛けても寒くない状態にしておきます。逆に帰りのほうが長い人は、行きは軽く、帰りに足す1枚を鞄に入れておく組み方になります。
- Q. 羽織りを脱いで手に持つのが面倒です。減らす方法はありますか
- 1日に羽織りを脱ぐ回数を数えてください。3回以上脱ぐ日は、外にいる分数の帯より1枚少なくするほうが楽に過ごせます。減らした分は、中に着る服を1段厚くするか、首元に巻くもので補います。首元のものは脱いでも鞄に入るので、手がふさがりません。脱ぐ回数が多い日に、前を閉めないと形が決まらない羽織りを選ぶと、脱いだり着たりのたびに整え直す手間がかかります。前を開けたままでも形が崩れないものを、その日の1枚にしてください。
- Q. 車通勤なので、コートはいらない気がします
- 車の日は、駐車場から建物の入口までの分数で決めてください。屋根のある駐車場から1分で入れるなら、羽織りは中の服に近い薄いもので足ります。屋外の駐車場から5分以上歩くなら、歩く通勤の人と同じ数え方になります。注意したいのは、車を降りてから寄り道をする日です。買い物や送り迎えで車の外にいる時間が合計で15分を超える日は、車に1枚積んでおき、降りるときに着る形にしておくと迷いません。
— メグラシ編集部





