セットアップの中に着るもの レディース|襟の開きで首元を選ぶ

**手持ちのセットアップのジャケットを、前を留めて着てみてください。鎖骨のくぼみに指を横にして当てたとき、左右の襟が交わる点まで、指が何本入りますか。**中に何を着るかは、この本数と、その日の行き先で決まります。
セットアップは上下がそろっているぶん、中の1枚で印象が大きく変わります。同じジャケットでも、中がクルーネックのニットなら落ち着いて、襟付きのシャツならきちんと、タートルネックなら秋らしく見える。どれが正しいかではなく、ジャケットの襟の開きと、その日の行き先に合っているかどうかです。
この記事では、**襟の開きの深さを指で測り、3つに分けて中の首元を決めます。**上下を別々に着るときの見方はセットアップの着こなしに、1日に何回ジャケットを脱ぐかで中を決める話は秋のジャケットコーデにまとめてあります。
結論:中の首元は、ジャケットの襟の開きで決まる
| 襟の開き(くぼみから交わる点まで) | 呼び方 | 中の首元 |
|---|---|---|
| 指3本以内(約5cmまで) | 浅い | クルーネック・ハイネック・スタンドカラー |
| 指3〜5本(約5〜9cm) | 中くらい | クルーネック・浅いV・襟付きシャツ・ボウタイ |
| 指5本を超える(約9cm以上) | 深い | 首の詰まったニット・タートルネック・襟付きシャツ |
| 襟のないジャケット | 開きなし | 首元の縁がジャケットの縁より内側に収まる1枚 |
**迷ったら、中の首元の縁が、ジャケットのVの内側に収まるかどうかを見てください。**縁がVからはみ出したり、Vの底から大きく離れたりすると、首元に線が増えて落ち着かなくなります。
そのうえで、行き先が仕事なのか、式なのか、休日なのかで、中の生地と色を決めます。先に首元の形、次に生地と色、の順番にすると迷いません。
先に測る|鎖骨のくぼみから、襟が交わる点まで
ジャケットの前を留めて、鏡の前にまっすぐ立ちます。左右の鎖骨のあいだのくぼみに、人差し指を横にして当ててください。そこから下へ、指を1本ずつ重ねていき、左右の襟が交わる点、つまりいちばん上のボタンの少し上まで何本入るかを数えます。
| 数え方の場面 | 見るところ | 注意 |
|---|---|---|
| 1つボタンのジャケット | ボタンの真上で襟が交わる点 | ボタンの位置が低いほど開きは深い |
| 2つボタンのジャケット | 上のボタンの真上 | 上だけ留めた状態で測る |
| ダブルのジャケット | 内側のボタンではなく、外側の上のボタン | 留めたときに左右が重なる点 |
| 前を開けて着る日 | 開けた状態で左右の襟がいちばん近づく点 | 開けると1〜2本深くなる |
| ノーカラーのジャケット | 首元の縁の、いちばん低い点 | 丸く開くか、Vに開くかも見る |
**前を開けて着る日が多いなら、開けた状態で測ってください。**同じジャケットでも、留めると指3本、開けると指5本になることがよくあります。中の首元は、実際に着る状態で合わせるのがいちばん確かです。
浅い開き(指3本以内)|首の詰まった1枚
開きが浅いジャケットは、襟が高い位置で交わり、首元にVの空間がほとんどありません。ここに首元の開いた1枚を入れると、ジャケットのVの内側で、中の首元がもう一段下まで開いて見え、線が二重になります。
浅い開きには、首の縁がくぼみのあたりで止まる1枚が合います。クルーネック、ハイネック、スタンドカラーのブラウスが扱いやすい形です。中の首元の縁が、ジャケットの襟が交わる点より上にあれば、Vの中がきれいに埋まります。
浅い開きのジャケットは、それだけで首元がすっきり整って見える形です。中で何かを足そうとするより、中の首元の縁を細く平らにして、ジャケットの襟の線を邪魔しないことを優先してください。首元のリブが太いものや、縁が波打っているものは、狭いVの中でそこだけが目立ちます。
| 中の首元 | 合うか | 見え方 |
|---|---|---|
| クルーネック | 合う | Vの中に丸い縁が収まる |
| ハイネック | 合う | 首元に縦の面ができ、秋冬に強い |
| スタンドカラーのブラウス | 合う | 立った襟が、ジャケットの襟と平行に並ぶ |
| 浅いV | 条件つき | 中のVがジャケットのVより浅ければ合う |
| 深いV・スクエア | 合いにくい | 首元の開きが二重になる |
| 襟付きシャツ | 条件つき | 襟が小さければ合う。大きいとジャケットの襟とぶつかる |
中くらいの開き(指3〜5本)|首元の形を選べる
指3〜5本は、いちばん多いジャケットの開きです。ここはVの内側に適度な空間があり、中の首元の形をかなり自由に選べます。
形を選べるぶん、決め手は行き先です。仕事で来客のある日は襟付きのシャツやボウタイ、社内の日はクルーネックの薄手ニット、休日はカットソーと、同じジャケットで中だけ替えて使い分けられます。1着のセットアップをいちばん長く使えるのが、この開きです。
| 中の首元 | 合う行き先 | 見え方 |
|---|---|---|
| 襟付きシャツ(第1ボタンまで) | 来客・会議・式 | 首元に硬い線が入り、いちばんきちんと見える |
| 襟付きシャツ(第1ボタンを外す) | 社内・食事 | 襟が少し開き、硬さがやわらぐ |
| ボウタイのブラウス | 式・会食 | 結び目が顔の下に来て、華やぐ |
| クルーネックの薄手ニット | 社内・休日 | 落ち着いて、秋らしい |
| 浅いVのカットソー | 休日・食事 | ジャケットのVと重なり、縦の線が伸びる |
| タートルネック | 秋冬の仕事・休日 | Vの中に縦の面ができ、首元が温かく見える |
浅いVのカットソーは、中のVの底がジャケットのVの底より上で止まるものを選んでください。2つのVの底が同じ高さに来ると、首元が大きく開いた1枚に見えやすいので、少しずらしておくとまとまります。
中くらいの開きで迷うのは、手持ちの中が多すぎて、どれを選んでもよさそうに見えるときです。その場合は、今日会う相手の中でいちばん硬い人を思い浮かべて、その人の前に座ったときに首元がどう見えるかで選んでください。相手の目の高さにあるのは、ジャケットのVの中だけです。
深い開き(指5本を超える)|Vの中を埋める
開きの深いジャケットは、Vの内側に大きな空間があります。ここに首元の開いた1枚を入れると、胸元の広い面がそのまま見え、職場や式では開きすぎに見えることがあります。
深い開きには、Vの中を埋める1枚を合わせます。首の詰まったニット、タートルネック、襟付きのシャツを第1ボタンまで留める、のどれかです。Vの中に中の首元の縁が見えていて、その下に中の生地の面が続いていれば、空間が埋まって見えます。
| 中の首元 | 合う行き先 | 見え方 |
|---|---|---|
| 首の詰まった薄手ニット | 仕事・休日 | Vの中が生地の面で埋まる |
| タートルネック | 秋冬の仕事・休日 | Vの中に縦の面が長く続く |
| 襟付きシャツ(第1ボタンまで) | 来客・式 | 首元に硬い線、Vの中に前立ての線 |
| ボウタイのブラウス | 式・会食 | 結び目がVの中心に来て空間が埋まる |
| クルーネックのカットソー | 休日 | 埋まるが、生地が薄いと中だけ軽く見える |
| 深いVのカットソー | 合いにくい | 開きが重なり、胸元が広く見える |
深い開きのジャケットは、中を替えるだけで仕事にも休日にも寄せられる、幅の広い1着です。中に何を入れるかで印象が大きく動くので、行き先がはっきりしている日ほど扱いやすくなります。
反対に、行き先がいくつも重なる日は、深い開きのジャケットだと中の選び方で迷いやすくなります。そういう日は、タートルネックか首の詰まった薄手ニットのように、どの行き先でも大きく外れない1枚を入れておくと、1日を通して首元のことを考えずに済みます。
襟のないジャケット(ノーカラー)の場合
ノーカラーのジャケットは、襟がないぶん、首元の縁の形がそのまま見えます。縁が丸く開くものと、Vに開くものがあり、中の首元はその縁の内側に収まる1枚を選びます。
| ノーカラーの縁の形 | 合う中の首元 | 合いにくい中の首元 |
|---|---|---|
| 丸く浅く開く | クルーネック・ハイネック | 襟付きシャツ(襟がのる) |
| 丸く深く開く | クルーネック・浅いV・ボウタイ | 深いV |
| Vに浅く開く | クルーネック・スタンドカラー | スクエアネック |
| Vに深く開く | 首の詰まったニット・タートル | 深いV |
ノーカラーに襟付きのシャツを合わせるときは、シャツの襟をジャケットの外に出すか、内側に寝かせるかで見え方が変わります。襟を外に出すと休日寄り、内側に寝かせるときちんと寄りになります。
行き先で、中の段を決める
首元の形が決まったら、行き先で中の生地と色を決めます。セットアップは仕事にも式にも休日にも着られるぶん、中の1枚で行き先に合わせます。
| 行き先 | 中の生地 | 中の色 | 首元の硬さ |
|---|---|---|---|
| 社内の日 | 薄手ニット・なめらかなカットソー | 自由 | 中くらい |
| 来客・会議 | シャツ・ブラウス・目の詰まったニット | 白・水色・グレー | 硬め |
| 面接・式典 | シャツ・ブラウス | 白 | 硬い |
| 結婚式・お祝いの食事会 | 艶のあるブラウス・ボウタイ | 明るい色も可 | 華やか |
| 休日の食事 | 薄手ニット・カットソー | 自由 | やわらかめ |
| 休日の買い物・散歩 | カットソー・厚手のTシャツ | 自由 | やわらかい |
同じセットアップでも、中を替えるだけで行き先の段が2つ以上動きます。中の1枚は、セットアップの行き先を決めるつまみだと考えると、手持ちの枚数も決めやすくなります。
行き先がはっきりしない日、たとえば昼は社内で、夕方に知らない人と会う予定が入るかもしれない日は、一段硬い側の中を選んでおくと困りません。硬い中をゆるめるのは、第1ボタンを外すだけでできますが、やわらかい中を硬くするのは、着替えないとできないからです。
中の生地|ジャケットの表面の艶にそろえる
中の生地は、ジャケットの表面の艶と近いものを選ぶと、上下と中がひとつにまとまって見えます。艶の差が大きいと、中だけが浮いて見えます。
| ジャケットの表面 | 合う中の生地 | 差が出やすい中の生地 |
|---|---|---|
| 艶のないウール・フランネル | 目の詰まったウールのニット、コットンのシャツ | 光るサテン |
| 少し艶のあるポリエステルの平織り | なめらかなカットソー、とろみのあるブラウス | 凹凸の大きいざっくりニット |
| とろみのある落ち感の生地 | とろみのあるブラウス、薄手のニット | 張りの強いコットンシャツ |
| リネン混の乾いた表面 | コットンのシャツ、カットソー | 艶のある化繊 |
| ツイードの凹凸のある表面 | 目の詰まったニット、シャツ | 薄いカットソー |
表の右の列が悪いわけではありません。艶や凹凸の差をわざと付けて、中を目立たせる着方もあります。ただ、行き先が仕事や式のときは、差の小さいほうを選ぶと落ち着きます。
艶は、窓際の光の下で見るとよく分かります。ジャケットと中を並べて持ち、窓に向けて少し傾けてください。片方だけが白く光るなら、艶の差が大きい組み合わせです。室内の照明の下では差が見えにくいので、朝の支度のときに窓の近くで一度確かめておくと安心です。
中の色|セットアップとの明るさの差を、どちらかに振る
中の色は、セットアップとの明るさの差を、はっきり付けるか、ほぼ付けないかのどちらかに振ります。半端な差にすると、首元がぼんやり見えやすくなります。
| セットアップの色 | 差を付けるなら | 差を付けないなら |
|---|---|---|
| 黒 | 白・生成り | 黒・チャコール |
| 濃紺 | 白・水色 | 濃紺・紺のニット |
| チャコール | 白・薄いピンク | チャコール・黒 |
| ミディアムグレー | 白 | 同じグレーの濃淡 |
| ベージュ | 白・焦げ茶 | ベージュ・生成り |
| 茶・キャメル | 生成り・白 | 茶・焦げ茶 |
| くすんだ緑 | 生成り | 同じ緑の濃淡 |
**確かめ方は、白い紙の上にジャケットと中を並べることです。**2枚の差が「大きい」か「ほとんどない」かをすぐ言えるなら、まとまります。言い淀むような半端な差なら、どちらかに寄せてください。
中の裾|入れるか、出すか
中の裾をボトムスに入れるか出すかは、ジャケットの着丈で決まります。ジャケットの裾から中がのぞくと、上下のあいだにもう1本線が入るからです。
| ジャケットの着丈 | 中の裾 | 理由 |
|---|---|---|
| 腰骨より上で終わる短め | 入れる | 出すとジャケットの裾から中がのぞく |
| 腰骨のあたり | 入れる、または前だけ入れる | 立ったとき、動いたときにのぞかない |
| 腰骨より下 | どちらでも | 外からは見えにくい |
| お尻が隠れる長め | どちらでも | 座ったときの楽さで決める |
ジャケットを脱ぐ予定がある日は、脱いだあとの姿も考えておきます。中を入れておくと、脱いだときにウエストの位置が分かり、上下のつり合いがそのまま保てます。
中の生地が厚いニットの場合は、全部を入れると腰まわりに布がたまります。前だけを入れて後ろは出しておくか、裾がウエストの位置で終わる短めのニットを選ぶと、入れずに済みます。
袖|ジャケットの袖口から、中がどれだけ出るか
ジャケットの袖口から、中の袖が少し出るかどうかでも見え方が変わります。襟付きのシャツなら、1cmほど出ると、首元と手首の両方に同じ白い線が入り、きちんと見えます。
| 中の袖 | ジャケットの袖口から | 見え方 |
|---|---|---|
| シャツの長袖 | 1cmほど出る | 首元と手首に線がそろう |
| シャツの長袖 | 3cm以上出る | 中が主役になり、休日寄り |
| ニットの長袖 | 出さない | ジャケットの袖口がすっきり見える |
| 半袖・ノースリーブ | 見えない | 脱がない日なら問題ない |
半袖やノースリーブの中は、ジャケットを脱がない日なら見えないので、秋口の暑い日には気楽です。脱ぐ予定がある日だけ、脱いだあとの姿が行き先に合っているかを確かめてください。
秋の中|薄手ニットとタートルネック
10月に入ると、中をシャツやカットソーから薄手のニットやタートルネックに替える日が増えます。ニットは首元の縁が柔らかく丸く落ちるので、同じクルーネックでも、カットソーよりやわらかく見えます。
| 秋の中 | 合う開き | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| クルーネックの薄手ニット | 浅い・中くらい | 首元のリブが細いものを選ぶ |
| 目の詰まったハイネック | 浅い・中くらい・深い | 首元の高さが指2本ほどのもの |
| タートルネック(薄手) | 中くらい・深い | 折り返しの厚みがジャケットの襟とぶつからないか |
| タートルネック(厚手) | 深い | 浅い開きのジャケットでは襟が押される |
| 襟付きのニット | 中くらい | 襟の大きさがジャケットの襟より小さいもの |
厚手のタートルネックを浅い開きのジャケットに合わせると、首元でタートルとジャケットの襟が押し合い、ジャケットの襟が浮きます。浅い開きには薄手、深い開きには厚手と分けると、首元が落ち着きます。
秋口の9月末から10月の半ばは、日中はまだ暖かく、朝晩だけ冷える日が続きます。この時期は、厚手のニットより、薄手のニットかハイネックのカットソーのほうが一日を通して過ごしやすく、ジャケットを脱いだときにも暑苦しく見えません。厚手のタートルネックは、最高気温が20度を下回るころからが出番です。
パンツのセットアップと、スカートのセットアップ
同じジャケットでも、下がパンツかスカートかで、中の選び方が少し変わります。
パンツのセットアップは、縦の線がまっすぐ続くぶん、中の首元が硬くても柔らかくても全体が締まって見えます。中で遊べる幅が広いのはパンツのほうです。スカートのセットアップは、裾の動きがやわらかさを足してくれるので、中は硬めの首元にすると、上下のつり合いがとれます。
ワイドパンツのセットアップは、下の面が広く、裾が大きく動くぶん、全体がやわらかく見えやすい組み合わせです。中をやわらかいカットソーにすると、全身がゆったりした印象に寄るので、仕事の日は襟付きのシャツか、目の詰まったニットで首元に硬さを足してください。
| 下 | 中の首元の向き | 合わせやすい中 |
|---|---|---|
| センタープレスのパンツ | 自由 | シャツ・ニット・カットソー |
| ワイドパンツ | やや硬め | シャツ・目の詰まったニット |
| タイトスカート | 自由 | ブラウス・ニット |
| フレア・プリーツスカート | 硬め | 襟付きシャツ・ハイネック |
ニット・カットソー地のセットアップの場合
ジャケットではなく、ニットのカーディガンと、同じ編み地のスカートやパンツを組んだセットアップもあります。この場合は、上の縁が柔らかいぶん、中は首の詰まった薄い1枚にすると、形が崩れにくくなります。
ニットのセットアップにシャツを入れると、襟の硬さと編み地の柔らかさの差で、首元だけが浮いて見えることがあります。合わせるなら、襟の小さい薄手のシャツを選び、カーディガンの前を留めて、襟をVの内側に寝かせてください。
ジャケットを脱ぐ日の中
移動中や室内で、ジャケットを脱ぐ予定がある日は、中の1枚が1日の半分以上の姿になります。この日は、脱いだあとの姿が行き先に合っているかを先に決めてください。
| 脱いだあとに求められる姿 | 中の選び方 |
|---|---|
| 仕事の席で、そのまま来客に会う | 襟付きシャツか、とろみのあるブラウス |
| 食事の席で、上着を椅子に掛ける | 首元に形のあるブラウスか、薄手のニット |
| 式の会場で、写真に写る | 行き先に合った艶と色の1枚 |
| 移動中だけ脱ぐ | 首元の形で選べば十分 |
脱いだあとの姿で迷ったら、中の1枚だけで家の鏡の前に立ってみてください。そのまま行き先へ出かけても落ち着かないと感じるなら、脱ぐ予定のある日の中としては一段やわらかすぎます。袖のあるブラウスか、首元に形のあるニットに替えると、脱いでも着ていても同じ段にいられます。
手持ちの3枚で、1着のセットアップを回す
中の服を何枚持てばいいかは、行き先の数で決まります。仕事・式・休日の3つの行き先があるなら、中を3枚持っておけば、1着のセットアップでほとんどの日に対応できます。
| 中の1枚 | 受け持つ行き先 | 首元 |
|---|---|---|
| 白の襟付きシャツ | 来客・会議・面接・式 | 硬い |
| クルーネックの薄手ニット(濃い色) | 社内・食事・秋冬の休日 | 中くらい |
| 首元の詰まったなめらかなカットソー | 休日・社内 | やわらかい |
この3枚は、襟の開きが浅くても深くても合わせられる形です。3枚のうち、最初の1枚に選ぶなら白の襟付きシャツです。行き先の段がいちばん広く、硬い日にも、第1ボタンを外してやわらかい日にも使えます。ジャケットの開きに合わせて、3枚の首元の高さを少しずつ変えておくと、どのセットアップにも回せます。
面接や式典の日は、中の首元をいちばん硬くする
面接や式典のように、相手が服装をきちんと見る日は、開きの深さにかかわらず、中を白の襟付きシャツか、首元に形のある白のブラウスにします。この日は、中で個性を出すより、首元の線がまっすぐ整っていることのほうが大切です。
襟付きのシャツは、第1ボタンまで留めるか、外すかで硬さが変わります。面接なら留めずに襟を開く着方も多く見られますが、その場合は、襟がジャケットの襟の上にかぶらないように、内側に収めてください。襟の先がジャケットの外に出ると、休日のシャツの着方に近づきます。
中の1枚の状態|首元の縁と、襟の先を見る
中の首元は、相手の目の高さにいちばん近い場所です。どれだけ形が合っていても、首元の縁が伸びていたり、襟の先が丸まっていたりすると、そこだけが古びて見えます。
着る前に見るのは2か所です。クルーネックなら、首元のリブが波打たずに平らに戻っているか。襟付きのシャツなら、襟の先がまっすぐ伸びているか。**どちらも、着たあとに鏡から1m離れて見て、目に入らなければ十分です。**気になるときは、アイロンで襟の先を伸ばすか、リブの伸びた1枚を休日の側に回してください。
どちらとも取れるとき①|開きが中くらいで、行き先が式と食事の両方
昼に式、夜に食事会と、1日に2つの行き先がある日は、硬いほうの行き先で中を選びます。式に合う白のブラウスで出て、食事の席では第1ボタンを外したり、アクセサリーを1つ足したりして、首元の硬さをゆるめます。
中を替えずに1日を通すなら、ボウタイのブラウスがいちばん幅が広い1枚です。結び目を結んで式に、ほどいて垂らして食事にと、首元だけで段を動かせます。
どちらとも取れるとき②|開きが深いのに、首の開いた中しか持っていない
深い開きのジャケットに、首元の開いた中しかない日は、前を留めて着て、開きを1〜2本ぶん浅くします。留められないジャケットなら、首元に細いスカーフを1本巻いてVの中を埋める方法もあります。
どちらもできないときは、中の色をジャケットに近い色にして、Vの中の面をジャケットと同じ色の続きに見せます。明るさの差が小さいと、開きの深さが目立ちにくくなります。
どちらとも取れるとき③|前を留めるか開けるかで、開きが変わる
前を留めると浅い開き、開けると深い開きになるジャケットは、1日のどちらが長いかで中を決めます。
留めている時間が長いなら、浅い開きに合わせて首の詰まった中を。開けている時間が長いなら、深い開きに合わせて、首元の縁がはっきりした中を選びます。迷うときは、首の詰まった薄手ニットにしておけば、どちらの開きでも大きく外れません。
店で中を選ぶときに持っていくもの
中を買い足すときは、合わせたいセットアップのジャケットを着て店に行くのがいちばん確かです。着ていけない日は、ジャケットの襟の開きを指の本数で覚えておき、試着室でその本数に合う首元かを確かめてください。
| 持っていくもの | 確かめること |
|---|---|
| ジャケット本体(着ていく) | 中の首元がVの内側に収まるか |
| 襟の開きの本数のメモ | 中の首元の縁が、交わる点より上か下か |
| セットアップの色が分かる写真 | 明るさの差が大きいか、ほとんどないか |
鏡の前で、中を決める手順
朝の鏡の前では、次の順で確かめると迷いません。
| 順番 | 確かめること | 通らないときの直し方 |
|---|---|---|
| 1 | ジャケットの前を、今日着る状態にする | 留めるか開けるかを先に決める |
| 2 | 鎖骨のくぼみから、襟が交わる点まで指で測る | 本数を覚えておく |
| 3 | 中の首元の縁が、Vの内側に収まっているか | 首元の形を替える |
| 4 | ジャケットと中の艶が近いか | 中の生地を替える |
| 5 | 明るさの差が大きいか、ほとんどないか | 中の色を替える |
| 6 | 腕を上げて、裾から中がのぞかないか | 中の裾を入れ直す |
よくある行き違い
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| セットアップの中は、白いシャツにしておけば間違いない | 開きが浅いジャケットでは、シャツの襟とジャケットの襟がぶつかることがある |
| 首元の開いた中のほうが、すっきり見える | 開きの深いジャケットに合わせると、胸元の面が広く見えやすい |
| 中の色は、セットアップと少し違う色がおしゃれ | 半端な明るさの差は、首元がぼんやり見えやすい。差ははっきりか、ほぼなしに振る |
| タートルネックはどのジャケットにも合う | 浅い開きに厚手を合わせると、ジャケットの襟が浮く |
| 中はジャケットを脱がなければ見えないから、何でもいい | 首元のVの中と袖口は、ずっと相手の目に入っている |
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. セットアップの中には、何を着ればいいですか
- 先にジャケットの襟の開きを測ってください。鎖骨のくぼみに指を横にして当て、左右の襟が交わる点まで何本入るかを数えます。3本以内なら、クルーネックやハイネックのように首の詰まった1枚。3〜5本なら、クルーネック、浅いV、襟付きのシャツのどれでも合わせられます。5本を超えるなら、Vの中が空きすぎないように、首の詰まったニットやタートルネック、襟付きのシャツで埋めます。そのうえで、仕事・式・休日のどこへ行くかで生地と色を決めます。
- Q. セットアップの中にTシャツを着てもいいですか
- 休日や、社内の人とだけ会う日なら合わせられます。選ぶときは、首元のリブが細く平らで、生地に厚みがあり透けないものにしてください。首元のリブが波打っていたり、生地が薄くて下着の線が出たりすると、ジャケットの硬さと差が出すぎて、中だけが部屋着に見えます。来客や式のある日は、同じ首元の形でも、表面がなめらかなカットソーか薄手のニットに替えると落ち着きます。
- Q. セットアップの中の色は、何色が合わせやすいですか
- セットアップの色とはっきり明るさの差がある色か、ほぼ同じ明るさの色のどちらかにすると、まとまって見えます。濃紺や黒のセットアップなら白や生成り、グレーなら白か同じグレーの濃淡、ベージュなら白か焦げ茶です。いちばん迷うのは、差が半端な中間の明るさで、これを選ぶと首元がぼんやり見えやすくなります。白い紙の上にジャケットと中を並べて、差が大きいか小さいかをはっきり言えるほうを選んでください。
- Q. 中の裾は、ボトムスに入れたほうがいいですか
- ジャケットの着丈が腰骨より上で終わるなら、中の裾は入れてください。出すとジャケットの裾から中がのぞき、線が2本になります。ジャケットの着丈が腰骨より下なら、中の裾は出しても入れても外からは見えにくいので、座ったときに楽なほうで構いません。ジャケットを脱ぐ予定がある日は、脱いだあとの姿も考えて、ウエストの位置が分かる入れ方にしておくと整って見えます。
— メグラシ編集部





