セットアップの着こなし|上下でサイズが違う人は肩と腰のどちらで買うか

**手持ちの服で、いちばん体に合っているジャケットとパンツ(またはスカート)を1本ずつ出してください。**それぞれのサイズ表記を見て、同じなら上下差は0段、1つ違えば1段、2つ以上違えば2段以上です。
セットアップは上下が同じ生地で、同じサイズでそろえて売られていることが多い服です。上と下で合うサイズが違う人にとっては、どちらかを妥協して買う服に見えるかもしれません。けれども、上着とボトムスには、それぞれ直せる場所と直せない場所があります。直せない場所に合わせて買い、直せる場所を後から合わせれば、上下差があってもセットアップは体に合います。
この記事は、上下でサイズが違う人が、セットアップをどちらのサイズで買うかを決める手順です。上下を分けて着る話はセットアップを上下別々に着るなら、艶と色の濃さを見るに、中に着るものはセットアップの中に着るものにまとめています。ここでは、買う前の1回の判断だけを扱います。
結論:上着は肩で、下はヒップで。そろわなければ直せる側を大きくとる
セットアップのサイズは、次の順番で決めてください。
- 上着は、肩の縫い目が肩の骨の端に乗るサイズを選ぶ
- ボトムスは、ヒップにこぶしが入らず、手のひらが1枚すべり込む程度のサイズを選ぶ
- 1と2が同じサイズなら、それを買う
- 違うなら、大きいほうのサイズで買い、小さい側の直せる場所を直す
- 大きいほうで買うと、直せない場所が合わなくなるときは、上下別売りを探す
たとえば、上着はLで肩が合い、ボトムスはMでヒップが合う人なら、4に進みます。大きいほうのLで上下を買い、Lのボトムスのヒップの余りが手のひら1枚分くらいなら、ウエストを詰めて合わせます。上着はMで肩が合い、ボトムスはLでヒップが合う人も4に進みますが、Lの上着で肩の縫い目が肩の骨の端から2センチ以上落ちるなら、5に進みます。
ほとんどの人は、3か4で決まります。5に進むのは、上下差が2段以上あるときか、肩がとくに狭い・広いときです。
**直せない場所に合わせて買い、直せる場所は後から合わせる。**この考え方さえ持っていれば、売り場で上下のどちらを優先するか迷うことはなくなります。
まず、自分の上下差を手持ちの服で測る
売り場に行く前に、自分の上下差を確かめておきます。体を測るより、手持ちの服で測るほうが確かです。体の寸法と服の寸法の関係は、つくりによって変わるからです。
用意するのは、手持ちの中でいちばん体に合っていると感じるジャケットと、パンツかスカートを1本ずつです。「いちばん着ている」ではなく「いちばん合っている」で選んでください。よく着ている服は、楽だから着ているだけで、少し大きいことがあります。
並べたら、次の4つを紙に書きます。
- ジャケットのサイズ表記
- ジャケットの肩幅。背中側で、左の肩の縫い目から右の肩の縫い目までを、平らに置いて測る
- ボトムスのサイズ表記
- ボトムスのヒップ。平らに置いて、股の縫い目の少し上を端から端まで測り、2倍にする
サイズ表記の差が上下差です。肩幅とヒップの数字は、売り場でサイズ表と照らすときに使います。売り場のサイズ表に肩幅とヒップの数字が載っていれば、手持ちの数字と1センチ以内のサイズが、自分に合うサイズです。
ジャケットを持っていない人は、肩に縫い目のあるシャツかブラウスで代わりに測ってください。ニットやカットソーは伸びるので、肩幅の目安になりません。
売り場のサイズ表を、手持ちの数字で読む
サイズ表記のSやMやLは、作り手によって中身が違います。ある売り場のMが、別の売り場のLと同じ大きさということもあります。だから、サイズ表記だけでセットアップを選ぶと、上下差の読み違いが起きます。
売り場やネットのサイズ表には、たいてい「肩幅」「身幅」「袖丈」「着丈」「ウエスト」「ヒップ」「股下」などの数字が並んでいます。この中で、セットアップを選ぶときに見るのは2つだけです。上着の肩幅と、ボトムスのヒップです。
手持ちのジャケットで測った肩幅と、サイズ表の肩幅を比べてください。差が1センチ以内のサイズが、上着のサイズです。手持ちのボトムスで測ったヒップと、サイズ表のヒップを比べてください。サイズ表のヒップが手持ちと同じか、2センチまで大きいサイズが、ボトムスのサイズです。
この2つを比べた結果、上着とボトムスで違うサイズが出たら、それがその売り場での上下差です。手持ちの服のサイズ表記の差と、売り場での上下差が違うことがあります。そのときは、売り場での上下差のほうを使ってください。
サイズ表に肩幅が載っていないときは、身幅の数字を見ます。身幅が手持ちのジャケットより4センチ以上大きいサイズは、肩も大きいことが多いので避けます。ヒップが載っていないときは、ウエストの数字と、「ゆったりめ」「細め」などの形の説明を見て、試着ができるか、返品ができるかを確かめてから買ってください。
上下差は、0段・1段・2段以上の3つに分ける
上下差がわかったら、3つのどれかに分けます。
| 上下差 | 買い方 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 0段 | そのサイズで上下を買う | 袖丈と裾丈だけ |
| 1段 | 大きいほうのサイズで買う | 小さい側のウエストか袖丈 |
| 2段以上 | 上下別売りか、肩のやわらかい上着を選ぶ | 上下それぞれ |
0段の人は、この記事の後半の「試着室で確かめる5つの動き」だけ読めば足ります。1段の人は、上が大きいか下が大きいかで、次の2つの章のどちらかを読んでください。2段以上の人は、その後の章に進んでください。
上下差があることは、体のつくりとしてごく普通のことです。肩や胸まわりのつくりと、腰まわりのつくりは、人によってばらばらで、そろっている人のほうが少ないくらいです。セットアップの売り方が、上下同じサイズを前提にしているだけです。
測った数字は、スマートフォンのメモに残しておいてください。売り場で上着を手に取ったとき、すぐに見返せるようにするためです。肩幅とヒップのほかに、手持ちのジャケットの袖丈と、ボトムスの股下も測っておくと、直しが要るかどうかを売り場で判断できます。袖丈は肩の縫い目から袖口まで、股下は股の縫い目から裾までを、まっすぐ測ります。
直せる場所と、直せない場所
サイズを決める前に、どこが直せてどこが直せないのかを知っておきます。お直しの店や売り場の直しの受付で、どこまで頼めるかの目安です。
| 場所 | 直せるか | 目安 |
|---|---|---|
| 上着の肩幅 | ほぼ直せない | 縫い目の位置を動かすと袖ごと付け直しになる |
| 上着の袖丈 | 直せる | 袖口にボタンや開きがあると手間が増える |
| 上着の身幅 | 少しなら直せる | 背中の縫い目で1〜2センチ詰める程度 |
| 上着の着丈 | 直しにくい | ポケットの位置との釣り合いが崩れる |
| ボトムスのウエスト | 直せる | 詰めるのは広く、出すのは縫い代の分だけ |
| ボトムスのヒップ | 少しなら直せる | 大きく詰めると形が崩れる |
| ボトムスの裾丈 | 直せる | 裾の始末によって手間が変わる |
この表でいちばん大事なのは、上着の肩幅はほぼ直せないという1行です。セットアップのサイズ選びで、上着の肩を最優先にするのはこのためです。肩が合っていない上着は、どこを直しても肩だけが浮いて見えます。
直しを頼むときは、買ったその場で、売り場の直しの受付に相談するのがいちばん確かです。試着した状態で、どこをどれだけ詰めるかを、受付の人に待ち針で印をつけてもらえます。家に持ち帰ってから別の店に頼む場合は、印をつけるときに、実際に合わせる靴をはき、中に着るつもりのトップスを着て行ってください。裾丈は靴のかかとの高さで、ウエストは中に入れるトップスの厚みで、合う位置が変わるからです。
反対に、ボトムスは直せる場所が多い服です。ウエストと裾丈は、ほとんどの場合直せます。ヒップは少しなら直せますが、大きく詰めると、ポケットの位置やお尻の丸みの形が崩れます。ボトムスでは、ヒップに大きな余りがないことが、直せる限りの目安になります。
上が大きい人の、1段差の買い方
上着がL、ボトムスがMの人のように、上半身の側が1段大きい場合です。
**大きいほう、つまり上着のサイズで買ってください。**上着は肩で合わせて、ボトムスはウエストを詰めます。
ボトムスを1段大きいサイズで買ったとき、見るのはヒップです。Lのボトムスをはいて、お尻の横から手を入れてみてください。手のひらが1枚すべり込むくらいの余りなら、ウエストを詰めるだけで形が整います。握りこぶしが入るほど余るなら、ウエストを詰めてもお尻の下に横じわが残ります。この場合は、ボトムスだけ1段小さいサイズを別に買えないか、売り場で聞いてください。
上が大きい人がやりがちなのは、ボトムスのサイズに合わせて上着を小さく買うことです。Mの上着で肩が詰まると、腕を前に出したときに背中が突っ張り、ボタンを留めると前に横じわが入ります。上着は直しようがないので、上着を小さく買うのは避けてください。
上着の着丈にも目を向けてください。肩で合わせて1段大きいサイズを選んでも、着丈はあまり変わらないことが多いのですが、作り手によっては、サイズが1つ上がると着丈が2〜3センチ長くなります。着丈は直しにくい場所なので、試着したときに上着の裾がどこで止まるかを確かめます。ボトムスと合わせたとき、裾がヒップの一番広いところより少し下で止まっていれば、着丈は合っています。
もう1つ気をつけたいのは、上着の袖丈です。肩で合わせて大きいサイズを選ぶと、袖が長くなることがあります。手を下ろしたとき、袖口が手首の骨を1センチ以上越えるなら、袖丈を直してください。袖口にボタンが並んでいるつくりだと直す手間が増えるので、売り場で先に聞いておくと安心です。
下が大きい人の、1段差の買い方
上着がM、ボトムスがLの人のように、腰まわりの側が1段大きい場合です。ここは上が大きい場合より少し難しくなります。
大きいほうのLで買うと、上着の肩が合わなくなることがあります。Lの上着を着て、肩の縫い目が肩の骨の端から外へ何センチ落ちるかを見てください。
**1センチ以内なら、Lで買って構いません。**肩の縫い目がほんの少し外にあるくらいなら、ほとんど目立ちません。上着の身幅が余るなら、背中の縫い目で1〜2センチ詰めてもらえます。袖丈が長ければ直します。
**2センチ以上落ちるなら、Lでは肩が合いません。**この場合、Mの上着とLのボトムスを別々に買えるか探してください。上下別売りの展開があるものなら、いちばん簡単です。上下セット売りしかない場合は、次の章で書く「肩のやわらかい上着」を探します。
下が大きい人が、上着のサイズに合わせてボトムスをMで買うのは避けてください。ボトムスのヒップが足りないと、座ったときに前に横じわが入り、ポケットの口が開きます。ヒップは少ししか出せないので、小さいボトムスは直すことができません。
2段以上の差があるときは、上下別売りを探す
上下差が2段以上あると、どちらのサイズで買っても、片方の直せない場所が合いません。この場合は、最初から上下別売りのセットアップを探します。
上下別売りのセットアップは、同じ生地の上着とボトムスを、それぞれのサイズで選べるように売っているものです。売り場では「単品でも買える」「上下別々のサイズで選べる」と書かれていることが多いです。ネットで探すときも、上着とボトムスが別々の商品として並んでいるかどうかを確かめてください。
上下別売りで買うときに見るのは、次の3つです。
- **同じ生地の名前か、同じ品番の続きか。**上下で生地が違うと、並べたときに艶や色の濃さがずれます
- **同じ色の名前か。**同じ「グレー」でも、上下で色の番号が違うと濃さが違います
- **同じ時期に作られたものか。**同じ品番でも、作られた時期が違うと色が少しずれることがあります。上下を一度に買うのがいちばん確かです
上下別売りでサイズを分けて買ったら、上下を並べて、明るい窓のそばで色の濃さを見比べてください。売り場の照明の下では同じに見えても、外の光の下では少し違って見えることがあります。もし違いがわかるほどずれていたら、交換できるうちに売り場に相談します。
上下別売りの展開が見つからないときは、同じ色の上着とボトムスを別々に買い、セットアップのように見せる方法もあります。この場合、生地の表面の質感をそろえることが大事です。つるっとした織物の上着に、起毛のボトムスを合わせると、同じ色でも上下が別物に見えます。質感と色の濃さの合わせ方はセットアップを上下別々に着るの考え方がそのまま使えます。
肩のやわらかい上着なら、上下差を吸収しやすい
上下セット売りしかないけれど、どうしてもそのセットアップが欲しいときは、上着の肩のつくりを見てください。
肩パッドが入っていて、肩の縫い目が肩の骨の端にぴたりと来るつくりの上着は、サイズが1つ違うだけで肩が合わなくなります。このつくりの上着で上下差を吸収するのは難しいです。
肩パッドが入っていない、肩の縫い目が肩より少し下に落ちるつくりの上着は、もともと肩の外に縫い目がある前提で作られています。このつくりなら、1段大きいサイズを着ても、肩の落ち方が少し増えるだけで、それほど目立ちません。下が大きい人が、ボトムスのサイズに合わせて上着を大きくするときは、このつくりを選ぶのがいちばん無理がありません。
見分け方は、ハンガーに掛かった上着の肩を、外から指でつまんでみることです。厚みがあって角があれば肩パッドが入っています。生地1枚分の薄さで、肩の線がなだらかに落ちていれば入っていません。
ただし、肩のやわらかい上着は、きちんとした場では少しくだけて見えます。仕事の面接や式典で着るつもりなら、肩パッドの入ったつくりを、上下別売りで探すほうが確かです。きちんとした場の上着の選び方はジャケットの丈は合わせる下で止める位置を決めるにあります。
肩で合わせるか腰で合わせるか、どちらとも取れるとき
ここがいちばん迷う場面です。上下差が1段と2段の間だったり、サイズ表の数字の境目に自分がいたりするときの決め方を並べます。
**上下差が「1段弱」のとき。**たとえば上着はMでぴったり、ボトムスはMだと少しきつくLだと少し余る、という場合です。このときは、ボトムスのヒップを優先します。Mのボトムスで座ってみて、前に横じわが入るならL、入らないならMです。座ったときに横じわが入るボトムスは、立っているときは合っていても、一日はくと苦しくなります。上着はMのままでかまいません。上下セット売りで選べないときは、Lで買って上着の身幅と袖丈を直すほうが、Mで買ってボトムスを我慢するより無理がありません。
**肩はMで合うのに、胸まわりがMでは窮屈なとき。**肩幅は直せませんが、胸まわりの窮屈さは、中に着るものと前の留め方で調整できます。Mの上着で、ボタンを留めたときに前に横じわが入るなら、ボタンを開けて着る前提にしてください。ボタンを開けて着る上着は、中に着るものが見える面積が増えるので、中のトップスを上下の色と近い濃さにしておくと、前を開けても上下がつながって見えます。どうしてもボタンを留めて着たいなら、1段大きいサイズで肩の落ち方が1センチ以内に収まるかを確かめます。
**ボトムスをパンツにするかスカートにするかで迷うとき。**上下差が大きい人ほど、スカートのほうが合わせやすいことがあります。スカートは、ヒップの余りがパンツほど目立たず、ウエストを詰めるだけで形が整うことが多いからです。とくにフレアや台形のスカートは、ヒップのサイズの許容範囲が広くなります。パンツしか展開がないなら、ヒップを最優先にしてください。
**秋冬の厚いニットを中に着るか迷うとき。**中にタートルネックのニットを着る前提なら、上着は胸まわりと腕まわりにゆとりが要ります。肩が合うサイズで試着するとき、薄いブラウスではなく、実際に中に着るつもりのニットを着て試してください。ニットを着て腕を前に伸ばしたとき、背中が突っ張るなら、そのサイズは秋冬には小さすぎます。ゆとりが足りないときは、中を薄手のニットに変えるか、1段大きいサイズで肩の落ち方を見ます。
**左右の肩の高さが違うとき。**肩の高さは、左右で少し違う人のほうが多いくらいです。上着を着たとき、片方の肩だけ縫い目が浮いたり、片方の襟だけ首から離れたりするなら、肩の高さの違いが出ています。差が小さければ、薄い肩パッドを片方にだけ足すことで整えられます。直しの受付で相談すれば、取り外しのできる肩パッドを付けてもらえることもあります。この場合も、サイズは高いほうの肩で合わせてください。低いほうに合わせると、高いほうの肩が詰まります。
**腕が太めで、肩は合うのに袖が窮屈なとき。**肩幅は合っていても、二の腕まわりが窮屈なことがあります。袖の太さは、少しなら出せることもありますが、ほとんど余裕がないつくりも多いです。腕を前に伸ばして袖が二の腕に張りつくなら、1段大きいサイズで肩の落ち方を確かめるか、袖の太いつくりの上着を探してください。中に厚いニットを着る秋冬は、とくに袖まわりのゆとりが要ります。
**上下で、どちらに手間をかけるか決められないとき。**迷ったら、上着を優先してください。上着は着ている時間のほとんどで人の目に入り、肩の合っていない上着は遠くからでもわかります。ボトムスは、上着の裾で半分隠れることもあり、多少の余りは目立ちにくい場所です。どちらも完璧にできないときは、上着の肩を合わせ、ボトムスのウエストと裾を直すのが、いちばん外れにくい順番です。
着こなしで、上下の差を目立たせない
サイズを合わせて買ったうえで、着こなしでも上下の差を目立たなくできます。
**上着の丈を、ボトムスの一番広いところより少し下に置く。**上下で腰まわりが大きい人は、上着の裾がヒップの一番広いところで止まると、そこに横線ができて目が行きます。上着の裾がヒップの一番広いところを越え、少し下で止まる丈なら、横線がヒップの外に出て、上下の差が目立ちにくくなります。上半身の側が大きい人は反対に、上着の丈を腰骨のあたりで止めると、ボトムスとの境目がはっきりして、すっきり見えます。
**前を開けて着るか、閉じて着るかを決めておく。**上着の前を開けると、体の中心に縦の線が1本できます。縦の線は、上下どちらの差も目立ちにくくします。前を閉じて着ると、上着とボトムスの境目に横の線が1本できます。上下の差を目立たせたくないときは、前を開けて着るほうが簡単です。
**上下と中のトップスを、同じ濃さにそろえる。**セットアップの上下と、中に着るトップスの色の濃さがそろっていると、全身がつながって見え、上下の差に目が行きません。中に白を着ると、上着とボトムスの間に明るい面が入り、上下が分かれて見えます。上下差を目立たせたくない日は、中のトップスを上下の色と近い濃さにしてください。
**靴の色をボトムスの色に寄せる。**ボトムスと靴の色が近いと、脚の線が足元までつながり、腰まわりから下が長く見えます。腰まわりの側が大きい人は、上下の差よりも脚の長さに目が行くようになるので、上下差が目立ちにくくなります。上半身の側が大きい人も、靴をボトムスの色に寄せると、下半身に重さが出て、上下の釣り合いがとれます。秋冬なら、ボトムスと同じ濃さのタイツをはき、靴も同じ色にすると、さらにつながって見えます。
秋冬に買うなら、厚い中着を入れて試着する
秋冬にセットアップを買うときは、中に何を着るかが試着の結果を大きく変えます。
秋冬の上着は、中にニットを着ることが多くなります。売り場で薄いブラウスのまま試着して、肩と胸まわりがぴったりだと思っても、家でニットを着て羽織ると、腕が動かしにくくなります。秋冬に買うなら、実際に中に着るつもりのニットを着て売り場に行くか、持って行ってください。
ボトムスも同じです。秋冬はタイツをはくことが多く、厚手のタイツをはくと、パンツのヒップや太ももまわりの余りが減ります。タイツをはく季節に着るつもりなら、試着のときもタイツをはいて行きます。
生地の厚さも見てください。秋冬のウールのセットアップは、春夏の薄い生地よりも、サイズが合わないときのしわが目立ちにくいことがあります。一方で、厚い生地はお直しの手間が増えることもあります。生地の選び方はスーツの生地は握ったしわの戻り方で選ぶにまとめています。
試着室で確かめる5つの動き
サイズを決めたら、試着室で次の5つの動きをしてください。立っているときに合っていても、動くと合っていないことがわかる場所があります。
- **両腕を前に伸ばす。**背中が突っ張らず、袖口が手首の骨から2センチ以上上がらなければ、上着の肩と袖は合っています
- **椅子に座る。**ボトムスの前に横じわが入らず、ウエストが食い込まなければ、ボトムスのヒップとウエストは合っています
- **階段を上るように、片足を高く上げる。**パンツなら太ももが突っ張らないか、スカートなら裾が引っ張られないかを見ます
- **床の物を拾うように、かがむ。**上着の背中の裾が持ち上がりすぎないか、ボトムスの後ろのウエストが下がって背中が出ないかを見ます
- **上着のボタンを留めて、鏡に横向きで立つ。**前のボタンのところに横じわが入らず、上着の裾が前後でまっすぐなら、上着の身幅は合っています
5つのうち、1と2は必ず確かめてください。1が合わないなら上着のサイズを、2が合わないならボトムスのサイズを見直します。3〜5は、合わないところがあれば直せるかどうかを売り場で聞きます。
ネットで買うときは、返品できるかと肩の数字を先に見る
試着ができないネットでセットアップを買うときは、店頭で買うときより、確かめる順番が大事になります。
**最初に、返品や交換ができるかを見てください。**上下でサイズが違う人は、届いてから合わないことがわかる見込みが、上下そろっている人より高くなります。返品や交換ができない商品は、サイズ表の数字が手持ちとぴったり合うとき以外は避けたほうが安全です。
**次に、上着の肩幅とボトムスのヒップの数字を見ます。**前の章で書いたように、手持ちのジャケットとボトムスの数字と比べて、サイズを決めます。商品の写真のモデルの身長や着用サイズも参考になりますが、モデルと自分の上下差が同じとは限らないので、数字のほうを優先してください。
**上下別売りなら、上下を同時に注文します。**別々の日に注文すると、作られた時期が違うものが届いて、色が少しずれることがあります。
届いたら、すぐに試着室の5つの動きを家で試してください。返品の期限は短いことが多いので、届いた日のうちに確かめると安心です。中に着るつもりのニットや、はくつもりのタイツも用意して、実際に着る姿で確かめます。
試着をしたときに合わなかった場所は、メモに残しておいてください。肩が浮いた、ヒップが余った、袖が長かった。次にセットアップを買うとき、そのメモが、同じ作り手のサイズを選ぶいちばんの手がかりになります。
3つ目の動きで、パンツの太ももが突っ張るなら、ヒップは合っていても太ももまわりが足りていません。この場合は、ボトムスを1段大きいサイズにして、ウエストを詰めます。スカートの裾が引っ張られるなら、スリットの深さかスカートの幅が足りていないので、同じセットアップにスカートとパンツの両方があるなら、パンツのほうを選ぶのも一つの手です。
手持ちの服とつなぐ
上下でサイズを分けて買ったセットアップは、上下それぞれを手持ちの服と合わせて着ることも多くなります。上着だけを手持ちのボトムスに合わせる日、ボトムスだけを手持ちのニットに合わせる日があると、1組のセットアップで着られる日が増えます。
上下差があって片方だけ直したセットアップは、直したほうの片方が、手持ちの服とも合わせやすくなっていることがあります。ボトムスのウエストを詰めた人は、そのボトムスが手持ちのトップスにもきれいに合うはずです。上着の袖丈を直した人は、その上着が手持ちのワンピースやニットにも重ねやすくなっています。
片方ずつ着るときの色と艶の合わせ方は、セットアップを上下別々に着るなら、艶と色の濃さを見るの考え方で見てください。
最後に:セットアップは、上下を1つずつ合わせる服
セットアップは「上下そろいの服」に見えますが、サイズを選ぶときは、上着とボトムスを1つずつ別の服として見てください。上着は肩で、ボトムスはヒップで。直せない場所に合わせて買い、直せる場所を後から合わせる。
上下でサイズが違うのは、体のつくりとしてごく普通のことです。売り方に合わせて体のほうを我慢する必要はありません。手持ちの服で上下差を測り、売り場で5つの動きを確かめれば、上下差があってもセットアップは体に合います。
よくある問い
- Q. 上がMで下がLです。セットアップはどちらのサイズを買えばいいですか
- まずLの上着を着て、肩の縫い目が肩の骨の端から外へ何センチ落ちるかを見てください。1センチ以内ならLを買い、パンツのウエストは合っているはずなので、上着の袖丈だけ直します。2センチ以上落ちるなら、Lでは肩が合いません。上下別売りのものを探すか、肩パッドのない、肩線を落としたつくりの上着を選んでください。
- Q. 上がLで下がMです。下が大きすぎるのは直せますか
- パンツやスカートのウエストを詰めるのは、多くの場合できます。気をつけるのはヒップです。ヒップに握りこぶし1つ分より大きな余りがあると、ウエストを詰めてもお尻の下に横じわが残ります。Lの上着が肩に合い、Lのボトムスのヒップの余りが手のひら1枚分くらいまでなら、Lで買ってウエストを詰めるのがいちばん簡単です。
- Q. セットアップは上下セット売りしかありません。別々に買えないときは
- 上着を優先してください。上着の肩はほとんど直せませんが、ボトムスは丈もウエストも直せる幅が広いからです。上着が肩に合うサイズで買い、ボトムスが合わなければ、そのボトムスは無理にはかず、手持ちの同じ濃さのボトムスと合わせる手もあります。上下を分けて着る場合の色と艶の合わせ方は別の記事にまとめています。
- Q. ニットのセットアップでもサイズの選び方は同じですか
- ニットは伸びるので、上下差が1段までならどちらのサイズでも着られることが多いです。ただしニットは、大きい側に合わせると小さい側が落ちて見え、小さい側に合わせると大きい側に編み目の横線が出ます。上下差が1段のときは、横線が出ない大きい側に合わせ、小さい側のウエストはゴムやベルトで止めてください。
— メグラシ編集部





