痩せて見える色の組み合わせ|秋冬は羽織り・中・下の3色で縦の帯を作る

**秋冬に痩せて見える色の組み合わせは、羽織り・中・下の3枚の並べ方で決まります。**中に着るものと下に着るものの明るさをそろえ、前を開けた羽織りとのあいだに差をつけてください。
目安は2つです。**中と下の明るさの差は0〜1段、羽織りとの差は2〜4段。**こうすると、体の前に1本の縦の帯ができて、目が上下に流れます。黒でなくても、紺でも、こげ茶でも、白でも作れます。
上下2色の明るさの差と分ける高さの考え方は細く見える色の置き方にあります。この記事は、秋冬に3枚になったときの組み合わせの話です。
結論:中と下をそろえ、羽織りとの差で縦の帯を作る
3枚の組み合わせで見るのは、明るさの差がどこにあるかだけです。
| 3枚の並べ方 | 中と下の差 | 羽織りとの差 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 中と下をそろえ、羽織りと差をつける | 0〜1段 | 2〜4段 | 体の前に縦の帯が1本通る |
| 3枚とも同じ明るさ | 0段 | 0段 | 全身が1つの面になる |
| 中だけ明るく、羽織りと下が暗い | 3段以上 | 3段以上 | 胸に横の面ができ、帯が切れる |
| 下だけ明るく、羽織りと中が暗い | 3段以上 | 0〜1段 | 腰に横の境目ができる |
| 中と下をそろえ、羽織りと5段以上の差 | 0〜1段 | 5段以上 | 帯が強く出すぎて、羽織りの幅が目立つ |
**1段目の並べ方がいちばん縦に流れます。**3枚とも同じ明るさにそろえるのも落ち着いて見えますが、全身が1つの面になるぶん、縦の帯ほどは目が上下に動きません。
この記事でいう「痩せて見える」は、体の形を変える話ではありません。人の目が服のどこに止まり、どの向きに動くかを、色の並べ方で決めるという話です。目が横に止まる場所が少なく、縦に動く道が1本通っていると、全身はすっきりと縦に長く読まれます。
色を明るさの10段階に置き換える
色の名前のままでは差が数えられないので、明るさを10段階の数字に置き換えます。1がもっとも暗く、10がもっとも明るい状態です。
| 明るさ | 秋冬によく使う色 |
|---|---|
| 1 | 黒 |
| 2 | チャコール、濃紺、こげ茶 |
| 3 | 紺、ダークブラウン、深いボルドー |
| 4 | ダークグレー、モスグリーン |
| 5 | ミディアムグレー、カーキ、テラコッタ |
| 6 | グレージュ、モカ、キャメル |
| 7 | ベージュ、ライトグレー |
| 8 | アイボリー、クリーム |
| 9〜10 | オフホワイト、白 |
数字が分からないときは、手持ちの服をスマートフォンで撮って白黒に変えてください。色みが消えて明るさだけが残るので、どの2枚が同じ明るさかが一目で分かります。数え方は細く見える色の置き方と同じです。
数字は目安なので、1段の違いにこだわる必要はありません。大事なのは、3枚のうちどの2枚が近く、どの1枚が離れているかが分かることです。手持ちのよく着る服だけでも、一度数字を書き出しておくと、朝の組み合わせが早く決まります。
なぜ3枚の組み合わせで見るのか
夏は上下2枚で過ごす日が多いので、上と下の明るさの差だけで組み合わせが決まりました。秋冬は羽織りが加わって、前を開けて着ると、正面から見える色が3つになります。
正面から見ると、羽織りは体の両脇に縦の面として残り、その間に中と下が見えます。中と下の明るさがそろっていると、その間の部分は首元から足元まで1本の帯としてつながります。羽織りとの差があると、帯の両側にくっきりした境目ができて、目は帯に沿って上下に動きます。
反対に、中と下の明るさがずれていると、帯は腰のあたりで切れます。中だけ明るいと、胸の前に横長の明るい面が浮かびます。3枚のうち、どの2枚をそろえるかで、同じ色でも見え方が変わるのはこのためです。
前を開けた羽織りの縁は、体の両脇を縦に走る2本の線になります。この2本の線と帯の境目が重なるので、羽織りとの差があるほど、縦の線がはっきり3本並んで見えます。秋冬は、夏には無かったこの縦の線を、羽織り1枚で手に入れられる季節です。
縦の帯の幅|前の開きは8〜14cm
縦の帯の幅は、羽織りの前をどれだけ開けるかで決まります。鏡の前で、胸のいちばん高いところで、羽織りの左右の縁のあいだを測ってください。
| 前の開きの幅 | 帯の見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 5cm以下 | 帯が細く、ほとんど見えない | 前を閉めた日と同じ組み方にする |
| 6〜7cm | 帯が細い線に見える | 中と下の差を0段にそろえる |
| 8〜14cm | 帯がはっきり1本通る | いちばん縦に流れる |
| 15〜20cm | 帯が太く、面に見え始める | 羽織りとの差を2段までに抑える |
| 21cm以上 | 中と下が正面の大部分を占める | 羽織りは脇の縦線として見る |
8〜14cmが、帯がいちばん縦に流れる幅です。前の開きと枚数の関係はぽっちゃりの着痩せコーデで詳しく扱っています。
開きの幅は、羽織りのボタンの位置と布の重さでも変わります。軽い布の羽織りは歩くと前が大きく開き、重い布の羽織りは開いたまま落ち着きます。歩く時間の長い日は、鏡の前で測った幅より3〜4cm広がると見込んで、中と下の差を0段に近づけておくと、帯が太くなっても境目がぼやけません。
中と下の差は0〜1段にそろえる
帯を1本につなげるには、中と下の明るさの差を0〜1段に収めます。同じ色である必要はありません。
| 中 | 下 | 明るさの差 | 帯のつながり |
|---|---|---|---|
| 紺(3) | 紺(3) | 0段 | 完全につながる |
| 紺(3) | チャコール(2) | 1段 | つながる |
| こげ茶(2) | 黒(1) | 1段 | つながる |
| ダークグレー(4) | 紺(3) | 1段 | つながる |
| アイボリー(8) | 白(10) | 2段 | 腰でわずかに分かれる |
| ベージュ(7) | こげ茶(2) | 5段 | 腰で切れる |
**2段以上ずれると、帯は腰のあたりで切れて見えます。**中と下を違う色にしたい日は、明るさが同じで色みだけ違うもの、たとえば紺とダークブラウンのような組み合わせを選んでください。
トップスの裾をボトムに入れるか出すかでも、帯のつながり方は変わります。中と下の差が0段なら、裾を出しても入れても帯はつながります。差が1段あるときは、裾を前だけ入れると、明るさの境目が腰の高さで細い線になり、帯がほとんど切れずに済みます。
羽織りとの差は2〜4段つける
中と下がそろったら、羽織りとの差を見ます。差が小さすぎると帯の境目がぼやけ、大きすぎると羽織りの幅が強く目に入ります。
| 羽織りと帯の差 | 境目の見え方 | 合う場面 |
|---|---|---|
| 0〜1段 | 境目がほとんど見えない | 全身を1つの面に見せたい日 |
| 2〜3段 | 境目がやわらかく見える | いちばん扱いやすい |
| 4段 | 境目がはっきり見える | 縦をはっきり見せたい日 |
| 5〜6段 | 境目が強く、羽織りの幅が目立つ | 前の開きを14cm以上にして帯を太く |
| 7段以上 | 白と黒のように分かれる | 羽織りの丈を長くして縦の線を延ばす |
羽織りとの差が大きいほど、羽織りの縁の線ははっきりします。縁の線は縦に通っているので、それ自体は縦の流れを助けます。ただ5段を超えると、羽織りが体の両脇に大きな面として残り、羽織りの幅のほうが目に入りやすくなります。その日は前を広めに開けて、帯の幅を14cm以上にすると、面と帯の釣り合いが戻ります。
組み合わせ表①|濃い羽織りの日
秋冬にいちばん手持ちの多い、濃い色の羽織りの日の組み合わせです。濃い羽織りの日は、帯を羽織りより2〜4段明るくします。
| 羽織り | 中と下(帯) | 差 | 一言 |
|---|---|---|---|
| 黒のコート(1) | ダークグレーの上下(4) | 3段 | 黒の中にやわらかい帯 |
| 黒のコート(1) | 紺の上下(3) | 2段 | 落ち着いた帯 |
| チャコールのコート(2) | グレーの上下(5) | 3段 | 同じ色みで濃淡だけ変える |
| 濃紺のコート(2) | モカの上下(6) | 4段 | 帯がはっきり出る |
| こげ茶のコート(2) | キャメルの上下(6) | 4段 | 茶系で濃淡をつける |
| 紺のジャケット(3) | ライトグレーの上下(7) | 4段 | 仕事の日に向く |
濃い羽織りに、さらに濃い帯を合わせる組み方もあります。黒のコートに黒の上下、のような0段の組み合わせは、全身が1つの面になります。縦の帯ほどは上下に流れませんが、輪郭が1本にまとまります。
濃い羽織りの日に帯を明るくすると、顔のすぐ下も明るくなるので、秋冬の重い色の中でも顔まわりが沈みにくくなります。黒やチャコールのコートが多い人ほど、帯の明るさを4〜5の中くらいに置く組み方を一度試してみてください。
組み合わせ表②|明るい羽織りの日
キャメルやベージュ、グレーのコートの日は、帯を羽織りより2〜4段暗くします。明るい羽織りが体の両脇に縦の線として残り、間に暗い帯が通ります。
| 羽織り | 中と下(帯) | 差 | 一言 |
|---|---|---|---|
| キャメルのコート(6) | こげ茶の上下(2) | 4段 | 茶系で濃淡をつける |
| キャメルのコート(6) | 紺の上下(3) | 3段 | 秋にいちばん多い組み合わせ |
| ベージュのコート(7) | ダークグレーの上下(4) | 3段 | やわらかい帯 |
| ライトグレーのコート(7) | チャコールの上下(2) | 5段 | 前を14cm以上開ける |
| グレージュのコート(6) | 黒の上下(1) | 5段 | 羽織りを長い丈にする |
| アイボリーのコート(8) | モカの上下(6) | 2段 | 明るい中でやわらかく分ける |
明るい羽織りは、**前を閉めて着ると明るい面が体の幅いっぱいに広がります。**この表の組み合わせは、前を開けて着る日のものです。
キャメルのコートに紺の上下は、秋の売り場でもっともよく見かける組み合わせのひとつです。明るさの差は3段で、ちょうど扱いやすい範囲に入っています。手持ちにキャメルのコートがある人は、まずこの組み合わせから試してみてください。
組み合わせ表③|中と下が明るい日
白やアイボリーの上下を着たい日も、帯は作れます。羽織りを2〜4段暗くして、帯の明るさを羽織りの間に収めます。
| 羽織り | 中と下(帯) | 差 | 一言 |
|---|---|---|---|
| グレーのコート(5) | 白の上下(10) | 5段 | 前の開きを8〜10cmに抑える |
| グレージュのコート(6) | アイボリーの上下(8) | 2段 | やわらかくつながる |
| キャメルのコート(6) | クリームの上下(8) | 2段 | 秋らしい明るい帯 |
| ダークグレーのコート(4) | ライトグレーの上下(7) | 3段 | 冬の明るい組み合わせ |
| 紺のコート(3) | アイボリーの上下(8) | 5段 | 前の開きを8〜10cmに抑える |
明るい帯は、暗い帯より太く見えやすい性質があります。明るい帯の日は、前の開きを8〜10cmと狭めにすると、帯の太さが釣り合います。
明るい帯の日は、靴の明るさも帯に寄せると、帯が足先まで続きます。白の上下に黒い靴を合わせると、足元に暗い点ができて、帯がそこで止まります。ベージュやライトグレーの靴なら、白い帯と1〜3段の差に収まり、帯の先がやわらかく終わります。
色みのちがう2色で、中と下をそろえる
中と下を同じ色にすると、毎日同じ組み合わせになりがちです。明るさがそろっていれば、色みは違っていても帯はつながります。秋冬の手持ちで組みやすい、色みのちがう2色の組を挙げておきます。
| 中 | 下 | 明るさ | 一言 |
|---|---|---|---|
| 紺のニット | こげ茶のパンツ | 3と2 | 秋らしい落ち着いた帯 |
| ボルドーのニット | 黒のスカート | 3と1〜2 | 深い赤みが帯の中で静かに光る |
| モスグリーンのニット | ダークグレーのパンツ | 4と4 | くすんだ色同士でなじむ |
| グレージュのニット | キャメルのパンツ | 6と6 | 明るい茶系の帯 |
| ラベンダーのニット | ライトグレーのパンツ | 7と7 | 冬の明るい帯 |
| テラコッタのニット | カーキのスカート | 5と5 | 秋の土の色でそろえる |
白黒の写真で、2枚が同じグレーに見えるかだけを確かめてください。色の名前で組むより、組み合わせの数がずっと増えます。
仕事の日の組み合わせ
仕事の日は、ジャケットが羽織りの役を受け持ちます。ジャケットは前を開けて着ることが多いので、帯を作りやすい日です。
| ジャケット | 中と下 | 差 | 一言 |
|---|---|---|---|
| 紺のジャケット(3) | ライトグレーのニットとパンツ(7) | 4段 | 明るい帯で顔まわりも明るい |
| チャコールのジャケット(2) | グレーのニットとスカート(5) | 3段 | 同じ色みで濃淡だけ |
| ベージュのジャケット(7) | 紺のブラウスとパンツ(3) | 4段 | 来客の日にも向く |
| グレーのジャケット(5) | 黒のニットとパンツ(1〜2) | 3〜4段 | 引き締まった帯 |
| 黒のジャケット(1) | ダークグレーの上下(4) | 3段 | 黒の強さがやわらぐ |
会議などで座る時間が長い日は、正面から見えるのは胸から上の帯だけです。そういう日は、ジャケットの中に着るものと、首元に垂らすストールの明るさをそろえると、座っていても帯が首元から胸まで続きます。
休日の組み合わせ|デニムとスニーカーの日
休日にデニムを履く日も、デニムの明るさを数字にすれば、同じように帯が作れます。
| デニムの色 | 明るさ | 合う中 | 合う羽織り |
|---|---|---|---|
| 色落ちのない濃紺 | 3 | 紺、こげ茶、ダークグレーのニット | キャメル、ベージュ、グレーのコート |
| 中くらいの青 | 5 | グレー、カーキのニット | 黒、チャコール、ベージュのコート |
| 明るい青 | 7 | ライトグレー、ベージュのニット | 紺、こげ茶のコート |
| 黒のデニム | 1 | 黒、チャコールのニット | グレー、キャメルのコート |
スニーカーは白が多いので、帯が足元で切れやすくなります。白いスニーカーの日は、羽織りを長めの丈にして、羽織りの縦の線を膝の下まで延ばすと、目が足元の白に止まる前に縦に流れます。
靴は、下の色に続けるか、羽織りに合わせる
帯は足元まで続くと、いちばん長くなります。靴の明るさを、下と同じにするか、羽織りと同じにするかを選びます。
| 靴の明るさ | 帯の見え方 | 合う日 |
|---|---|---|
| 下と同じ(差0〜1段) | 帯が足先まで続く | 縦をいちばん長く見せたい日 |
| 羽織りと同じ | 羽織りの縦の線が足元まで続く | 羽織りの丈が長い日 |
| 下と羽織りの中間 | 帯と羽織りがどちらも足元で終わる | どちらとも決められない日 |
| 下より3段以上明るい | 足元に明るい点ができる | 下を短い丈にした日は目が下に行く |
| 下より3段以上暗い | 足元で帯が止まる | 重い靴の日は帯が短く見える |
タイツを履く日は、タイツを下と同じ明るさにすると、スカートの日でも帯が足先までつながります。スカートとタイツと靴の3つを同じ明るさにそろえると、スカートの丈がどこで終わっても、帯は切れません。
顔まわり|中の色は、顔のすぐ下に来る
中に着るものは、帯の一部であると同時に、顔のすぐ下に来る色でもあります。帯を暗くそろえた日に、顔のまわりが沈んで見えることがあります。
| 中の明るさ | 顔まわりの見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 1〜2(黒・濃紺) | 顔との差が大きい | 首元を開けるか、明るいインナーを首元に1cmのぞかせる |
| 3〜4(紺・ダークグレー) | 落ち着いて見える | そのまま |
| 5〜7(グレー・ベージュ) | 顔との差が小さい | そのまま |
| 8〜10(アイボリー・白) | 顔が明るく見える | 帯が太く見えやすいので前の開きを狭めに |
首元に明るい色を少しのぞかせても、面積が小さければ帯は切れません。目安は、首元から1〜3cmまでです。白いシャツの襟をニットの首元から出すくらいの面積なら、帯はほとんど切れずに、顔のすぐ下だけが明るくなります。
マフラーとストールで帯を足す
マフラーは、帯の上の端を延ばしたり、帯を1本足したりできる小物です。
| マフラーの色と巻き方 | 帯への効き方 |
|---|---|
| 帯と同じ明るさを一重に掛けて垂らす | 帯が首元から胸まで太くつながる |
| 羽織りと同じ明るさを一重に掛けて垂らす | 羽織りの縦の線が2本増える |
| 帯と羽織りの中間の明るさを垂らす | 帯の両側にやわらかい境目ができる |
| 帯より3段以上明るい色を首に巻く | 首元に明るい横の面ができる |
| 大判を肩にかける | 羽織りの縦の線が太くなる |
帯と同じ明るさのマフラーを一重に掛けて胸の前に垂らすと、首元まで帯がつながり、いちばん縦に長く見えます。マフラーを好きな明るい色にしたい日は、首に巻かずに垂らしてください。巻くと首元に横の面ができますが、垂らせば明るい色でも縦の線として働きます。
バッグの位置と色
バッグは体の横か前に来るので、帯と羽織りの境目の上に乗ります。
| バッグの持ち方 | 色の選び方 |
|---|---|
| 肩にかけて体の横に下げる | 羽織りと同じ明るさにすると、羽織りの線が切れない |
| 斜めがけで体の前を通す | 紐が帯を横切るので、紐を細く、帯と同じ明るさに |
| 手で持つ | 腰の高さに点ができる。靴と同じ明るさにすると目が下まで流れる |
| 腕にかける | ひじの高さに点ができる。羽織りと同じ明るさにする |
バッグの色を帯や羽織りに合わせられない日は、バッグを小さめにして、点の面積を小さくしてください。手のひら2枚分くらいまでの大きさなら、明るさが違っても帯の流れを止めるほどの点にはなりません。
柄と素材は、明るさを動かす
同じ色でも、柄や素材の表面で明るさが半段から1段動きます。帯をそろえるときは、ここも数に入れてください。
| 表面 | 明るさの動き方 | 帯での扱い |
|---|---|---|
| つやのある布 | 光る部分が1段明るく見える | 帯の中は、つやをそろえる |
| 起毛した布 | 半段暗く、やわらかく見える | 中と下の素材がちがうときは半段ずらして選ぶ |
| 細かい柄 | 地の色と柄の色の中間に見える | 平均の明るさで数える |
| 大きい柄 | 柄の部分が独立して見える | 帯の中には置かない |
| 縦のストライプ | 帯の縦の線を強める | 帯の中に置いてよい |
素材の違う2枚で帯を作るときは、白黒の写真で見るのがいちばん確かです。ニットの起毛とパンツのつやでは、同じ紺でも半段ほど明るさがずれて見えることがあります。写真で同じグレーに見えれば、素材が違っても帯はつながっています。
3枚とも同じ明るさにそろえる日
羽織り・中・下の3枚とも明るさを0〜1段にそろえる組み方は、帯は作れませんが、全身の輪郭が1本の線にまとまります。迷う日や、色を考える時間が無い朝には、いちばん外れの少ない組み方です。
この組み方で気をつけるのは、素材の違いです。明るさがそろっていても、つやのあるコートと起毛したニット、マットなパンツが並ぶと、白黒の写真では半段ずつずれて見えます。ずれが合わせて1段を超えると、全身のどこかに境目が出ます。3枚とも同じ明るさにそろえる日は、素材の表面も近いものを選ぶと、面が途中で切れません。
単調に見えるときは、首元か足元のどちらか1か所だけに、2〜3段違う明るさを小さく置いてください。面積の小さい差は境目にならず、全身の輪郭はそのままです。
前を閉める日|帯が無いときの組み合わせ
寒い日にコートの前を閉めて着ると、体の前に帯が作れません。この日は、上下2枚の考え方に切り替えます。閉めたコートが上の1枚、コートの裾から出るボトムと靴が下の1枚、と数えてください。
| 前を閉めたコート | 裾から出るボトムと靴 | 差 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| 黒(1) | 黒〜チャコール(1〜2) | 0〜1段 | 全身が1本の縦の線になる |
| 紺(3) | 紺〜ダークグレー(3〜4) | 0〜1段 | 落ち着いた縦の線 |
| キャメル(6) | モカ〜グレージュ(6) | 0段 | 明るい1本の線 |
| ベージュ(7) | こげ茶(2) | 5段 | 裾で横に切れる。コートの丈を長く |
| グレー(5) | 黒(1) | 4段 | 裾で切れる。靴をグレーに寄せる |
前を閉める日は、コートと裾から下の差を1〜2段にそろえると、全身が1本の縦の線になります。首元にマフラーを一重に掛けて垂らすと、閉じたコートの上にもう1本、帯が足せます。
コートの丈がボトムの丈より長い日は、裾から見えるのは靴とタイツだけになります。そのときはコートと靴の差を1〜2段にそろえるだけで足ります。
羽織りを脱いだあと|2枚の組み合わせに戻る
室内で羽織りを脱ぐと、見える色は中と下の2枚になります。中と下を0〜1段にそろえていれば、脱いだあとも全身が1本の縦の面になります。
脱いだあとに、もう少し縦の線がほしいときは、中の上に前開きのカーディガンを重ねてください。カーディガンが羽織りの代わりになって、3枚の組み合わせがもう一度できます。カーディガンは、帯との差を2〜3段にすると、コートより薄い分だけやわらかい境目になります。
室内では、照明が上から当たるので、屋外より上半身が明るく、足元が暗く見えます。中と下の差が1段あるときは、中を暗いほうにしておくと、室内の照明の下で差が0段近くに縮まり、帯がつながって見えます。
10月から12月で、羽織りが変わる
| 時期 | 羽織り | 前の開き | 組み方 |
|---|---|---|---|
| 10月 | カーディガン、薄手のジャケット | 開けて着る日が多い | 3枚の組み合わせ |
| 11月 | 薄手のコート、ジャケット | 開けて着る | 3枚の組み合わせ。マフラーで帯を足す |
| 12月 | 厚手のコート | 閉める日が増える | 前を閉める日の組み方 |
| 室内 | 脱ぐ | なし | 2枚の組み合わせ |
12月は、1日の中で前を閉める時間と開ける時間が入れ替わります。中と下を0〜1段にそろえておけば、どちらの組み方にもそのまま移れます。
10月は羽織りが薄く、前を開けたときの開きも大きくなりがちです。カーディガンを羽織る日は、前のボタンを下から2つだけ留めると、開きの幅が8〜14cmに収まりやすくなります。
どちらとも取れるとき①|背が低い
背が低い人は、帯の長さを足元まで続けることを優先してください。靴を下と同じ明るさにして、帯が足先まで届くようにします。
羽織りは、腰からお尻のあたりまでの短めの丈にすると、羽織りの縦の線より帯のほうが長く見えます。長いコートを着る日は、羽織りと帯の差を2段までにして、羽織りと帯の両方で縦の線を作ると、丈の長さが縦の流れに加わります。
ヒールのある靴を選ぶなら、甲が見える浅い靴を、下と同じ明るさにすると、帯が甲まで続いて、さらに長くなります。タイツを合わせる日は、タイツと靴をそろえるのがいちばん手軽です。
どちらとも取れるとき②|上半身に厚みがある
胸や背中に厚みがある人は、前の開きを8〜10cmにして、帯を細めにすると、上半身の幅の中に縦の線がはっきり通ります。開きを広くしすぎると、中に着たものの面が胸の幅いっぱいに見えます。羽織りは、肩の縫い目が肩先に合っていて、前を開けたときに縁がまっすぐ下へ落ちるものを選ぶと、縦の線が途中で外へ広がりません。
帯は暗めにして、羽織りとの差を3〜4段つけてください。中に着るものは、胸の前でふくらまない薄手を選ぶと、帯の幅が首元から腰まで一定に保てます。胸の前を通る線の選び方は着痩せ 胸にあります。
どちらとも取れるとき③|明るい色が好き
明るい色が好きな人も、組み合わせ表③のように、明るい帯は作れます。帯を明るくする日は、羽織りを2〜4段暗くして、前の開きを8〜10cmに狭めてください。
羽織りまで明るい色にしたい日は、3枚とも明るさを0〜1段にそろえて、全身を1つの明るい面にします。帯ほどは上下に流れませんが、境目が無いぶん、横に分かれて見えることがありません。
明るい色の全身でそろえるときは、靴とバッグも同じ明るさにそろえると、面が途中で切れません。アイボリーのコートに白の上下なら、靴はベージュ、バッグもベージュ、というように、2段以内に収めてください。
どちらとも取れるとき④|濃い色が顔の近くで沈む
暗い帯を作ると、顔のまわりまで暗くなって沈んで見える、という人は、帯の明るさを中と下で少しずらします。中を下より1段明るくして、差は1段以内にとどめてください。帯はつながったまま、顔の下だけが少し明るくなります。
それでも沈むときは、首元に明るいインナーを1〜3cmのぞかせます。顔のすぐ下の色の選び方は老けて見える色とはと同じ考え方です。もう1つの方法は、帯を暗くするのをやめて、組み合わせ表②のように羽織りを明るくすることです。暗い色は顔から遠い帯の下のほうに残り、顔のまわりには明るい羽織りの襟が来ます。
手持ちの3枚で試す手順
- 手持ちの羽織り・トップス・ボトムを床に並べて、スマートフォンで撮って白黒に変える
- トップスとボトムで、ほぼ同じグレーに見える組を探す(中と下の候補)
- その組と比べて、はっきり違うグレーに見える羽織りを選ぶ
- 着て前を開け、胸の高さで開きが8〜14cmになっているかを測る
- 靴をボトムと同じ明るさにして、鏡から2m離れて全身を見る
白黒の写真で中と下がつながって見えれば、色の名前が違っても帯は1本です。
一度うまくいった3枚の組み合わせは、写真に残しておいてください。翌週からは、そのうち1枚だけを同じ明るさの別の服に入れ替えれば、帯を崩さずに組み合わせが増えていきます。
よくある行き違い
| よく聞く思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| 痩せて見える色は黒だけ | 中と下をそろえて羽織りと差をつければ、紺でも茶でも白でも縦の帯ができる |
| 全身黒がいちばんすっきり見える | 全身が1つの面になる。縦の帯ほどは目が上下に流れない |
| 明るい色のコートは大きく見える | 前を開けて暗い帯を通せば、両脇の縦の線になる |
| 中に明るい色を着ると顔が明るく見えてよい | 中だけ明るいと胸に横の面ができ、帯が切れる |
| 靴は何色でもいい | 下と同じ明るさにすると帯が足先まで続く |
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よくある問い
- Q. 痩せて見える色は黒だけですか
- 黒だけではありません。秋冬に効いているのは色の濃さそのものより、羽織り・中・下の3枚の並べ方です。中に着るものと下に着るものの明るさをそろえ、前を開けた羽織りとのあいだに差をつけると、体の前に縦の帯ができて、目が上下に流れます。紺の上下にチャコールのコート、キャメルのコートにこげ茶の上下、グレーのコートに白の上下でも、同じ帯が作れます。
- Q. 中と下の色を同じにするのが難しいです
- まったく同じ色でなくて構いません。明るさを10段階に置き換えたとき、差が0〜1段に入っていれば、帯は1本につながって見えます。紺のニットにチャコールのパンツ、こげ茶のニットに黒のパンツは、どちらも明るさの差が1段以内です。スマートフォンで撮って白黒に変えたとき、中と下がほぼ同じグレーに見えれば十分です。
- Q. 明るい色のコートを着ると、大きく見える気がします
- コートの前を閉めて着ると、明るい面が体の幅いっぱいに広がるので、そう見えやすくなります。前を開けて、中と下を2〜4段暗い色でそろえてください。明るいコートが体の両脇に2本の縦の線として残り、その間に暗い帯が1本通ります。キャメルやベージュのコートは、前を開けて着たほうが縦の線が強く出る色です。
- Q. 前を閉めて着る寒い日はどうすればいいですか
- 前を閉める日は体の前に帯が作れないので、組み方を上下2枚の考え方に切り替えます。コートと、コートの裾から出るボトムの明るさの差を1〜2段にそろえ、足元も同じ明るさに続けてください。首元はマフラーを一重に掛けて胸の前に垂らすと、閉じたコートの上にもう1本、縦の帯が足せます。
— メグラシ編集部





